JPH11148034A - 記録液 - Google Patents

記録液

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JPH11148034A
JPH11148034A JP22773298A JP22773298A JPH11148034A JP H11148034 A JPH11148034 A JP H11148034A JP 22773298 A JP22773298 A JP 22773298A JP 22773298 A JP22773298 A JP 22773298A JP H11148034 A JPH11148034 A JP H11148034A
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JP
Japan
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recording liquid
manufactured
trade name
molecular weight
water
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Pending
Application number
JP22773298A
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English (en)
Inventor
Takashi Hirasa
崇 平佐
Masahiro Yamada
昌宏 山田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録用または筆記具用とし
て、耐光性に優れ、吐出性が良好で記録の信頼性も高
く、長時間保存した場合の安定性が良好である水性イン
クを提供する。 【解決手段】 水性媒体中に、450〜700nmの範
囲における吸光度の最大値が1000mol-1・l・c
-1以下であり、且つ300〜400nmの範囲におけ
る吸光度の最大値が2000mol-1・l・cm-1以上
である化合物から導き出される紫外線吸収基及び親水性
基も有する高分子量体並びに非水溶性色素を含有するこ
とよりなる記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性媒体記録液、特
にインクジェット用記録液もしくは筆記具用記録液に適
した顔料系記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用の記録液と
しては、酸性染料や直接染料を水性媒体中に溶解した水
性インク、或いは油溶性染料を有機溶剤中に溶解した溶
剤系インクが使用されている。溶剤系インクは溶剤を使
用するため、環境安全面で問題があり、その用途が限ら
れる。一方水性インクは水溶性の染料を使用するため、
特に、普通紙に記録した場合、記録物の耐水性が劣るこ
とが問題である。また、これら水溶性の染料を用いたイ
ンクによる記録物は耐光性の面で問題があり、更にこの
ような問題は筆記具用記録液に於いても同様に存する。
【0003】これらの問題点を改良するため、色材とし
て耐水性、耐光性に優れた顔料を用い、この顔料を水性
媒体中に分散した水性分散インクが一部で用いられてい
るが、この様な従来の顔料インクで記録した印字物は屋
外用途向けなどとしては耐光性が不十分である。また特
開平5−239389、特開昭62−106971等は
主にこれらの耐光性を改良する目的で、紫外線吸収剤を
添加しているが、添加量が多くなるとインクの保存安定
性が悪化するなどの問題があるため、添加量を少なく制
限する必要があり、屋外用途での使用に十分な耐光性が
実現されていない。更に、特開平1−170672はマ
イクロカプセルに紫外線吸収剤等を添加しているがこれ
らマイクロカプセルは粒径を1μm以下に安定に調製す
るのが難しく、特にインクジェットや筆記具用には問題
がある。
【0004】一方、特開平6−73367及び特開平6
−73369には、水に溶解又は分散する紫外線吸収基
と親水性基を含有する高分子量体が開示されているが、
これらはプラスチックや衣料等の繊維製品を着色してい
る染料、顔料、更には化粧品の耐光性を向上させる目的
で使用されているものであり、本発明のようなインクジ
ェット記録用の水性媒体記録液における吐出安定性、保
存安定性、印字濃度等の改良については何等開示されて
いない。また、特開平9−241327には、水溶性染
料、特に酸性染料と併用可能な紫外線吸収剤を用いた水
溶性インクが開示されているが、本発明のような非水溶
性色素と紫外線吸収剤を併用したインク組成物について
は開示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は記録液、特に
インクジェット記録用もしくは筆記具用として、耐光性
に優れ、吐出性が良好で記録の信頼性も高く、長時間保
存した場合の安定性が良好である水性インクを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐光性に
優れ、保存安定性も良好である水性インクに関し、種々
の添加剤について試験した結果、450〜700nmの
範囲における吸光度の最大値が1000mol-1・l・
cm-1以下であり、且つ300〜400nmの範囲にお
ける吸光度の最大値が2000mol-1・l・cm-1
上である化合物から導かれる紫外線吸収基を、分子構造
中の主鎖又は側鎖に有する高分子量体を添加した記録液
を用いて得られた印字物は耐光性に優れ、しかもその記
録液の安定性に於いても特に優れた効果を発揮し、とり
わけ色材として非水溶性の色素を用いた場合には、分散
安定性、保存安定性、吐出安定性に優れた効果を発揮す
ることを見出し本発明に至ったのである。
【0007】即ち、本発明の要旨は、水性媒体中に、4
