JP3488140B2 - 半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体 - Google Patents

半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体

Info

Publication number
JP3488140B2
JP3488140B2 JP20542599A JP20542599A JP3488140B2 JP 3488140 B2 JP3488140 B2 JP 3488140B2 JP 20542599 A JP20542599 A JP 20542599A JP 20542599 A JP20542599 A JP 20542599A JP 3488140 B2 JP3488140 B2 JP 3488140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
cell
wiring
macro
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20542599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001034650A (ja
Inventor
正夫 松澤
恭次 濱野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP20542599A priority Critical patent/JP3488140B2/ja
Publication of JP2001034650A publication Critical patent/JP2001034650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3488140B2 publication Critical patent/JP3488140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の設計
方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶
媒体に係わり、特に複数のマクロセルを組み合わせるこ
とにより半導体チップ上に各種の要素回路を配置して半
導体装置を設計する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような半導体装置の設計技術につ
いては、例えば以下のような従来技術がある。 (1)特開平1−283950号公報あるいは特開平9
−8141号公報には、スキャンパス付きLSIにおけ
る出力バッファセル及び入力バッファセルのレイアウト
技術が記載されている。このうち、特開平1−2839
50号公報の技術では、図12に示すように、方形状に
形成されて隣接配置される出力バッファセル30及び入
力バッファセル31について出力バッファセル30には
一方の隣接辺にシフトアウト端子SOを設けると共にも
う一方の隣接辺にシフトイン端子SIを設け、また入力
バッファセル31については一方の隣接辺からもう一方
の隣接辺に亘るフィールドスルー用配線32を設けるこ
とにより、出力バッファセル30及び入力バッファセル
31を隣接配置した場合にシフトアウト端子SO、シフ
トイン端子SIあるいはフィールドスルー用配線3が相
互接続されるようにしたものである。
【0003】このような技術によれば、シフトアウト端
子SOとシフトイン端子SIとを接続するために別途配
線を設けることなく、出力バッファセル30及び入力バ
ッファセル31を隣接配置することのみによって、各々
の出力バッファセル30を接続するスキャンパスが形成
され、配線及び半導体チップ上の配線スペースを削減す
ることができる。
【0004】また、この技術では、図示するように、出
力バッファセル30については、上記隣接辺に直交する
辺(内側辺)に第1クロック入力端子T1、第2クロッ
ク入力端子T2、データクロック入力端子TD、テスト
クロック入力端子TS、データ入力端子DIをそれぞれ
設け、入力バッファセル31については、内側辺にデー
タ出力端子DOを設けている。そして、このように内側
辺に各々設けられた各端子のうち、端子T1,T2,T
D,TSは、当該内側辺に沿って設けられた配線によっ
て共通機能のもの同士が共通接続される。
【0005】(2)一方、特開平4−159751号公
報には、標準セル1内に共通信号線を配置し、標準セル
1内の各回路素子を当該共通信号線と接続することによ
って、配線スペースを削減する技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平1−2
83950号公報に記載の技術は、シフトアウト端子S
O、シフトイン端子SIあるいはフィールドスルー用配
線32、つまり互いに機能が異なる端子あるいは配線を
対向状態として隣接配置するものであり、その相互接続
は隣接配置することで配線処理が行われるものである。
これに対して、上記各端子T1,T2,TD,TSは、
後工程の自動配置・配線処理によって最終的に相互接続
されるものである。したがって、出力バッファセル30
や入力バッファセル31のセル数が多くなった場合に、
上記自動配線処理に時間を要するという問題点がある。
特にワンチップマイコン等、回路集積規模が大きいLS
Iでは、出力バッファセル30や入力バッファセル31
のセル数が膨大となるため、自動配線処理に多大の時間
を要する。
【0007】また、特開平4−159751号公報に記
載の技術も、上記特開平1−283950号公報の技術
と同様に自動配線処理によって最終的に各標準セル1間
を接続するものであり、標準セル1のセル数が増えた場
合に、接続処理に時間を要する。したがって、高集積度
のLSIを設計する上で、効率の良い設計(配線)作業
を実現することができない。
【0008】さらに、上記ワンチップマイコンのように
アナログ信号とデジタル信号を同時に取り扱うようなL
SIでは、自動配置・配線処理をした場合に最終的な配
線がどのように配置されるか予想できない。したがっ
て、デジタル信号配線がアナログ信号配線に近接して平
行に配線された場合に干渉するために、アナログ信号の
S/N比が劣化するという問題点がある。特に、デジタ
ル信号配線とアナログ信号配線とを半導体チップ上で交
差させた場合に干渉が大きくなる。このようなS/N比
の劣化は、アナログ信号を量子化するA/Dコンバータ
では、量子化精度が低下するので極めて重要な問題点で
ある。
【0009】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的とするものである。 (1)半導体装置の設計における配線処理の効率を向上
させる。 (2)自動配置・配線装置を使ってレイアウト設計して
も半導体チップのレイアウト面積の増大を抑える。 (3)自動配置・配線装置を使ってレイアウト設計して
も配線間の干渉を低減する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、半導体装置の設計方法に係わる第1の
手段として、矩形状のマクロセルを半導体チップ上に複
数配置し、これらマクロセルを相互接続することにより
半導体装置を設計する方法において、マクロセルの複数
辺に同一機能を有する連結端子を予め設け、複数のマク
ロセルを隣接配置する場合に、互いに隣接する各マクロ
セルの連結端子が接触状態となるように各マクロセルを
位置設定することにより接触状態にある各連結端子を相
互接続するという手段を採用する。
【0011】また、半導体装置の設計方法に係わる第2
の手段として、矩形状のマクロセルを半導体チップ上に
複数配置し、これらマクロセルを相互接続することによ
り半導体装置を設計する方法において、マクロセルの複
数辺に同一機能を有する連結端子を予め設け、複数のマ
クロセルを離間配置する場合に、各マクロセルの間に配
線専用のマクロセルを挿入し、互いに隣り合う各マクロ
セルの連結端子が接触状態となるように各マクロセルを
位置設定することにより接触状態にある各連結端子を相
互接続するという手段を採用する。
【0012】半導体装置の設計方法に係わる第3の手段
として、上記第2の手段において、複数のマクロセルを
離間配置する場合に、その離間距離に応じて配線専用の
マクロセルを複数挿入するという手段を採用する。
【0013】半導体装置の設計方法に係わる第4の手段
として、上記第2の手段において、複数のマクロセルを
半導体チップのコーナ部に離間配置する場合に、前記コ
ーナ部に交差する2辺に連結端子が各々設けられたコー
ナ部配線専用のマクロセルを挿入するという手段を採用
する。
【0014】半導体装置の設計方法に係わる第5の手段
として、上記第2または第3の手段において、連結端子
の位置が各々に異なる複数のマクロセルを離間配置する
場合に、連結端子の位置の相違を補完する位置補完専用
のマクロセルを挿入するという手段を採用する。
【0015】半導体装置の設計方法に係わる第6の手段
として、上記第1〜第5いずれかの手段において、隣接
あるいは離間配置する複数のマクロセルは、信号の入出
力機能と当該入出力機能のテスト機能を有し、半導体チ
ップの外周辺に沿って配置される入出力バッファセルで
あり、各連結端子を相互接続することによりテスト用の
制御配線を半導体チップの外周辺に沿って周回接続する
という手段を採用する。
【0016】半導体装置の設計方法に係わる第7の手段
として、上記第1〜第5いずれかの手段において、隣接
あるいは離間配置する複数のマクロセルは、半導体チッ
プの外周辺に沿って配置され、各チャネルのアナログ入
力信号を択一的に選択し選択信号としてA/Dコンバー
タに供給する入力バッファセルであり、各連結端子を相
互接続することにより入力バッファセル内のアナログ信
号配線を半導体チップの外周辺に沿って相互接続してA
/Dコンバータに接続するという手段を採用する。
【0017】半導体装置の回路素子の配置・配線情報を
記憶した記憶媒体に係わる第1の手段として、方形状の
マクロセル内の回路素子の配置・配線情報を記憶した記
憶媒体において、マクロセルの対向する2辺に配置され
た同一機能を有する連結端子の配置情報と、前記2辺以
外の辺に配置された信号端子の配置情報と、前記連結端
子と信号端子と回路素子との配線情報とを含むという手
段を採用する。
【0018】半導体装置の回路素子の配置・配線情報を
記憶した記憶媒体に係わる第2の手段として、上記第2
の手段において、マクロセルは、マクロセルは、各チャ
ネルのアナログ入力信号を択一的に選択し、選択信号と
してA/Dコンバータに供給する入力バッファセルであ
り、半導体チップの外周に沿って複数隣接配置されるこ
とにより各連結端子を相互接続して選択信号をA/Dコ
