JPH07316480A - インクジェット用記録液 - Google Patents

インクジェット用記録液

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JPH07316480A
JPH07316480A JP7200895A JP7200895A JPH07316480A JP H07316480 A JPH07316480 A JP H07316480A JP 7200895 A JP7200895 A JP 7200895A JP 7200895 A JP7200895 A JP 7200895A JP H07316480 A JPH07316480 A JP H07316480A
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carbon black
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water
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JP7200895A
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Nobutake Mise
信猛 見勢
Takashi Hirasa
崇 平佐
Yukichi Murata
勇吉 村田
Hiroshi Takimoto
浩 滝本
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水性媒体、分散剤及び下記物性を有するカー
ボンブラックを含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録液。 【表1】カーボンブラック物性 粒子径(D):25〜120nm、好ましくは25〜4
0nm、 DBP吸油量(B):40〜180ml/100g、好
ましくは60〜180ml/100g、 pH:2〜6 但し、10D+B≧400、好ましくは10D+B≧6
00である。 【効果】 本発明のインクジェット用記録液を用いるこ
とにより、吐出性が良好で、信頼性の高い記録ができ、
普通紙に記録した場合にも耐水性が良好で、更に記録濃
度が高く、印字品位、色調、耐光性など耐水性以外の堅
牢性も良好な黒色の記録物を得ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録に適
した黒色系の記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用の記録液と
しては酸性染料や直接染料を水性媒体中に溶解した水性
インク、あるいは、油溶性染料を有機溶剤中に溶解した
溶剤系インクが使用されている。溶剤系インクは溶剤を
使用するため、環境安全面で問題があり、用途が限られ
ており、オフィスなどでの使用はできない。一方水性イ
ンクは水溶性の色素を使用するため、特に、普通紙に記
録した場合、記録物の耐水性が劣ることが問題である。
また、これらの染料を用いたインクの記録物は耐光性の
面でも不十分である。
【0003】前記の問題点を改良するため、色材として
耐水性、耐光性に優れたカーボンブラックを用い、カー
ボンブラックを水性媒体中に分散した水性分散インクが
一部で用いられている。しかし、従来のカーボンブラッ
クの水性分散インクは、カーボンブラックの分散安定性
が充分でなく、記録時にノズルの目詰りを生じ、安定し
た記録を実施することが困難であった。また、記録濃度
が充分でないことも問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はインクジェッ
ト記録用として、普通紙に記録した場合にも耐水性が良
好で高濃度の記録が可能で、更に吐出性が良好で記録の
信頼性M高く、記録物の印字品位、色調、耐光性など耐
水性以外の堅牢性も良好な記録が可能であると共に、長
時間保存した場合の安定性が良好である、カーボンブラ
ックを含有する水性分散インクの提供を目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、水性媒
体、分散剤及び下記物性のカーボンブラックを含有する
ことを特徴とするインクジェット用記録液に存する。
【0006】
【表3】カーボンブラック物性 粒子径(D):25〜120nm DBP吸油量(b):40〜180ml/100g pH:2〜6 但し、10D+B≧400である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
記録液に使用されるカーボンブラックは、市販品を使用
することが出来るが、その粒子径は25〜120nm、
DBP吸油量は40〜180ml/100g、pHは2
〜6、かつ10D+B≧400の範囲になければならな
い。更に耐擦性を重要視する場合は、粒子径が25〜4
0nm、DBP吸油量が60〜180ml/100g、
pHが2〜6の範囲のものが好ましく、また印字濃度を
重要視する場合には、粒子径が40〜80nmのものが
好ましい。またその揮発分は少ない方が長期の吐出安定
性が良く、特に2.5%以下のものが好ましい。
【0008】尚、本願において、粒子径とはカーボンブ
ラックの一次粒子径のことであり、電子顕微鏡による算
術平均径を表す。またDBP吸油量は、アブソープトメ
ーターを使用し、カーボンブラックにジブチルフタレー
ト(DBP)を添加した時の最大トルクの70%から求
めた100g当たりの量を示す。さらにpHはカーボン
ブラックと蒸留水の混合液をガラス電極メーターで測定
した値であり、揮発分(%)はカーボンブラックを95
0℃で7分間加熱した時の減量を百分率で示したもので
ある。
【0009】本発明で使用される上記の要件を満足する
カーボンブラックとしては、具体的には三菱化学(株)
製の商品MA230、MA220及びコロンビアンカー
ボン社製の商品Raven14等が挙げられる。また1
0D+B≧400でpHが7以上のカーボンブラックを
オゾン等の酸化剤で酸化処理を施してpHを2〜6の範
囲としたものも使用可能である。
【0010】本発明の記録液に用いられる分散剤として
は、各種の陰イオン性(アニオン性)界面活性剤、非イ
オン性(ノニオン性)界面活性剤、陽イオン性(カチオ
ン性)界面活性剤、両性界面活性剤、高分子系分散剤等
が挙げられる。陰イオン性界面活性剤としては脂肪酸塩
類、アルキル硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、スル