50〜700nmの範囲における吸光度の最大値が10
00mol-1・l・cm-1以下であり、且つ300〜4
00nmの範囲における吸光度の最大値が2000mo
-1・l・cm-1以上である化合物から導かれる紫外線
吸収基及び親水性基を有する高分子量体並びに非水溶性
色素を含むことよりなる記録液に存する。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の記録液に使用される高分子量体は、450〜7
00nmの範囲における吸光度の最大値が1000mo
-1・l・cm-1以下であり、且つ300〜400nm
の範囲における吸光度の最大値が2000mol-1・l
・cm-1以上である化合物から導かれる紫外線吸収基を
有し、同時に親水性基を有する高分子量体であればいか
なるものでも良い。
【0009】本発明におけるこの様な紫外線吸収基を導
出する化合物として、その具体例を挙げると、例えばベ
ンゾフェノン誘導体[2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン];ベンゾトリアゾール誘導体[2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t
−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−3’−n−ドデシル−5’−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
3’−(3’’,4’’,5’’,6’’,テトラヒド
ロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス−(α,α’−ジメチ
ルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プ
ロピオネート−ポリエチレングリコール縮合物];シア
ノアクリレート誘導体[エチル 2−シアノ−3,3−
ジフェニルアクリレート、オクチル 2−シアノ−3,
3−ジフェニルアクリレート]等が挙げられる。
【0010】本発明で用いられるこれら紫外線吸収基を
導出する化合物は、450〜700nmの範囲における
吸光度の最大値が1000mol-1・l・cm-1以下で
あり、且つ300〜400nmの範囲における吸光度の
最大値が2000mol-1・l・cm-1以上であればど
んなものでも良いが、300〜400nmの範囲におけ
る吸光度の最大値が4000mol-1・l・cm-1以上
のものが記録物の耐光性の点で好ましく、6000mo
-1・l・cm-1以上が更に好ましい。また、450〜
700nmの範囲における吸光度の最大値は1000m
ol-1・l・cm-1以下であるが、500mol-1・l
・cm-1以下のものが更に好ましい。450〜700n
mの範囲における吸光度の最大値が1000mol-1
l・cm-1を越えるものは、印字物が浸水したときに地
汚れが目立つ傾向にあり好ましくない。
【0011】本発明における紫外線吸収基を導出する化
合物の吸光度は、該化合物を溶媒、例えばエタノール、
メタノール、メチルエチルケトン等に溶かし、溶液の状
態で紫外可視分光光度計で測定したものを意味する。
【0012】本発明の高分子量体は、該紫外線吸収基を
高分子量体の分子構造中の主鎖又は側鎖に含有するが、
該紫外線吸収基を導出する化合物を高分子量体の重合時
に単量体として取りいれても、高分子量体の側鎖に置換
基として導入しても良い。その場合、高分子量体のいか
なる位置で置換されていても良く、またその置換位置は
2カ所以上でも良い。紫外線吸収基の導入量は高分子量
体の10〜70重量%であるのが耐光性及び保存安定性
上好ましく、20〜60重量%が特に好ましい。
【0013】本発明の高分子量体は、上記紫外線吸収基
と共に親水性基を有するものであればいかなるものでも
良く、例えばエチレン、プロピレン等のオレフィン類、
(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸アミ
ド、マレイン酸等の不飽和カルボン酸又はその誘導体等
の単独或いは共重合体が挙げられ、高分子量体の構造は
ブロックポリマー、グラフトポリマー、ランダムポリマ
ーなどいかなるものでも良い。高分子量体は、その重量
平均分子量が500〜50,000の範囲が好ましく、
1,500〜20,000がさらに好ましい。重量平均
分子量が50,000を越えた高分子量体を添加した記
録液は粘度が上昇する傾向にあり、特にインクジェット
用途などでは記録液の吐出安定性の面で好ましくない。
【0014】本発明に用いる紫外線吸収基を有する高分
子量体は、同時に親水性基を有することが必須である
が、親水性基としては、スルホン酸基、カルボキシル基
等のアニオン性基、アミノ基、4級アンモニウム基等の
カチオン性基などのイオン性親水性基を有するものがデ
キャップ時のヘッドの目詰まりの点及び記録液の保存安
定性上好ましい。また、アニオン性基とカチオン性基の
両方を有する中性基を採用してもよい。耐光性の点から
は、親水性基として、カチオン性基よりもアニオン性基
又は中性基を用いるのが好ましい。これらの親水性基
は、高分子量体を構成する単量体に由来しても、重合体
に導入しても良い。高分子量体への親水性基の導入量
は、記録液の保存安定性の面から高分子量体の5〜70
重量%であるのが好ましいが、10〜60重量%が特に
好ましい。親水性基の導入量が10重量%以下になる
と、高分子量体の水性媒体への溶解性が低くなり、記録
液の安定性に問題を生じる。また、親水性基の導入量が
70重量%以上になると特に非水溶性色素を用いた場合
に分散剤としての効果が薄れ、記録液の保存中に非水溶
性色素の凝集等を引き起こす傾向にあり好ましくない。
【0015】本発明のように高分子量体を非水溶性色素
と組合せて使用する場合には、高分子量体中の紫外線吸
収基に対する親水性基の割合(モル比)が0.2〜2.
8、好ましくは0.5〜2.5の範囲となるような高分
子量体を用いるのが好ましく、この割合は水溶性染料を
組合せ使用するのに適した高分子量体の紫外線吸収基に
対する親水性基の割合とは異なるものである。紫外線吸
収基を有する高分子量体で、親水性基としてスルホン酸
基やカルボキシル基を有するものについては、必要に応
じ、部分中和又は完全中和して使用することが出来る。
中和に使用する塩基性化合物としては、例えば、アンモ
ニア水、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム;モノー、ジー若しくはトリエタノールアミン;
モノー、ジー若しくはトリプロパーノールアミン;モル
ホリン、アミノメチルプロパノール、アミノエチルプロ
パノール、リジン等があるが、目詰まり防止の点で水酸
化カリウム及び1つ以上のヒドロキシアルキル基で置換
されたアミンが好ましい。
【0016】また該紫外線吸収基を有する高分子量体が
アミノ基や4級アンモニウム基を有する場合にも、必要
に応じてそのカウンターアニオンのハロゲンイオン(C
-、Br-など)、硝酸イオン(NO3 -)、硫酸イオン
(SO4 2-)の塩として使用しても良い。
【0017】本発明の記録液に用いられる高分子量体の
具体例としては、例えば以下の(A−1)〜(A−7)
が挙げられる。
【0018】(A−1)
【化1】
【0019】(A−2)
【化2】
【0020】(A−3)
【化3】
【0021】(A−4)
【化4】
【0022】(A−5)
【化5】
【0023】(A−6)
【化6】
【0024】(A−7)
【化7】
【0025】本発明の記録液に使用する色材は非水溶性
色素であり、具体的には油溶性染料、分散染料、顔料、
建染染料等が挙げられる。油溶性染料の中でも、黄色系
の油溶性染料としては、具体的にはオイルイエロー105
(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、オイルイエ
ロー107(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、オ
イルイエロー129(商品名、オリエント化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントイエロー29)、オイルイエロー3G(商
品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベント
イエロー16)、オイルイエローGGS(商品名、オリエント
化学工業株式会社製、C.I.ソルベントイエロー56)、バ
リファストイエロー1101(商品名、オリエント化学工業
株式会社製)、バリファストイエロー1105(商品名、オリ
エント化学工業株式会社製)、バリファストイエロー412
0(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントイエロー82)、オレオゾルプリリアントイエロー5G
(商品名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントイ
エロー150)、オレオゾルファストイエロー2G(商品名、
田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントイエロー2
1)、オレオゾルファストイエローGCN(商品名、田岡化学
工業株式会社製、C.I.ソルベントイエロー151)、アイゼ
ンゾットイエロー1(商品名、保土谷化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントイエロー56)、アイゼンゾットイエ
ロー3(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントイエロー16)、アイゼンゾットイエロー6(商品名、
保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベントイエロ一3
3)、アイゼンスピロンイエローGRLH(商品名、保土谷化
学工業株式会社製)、アイゼンスピロンイエロー3RH(商
品名、保土谷化学工業株式会社製)、オラソールイエロ
ー2GLN(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントイ
エロー88)、オラゾールイエロー2RLN(商品名、チバガイ
ギー社製、C.I.ソルベントイエロー89)、オラゾールイ
エロー3R(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベント
イエロー25)、オラセツトイエローGHS(商品名、チバガ
イギー社製、C.I.ソルベントイエロー163)、フイラミツ
ドイエローR(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベン
トイエロー21)などが挙げられる。
【0026】赤、青色系の油溶性染料としては、オイル
レッド5B(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントレツド27)、オイルレッドRR(商品名、オリ
エント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレツド2
4)、バリファストレツド1306(商品名、オリエント化学
工業株式会社製)、バリファストブルー1603(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製)、バリファストブルー160
5(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントブルー38)、バリファストブルー1607(商品名、オリ
エント化学工業株式会社製)、バリファストブルー2606
(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントブルー70)、バリファストブルー2610(商品名、オリ
エント化学工業株式会社製)、オレオゾルファストブル
ーELN(商品名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トブルー70)、オレオゾルファストブルーGL(商品名、田
岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブルー70)、オ
レオゾルブルーG(商品名、田岡化学工業株式会社製)、
アイゼンゾットブルー1(商品名、保土谷化学工業株式会
社製、C.I.ソルベントブルー25)、アイゼンゾットプル
ー2(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トブルー14)、アイゼンスピロンブルーGNH(商品名、保
土谷化学工業株式会社製)、アイゼンスピロンブルー2BN
H(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンスピ
ロンブルーBPNH(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、
オラゾールブルーGN(商品名、チバガイギー社製、C.I.
ソルベントブルー67)、オラゾールブルー2GLN(商品名、
チバガイギー社製、C.I.ソルベントブルー48)、オラセ
ットブルー2R(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベ
ントブルー68)、フイラミッドブルーR(商品名、チバガ
イギー社製、C.I.ソルベントブルー132)、フイレスター
ブルーGN(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベント
ブルー6 7)などが挙げられる。
【0027】黒色系の油溶性染料としては、オイルブラ
ックHBB(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.
ソルベントブラック3)、オイルブラック860(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
3)、オイルブラックBS(商品名、オリエント化学工業株
式会社製、C.I.ソルベントブラック7)、バリファストブ
ラック1802(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、
バリファストブラック1807(商品名、オリエント化学工
業株式会社製)、バリファストブラック3804(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
34)、バリファストブラック3810(商品名、オリエント化
学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック29)、バリ
ファストブラック3820(商品名、オリエント化学工業株
式会社製、C.I.ソルベントブラック27)、バリファスト
ブラック3830(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)、スピリットブラックSB(商品名、オリエント化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントブラック5)、スピリット
ブラックSSBB(商品名、オリエント化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントブラック5)、スピリットブラックAB
(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントブラック5)、ニグロシンベース(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック7)、オ
レオゾルファストブラックRL(商品名、田岡化学工業株
式会社製、C.I.ソルベントブラック27)、オレオゾルブ
ラックAR(商品名、田岡化学工業株式会社製)、アイゼン
ゾットブラック6(商品名、保土谷化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントブラック3)、アイゼンゾットブラック8
(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベント
ブラック7)、アイゼンスピロンブラックMH(商品名、保
土谷化学工業株式会社製)、アイゼンスピロンブラックG
MH(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、オラゾールブ
ラックCN(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベント
ブラック28)、オラソールブラックRL1(商品名、チバガ
イギー社製、C.I.ソルベントブラック29)などが挙げら
れる。
【0028】また、分散染料としては、具体的にはオラ
セットイエロー8GF(商品名、チバガイギー社製、C.I.デ
イスパースイエロー82)、アイゼンゾットイエロー5(商
品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ディスパースイ
エロー3)、スミプラスイエローHLR(商品名、住友化学工
業株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54)、カヤセ
ツトイエローA-G(商品名、日本化薬株式会社製、C.I.デ
ィスパースイエロー54)、スミプラスレッドB-2(商品
名、住友化学工業株式会社製、C.I.ディスパースレッド
191)、カヤセットレッドB(商品名、日本化薬株式会社
製、C.I.ディスパースレッド60)、フィレスターバイオ
レットBA(商品名、チバガイギー社製、C.I.ディスパー
スバイオレット57)などが挙げられる。
【0029】非水溶性色素として使用できる顔料の具体
例としては、カーボンブラックが挙げられる。使用でき
るカーボンブラックとしては、市販の一般の物を使用す
ることが出来るが、その一次粒子径が10〜100n
m、DBP吸油量が40〜170ml/100g、pH
が3〜10の物が好ましく、一次粒子径10〜30n
m、DBP吸油量90〜200ml/100gのものが
特に好ましい。具体的には、三菱化学(株)製の商品#
990,#2600,MA7,MA8,MA11,MA
100,MA100S、MA100R、MA230,M
A600,デグッサ社製の商品Color Black FW18、Spec
ial Black4A、Special Black6, Printex 80、Printex
L、コロンビアン社製の商品Raven 5250、Raven 3500、
キャボット社製の商品Monarch 880、Monarch 900、Mona
rch 1000、Vulcan P、Vulcan 9A32等が挙げられる。
【0030】また、カーボンブラック以外の顔料として
は、市販されている物を使用することができる。具体的
には、カラーインデックスに記載されているピグメント
イエロー(C.I.Pigment Yellow 1、同2、同3、同
4、同5、同6、同10、同12、同13、同14、同
15、同16、同17、同65、同73、同74、同7
5、同83、同93、同95、同97、同98、同10
1、同109、同110、同114、同116、同12
0、同128、同129、同151、同154等)、ピ
グメントレッド(C.I.Pigment Red 2、同3、同4、
同5、同6、同7、同8、同9、同10、同11、同1
2、同13、同14、同15、同16、同17、同1
8、同19、同21、同22、同23、同30、同3
1、同32、同37、同38、同39、同48(C
a)、同48(Mn)、同57(Ca)、同57:1、
同112、同114、同122、同123、同146、
同149、同150、同168、同170、同176、
同177、同184、同185、同187、同190、
同194、同202、同208、同209、同224
等)、ピグメントバイオレット(C.I. Pigment Viole
t 19,同23、同37等)、ピグメントオレンジ
(C.I.Pigment Orange 43等)、ピグメントブルー
(C.I. Pigment Blue 1、同2、同3、同15:
3、同15:6、同15:34、同16、同22、同6
0、同209等)、ピグメントグリーン(C.I. Pigmen
t Green 7、同36等)、ピグメントブラックなどの
色素が挙げられる。
【0031】更に、上記の顔料以外でもフタロシアニン
系、アゾ系、アントラキノン系、アゾメチン系縮合環系
等の顔料を用いることが出来る。また、黄色4号、5
号、205号、401号、橙色204号、赤色104
号、201号、202号、204号、220号、226
〜228号、405号、青色1号、404号などの有機
顔料の他、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、
酸化鉄、群青、紺青、酸化クロームなどの無機顔料も用
いることもできる。これらカーボンブラック等の顔料は
2種以上併用して用いてもよい。有機顔料を使用する場
合、印字物の彩度の点では、固溶体を使用するのが好ま
しい。非水溶性色素として使用できる建染染料の具体例
としては、バットバイオレット(C.I. Vat Violet
3、同19等)、バットブルー(C.I. Vat Blue
4、同6、同60等)を挙げることができる。上述した
非水溶性色素の中でも、耐光性の点から顔料を用いるの
が特に好ましい。
【0032】本発明において、色材として非水溶性色素
を用いる場合には、該高分子量体が耐擦性向上剤、耐光
性向上剤、分散剤としての効果を発揮するので、それぞ
れの効果を高めるために、各々の効果を発揮する化合物
を個別に添加する場合に比べ全体の添加量が少なくて良
いため、分散劣化を起こしにくく、安定な分散液が得ら
れる。本発明がこれらの効果において特に優れる理由は
明らかではないが、従来の紫外線吸収剤をそのまま添加
した記録液に比べ、本発明の紫外線吸収基を有する高分
子量体を用いると、特に色材としての非水溶性色素を該
高分子量体が吸着し、非水溶性色素近傍の紫外線吸収剤
の濃度が向上し、非水溶性色素と該高分子量体の相互作
用が強くなり、耐光性向上により大きな効果を発揮する
ためと考えられる。
【0033】本発明の記録液に用いられる水性媒体は水
を主体とするが、水に水溶性有機溶剤を添加して用いる
のが好ましい。水溶性有機溶剤としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール(#200,#300、#40
0)、グリセリン、上記グリコール類のアルキルエーテ
ル類、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダ
ゾリノン、チオジグリコール、2−ピロリドン、スルホ
ラン、ジメチルスルホキシド、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、エタノール、イソプロパノール等
が挙げられる。
【0034】本発明の記録液には上記の成分の他に、界
面活性剤、水溶性樹脂、防黴剤、殺菌剤、pH調整剤、
尿素(チオ尿素、(チオ)尿素誘導体等)等を必要に応
じ添加しても良い。
【0035】本発明の記録液は、上記の各成分を混合す
ることにより得られが、非水溶性色素として顔料を用い
る場合には、上記の各成分を混合し、分散機を用いて顔
料を微粒子に摩砕、分散処理することが好ましい。分散
機としてはボールミル、ロールミル、サンドグラインド
ミルの他、ビーズ等のメディアを用いない衝突式のジェ
ットミル等が用いられるが、特にサンドグラインドミ
ル、ジェットミルが好ましい。摩砕、分散処理の後、濾
過器或いは遠心分離機を用いて粗大粒子を除去する。顔
料の粒径は1μm以下に調製することが保存安定性上ま
たは記録物の彩度上望ましく、特にインクジェット用途
にはヘッドの目詰まりを防止する点で好ましいため、そ
の平均粒径は0.5μm以下にすることが好ましく、平
均粒径が0.4μm以下が特に好ましい。
【0036】更には、吐出安定性の点で粒径1μm以上
の粒子の累積体積が、記録液に含まれる粒子全体の20
体積%以下が好ましく、10体積%以下がさらに好まし
い。特に、従来の顔料インクは記録物の彩度向上の目的
で微粒子化すると耐光性が悪化したが、本発明の記録液
では、微粒子化した顔料を用いても十分な耐光性のある
記録物を得ることが出来る。顔料、分散剤、水以外の成
分は摩砕、分散処理後に添加しても良い。また、摩砕、
分散処理は高濃度で調製することにより効率的に実施で
きるので、高濃度で調製した処理液を、最終的に水性媒
体で希釈して記録液の濃度を調整することが好ましい。
【0037】色素は、記録液に対し1〜10重量%の範
囲で用いられるが、2〜6重量%が好ましい。本発明に
使用される紫外線吸収基及び親水性基を有する高分子量
体は色素に対して5〜100重量%の範囲で用いられる
が、10〜80重量%が好ましい。記録液中の水溶性有
機溶剤の使用量は5〜30重量%の範囲であるが、10
〜20重量%が好ましい。本発明に使用される色素、紫
外線吸収基及び親水性基を有する高分子量体及び有機溶
剤は1種類の物を単独で用いてもよいが、場合により2
種以上の物を併用することにより、より一層の効果をあ
げることができる。
【0038】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例によって更に
詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこ
れらの実施例に限定されるものではない。なお、これら
の例中の記載における「部」及び「%」は重量基準で表
す。又、実施例に使用した高分子量体(A−1)〜(A
−7)の構造式及び物性を下記に示す。
【0039】高分子量体(A−1)重量平均分子量:
4,000紫外線吸収基導入量:32.5重量%親水性
基導入量:36.8重量%紫外線吸収基導出化合物(I)
の吸光度を紫外可視分光光度計により測定した吸収曲線
を図1に示す。又、この化合物は450〜700nmの
範囲の溶液の吸光度の最大値が500mol-1・l・c
-1以下であった。
【0040】(A−1)
【化8】 紫外線吸収基導出化合物(I)
【化9】 親水性基
【化10】
【0041】高分子量体(A−2) 重量平均分子量:9,000 紫外線吸収基導入量:30.0重量% 親水性基導入量:38.2重量% 紫外線吸収基導出化合物(II)の吸光度を紫外可視分光光
度計により測定した吸収曲線を図2に示す。又、この化
合物は450〜700nmの範囲の溶液の吸光度の最大
値が500mol-1・l・cm-1以下であった。
【0042】(A−2)
【化11】 紫外線吸収基導出化合物(II)
【化12】 親水性基
【化13】
【0043】高分子量体(A−3) 重量平均分子量:3,500 紫外線吸収基導入量:37.5重量% 親水性基導入量:25.6重量% 紫外線吸収基導出化合物(III)の吸光度を紫外可視分光
光度計により測定した吸収曲線を図3に示す。又、この
化合物は450〜700nmの範囲の溶液の吸光度の最
大値が500mol-1・l・cm-1以下であった。
【0044】(A−3)
【化14】 紫外線吸収基導出化合物(III)
【化15】 親水性基SO3Na
【0045】高分子量体(A−4) 重量平均分子量:18,000 紫外線吸収基導入量:27.2重量% 親水性基導入量:44.0重量%
【0046】(A−4)
【化16】 紫外線吸収基導出化合物(I)
【化17】 親水性基
【化18】
【0047】高分子量体(A−5) 重量平均分子量:8,000 紫外線吸収基導入量:42.3重量% 親水性基導入量:32.9重量%
【0048】(A−5)
【化19】 紫外線吸収基導出化合物(II)
【化20】 親水性基COOK
【0049】高分子量体(A−6) 重量平均分子量:5,000 紫外線吸収基導入量:45.3重量% 親水性基導入量:14.6重量%
【0050】(A−6)
【化21】 紫外線吸収基導出化合物(II)
【化22】 親水性基SO3Na
【0051】高分子量体(A−7) 重量平均分子量:7,000 紫外線吸収基導入量:20.5重量% 親水性基導入量:23.7重量%
【0052】(A−7)
【化23】 紫外線吸収基導出化合物(II)
【化24】 親水性基SO3Na
【0053】実施例1 (記録液の調製)
【表1】
【0054】上記各成分をステンレス製の容器に取り、
平均0.5mm径のガラスビーズ(東芝パロティーニ社
製品GB200M)67部と共にサンドグラインダー
を用いて60時間粉砕処理を行った。得られた液をイオ
ン交換水56部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙
を用いて加圧濾過し、ここで得られた液を記録液とし
た。記録液中の1μm以上の粒子の累積体積は、記録液
に含まれる粒子全体の10体積%以下であった。
【0055】印字試験 実施例1に記された方法で得られた記録液をインクジェ
ットプリンター用カートリッジ(HP 51626A)
に詰め、インクジェットプリンター(ヒューレッド・パ
ッカー社製 Desk WriterC)でインクジェ
ット専用紙(HR−101、キヤノン社製品)にインク
ジェット記録を行った結果、目詰まりなど無く安定でか
つ良好な吐出性を示し、印字品位の良好な印字物が得ら
れた。
【0056】耐水性試験 印字試験で得た印字物をビーカーに取った水道水に5秒
浸漬した。印字物乾燥後、地汚れの有無を目視評価し
た。結果は以下のように分類し、下記第1表に示した。 ○・・・・地汚れほとんどなし。 △・・・・かすかに地汚れあるが実用上問題なし。 ×・・・・地汚れがひどい
【0057】耐光性試験 印字物ベタ部の色調(L***)を色差計(商品名S
Z−Σ80、日本電色工業社製品)で測定した後、キセ
ノンフェードメーター(スガ試験機(株)製造)を用い
て該印字物に100時間照射する。照射後の印字物の色
調を同様に測定し、光照射前後の色度差をΔEで表し、
下記第1表に示した。
【0058】記録液の保存安定性 記録液をポリフルオロエチレン樹脂(商標 テフロン)
容器に密閉し、60℃で1週間保存した。ゲル化や沈殿
物の有無を目視評価した。結果は以下のように分類し、
下記第1表に示した。 ○・・・・ゲル化や沈殿物はほとんどなし △・・・・かすかにゲル化や沈殿物が見られるが実用上
問題なし ×・・・・ゲル化や沈殿物がひどい
【0059】実施例2 (記録液の調製)
【表2】
【0060】上記各成分をステンレス製の容器に取り、
実施例1と同様にして記録液を調製した。記録液中の1
μm以上の粒子の累積体積は、記録液に含まれる粒子全
体の10体積%以下であった。得られた記録液につき、
印字試験を実施例1と同様の方法で行った結果、目詰ま
りなど無く安定でかつ良好な吐出性を示し、印字品位の
良好な印字物が得られた。耐水性試験、耐光性試験、保
存安定性試験及びその評価についても実施例1と同様の
方法で行った。評価結果は下記第1表に示した。
【0061】実施例3 (記録液の調製)
【表3】
【0062】上記各成分をステンレス製の容器に取り、
実施例1と同様にして記録液を調製した。記録液中の1
μm以上の粒子の累積体積は、記録液に含まれる粒子全
体の10体積%以下であった。得られた記録液につき、
印字試験を実施例1と同様の方法で行った結果、目詰ま
りなど無く安定でかつ良好な吐出性を示し、印字品位の
良好な印字物が得られた。耐水性試験、耐光性試験、保
存安定性試験及びその評価についても実施例1と同様の
方法で行った。評価結果は下記第1表に示した。
【0063】実施例4 (記録液の調製)
【表4】 記録液の組成 使用量(部) ポリエチレングリコール(PEG#300) 3 ジエチレングリコール 5 N−メチルピロリドン 4 Pigment Blue 15 4 高分子量体(A−4) 2 イオン交換水 26 合 計 44
【0064】上記各成分をステンレス製の容器に取り、
実施例1と同様にして記録液を調製した。記録液中の1
μm以上の粒子の累積体積は、記録液に含まれる粒子全
体の10体積%以下であった。得られた記録液につき、
印字試験を実施例1と同様の方法で行った結果、目詰ま
りなど無く安定でかつ良好な吐出性を示し、印字品位の
良好な印字物が得られた。耐水性試験、耐光性試験、保
存安定性試験及びその評価についても実施例1と同様の
方法で行った。評価結果は下記第1表に示した。
【0065】実施例5 (記録液の調製)
【表5】 記録液の組成 使用量(部) n−プロパノール 2 グリセリン 5 2−ピロリドン 2 N−メチルピロリドン 5 トリエタノールアミン 3 Pigment Red 122 5 高分子量体(A−5) 3 イオン交換水 19 合 計 44
【0066】上記各成分をステンレス製の容器に取り、
実施例1と同様にして記録液を調製した。記録液中の1
μm以上の粒子の累積体積は、記録液に含まれる粒子全
体の10体積%以下であった。得られた記録液につき、
印字試験を実施例1と同様の方法で行った結果、目詰ま
りなど無く安定でかつ良好な吐出性を示し、印字品位の
良好な印字物が得られた。耐水性試験、耐光性試験、保
存安定性試験及びその評価についても実施例1と同様の
方法で行った。評価結果は下記第1表に示した。
【0067】実施例6 (記録液の調製)
【表6】 記録液の組成 使用量(部) グリセリン 7 ジエチレングリコール 7 CINQUASIA RED B RT-195-D*1 4 高分子量体(A−6) 2 イオン交換水 24 合 計 44 *1:チハ゛・カ゛イキ゛ー社製品 シ゛クロロキナクリト゛ンとシ゛メチルキナクリト゛ンの固溶体
【0068】上記各成分をステンレス製の容器に取り、
実施例1と同様にして記録液を調製した。記録液中の1
μm以上の粒子の累積体積は、記録液に含まれる粒子全
体の10体積%以下であった。得られた記録液につき、
印字試験を実施例1と同様の方法で行った結果、目詰ま
りなど無く安定でかつ良好な吐出性を示し、印字品位の
良好な印字物が得られた。耐水性試験、耐光性試験、保
存安定性試験及びその評価についても実施例1と同様の
方法で行った。評価結果は下記第1表に示した。
【0069】比較例1 実施例1において高分子量体(A−1)を使用する代わ
りに、スチレン/マレイン酸系分散剤を使用した以外は
実施例1と同様の方法で記録液を調製した。得られた記
録液につき、印字試験を実施例1と同様の方法で行った
結果、目詰まりなど無く安定でかつ良好な吐出性を示
し、印字品位の良好な印字物が得られた。耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価についても実
施例1と同様の方法で行った。この結果を実施例1と比
較したところ耐光性の向上が見れれた。評価結果は下記
第1表に示した。