ンバータに迂回供給するという手段を採用する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わる半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・
配線情報を記憶した記憶媒体の一実施形態について説明
する。なお、本実施形態は、半導体装置の一種であるワ
ンチップマイコンの設計に本発明を適用したものであ
る。
【0020】まず始めに、図1を参照して本ワンチップ
マイコンに係わる半導体チップのレイアウト構成の概要
を説明する。この図において、符号1は半導体チップ、
2はパッド、3,3A,3Bは入出力バッファセル(マ
クロセル)、4は内部回路セル、5,5Aはフィルセル
(配線専用のマクロセル)、また6,6Bはコーナセル
(コーナ部配線専用のマクロセル)である。なお、上記
各フィルセル5,5Aのうち、フィルセル5Aは特に高
さ変換用フィルセル(位置補完専用のマクロセル)とい
う。
【0021】半導体チップ1は、図示するように4つの
コーナ部R1〜R4を有する方形状に形成されており、そ
の外周辺1a〜1dに沿って複数のパッド2が所定間隔
で配置されている。各パッド2は、周知のようにボンデ
ィングワイヤまたはバンプ等を介してリードフレーム
(図示略)またはTABテープ等に接続されるものであ
り、当該半導体チップ1上の回路を外部と接続するため
のものである。このようなパッド2には、図示するよう
に半導体チップ1に電源VDD1,VDD2を供給するためのも
の、半導体チップ1を接地GND1,GND2するためのもの、
内部回路セル4と信号を入出力するためのもにあるいは
半導体チップ1にテスト用の各種信号を供給するための
ものがある。
【0022】入出力バッファセル3,3A,3Bは、上
記パッド2を介して信号を外部に出力すると共にパッド
2を介して外部から入力された信号を内部回路セル4に
供給する入出力機能を有するものであり、信号入出力用
のパッド2に対してそれぞれ配置される。これら入出力
バッファセル3,3A,3Bは、図示するように方形状
に形成されると共に各パッド2に近接して配置される。
【0023】これら入出力バッファセル3,3A,3B
のうち、入出力バッファセル3は電源電圧5Vで駆動さ
れるものであり、入出力バッファセル3A電源電圧3V
で駆動されるものである。また、入出力バッファセル3
Bは、A/Dコンバータのアナログ入力信号用に設けら
れたアナログ入力バッファセルである。なお、入出力バ
ッファセル3,3Aは、信号の入力機能に特化した入力
バッファセルあるいは信号出力機能に特化した出力バッ
ファセルとしても良く、また入出力バッファセル3B
は、信号入力機能に特化した入力バッファセルとしても
良い。
【0024】内部回路セル4は、図示するようにCPU
(中央演算装置)、ROM(読み出し専用メモリ)、R
AM(ランダムアクセスメモリ)及びA/Dコンバータ
等の各種マクロセルを組み合わせることにより構成され
るものであり、当該ワンチップマイコンの中枢回路部分
である。上記各入出力バッファセル3,3A,3B及び
内部回路セル4は、配線によって相互接続されている。
【0025】このようなワンチップマイコン用の半導体
チップ1では、各入出力バッファセル3に一般用電源VD
D1及び出力用電源VDD2を供給するための電源配線V1,
V2(V1:一般用電源配線,V2:出力用電源配線)、
各入出力バッファセル3,3A,3Bを一般用接地GND1
及び出力用接地GND2に接続するための接地配線G1,G2
(G1:一般用接地配線,G2:出力用接地配線)が設け
られると共に、各入出力バッファセル3,3A,3Bに
テスト用制御信号CTL1〜CTL3を供給するための制御配線
C1〜C3が、図示するように各入出力バッファセル3,
3A,3Bを共通接続するように周回状に設けられてい
る。
【0026】なお、上記電源配線V1及び接地配線G1
は、各入出力バッファセル3,3A,3Bの一般回路に
電源を供給するためのもの、また電源配線V2及び接地
配線G2は、一般回路に比較して消費電力の大きな出力
回路に電力を供給するためのものであり、各々独立に設
けられている。なお、電源配線V1及び接地配線G1は、
内部回路セル4にも供給されている。
【0027】図2は、各入出力バッファセル3,3A,
3Bのうち、最も一般的な入出力バッファセル3の詳細
構成を示す平面図である。この図において、符号3a〜
3cはスイッチ回路、3dは駆動回路、3eは3ステー
ト出力回路、3fはプルアップ回路、3gは入力回路、
3hはイクスクルーシブノアゲート、3i,3jはイン
バータ、3k,3mはノアゲート、3nはバッファであ
る。これらの各種回路は、周知の回路素子(トランジス
タ、抵抗、コンデンサ等)によって半導体チップ1上に
形成されたものである。
【0028】符号TM,TE,To,TI,TPは、上記内
部回路セル4から入出力バッファセル3に供給される信
号の入出力端子(信号端子)であり、方形状の入出力バ
ッファセル3の内部回路セル4側の内側辺H1に沿って
一列に配列されている。これらのうち、信号端子TM
は、当該入出力バッファセル3のテスト結果を示すモニ
タ信号ISMを内部回路セル4に出力するためのモニタ用
端子である。信号端子TEは、3ステート出力回路3e
をイネーブル(enable)状態にするためイネーブル信号
ENOを入力するためのイネーブル用端子である。信号端
子Toは、内部回路セル4から当該入出力バッファセル
3に対して外部への出力信号DOUTを入力するための出力
信号用端子である。信号端子TIは、外部からの入力信
号DINを内部回路セル4に出力するための入力信号用端
子である。また信号端子TPは、プルアップ回路3fを
作動させるためのプルアップ信号PUONを入力するための
プルアップ用端子である。
【0029】一方、符号TSはパッド2に接続されるパ
ッド用入出力端子であり、入出力バッファセル3のパッ
ド2側の外側辺H2に沿って設けられている。符号TV1
1,T31,T21,T11,TG11,TV21,TG21は、上記一
般用電源VDD1、出力用電源VDD2、一般用接地GND1、出力
用接地GND2及びテスト用制御信号CTL1〜CTL3と接続する
ための連結端子であり、互いに並行に対向する上記内側
辺H1と外側辺H2に直交する上側辺H3に沿って一列に
配列されている。
【0030】符号TV12,T32,T22,T12,TG12,T
V22,TG22は、上記連結端子TV11,T31,T21,T1
1,TG11,TV21,TG21に対して各々対を成すように下
側辺H4つまり上記上側辺H3に平行する辺に沿って一列
に配列された連結端子である。これら連結端子TV12,
T32,T22,T12,TG12,TV22,TG22は、内部配線
V1a,C3a,C2a,C1a,G1a,V2a,G2aによって互
いに対を成す上記連結端子TV11,T31,T21,T11,
TG11,TV21,TG21に各々共通接続されている。
【0031】これら各連結端子のうち、互いに対を成す
連結端子TV11,TV12は。上記一般用電源VDD1用に設け
られた一般電源用連結端子であり、図1に示す電源配線
V1に接続される。連結端子T31,T32は、テスト用制
御信号CTL3用に設けられた第3テスト用連結端子であ
り、図1に示す制御配線C3に接続される。連結端子T2
1,T22は、テスト用制御信号CTL2用に設けられた第2
テスト用連結端子であり、図1に示す制御配線C2に接
続される。連結端子T11,T12は、テスト用制御信号CT
L1用に設けられた第1テスト用連結端子であり、図1に
示す制御配線C1に接続される。連結端子TG11,TG12
は、一般用接地GND1用に設けられた一般接地用連結端子
であり、図1に示す接地配線G1に接続される。連結端
子TV21,TV22は、出力用電源VDD2用に設けられた出力
電源用連結端子であり、図1に示す電源配線V2に接続
される。連結端子TG21,TG22は、出力用接地GND2用に
設けられた出力接地用連結端子であり、図1に示す接地
配線G2に接続される。
【0032】ノアゲート3kは、テスト用制御信号CTL1
とテスト用制御信号CTL2の論理和の否定を取ってスイッ
チ回路3aに切替制御信号として出力するものである。
スイッチ回路3aは、この切替制御信号に基づいて上記
イネーブル信号ENOあるいはテスト用制御信号CTL2の何
れか一方を択一的に選択してインバータ3jに出力する
ものである。インバータ3jは、スイッチ回路3aの出
力信号を反転し、出力制御信号として駆動回路3d及び
イクスクルーシブノアゲート3hに出力するものであ
る。
【0033】一方、スイッチ回路3bは、上記出力信号
DOUTあるいはインバータ3iによって反転されたテスト
用制御信号CTL1の何れか一方を上記切替制御信号に基づ
いて択一的に選択して駆動回路3dに出力するものであ
る。駆動回路3dは、このようにスイッチ回路3bから
入力された信号を上記出力制御信号に基づいて3ステー
ト出力回路3eに出力するものである。3ステート出力
回路3eは、駆動回路3dから入力された信号を電力増
幅して入出力端子TSに出力するものである。
【0034】入力回路3gは、パッド用入出力端子TS
を介してパッド2から入力された入力信号をバッファリ
ングし、信号端子TIに出力するものである。ノアゲー
ト3mは、テスト用制御信号CTL1、テスト用制御信号CT
L2及びテスト用制御信号CTL3の論理和の否定を取り、切
替制御信号としてスイッチ回路3cに出力するものであ
る。スイッチ回路3cは、上記プルアップ信号PUONある
いはバッファ3nによってバッファリングされたテスト
用制御信号CTL3の何れか一方をノアゲート3mから入力
された切替制御信号に基づいて択一的に選択し、プルア
ップ駆動信号としてプルアップ回路3f及びイクスクル
ーシブノアゲート3hに出力するものである。
【0035】プルアップ回路3fは、上記プルアップ駆
動信号に基づいて3ステート出力回路3eの出力端つま
りパッド用入出力端子TSを所定の抵抗値でプルアップ
したり、またはプルアップしないようにするものであ
る。イクスクルーシブノアゲート3hは、プルアップ駆
動信号と上記ノアゲート3kから入力された出力制御信
号との排他的論理和の否定を取り、モニタ信号ISMとし
て信号端子TMに出力するものである。
【0036】以上のように、本実施形態の入出力バッフ
ァセル3は、信号の入出力機能に当該入出力機能の動作
を確認するためのテスト機能を追加したものであり、テ
スト用制御信号CTL1〜CTL3に基づいて上記各回路が動作
することによって、入出力機能の動作をテストするよう
になっている。
【0037】なお、入出力バッファセル3Aは、このよ
うな入出力バッファセル3に対して駆動電圧が異なるば
