JP3489896B2 - 樹脂モールド変圧器 - Google Patents
樹脂モールド変圧器Info
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Description
用いた変圧器等の静止誘導機器に関するものである。
周囲にモールド樹脂層を形成した樹脂モールドコイル
は、樹脂モールド変圧器のコイルとして広く利用されて
いる。
術としては、例えば、特開昭54−50957号公報や
特開昭57−121207号公報に記載されているもの
が知られている。
では、導線が巻かれて形成されるコイルの内周に樹脂性
スペーサと注入樹脂とで絶縁層が形成され、また、特開
昭57−121207号公報記載の技術では、絶縁性プ
リプレグシートと注入樹脂とでコイルの内外周に絶縁層
が形成される。
を巻回し、外型として成形された金型を用いてコイルに
樹脂を注型する方法が知られている。従来は上記のよう
に製作されたコイルを鉄心に装着して変圧器を構成して
いた。
957号公報記載の技術によれば、一体的な絶縁層を形
成するために、注入樹脂として、スペーサと同種の樹脂
を用いているものの、既に硬化してしまっている樹脂
(スペーサ)と溶融樹脂(注入樹脂)とでは両者の結合
が十分に行われず、注入樹脂の硬化後、スペーサが注入
樹脂から剥離して、そこで絶縁破壊を起こすことがある
という問題点もある。
載の技術によれば、絶縁性プリプレグシートを何層にも
巻く過程で、シート相互間に空気が巻き込まれ、この空
気により絶縁層が絶縁破壊してしまうことがあるという
問題点がある。
する方法によれば、コイル表面の美観に優れ、また、耐
湿性、機械的強度に優れた良好な絶縁層を形成できる反
面、金型の部品点数が多いため仕様の多様化からくる金
型の保守等における生産性,経済性にやや問題がある。
等を用いた変圧器においては、その一般的課題として、
安全性の向上、取扱の容易性の向上等が期待されている
が、上記従来技術は、いずれも変圧器に装着した場合の
視覚による安全性向上については何ら配慮されていな
い。
良好な絶縁層を形成でき、併せて、変圧器の安全性の向
上、取扱の容易性の向上等を図ることを目的とする。
成するために、樹脂モ−ルドコイルと、モ−ルドコイル
に挿入された鉄心と、前記樹脂モ−ルドコイルと鉄心と
を固定する金具群とを有する変圧器であって、前記樹脂
モールドコイルは、明度7以上彩度8以上の有彩色に着
色され、前記鉄心および金具群は、明度4以下の無彩色
に着色されたことを特徴とするものである。ここで、前
記樹脂モールド変圧器は、前記樹脂モールドコイルが反
射率40%以上の有彩色に着色され、前記鉄心および金
具群が反射率15%〜3%の無彩色に着色されたもので
あってもよい。この場合、前記樹脂モールドコイルはマ
ンセル色立体の色相2.5YRから色相10Yの間の黄
赤または黄の有彩色に着色されたものであってもよい。
た変圧器は、機械的に強化され、また、耐湿気性に優
れ、表面の美観に優れたコイルを有するとともに、彩度
ではなく明度によってモ−ルドコイル部分への接触が危
険であることを提示するので、照明の整っていない(薄
暗い)地下室等に設置された場合であっても危険を明瞭
に提示することができる。
る。
ルドコイルについて、図1〜図3を用いて説明する。
に用いるものである。一般的に、変圧器には、図1に示
すように、高圧コイル1と低圧コイル2とが存在する
が、ここでは、樹脂モールド化した高圧(例えば、3k
V)コイル1について説明する。なお、同図において、
3は鉄心である。
導線11が巻かれて断面が環状になるよう形成されたコ
イル本体10と、その外周面および内周面に施される絶
縁層形成基体21を有している。
巻線層相互間には、層間紙12が配されている。
に、絶縁性を有するガラス繊維を編み込んで形成したガ
ラスクロスシートにエポキシ樹脂を含浸させたプリプレ
グシート(絶縁性シート)22と、ガラス繊維を編み込
んで短冊状に形成された複数のガラスマット(絶縁性繊
維マット)23,23,…とを有している。ガラスマッ
