JP3486873B2 - ちょう架線の保護カバー - Google Patents
ちょう架線の保護カバーInfo
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- fastening ring
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- divided
- protective cover
- fitted
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
るちょう架線の摩耗防止とトロリ線側からちょう架線を
絶縁するために用いる、ちょう架線の保護カバーに関す
る。 【0002】 【従来の技術発明が解決しようとする課題】ちょう架線
の摩耗防止等に用いるボビン型の保護カバーはプラスチ
ック製であって、二つ割り構造のものが多用されてい
る。その保護カバーは左右の鍔部を残して筒管部が軸線
方向に沿って二分割され、その両分割体の鍔部には、半
筒管部の内周面に向かって、その内径にほぼ相当する幅
の切欠きが180°位相をずらして設けられており、両
分割体の半筒管部には各各の鍔部の反対側の位置に相手
側の鍔部の切欠きに嵌め外しできる突片がそれぞれ設け
られている構造である。 【0003】また、両分割体は保護カバーとしての合体
操作が容易にできるように半筒管部の左右縁辺が相欠き
にそれぞれ形成されており、一方の突片は、両分割体の
合体時に嵌合した切欠きを通して鍔部の外側面より若干
突出できるように、相当程度の肉厚(約10mm)に形
成されている。そして、両分割体の合体時に、この肉厚
に形成されている突片を鍔部側に設けられている一対の
係合部間に位置させて、突片と両係合部に割りピンを差
し込んで係着し、両分割体が振動等により外れないよう
にして、その合体状態を保持している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】保持カバーをちょう架
線に装着する作業は高所で行なわれており、割りピンは
作業中に誤って落とし易く不便である。また、割りピン
の差し込み部が鍔部の外側面より部分的に大きく突出す
る不具合は避けられないという問題もある。本発明は、
割りピンを用いたことによるこれらの問題を解消したも
のであって、その目的は二分割された保護カバーの一方
の分割体に回動可能に装着されている止着リングによっ
て係止操作が容易にでき、両分割体の合体状態を確実に
保持できるように改良したちょう架線の保護カバーを提
供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするちょう架線の保護カバーは、糸
の巻き枠状物の鍔部をそれぞれ一端部側に残した状態で
筒管部が軸線方向に沿って二分割されたプラスチック製
の合体可能な分割体からなり、両分割体の鍔部には、各
々の半筒管部の内周面に向かって、該半筒管部の内径に
ほぼ相当する幅の切欠きが180°位相をずらして設け
られ、各半筒管部には鍔部の反対側である他端部側に相
手側の鍔部の切欠きにそれぞれ嵌め外しできる突片が設
けられており、それらの半筒管部の左右両縁辺は相欠き
に形成されているちょう架線の保護カバーにおいて、一
方の分割体の鍔部外側面には該鍔部の切欠きに臨んだ部
分が欠如している嵌合溝が環状に設けられていると共
に、その嵌合溝には少なくとも上記切欠きの幅に相当す
る部分だけ切り離されている弾性の止着リングが回動可
能に嵌め込まれており、他方の分割体には該分割体の突
片との間に上記嵌合溝の欠如している部分を充足できる
溝部が設けられていて、この溝部の縁辺と上記止着リン
グとの間には、その溝部に止着リングが嵌合している時
点で、該止着リングの回動を制止できる雌雄の係合部が
設けられている構成である。 【0006】 【作用】トロリ線のハンガープレートを掛けるちょう架
線に本保護カバーを装着する操作を説明する。先ず、止
着リングを回動して一方の分割体の鍔部に設けられてい
る切欠きを開放し、その分割体の半筒管部を下側からち
ょう架線に当てがって、この分割体に他方の分割体を相
欠きにより合体して、各々の突片を鍔部の各切欠きにそ
れぞれ嵌合させる。両分割体の嵌合が正しくできたこと
を確認して止着リングを回動し、雌雄の係合部が弾性的
に係合して止着リングの回動が制止されると、その回動
位置では止着リングは突片側の溝部に嵌合しているの
で、該突片の後退動作は不能となって、両分割体は合体
状態がしっかりと維持されてちよう架線に装着できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。1,2はプラスチック製(ガラ
ス繊維プラスチック等)の分割体であって、糸の巻き枠
状物の鍔部3,4をそれぞれ一端部側に残した状態で筒
管部が軸線方向に沿って二分割(5,6は各半筒管部を
示す)されたものである。両鍔部3,4には、半筒管部
5,6の内周面に向かって、該半筒管部5,6の内径に
ほぼ相当する幅の切欠き7,8が180°位相をずらし
て設けられ、各々の半筒管部5,6には鍔部3,4の反
対側である他端部側に相手側の鍔部の切欠きに嵌め外し
できる突片9,11が設けられており、該半筒管部5,
6の左右両縁辺は相欠き5a,6aに形成されている。 【0008】一方の分割体1の鍔部3の外側面には切欠
き7に臨んだ部分が欠如している嵌合溝12が環状(半
筒管部5と同心に)に設けられており、その嵌合溝12
には少なくとも上記切欠き7の幅に相当する部分だけ切
り離されている弾性の止着リング13が回動可能に嵌め
込まれている。そして、他方の分割体2の突片11側に
は該突片11との間に上記嵌合溝12の欠如した部分を
充足できる溝部(円弧状の溝)14が設けられており、
この溝部14の縁辺15と上記止着リング13との間に