かりではなく、入出力バッファセル3の上側辺H3と下
側辺H4の内側辺H1側を変位量Sだけ短くした形状つま
りセル高さが低い形状に構成さると共に(図1参照)、
入出力バッファセル3の連結端子TV11,T31,T21,
T11,TG11の上側辺H3上の位置を上記変位量Sに対応
させて外側辺H2側に移動させた(つまり配線高さが異
なる)形状に構成されている。
【0038】入出力バッファセル3Bは、入出力バッフ
ァセル3と同様な外形形状に形成されているが、A/D
コンバータの各チャネル(3チャネル)用に設けられて
いるので、パッド用入出力端子TSに入力されたアナロ
グ入力信号を別途設けられたスイッチ回路を介してA/
Dコンバータ(本体回路)に取り込むように構成されて
いる。
【0039】このように構成された入出力バッファセル
3,3A,3Bは、上述した各回路の回路素子や端子の
配置及び配線が規定されたハードマクロとして予め設計
され、後述する設計装置内にマクロライブラリの1つと
して記憶される。半導体装置の設計に供されるマクロセ
ルには、ハードマクロとして保存されるものとソフトマ
クロとして保存されるものとがある。なお、ソフトマク
ロは、ハードマクロのように各回路素子の配置や配線を
規定することなく、例えばネットリスト等のように個々
の回路素子の機能的な接続関係を規定するものである。
【0040】これら入出力バッファセル3,3A,3B
の構成上の特徴は、上述したように連結端子TV11,T3
1,T21,T11,TG11,TV21,TG21を上側辺H3に沿
って一列に配列し、かつこの上側辺H3に対して並列対
向する下側辺H4に、つまり内側辺H1と外側辺H2の各
下端部を接続する辺であって上記上側辺H3に連結端子
TV11,T31,T21,T11,TG11,TV21,TG21と同一
機能を有する連結端子TV12,T32,T22,T12,TG1
2,TV22,TG22を対を成して設け、これらの間を内部
配線V1a,C3a,C2a,C1a,G1a,V2a,G2aによっ
て各々共通接続する点にある。なお、内部配線は、直線
状でも屈曲していても良く、また複数の配線層に跨って
いても良い。
【0041】すなわち、互いに対を成す各連結端子TV1
1,T31,T21,T11,TG11,TV21,TG21と連結端子
TV12,T32,T22,T12,TG12,TV22,TG22とは、
例えば外側辺H2を基準位置(高さ)とした場合に、上
側辺H3上あるいは下側辺H4上に沿って同一位置に設け
られており、したがって各内部配線V1a,C3a,C2a,
C1a,G1a,V2a,G2aは、外側辺H2(つまり内側辺
H1)に対して互いに平行に配線されている。なお、こ
れら各内部配線V1a,C3a,C2a,C1a,G1a,V2a,
G2aは、必ずしも平行配線される必要はない。
【0042】続いて、図3及び図4を参照して、フィル
セル5,5A及びコーナセル6,6Aの詳細構成につい
て説明する。このフィルセル5,5A及びコーナセル
6,6Aは、内部に回路素子を備えない配線専用のマク
ロセルである。中でも、コーナセル6,6Aは、半導体
チップ1のコーナ部に配置されるコーナ部配線専用のマ
クロセルである。これらフィルセル5,5Aとコーナセ
ル6,6Aとは、図1にも示すように、複数設けられた
入出力バッファセル3,3A,3Bを一般用電源VDD1、
出力用電源VDD2、一般用接地GND1、出力用接地GND2及び
テスト用制御信号CTL1〜CTL3に共通接続するために、離
間配置された各入出力バッファセル3,3A,3Bの間
に挿入状態で配置される。
【0043】フィルセル5は、図3(a)に示すよう
に、上記入出力バッファセル3の連結端子TV11,T3
1,T21,T11,TG11,TV21,TG21と連結端子TV1
2,T32,T22,T12,TG12,TV22,TG22に対して上
側辺H3b上あるいは下側辺H4b上の同一位置に設けられ
た各々一対の連結端子TV11b,T31b,T21b,T11b,
TG11b,TV21b,TG21bと連結端子TV12b,T32b,T2
2b,T12b,TG12b,TV22b,TG22b、またこれら各対
の連結端子TV11b,T31b,T21b,T11b,TG11b,TV
21b,TG21bと連結端子TV12b,T32b,T22b,T12b,
TG12b,TV22b,TG22bを互いに直線接続する内部配線
V1b,C3b,C2b,C1b,G1b,V2b,G2bとから構成
されている。
【0044】このようなフィルセル5は、内側辺H1b
(外側辺H2b)の長さ(セル幅)が所定の幅D1に規定
されており、上記入出力バッファセル3と同様にハード
マクロとして予めライブラリ化されている。なお、本実
施形態では、このフィルセル5の他に、図示するように
フィルセル5のセル幅D1に対して2倍の幅2D1を有す
るフィルセル5’も、ハードマクロセル・ライブラリの
1つとして後述する設計装置内に記憶されている。
【0045】フィルセル5A(高さ変換用フィルセル)
は、上記入出力バッファセル3の下側辺H4の連結端子
TV12,T32,T22,T12,TG12と入出力バッファセル
3Aの上側辺H3の連結端子TV11,T31,T21,T11,
TG11との位置の相違を補完する位置補完専用のマクロ
セルである。この高さ変換用フィルセル5Aは、図3
(b)に示すように上側辺H3d上の各連結端子TV11d,
T31d,T21d,T11d,TG11dの位置と下側辺H4d上の
各連結端子TV12d,T32d,T22d,T12d,TG12dの位
置とが上述した変位量Sだけ外側辺H2d側に変位させる
べくクランク状に屈曲した内部配線V1d,C3d,C2d,
C1d,G1dによって連結したものである。
【0046】なお、上側辺H3d上の連結端子TV21d,T
G21d及び下側辺H4d上の連結端子TV22d,TG22dについ
ては、上記フィルセル5と同様に同一位置に配置されて
おり、内部配線V2d,G2dによって電気的に接続されて
いる。高さ変換用フィルセル5Aも、幅(内側辺H1dつ
まり外側辺H2dの長さ)が上記フィルセル5と同様にセ
ル幅D1に規定されており、ハードマクロの1つとして
予めライブラリ化されている。
【0047】コーナセル6は、図4に示するように正方
形状、つまり互いに平行する内側辺H1eと外側辺H2e並
びに上側辺H3eと下側辺H4eとが同一長さに形成されて
いる。上側辺H3eには、入出力バッファセル3及びフィ
ルセル5,5’と同様位置に連結端子TV11e,T31e,
T21e,T11e,TG11e,TV21e,TG21eが設けられ、上
側辺H3eと直行する内側辺H1eには、これら連結端子T
V11e,T31e,T21e,T11e,TG11e,TV21e,TG21e
と対を成す連結端子TV12e,T32e,T22e,T12e,TG
12e,TV22e,TG22eがそれぞれ設けられている。
【0048】これら互いに対を成す連結端子TV11e,T
31e,T21e,T11e,TG11e,TV21e,TG21eと連結端
子TV12e,T32e,T22e,T12e,TG12e,TV22e,TG
22eとの間は、中央部で直角に屈曲した内部配線V1e,
C3e,C2e,C1e,G1e,V2e,G2eによって共通接続
されている。これら各連結端子TV11e,T31e,T21e,
T11e,TG11e,TV21e,TG21e及び連結端子TV12e,
T32e,T22e,T12e,TG12e,TV22e,TG22eは、図
1に示した各入出力バッファセル3,3A,3Bの連結
端子と接続される。
【0049】なお、コーナセル6Aについては図示しな
いが、コーナセル6における連結端子TV12e,T32e,
T22e,T12e,TG12eの上側辺H3e上の位置を上述した
フィルセル5Aの下側辺H4d上の各連結端子TV12d,T
32d,T22d,T12d,TG12dの位置つまり上記変位量S
に対応させて外側辺H2e側に変位させた形状に構成され
ている。本実施形態では、図1に示すように、コーナセ
ル6Aが半導体チップ1のコーナ部R1に、またコーナ
セル6が半導体チップ1のコーナ部R2に配置されてい
る。
【0050】次に、本実施形態で用いる設計装置につい
て、図5に示すブロック図を参照して説明する。
【0051】この図において、符号10は設計装置、1
1は操作表示部、12はデバイスファイル記憶部、13
は回路接続情報記憶部、14はマクロ内接続情報記憶
部、15はマクロ内配置情報記憶部、16はレイアウト
情報記憶部、17はレイアウト設計部、18は接続検証
部、19は遅延性能検証部、20はマスク設計製造部、
また21はバスラインである。本設計装置10は、機能
的には上記各部から構成されているが、実体的にはこれ
ら各部の機能を実現させるための各種プログラムを搭載
したコンピュータシステムによって構築されている。
【0052】操作表示部11は、設計作業者の操作指示
情報の入力及び当該ワンチップマイコンの設計に係わる
各種設計情報の画面表示を行うものであり、例えばキー
ボード、ポインティングデバイス(タブレットあるいは
マウス)及びディスプレイ等から構成されるものであ
る。デバイスファイル記憶部12は、当該ワンチップマ
イコンの仕様、入出力バッファセル3及び内部回路セル
4を構成する各種要素回路の仕様等を記憶するものであ
り、例えばハードディスク装置等の磁気ディスク装置で
ある。
【0053】回路接続情報記憶部13は、上記各要素回
路の回路図及び以下に説明する回路設計作業を経て得ら
れたワンチップマイコンの全回路図を階層的に記憶する
と共に、入出力バッファセル3や内部回路セル4を構成
する各種要素回路間の接続関係や入出力バッファセル3
とパッド2との接続関係を記憶している。このような回
路接続情報記憶部3は、ハードディスク装置等の磁気デ
ィスク装置である。
【0054】マクロ内接続情報記憶部14は、上記要素
回路の幾つかをソフトマクロとして記憶するものであ
り、各ソフトマクロ毎に回路素子の接続情報を記憶する
ものである。このマクロ内接続情報記憶部14も、例え
ばハードディスク装置等の磁気ディスク装置である。マ
クロ内配置情報記憶部15は、上記内部回路セル4を構
成する要素回路の幾つか、また上記入出力バッファセル
3,3A,3B、フィルセル5,5’,5A及びコーナ
セル6,6Aをハードマクロとして記憶するものであ
り、ハードディスク装置あるいは磁気ディスク装置等の
記録媒体である。
【0055】このマクロ内配置情報記憶部15は、例え
ば入出力バッファセル3,3A,3Bのハードマクロ
(入出力バッファ用ハードマクロ)、フィルセル5,
5’,5Aの各ハードマクロ(フィルセル用ハードマク
ロ)及びコーナセル6,6Aの各ハードマクロ(コーナ
セル用ハードマクロ)について、各ハードマクロの形状
や回路素子の物理的な配置状態及び配線状態を配置・配
線情報として記憶する。
