JP3487307B1 - 流体の流れ計測装置 - Google Patents
流体の流れ計測装置Info
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Abstract
えることにより計測精度を高めることを目的とする。 【解決手段】 仕切板3を介して流路を複数の分割路4
に区分するとともに、前記分割路4を流れる流体の流速
を計測するために少なくとも一対の超音波送受信器7、
8を配置し、前記超音波送受信器7、8はスリット1
9、20を縦方向に形成した圧電振動子15、16を有
し、このスリット19、20の形成方向と前記仕切板3
の設置方向とを同一方向に設定したものである。したが
って、圧電振動子15、16で発生する縦振動が各分割
路を確実に伝搬することとなる。
Description
どの流体の流速およびまたは流量を計測するようにした
流体の流れ計測装置に関するものである。
を高めるべく、流路を仕切板を介して複数の分割計測路
に区分し、流れを安定させるものがあった(例えば、特
許文献1参照)。
し、流体の計測流路51は断面長方形の矩形状をしてお
り、その短辺側が仕切板52を介して区分され、複数の
分割路53を構成している。
次第に拡大する断面に、また計測流路51からの流体送
出路55は次第に縮小する断面に設定してある。
る流体は拡大断面で速度を落とし、その後、分割路53
に均等に流動する。
れとなるようなアスペクト比、すなわち、扁平形状にな
っている。
の対向する短辺側路壁で、かつ流れ方向に変位した位置
(上流側と下流側)には超音波送受信器(図示せず)が
配置してある。
超音波送受信器54、55間の超音波伝搬時間若しくは
時間差に基づき算出され、必要に応じて、これに流路寸
法などを乗じて流量を演算するようにしている。
面を次第に縮小したのは、流体の逆流を想定したから
で、逆流発生時、流体送出路55から流入する流体は拡
大断面で速度を落とし、その後、分割路53に均等に流
動するものである。
測流路51での流体の流れ形態については計測精度を高
める上で相当の効果が認められるが、一方、超音波の伝
搬については未だ課題を有しており、流路の特長を十分
活かしきれていなかった。したがって、計測精度につい
てはさらなる改善が求められていた。
ので、より一層高精度な流体の流れ計測を可能にしたも
のである。
体が通過する流路と、前記流路を複数の分割路に区分す
る仕切板と、前記分割路を流れる流体の流速を計測する
ために配置された少なくとも一対の超音波送受信器とを
具備し、前記超音波送受信器は、スリットを形成するこ
とにより縦振動を主モードに設定した圧電振動子を有す
るとともに、この圧電振動子の振動の向きとほぼ平行に
前記仕切板を設置したもので、流体の測定に有効な縦振
動が分割路を合理的に伝搬することとなる。
分割路を流体が層流状態で流れること、流体の測定に有
効な振動が分割路を合理的に伝搬することにより、流体
の流速およびまたは流量の測定精度を著しく向上できる
ものである。
流路と、前記流路を複数の分割路に区分する仕切板と、
前記分割路を流れる流体の流速を計測するために配置さ
れた少なくとも一対の超音波送受信器とを具備し、前記
超音波送受信器は、スリットを形成することにより振動
の向きに方向性をもたせた圧電振動子を有するととも
に、この圧電振動子の振動の向きとほぼ平行に前記仕切
板を設置したものである。
平行に前記仕切板を設置したものにあって、前記スリッ
トの長手方向と仕切板とはほぼ平行の関係にし、場合に
よっては、スリットと仕切板とを対向させる。
たせたため、分割路を介して相手の超音波送受信器へ合
理的に伝搬されることとなる。またスリットと仕切板と
を対向させると、振動伝搬的に高感度部分が分割路に対
応するため、さらなる精度向上が図れる。
る関係にすれば、スリットにより区分された圧電振動子
の一部位に不良があっても、他の正常部位が分割路を介
して超音波を送受することになる。
一層の改良を加えている。すなわち、仕切板の少なくと
も流体流れ方向上流側端部の両側を、流れに対して前進
するように突出させて分割路の両側への流れを抑制し、
境界層付近の不均一な流れを可及的に抑えるようにして
いる。
ことを主体とする場合は、仕切板の少なくとも流体流れ
方向上流側端部の両側を、流れ方向に対して後退させれ
ばよい。
ためには、仕切板の少なくとも流体流れ方向上流側端部
