JPH066493Y2 - モールド変圧器 - Google Patents

モールド変圧器

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JPH066493Y2
JPH066493Y2 JP14298088U JP14298088U JPH066493Y2 JP H066493 Y2 JPH066493 Y2 JP H066493Y2 JP 14298088 U JP14298088 U JP 14298088U JP 14298088 U JP14298088 U JP 14298088U JP H066493 Y2 JPH066493 Y2 JP H066493Y2
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JP
Japan
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terminal fitting
coil
resin
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JP14298088U
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啓文 大坪
孝夫 前田
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、需要家における受電用変圧器として多く使
用されるモールド変圧器、特に比較的容量の大きいモー
ルド変圧器に関する。
〔従来の技術〕 近年、エポキシ樹脂等により巻線をモールドしたモール
ド変圧器が広く使用され始めている。このモールド変圧
器は油入変圧器に比べ難燃性,小型軽量,低騒音等の特
徴を持っている。
第4図は、従来技術における外側巻線が三角結線接続さ
れたモールド変圧器の正面図である。この図において、
鉄心100は三相鉄心で各相ごとの3本の鉄心脚110とこれ
ら3本の鉄心脚110を上部と下部とで磁気的機械的に接
続する継鉄120とからなっており、各相それぞれの鉄心
脚110には外側巻線1とこの外側巻線1の内径側に図に
表示されていない内側巻線2とが設けられており、これ
らの巻線を固定支持用の押さえ金具を取りつけるための
フレーム200が上下の継鉄120を挟んで設けられている。
第5図は外側巻線1のみを示した斜視図、第6図は第5
図のA−A断面の断面図である。これらの図はこの考案
の発明者が先に出願した特願昭62−174262に基
づくもので、図の切欠部61,62をモールド樹脂5の
膨出部51に設けることにより、フレーム200やタップ
接続金具72との間の絶縁距離を大きくとるとともに、
モールド樹脂の使用量を節約する効果を生ずる構成とし
たものである。
これらの図において、外側巻線1を構成するコイル1
a,1b,1c,1d,1eの5つのコイルはそれぞれ
図の縦方向の寸法に相当する幅の条または箔の薄いアル
ミ導体を絶縁膜を挟んで半径方向に積層して巻回して形
成したもので、このようなコイル5個をコイルリード1
1で直列に接続したものを一体に樹脂モールドして外側
巻線1を形成したものである。タップ端子金具を取付け
るための埋込端子金具32に接続するための線輪1c,
1dから出るタップリードの引き回し部のリード、コイ
ル、並びに端子金具それぞれの間の絶縁強度を確保する
ためにこれらの部分を樹脂でモールドしてあるのでこの
部分は他の部分より樹脂の厚さが大きくなって膨出部5
1を形成している。
外側巻線1の引き出し用端子金具71,73を取付ける
埋込端子金具31,33はモールド樹脂5の膨出部51
の上端部、下端部に設けられた切欠部61,62の水平
面に垂直に埋め込まれており、タップ端子金具用の埋込
端子金具32膨出部51の中央部の垂直面に水平方向に
埋め込まれている。埋込端子金具32とこれに取付けら
れるタップ端子金具は上下に2列に3個づつ並んでおり
上下のいづれかを選んでタップ切り換え板72によって
接続することによりタップ切換が行われる。
外側巻線1が三角結線の場合、第4図に示すように各相
の巻線の上端部と他の相の巻線の下端部の端子を接続す
る相間リード81,82に自由に屈曲できる絶縁被覆さ
れたケーブルを使用し、切欠部61,62の出っ張り角
部にこのケーブルを当てながら張力を与えて相間を接続
することにより、この相間リード81,82,のように
他に支持固定することなしにその位置を固定することが
できる。ただ、両外側の相同士の接続をする相間リード
83は間の相の巻線を避けてリードを配置する必要があ
ることから支持具801,802で2カ所を固定する構成とな
っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
第6図において、埋込端子金具31はコイル1aの外径
側から引き出されたコイルリードが接続されているの
で、この埋込端子金具31はコイル1aの外径側と同電
位にあるので、これらの間の絶縁は不要であることから
