JP2588743Y2 - 条巻コイル用口出装置 - Google Patents

条巻コイル用口出装置

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JP2588743Y2
JP2588743Y2 JP1993073249U JP7324993U JP2588743Y2 JP 2588743 Y2 JP2588743 Y2 JP 2588743Y2 JP 1993073249 U JP1993073249 U JP 1993073249U JP 7324993 U JP7324993 U JP 7324993U JP 2588743 Y2 JP2588743 Y2 JP 2588743Y2
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JP
Japan
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shield plate
bar
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coil
strip
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吉夫 西脇
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、条巻コイル用口出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器特に二次低圧の変圧器では、その
二次コイルに条巻コイルを採用することがある。このよ
うに条巻コイルを使用する場合、その条の端部に口出し
バーを取り付ける必要がある。図5はその従来構成を示
し、1は条巻コイルを構成する、銅その他の導電帯から
なる条、2は銅などからなる口出しバーである。口出し
バー2は一対用意され、並設されたその間に条1の端部
を挾み込み、口出しバー2の側縁ならびに条1の端縁を
溶接によって電気的接続を行なう。3はその溶接部を示
す。
【0003】しかしこのような構成によると、溶接部3
の表面は平滑とはならず、微細な凹凸が生ずる。そのた
めその凹凸部の表面に電界が集中することがある。特に
この条巻コイルを二次コイルとし、その外周に一次コイ
ルを配置した場合、口出しバー2が一次コイルに対向す
るときは、一次コイルとの間で溶接部3に極度に電界が
集中し、絶縁破壊を起こすことがある。これを防ぐため
に一次、二次コイル間の絶縁距離を長くとればよいが、
このようにするとコイル構造が大型化、重量化する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、条巻コイル
の条と、口出しバーとを溶接によって電気的に接続した
場合でも、溶接部表面における凹凸部の電界集中を回避
し、もってコイル構造の小型、軽量化を図ることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、シールド板の
一方の端部を、条とともに一対の口出しバーの間に挾み
込み、シールド板、条の端縁ならびに口出しバーの側縁
を溶接によって電気的に接続するとともに、シールド板
を一方の口出しバーの外周ならびに溶接部の表面に沿っ
て巻きつけ、その他方の端部を、他方の口出しバーの外
周の表面に沿わせてなることを特徴とする。
【0006】
【作用】シールド板は、溶接によって条ならびに口出し
バーに対して一体的に、かつ電気的に接続される。そし
てこのシールド板により溶接部の表面は覆われることに
より、溶接部の表面における凹凸部での電界集中は緩和
される。この電界緩和により絶縁距離を短くすることが
でき、コイル構造の小型、軽量化が可能となる。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図1によって説明する。な
お図5と同じ符号を付した部分は同一または対応する部
分を示す。本考案にしたがい、たとえば0.1mm程度
の厚さのアルミニウム箔または銅箔からなるシールド板
4を用意する。そしてこのシールド板4の一方の端部5
を、条1とともに口出しバー2の間に挾み込む。
【0008】そしてシールド板4、条1の端縁ならびに
口出しバー2の側縁を、従来と同様に溶接して電気的に
接続する。この状態を示したのが図2である。この場合
溶接部3の表面はできるだけ弧状となるようにしておく
ことが望ましい。
【0009】このあとシールド板4を折り曲げて、一方
の口出しバー2の表面および溶接部3の表面に沿って密
着するようにして巻きつける。この状態を示したのが図
3である。そしてそのあとシールド板4を更に折り曲げ
て、その他方の端部6を他方の口出しバー2の表面に沿
わせる。この状態を示したのが図4である。
【0010】このように構成すると、シールド板4は口
出しバー2、条1に対して電気的に接続されるととも
に、一体化される。そして溶接部3の表面は、シールド
板4により覆われることにより、溶接部3の表面に凹凸
があっても、これに電界が集中することはない。この場
合、図のようにシールド板3が溶接部3の表面に沿って
弧状となるようにしておけば、電界集中の緩和は有効に
行なわれる。
【0011】このような口出しバー2の取り付け構成
は、条1の巻始めおよび巻終り部分に採用することがで
きる。いずれの部分に採用する場合でも、シールド板4
の端部6は条巻コイルの内側に位置するように口出しバ
ーに沿わせるとよい。このようにすると、端部6が条巻
コイルの外側に露呈することはなく、また内側隣層の条
に挾まれて拘束されるようになって都合が良い。
【0012】また二次コイルの条の巻終り部分に採用し
た場合、その巻終り部分が一次コイルの内周に対向する
ようなときは、シールド板4の端部6が二次コイルの内
側に位置するように口出しバーに沿わせれば、端部6に
おける一次コイルに対する電界集中は回避できる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、条
巻コイルに使用する条に口出しバーを設置するにあた
り、条と口出しバーとの電気的接続を溶接によって行な
う場合でも、その溶接部の表面における凹凸部分での電
界集中が緩和され、したがって条巻コイルの小型、軽量
化を図ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、中央横断部分を
省略した斜視図である。
【図2】シールド板を口出しバーの間に挾み込んだ状態
を示す平面図である。
【図3】シールド板を溶接部の表面に巻きつけた状態を
示す平面図である。
【図4】シールド板を口出しバーの表面に沿わせた状態
を示す平面図である。
【図5】従来例を示すもので、中央横断部分を省略した
斜視図である。
【符号の説明】
1 条 2 口出しバー 3 溶接部 4 シールド板 5 シールド板の一方の端部 6 シールド板の他方の端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 条巻コイルを構成する条を、シールド板
    の一方の端部とともに一対の口出しバーの間に挾み込
    み、前記シールド板、条の端縁ならびに口出しバーの側
    縁を溶接によって電気的に接続するとともに、前記シー
    ルド板を前記一方の口出しバーの外周ならびに溶接部の
    表面に沿って巻きつけ、前記シールド板の他方の端部
    を、前記他方の口出しバーの外周の表面に沿わせてなる
    条巻コイル用口出装置。
JP1993073249U 1993-12-09 1993-12-09 条巻コイル用口出装置 Expired - Fee Related JP2588743Y2 (ja)

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