【0056】なお、フィルセル5,5’,5A及びコー
ナセル6,6Aは、上述したように回路素子を含まず、
内部配線V1b,C3b,C2b,C1b,G1b,V2b,G2b、
内部配線V1c,C3c,C2c,C1c,G1c,V2c,G2c、
内部配線V1d,C3d,C2d,C1d,G1d,V2d,G2dあ
るいは内部配線V1e,C3e,C2e,C1e,G1e,V2e,
G2eのみによって構成されているので、フィルセル用ハ
ードマクロ及びコーナセル用ハードマクロについては、
配置・配線情報として形状と配線状態のみがマクロ内配
置情報記憶部15に登録されている。
【0057】ここで、どのマクロセルをソフトマクロと
してあるいはハードマクロとして記憶するかは、種々の
事情にも依るが、例えばマクロセルを構成する各回路素
子の相対的な配置場所が異なると遅延時間や伝搬時間、
基準電圧等に特性が変わってしまうようなものがハード
マクロとされ、相対的な配置が変わっても特性にあまり
影響がないものはソフトマクロとされる。
【0058】ハードマクロだけで矩形状の半導体チップ
1にレイアウトしようとすると、ハードマクロが収まら
ない領域ができてしまう等配置の自由度が低下し、チッ
プサイズが大きくなってしまう。しかし、ソフトマクロ
であれば、所定の領域に所定の回路素子を詰め込んでレ
イアウトすることができるので、半導体チップ1のチッ
プサイズを小さくすることができる。したがって、ハー
ドマクロは必要最小限の回路要素にとどめることが望ま
しい。
【0059】レイアウト情報記憶部16は、当該ワンチ
ップマイコンの設計作業によって得られた各回路素子の
配置情報を記憶するものであり、例えばハードディスク
装置等の磁気ディスク装置である。このレイアウト情報
記憶部16には、ワンチップマイコンの設計作業の進行
に従って順次更新される半導体チップ1の各回路素子の
配置情報が適宜登録されることになる。
【0060】レイアウト設計部17は、上述した各部か
ら取得される情報に基づいて半導体チップ1上の各回路
素子の配置を設計する機能部分である。このレイアウト
設計部17の機能は、半導体チップ1上への各回路素子
の配置決定を支援するレイアウト設計支援プログラムに
よってソフトウエア的に実現されるものである。レイア
ウト設計部17によって設計された各回路素子の配置情
報は、上記レイアウト情報記憶部16に記憶されること
になる。
【0061】接続検証部18は、上記レイアウト設計部
17によってレイアウト設計された各回路素子の接続状
態を回路接続情報記憶部13に記憶された全体回路図を
参照することによって検証するものである。この接続検
証部18の機能は、専用の接続検証プログラムによって
ソフトウエア的に実現される。遅延性能検証部19は、
上記レイアウト設計部7によってレイアウト設計された
配線の寄生抵抗や寄生容量を算出し、半導体チップ1の
遅延性能をデバイスファイル記憶部12に記憶された各
種仕様に基づいて検証するものである。
【0062】マスク設計製造部20は、レイアウト設計
が完了した半導体チップ1の各回路素子の配置情報に基
づいて、当該半導体チップ1の製造に必要なマスクを設
計するための機能要素である。マスク設計製造部20の
機能は、配置情報から各層のマスク設計を支援するマス
ク設計支援プログラムによってソフトウエア的に実現さ
れる。最後に、バスライン21は、上述した各部を機能
的に接続するものである。
【0063】本実施形態に係わるワンチップマイコンの
設計方法は、このように構成された設計装置10を用い
ることにより実現されるが、当該設計装置10は、上述
したようにマクロ内配置情報記憶部15に入出力バッフ
ァセル3,3A,3Bのハードマクロ(入出力バッファ
用ハードマクロ)、フィルセル5,5’,5Aの各ハー
ドマクロ(フィルセル用ハードマクロ)及びコーナセル
6,6Aの各ハードマクロ(コーナセル用ハードマク
ロ)を記録する点を特徴としている。そこで、設計装置
10を用いた設計方法を説明する前に、これら入出力バ
ッファ用ハードマクロ、フィルセル用ハードマクロ及び
コーナセル用ハードマクロの各設計方法について以下に
説明する。
【0064】図6は、入出力バッファ用ハードマクロの
設計手順を示すフローチャートである。入出力バッファ
用ハードマクロを設計する場合、まず最初に入出力バッ
ファセル3,3A,3Bの回路構成が設計される(ステ
ップSa1)。設計作業者は、例えば回路設計ツール等を
用いることにより、図2に示した入出力バッファセル
3,3A,3Bの各回路を設計する。そして、この回路
設計の結果として、入出力バッファセル3,3A,3B
を構成する各回路素子の機能的な接続情報が上記マクロ
内接続情報記憶部14に登録される(ステップSa2)。
【0065】ステップSa3では、設計しようとするマク
ロセルがハードマクロであるか否かが判断されるが、本
実施形態では入出力バッファセル3,3Aをハードマク
ロとして構成するので、当該ステップSa3の判断は「Y
es」となりステップSa4の処理が引き続いて行われ
る。すなわち、入出力バッファセル3,3Aを構成する
各回路素子(図2参照)の配置及び配線がレイアウト設
計され、その配置・配線情報が入出力バッファ用ハード
マクロの属性情報としてマクロ内配置情報記憶部15に
登録される(ステップSa5)。
【0066】ここで、本実施形態では、上述したように
内部配線の配線高さが異なる入出力バッファセル3及び
入出力バッファセル3Aを用いてワンチップマイコンを
構成している(図1参照)。したがって、このような入
出力バッファセル3,3Aを識別するために、マクロ内
配置情報記憶部15には、入出力バッファ用ハードマク
ロの属性情報として入出力バッファセル3,3Aの配線
高さ情報や連結端子の配列情報等が上記配置・配線情報
と共に登録されるようになっている。
【0067】さらに、上記パッド2も併せて入出力バッ
ファセル3,3A,3Bをハードマクロ化する場合に
は、ステップSa6の判断が「Yes」となり、入出力バ
ッファセル3の配置に対してパッド2の配置がレイアウ
ト設計され(ステップSa7)、当該パッド2とこれに付
属する保護回路の配置・配線情報が入出力バッファ用ハ
ードマクロの属性情報としてマクロ内配置情報記憶部1
5に登録される(ステップSa8)。なお、本実施形態の
入出力バッファセル3,3A,3Bは、図2に示すよう
にパッド2を含むものではないので、上記ステップSa
7,Sa8の処理は省略される。
【0068】このようにして、入出力バッファセル3,
3A,3Bを構成する各回路素子の配置・配線情報及び
パッド2と保護回路の配置・配線情報が入出力バッファ
用ハードマクロの属性情報としてマクロ内配置情報記憶
部15に登録されると、また上記ステップSa3,Sa6に
おける判断が「No」となった場合には、以上の処理に
よって設計された各入出力バッファセル3,3A,3B
の動作が、例えばシミュレーションツールを用いること
により検証され(ステップSa9)、入出力バッファセル
3,3A,3Bに係わる各々の入出力バッファ用ハード
マクロの設計が終了する。ここで行う検証は、入出力バ
ッファセル3,3A,3Bにおける信号の遅延特性が、
所定に規格を満足するか否かを検証したり、テスト用制
御信号CTL1〜CTL3に対するテスト機能が正常に動作す
るかを検証するものである。
【0069】なお、入出力バッファセル3,3A,3B
をパッド2も併せてハードマクロ化する場合とは、パッ
ド2から入出力バッファセル3,3A,3Bあるいは所
定の回路に至る配線長や配線経路を一定にしたい場合で
ある。例えば、A/Dコンバータの基準電圧入力バッフ
ァのように、パッド2から当該基準電圧入力バッファあ
るいは基準電圧発生回路に至る配線長が自動配線処理に
よって配線した場合には配線処理の度に異なった長さに
なるので、基準電圧発生回路で発生する基準電圧の絶対
値が配線処理の度に変わってしまうことになる。
【0070】このような場合、パッド2を含めて入力バ
ッファあるいは基準電圧発生回路をハードマクロ化して
おくことが望ましい。また、パッド2の最小間隔と入出
力バッファの幅とが等しい場合には、パッド2の位置に
対応させて入出力バッファセル3,3A,3Bを配置す
ることができるので、パッド2を含めて入出力バッファ
をハードマクロ化しておくことで、レイアウト設計に要
する時間を短縮することができる。
【0071】一方、フィルセル用ハードマクロを設計す
る場合には、フィルセル5,5’,5Aは、回路素子を
含まず、内部配線V1b,C3b,C2b,C1b,G1b,V2
b,G2b、内部配線V1c,C3c,C2c,C1c,G1c,V2
c,G2cあるいは内部配線V1d,C3d,C2d,C1d,G1
d,V2d,G2dのみによって構成されているので、上記
ステップSa1,Sa2にの処理が省略される。そして、本
実施形態では、フィルセル5,5’,5Aも上記入出力
バッファセル3と同様にハードマクロ化されるので、ス
テップSa3の判断は「Yes」となり、ステップSa4に
おいて上記各内部配線配置・配線情報がフィルセル用ハ
ードマクロの属性情報としてマクロ内配置情報記憶部1
5に登録される。
【0072】また、図3に示したように、フィルセル
5,5’,5Aは、パッド2を含まないのでステップS
a6の判断は「No」となるが、回路素子を含まないので
ステップSa9におけるシミュレーションを行うことな
く、フィルセル5,5’,5Aに対応した各々のフィル
セル用ハードマクロの設計が終了する。
【0073】次に、上記設計装置10を用いたワンチッ
プマイコンの設計方法について、図7に示すフローチャ
ートに沿って詳しく説明する。
【0074】ワンチップマイコンの設計では、まず始め
に予め決定された仕様を満足するワンチップマイコンの
全回路が設計され、上記設計装置10の回路接続情報記
憶部13に登録される(ステップSb1)。この全回路設
計において、設計作業者は、操作表示部11を操作する
ことによってデバイスファイル記憶部12に記憶された
ワンチップマイコンの各種仕様を参照して回路設計作業
を遂行する。設計作業者は、例えば回路接続情報記憶部
13からワンチップマイコンの仕様を満足するような要
素回路を選択し、これら個々の要素回路を相互接続する
ことによって最終的にワンチップマイコンの全回路を設
計する。
【0075】このようにして全回路の設計が終了する
と、設計装置10は、この全回路をネットリストに展開
(変換)し(ステップSb2)、回路接続情報記憶部13
に別途記憶させる。そして、全回路の回路規模に基づい
て半導体チップ1のチップサイズを見積もり(ステップ
Sb3)、このチップサイズから各パッド2の間隔と半導
体チップ1を収納するパッケージを決定する(ステップ
Sb4)。
【0076】さらに、設計作業者は、操作表示部11を
操作することにより上記内部回路セル4の各要素回路に
