JP2584652Y2 - イオン水用水栓とイオン水生成設備 - Google Patents

イオン水用水栓とイオン水生成設備

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JP2584652Y2
JP2584652Y2 JP4932893U JP4932893U JP2584652Y2 JP 2584652 Y2 JP2584652 Y2 JP 2584652Y2 JP 4932893 U JP4932893 U JP 4932893U JP 4932893 U JP4932893 U JP 4932893U JP 2584652 Y2 JP2584652 Y2 JP 2584652Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は厨房や化粧室等のキャビ
ネット内に設置されるイオン水生成器を通して生成され
るアルカリイオン水、酸性水、浄化水等の専用水栓に関
し、更に詳しくはイオン水生成器に対する水道からの取
水を遮断する元止機構を有すると共に、イオン水生成器
により必然的に生成されるアルカリイオン水と酸性水と
をそれぞれ別個の吐水管から吐水すると共に、自動洗浄
時にもアルカリイオン水吐水管からはアルカリイオン水
が吐水するようにされてなるイオン水用の元止水栓及び
同水栓と接続されたイオン水生成器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アルカリイオン水が胃腸関係の内
蔵疾患に有効であるとして、様々な型式のイオン水生成
器が市販されている。同イオン水生成器の製造販売は、
前述のごとく人体に影響を与えるものであるため医療用
具として厚生省の認可を必要とする。イオン水は水道水
を電気分解することにより得られ、アルカリイオン水と
酸性水との両イオン水が同時に生成される。
【0003】そのイオン水生成機構を簡単に説明する
と、水道管からの原水がイオン水生成器に送られると、
原水には食品添加用のカルシウム化合物が添加され、浄
水部を通って浄化された後に電解槽内に送られる。浄化
された水に溶解しているイオンが同電解槽内で電気分解
され、陰極側にカルシウムやマグネシウム等のプラスイ
オンが集まると共に、陽極側には硫酸イオンや塩素イオ
ン等のマイナスイオンが集まり、透過分離膜を介してア
ルカリイオン水と酸性水とを分離状態で生成する。こう
して生成されたアルカリイオン水と酸性水とは、それぞ
れの出口を通って外部へと送り出される。
【0004】水の電気分解を長時間行うと電極にミネラ
ル等の不純物が付着するが、これらは本来のイオン水生
成のための電気分解の性能の低下を来すため電極の定期
的な洗浄が必要となる。この洗浄は一定期間使用後に手
動で、或いは毎回使用後に自動に電極が切替えられて行
う。この際、各電極側には通常とは逆のイオン水、つま
り通常アルカリイオン水が生成される側に酸性水が生成
され、通常酸性水が生成される側にアルカリイオン水が
生成されることになる。これを、そのまま吐水すると飲
用水側の吐水口に酸性水が混入することになり、これを
避けるため電極洗浄時の生成水は排水口を通して個別に
排水されるのが一般的である。
【0005】上記イオン水生成器は一般に独立して市販
されており、これを専用アダプターを介して通常の蛇口
につなぎ、適当な場所に設置して使用する。これに対し
て、最近はキャビネット内にイオン水生成器を設置する
と共に、同キャビネットに付設されたシンク部にイオン
水専用の水栓を設け、前記イオン水生成器のイオン水出
口と前記水栓とを給水パイプで接続し、同水栓からイオ
ン水を取り出せるようにしている。
【0006】最も簡単な構成によれば、前記イオン水専
用水栓はイオン水生成器のアルカリイオン水出口と接続
され、同水栓の吐水管からはアルカリイオン水だけが吐
出されるもので、一方に生成される酸性水はそのまま排
水されるか、或いはオプションで別途取り出せるように
配管がなされる。また、前記水栓の吐水管を共用して、
アルカリイオン水、酸性水及び浄水を切替弁操作により
一つの吐水管から吐出されるように構成し、用途に応じ
て3種類の水を同一の吐水管から選択的に利用すること
を可能にしたものもある。そして、前記切替弁操作には
水栓の一部表面に設けたタッチボタン式の切替スイッチ
が使用され、同スイッチを選択的に押すことにより電磁
切替弁が作動して、アルカリイオン水、酸性水及び浄水
用の各水路のうち所望の水路が選択される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、前記切替弁
を操作することにより吐水管から吐水される水の種類を
任意に選択し得るイオン水生成器においても、単独の吐
水管を共用するものであり、従って吐水管から吐水され
る水以外の種類の水は全て排水管を通して外部に排水さ
れることになる。
【0008】この種のイオン水生成器では、主たる目的
がアルカリイオン水を生成することにあるため、前記吐
水管から取り出す水としてはアルカリイオン水であるケ
ースが多い。しかして、イオン水生成器は上述のごとく
アルカリイオン水の生成と同時に酸性水が生成されるば
かりでなく、イオン水を生成しない場合にもカルキや不
純物を除去し、更には異臭を取り除く浄水器としての使
用が可能である。特に、前記酸性水の場合はアストリン
ゼンとしての効用を有しており、たとえ時間の経過と共
にアストリンゼン効果が失われた場合にも前記浄水以上
に清浄な水として利用することが可能なものであるにも
関わらず、殆どが単なる排水として扱われている。
【0009】そこで、上述のごとくオプションにより上
記吐水管とは別な吐水管を設け、アルカリイオン水を取
水すると同時に酸性水を取水し得るようにすることがな
されてはいるが、これらの場合には他の吐水管の設置場
所が制限されることが多く、そのため2本の吐水管の設
置位置が離れたものとなりやすく、使い勝手が極めて悪
くなるといった課題があり、敢えて専用吐水管の近傍に
他の吐水管を設置しようとすると施工に手間がかかるば
かりでなくオプション費用にも影響があり、潜在的需要
には仲々応じ切れないのが現状である。
【0010】また、電極洗浄時の両極側に生成される生
成水も、汚染された水ではないにも関わらず専用の排水
口から下水に排水されるのが通常である。しかして、こ
のように清浄な水を排水することは、水資源の無駄な使
用につながるばかりでなく、下水の処理量を増加させる
ものであって、可能ならば前記洗浄済みの水も有効に活
用できることが望ましい。
【0011】本考案は、かかる課題を一挙に解決するも
のであり、その第1の目的は簡単な操作で主たる使用目
的の対象となるイオン水を1の吐水管から取り出すと同
時に、他に生成されるイオン水を排水することなく前記
吐水管の近傍で取水し得るような構成を備えた水栓を提
供することにあり、第2の目的は前記目的を達成するた
めに格別の工事を要せず、従って副次的に取水される他
のイオン水用の吐水管の格別の設置作業及び余分な資材
の必要がなく、上記オプション価格に比して極めて合理
的な価格が設定できるイオン水専用の水栓を提供するこ
とにある。
【0012】さらに第3の目的は、電極洗浄時の生成水
を排水することなく上記各吐水管から取水し得るように
して水資源の有効な利用を図ると共に、アルカリイオン
水の通路に関しては常時アルカリイオン水が通過できる
ように構成し、健康上の影響を回避できる水栓及びイオ
ン水生成器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらの課題を同時に解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の構成を採用する
ことが最も合理的であることを知った。即ち、本考案の
要旨は厨房や化粧室等の水栓取付部下方のキャビネット
内に収納設置されたイオン水生成器により水道水から浄
水やイオン水等を生成し、同イオン水等を配管を介して
前記水栓の吐水管から取り出すようにした水栓であっ
て、水道水の給水口及び排水口を有し、同給排水口同士
を内部で連結した水道水通路が形成されると共に、少な
くとも前記イオン水生成器のアルカリイオン水及び酸性
水の取水口にそれぞれ連結され、各取水口とイオン水出
口の間とを連絡する第1及び第2のイオン水通路が形成
されてなる水栓本体と、前記水栓本体の各イオン水出口
に取り付けられる第1及び第2の吐水管と、前記水道水
通路の途中に配されて同通路を開閉する開閉弁を有する
開閉操作部とを備えている。
【0014】さらに望ましくは、電極の自動洗浄機構に
連動し水栓本体の第1及び第2イオン水取水口の手前に
手動切替手段を設けることにより、各イオン水出口から
選択的に吐水するようして、イオン水及び浄水の有効利
用を図っている。
【0015】また、上記自動洗浄機能を備えたイオン生
成器を使用する場合には、イオン生成器の洗浄水排水口
と水栓本体の第1及び第2イオン水の取水口とに接続さ
れる配管路、或いは前記水栓本体の第1及び第2イオン
水通路内に自動洗浄の作動に連動して自動的に通路切替
えを行う自動切替手段を設け、前記第1及び第2イオン
水通路からは、それぞれに必ずアルカリイオン水及び酸
性水が吐水し得るようにしている。
【0016】
【作用】いま開閉操作部を操作して開閉弁を開くと、水
道管からの原水が水栓本体の給水口から水道水給排水路
を通り、イオン水生成器の水道水取水口に送り込まれ
る。水道水がイオン水生成器に送られると、食品添加用
のカルシウム化合物が添加され、浄水部を通ってカルキ
臭や様々な異物が除去されて浄化された後に電解槽の内
部へと送られる。
【0017】同電解槽内では水に溶解しているイオンが
電気分解され、陰極側にプラスイオンが集まると共に、
陽極側にはマイナスイオンが集まり、透過分離膜を介し
てアルカリイオン水と酸性水とが分離状態で生成され
る。このようにして生成されたアルカリイオン水と酸性
水とは、それぞれの専用供給口を通って再び水栓本体の
各イオン水取水口に送り込まれる。
【0018】水栓本体のそれぞれのイオン水取水口に送
り込まれたアルカリイオン水と酸性水は、水栓本体内の
第1及び第2イオン水通路を経て、それぞれが第1イオ
ン水出口と第2イオン水出口を通って第1及び第2吐水
管から同時に吐出する。
【0019】こうして吐出されるアルカリイオン水を飲
用水或いは料理用水として取水すると共に、同時に酸性
水はアストリンゼンとして、或いは洗面用、浴用として
貯水しておくことができ、無駄な排水がなくなる。この
場合、特別の配管を設ける必要がなく、一ユニットとし
てコンパクト化が可能であり、施工を極めて容易なもの
とする。
【0020】また、手動切替え手段を操作すると、第1
及び第2吐水管から吐出するイオン生成水のイオンが逆
となり、或いはイオン水ではなく浄水が選択的に取水で
きるようになる。更にまた、取水を停止すると自動的に
電極が切り替わる自動洗浄時には生成水通路の自動切替
え手段も連動して作動し、イオン生成器において洗浄時
に生成されるイオン水を、アルカリイオン水の専用吐水
管である第1吐水管からはアルカリイオン水を吐出させ
ると共に、酸性水を酸性水専用の第2吐水管から吐出さ
せる。
【0021】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて詳述す
る。図1〜図4は本考案の第1実施例を示す水栓1の構
造を示しており、これらの図において符号2は水栓本
体、3は第1吐水管、4は第2吐水管、5は水道水通路
の開閉操作部である。
【0022】即ち、本考案は図5に示すごとく厨房や化
粧室等の水栓取付部下方のキャビネット10内に収納設
置されたイオン水生成器11により水道水から浄水やイ
オン水等を生成し、同イオン水等をパイプ12を介して
前記水栓1の吐水管3,4から取り出すようにしたイオ
ン水用水栓1に関し、同イオン水用水栓1は、水道水の
給水口2a及び排水口2bを有し、同給排水口2a,2
b同士が内部に形成された水道水給排水路2c,2dを
介して連結され、また少なくとも前記イオン水生成器1
1のアルカリイオン水及び酸性水の各供給口11a,1
1bにパイプ12を介してそれぞれ連結される各イオン
水取水口2e,2fとイオン水出口2g,2hとの間を
連絡する第1及び第2のイオン水通路2i,2jが形成
された水栓本体2と、前記水栓本体2の各イオン水出口
2g,2hにそれぞれ取り付けられる第1及び第2の吐
水管3,4と、前記水道水給排水路2c,2dの途中に
配されて両通路2c,2d間を連通・遮断するための開
閉弁5aを有する開閉操作部5とを備えている。
【0023】図示例における水栓本体2は本考案におい
て最も簡単な構成例を示しており、水栓本体2は図1〜
図4に示すごとく内部に4本の水通路を有している。こ
れらの水通路のうち符号2c,2dは水道水給排水路を
示し、符号2i,2jは第1及び第2のイオン水通路を
示す。そして、前記水道水給排水路2c,2dは、その
上端部同士が連結される一方、その各下端部は開口して
水道水の給排水口2a,2bをそれぞれ構成し、水道管
からの原水がパイプ12を介して前記給水口2aから供
給されると共に、同排水口2bから上記イオン水生成器
11の水道水取水口11cに送り込まれるようにされて
いる。
【0024】一方、前記各イオン水通路2i,2jの下
端は開口してイオン水取水口2e,2fを構成し、両イ
オン水取水口2e,2fはパイプ12を介してイオン水
生成器11の各イオン水供給口11a,11bに接続さ
れている。そして、第1イオン水通路2iの上端は水栓
本体2の上面中央部に形成された第1イオン水出口2g
と連通している。前記第2イオン水通路2jの上端は盲
孔状とされ、同通路2jの上端部に側方から直角に連通
する第2イオン水出口2hが開口している。本実施例に
あっては、前記第1イオン水通路2iはイオン水生成器
11のアルカリイオン水供給口11aと接続され、第2
イオン水通路2jは酸性水供給口11bと接続されてい
る。
【0025】水栓本体2の前記第1イオン水出口2gに
は上記第1吐水管3が水密状態で取り付けられており、
前記第2イオン水出口2hには第2吐水管4が水密状態
で取り付けられている。従って、本実施例では第1吐水
管3はアルカリイオン水専用であり、第2吐水管は酸性
水専用となる。
【0026】上記水道水給排水路2c,2dの上端連結
部には同連結部を開閉する開閉操作部5の取付開口部2
kが形成されており、同開口部2kには開閉操作部5の
開閉弁5aが密嵌されている。開閉弁5aの操作は、同
開閉弁5aに取り付けられた操作ハンドル5bによりな
され、同操作ハンドル5bには図示が省略されたスイッ
チが内蔵されており、同操作ハンドル5bの前記操作と
同時にスイッチがON,OFFされて上記イオン水生成
器11の電源をON,OFFする。即ち、操作ハンドル
5bを回動させると開閉弁5aの弁体が進退して、前記
水道水給排水路2c,2dの上端連結部を開閉すると同
時に、イオン水生成器11の電源をON,OFFする。
また、前記開閉弁5aは水道水の元止め機能を有するも
のであるため、元止めを別途設ける必要がないばかりで
なく水道水の取水及び止水の手間がかからない。
【0027】上記イオン水生成器11は原理的には既述
したイオン水生成器と同一構成のものが採用できる。従
って、ここではその主要な回路構成を図5に示す一例に
基づいて簡単に説明するに止める。
【0028】同図において、二点鎖線で示す部分がイオ
ン水生成器11の主要部を示しており、本考案の水栓1
の内部を通して排出される水道水はパイプ12を介して
イオン水生成器11の水道水取水口11cに送り込まれ
る。イオン水生成器11に入った水道水は必要ならば食
品添加用のカルシウムが添加されたのち、例えば抗菌活
性炭と中空糸膜を備えた浄水部11dでカルキ臭、有機
物、赤錆、微粒子、細菌等を除去し、次いで電解槽11
eにより各種のイオンが電気分解されて透過分離膜を介
してアルカリイオン水と酸性水を生成する。アルカリイ
オン水と酸性水は、それぞれ専用の供給口11a,11
bを経て再び本考案の水栓1に送られる。
【0029】以上の構成において、いま操作ハンドル5
bを回動させて開閉弁5aを開くと、水道管からの原水
がパイプ12を介して水栓本体2の給水口2aから水道
水給排水路2c,2dを通り上記イオン水生成器11の
水道水取水口11cに送り込まれる。水道水がイオン水
生成器11に送られると、先ず原水に食品添加用のカル
シウム化合物が添加され、浄水部11dを通ってカルキ
臭や様々な異物が除去されて浄化された後に電解槽11
eの内部に送られる。
【0030】同電解槽11e内では水に溶解しているイ
オンが電気分解され、陰極側にカルシウムやマグネシウ
ム等のプラスイオンが集まると共に、陽極側には硫酸イ
オンや塩素イオン等のマイナスイオンが集まり、透過分
離膜を介してアルカリイオン水と酸性水とを分離状態で
生成する。こうして生成されたアルカリイオン水と酸性
水とは、それぞれの専用供給口11a,11bを通って
パイプ12を介して再び水栓本体2のイオン水取水口2
e,2fに送り込まれる。
【0031】水栓本体2のイオン水取水口2e,2fに
送り込まれたアルカリイオン水と酸性水は、水栓本体2
内の第1及び第2イオン水通路2i,2jを経て、それ
ぞれが第1イオン水出口2gと第2イオン水出口2hを
通って第1及び第2吐水管3,4から同時に吐出する。
【0032】こうして吐出されるアルカリイオン水は飲
用水或いは料理用水として取水し、同時に酸性水はアス
トリンゼンとして、或いは洗面用、浴用として貯水して
おく。この場合、両イオン水は同じ水栓から同時に取水
できるため従来のごとく一方のイオン水を得るための切
替手段を設ける必要がなく、或いはそのための特別の配
管を設ける必要がなく、一ユニットとしてコンパクト化
が可能となり、施工も極めて容易なものとなる。
【0033】図6は、本考案の第2実施例の概略図を示
しており、同実施例では水栓本体2にはダイヤル式切替
スイッチ6を付設し、同ダイヤル式切替スイッチ6の切
替操作により、図示せぬ電磁弁等を操作して2本の吐水
管3,4のうち所望の吐水管3,4からアルカリイオン
水、酸性水及び浄水の何れかを吐出し得るようにし、更
に使い勝手をよくしている。なお、説明を簡単にするた
め上述のイオン水生成器11では主要な構成部分を挙げ
るに止めたが、通常は上記構成以外にも、例えば電解槽
11eにおける電極の自動洗浄機構、pH調節機構など
の付帯設備を備えている。
【0034】上述の例にあっては、自動洗浄により生成
される洗浄水は図5及び図6に示すごとくイオン生成器
の電解槽11eに設けられた専用の排水口から排水され
るが、前記排水口を排除して洗浄水の有効利用を図ろう
とするのが図7に示す第3実施例である。
【0035】自動洗浄は操作ハンドル5bを回動させて
開閉弁5aを閉じるとき、水道水給排水路2c,2dの
流量が所定の流量以下になると作動するもので、電極の
極性が予め設定された所定の時間(20〜30秒)自動
的に切り換えられ、それまで生成されていたアルカリイ
オン水側には酸性水が生成され、酸性水の生成側にはア
ルカリイオン水が生成される。そして、上記時間が経過
すると再び電極が元の極性に切り換えられ、次回のイオ
ン水生成時には両極側に通常のイオン水が生成される。
【0036】従って、本考案における上記水栓の操作ハ
ンドル5bを回動させて開閉弁5aを開くと、当初は洗
浄時に生成された酸性水がアルカリイオン水専用である
はずの第1吐水管3から吐出すると共に、酸性水専用で
あるべき第2吐水管4からアルカリイオン水が吐出する
ことになる。そのため、頻繁にイオン水の生成を繰り返
すときには、飲用水の吐水口である第1吐水管3から酸
性水を取水する懸念が生じる。これは健康上に弊害をも
たらし兼ねない。
【0037】図7に示す第3実施例は、かかる保健衛生
上からの観点をも考慮してなされている。本実施例で
は、図6に示す第2実施例のイオン水生成器において自
動洗浄水の排水口を排除すると共に、イオン水生成器1
1のアルカリイオン水供給口11a及び酸性イオン水供
給口11bと水栓本体2の両イオン水取水口2e,2f
との間に接続される2本のパイプ12の中間に公知の自
動切替弁7及び排出ポンプ8を付設している。この自動
切替弁7は上記自動洗浄機構における図示せぬ自動電極
切替手段と連動して作動され、排出ポンプ8は、電極が
切り替わり、自動切替弁7が作動したときから、自動洗
浄が完了するまで、電解槽内の水を排出する。なお、本
実施例では前述のごとく自動切替弁7及び排水ポンプ8
を2本のパイプに付設したが、設置が許されるならば両
者を水栓本体2に内蔵させることも可能である。
【0038】さて、以上のごとく構成された第3実施例
のイオン生成器においては、いま操作ハンドル5bを操
作して開閉弁5aを閉じると、水道水の給排水路2c,
2dの流量が図示せぬ公知の流量計により検出され、同
流量が所定の流量以下に達したとき、自動洗浄機構が作
動して電極を自動的に切り換える。この電極切替えがな
されると同時に2本のパイプ12に付設された自動切替
弁7が切り換えられ、イオン水生成器11のアルカリイ
オン水供給口11aが水栓本体2の酸性水取水口2fと
接続すると共に、酸性水供給口11bが水栓本体2のア
ルカリイオン水取水口2eと接続されることになり、同
時に排水ポンプ8の作動により電解槽内の蒸留水を排出
する。そして、所定の時間が経過して電極の洗浄が終了
すると、再び電極が自動的に切り替わると共に前記自動
切替弁7も自動的に切り替わる。そのため、次回のイオ
ン水取水時において操作ハンドル5bを操作しても、ア
ルカリイオン水の取水口である第1吐水管3からは当初
から酸性水の混じらないアルカリイオン水だけが吐出さ
れ、一方の酸性水取水口である第2吐水管4からは当初
からアルカリイオン水の混じらない酸性水だけが吐出さ
れる。
【0039】
【考案の効果】以上の説明から明らかなごとく、本考案
によればキャビネット上のシンクなどに設置されたイオ
ン水用水栓に、アルカリイオン水用及び酸性水用の2本
の水通路を形成すると共に、前記水通路とは別に水道水
の給排水路を連結状態に形成し、前記2本のイオン水通
路に連通する専用の吐水管を取り付け、また前記水道水
の給排水通路の途中に同給排水路を操作ハンドルにより
開閉する開閉弁を設け、前記2本のイオン水通路を前記
キャビネット内に収納設置されたイオン水生成器のイオ
ン水供給口に連結すると共に、前記水道水排水口とイオ
ン水生成器の取水口とを連結しているため、アルカリイ
オン水用と酸性水用の吐水管を個別に設置する必要がな
くなり、極めてコンパクトなものとなるばかりでなく、
施工も極めて簡単なものとなる。
【0040】しかも、本考案によれば前記操作ハンドル
の操作により常に水栓に設けられた2本の吐水管からは
同時にアルカリイオン水及び酸性水が取水されるように
なり、無駄な排水が避けられるようになる。更に、本考
案では上述のごとく水栓に水道水の給排水路を形成する
と共に、その途中に操作ハンドルにより開閉する開閉弁
を設け、同開閉弁に元止め機能をもたせているため、水
道水の取水及び止水が本考案の水栓を操作するだけで行
えるようになり、元止めのための煩雑な操作の必要がな
い。
【0041】更に本考案では、自動洗浄機構を備えたイ
オン水生成器にあっては、従来の洗浄水排水口を排除す
ると共に、止水時に作動する自動洗浄に連動して水栓本
体内で、或いはイオン生成器と水栓との間でイオン水通
路を自動的に切り替えるようにしているため、水資源の
有効利用が図れる共に、アルカリイオン水に洗浄時に生
成される酸性水が混入することがなくなって健康上の影
響も排除されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すイオン水用水栓の正
面から見た断面図である。
【図2】同イオン水用水栓を側方から見た断面図であ
る。
【図3】図1のA−A線における矢視断面図である。
【図4】同B−B線における矢視断面図である。
【図5】本考案のイオン水用水栓の設置例を示すイオン
水生成装置の概略構成図である。
【図6】本考案の第2実施例であるイオン水用水栓の設
置説明図である。
【図7】本考案の第3実施例であるイオン水用水栓の設
置説明図である。
【符号の説明】
1 水栓 2 水栓本体 2a (水道水の)給水口 2b (水道水の)排水口 2c 水道水給水路 2d 水道水排水路 2e,2f イオン水取水口 2g,2h イオン水出口 2i,2j イオン水通路 2k 取付開口部 3,4 吐出管 5 (水道水通路の)開閉操作部 5a 開閉弁 5b 操作ハンドル 6 ダイヤル式切替スイッチ 7 自動切替弁 8 排水ポンプ 10 キャビネット 11 イオン水生成器 11a アルカリイオン水供給口 11b 酸性水供給口 11c 水道水取水口 11d 浄水部 11e 電解槽 12 パイプ

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨房や化粧室等の水栓取付部下方のキャ
    ビネット内に収納設置されたイオン水生成器により水道
    水から浄水やイオン水等を生成し、同イオン水等を配管
    を介して前記水栓の吐水管から取り出すようにした水栓
    であって、 水道水の給水口及び排水口を有し、同給排水口同士を内
    部で連結した水道水通路が形成されると共に、少なくと
    も前記イオン水生成器からのアルカリイオン水及び酸性
    水の取水口にそれぞれ連結され、各取水口とイオン水出
    口との間を連絡する第1及び第2のイオン水通路が形成
    されてなる水栓本体と、 前記水栓本体の各イオン水出口に取り付けられる少なく
    とも第1及び第2の吐水管と、 前記水道水通路の途中に配されて同通路を開閉する開閉
    弁を有する開閉操作部と、 を備えてなることを特徴とするイオン水用水栓。
  2. 【請求項2】 前記水栓本体には前記第1及び第2イオ
    ン水通路の手動切替手段が設けられてなる請求項1記載
    のイオン水用水栓。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2イオン水通路の何れか
    から選択的に浄水が吐水し得るようにされてなる請求項
    2記載のイオン水用水栓。
  4. 【請求項4】 電極の自動切替えによる洗浄機構を備え
    たイオン水生成器のイオン生成水供給口と配管を介して
    接続される上記第1及び第2イオン水通路に前記電極の
    自動切替えに連動して自動に通路切替えを行う自動切替
    手段を有し、前記洗浄機構作動時に生成されるアルカリ
    イオン水が常に前記第1イオン水出口より吐出し得るよ
    うにされてなる請求項1記載のイオン水用水栓。
  5. 【請求項5】 電極の自動切替えによる洗浄機構を備え
    たイオン水生成器のイオン生成水供給口が配管を介して
    上記第1及び第2イオン水通路に接続されてなり、前記
    配管は前記洗浄機構作動時に生成されるアルカリイオン
    水を常に第1イオン水出口より吐出し得るよう前記洗浄
    機構の作動に連動して配管通路を切り替える自動切替手
    段を有してなることを特徴とする請求項1記載のイオン
    水用水栓と接続されてなるイオン水生成設備。
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