ト23は、その縦長さlがプリプレグシート22の縦長
さと同じに、その横長さwが10mm〜30mm、その厚さ
hが2mm〜5mm程度に形成されている。複数のガラスマ
ット23,23,…は、プリプレグシート22上に、横
方向に一定の間隔Aで、エポキシ系接着剤で貼付られて
いる。このガラスマット23,23相互間の空間が、後
述する樹脂25が流れる樹脂通路24となる。また、ガ
ラスマット23の厚さhとプリプレグシート22の厚さ
tとを加えた値が、後述する絶縁性樹脂層20の厚さ
(ダクト高さ)Tとなる。
は、図1および図3に示すように、コイル本体10の内
周面および外周面に、この絶縁層形成基体21のガラス
マット23が接するよう、この絶縁層形成基体21をコ
イル本体10に巻きつける。なお、この際、絶縁層形成
基体21のプリプレグシート22は、半硬化状態であ
る。その後、コイル本体10の内周面および外周面と絶
縁層形成基体21のプリプレグシート22との間に、エ
ポキシ樹脂25を注入する。この注入エポキシ樹脂25
は、ガラスマット23,23相互間の樹脂通路24を流
れつつ、ガラスマット23内に滲み込み、コイル本体1
0の内周面および外周面と絶縁層形成基体21のプリプ
レグシート22との間の全体に広がる。エポキシ樹脂2
5を注入する際には、この中に空気が混入しないよう静
かに注入すると共に、たとえ空気が混入してもこれを排
除できるようコイル本体10を振動させる。この振動方
法として、コイル本体10に所定周波数の超音波を加え
る等がある。この注入エポキシ樹脂25が硬化すると、
樹脂モールドコイル1が完成する。
よび内周には、注入エポキシ樹脂25と絶縁層形成基体
21とから成る絶縁性樹脂層20が形成される。
プを何層にも巻いて絶縁層を形成する場合、テープの弛
みや伸び等により、テープ相互間に必然的に空隙が形成
されてしまう。一方、本実施例では、流動性を有する注
入樹脂25をコイル本体10とプリプレグシート22と
の間に注入して絶縁層20を形成しているので、絶縁層
20内に空隙が形成されることはほとんどない。しか
も、樹脂25を注入する際に、前述したような処置を施
せば、樹脂25内の空気をほぼ完全に排除することもで
きる。また、注入樹脂25がガラスマット23内に滲み
込み、絶縁層形成基体21と注入樹脂25とが完全一体
化するので、スペーサを用いる従来技術のように、スペ
ーサが注入樹脂から剥離して、絶縁層内に空隙が形成さ
れることもない。従って、本実施例では、絶縁層20内
の空隙等に起因する絶縁破壊や熱伝導の悪化を防ぐこと
ができる。
21を準備しておくことで、従来技術のように、複数の
スペーサを一定の間隔で配する手間や、絶縁テープをコ
イル本体10の周りに何層にも巻く手間が省け、製作時
間を短くすることもできる。さらに、本実施例では、絶
縁層21内にガラス繊維が混入しているので、各種衝撃
に対する強度を高めることもできる。
係る樹脂モールドコイルの製造方法を説明する。
型101を用い、その外周(すなわち最終的にモールド
コイルの最内周となる)にガラスマット104を巻付
け、内周絶縁層を確保した後、先に図1、図3等に示し
たように、これに導線11と層間紙12を巻回し、巻線
コイル103を形成する。次に巻線コイル103の外周
(すなわち最終的にモールドコイルの最外周となる)に
もガラスマット104を巻付け、外周絶縁層を確保す
る。外型には、柔軟性を有する金属板102を2枚用い
る。両金属板102の側辺をそれぞれ注型治具105の
両端の折り曲げ部と重ね合わせて万力106等の押さえ
治具(図5)でクランプして固定した後、コイル胴体外
形に沿って、金属板を巻付けた後、バンドなどでコイル
胴体部を数箇所締付ける。内型101の側部にはピン1
21が突出し、これが注型105の対応する穴122に
嵌合して相互の位置決めがなされる。同様に、注型10
5の底部にピン123,124が突出し、これが底部1
20の対応する穴125,126に嵌合して相互の位置
決めがなされる。このようにして形成された型に樹脂を