対応するマクロセル(ソフトマクロあるいはハードマク
ロ)をマクロ内接続情報記憶部14あるいはマクロ内配
置情報記憶部15から選択抽出し、半導体チップ1のフ
ロアプランを検討する(ステップSb5)。このフロアプ
ランの決定作業では、回路素子のレイアウトが予め決ま
っているハードマクロの概略配置を決定し、かつソフト
マクロについては回路規模からおおよその専有面積を見
積もることによって半導体チップ1上の概略配置を決定
する。この概略配置は、各マクロセル間の信号配線を考
慮し、信号配線長が短くかつ信号の伝搬遅延が小さくな
るように配置を決定する。
【0077】このようにして内部回路セル4の各要素回
路に対応する各マクロセルのフロアプランを決定する
と、設計装置10は、マクロ内配置情報記憶部15から
回路設計で指定された入出力バッファ用ハードマクロを
選択することにより入出力バッファセル3,3A,3B
をパッド2の近傍に仮配置し(ステップSb6)、さらに
コーナセル用ハードマクロをマクロ内配置情報記憶部1
5から選択することによりコーナセル6,6Aを半導体
チップ1のコーナ部に配置する(ステップSb7)。例え
ば、図1に示すように、多数の入出力バッファセル3,
3Aがパッド2の内側に半導体チップ1の各外周辺1a
〜1dに沿うように配置され、またコーナセル6が半導
体チップ1の右下のコーナ部1bに配置され、左下のコ
ーナ部1aにはコーナセル6Aが配置される。
【0078】ここで、各入出力バッファセル3,3A,
3Bは、外側辺H2がパッド2側(内側辺H1が内部回路
セル4側)に方向設定され、かつ各々の外側辺H2が半
導体チップ1の各外周辺1a〜1dに対して概略同一距
離に位置するように、つまり各々の外周辺1a〜1dに
ついて配置された入出力バッファセル3,3A,3B内
の各内部配線V1,C3,C2,C1,G1,V2,G2の外
周辺1a〜1dに対する位置がほぼ同一となるように配
置される。ここでは、各入出力バッファセル3,3A,
3Bは概略の位置に仮配置され、後述するステップSb8
の処理によって最終的に詳細に位置設定される。
【0079】コーナセル6は、外側辺H2e及び下側面H
4eを半導体チップ1の外周側とし、外側辺H2e及び下側
面H4eが入出力バッファセル3,3A,3Bの外側辺H
2と一直線上に並ぶように配置される。コーナセル6A
は、コーナセル6を時計回りに90度回転させた姿勢で
外側辺H2e及び下側面H4eが入出力バッファセル3,3
A,3Bの外側辺H2と一直線上に並ぶように配置され
る。
【0080】このようなコーナセル6,6Aの配置が完
了すると、ステップSb8において半導体チップ1上に多
数配置された入出力バッファセル3,3A,3Bの配
線、つまり各内部配線V1,C3,C2,C1,G1,V2,
G2の相互接続が行われる。ステップSb8では、図1に
示すようにフィルセル5,5’,5Aあるいはコーナセ
ル6,6Aを入出力バッファセル3,3A,3Bの間に
適切配置することによって各内部配線V1,C3,C2,
C1,G1,V2,G2を相互接続するが、当該ステップS
b8の詳細処理については、図8に示すフローチャートに
沿って説明する。
【0081】なお、以下の説明では、半導体チップ1の
外周辺1cに沿って配置された入出力バッファセル3,
3A,3Bのうち、最も左に位置する入出力バッファセ
ル3Aから終端セル(5V用マクロと表記された入出力
バッファセル3)までの間の各入出力バッファセル3,
3Aの相互配線を例に取って説明する。ここで、終端セ
ルとは、上記5V用マクロと表記された入出力バッファ
セル3のように互いに隣り合うマクロセル間を接続しな
い部位Kの手前に位置するマクロセル、あるいは右側に
隣り合うマクロセルが存在しないコーナセル6を指す。
【0082】例えば、5V用の入出力バッファセル3
と、これに隣接するアナログ用入力バッファセル3Bと
は、使用する電源を別系統とすることにより、A/Dコ
ンバータのようなアナログ回路にデジタルノイズが重畳
することを防止している。このような場合に、マクロセ
ル間の配線は行わない。
【0083】当該ステップSb8の処理の開始が指示され
ると、レイアウト設計部17は、外周辺1cに沿って配
置された入出力バッファセル3,3Aあるいはコーナセ
ル6,6Aの何れかのマクロセルを指し示す制御変数i
を「0」に初期設定する(ステップSc1)。そして、デ
バイスファイル記憶部12または操作表示部11から入
出力バッファセル3,3Aの個数(バッファ数)Nが入
力されると(ステップSc2)、上記制御変数iがバッフ
ァ数Nよりも大きいか否かを判断する(ステップSc
3)。
【0084】ここで、図1に示す例では、上記終端セル
までの間の入出力バッファセル3,3Aは合計5個配置
されているので、バッファ数N=8が操作表示部11ま
たはデバイスファイル記憶部12から入力されることに
なる。また、本実施形態では、外周辺1cの左端のコー
ナセル6Aに制御変数i=0を割り当て、右に移動する
程順次制御変数iの値が増えるように設定している。し
たがって、終端セルであるコーナセル6の制御変数iは
「9」となる。
【0085】いま、i=0かつN=8なので、上記ステ
ップSc3における判断は「No」となり、レイアウト設
計部17は、制御変数i(=0)と制御変数i+1(=
1)に該当すマクロセルの属性情報をマクロ内配置情報
記憶部15から取得し(ステップSc4)、両者の属性情
報が一致するか否かを判断する(ステップSc5)。ここ
で、マクロセルの属性情報とは、入出力バッファセル
3,3A,3Bの名称、バッファのサイズ(電流駆動能
力)及び連結端子の数、機能、配線位置、セル高さ等の
情報を含む。本ステップSc5では、これら属性情報のう
ち、セル高さと連結端子の配置位置の情報を利用する。
【0086】ここで、制御変数i=0及び制御変数i+
1=1に該当するマクロセルは、左端のコーナセル6A
と該コーナセル6Aの右隣に位置する入出力バッファセ
ル3Aであり、マクロセルの種類は異なるが、セル高さ
と連結端子の配置位置とその機能の属性は同一なので、
ステップSc5における判断は「Yes」となる。
【0087】この結果、レイアウト設計部17は、ステ
ップSc11の処理を進め、制御変数i=0に該当するコ
ーナセル6Aの右辺と制御変数i+1=1に該当する入
出力バッファセル3Aの左辺とが接触しているか否かを
概略配置情報に基づいて判断する。ここでは、これら各
マクロセルは接触しているので、ステップSc11におけ
る判断は「Yes」となり、引き続いてステップSc12
の処理が実行される。
【0088】すなわち、このステップSc11の判断が
「Yes」の場合、つまりコーナセル6Aの上側辺H3e
の各連結端子TV11e,T31e,T21e,T11e,TG11e,
TV21e,TG21eと入出力バッファセル3Aの下側辺H4
の各連結端子TV12,T32,T22,T12,TG12,TV2
2,TG22が接触するように上記ステップSc7において入
出力バッファセル3Aがコーナセル6Aに対して配置さ
れていた場合には、ステップSc12において当該接触状
態にある各連結端子TV11e,T31e,T21e,T11e,TG
11e,TV21e,TG21eと各連結端子TV12,T32,T22,
T12,TG12,TV22,TG22が相互接続される。
【0089】このように本実施形態では、コーナセル6
Aの連結端子TV11e,T31e,T21e,T11e,TG11e,
TV21e,TG21eと入出力バッファセル3Aの連結端子T
V12,T32,T22,T12,TG12,TV22,TG22とが互い
に接触するようにコーナセル6Aに対して入出力バッフ
ァセル3Aを配置することのみによって、コーナセル6
A及び入出力バッファセル3Aの共通機能を有する各連
結端子が入出力バッファセル3Aのレイアウト時に自動
的に相互接続(連結)される。
【0090】以上の一連の処理によって、ステップSb6
において仮配置されていた制御変数i+1(=1)に該
当する入出力バッファセル3Aの正式配置及びコーナセ
ル6Aの各連結端子TV11e,T31e,T21e,T11e,TG
11e,TV21e,TG21eに対する各連結端子TV12,T32,
T22,T12,TG12,TV22,TG22の相互接続が完了す
る。このようにして各連結端子が相互接続されて入出力
バッファセル3Aを配置が完了すると、レイアウト設計
部17は、制御変数iをインクリメントし(ステップS
c13)、ステップSc3〜Sc12までの処理を制御変数i=
1に対して実行する。
【0091】そして、ステップSc13において制御変数
iが「1」にインクリメントされたことにより、引き続
いてステップSc3の判断が「No」となるので、ステッ
プSc4においてi=1及びi=2に該当する2つの入出
力バッファセル3Aの属性情報がマクロ内配置情報記憶
部15から取得される。すなわち、上記処理によって正
式配置された制御変数i=1に該当する入出力バッファ
セル3Aに対して制御変数i=2に該当する入出力バッ
ファセル3Aの配置及び各連結端子の相互接続が行われ
る。なお、以下の説明では、既に説明した処理について
は再度説明することなく、異なる点及び未説明の点につ
いてのみ追加説明する。
【0092】この場合、制御変数i=1及び制御変数i
=2に該当するマクロセルはともに入出力バッファセル
3Aとなるので、ステップSc5の判断は「Yes」とな
り、引き続きステップSc11の処理が行われる。ここ
で、例えば2つの入出力バッファセル3Aを離間して配
置されている場合、各々の連結端子TV12,T32,T2
2,T12,TG12,TV22,TG22は接触状態にないので
「No」に進み、ステップSc12において連結端子の接
続が行われる。
【0093】すなわち、上述したフィルセル5,5’を
2つの入出力バッファセル3A,3Aの離間距離に応じ
て当該入出力バッファセル3A,3Aの間に挿入するこ
とにより、上記各々の連結端子TV12,T32,T22,T1
2,TG12,TV22,TG22を接触状態として、これら各連
結端子を接続する。本実施形態では、この接触状態を実
現する具体的な方法として、フィルセル5,5’を1
あるいは複数隣接配置する方法、フィルセル5とフィ
ルセル5’を組み合わせて隣接配置する方法、配線パ
ターンを付加する、等を採用する。
【0094】図9は、上記連結端子の接続(接触)を実
現する具体的な方法を示す説明図である。この図におい
て、(a)は、各入出力バッファセル3A,3A間にセ
ル幅D1のフィルセル5を隣接配置した状態を示してい
る。(b)は、各入出力バッファセル3A,3A間にセ
ル幅2D1のフィルセル5’あるいは2つのフィルセル
5を隣接配置した状態を示している。(c)は、各入出
力バッファセル3A,3A間にセル幅kD1のフィルセ
ル5”とフィルセル5を隣接配置した状態を示してい
