JP3489870B2 - アンダーシンク型の連続式電解整水装置 - Google Patents

アンダーシンク型の連続式電解整水装置

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JP3489870B2
JP3489870B2 JP08090494A JP8090494A JP3489870B2 JP 3489870 B2 JP3489870 B2 JP 3489870B2 JP 08090494 A JP08090494 A JP 08090494A JP 8090494 A JP8090494 A JP 8090494A JP 3489870 B2 JP3489870 B2 JP 3489870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明はキッチン台下に電解整水器
を設置し、キッチン台上に取付けたカランから取水する
アンダーシンク型の連続式電解整水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水を電解してアルカリイオン水と酸性水
を生成する家庭用の連続式電解整水装置には、キッチン
台上のスペースを広く使用し、使い勝手を良くするため
に、電解整水器本体をキッチン台下に設置するととも
に、キッチン台上に設置した水道水と共用の蛇口カラン
から電解水を取水するようにした、アンダーシンク型の
電解整水装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の電解整水装置
はキッチン台上の蛇口カランに電解水の流路開閉弁を設
けているため、電解整水器本体や排水管路に常に給水圧
がかかった状態になり、水漏れのおそれがあるととも
に、電解整水器本体や配管がキッチン台下の見えないと
ころにあるため、水漏れに気づかないで不則の事態をま
ねくことがあった。
【0004】また、従来は電解整水器から排水されるア
ルカリ水と酸性水のうち、利用しない側の電解水をキッ
チン台下の排水管からドレンへ捨てていたため、キッチ
ン台上のスイッチ操作で電解槽を通した非電解水の全量
を浄水として蛇口カランの主吐水口から排出させること
ができなかった。
【0005】従って、本発明の第1の目的は、電解整水
器やその下流側の電解水排水管に水漏れの心配がなく、
しかも蛇口カランに設けた浄水取水スイッチで給水した
非電解水の全量を浄水として蛇口カランの主吐水口から
取水でき、蛇口カランに設けた電解水取水スイッチで電
解水を排水でき、さらに、電解したアルカリ水と酸性水
を、キッチン台上に設置した一体結合のカランから各別
に吐水できるようにしたアンダーシンク型の連続式電解
整水装置を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、印加電圧の極性を
切換えて電解整水することができ、しかも、極性切換え
に対して目的の電解水が常に同じ主吐水口から取水され
るようにしたアンダーシンク型電解整水装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、給水管路から給水される水をシン
ク台下の電解整水器でアルカリ水と酸性水に電解し、生
成された一方の電解水をシンク台上に設置したカランの
主吐水口から排水管路を介して排水し、他方の電解水を
シンク台上に設置したカランの副吐水口から排水管路を
介して排水するようにしたアンダーシンク型電解整水装
置において、一方の電解水排水管路に通ずる主吐水口の
蛇口カランと、他方の電解水排水管路に通ずる副吐水口
の蛇口カランを一体に結合するとともに、前記給水管路
と副吐水口の排水管路に電動開閉弁を設け、シンク台上
の前記カランに、これら開閉弁を開閉制御する電解取水
スイッチと、このスイッチのON、OFF表示手段と、
スイッチの投入により前記給水管路の開閉弁を開き、前
記副吐水口の排水管の開閉弁を閉じる浄水取水スイッチ
と、このスイッチのON、OFF表示手段を設けたこと
を特徴とする。
【0008】また、上記第2の目的を達成するために本
発明は、前記の電解整水装置において、さらに、電解整
水器に電極の極性切換制御装置を設けるとともに、電解
整水器の前記一対の排水管路に流路切換手段を設け、シ
ンク台上の前記カランに極性切換制御装置の極性切換警
告手段を設けたことを特徴とする 。
【0009】
【作用】蛇口カランに設けた電解取水スイッチを投入す
ると、電解整水器の給水管の電動開閉弁と、副吐水口側
の排水管路の電動開閉弁が開き、一方の排水管路から排
出される、目的の電解水(例えばアルカリイオン水)は
蛇口カランの主吐水口から取水されるとともに、他方の
排水管路から排出される電解水(例えば酸性水)は蛇口
カランの副吐水口から排水される。他方、電解水取水ス
イッチを切ると、給水管の開閉弁が閉じ、電解整水器に
水道水等の水圧がかからない状態で電解水の排水が止ま
る。
【0010】また、電解整水器の電解作業をOFFにし
た後、あるいはOFFにすると同時に、浄水取水スイッ
チを投入すると、給水管路の開閉弁が開くとともに、副
吐水口側の排水管路の開閉弁が閉じ、電解整水器に供給
される水の全量が蛇口カランの主吐水口から浄水として
取り出される。
【0011】極性切換制御装置の電気回路が所定の電解
量を積算すると、蛇口カランに設けた極性切換警告ラン
プなどの表示手段がONになる。蛇口カランに設けた印
加電圧極性切換スイッチなどの切換手段で極性切換制御
装置を操作して電極の極性を切換えると、電解整水器の
電極への印加電圧が切換わり陽極と陰極が逆転する。こ
の極性切換えに伴い、電解整水器の一対の排水管路に設
けた流路切換弁などの流路切換手段を操作して排水管路
を切換えると、電極の極性が逆転しても目的の電解水は
常に蛇口カランの主吐水口から排出される。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は本発明によるアンダーシンク型の連続式電
解整水装置の一例を示す概略構成を示すもので、キッチ
ン台1の下方に連続式の電解整水器2が設置されてい
る。この電解整水器2は、電極3、4間を電解隔膜5に
よって一対の電極室6、7に仕切った有隔膜電解槽8
と、この電解槽8に水道水などの原水を供給する給水管
路9と、前記一対の電解室6、7に各別に連通する一対
の排水管路10、11とを有する連続式の電解整水器を
構成しており、前記電極3、4に直流電圧を印加して給
水管路9から供給される水を電解槽8の電極室6、7を
通水させる過程で、アルカリイオン水と酸性水に電解
し、一対の排水管路10、11から各別に排水するもの
である。
【0013】電解整水器2の利用目的の電解水(図の実
施例ではアルカリイオン水)の排水管路10はキッチン
台1上に取付けた蛇口カラン12の主吐水口13に連通
しているとともに、他方の電解水(図の実施例では酸性
水)の排水管路11は同様にキッチン台1上に取付けた
蛇口カラン14の副吐水口15に連通している。図の実
施例は蛇口カラン12、14を一体に結合しているが、
もちろん別々に取付けてもよい。
【0014】電解槽の上流側の給水管路9に電磁弁な
どの電動開閉弁16が介装されているとともに、副吐水
口15に通ずる排水管路11にも電磁弁などの電動開閉
弁17が介装されている。
【0015】蛇口カラン12には給水管路9の開閉弁1
6と排水管路11の開閉弁17を遠隔的に開閉制御する
電気スイッチ18aなどの開閉手段と、この開閉手段の
ON、OFFを表示するランプなどの表示手段18
設けられている。また、蛇口カラン12には排水管路9
の前記開閉弁16を開くとともに排水管路11の前記開
閉弁17を閉じる電気スイッチ19などの開閉手段
と、この開閉手段のON 、OFFを表示するランプな
どの表示手段19が設けられている。
【0016】図1の実施例では電気スイッチ18a、1
9a及び表示ランプ18b、19bを主吐水口13の蛇
口カラン12に取付けてあるが、副吐水口15の蛇口カ
ラン14に設けてもよい。
【0017】かくして、図1実施例のアンダーシンク型
連続式電解整水装置2は、カラン12からの電解取水ス
イッチ18を投入するとその信号により、給水管9の
開閉弁16と、排水管路11の開閉弁17が開き、利用
目的のアルカリイオン水が排水管路10を介して主吐水
口13から取水され、酸性水が排水管路11を介して副
吐水口15から排水される。そして、その状態はランプ
等の表示手段18bで表示される。
【0018】他方、電解電圧の印加を停止した状態、す
なわち、電解整水器の運転をとめた状態でカラン12
からの浄水取水スイッチ19を投入するとその信号に
より給水管路9の開閉弁16が開いた状態になるととも
に、排水管路11の開閉弁17が閉じた状態になり、給
水管路9から供給される水道水などの浄水の全量が蛇口
カラン12の主吐水口13から取水される。そして、そ
の状態はランプ等の表示手段19bで表示される。
【0019】図2の実施例は、図1の実施例の装置に加
えて、さらに、電解整水器2に所望電解量(電解積算時
間、電解積算電流など)に達する毎に電極3、4への印
加電圧を正逆切換えて電極3、4の極性を相互に逆転さ
せる極性切換制御装置20を有している。図は省略した
が、上記目的のためにこの極性切換制御装置20は、電
解積算回路、この電解積算回路の信号により極性切換の
警告信号を発信する警告回路、電解積算回路の信号また
は外部からの手動の電極切換信号により電極への印加電
圧の極性を逆転させる極性切換スイッチ回路などの電気
回路を備えている。
【0020】また、蛇口カラン12には、極性切換制御
装置20の警告回路の信号によってON、OFF制御さ
れる警告ランプあるいは警告ブザーなどの極性切換警告
手段21が設けられている。なお、図2の実施例では、
蛇口カラン12に、前記極性切換制御装置20の極性切
換スイッチ回路を作動させる極性切換スイッチなどの極
性切換手段22を取り付けてあるが、このような極性切
換手段22は電解整水器8本体に設けてもよく、さらに
は、極性切換制御装置20の電解積算回路の出力信号に
よって自動的に電極の極性が転換されるようにしてもよ
い。
【0021】尚、図の実施例では、解り易くするために
極性切換制御装置20を電解槽8の近傍に配置した状態
に表わしているが、極性切換制御装置20、特にその電
気回路は蛇口カラン12に内蔵させてもよいことはもち
ろんである。
【0022】図2の実施例では、さらに、電解整水器2
の主吐水口13側の排水管路10と、副吐水口15側の
排水管路11に流路切換弁などの流路切換手段23を設
けてある。流路切換手段23は手動で操作されるもので
も、外部からの信号で操作される電動のものでもよい。
また、電動の流路切換手段の場合は、蛇口カラン12に
設置したスイッチ(図示せず)からの信号で流路が切換
わるようにしてもよく、さらには、前記極性切換制御装
置20の極性切換スイッチ回路と連動させて自動的に流
路が切換わるようにしてもよい。
【0023】かくして、図2の実施例では、図1実施例
のものに加えて以下の作用が付加される。すなわち、電
解量が所定の積算値に達すると蛇口カラン12の警告手
段21が極性切換を警告する。そして、蛇口カラン12
の極性切換手段22の手動操作で極性切換制御装置20
により電極の切換えがなされる。すでに述べたように、
極性切換制御装置20の電気回路の信号によって自動的
に電極の極性が転換されるようにしてもよい。また、電
極の極性転換に対応して流路切換手段23により排水管
路10、11の流路を切換えると、電解室6、7の電解
水の性質が、アルカリ水から酸性水に、あるいは酸性水
からアルカリ水に切換わっても主吐水口13からは常に
利用目的の電解水(図ではアルカリイオン水)が取水さ
れる。
【0024】
【効果】本発明の請求項1の電解整水装置は蛇口カラン
の電解取水スイッチ操作で電解槽の給水管路が開閉弁に
よって開閉されるので、電解水の取水をとめたときに電
解槽及び排水管路に供給水圧がかからないから、水漏れ
の心配がなくなるとともに、蛇口カランの浄水取水スイ
ッチ操作で給水管路の開閉弁が開き、副吐水口側排水管
路の開閉弁が閉じるので電解槽を通る非電解水の全量を
浄水として主吐水口から取り出すことができる。従っ
て、水を無駄にすることなく、アンダーシンク型電解整
水装置を電解水と浄水の使用に共用できる。
【0025】また、本発明の請求項2の発明は、前記に
加えて、電極の極性を転換して目的の電解水を生成する
ことができるので、陽極にカルシウム等が付着しない。
従って、逆電洗浄が不要になる。また、排水管路の流路
切換手段を作動させることにより、電極の極性転換に対
して、利用目的の電解水を常に主吐水口から取水するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるアンダーシンク型電解
整水装置の概略構成図
【図2】 本発明の他の実施例によるアンダーシンク型
電解整水装置の概略構成図
【符号の説明】
1…キッチン台、 2…電解整水器、3、4…電極、
5…電解隔膜、 6、7…電解室、 8…電解槽、 9
…給水管、 10、11…排水管路、 12、14…蛇
口カラン、 13…主吐水口、 15…副吐水口、 1
6、17…電動開閉弁、 18a、19a…スイッチ、
18b、19b…ON、OFF表示手段、 20…極
性切換制御装置、 21…極性切換警告手段、 22…
極性切換スイッチ、 23…流路切換手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/10 C02F 1/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水管路から給水される水をシンク台下
    の電解整水器でアルカリ水と酸性水に電解し、生成され
    た一方の電解水をシンク台上に設置したカランの主吐水
    口から排水管路を介して排水し、他方の電解水をシンク
    台上に設置したカランの副吐水口から排水管路を介して
    排水するようにしたアンダーシンク型電解整水装置にお
    いて、一方の電解水排水管路に通ずる主吐水口の蛇口カ
    ランと、他方の電解水排水管路に通ずる副吐水口の蛇口
    カランを一体に結合するとともに、前記給水管路と副吐
    水口の排水管路に電動開閉弁を設け、シンク台上の前記
    カランに、これら開閉弁を開閉制御する電解取水スイッ
    チと、このスイッチのON、OFF表示手段と、スイッ
    チの投入により前記給水管路の開閉弁を開き、前記副吐
    水口の排水管の開閉弁を閉じる浄水取水スイッチと、こ
    のスイッチのON、OFF表示手段を設けたことを特徴
    とするアンダーシンク型電解整水装置
  2. 【請求項2】 電解整水器に電極の極性切換制御装置を
    設けるとともに、電解整水器の前記一対の排水管路に流
    路切換手段を設け、シンク台上の前記カランに極性切換
    制御装置の極性切換警告手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のアンダーシンク型電解整水装置
JP08090494A 1994-03-28 1994-03-28 アンダーシンク型の連続式電解整水装置 Expired - Lifetime JP3489870B2 (ja)

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