注入する。
縦がコイル高さ以上、横がコイル外周半分以上であれば
よく、同一寸法の金属板で外形寸法の異なる多機種のコ
イル外型に適用できる。また、外型成形前は金属板はフ
ラットなので、重ねることができ、外型の保管場所の省
スペース化が図れる。ガラスマット104は絶縁層を確
保すると同時に、樹脂を含浸させる役割も果たすもので
ある。
ールドコイル107を背面側から見た斜視図を示す。内
外周絶縁層にガラスマット104を位置させて、外型を
コイル形状に沿って巻付け、さらに外型をバンド等で締
め付ける為、完成コイルにおいて、そのコイル表面に、
ガラスマット104の繊維が所々見える(131)。ま
た、外型である金属板102をコイル背面で重ねる為、
金属板の厚さ分だけコイル表面に段差ができ、コイル高
さ方向に伸びる筋109、もしくは、これを削った跡が
残るという外観上の特徴を有する。
のA−A矢視断面図を示す。巻線コイル103の内外周
にはガラスマットを含む強力な樹脂絶縁層108bがで
きる。コイル高さ方向に分散した3層として、樹脂のみ
の絶縁層108aが形成されている。ここで、絶縁層に
用いるガラスマット104としては、300〜500g
/m2の繊維密度のものが市販され、この繊維密度範囲
のものが本コイルに適用できる。さらにこの範囲の中で
も、特に500g/m2の繊維密度のものが、注型時の
樹脂含浸性と、巻線時および外型締付時にかかる圧力に
耐え得る強度とを持ち、内外周絶縁層に配置する絶縁材
として好ましい。
として、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリ
エチレンナフタレート(PEN),ポリエーテルイミド
(PEI),ポリイミド(PI)等の耐熱フィルム15
を用いる。これらの材料は、高い熱伝導性を備えている
ため、このようなフィルムを用いることによりモ−ルド
コイルの冷却性を高めることができる。そのため、従来
のコイルに体し、本実施例により同一定格のコイルを得
る場合には電流密度を上げて発熱が増加しても効果的に
冷却できるので、コイルの導体部分の小型化を図ること
ができる。また前述したように内外周絶縁層を従来のも
のより薄くしても強度が得られるため、モ−ルドコイル
全体としても小型化を図ることができる。
熱伝導率は0.151,ポリエチレンナフタレート(P
EN)の熱伝導率は0.151,ポリエーテルイミド
(PEI)の熱伝導率は0.198,ポリイミド(P
I)の熱伝導率は0.156であり(単位は全てw/m
・k)、ポリエチレンテレフタレート(PET)の絶縁
破壊電圧は220,ポリエチレンナフタレート(PE
N)の絶縁破壊電圧は294,ポリエーテルイミド(P
EI)の絶縁破壊電圧は210,ポリイミド(PI)の
絶縁破壊電圧は260である(単位は全てkV/m
m)。
および金型を兼ねる内型と柔軟性を有する平板をコイル
外周に巻回してなる外型を用い、内型,外型とのスペー
サとして樹脂含浸性の良い絶縁材を用いることにより次
のような効果を得ることができる。すなわち、 (1) 樹脂モールドコイルの製造時における作業性の向上
が図れる。
が図れる。
効率が図れる。
要最小限の絶縁層厚さが形成でき、余分な樹脂を使用し
なくてすむ。
て、以上で説明してきた各モ−ルドコイルを用いた変圧
器について説明する。
観を示す。図8は正面側斜め上方から見た変圧器の外観
図、図9は背面側斜め上方から見た変圧器の外観図であ
る。
V,201Wは各々U相,V相,W相1次コイル、20
3a、203bは鉄心である。また、図には現れていな
いが、各2次コイル202U,202V,202Wが、
各1次コイル201U,201V,201Wの内周側に
挿入されている。すなわち、図示した変圧器では、巻き
鉄心203a、203bの脚部は、各2次コイル202
U,202V,202Wに挿入され、各2次コイル20
2U,202V,202Wは、各1次コイル201U,
201V,201Wの内周側に挿入されている。なお、
これらのコイルには、先に第3実施例で説明したような