る。(d)は、各入出力バッファセル3A,3A間にパ
ターン配線7を追加配置した状態を示している。(e)
は、各入出力バッファセル3A,3A間にフィルセル5
及びパターン配線7を配置した状態を示している。これ
らのうち、各入出力バッファセル3A,3Aの離間距離
に対して最も簡単な手順で上記接触状態を実現できるも
のが適宜採用される。
【0095】ここで、パターン配線7を付加する場合の
処理について、図10を参照して説明する。なお、この
図は、説明の都合上、上記入出力バッファセル3Aに対
して連結端子及び内部配線の本数を3本に削減してい
る。この図に示すように、各入出力バッファセル3
A’,3A’の左側の入出力バッファセル3Aの原点p
0及び該原点p0に対する各連結端子Ta1,Tb1,Tc1の
相対位置p1〜p3と幅d1〜d3並びに離間距離Dが各入
出力バッファセル3A’,3A’の位置情報と属性情報
とに基づいて算出され、この幅d1〜d3と離間距離Dに
対応する配線パターン7a〜7cが生成される。このよ
うに生成された配線パターン7a〜7cは、上記位置p
1〜p3に対応させて各入出力バッファセル3A’,3
A’の間に配置される。
【0096】このようにしてステップSc12における連
結端子の接続処理が終了するが、本実施形態では、図1
に示すように制御変数i=1に該当する入出力バッファ
セル3Aと制御変数i=2に該当する入出力バッファセ
ル3Aとの間には、上記図9(a)の場合と同様に1つ
のフィルセル5が配置されている。
【0097】このようにしてステップSc12では、互い
に接触状態とされた当該フィルセル5の下側辺H4bの各
連結端子TV12b,T32b,T22b,T12b,TG12b,TV22
b,TG22bと制御変数i=1に該当する入出力バッファ
セル3A(左側)の上側辺H3の各連結端子TV11,T3
1,T21,T11,TG11,TV21,TG21とが各々に相互接
続され、またフィルセル5の上側辺H3bの各連結端子T
V11b,T31b,T21b,T11b,TG11b,TV21b,TG21b
と制御変数i=2に該当する入出力バッファセル3A
(右側)の下側辺H4の各連結端子TV12,T32,T22,
T12,TG12,TV22,TG22とが各々に相互接続され
る。
【0098】同様にして、制御変数i=2,3に該当す
る入出力バッファセル3Aも配置されるが、制御変数i
=4に該当する入出力バッファセル3Aのセル高さと制
御変数i=5に該当する入出力バッファセル3のセル高
さとは相違しているので、ステップSc5における判断は
「No」となる。
【0099】この結果、ステップSb6において仮配置さ
れた上記入出力バッファセル3A(i=4)と入出力バ
ッファセル3(i=5)との間に連結端子間に配線を挿
入するだけの隙間が存在するか否かが判断され(ステッ
プSc6)、この判断が「No」の場合は、フィルセル5
が挿入できる領域を確保するために入出力バッファセル
3A(i=1)を横方向の位置を調整し(ステップSc
7)、この判断が「Yes」の場合には、当該ステップ
Sc7の処理を省略して、次のステップSc8の処理を実行
する。
【0100】ステップSc8では、制御変数i+1=5に
該当する入出力バッファセル3Aが終端セルか否かが判
断される。いま、この判断は「No」となるので、さら
に制御変数i=4に該当する入出力バッファセル3Aと
制御変数i+1=5に該当す入出力バッファセル3の内
部配線の「配線高さ」が相違するか否かが判断される
(ステップSc9)。いま、当該入出力バッファセル3A
と入出力バッファセル3の各セル高さは異なっているの
で、ステップSc9における判断は「Yes」となり、引
き続きステップSc10において高さ変換用フィルセル5
Aが挿入される。
【0101】なお、このステップSc9における判断が
「No」の場合は、ステップSc14において配線処理が
行われる。この場合は、マクロセルのセル高さが同一で
あるが、連結端子の配置や種類が異なるような特殊な場
合であり、人手によって配線されたり、公知の自動配線
装置(ルータ)を用いることにより接続先の端子名称を
指定して配線処理される。
【0102】レイアウト設計部17は、ステップSc10
において高さ変換用フィルセル5Aを配置すると、ステ
ップSc11において当該高さ変換用フィルセル5Aの右
辺の各連結端子と入出力バッファセル3(i=5)が接
触するか否かを判断する。ここで、接触していない場合
つまり隙間がある場合には、ステップSc12において隙
間を配線処理する。このようにして制御変数i=4に係
わる処理が終了すると、当該制御変数iがインクリメン
トされ、上述したと同様にして制御変数i=5,……9
に係わる処理が行われる。
【0103】なお、制御変数i=5に係わる処理では、
入出力バッファセル3(i=5)は終端セルなので、ス
テップSc8における判断は「Yes」となり、ステップ
Sc9〜Sc12の処理が行われることなく、次に制御変数
i=6に係わる処理が行われる。また、制御変数i=9
に係わる処理では、制御変数iがバッファ数(=8)よ
りも大きくなるので、ステップSc3における判断は、は
じめて「Yes」となり、処理が終了する。
【0104】図8に示す入出力バッファセル3,3A,
3B間の接続処理が上述のようにして完了すると、図7
に示すように、ステップSb9において内部回路セル4、
各入出力バッファセル3,3A,3B及び各パッド2が
接続ツールを用いて相互接続され、その接続の良否が接
続検証部18によって検証される(ステップSb10)。
この接続検証では、接続ツールによって構成されたワン
チップマイコンのうち入出力バッファのテスト回路を除
く全体回路が上記ステップSb1によって設計されて回路
接続情報記憶部13に記憶された全体回路図と比較さ
れ、その接続状態の不備が検証される。
【0105】この接続検証が終了すると、入出力バッフ
ァのテスト回路を除くワンチップマイコンの全回路の動
作がシミュレーションされて性能の検証が行われる(ス
テップSb11)。この全回路のシミュレーションでは、
例えば遅延性能検証部19によって各要素回路を相互接
続する配線の遅延量が検証される。
【0106】ここで、各入出力バッファセル3,3A内
のテスト回路は、隣接する入出力バッファセル3,3A
内のテスト回路と図形情報で接触しているだけなので、
現行の遅延・性能部19は、信号の伝達経路を特定する
ことができず、遅延時間をシミュレーションすることが
できない。このように、テスト回路は遅延検証を行うこ
とができないが、テスト回路は、半導体装置本来の機能
とは関係がなく、また内部回路ほど動作速度が厳密に要
求されることがないので、事前の遅延検証を行うだけで
問題なく動作させることができる。
【0107】このステップSb11におけるシミュレーシ
ョン結果は、次のステップSb12において当該ワンチッ
プマイコンの仕様に対して問題点があるか否かが判断さ
れ、この判断が「Yes」つまり何れかの性能が仕様を
満足しない場合は、問題箇所の修正(回路あるいはレイ
アウトの修正)を施すことにより(ステップSb13)、
問題点の改善が図られる。
【0108】そして、このようにして問題点の改善が図
られると、あるいは上記ステップSb12の判断が「N
o」つまり性能上の問題点がない場合には、マスク設計
製造部20を用いることにより、これまでの設計作業に
よってレイアウト設計されたワンチップマイコンのマス
クが設計・製造されて(ステップSb14)、当該ワンチ
ップマイコンの全ての設計作業が終了する。このように
して製造されたマスクは、当該ワンチップマイコンの半
導体チップ1の製造工程に供される。
【0109】このように、本実施形態では、入出力バッ
ファセル3,3A,3Bにおいて対向する上側辺H3と
下側辺H4とに内部配線V1,C3,C2,C1,G1,V
2,G2によって相互接続された(つまり共通の機能を有
する)連結端子TV11b,T31b,T21b,T11b,TG11
b,TV21b,TG21b,TV12b,T32b,T22b,T12b,T
G12b,TV22b,TG22bを設け、半導体チップ1の外周に
沿って規則的に隣接配置された各入出力バッファセル
3,3A,3Bの上記各連結端子が接触するように位置
設定することによって、相互に隣接する入出力バッファ
セル3,3Aの共通する各内部配線V1,C3,C2,C
1,G1,V2,G2を相互接続する。
【0110】また、対向する上側辺H3b,H3c,H3dと
下側辺H4b,H4c,H4dとに連結端子(相互接続されて
共通の機能を有する)が設けられたフィルセル5,5’
5Aあるいは上側辺H3eと内側辺H1eとに共通の機能を
有する連結端子を設けたコーナセル6,6Aを入出力バ
ッファセル3,3A,3Bの間に挿入状に配置し、フィ
ルセル5,5’5Aあるいはコーナセル6,6Aの各連
結端子に対して各々に対向する入出力バッファセル3,
3A,3Bの各連結端子を接触状態とすることにより、
各々の入出力バッファセル3,3A,3Bの共通する各
内部配線V1,C3,C2,C1,G1,V2,G2を相互接
続する。
【0111】したがって、半導体チップ1の外周に沿っ
て規則的に配置された各入出力バッファセル3,3A,
3Bの相互接続処理を簡単かつ高速に行うことができる
と共に、相互接続のための配線スペースを削減できるの
で半導体チップ1のチップサイズを小型化することがで
きる。
【0112】また、本実施形態では、電源配線V1,V2
及び接地配線G1,G2に加え、制御配線C1〜C3(つま
り信号配線)についても、入出力バッファセル3,3
A,3B、フィルセル5,5’5Aあるいはコーナセル
6,6Aを用いて相互接続する。従来、電源配線や接地
配線では本実施形態に近い考えに基づく配線処理が行わ
れていたが、これは電源配線や接地配線については遅延
検証(上記ステップSb11に該当する処理)が不要なた
めである。
【0113】しかし、信号配線の場合、レイアウト設計
が終了しないと真の配線長や配線に隣接する周囲状況が
確定しないので、論理設計が終了した時点で予め遅延検
証を行うことができない。したがって、従来はレイアウ
ト設計後に、所望の仕様を満足するか否かを確認するた
めに必ず遅延検証を行っていた。現行のシミュレータを
用いて当該遅延検証を行う場合、回路素子の端子と端子
(ノード)とを接続する信号配線としてシミュレータが
認識する必要がある。これに対して、本実施形態のよう
に隣接するマクロセル間の配線を単なるイメージ情報と
して扱ったのでは、信号が伝達できないので、遅延検証
を行うことができない。
【0114】本実施形態では、テスト回路を含む入出力
バッファをハードマクロとして予め準備しておき、この
ハードマクロ単体でシミュレーションを完了させてお
く。レイアウト設計が終了した段階では、内部回路とテ
スト回路を除く入出力バッファの遅延検証を行うことに