を流れ方向に対して先細状、例えば、円弧状に設定する
ことが考えられる。
測対象にしたものではなく、計測した流速に流路断面
積、および、所定の補正係数を乗じるようにすることで
流量を演算することも容易に実施できるであろう。
照しながら説明する。
状に設定してあり、途中に計測部2が設定されている。
前記計測部2は、流路1の短辺側を複数の仕切板3で区
分して複数の分割路4を形成したものとなっている。
わち、層流状態で流れるようにそれぞれのアスペクト比
が設定してある。
には流出路6がそれぞれU字状に接続されており、これ
ら流入路5、流出路6の内部通路は蛇行状に設定してあ
る。
は蛇行流動および通路横断面積の変化などによって整流
されて流路1の計測部2に至る。また流出路6も同構成
とした理由は、逆流発生を想定したものである。
位、すなわち各分割路4の短辺側路壁の斜め対向部位に
は少なくとも一対の超音波送受信器7、8が配置してあ
る。具体的には、路壁より窪み9、10を凹設し、ここ
に超音波送受信器7、8を納めた構成としてある。
一に多孔材11、12が設けてある。この多孔材11、
12は超音波の通過を許容し、反面、流体通過は実質阻
止する作用を発揮するもので、金網、パンチングメタル
などから構成されている。
み9、10に分流して渦など乱流を起こすことがなく、
これによって、超音波伝搬が良好に行われるようにして
いる。
ス13、14の内頂面に圧電振動子15、16を、外頂
面に整合層17、18をそれぞれ配置した構成を採って
いる。
縦方向(図4のA方向)、すなわち、仕切板3の設置方
向とほぼ平行であって、しかも長手方向(図4のB方
向)の向きが同仕切板3の向き(図4のC方向)ともほ
ぼ一致する複数のスリット19、20がそれぞれ形成し
てある。
15、16の横振動を抑制し、縦振動を主モードに設定
するもので、具体的には仕切板3の枚数と同数の3個が
形成してあり、しかも、前記仕切板3と対向している。
8の超音波伝搬路は分割路4を斜めに横切るごとく形成
されており、先ず上流側の超音波送受信器7から下流側
の超音波送受信器8に、その後下流側の超音波送受信器
8から上流側の超音波送受信器7に超音波が送受され、
計測手段21がその時間差から一義的には流速を計測す
る。
積および補正係数を乗じることで流量の演算も可能であ
ることは今さら云うまでもないことである。
5、16は、スリット19、20を形成したことにより
縦振動が主モードとなっており、これは仕切板3の設置
方向とほぼ平行となっているため、分割路4における振
動伝搬が高感度で行われることとなる。
20の長手方向(図4B方向)と仕切板3の向き(図4
C方向)もほぼ一致し、加えて同スリット19、20が
仕切板3と対抗しているため、感度の強い部位が分割路
4に対応し、より一層、振動伝搬の高感度化が促進でき
るものである。
形態と相まって流速およびまたは流量の測定が高精度に
できるものである。
る際、前記したように一般的には所定の補正係数(流量
係数ともいう)を乗じるが、本実施例のごとく流れが安
定し、しかも超音波伝搬が満遍なく行われるため、小流
量から大流量まで同じ補正係数(例えば、1)、すなわ
ち、平坦特性とすることができるものである。その結
果、流体の種類、例えば、空気、都市ガス13A、LP
ガスに関係なく、同じ値の補正係数とし得るものであ
る。
るところから、脈動流および逆流が発生しても的確な計
測ができ、例えば、ガスメータに応用すれば計測精度面
で優れたものが得られることとなる。
両側は、流れに対して前進するように突出させてある。
流れを抑制し、境界層付近の不均一な流れの影響を可及
的に抑えたところにその目的があり、好ましくは、逆流
発生を考慮して各仕切板3の流体流れ方向下流側端部の
両側も逆流に対して前進するように突出させておくこと
が望ましい。
を、前記実施例1とは逆に流れに対して後退するように
切り込んだものである。
り込んだ部分より出ていくようにして分割路4へ溜まる
のを防止し、これにより、高精度の計測精度を長期間維
持するところにその目的があり、好ましくは、逆流発生
を考慮して各仕切板3の流体流れ方向下流側端部の両側
も逆流に対して後退するように切り込んでおくことが望
ましい。
同じであるため、説明は省略した。
れ方向に対して先細状として、流体の圧損を可及的に小
さくするとともに、流体の流れに乱れが生じないように
して計測精度のさらなる向上を図ったものである。