ホコハク酸塩類、アルキルスルホコハク酸塩類、アルキ
ルジフェニルエーテルジスルホン酸塩類、アルキルリン
酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルアリル硫酸エステル塩
類、アルカンスルホン酸塩類、ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸
エステル類、α−オレフィンスルホン酸塩類等が挙げら
れる。
【0011】非イオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン誘導体類、
オキシエチレン/オキシプロピレンブロックコポリマー
類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソル
ビトール脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン類等が挙げられる。
【0012】陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤
としてはアルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩
類、アルキルベタイン類、アミノキサイド類が挙げられ
る。また、高分子系分散剤としてはポリアクリル酸、ス
チレン/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸/
アクリル酸エステル共重合体、スチレン/(無水)マレ
イン酸共重合体、スチレン/(無水)マレイン酸/アク
リル酸エステル共重合体、スチレン/メタクリル酸共重
合体、スチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル共
重合体、スチレン/(無水)マレイン酸ハーフエステル
共重合体、ビニルナフタレン/(無水)マレイン酸共重
合体、ビニルナフタレン/アクリル酸共重合体あるいは
これらの塩、及びこれらのアルキルアミン塩型もしくは
第4級アンモニウム塩型のカチオン性高分子系分散剤が
挙げられる(尚、(無水)マレイン酸は「無水マレイン
酸又はマレイン酸」を表わす)。これらのうち、カチオ
ン性分散剤が特に優れている。
【0013】本発明の記録液に用いられる水性媒体は水
を主体とするが、水に水溶性有機溶剤を添加して用いる
のが好ましい。水溶性有機溶剤としてはエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール(#200,#400)、グリセリ
ン、上記グリコール類のアルキルエーテル類、N−メチ
ルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリノン、チオ
ジグリコール、2−ピロリドン、スルホラン、ジメチル
スルホキシド、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。
【0014】本発明の記録液には色素、特に水に実質的
に溶解しない色素を併用してもよい。例えば、赤色系、
紫色系、青色系、緑色系、黒色系の分散染料、油溶性染
料、ソルベント染料、樹脂用染料、顔料などとして市販
されている物を使用することができる。具体的にはカラ
ーインデックスに記載されているディスパースレッド、
ディスパースバイオレット、ディスパースブルー、ディ
スパースグリーン、ディスパースブラック、ソルベント
レッド、ソルベントバイオレット、ソルベントブルー、
ソルベントグリーン、ソルベントブラック、ピグメント
レッド、ピグメントバイオレット、ピグメントブルー、
ピグメントブラックなどの色素が挙げられるが、それら
以外でもフタロシアニン系、アゾ系、アントラキノン
系、アゾメチン系、縮合環系などの色素も用いることが
できる。
【0015】これらの色素を併用する場合は、色素はカ
ーボンブラックに対して10〜100重量%の範囲で用
いられることが好ましく、特に20〜50重量%が好ま
しい。本発明の記録液には上記の成分の他に、水溶性樹
脂、防黴剤、殺菌剤、pH調整剤、尿素等を必要に応じ
て添加しても良い。
【0016】本発明の記録液の調製方法としては上記の
各成分を混合し、分散機を用いてカーボンブラックの凝
集粒子を微粒子に磨砕、分散処理することにより行われ
る。分散機としてはボールミル、ロールミル、サンドグ
ラインドミル等が用いられるが、特にサンドグラインド
ミルが好ましい。磨砕、分散処理の後濾過機あるいは遠
心分離機を用いて粗大粒子を除去する。カーボンブラッ
クの凝集粒子の粒径は1μm以下に調製することが望ま
しい。尚色素を併用する場合には、この色素の粒径もカ
ーボンブラックと同程度の大きさに分散処理することが
好ましい。カーボンブラック、分散剤、水以外の成分は
磨砕、分散処理後に添加しても良い。また、磨砕、分散
処理は高濃度で調製することにより効率的に実施できる
ので、高濃度で調製した処理液を、最終的に水性媒体で
希釈して記録液の濃度を調整することが好ましい。
【0017】カーボンブラックの使用量は記録液中、1
〜10重量%の範囲が好ましく、3〜8重量%が特に好
ましい。分散剤はカーボンブラックに対して5〜100
重量%の範囲が好ましいが、粒子径が25〜40nm、
特に30nm付近のものを使用する時は20〜50重量
%が特に好ましく、粒子径が40nm以上のものを使用
する際は5〜20重量%が特に好ましい。記録液中の水
溶性有機溶剤の使用量は5〜30重量%の範囲が好まし
く、10〜20重量%が特に好ましい。水の使用量とし
ては、これらの各成分を含み、記録液を100重量%と
するに必要な残量であり、60〜90重量%の範囲であ
る。
【0018】また、上記のカーボンブラック、分散剤、
有機溶剤としては各々1種類のものを単独で用いても良
いが、場合により2種以上のものを併用することによ
り、より一層の効果をあげることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実
施例に限定されるものではない。 実施例1 (記録液の調製)
【0020】
【表4】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リポランPB−800 4 (α−オレフィンスルホン酸塩系分散剤,ライオン(株)の商品名) カーボンブラック MA230 11 (三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0021】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラ
ックの物性値を第2表に示した。
【0022】(印字試験)上記実施例に記された方法で
得られた記録液を用いて、インクジェットプリンター
(DeskJet 1200C,ヒュウレット・パッカ
ード社製品)を用いて、電子写真用紙(Xerox 4
024紙,Xerox社製品)にインクジェット記録を
行った結果、目詰まり等なく安定でかつ良好な吐出性を
示し、印字品位の良好な印字物であった。
【0023】(印字濃度評価)上記の印字試験で得た印
字物の濃度をマクベス反射濃度計(RD914)を用い
て測定した。評価結果は第1表に示した。
【0024】(耐水性試験)印字試験で得た印字物をビ
ーカーに取った水道水に5秒間及び5分間浸漬した。5
秒浸水試験については印字物乾燥後、字汚れの有無を目
視判断した。評価は以下のように分類した。
【0025】
【表5】○…字汚れほとんど無し △…かすかに字汚れ有るが実用上問題無し ×…字汚れがひどい
【0026】5分浸水試験については印字物乾燥後マク
ベス反射濃度計(RD914)を用いて印字濃度を測定
し、浸水後の光学濃度と浸水前の光学濃度の比を残存率
として百分率で表した。この評価法では数字が大きいほ
ど耐水性がよいことになる。5秒浸水試験、5分浸水試
験共に結果を第1表に示した。
【0027】(耐水性試験)印字物をキセノンフェード
メーター(スガ試験機(株)製品)を用いて10時間照
射した後の変退色を目視評価した。評価は以下のように
分類し、第1表に示した。
【0028】
【表6】○…良好 △…変退色有るが実用上問題無し ×…変退色がひどい
【0029】(記録液の保存安定試験)記録液をテフロ
ン容器に密閉し、60℃で1ケ月保存した。ゲル化や沈
澱物の有無を目視評価した。評価は以下のように分類
し、第1表に示した。
【0030】
【表7】○…ゲル化や沈澱物ほとんど無し △…かすかにゲル化や沈澱物がみられるが実用上問題無
し ×…ゲル化や沈澱物がひどい
【0031】(マーカー耐性試験)印字試験で得た印字
物を黄色の蛍光ペンで上からなぞったときの地汚れの有
無を目視判断した。結果は以下のように分類し、下記第
1表に示した。
【0032】
【表8】○…地汚れほとんど無し △…かすかに地汚れあるが実用上問題無し ×…地汚れがひどい
【0033】(色調評価)印字試験で得た印字物の色調
を分光式色差計(商品名:SZ−Σ80、日本電色工業
株式会社製品)で測定した。評価は第1表に示した。
【0034】実施例2 (記録液の調製)
【0035】
【表9】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 ポリスターS2−1020 (不揮発分) 4 (無水マレイン酸/ポリスチレン共重合物系分散剤 日本油脂(株)の商品名) カーボンブラック MA230 11 イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0036】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果を第1表に示した。
【0037】実施例3 (記録液の調製)
【0038】
【表10】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リパールNTD 4 (スルホコハク酸塩系分散剤,ライオン(株)の商品名) カーボンブラック MA230 11 イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0039】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は下記第1表に示した。
【0040】実施例4 (記録液の調製)
【0041】
【表11】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 0.7 カーボンブラック MA220 7 (商品名、三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0042】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、濾
液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラッ
クの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と
同様の方法で行った。評価結果は第1表に示した。ま
た、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックであっ
た。
【0043】実施例5 (記録液の調製)
【0044】
【表12】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 ポリスターS2−1020(不揮発分) 0.7 カーボンブラック MA220 7 イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0045】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、濾
液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラッ
クの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と
同様の方法で行った。評価結果は第1表に示した。ま
た、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックであっ
た。
【0046】実施例6 (記録液の調製)
【0047】
【表13】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リパールNTD 0.7 カーボンブラック MA220 7 イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0048】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、得
られた液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボン
ブラックの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性
試験、耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施
例1と同様の方法で行った。評価結果は第1表に示し
た。また、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックで
あった。
【0049】実施例7 (記録液の調製)
【0050】
【表14】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 0.7 カーボンブラック(A)*1 7 イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100 *1:カーボンブラック(A)は、三菱化学(株)製品
の商品名#10をオゾン酸化処理したもので、その物性
値は第2表に示した通りである。
【0051】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、ろ
液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラッ
クの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と
同様の方法で行った。評価結果は第1表に示した。ま
た、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックであっ
た。
【0052】実施例8 (記録液の調製)
【0053】
【表15】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 ポリスターS2−1020(不揮発分) 0.7 カーボンブラック(A) 7 イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0054】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、ろ
液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラッ
クの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と
同様の方法で行った。評価結果は第1表に示した。ま
た、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックであっ
た。
【0055】実施例9 (記録液の調製)
【0056】
【表16】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リパールNTD 0.7 カーボンブラック MA220 7 イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0057】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、ろ
液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラッ
クの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と
同様の方法で行った。評価結果は第1表に示した。ま
た、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックであっ
た。
【0058】実施例10 (記録液の調製)
【0059】
【表17】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 シャロールDC902P 0.7 (カチオン系分散剤、第一工業製薬(株)の商品名) カーボンブラック(A) 7 イオン交換水 58.3 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0060】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.2の濾紙を用いて加圧ろ過し、ろ
液を記録液とした。なお、試験に用いたカーボンブラッ
クの物性値は第2表に示した。印字試験、耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と
同様の方法で行った。評価結果は第1表に示した。ま
た、得た印字物の色調は好ましい青味ブラックであっ
た。
【0061】比較例1 (記録液の調製)
【0062】
【表18】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リポランPB−800 4 カーボンブラック #45 11 (商品名、三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0063】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0064】比較例2 (記録液の調製)
【0065】
【表19】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リポランPB−800 4 カーボンブラック MA100 11 (商品名、三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0066】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0067】比較例3 (記録液の調製)
【0068】
【表20】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 ポリスターS2−1020 (不揮発分) 4 カーボンブラック #30 11 (三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0069】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0070】比較例4 (記録液の調製)
【0071】
【表21】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 ポリスターS2−1020 (不揮発分) 4 カーボンブラック MA8 11 (三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0072】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0073】比較例5 (記録液の調製)