ポリエチレンナフタレ−ト等の熱伝導性の高い絶縁材料
が層間紙として用いられている。したがい、本実施例に
おいても、熱伝導率の高い層間紙とガラスマットを含む
協力な樹脂絶縁層により、電流密度を上げることがで
き、コイルを小型化することができる。
203bとしてけい素鋼板を巻き回して製作した巻き鉄
心を用いる。ただし、鉄心は、アモルファス金属の薄板
等を巻き回したものであってもよい。このように巻き鉄
心を用いることにより、積鉄心を用いた場合に比べ鉄損
が減少し省エネルギ−化を図ることができる。また、前
述したように、本実施例によれば、モ−ルドコイルを小
型に製作することができるので、鉄心も小型、軽量のも
ので足りる。したがい、この点よりも、従来に比べ鉄損
を減少し省エネルギ−化を図ることができる。
〜500kVAの機種に対し、奥行寸法を20kVAで
345mm、500kVAでも505mmとすることが
できる。また、単相変圧器の場合、20kVA〜500
kVAの機種に対し、10kVAで360mm、300
kVAでも505mmとすることができる。これによ
り、従来のものより約10パ−セント容積を低減するこ
とができる。また、コイルの小型化に伴い、鉄心も約5
パ−セントの小型を図れ、これにより鉄損も約5パ−セ
ント低下するので無負荷損失を約5パ−セント低減でき
る。また、奥行寸法が従来より薄くなるので、絶縁距離
を考慮しても、GEM1424推奨寸法の一つである奥
行700mmの薄型キュ−ビクル内に収納することがで
きる。
コイル201U,201V,201W、2次コイル20
2U,202V,202Wは、下部フレ−ム部204
と、上部フレ−ム部205との間に固定されている。下
部フレ−ム部204は、4つの防振ゴム300を介し
て、2つのベ−ス部206a、206bに連結されてお
り、2つのベ−ス部206a、206bは、床上設置時
には、床にタップで切られためねじ穴と、おねじによっ
て固定される。図には現れていないが、下部フレ−ム部
204と上部フレ−ム部205とは、各2次コイル20
2U,202V,202Wの内周側を貫通している連結
金具によって連結されている。また、巻き鉄心203
a、203b、1次コイル201U,201V,201
W、2次コイル202U,202V,202Wは、ゴム
材208とスペ−サ209を介して、下部フレ−ム部2
04と上部フレ−ム部205に挾み込まれる形態で固定
されている。また、このような構造に加え、本実施例に
よれば、鉄心として巻き鉄心を採用しているので、つぎ
目部分が少なくて済み、この部分での騒音発生が抑制さ
れ、低騒音化が図られる。
4の正面側右に設けられている208a、背面側右(正
面側よりは左)に設けられている208bは、共に接地
端子である。本実施例では、このように、接地端子20
8a,208bを変圧器の対角線上に設けることによ
り、狭い場所でも容易に配線可能としている。また、下
部フレ−ム部204の219は、変圧器の移動時等に引
き具等を取付けるための引き穴である。このような引き
穴を設けることにより移動作業の効率向上を図ることが
できる。
5の左右の切欠き224は吊り上げ用の吊り耳であり、
上部フレ−ム部205の背面画上部に設けられているの
は、221は、2次コイル202U,202V,202
W用の2次端子であり、222は結線用のバ−である。
また、下部フレ−ム204の背面側の左側(正面側から
は右)に設けられているのは、2次コイル202と1次
コイル201の間に設けられている混触防止板(図示せ
ず)の接地端子215である。
コイル202U,202V,202Wの縦方向中頃に設
けられているのは各コイルやコイル層間の接続を切り替
えるロ−タリ−式の切り替えタップ210であり、22
0は結線用のバ−である。また、2次コイル202U,
202V,202Wの正面側上部に設けられているいる
のは各1次コイル201U,201V,201Wの1次
端子211である。切り替えタップ210、端子211
には、共に、半透明(透明な材料にスモ−ク処理等を施
したものを含む)な絶縁カバ−212、213が設けら
れている。
10に、端子211のカバ−の形状を図11に示してお
く。両図とも、bが正面図、cが側面図、aが上面図で
ある。図11に示すように、端子211用のカバ−の表
面には、図11に示すように高電圧危険の表示333を
行う。
設けることにより、これらの裸電部に誤って触れること
を防止できることができる。また、これらの絶縁カバ−
212、213を半透明としたことにより、切り替えタ
ップ210や、端子211の締め付け状態が外部から一
目で確認できるようにすることができる。また、透明と
した場合と異なり、利用者にカバ−の存在を認識させる
ことができ安心感を与えることができる。
では、変圧器の4方向に図12に示す警告表示マ−ク2
14を添付している。図12に示すように、本実施例で
は、警告表示マ−ク214において、危険を表す文字お
よびシンボル2141と、どのような危険があるかと、
どのような行為をすると危険であるかを示す文2142
とを分離して表示した。このように、単に危険の存在を
示すのみではなく、その理由や、危険な行為を明確に提
示することにより、より安全な取扱を期待することがで
きる。
おいて、本実施例に係る変圧器では、1次コイル201
U,201V,201W、2次コイル202U,202
V,202Wには、マンセルNo.2.5Y8/14の
ような明るめの明度の高い黄色の塗装着色を施してあ
る。また、下部フレ−ム部204や上部フレ−ム部20
5やベ−ス部206は、マンセルNo.N4.0のよう
な暗めのグレイの塗装着色を施してある。巻き鉄心20
3a、203bは、一般的に黒色に近い色を有してい
る。
ような理由によるものである。
201V,201W、2次コイル202U,202V,
202Wには表面に絶縁層が形成されているが、変圧器
運転時にはこの絶縁層の表面に高い電圧が誘起されるの
で素手等で触れることは危険である。このため、1次コ
イル201U,201V,201W、2次コイル202
U,202V,202Wは、危険であることが認知、印
象づけられるように鮮やかな色(彩度の高い色)で着色
することが望ましい。しかし、その反面、変圧器は地下
室等の変圧器室に設置されることが多い。変圧器室は一
般に照度が20lx〜50lxである。(照明学会:照
明のデータブック 昭和38年6月10日、オーム社)
そして、このような薄暗い場所では、人間にとって、彩
度差は明敏ではなく、かえって明度差の方が人間に強い
印象を与える。そこで、本実施例では、1次コイル20
1U,201V,201W、2次コイル202U,20
2V,202Wを、明度および彩度が高く、しかも、危
険注意を表す色として広く認知されている黄色で着色
し、その他の部分は、暗がり等でも黄色をきわだたせる
ことができるように暗い色にしているのである。
4,グレイはN4.0(いずれもマンセル表示)が用い
られているが、これに限るものではない。2つの部分の
色彩的コントラストを大きくして目立たせるためには、
マンセル表示で明度は3〜10以上、彩度は8以上離れ
ると良いといわれている(川上元郎他:色彩の事典 1
987年12月10日、朝倉書店)。
はマンセル色立体(またはJIS標準色)の5Y,7.
5Y,10Y,2.5GY,5GY,7.5GY,10
GY,2.5YR,5YR,7.5YR,10YR等の
いずれかで明度が7以上、かつ彩度が8以上の色として
もよい。暗色は無彩色であれば明度4以下、有彩色であ
れば明度4以下で彩度2程度であり、望ましくは明色と
補色であるのがよい。
は彩度の低い色に着色することによりモールドコイルの
視認性を高めることができ、作業者等が誤って触れるの
を防止できて安全性、取扱い性が向上する。
8.66%,明度8で59.1%,明度7で43.06
%,明度6で30.05%,明度5で19.77%,明
度4で12.0%,明度3で6.555%,明度2で
3.126%である(JISZ8721)。
暗色を組合せると、明色は暗色の約4.9倍の光を反射
し、明度7と明度3を組合せると、明色は暗色の約6.
6倍の光を反射し、明度9と明度6を組合せると明色は
暗色の約2.6倍の光を反射する。このように明度差を
3以上とすることにより明色の反射量を暗色の2.6倍
以上とすることができ、照度の低い部屋に設置されても
両者の区別がしやすくなる。
放射の作用で鉄心の放熱性が向上する。
れ、壁、天井は明度8〜9の白またはごくうすい有彩色
に着色され、有彩色の彩度は4以下とされている。(照
明学会:照明のデータブック 昭和38年6月10日、
オーム社) そのため、樹脂モールドコイルを高彩度とすることによ
り、室内壁面等との彩度差によりモールドコイルの視認
性が向上する。また、鉄心および金具類が低明度色のた
め、縁取りとなってモールドコイル部分を引き立たせ変
圧器の存在を明らかにする。
色立体またはJIS標準色の色相環の2.5YRから1
0Yの間の色相、すなわち、黄赤または黄の色相とする
ことにより、高明度(明度7〜8)で高彩度(10以
上)の色を選ぶことができる。また、これらの色は暖色
系であるため、視覚的に膨張色として働き、モールドコ
イルを一層浮き出させて充電部となる樹脂モールドコイ
ルの視認性を向上させ、これにより作業者等の誤接触を
防止できる。
下)にしてしまうと反射率が極端に低下するので変圧器
が設置された室内が暗くなる。そのため鉄心および金具
類は適度な反射率を有するダークグレイ(明度4〜2程
度)が望ましい。
て説明したが、鉄損の問題が、さほど重要でない場合に
は、これに代えて積鉄心を用いるようにしてもよい。
れた樹脂モールドコイルを有し、併せて、安全性の向
上、取扱の容易性の向上等を図ることができる変圧器を
得られる。
の縦断面である。
視図である。
の製作方法を説明するための型等の分解斜視図である。
を示す斜視図である。
ルドコイルの外観図である。
ルドコイルの断面図である。
図である。
図である。
タップ用カバ−の構造を示す3面図である。
用カバ−の構造を示す3面図である。
表示を示す図である。
イル、2c…低圧コイル本体、3…鉄心、10,10c
…高圧コイル本体、11…導線、12…層間紙、20,
20c…絶縁性樹脂層、21,21a,21b,21
c,21d…絶縁層形成基体、22…プリプレグシート
(絶縁性シート)、22a…目抜きガラスクロスシート
(絶縁性シート)、23…ガラスマット(絶縁性繊維マ
ット)、23b…目抜きガラスクロス、24…樹脂通
路、25…エポキシ樹脂(注入樹脂),101…内型,
102…外型(金属板),103…巻線コイル,104
…ガラスマット(コンティアースガラスクロスマッ
ト),105…注型治具,106…万力(押さえ治
具),107…樹脂モールドコイル,108a…樹脂,
108b…ガラスマット含浸樹脂,109…段差部,1
10…丸棒,111…三次元織ガラスクロス,112…
エポキシ樹脂含浸部,113…ガラスペーパー(ガラス
繊維不織布),114…目止めガラスクロス(平織ガラ
スクロスプリプレグ),115…耐熱性フィルム,11
6…ディンプル加工外型(金属板),117…ディンプ
ル部,118…外型兼メタルフランジ(金属板),11
9…外型兼メタルフランジ兼放射板、201U,201
V,201W…々U相,V相,W相1次コイル,202
U,202V,201W…U相,V相,W相2次コイ
ル,203a、203b…鉄心、204…下部フレ−ム
部,205…上部フレ−ム部,206a、206b…ベ
−ス部,300…防振ゴム
Claims (3)
- 【請求項1】導体を巻回してなるコイルを樹脂でモール
ドした樹脂モールドコイルと、この樹脂モールドコイル
に挿入された鉄心と、前記樹脂モールドコイルと前記鉄
心とを固定する金具群とを有する樹脂モールド変圧器で
あって、 前記樹脂モールドコイルは、明度7以上彩度8以上の有
彩色に着色され、前記鉄心および金具群は、明度4以下
の無彩色に着色されたことを特徴とする樹脂モールド変
圧器。 - 【請求項2】前記樹脂モールドコイルは反射率40%以
上の有彩色に着色され、前記鉄心および金具群は反射率
15%〜3%の無彩色に着色されたことを特徴とする請
求項1記載の樹脂モールド変圧器。 - 【請求項3】前記樹脂モールドコイルはマンセル色立体
の色相2.5YRから色相10Yの間の黄赤または黄の
有彩色に着色されたことを特徴とする請求項2記載の樹
脂モールド変圧器。
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JP5980695B2 (ja) * | 2013-01-18 | 2016-08-31 | 株式会社鷺宮製作所 | モールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法 |
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-
1995
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