【0070】比較例2 実施例2において高分子量体(A−2)を使用する代わ
りに、スチレン/マレイン酸系分散剤を使用する以外は
実施例2と同様の方法で記録液を調製した。得られた記
録液につき、印字試験を実施例1と同様の方法で行った
結果、目詰まりなど無く安定でかつ良好な吐出性を示
し、印字品位の良好な印字物が得られた。耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価についても実
施例1と同様の方法で行った。この結果を実施例2と比
較したところ耐光性の向上が見れれた。評価結果は下記
第1表に示した。
【0071】比較例3 実施例4において高分子量体(A−4)を使用する代わ
りに、スチレン/マレイン酸系分散剤を使用する以外は
実施例4と同様の方法で記録液を調製した。得られた記
録液につき、印字試験を実施例1と同様の方法で行った
結果、目詰まりなど無く安定でかつ良好な吐出性を示
し、印字品位の良好な印字物が得られた。耐水性試験、
耐光性試験、保存安定性試験及びその評価についても実
施例1と同様の方法で行った。この結果を実施例4と比
較したところ耐光性の向上が見れれた。評価結果は下記
第1表に示した。
【0072】
【表7】
【0073】実施例7 (記録液の調製)
【表8】
【0074】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ(東芝バロティー
ニ社製品GB200M)67部とともにサンドグライン
ダーを用いて60時間粉砕処理を行った。得られた液を
グリセリン4部、エタノール4部、イオン交換水48部
を混合した液で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を
用いて加圧濾過し、ここで得られた液を記録液とした。
記録液中の1μm以上の粒子の累積体積は、記録液に含
まれる粒子全体の10体積%以下であった。得られた記
録液について印字試験を実施例1と同様の方法で行った
結果、目詰まりなどなく安定でかつ良好な吐出性を示
し、乾燥性も速い上印字濃度も高く、印字品位の良好な
印字物が得られた。また得られた記録液は保存安定性、
耐水性、耐光性についても良好な性能を示した。
【0075】実施例8 (記録液の調製)
【表9】 *2:1次粒子径:15nm、窒素吸着比表面積:26
2m2/g、DBP吸油量:147ml/100g、p
H:7.0のファーネスブラック)
【0076】上記の各成分をステンレス製の容器に取
り、平均0.5mm径のガラスビーズ(東芝バロティー
ニ社製品GB200M)67部とともにサンドグライン
ダーを用いて60時間粉砕処理を行った。得られた液を
1,3−ペンタンジオール4部、イソプロピルアルコー
ル3部、イオン交換水48部を混合した液で希釈、攪拌
した後、No.5Cの濾紙を用いて加圧濾過し、ここで
得られた液を記録液とした。記録液中の1μm以上の粒
子の累積体積は、記録液に含まれる粒子全体の10体積
%以下であった。得られた記録液について印字試験を実
施例1と同様の方法で行った結果、目詰まりなどなく安
定でかつ良好な吐出性を示し、乾燥性も速い上印字濃度
も高く、印字品位の良好な印字物が得られた。また得ら
れた記録液は保存安定性、耐水性、耐光性についても良
好な性能を示した。
【0077】
【発明の効果】本発明の紫外線吸収基及び親水性基を有
する高分子量体及び非水溶性色素を用いて調製した記録
液は、記録時、特にインクジェット記録の吐出安定性、
記録物の印字品位が良好で、耐光性も良好な記録が可能
であると共に、記録液の安定性も良好であり、長時間の
保存中に沈殿物などを生じる事がない。従って、このよ
うな特性を有する記録液は、インクジェット用及び筆記
具用に止まらず、他の用途の記録液として使用する事も
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線吸収基導出化合物(I)の吸光度を紫外可
視分光光度計により測定した吸収曲線を示す。
【図2】紫外線吸収基導出化合物(II)の吸光度を紫外可
視分光光度計により測定した吸収曲線を示す。
【図3】紫外線吸収基導出化合物(III)の吸光度を紫外
可視分光光度計により測定した吸収曲線を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中に、450〜700nmの範
    囲における吸光度の最大値が1000mol-1・l・c
    -1以下であり、且つ300〜400nmの範囲におけ
    る吸光度の最大値が2000mol-1・l・cm-1以上
    である化合物から導かれる紫外線吸収基及び親水性基を
    有する高分子量体並びに非水溶性色素を含むことを特徴
    とする記録液。
  2. 【請求項2】 該化合物がベンゾフェノン誘導体又はベ
    ンゾトリアゾール誘導体であることを特徴とする請求項
    1記載の記録液。
  3. 【請求項3】 該高分子量体中の該紫外線吸収基の導入
    量は、10〜70重量%であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の記録液。
  4. 【請求項4】 非水溶性色素が顔料であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載の記録液。
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