【0074】
【表22】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リパールNTD 4 カーボンブラック MA7 11 (三菱化学(株)の商品名) イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0075】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、試験に
用いたカーボンブラックの物性値を第2表に示した。
【0076】比較例6 (記録液の調製)
【0077】
【表23】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リポランPB−800 11 カーボンブラック #45 11 イオン交換水 44 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0078】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0079】比較例7 (記録液の調製)
【0080】
【表24】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リポランPB−800 11 カーボンブラック #45 18 イオン交換水 37 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0081】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0082】比較例8 (記録液の調製)
【0083】
【表25】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 34 リポランPB−800 4 カーボンブラック MA11 11 イオン交換水 51 ─────────────────────────────────── 合 計 100
【0084】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビース152部と共にサ
ンドグラインダーを用いて60時間粉砕処理を行った。
このようにして得た液をイオン交換水127部で希釈、
撹拌したのち、No.5Cの濾紙を用いて加圧ろ過し、
濾液を記録液とした。印字試験、耐水性試験、耐光性試
験、保存安定性試験及びその評価は実施例1と同様の方
法で行った。評価結果は第1表に示した。なお、用いた
カーボンブラックの物性を第2表に示した。
【0085】
【表26】
【0086】
【表27】
【0087】
【発明の効果】本発明のインクジェット用記録液を用い
ることにより、吐出性が良好で信頼性の高い記録がで
き、普通紙に記録した場合にも耐水性が良好で、更に記
録濃度が高く、印字品位、色調、耐光性など耐水性以外
の堅牢性も良好な黒色の記録物を得ることが可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 浩 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体、分散剤及び下記物性を有する
    カーボンブラックを含有することを特徴とするインクジ
    ェット用記録液。 【表1】カーボンブラック物性 粒子径(D):25〜120nm DBP吸油量(B):40〜180ml/100g pH:2〜6 但し、10D+B≧400である。
  2. 【請求項2】 カーボンブラックとして、揮発分2.5
    %以下のものを用いることを特徴とする請求項1記載の
    記録液。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックとしてファーネスブラ
    ックを用いることを特徴とする請求項1または2に記載
    の記録液。
  4. 【請求項4】 物性値が、10D+B≧600であるカ
    ーボンブラックを用いることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の記録液。
  5. 【請求項5】 下記物性を有するカーボンブラックを含
    有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の記録液。 【表2】カーボンブラック物性 粒子径(D):25〜40nm DBP吸油量(B):60〜180ml/100g pH:2〜6
  6. 【請求項6】 カーボンブラックの粒子径(D)が40
    〜80nmであるものを用いることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の記録液。
  7. 【請求項7】 分散剤としてカチオン性分散剤を使用す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記
    録液。
JP7200895A 1994-03-30 1995-03-29 インクジェット用記録液 Pending JPH07316480A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5919294A (en) * 1996-04-30 1999-07-06 Mitsubishi Chemical Corporation Recording liquid
JP2004238415A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Hitachi Maxell Ltd インクジェットプリンタ用インク
WO2005030880A1 (ja) 2003-09-26 2005-04-07 Mitsubishi Chemical Corporation カーボンブラックおよびこれを用いた記録液

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JP2004238415A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Hitachi Maxell Ltd インクジェットプリンタ用インク
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