JP3489289B2 - 記録液 - Google Patents

記録液

Info

Publication number
JP3489289B2
JP3489289B2 JP24306395A JP24306395A JP3489289B2 JP 3489289 B2 JP3489289 B2 JP 3489289B2 JP 24306395 A JP24306395 A JP 24306395A JP 24306395 A JP24306395 A JP 24306395A JP 3489289 B2 JP3489289 B2 JP 3489289B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording liquid
soap
liquid
carbon black
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24306395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0987560A (ja
Inventor
崇 平佐
浩 滝本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP24306395A priority Critical patent/JP3489289B2/ja
Publication of JPH0987560A publication Critical patent/JPH0987560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3489289B2 publication Critical patent/JP3489289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性媒体記録液、特
にインクジェット用記録液、もしくは筆記具用記録液に
適した記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用の記録液と
しては酸性染料や直接染料を水性媒体中に溶解した水性
インク、あるいは、油溶性染料を有機溶剤中に溶解した
溶剤系インクが使用されている。溶剤系インクは溶剤を
使用するため、環境安全面で問題があるため、用途が限
られており、オフィスなどでの使用には適さない。一方
水性インクは水溶性の色素を使用するため、特に、普通
紙に記録した場合、記録物の耐水性が劣ることが問題で
ある。また、これらの染料を用いたインクの記録物は耐
光性の面でも不十分である。また筆記具用記録液につい
てもインクジェット記録用と同様の問題がある。
【0003】前記の問題点を改良するため、色材として
耐水性、耐光性に優れたカーボンブラックを用い、カー
ボンブラックを水性媒体中に分散した水性分散インクが
一部で用いられている。しかし、従来のカーボンブラッ
クの水性分散インクはそれで記録した印字物を指等で擦
った場合の記録物の耐久性、すなわち耐擦性が充分でな
いことなどが問題である。これを改善するために記録液
に水溶性樹脂または樹脂エマルジョンを添加することが
考えられるが、前者を添加した系では記録液の粘度が上
昇し吐出不良をおこしてしまう。また、後者を添加した
例は、例えば、特開平3−56573号では有機超微粒
子として乳化重合により得られるエマルジョンを使用す
ることが記載されている。特開平3−160069号に
は、コアシェルエマルジョンという特殊なエマルジョン
が使用されている。特開平4−18462号にはソープ
フリーエマルジョンが使用できることも記載されている
が、実施例に使用されているのはいずれもソープフリー
重合で得られたものではない。特開平4−332774
号、特開平6−212106及び特開平6−14557
0号に使用されているエマルジョンもいずれもソープフ
リー重合で得られたものではない。そして、これらはい
ずれも耐擦性が不十分である上、カーボンブラックが凝
集を起こしたり、もしくはエマルジョンの安定性を維持
するために添加されている界面活性剤がインクの表面張
力を下げ、インクが紙などの被記録剤に浸透してしまい
高濃度の記録が出来なくなる等という問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はインクジェッ
ト記録用もしくは筆記具用として、普通紙に記録した場
合にも耐水性が良好で、高濃度の記録が可能で、印字物
の耐擦性に優れ、記録物の印字品位もよく、耐光性など
耐水性以外の堅牢性も良好な記録が可能であると共に、
長時間保存した場合の安定性が良好であるカーボンブラ
ックを使用した水性分散インクを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は水性媒体
中に、カーボンブラック及びガラス転移点(Tg)が2
0℃以上のソープフリーエマルジョンを含むことを特徴
とする記録液に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者らはカーボンブラックの水系分散インクに関
し、種々の耐擦性向上剤について試験した結果、ソープ
フリーエマルジョンが耐擦性向上剤として特に優れた効
果を発揮することを見いだし、本発明に至ったものであ
る。これらの化合物を用いて調製した記録液は、耐水性
が良好で、高濃度の記録物を得ることができ、印字物の
耐擦性に優れ、耐光性など耐水性以外の堅牢性も良好な
記録が可能であると共に、記録液の安定性も良好であ
り、長期間の保存中にカーボンブラックの沈降などを生
じることがない。
【0007】本発明の記録液に使用されるソープフリー
エマルジョンとはソープフリー重合法によって得られる
樹脂エマルジョンのことであり、本発明においては水系
のエマルジョンを指す。そして、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド
等から選ばれる1種以上の親水性単量体とアクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル等から選ばれる1種以上
の疎水性単量体を用いてソープフリー共重合することに
よって得られるエマルジョンである。また、1分子中に
疎水性基と親水性基を両方有する単量体も使用できる。
【0008】さらにこのソープフリーエマルジョンは、
ガラス転移点(以下、Tg)が20℃以上であることが
必要で、なかでも粒子径が80nm以下の範囲の物が好
ましく、更にはTgが50℃以上、粒子径が40〜80
nmの範囲の物がより好ましい。Tgが20℃よりも低
いものは耐擦性向上の効果が充分でない。粒子径が80
nmより大きいものは吐出性が劣り、40nmより小さ
いものは耐擦性の発現が不十分である。このようなソー
プフリーエマルジョンとしては市販の物を使用しても良
い。
【0009】本発明で使用するソープフリーエマルジョ
ンとしては、アクリル酸及びメタクリル酸より選ばれた
親水性単量体、アクリル酸低級アルキルエステル及びメ
タクリル酸低級アルキルエステル(アルキル基の炭素数
は1〜6)より選ばれた疎水性単量体をソープフリー重
合して得られるガラス転移点が50〜100℃のもの特
にアクリル酸、メタクリル酸を親水性部とし、アクリル
酸エステルを疎水性部とする樹脂が好ましい。
【0010】尚、ソープフリー重合の共重合体成分の単
量体として、スチレン系単量体を使用すると、記録物の
耐光性等に問題があるので好ましくない。ソープフリー
エマルジョンの添加量は記録液に対し通常0.5〜5重
量%(固形分)の範囲がよいが、2〜4.5重量%(固
形分)の範囲が好ましい。ソープフリーエマルジョンが
この範囲よりも少ないと耐擦性の向上が見られず、逆に
この範囲よりも多いと粘度が上昇する傾向にあり、吐出
安定性などが損なわれるため好ましくない。
【0011】本発明の記録液に使用されるカーボンブラ
ックとしては、市販の一般の物を使用することが出来る
が、その1次粒子径が10〜100nm、DBP吸油量
が40〜150ml/100g、pHが3〜9の物が良
く、好ましくは1次粒子径10〜50nm、DBP吸油
量50〜130ml/100gの物が特に好ましい。具
体的には、三菱化学(株)の製品で#5、#10、#3
0、#33、#40、#42、#45、#48、#5
2、#95、#260、#2600、MA7、MA8、
MA11、MA100、MA230、MA600(いず
れも商品名)等が挙げられる。またこれらのカーボンブ
ラックを化学的に処理した物(オゾン酸化処理、フッ素
化処理等)や、分散剤、界面活性剤などを物理的または
化学的に結合させた物(グラフトカーボン、分散剤を分
散前にあらかじめ吸着させたカーボンブラック等)等を
使用しても良い。またこれらカーボンブラック等の顔料
は2種以上併用して用いてもよい。カーボンブラックの
物性値については後記第1表に示す。
【0012】カーボンブラックは記録液の全重量に対し
通常1〜10重量%の範囲で用いられるが3〜8重量%
が好ましい。本発明の記録液には分散剤を用いなくても
よいが、添加してもよい。但し、添加する場合はカーボ
ンブラックの分散に適した種類と量を選択して使用す
る。特に記録液を調製する際、摩砕、分散処理前にエマ
ルジョンを添加する場合には、分散剤は用いない方がよ
い。
【0013】分散剤を用いる場合には各種の陰イオン性
界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、高分子系分散剤等が挙げられ
る。陰イオン性界面活性剤としては脂肪酸塩類、アルキ
ル硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩
類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルスル
ホコハク酸塩類、アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩類、アルキルリン酸塩類、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキル
アリール硫酸エステル塩類、アルカンスルホン酸塩類、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物類、ポリオキシ
エチレンアルキルリン酸エステル類、αーオレフィンス
ルホン酸塩類等が挙げられる。非イオン性界面活性剤と
してはポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシ
エチレン誘導体類、オキシエチレン、オキシプロピレン
ブロックコポリマー類、ソルビタン脂肪酸エステル類、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類、グリセ
リン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類等が挙げ
られる。陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤とし
てはアルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類、ア
ルキルベタイン類、アミノキサイド類が挙げられる。ま
た、高分子系分散剤としてはポリアクリル酸、スチレン
/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸/アクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合
体、スチレン/マレイン酸/アクリル酸エステル共重合
体、スチレン/メタクリル酸共重合体、スチレン/メタ
クリル酸/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/マ
レイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン/
マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン/アクリル酸共
重合体あるいはこれらの塩等が挙げられる。
【0014】分散剤はカーボンブラックに対して、通常
3〜100重量%の範囲で用いられるが、5〜50重量
%が好ましい。本発明の記録液に用いられる水性媒体は
水を主体とするが、水に水溶性有機溶剤を添加して用い
るのが好ましい。水溶性有機溶剤としてはエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール(平均分子量約190〜400)、
グリセリン、上記グリコール類のアルキルエーテル類、
N−メチルピロリドン、1,3ージメチルイミダゾリノ
ン、チオジグリコール、2ーピロリドン、スルホラン、
ジメチルスルホキシド、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、エタノール、イソプロパノール等が挙げ
られる。
【0015】記録液中の水溶性有機溶剤の使用量は5〜
30重量%の範囲であるが10〜20重量%が好まし
い。これらのカーボンブラック、該重合体及び有機溶剤
は1種類の物を単独で用いても良いが、場合により2種
以上の物を併用することにより、より一層の効果をあげ
ることができる。
【0016】本発明の記録液には上記の成分の他に、表
面張力調製剤、水溶性樹脂、防黴剤、殺菌剤、pH調整
剤、尿素等を必要に応じて添加しても良い。本発明の記
録液の調製方法としては上記の各成分を混合し、分散機
を用いてカーボンブラックを微粒子に摩砕、分散処理す
ることにより行われる。分散機としてはボールミル、ロ
ールミル、サンドグラインドミル等が用いられるが、特
にサンドグラインドミルが好ましい。摩砕、分散処理の
後濾過機あるいは遠心分離機を用いて粗大粒子を除去す
る。カーボンブラックの粒径は1μm以下に調製するこ
とが望ましい。カーボンブラック、分散剤、水以外の成
分は摩砕、分散処理後に添加しても良い。また、摩砕、
分散処理は高濃度で調製することにより効率的実施でき
るので、高濃度で調製した処理液を、最終的に水性媒体
で希釈して記録液の濃度を調整することが好ましい。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施
例に限定されるものではない。 実施例1 (記録液の調製) 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 カーボンブラック #260 11 (三菱化学(株)製) リポランPB−800 2 (商品名、αーオレフィンスルホン酸ナトリウム塩系陰イオン性 界面活性剤、ライオン(株)製品) イオン交換水 53 ─────────────────────────────── 合計 100
【0018】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
得られた分散液をイオン交換水100部で希釈、攪拌し
た後、水系ソープフリーエマルジョン液(商品名:ジャ
クリルC−37(半透明液体)、ローム&ハース社製
品、固形分25〜30%、Tg:60℃、最低造膜温度
40℃、平均粒子径40nm)27部を添加し、No.
5Cの濾紙を用いて加圧濾過して得られた液を記録液と
した。
【0019】(印字試験)上記実施例に記された方法で
得られた記録液を用いて、インクジェットプリンター
(ヒューレット・パッカード社製品、商品名:Desk
Writer C)で電子写真用紙(Xerox社製
品、4024紙)にインクジェット記録を行った結果、
目詰まりなど無く安定でかつ良好な吐出性を示し、印字
品位の良好な印字物が得られた。
【0020】(印字濃度評価)上記の印字試験で得た印
字物の濃度をマクベス反射濃度計(RD914)を用い
て測定した。評価結果は下記第2表に示した。
【0021】(耐水性試験)印字試験で得た印字物をビ
ーカーに取った水道水に5秒浸漬した。印字物乾燥後、
字汚れの有無を目視評価した。結果は以下のように分類
し、下記第2表に示した。 ○────字汚れほとんどなし △────かすかに字汚れあるが実用上問題なし ×────字汚れがひどい
【0022】(耐光性試験)印字物をキセノンフェード
メーター(スガ試験機(株)製造)を用いて100時間
照射した後の変退色を目視評価した。結果は以下のよう
に分類し、下記第2表に示した。 ○────良好 △────変退色あるが実用上問題なし ×────変退色がひどい
【0023】(記録液の保存安定試験)記録液をテフロ
ン容器に密閉し、60℃で1カ月保存した。ゲル化や沈
澱物の有無を目視評価した。結果は以下のように分類
し、下記第2表に示した。 ○────ゲル化や沈澱物ほとんどなし △────かすかにゲル化や沈澱物がみられるが実用上
問題なし ×────ゲル化や沈澱物がひどい
【0024】(耐擦性試験)印字試験で得た印字物を指
で上からなぞったときの地汚れの有無を目視判断した。
結果は以下のように分類し、下記第2表に示した。 ○───地汚れほとんどなし △───かすかに地汚れあるが実用上問題なし ×───地汚れがひどい
【0025】実施例2 (記録液の調製) 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 カーボンブラック MA8 11 (三菱化学(株)製品) ポリスターS2−1020(不揮発分) 2 (商品名、スチレン−マレイン酸系共重合体(陰イオン性 界面活性剤)、日本油脂(株)製品) イオン交換水 53 ─────────────────────────────── 合計 100
【0026】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
得られた分散液をイオン交換水120部で希釈、攪拌し
た後、水系ソープフリーエマルジョン液(商品名:ジャ
クリルC−37)7部を添加し、No.5Cの濾紙を用
いて加圧濾過して得られた液を記録液とした。印字試
験、耐水性試験、耐光性試験、保存安定性試験、及びそ
の評価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下
記第2表に示した。
【0027】実施例3 (記録液の調製) 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 カーボンブラック MA230 11 (商品名、三菱化学(株)製品) ポリスターOM(不揮発分) 2 (商品名、ジイソブチレン−マレイン酸系共重合体(陰イオン性 界面活性剤、日本油脂(株)製品) イオン交換水 53 ─────────────────────────────── 合計 100