示のように円弧状にしてもよいし、或いは、ナイフエッ
ジ状、すなわち両側よりテーパをつけてもよい。
流発生を考慮して各仕切板3の流体流れ方向下流側端部
も先細状としておくことが望ましい。
すなわち、仕切板3の設置方向とほぼ平行であって、し
かも長手方向の向きが同仕切板3の向きと交差するよう
に複数のスリット19a、20aをそれぞれ形成したも
のである(図4のB方向をC方向と交差させたもの)。
その他の構成は実施例1と同一なため説明は省略した。
20aによって区分された圧電振動子15、16の各部
位がそれぞれの分割路4と対応するため、特定の一つの
部位に不良が生じたとしても他の正常な部位が有効に働
くことになり、その結果、超音波伝搬の信頼性、ひいて
は流体の流速およびまたは流量計測の信頼性を大いに高
めることができる。
3の流体流れ方向(逆流も含む)上流側端部の両側を流
れに対して前進するように突出させて、分割路4の両側
路壁への流体の流れを抑制し、境界層付近の不均一な流
れの影響を可及的に抑えるようにすることが考えら、ま
た逆に各仕切板3の流体流れ方向(逆流も含む)上流側
端部の両側を流れに対して後退するように切り込み、ご
み溜まりを防ぐようにしてもよい。
(逆流も含む)端部を流体流れ方向に対して円弧状、ナ
イフエッジ状の先細状として、流体の圧損を小さくし、
流体の流れに乱れが生じないようにして計測精度を向上
するようにしてもよい。
に工夫を加えたもので、流路1の下流側に位置し、かつ
上下方向に配置した一対の支持板22は、流体の流れ方
向と平行の関係にあって、仕切板3の下流側端部が係合
する複数の係止溝23を有するものである。
(本実施例では3段)にわたり係止溝24が形成してあ
る。
支持板22の係止溝23に、上流側両端部より外側へ突
出形成したフランジ25を流路1における上流側両端部
の係止溝24に係止させることで流路1に取着されてい
る。
と平行関係にあるため、流れそのものに実質悪影響を与
えることはなく、また超音波送受信器7、8の超音波伝
搬路26を避けてこれら支持板22が設けてあるので、
超音波伝搬にも影響を及ぼさないものとなる。
が提供できるものである。
波が斜めに横切るように一対の超音波送受信器7、8を
配置した例を述べたが、この他、超音波を反射させて伝
搬する、いわゆる、Vパス方式、Wパス方式でもよく、
また流体の流れ方向の上下流側に対向させた、いわゆる
Iパス方式でも同様な作用効果が得られる。
るものではなく、流体流入形態に応じて流速分布を均等
にするために不等ピッチとしたり、上下対称ピッチとす
ることも考えられるものである
装置によれば、流速およびまたは流量の計測が高精度に
でき、ガスなどの気体流体から液体流体まで幅広く計測
することが可能となる。
の横断面図
を示す説明図
面図
面図
図(b)仕切板の断面図
面図(b)計測路の正断面図
Claims (8)
- 【請求項1】流体が通過する流路と、前記流路を複数の
分割路に区分する仕切板と、前記分割路を流れる流体の
流速を計測するために配置された少なくとも一対の超音
波送受信器とを具備し、前記超音波送受信器は、スリッ
トを形成することにより縦振動を主モードに設定した圧
電振動子を有するとともに、この圧電振動子の縦振動の
向きとほぼ平行に前記仕切板を設置した流体の流れ計測
装置。 - 【請求項2】スリットの長手方向と仕切板とがほぼ平行
の関係にある請求項1記載の流体の流れ計測装置。 - 【請求項3】スリットと仕切板とを対向させた請求項2
記載の流体の流れ計測装置。 - 【請求項4】スリットの長手方向と仕切板とが交差する
関係にある請求項1記載の流体の流れ計測装置。 - 【請求項5】仕切板の少なくとも流体流れ方向上流側端
部の両側を流れに対して前進するように突出させた請求
項1〜4のいずれか1項記載の流体の流れ計測装置。 - 【請求項6】仕切板の少なくとも流体流れ方向上流側端
部の両側を、流れに対して後退させた請求項1〜4のい
ずれか1項記載の流体の流れ計測装置。 - 【請求項7】仕切板の少なくとも流体流れ方向上流側端
部を流体流れ方向に対して先細状に設定した請求項1〜
6のいずれか1項記載の流体の流れ計測装置。 - 【請求項8】計測した流体の流速に基づき流量を演算に
より求めるようにした請求項1記載の流体の流れ計測装
置。
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