この部分のモールド樹脂の厚さも薄くてよいのである
が、余り薄いモールド樹脂部を設けるとモールドの際に
亀裂が入るという問題が生ずるので、図の切欠部61の
埋込端子金具31を埋め込んでいない垂直面とコイル1
aの外径面との間のモールド厚さを余り小さくすること
ができないので、図示のように埋込端子金具31を切欠
部61の水平面に埋め込んである。この場合も埋込端子
金具31を埋め込むための切欠部61の水平面の寸法を
確保するために前述のコイル1aと切欠部61の垂直面
とのモールド厚は小さくなるので、亀裂を起こさないよ
うにすることも兼ねて高圧コイル11の外径側表面にガ
ラスクロスを巻回してこのガラスクロスの引張強度でモ
ールド樹脂の亀裂を防止する構成を採用している。
また、埋込端子金具31の下先端とコイル1bとの間の
絶縁強度を確保するための最小の寸法を確保する必要が
あることから、切欠部61の軸方向の寸法も余り大きく
することができない。このようなことから切欠部61の
大きさには必然的に制限がありモールド樹脂の節約量も
大きくすることができないという問題がある。
更に、第4図で相間リード81,82,83の長さは主
に巻線上部の取付け部と下部取付け部との距離に関係し
ているので、上下の取付け部の距離を小さくすれば相間
リード81,82,83を節約することができるが、前
述のように埋込端子金具61や下部の埋込端子金具62
の取付け位置に制限があることから、相間リードとなる
ケーブルの長さの節約も充分行うことができない。
このような寸法上の制約はいずれも絶縁距離を確保する
めの制約であるが、このような制約は容量の小さいモー
ルド変圧器で生ずるものである。絶縁強度を確保するた
めの絶縁距離はその高圧巻線の電圧によって定まるが、
モールド変圧器の高圧巻線の電圧は6.6KVか3.3
KVが多く、容量が数十KVAの場合でも数百KVAの
場合でも高圧巻線の電圧には違いがないのが普通であ
る。一方、変圧器の体格は容量が大きくなるほど大きく
なり、概略的には変圧器の寸法は容量の4分の1乗に比
例する。したがって、小容量のモールド変圧器では絶縁
寸法から種々の制約が生じるのに対して、大きな容量の
モールド変圧器ではその制約がなくなるという違いがで
てくる。
この考案は、比較的大容量のモールド変圧器において、
モールド樹脂や相間リードに使用するケーブルをもっと
節約することのできる切欠部と埋込端子金具の構成を持
つモールド変圧器を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この考案によれば、条また
は箔導体を絶縁膜を挟んで内側から外側に重ねて巻回し
て形成したコイルを複数個軸方向に配列し全体を樹脂モ
ールドして形成された外側巻線の、モールド樹脂部の膨
出部に端子金具を埋め込み、前期膨出部の上下端部にモ
ールド樹脂を切り欠いた切欠部を設けたモールド変圧器
において、前記切欠部の垂直面に前記外側巻線の埋込端
子金具を水平に埋め込むものとする。
〔作用〕
この考案の構成において、切欠部の垂直面に前記外側巻
線の埋込端子金具を水平に埋め込むことにより、この埋
込端子金具の埋め込まれた方の先端はこの埋込端子金具
に接続されるコイルリードが引き出されるコイルに接近
するが、このコイルの外表面と電位が同じなので、絶縁
上の問題は生じず、このコイルに隣接するコイルとこの
埋込端子金具の先端が近接することはないので、切欠部
の軸方向の切り欠き寸法を大きくすることができる。そ
のために、切欠部のモールド樹脂切り欠き量を大きくす
ることができるので、モールド樹脂の節約量が増え、更
に、上下の埋込端子金具に取りつける取付け金具の距離
が小さくなるので相間リードとして使用されるケーブル
の長さも節約することができる。
〔実施例〕
以下この考案を実施例に基づいて説明する。第1図はこ
の考案の実施例を示す断面図である。この図において、
第6図と同じ構成体については同じ参照符号を付けるこ
とにより、詳細な説明を省略する。上記の切欠部63の
垂直面に埋込端子金具34を埋め込み、下部の切欠部6
4の垂直面に埋込端子金具36を埋め込んだ構成とした
ものである。埋込端子金具34,36を切欠部63,6
4の垂直面に埋め込む構成とすると、この垂直面と上部
におけるコイル1a、下部におけるコイル1eのそれぞ
れ外側表面とのモールド樹脂の厚さは埋込端子金具3
4,36の埋め込み部の深さ寸法より大きくする必要が
ある。そのためには、膨出部52の厚さが厚い必要があ
る。
タップ端子の本数分のタップリードは高圧巻線11の外
側表面と埋込端子金具35の内側先端との間の空間で引
回されるのであるが、容量が大きいとコイル1aを始め
とする高圧巻線11を構成する図示では5つのコイルの
軸方向寸法が大きくなるので、それだけタップリードを
引き回す空間の寸法が大きくなることから、膨出部52
の厚さも容量が大きい程大きくなるという関係がある。
したがって、前述のような埋込端子金具34,36を切
欠部63,64の垂直面に水平に埋め込むことのできる