は止着リング13の回動を制止できる雌雄の係合部15
a,16aが設けられている。 【0009】図示の場合、止着リング13側に設けられ
た係合部16aは雌の係合部として、溝部14側に設け
られた係合部15aは雄の係合部(凸部)としてそれぞ
れ機能しており、雌の係合部16aは止着リング13の
中央部分に設けた下向きコの字状の断面形である摘み部
16の側面に凹み部として形成されている。この摘み部
16は止着リング13を回動する指掛け部として用いら
れ、その上面には周辺寄り部分を除いて滑り止めの平行
溝16bが多数刻設されており、また、摘み部16は嵌
合溝12の深さに相当する分だけ止着リング13の内周
縁から離間して張り出し状態に設けられていて、嵌合溝
12に沿って止着リング13の回動動作に支障を与えな
いように考慮されている。 【0010】なお、雌の係合部16aは嵌合溝12の縁
辺12aの中央部に設けられている雄の係合部(凸部)
12bにも係合自在であって、この雄の係合部12bに
雌の係合部16aが係合した時は嵌合溝12の欠如部分
と止着リング13の切り離されている部分が一致するよ
うになるため、鍔部3の切欠き7は開放されて、合体し
ている分割体1,2は互いに引き離すようにして分離で
きる。更に、嵌合溝12の縁辺12aには、雄の係合部
12bから左右にほぼ90°離間した位置に、該係合部
12bの凸部より小さい凸部に形成されている補助係合
部12c,12cが設けられており、雌雄の係合部16
aと15aの係止が不当に外されて止着リング13が回
動する不具合が生じたときは、止着リング13を溝部1
4から離脱する前に補助係合部12cにより仮止めし
て、両分割体1,2の合体状態を保持できる安全対策が
施されている。 【0011】 【発明の効果】本発明は上記の如くであって、ちょう架
線装着後の両分割体は、一方の分割体に装着されている
弾性の止着リングを回動させるだけの簡単な操作により
他方の分割体と互いに止着されて、合体状態を確実に保
持できることは勿論、従来の割りピンの場合と異なって
部品を落下させたりする不便等が完全に解消された保護
カバーを提供できる。
る。 【図2】図1のA−A線断面図である。 【図3】図1に示すものが組立てられて、止着リングが
係止している状態の正面図である。 【図4】図3に示すものを斜め上方から見た斜視図であ
る。 【図5】止着リングの係止が外されているときの図3と
同様な正面図である。 【符号の説明】 1,2は分割体、3,4は鍔部、5,6は半筒管部、5
a,6aは相欠き、7,8は切欠き、9,11は突片、
12は嵌合溝、13は止着リング、14は溝部、15は
縁辺、15aは係合部、16は摘み部、16aは係合部
である。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 糸の巻き枠状物の鍔部をそれぞれ一端部
側に残した状態で筒管部が軸線方向に沿って二分割され
たプラスチック製の合体可能な分割体からなり、両分割
体の鍔部には、各々の半筒管部の内周面に向かって、該
半筒管部の内径にほぼ相当する幅の切欠きが180°位
相をずらして設けられ、各半筒管部には鍔部の反対側で
ある他端部側に相手側の鍔部の切欠きにそれぞれ嵌め外
しできる突片が設けられており、それらの半筒管部の左
右両縁辺は相欠きに形成されているちょう架線の保護カ
バーにおいて、一方の分割体の鍔部外側面には該鍔部の
切欠きに臨んだ部分が欠如している嵌合溝が環状に設け
られていると共に、その嵌合溝には少なくとも上記切欠
きの幅に相当する部分だけ切り離されている弾性の止着
リングが回動可能に嵌め込まれており、他方の分割体に
は該分割体の突片との間に上記嵌合溝の欠如している部
分を充足できる溝部が設けられていて、この溝部の縁辺
と上記止着リングとの間には、その溝部に止着リングが
嵌合している時点で、該止着リングの回動を制止できる
雌雄の係合部が設けられていることを特徴とするちょう
架線の保護カバー。
Priority Applications (1)
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JP2001277244A JP3486873B2 (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | ちょう架線の保護カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001277244A JP3486873B2 (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | ちょう架線の保護カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003061218A JP2003061218A (ja) | 2003-02-28 |
JP3486873B2 true JP3486873B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=19101802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001277244A Expired - Lifetime JP3486873B2 (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | ちょう架線の保護カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001277244A patent/JP3486873B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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