より、半導体装置全体の遅延検証を行う。テスト回路に
ついては、レイアウト設計完了後に遅延検証を行うこと
ができないが、半導体装置本来の機能とは別であり、ま
た内部回路ほど動作速度が厳密に要求されるものではな
いので、事前の遅延検証のみによって問題なく動作させ
ることができる。
【0115】また、所望の機能を実現する複数の回路素
子と、第1と第2の信号端子群とが矩形領域内の所定場
所に配置され、これらの間が配線で接続されたハードマ
クロにおいて、第1の信号端子群は矩形領域の対向する
2辺(第1と第2の辺)に配置され、第2の信号端子群
は、矩形領域の対向する残りの2辺(第3と第4の辺)
に配置されている。ここで、第1の信号端子群は、図2
におけるTM,TE,TO,TI,TP,TS、または
図11におけるアナログ入力端子、デジタル入力端子に
相当し、第2の信号端子群は、図2におけるT11,T2
1,T31,T12,T22,T32、または図11におけるア
ナログ信号線につながる端子に相当するまた、。第2の
信号端子群は、第3と第4の辺において同一間隔で同一
の位置関係に配置されている。
【0116】該ハードマクロセルは、隣接するハードマ
クロセルと第3と第4の辺とが同一高さで対向するよう
に配置される。これら2つのハードマクロセルが接触す
るように配置されたときは、第2の信号端子群は、配線
接続処理を実行することなく端子間の接続ができる。ま
た、これら2つのハードマクロセルが離間して配置され
たときには、これらの間にフィルセル用ハードマクロセ
ルを挿入することにより端子間の接続ができるので、配
線経路探索等の配線接続処理を実行することなく、図形
情報として配線処理されて端子間接続が行われる。この
ため、レイアウト設計部17で扱う情報量を大幅に削減
することができるので、情報処理に必要な記憶容量を低
減すると共に、レイアウト設計に要する時間を大幅に短
縮することができる。
【0117】ハードマクロセルは、単体で予め性能を検
証する処理が実行された後、ライブラリ(情報記憶部1
4〜16)に登録されている。また、このハードマクロ
セルを含む半導体装置全体のシミュレーションが実行さ
れるときには、第2の信号端子群に係わる信号経路を除
いてシミュレーションが実行される。すなわち、第2の
信号端子群は、図形情報として配線処理されているの
で、配線経路が遅延・性能検証部19で特定できず、シ
ミュレーションを実行することができない。
【0118】しかしながら、第2の信号端子群として、
テストモード設定用の信号線や比較的低周波のアナログ
信号線につながる端子のように、半導体装置全体の動作
に関係なかったり、厳密なタイミングが要求されない信
号につながる端子を選ぶことにより、半導体装置全体の
主要部分の動作をシミュレーションにより確認すること
ができる。この結果とともに、半導体装置を製造しても
問題が生じることはない。
【0119】なお、本願発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば以下のような他の実施形態が考
えられる。
【0120】上記実施形態では、入出力バッファセル
3,3A,3B内の電源配線V1,V2、接地配線G1,
G2及び制御配線C1〜C3の相互接続に関するものであ
るが、例えば入出力バッファセル3Bのアナログ入力信
号の信号配線に本願発明を適用することが考えられる。
各チャネルのアナログ入力信号は、スイッチ回路を介す
ることによって択一的に選択され、選択信号として内部
回路セル4内のA/Dコンバータ(本体回路)に供給さ
れる。
【0121】従来では、上記選択信号は、内側辺H1に
設けられた入力信号用端子TIを介して本体回路に出力
され、このための配線処理は配線ツールを用いて自動的
に行われていた。したがって、当該選択信号のアナログ
信号配線と他のデジタル信号配線(例えば上記スイッチ
回路の駆動信号)が交差することが多く、信号電圧レベ
ルの低いアナログ信号配線に信号電圧レベルが高いデジ
タル信号配線が干渉することが多かった。また、交差の
状態が予測できないので、カップリングノイズのレベル
を予測することができなかった。この結果、製品化され
たワンチップマイコン毎に、A/Dコンバータのノイズ
レベルが異なる事態が発生していた。
【0122】このような問題点に対して、図11に示す
ように、入出力バッファセル3Bにアナログ入力信号専
用のアナログ信号用内部配線AL(両端部の連結端子は
図示略)を設け、隣接する入出力バッファセル3Bの各
々の連結端子が接触するように入出力バッファセル3B
を配置することにより、各入出力バッファセル3Bのア
ナログ信号用内部配線ALが半導体チップ1の外周辺1
cに沿って相互接続される。このように互接続されたア
ナログ信号用内部配線ALによって、選択信号は、デジ
タル信号配線とともに平行配線されることなくA/Dコ
ンバータに供給される。アナログ入力信号にデジタル信
号が干渉してS/N比が低下する事態を改善することが
できる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる半
導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報
を記憶した記憶媒体によれば、以下のような効果を奏す
る。
【0124】(1)請求項1記載の発明によれば、矩形
状のマクロセルを半導体チップ上に複数配置し、これら
マクロセルを相互接続することにより半導体装置を設計
する方法において、マクロセルの複数辺に同一機能を有
する連結端子を予め設け、複数のマクロセルを隣接配置
する場合に、互いに隣接する各マクロセルの連結端子が
接触状態となるように各マクロセルを位置設定すること
により当該接触状態にある各連結端子を相互接続するの
で、レイアウト設計時に各マクロセルの連結端子を接触
状態とするのみによってマクロセルの相互接続を完了す
ることができる。したがって、後工程の配線処理が不要
となるので、各マクロセルの接続配線処理を簡単かつ高
速に行うことができると共にマクロセル間の配線に係わ
る配線スペースを削減することができ、よって半導体チ
ップのチップサイズを小型化することができる。
【0125】(2)請求項2記載の発明によれば、矩形
状のマクロセルを半導体チップ上に複数配置し、これら
マクロセルを相互接続することにより半導体装置を設計
する方法において、マクロセルの複数辺に同一機能を有
する連結端子を予め設け、複数のマクロセルを離間配置
する場合に、各マクロセルの間に配線専用のマクロセル
を挿入し、互いに隣り合う各マクロセルの連結端子が接
触状態となるように各マクロセルを位置設定することに
より当該接触状態にある各連結端子を相互接続するの
で、複数のマクロセルを離間配置する場合においても、
後工程の配線処理が不要となるので、各マクロセルの接
続配線処理を簡単かつ高速に行うと共にマクロセル間の
配線に係わる配線スペースを削減することができ、半導
体チップのチップサイズを小型化することができる。
【0126】(3)請求項3記載の発明によれば、複数
のマクロセルを離間配置する場合に、その離間距離に応
じて配線専用のマクロセルを複数挿入するので、複数の
マクロセルを離間配置する場合において、各マクロセル
の各連結端子を容易に接触状態とすることができる。し
たがって、各マクロセルの接続配線処理を簡単かつ高速
に行うことができる。
【0127】(4)請求項4記載の発明によれば、複数
のマクロセルを半導体チップのコーナ部に離間配置する
場合に、コーナ部に交差する2辺に連結端子が各々設け
られたコーナ部配線専用のマクロセルを挿入するので、
複数のマクロセルを半導体チップのコーナ部に離間配置
する場合においても、各マクロセルの各連結端子を容易
に接触状態とすることができる。したがって、各マクロ
セルの接続配線処理を簡単かつ高速に行うことができ
る。
【0128】(5)請求項5記載の発明によれば、連結
端子の位置が各々に異なる複数のマクロセルを離間配置
する場合に、連結端子の位置の相違を補完する位置補完
専用のマクロセルを挿入するので、連結端子の位置が各
々に異なる複数のマクロセルを離間配置する場合におい
ても、各マクロセルの各連結端子を容易に接触状態とす
ることがかのうであり、よって各マクロセルの接続配線
処理を簡単かつ高速に行うことができる。
【0129】(6)請求項6記載の発明によれば、隣接
あるいは離間配置する複数のマクロセルは、信号の入出
力機能と当該入出力機能のテスト機能を有し、半導体チ
ップの外周辺に沿って配置される入出力バッファセルで
あり、各連結端子を相互接続することによりテスト用の
制御配線を半導体チップの外周辺に沿って周回接続する
ので、テスト機能を有する入出力バッファセルを半導体
チップの外周辺に沿って配置する場合にテスト用の制御
配線を容易に相互接続することが可能である。
【0130】(7)請求項7記載の発明によれば、半導
体装置の設計方法に係わる第7の手段として、上記第1
〜第5いずれかの手段において、隣接あるいは離間配置
する複数のマクロセルは、半導体チップの外周辺に沿っ
て配置され、各チャネルのアナログ入力信号を択一的に
選択し選択信号としてA/Dコンバータに供給する入力
バッファセルであり、各連結端子を相互接続することに
より入力バッファセル内のアナログ信号配線を半導体チ
ップの外周辺に沿って相互接続してA/Dコンバータに
接続するので、アナログ信号である選択信号に他のデジ
タル信号が干渉することを防止することが可能であり、
よってデジタル信号の干渉による選択信号のS/N比の
劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における半導体チップの
全体構成を示す平面図である。
【図2】 本発明の一実施形態における入出力バッファ
セルの構成を示す平面図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるフィルセルの構
成を示す平面図である。
【図4】 本発明の一実施形態におけるコーナセルの構
成を示す平面図である。
【図5】 本発明の一実施形態における半導体装置の設
計装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の一実施形態における入出力バッファ
用ハードマクロの設計手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】 本発明の一実施形態における半導体装置の全
体的な設計手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の一実施形態における入出力バッファ
セル間の配線手順を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の一実施形態における連結端子の接続