【0028】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
得られた分散液をイオン交換水100部で希釈、攪拌し
た後、水系ソープフリーエマルジョン液(商品名、ジャ
クリルC−37)27部を添加し、No.5Cの濾紙を
用いて加圧濾過して得られた液を記録液とした。印字試
験、耐水性試験、耐光性試験、保存安定性試験、及びそ
の評価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下
記第2表に示した。
【0029】実施例4 (記録液の調製) 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 カーボンブラック #960B 11 (商品名、三菱化学(株)製品) リポランPB−800 3 イオン交換水 52 ─────────────────────────────── 合計 100
【0030】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
得られた分散液をイオン交換水100部で希釈、攪拌し
た後、水系ソープフリーエマルジョン液(商品名、ジャ
クリルC−37)27部を添加し、No.5Cの濾紙を
用いて加圧濾過して得られた液を記録液とした。印字試
験、耐水性試験、耐光性試験、保存安定性試験、及びそ
の評価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下
記第2表に示した。
【0031】実施例5 (記録液の調製) 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 カーボンブラック #10 11 (商品名、三菱化学(株)製品) リポランPB−800 1 イオン交換水 54 ─────────────────────────────── 合計 100
【0032】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
得られた分散液をイオン交換水100部で希釈、攪拌し
た後、水系ソープフリーエマルジョン液(商品名、ジャ
クリルC−37)27部を添加し、No.5Cの濾紙を
用いて加圧濾過して得られた液を記録液とした。印字試
験、耐水性試験、耐光性試験、保存安定性試験、及びそ
の評価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下
記第2表に示した。
【0033】実施例6 (記録液の調製) 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 カーボンブラック MA220 11 (商品名、三菱化学(株)製) エマルゲンA500 1 (商品名、エチレンオキサイドのモノアルキルエーテル、 ノニオン性界面活性剤、花王(株)製品) イオン交換水 54 ─────────────────────────────── 合計 100
【0034】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
得られた分散液をイオン交換水100部で希釈、攪拌し
た後、水系ソープフリーエマルジョン液(商品名、ジャ
クリルC−37)27部を添加し、No.5Cの濾紙を
用いて加圧濾過して得られた液を記録液とした。印字試
験、耐水性試験、耐光性試験、保存安定性試験、及びそ
の評価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下
記第2表に示した。
【0035】比較例1 (記録液の調製)実施例1で水系ソープフリーエマルジ
ョン液のジャクリルC−37(商品名)を用いる代わり
にイオン交換水を用いた以外は実施例1と同様の方法で
記録液を調製し得られた液を記録液とした。印字試験、
耐水性試験、耐光性試験、保存安定性試験、耐擦性試験
及びその評価は実施例1と同様の方法で行った。評価結
果は下記第2表に示した。
【0036】比較例2 (記録液の調製)実施例1で水系ソープフリーエマルジ
ョン液のジャクリルC−37(商品名)を用いる代わり
にVONDIC1670NS(商品名、乳化重合・乳白
色液体、大日本インキ(株)製品、固形分30%、最低
造膜温度40℃)のエマルジョンを用いた以外は実施例
1と同様の方法で記録液を調製し得られた液を記録液と
した。印字試験、耐水性試験、耐光性試験、保存安定性
試験、耐擦性試験及びその評価は実施例1と同様の方法
で行った。評価結果は下記第2表に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明の記録液を用いることにより、普
通紙に記録した場合にも耐水性が良好で、高濃度の記録
が可能で、印字物の耐擦性に優れ、記録物の印字品位も
よく、耐光性など耐水性以外の堅牢性も良好な記録が可
能である。本発明は上記の特性を有するのでインクジェ
ット用及び筆記具用に止まらず、他の用途の記録液とし
て使用することも出来る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体中に、カーボンブラック及びガラ
    ス転移点(Tg)が20℃以上のソープフリーエマルジ
    ョンを含むことを特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】ソープフリーエマルジョンが、アクリル酸
    及びメタクリル酸より選ばれた親水性単量体、アクリル
    酸低級アルキルエステル及びメタクリル酸低級アルキル
    エステル(アルキル基の炭素数は1〜6)より選ばれた
    疎水性単量体をソープフリー重合して得られるガラス転
    移点が50〜100℃のものであることを特徴とする請
    求項1記載の記録液。
  3. 【請求項3】ソープフリーエマルジョンの平均粒径が4
    0〜80nmであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の記録液。
  4. 【請求項4】ソープフリーエマルジョン(固形分)を