寸法を確保することができる。このような構成にする
と、コイル1aの外側表面と切欠部63の垂直面との間
のモールド樹脂の厚さは埋込端子金具の埋め込部の封鎖
寸法より大きくなるから、切欠部63を設けたことによ
る亀裂の発生の可能性はなくなる。コイル1eと切欠部
64の関係も同様である。
第2図はこの考案の実施例による外側巻線が三角結線の
場合の相間の接続法を示すモールド変圧器の正面図であ
り、第3図は同じく側面図である。これらの図におい
て、相間リード84,85,86は屈曲性の高い絶縁被
覆されたケーブルを使用しており、水平方向に突出して
いる端子取付け金具に相間リード84,85,86を取
付け1つの相の上部と他の相の下部とを接続することに
より、電気的に三角結線となる接続法となっている。取
付け金具を切欠部の垂直面に埋め込んだ埋込端子金具に
取付けてあるので、相間リード84,85,86を図の
面に沿って折り曲げるだけでよいので第3図で分かるよ
うにこれらのリードは外側巻線の図の左側の面からはみ
出すことはなく、切欠部を設けたことによるこの効果は
埋込端子金具を水平に埋め込んだこの考案の場合でも成
立している。
第1図の切欠部63,64は図示のように、上部はコイ
ル1bの、下部はコイル1dの近くまで切り欠いてあ
り、このように切り欠き寸法を大きく取れることから切
欠部63,64を設けることによるモールド樹脂の節約
量を大きなものとしているとともに、第2図において、
上部の取付け金具の位置と下部の取付け金具との距離が
減少する結果、相間リードに使用されるケーブルの使用
長さを節約する構成ともなっている。
〔考案の効果〕
この考案は前述のように、切欠部の垂直面に前記外側巻
線の埋込端子金具を水平に埋め込んでこの埋込端子金具
に相間リード接続用の取付け金具を取付ける構成とした
ことにより、絶縁上の問題が生ずることなく切欠部の軸
方向の切り欠き寸法を大きくすることができる。そのた
めに、切欠部のモールド樹脂切り欠き量を大きくするこ
とができるのでモールド樹脂の節約量が増え、また、上
下の埋込端子金具に取付ける取付け金具の距離が小さく
なるので相間リードとして使用されるケーブルの長さも
節約することができ、モールド変圧器の価格低減に貢献
する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す外側巻線の断面図、第
2図はこの考案の実施例によるモールド変圧器の正面
図、第3図は同じく側面図、第4図は従来技術によるモ
ールド変圧器の正面図、第5図は従来の外側巻線の斜視
図、第6図は第5図のA−A断面図である。 1……外側巻線、11……高圧巻線、 1a,1b,1c,1d,1e……コイル、 31,32,33,34,35,36……埋込端子金
具、5……モールド樹脂、51,52……膨出部、6
1,62,63,64……切欠部、 81,82,83,84,85,86……相間リード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】条または箔導体を絶縁膜を挟んで内側から
    外側に重ねて巻回して形成したコイルを複数個軸方向に
    配列し、全体を樹脂モールドして形成された外側巻線の
    モールド樹脂部の膨出部に端子金具を埋め込み、前記膨
    出部の上下端部にモールド樹脂を切り欠いた切欠部を設
    けたモールド変圧器において、前記切欠部の垂直面に前
    記外側巻線の埋込端子金具を水平に埋め込んだことを特
    徴とするモールド変圧器。
JP14298088U 1988-11-01 1988-11-01 モールド変圧器 Expired - Lifetime JPH066493Y2 (ja)

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JP14298088U JPH066493Y2 (ja) 1988-11-01 1988-11-01 モールド変圧器

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JP14298088U JPH066493Y2 (ja) 1988-11-01 1988-11-01 モールド変圧器

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JPH0263513U JPH0263513U (ja) 1990-05-11
JPH066493Y2 true JPH066493Y2 (ja) 1994-02-16

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JP4744254B2 (ja) * 2005-09-26 2011-08-10 株式会社日立産機システム モールド変圧器
JP5228071B2 (ja) * 2011-03-04 2013-07-03 株式会社日立産機システム モールド変圧器

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