処理を説明するための第1説明図である。
【図10】 本発明の一実施形態における連結端子の接
続処理を説明するための第2説明図である。
【図11】 本発明の他の実施形態を説明するための説
明図である。
【図12】 従来の半導体装置の設計方法の一例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1……半導体チップ 1a〜1d……外周辺 R1〜R4……コーナ部 2……パッド 3,3A,3A’,3B……入出力バッファセル 3a〜3c……スイッチ回路 3d……駆動回路 3e……3ステート出力回路 3f……プルアップ回路 3g……入力回路 3h……イクスクルーシブノアゲート 3i,3j……インバータ 3k,3m……ノアゲート 3n……バッファ 4……内部回路セル 5,5’……フィルセル 5A……高さ変換用フィルセル 6,6A……コーナセル 7……パターン配線 11……操作表示部 12……デバイスファイル記憶部 13……回路接続情報記憶部 14……マクロ内接続情報記憶部 15……マクロ内配置情報記憶部 16……レイアウト情報記憶部 17……レイアウト設計部 18……接続検証部 19……遅延性能検証部 20……マスク設計製造部 21……バスライン V1,V2……電源配線 G1,G2……接地配線 C1〜C3……制御配線 TM……モニタ用端子 TE……イネーブル用端子 To……出力信号用端子 TI……入力信号用端子 TP……プルアップ用端子 TS……パッド用入出力端子 TV11,T31,T21,T11,TG11,TV21,TG21,TV1
2,T32,T22,T12,TG12,TV22,TG22……連結端
子 V1a,C3a,C2a,C1a,G1a,V2a,G2a……内部配
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−112048(JP,A) 特開 昭62−150845(JP,A) 特開 平10−116912(JP,A) 特開 平5−175468(JP,A) 特開 昭59−115540(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 658 H01L 21/82

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状のマクロセルを半導体チップ上に
    複数配置し、これらマクロセルを相互接続することによ
    り半導体装置を設計する方法において、 マクロセルの複数辺に同一機能を有する連結端子を予め
    設け、 複数のマクロセルを隣接配置する場合に、互いに隣接す
    る各マクロセルの連結端子が接触状態となるように各マ
    クロセルを位置設定することにより接触状態にある各連
    結端子を相互接続し、 隣接あるいは離間配置する複数のマクロセルは、半導体
    チップの外周辺に沿って配置され、各チャネルのアナロ
    グ入力信号を択一的に選択し選択信号としてA/Dコン
    バータに供給する入力バッファセルであり、各連結端子
    を相互接続することにより入力バッファセル内のアナロ
    グ信号配線を半導体チップの外周辺に沿って相互接続し
    てA/Dコンバータに接続する ことを特徴とする半導体
    装置の設計方法。
  2. 【請求項2】 矩形状のマクロセルを半導体チップ上に
    複数配置し、これらマクロセルを相互接続することによ
    り半導体装置を設計する方法において、 マクロセルの複数辺に同一機能を有する連結端子を予め
    設け、 複数のマクロセルを離間配置する場合に、各マクロセル
    の間に配線専用のマクロセルを挿入し、互いに隣り合う
    各マクロセルの連結端子が接触状態となるように各マク
    ロセルを位置設定することにより接触状態にある各連結
    端子を相互接続し、 隣接あるいは離間配置する複数のマクロセルは、半導体
    チップの外周辺に沿って配置され、各チャネルのアナロ
    グ入力信号を択一的に選択し選択信号としてA/Dコン
    バータに供給する入力バッファセルであり、各連結端子
    を相互接続することにより入力バッファセル内のアナロ
    グ信号配線を半導体チップの外周辺に沿って相互接続し
    てA/Dコンバータに接続する ことを特徴とする半導体
    装置の設計方法。
  3. 【請求項3】 複数のマクロセルを離間配置する場合
    に、その離間距離に応じて配線専用のマクロセルを複数
    挿入することを特徴とする請求項2記載の半導体装置の
    設計方法。
  4. 【請求項4】 複数のマクロセルを半導体チップのコー
    ナ部に離間配置する場合に、前記コーナ部に交差する2
    辺に連結端子が各々設けられたコーナ部配線専用のマク
    ロセルを挿入することを特徴とする請求項2記載の半導
    体装置の設計方法。
  5. 【請求項5】 連結端子の位置が各々に異なる複数のマ
    クロセルを離間配置する場合に、連結端子の位置の相違
    を補完する位置補完専用のマクロセルを挿入することを
    特徴とする請求項記載の半導体装置の設計方法。
  6. 【請求項6】 方形状のマクロセル内の回路素子の配置
    ・配線情報を記憶した記憶媒体であって、 マクロセルの対向する2辺に配置された同一機能を有す
    る連結端子の配置情報と、前記2辺以外の辺に配置され
    た信号端子の配置情報と、前記連結端子と信号端子と回
    路素子との配線情報とを含み、 マクロセルは、各チャネルのアナログ入力信号を択一的
    に選択し選択信号としてA/Dコンバータに供給する入
    力バッファセルであり、半導体チップの外周に沿って複
    数隣接配置されることにより各連結端子を相互接続して
    選択信号をA/Dコンバータに迂回供給することを特徴
    とする半導体装置の回路素子の配置・配線情報を記憶し
    た記憶媒体。
JP20542599A 1999-07-19 1999-07-19 半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体 Expired - Fee Related JP3488140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20542599A JP3488140B2 (ja) 1999-07-19 1999-07-19 半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20542599A JP3488140B2 (ja) 1999-07-19 1999-07-19 半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001034650A JP2001034650A (ja) 2001-02-09
JP3488140B2 true JP3488140B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=16506648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20542599A Expired - Fee Related JP3488140B2 (ja) 1999-07-19 1999-07-19 半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3488140B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4530703B2 (ja) * 2004-03-31 2010-08-25 川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路
JP2023050669A (ja) 2021-09-30 2023-04-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置、そのテスト方法、及び設計方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001034650A (ja) 2001-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3231741B2 (ja) スタンダードセル、スタンダードセル列、スタンダードセルの配置配線装置および配置配線方法
JP3304920B2 (ja) 半導体装置及びその設計装置と設計方法並びに半導体装置の配線情報を記憶した記憶媒体
JP3488140B2 (ja) 半導体装置の設計方法及びその回路素子の配置・配線情報を記憶した記憶媒体
US6598216B2 (en) Method for enhancing a power bus in I/O regions of an ASIC device
KR100275980B1 (ko) 반도체 집적 회로, 그 배선 설계 방법, 및 그 방법을 기록하는기록 매체
EP0609047A2 (en) Process for fabricating an ASIC device having a gate-array function block
JP3925679B2 (ja) 半導体装置および半導体設計装置
JPH07129647A (ja) Cadシステム
JP3017038B2 (ja) 半導体集積回路の設計方式
JP2910734B2 (ja) レイアウト方法
JP2790090B2 (ja) 半導体集積回路の自動レイアウト方法
JP2921454B2 (ja) 集積回路の配線方法
JP2943282B2 (ja) 集積回路設計装置
JP2005322694A (ja) 半導体集積回路のレイアウト設計方法及び製造方法
Hauge et al. VANGUARD: A chip physical design system
JP2911946B2 (ja) 集積回路装置
JP3221567B2 (ja) 半導体集積回路及びクロック供給方法
JP3139400B2 (ja) 半導体集積回路のレイアウト方法
JPH1140785A (ja) ゲートアレイの自動配置配線方法
JP2852243B2 (ja) 自動レイアウト設計支援方法
JP2844945B2 (ja) 集積回路のレイアウト設計方式
JPH1092940A (ja) レイアウト方法
JP2957436B2 (ja) ゲートアレイ
JPH02164051A (ja) 半導体装置
JP2638293B2 (ja) 論理回路のlsi・マスクレイアウト方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees