JP3056751B2 - インピーダンスボンド - Google Patents

インピーダンスボンド

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JP3056751B2
JP3056751B2 JP1205382A JP20538289A JP3056751B2 JP 3056751 B2 JP3056751 B2 JP 3056751B2 JP 1205382 A JP1205382 A JP 1205382A JP 20538289 A JP20538289 A JP 20538289A JP 3056751 B2 JP3056751 B2 JP 3056751B2
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primary coil
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昭夫 遠藤
輝明 星野
勉 弘光
佳秀 山本
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Risho Kogyo Co Ltd
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Risho Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鉄道信号保安装置用として軌道回路の境
界点で信号電流を阻止し、直流電気鉄道の帰線電流を通
ずるために用いるインピーダンスボンドに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
インピーダンスボンドは、巻数比が1:1又は1:Mの1次
コイルと2次コイルに鉄心を取付け、1次コイルに1次
端子と中性点端子を設け、2次コイルに2次端子を設け
た構造であり、従来、上記1次コイル、2次コイル及び
鉄心といった部材は第7図及び第8図に示すように、絶
縁油が充填された外箱内に収容されて絶縁と放冷が行わ
れている。第7図及び第8図において、符号1は1次コ
イルと2次コイルをガラス繊維等のテープによって巻き
付け一体化したコイル体、2は鉄心、3は1次端子、4
は2次端子、5は中性点端子、6は外箱をそれぞれ示し
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、外箱6内の絶縁油は酸化により絶縁強度が
劣化するため、絶縁特性を長時間にわたって良好な状態
に維持するためには、絶縁油の交換等日常保守を行う必
要がある。
また、インピーダンスボンドの1次コイルに、大電流
が長時間流れ、発熱が予測以上に大きくなると、これに
よって絶縁油が発火するおそれがあり、防災上の問題が
ある。
そこで、この発明は、絶縁油を使用しない構造のイン
ピーダンスボンドを提供することを技術的課題とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために、この発明におい
ては、インピーダンスボンドの構成部材である1次コイ
ルと2次コイルとを一体に絶縁性の合成樹脂によってモ
ールドしてリング状のコイル体を形成したのである。
そして、1次コイルは、複数枚の帯状の導体板を重ね
合わせ、この重ね合わせた導体板の外周面に、耐熱性を
有する繊維テープを巻き付け、この繊維テープを巻き付
けた導体板をリング状に重ね巻きして形成する。
〔作用〕
1次コイルと2次コイルを一体に絶縁性の合成樹脂に
よってモールドすることによって絶縁油が不要となる。
また、1次コイルを形成する帯状の導体板の外周面の
繊維テープには、モールドにより合成樹脂が含浸するの
で、導体板の外周面が繊維強化プラスチックのような状
態に補強されると共に、良好な絶縁性が得られる。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
この発明におけるインピーダンスボンドの1次コイル
11と2次コイル12は、エポキシ等の絶縁性の合成樹脂13
によって一体にモールドされ、一個のリング状のコイル
体10に形成されている。
1次コイル11は、第5図に示すように、上コイル11a
と下コイル11bを上下に重ね合わせた構造になってい
る。
上記上コイル11aと下コイル11bを構成する巻線14は次
のような構造になっている。即ち、巻線14は、第6図に
示すように、複数枚の帯状の導体板15を重ね合わせ、さ
らに、この導体板15の一方の面に、導体板15の幅よりも
広い幅の帯状の合成樹脂シート16を重ね合わせ、この導
体板15と合成樹脂シート16の外周面に、繊維テープ17を
巻き付けた構造であり、繊維テープ17はその幅の役半分
が重なるように巻き付けられている。そして、上コイル
11aはそれぞれ上記巻線14を、合成樹脂シート16を内側
にしてリング状に重ね巻きしており、上コイル11aの巻
き始め部分と下コイル11bの巻き始め部分の導体板15に
はそれぞれ中性点リード板18a、18bが銀ろう付け等によ
って固着されている。この中性点リード板18a、18bは上
コイル11a、下コイル11bおよび2次コイル12を合成樹脂
13によってモールドした状態において外部に引出され、
中性点端子板19によって互いに接続される。また、上コ
イル11aの巻き終り部分と下コイル11bの巻き終り部分の
導体板15にはそれぞれ1次端子リード板20a、20bが銀ろ
う付け等によって固着されている。この1次端子リード
板20a、20bも、上記中性点リード板18a、18bと同様に、
1次コイル11と2次コイル12を合成樹脂13によってモー
ルドした状態において外部に引出され、この1次端子リ
ード板20a、20bには1次端子板21a、21bがそれぞれ銀ろ
う付け等によって固着される。
上記巻線14の導体板15としては、銅板が使用される。
また、上記合成樹脂シート16は補強と絶縁を目的とした
ものであり、ポリエチレンテレフタレート等を使用する
ことができる。また、上記繊維テープ17としては、ガラ
ス繊維テープを使用することができる。
一方、2次コイル12は、上記1次コイル11の内側に筒
状に巻き付けたような状態で設けられ、この2次コイル
12の巻数と、1次コイル11の巻数(上コイル11aの巻数
と下コイル11bの巻数との合計)とは同一に設定する。
この2次コイル12を構成する巻線22は、合成樹脂等によ
って絶縁被覆した銅線が使用される。この2次コイル12
の巻き始め部分と巻き終り部分はそれぞれ1次コイル11
と2次コイル12を合成樹脂13によってモールドした状態
においてリード線23a、23bとして外部に引出され、この
リード線23a、23bにはそれぞれ2次端子板24a、24bが接
続される。
次に、上記1次コイル11と2次コイル12を合成樹脂13
によってモールドする工程について説明する。
まず、コイル体10の内周面を形成するモールド用型を
巻胴にして、この巻胴の外周面に、ガラス繊維クロス25
を巻き、このガラス繊維クロス25の上に、巻線22を巻き
付けて2次コイル12を形成する。そして、この後、2次
コイル12の外周面に、ガラス繊維クロス26を巻き、この
ガラス繊維クロス26の上に、巻線14を巻き付けて、上コ
イル11aと下コイル11bからなる1次コイル11を形成す
る。次いで、上記1次コイル11と2次コイル12をモール
ド用型に収容し、モールド用型の外部に、1次コイル11
の巻線14に接着した1次端子リード板20a、20b、中性点
リード板18a、18bと2次コイル12の2次端子用のリード
線23a、23bとをそれぞれ引出した状態で、上記モールド
用型内に、エポキシ等の合成樹脂13を真空注入法等によ
って注入して上記1次コイル11と2次コイル12を一体に
モールドする。
次に、上記のようにして形成したコイル体10に、一対
の鉄心27、28を取付ける。
上記鉄心27、28は、第2図及び第3図に示すように、
コイル体10に対して左右に一個づつ巻き付けられる。こ
の左右の鉄心27、28はそれぞれ上下に分割され、U字形
の上側鉄心27a、28aと下側鉄心27b、28bとによって構成
されている。
上記上側鉄心27a、28aと下側鉄心27b、28bは、上下に
対象な形に分割してもよいが、上側鉄心27a、28aを下側
鉄心27b、28bよりも小さく、即ち、鉄心27、28の分割面
を上下方向の丁度中央よりも若干上方に位置するように
した方が、組立作業性がよい。なぜなら、鉄心27、28を
組立てる場合には、上側鉄心27a、28aと下側鉄心27b、2
8bとの間に、ガラス繊維クロスにエポキシを含浸せしめ
たシート29を挾み、上側鉄心27a、28aと下側鉄心27b、2
8bとの間のギャップの幅を変化させることにより、励磁
インピーダンスの調整を行わなければならないので、こ
の際、上側鉄心27a、28aの重量が大きいと組立て作業者
の負担が大きくなると共に、シート29の厚みが上側鉄心
27a、28aの重量によって変化するおそれがあり、励磁イ
ンピーダンスの調整が行ない難くなるからである。
上記コイル体10に鉄心27、28を取付ける場合は、第3
図に示すように、下側鉄心27b、28bを二つ並べて上方か
らコイル体10を嵌め、その後、下側鉄心27b、28bの上端
面にシート29を置き、次いで上方から上側鉄心27a、28a
をかぶせる。そして、この後、上側鉄心27a、28aと下側
鉄心27b、28bとをそれぞれ締付けバンド30によって締付
けると、コイル体10と鉄心27、28とが、第2図に示すよ
うに一体化する。
上記のようにした一体化したコイル体10と鉄心27、28
は、第1図に示すように、架台31上に、一対の下フレー
ム32a、32bと一対の上フレーム33a、33bとによって固定
される。
架台31は、左右一対の平行なチャンネル材によって形
成され、下フレーム32a、32bと上フレーム33a、33bはそ
れぞれL形状によって形成されている。
上記一対の下フレーム32a、32bは、架台31に対して直
角に、コイル体10の下面で鉄心27、28を前後から挾むよ
うに設置される。また、上記一対の上フレーム33a、33b
も、架台31に対して直角に、コイル体10の上面で鉄心2
7、28を前後から挾むように設置される。一対の下フレ
ーム32a、32b相互は両側部分でそれぞれ締付ボルト34に
よって締付け固定される。また、一対の上フレーム33
a、33b相互も、両側部分でそれぞれ締付けボルト35によ
って締付け固定される。さらに、上下に対向する上フレ
ーム33a、33bと下フレーム32a、32bも互いに両側部分で
それぞれ締付けボルト36によって締付け固定される。
次に、上記コイル体10の外部に引出された1次端子リ
ード板20a、20bには、それぞれ1次端子板21a、21bが銀
ろう付け等によって固着され、1次端子板21a、21bは上
フレーム33aに碍子37、ブラケット38を介して固定され
ている。また、中性点リード板18a、18bは互いに中性点
端子板19によって接続され、この中性点端子板19も碍子
39、ブラケット40を介して上フレーム33aに固定されて
いる。また、2次コイル12のリード線23a、23bには、そ
れぞれ2次端子板24a、24bが固着され、この2次端子板
24a、24bは上フレーム33bに絶縁物41、ブラケット42を
介して固定されている。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明におけるインピーダンスボン
ドは、1次コイル及び2次コイルが合成樹脂によって一
体にモールドされて絶縁されているため、絶縁油が不要
になるので、保守や点検が容易になると共に、火災等防
災面でも優れているという効果がある。
また、絶縁油を必要としないため、外箱が不要とな
り、コンパクトになると共に、組立作業性もよいという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るインピーダンスボンドの実施例
を示す斜視図、第2図はコイル体と鉄心とを一体化した
状態を示す斜視図、第3図はコイル体と鉄心の分解斜視
図、第4図はコイル体の横断面図、第5図はコイル体の
部分縦断面図、第6図は1次コイル用巻線の分解斜視
図、第7図は従来例の正面図、第8図は従来例の平面図
である。 10……コイル体、11……1次コイル、 12……2次コイル、 13……モールド化した合成樹脂、 14……巻線、15……導体板、 17……繊維テープ、 18a、18b……中性点リード板、 19……中性点端子板、 20a、20b……1次端子リード板、 21a、21b……1次端子板、 23a、23b……リード線、 24a、24b……2次端子板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 輝明 東京都大田区仲池上2丁目20番2号 大 同信号株式会社内 (72)発明者 弘光 勉 東京都大田区仲池上2丁目20番2号 大 同信号株式会社内 (72)発明者 山本 佳秀 兵庫県尼崎市南塚口町4丁目2番37号 利昌工業株式会社尼崎工場内 (56)参考文献 特開 昭53−141401(JP,A) 特開 昭60−207325(JP,A) 実開 昭60−98570(JP,U) 実開 昭57−119517(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の帯状の導体板を重ね合わせ、この
    重ね合わせた導体板の外周面に、耐熱性を有する繊維テ
    ープを巻き付け、この繊維テープを巻き付けた導体板を
    リング状に重ね巻きしたコイルからなる1次コイルと、
    この1次コイルの内周面に沿って設けられた2次コイル
    とを、絶縁性の合成樹脂によって一体にモールドしてリ
    ング状のコイル体を形成し、このコイル体に鉄心を取付
    け、上記コイル体の1次コイルから1次端子と中性点端
    子を引出し、上記コイル体の2次コイルから2次端子を
    引出したことを特徴とするインピーダンスボンド。
JP1205382A 1989-08-08 1989-08-08 インピーダンスボンド Expired - Lifetime JP3056751B2 (ja)

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