JP3486514B2 - ハースロールを備える連続熱処理炉 - Google Patents

ハースロールを備える連続熱処理炉

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達朗 藤井
賢 深谷
新喜 住吉
正敏 嶺
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等の連続熱処
理を行なう際に、鋼板等からの異物等によるハースロー
ル性押疵不良等を発生させないようにしたハースロール
を備える連続熱処理炉に関するものである。 【0002】 【従来の技術】鋼板等を所定のラインスピードで通板し
て熱処理を行なう連続熱処理炉は、直火帯、加熱帯、均
熱帯そして冷却帯を有し、鋼板等はこれらの帯域を順次
通過することにより熱処理が終了する。上記各帯域内に
はハースロールが設置されていて、該ハースロールによ
り上記鋼板等は案内されて上記帯域内を次々と連続搬送
される。 【0003】ハースロールには、ロールに発生するピッ
クアップや鋼板の蛇行といった問題が伴い易く、これら
に対して、ロールの表面に処置を施している。例えば、
ピックアップの発生防止策として、耐摩耗性の高い材料
の溶射、耐ピックアップ性に適した材料をロールに溶射
することが行なわれている。また、鋼板の炉内安定通板
(蛇行の防止)のためにロールにクラウンを施したり、
ロールの表面粗度を適度に規定している。かかるロール
の表面粗度の規定に関しては、例えば特開昭63−65
017で表面粗度Raを4.5〜20μmとすること、
特開昭57−152429では125≦Rz・Hs≦4
500(Rz:表面粗さ(μm),Hs:常温でのショ
アー硬度)とすることが提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハース
ロールの表面に粗さ(山・谷)がある限りピックアップ
・異物付着の原因となる鋼板からの微小スケールのトラ
ップを防ぐことができない。したがって、上述した従来
のようなハースロールに耐摩耗性の高い材料の溶射、耐
ピックアップ性に適した材料の溶射だけでは、ハースロ
ールに発生するピックアップ・異物付着に対して完全に
対応しきれないというのが実情である。 【0005】 本発明は、上述の従来装置がかかえてい
た問題点を解決するものであり、炉内のハースロールの
表面粗度を規定することにより、鋼板の蛇行防止機能を
維持しつつ、鋼板等からのハースロールへの異物付着等
によるハースロール性押疵不良等を発生させないように
したハースロールを備える連続熱処理炉を提供すること
を目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的のため
に、複数の処理帯を有する連続熱処理炉内に配設される
ハースロールを備える連続熱処理炉において、少なくと
も一つの処理帯の入口部及び出口部のうち少なくとも入
口部に用いられるハースロールのロール表面に耐摩耗材
の溶射またはメッキを施し、上記少なくとも入口部のハ
ースロールの表面粗度(中心線平均粗さ)Raが1.0
μm以下で、他のハースロールよりも平滑とするように
仕上げられている。 【0007】 【0008】かかる本発明にあっては、上記表面粗度R
aが1.0μm以下となっているために、ピックアップ
が殆ど起こらない。また、かかる表面粗度のロールを炉
内のすべてのハースロールに用いると、鋼板等の蛇行が
生じ易くなるが、本発明では、最もピックアップの起き
易い部位、すなわち複数の処理帯の互いの移行部分で雰
囲気温度差が不連続に生じる部位である入口部及び出口
部のうち少なくとも入口部に特定して、上記表面粗度の
ハースロールを採用することとしたため、蛇行防止を確
保しつつ、ピックアップが極力抑制される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態を説明する。 【0010】図1において、連続熱処理炉1は鋼板Sの
搬送方向にて上流側から直火帯2、加熱帯3、均熱帯4
そして冷却帯5の四つの処理帯を順次有している。図示
のごとく各処理帯はほぼ独立した室をなし、下部にて鋼
板Sの搬送路を形成するだけの空間を確保するために連
通している。上記直火帯2は搬送中の鋼板Sを或る程度
まで加熱する加熱炉の形態をなしており、加熱帯3はそ
の後に該鋼板Sを所定温度まで加熱し、均熱帯4は鋼板
Sをその温度に保ち、冷却帯5は所定温度まで冷却する
ようになっている。なお、上記直火帯2は直火でなくと
も、鋼板を或る程度加熱すればその形式に限定はない。 【0011】上記各処理帯2,3,4,5には鋼板Sを
搬送するためのハースロールが設けられている。すなわ
ち、直火帯2にはハースロール2A,2B,2C、加熱
帯3にはハースロール3A,3B,3C,3D、均熱帯
4にはハースロール4A,4B,4C,4Dそして冷却
帯5にはハースロール5A,5Bが設けられている。各
ハースロールはロール表面に耐摩耗材の溶射またはメッ
キが施されて所定の表面粗度に仕上げられている。各処
理帯の境界域では雰囲気の温度が不連続となり、最もピ
ックアップが生じ易い。そこで、本発明では少なくとも
一つの処理帯の境界域、すなわち該処理帯の入口部そし
て出口部の少なくとも一方のハースロールのみを他のハ
ースロールの表面粗度よりも平滑とし、表面粗度(中心
線平均粗さ)Raを1.0μm以下(ブライト仕上げ)
としている。本実施形態では、その一例として、直火帯
2の出口部のハースロール2Cそして冷却帯5の入口部
のハースロール5Aの表面粗度Raを1.0μm以下と
している。 【0012】すべてのハースロールの表面粗度Raを
1.0μm以下とすると、それだけピックアップ防止の
向上にはなるが、鋼板が蛇行し易くなる。そこで、本発
明では、最もピックアップの生じ易い部位を見い出し、
そこのハースロールのみをピックアップの生じにくい上
記表面粗度としたものである。 【0013】図2は本発明の実施形態を実施した連続熱
処理炉においてハースロール性押疵不良の発生推移を示
す。横軸に操業経過月数、縦軸にハースロール性押疵不
良の発生率を示す。本発明のロールをオンラインに適用
することにより、急激にハースロール性の押疵不良の発
生率(量)が減り効果が認められてことが判かる。 【0014】 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、連続熱処
理炉内の特定位置に配置されるハースロールのロール表
面にある程度の耐摩耗・耐ピックアップ性の溶射または
メッキを施してロールの表面粗度Raを1.0μm以下
(ブライト仕上げ)に形成することにより、鋼板の蛇行
防止機能を確保しつつ、ハースロールのピックアップ発
生の防止、及び鋼板からの異物のハースロールへの付着
防止を図ることができ、連続熱処理を行なう際に、鋼板
等からの異物等によるハースロール性押疵不良等の発生
を防ぐことが可能となった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の連続熱処理炉に適用した
ロール配置を示す図である。 【図2】図1の連続熱処理炉においてハースロール性押
疵不良の発生推移を示す図である。 【符号の説明】 1 連続熱処理炉 2 処理帯(直火帯) 2C ハースロール 3 処理帯(加熱帯) 4 処理帯(均熱帯) 5 処理帯(冷却帯) 5A ハースロール S 鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 賢 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 住吉 新喜 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 嶺 正敏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−88722(JP,A) 特開 平6−88770(JP,A) 特開 平5−17840(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の処理帯を有する連続熱処理炉内に
    配設されるハースロールを備える連続熱処理炉におい
    て、少なくとも一つの処理帯の入口部及び出口部のうち
    少なくとも入口部に用いられるハースロールのロール表
    面に耐摩耗材の溶射またはメッキを施し、上記少なくと
    も入口部のハースロールの表面粗度Raが1.0μm以
    下で、他のハースロールよりも平滑に仕上げられている
    ことを特徴とするハースロールを備える連続熱処理炉
JP34241096A 1996-12-09 1996-12-09 ハースロールを備える連続熱処理炉 Expired - Fee Related JP3486514B2 (ja)

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