    0.5重量%〜5重量%含むことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3記載の記録液。
JP24306395A 1995-09-21 1995-09-21 記録液 Expired - Lifetime JP3489289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24306395A JP3489289B2 (ja) 1995-09-21 1995-09-21 記録液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24306395A JP3489289B2 (ja) 1995-09-21 1995-09-21 記録液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0987560A JPH0987560A (ja) 1997-03-31
JP3489289B2 true JP3489289B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=17098252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24306395A Expired - Lifetime JP3489289B2 (ja) 1995-09-21 1995-09-21 記録液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3489289B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4003239B2 (ja) * 1995-10-06 2007-11-07 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用インク組成物及びインクジェット記録方法
US6197381B1 (en) * 1998-04-30 2001-03-06 Konica Corporation Production method of a recording sheet
US6147139A (en) * 1998-08-31 2000-11-14 Eastman Kodak Company Inks containing heat fusible particles and method for use
US6019828A (en) * 1999-01-28 2000-02-01 Hewlett-Packard Company Ink compositions having superior smearfastness and reduced smudging and blot dry time
US6187086B1 (en) * 1999-02-19 2001-02-13 Hewlett-Packard Company Bleed control solvents for pigmented and dye-based inks
ATE414130T1 (de) 2002-09-24 2008-11-15 Seiko Epson Corp Tintenzusammensetzung für tintenstrahlaufzeichnung, entsprechendes aufzeichnungsverfahren sowie aufzeichnung
US7517921B2 (en) 2004-09-29 2009-04-14 Konica Minolta Holdings, Inc. Ink-jet ink and recording method using the same
JP4710292B2 (ja) * 2004-09-29 2011-06-29 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェットインク及びそれを用いた記録方法
JP5882628B2 (ja) * 2010-08-31 2016-03-09 キヤノン株式会社 インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0987560A (ja) 1997-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5919294A (en) Recording liquid
US5542969A (en) Recording liquid
JP3489289B2 (ja) 記録液
JPH04356570A (ja) 水性記録用インク
JPH10219157A (ja) 記録液
JP3757461B2 (ja) 顔料の水性分散体
JP4458731B2 (ja) インクジェット記録用インク
JPH08151546A (ja) 記録液
JPH08104836A (ja) 記録液
JP3907263B2 (ja) 記録液
JP4158303B2 (ja) インクジェット記録用水性顔料インキ
JPH1112511A (ja) 記録液
JPH11148034A (ja) 記録液
JP3440542B2 (ja) 記録液
JPH09132743A (ja) 記録液及びインクジェット記録方法
JP3440541B2 (ja) インクジェット用記録液
JP3652452B2 (ja) 加熱型インクジェット用記録液及び記録方法
JP2000290554A (ja) 記録液及びインクジェット記録方法
JPH07316480A (ja) インクジェット用記録液
JP2000273373A (ja) 記録液及びインクジェット記録方法
JP7511442B2 (ja) 水系インク
JP3680406B2 (ja) 記録液
JP3517980B2 (ja) 記録液
JP2000239587A (ja) 記録液、これを用いた印字物及びインクジェット記録方法
JP2001220528A (ja) 記録液および記録液用分散液の調製方法ならびに記録液の調製方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term