JPH0234496Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0234496Y2 JPH0234496Y2 JP1986039710U JP3971086U JPH0234496Y2 JP H0234496 Y2 JPH0234496 Y2 JP H0234496Y2 JP 1986039710 U JP1986039710 U JP 1986039710U JP 3971086 U JP3971086 U JP 3971086U JP H0234496 Y2 JPH0234496 Y2 JP H0234496Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- strip
- crown
- conveyor
- meandering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 6
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 11
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は連続焼鈍炉、連続溶融メツキ炉などの
連続処理ラインでの帯状物例えばストリツプの搬
送ロールに関する。
連続処理ラインでの帯状物例えばストリツプの搬
送ロールに関する。
例えば連続焼鈍炉においてはストリツプを炉内
の上部と下部に設けた搬送ロールに巻掛けて加熱
帯、均熱帯、冷却帯、過時効帯などを通板して連
続焼鈍が行われる。連続焼鈍においては、ストリ
ツプが蛇行したりあるいはバツクリングと稱され
る座屈などの通板上のトラブルの発生を防ぐこと
が、連続焼鈍本来の高速通板による生産性を確保
するために重要である。また良好な品質や形状を
有するストリツプを得るためにも重要である。従
来においては、連続焼鈍において蛇行やバツクリ
ングの防止のためにクラウンが可変な搬送ロール
が提案されている。例えば特開昭55−100919号公
報や特開昭56−62915号公報では連続焼鈍の操業
中に搬送ロールのクラウンを変更して蛇行の防止
が図られている。また実開昭58−22963号公報で
は連続焼鈍炉内の搬送ロールとして、圧力媒体に
よつてクラウンが可変な搬送ロールを、連続焼鈍
内で特に温度変化の激しい箇所に設置して、スト
リツプの蛇行量を検出してクラウン量を変えるこ
とが提案されている。これらによるとそれなりの
作用効果が奏せられるであろう。通常は連続焼鈍
されるストリツプは板厚が薄いもの、板巾が狭い
ものや広巾であるもの、あるいは軟質なものや硬
質であるもの等、多種多様である。ストリツプを
搬送ロールに巻き掛けて走行させるにあたり、従
来から蛇行修正技術としては凸クラウンロールの
糸巻き効果を利用したものが知られている。蛇行
修正能力を上げるにはクラウン量を大きくする必
要があるが、薄手で軟質なまた広巾のストリツプ
はこのクラウンに起因するセンタリング力により
バツクリングが発生することがあるためクラウン
量には限界がある。従つて通板するストリツプの
全寸法に対し安定通板できるクラウン量の選択は
非常に困難で、特に薄手広巾材でのバツクリング
の発生や狭巾材での蛇行の発生を防止し得ないの
が現状である。
の上部と下部に設けた搬送ロールに巻掛けて加熱
帯、均熱帯、冷却帯、過時効帯などを通板して連
続焼鈍が行われる。連続焼鈍においては、ストリ
ツプが蛇行したりあるいはバツクリングと稱され
る座屈などの通板上のトラブルの発生を防ぐこと
が、連続焼鈍本来の高速通板による生産性を確保
するために重要である。また良好な品質や形状を
有するストリツプを得るためにも重要である。従
来においては、連続焼鈍において蛇行やバツクリ
ングの防止のためにクラウンが可変な搬送ロール
が提案されている。例えば特開昭55−100919号公
報や特開昭56−62915号公報では連続焼鈍の操業
中に搬送ロールのクラウンを変更して蛇行の防止
が図られている。また実開昭58−22963号公報で
は連続焼鈍炉内の搬送ロールとして、圧力媒体に
よつてクラウンが可変な搬送ロールを、連続焼鈍
内で特に温度変化の激しい箇所に設置して、スト
リツプの蛇行量を検出してクラウン量を変えるこ
とが提案されている。これらによるとそれなりの
作用効果が奏せられるであろう。通常は連続焼鈍
されるストリツプは板厚が薄いもの、板巾が狭い
ものや広巾であるもの、あるいは軟質なものや硬
質であるもの等、多種多様である。ストリツプを
搬送ロールに巻き掛けて走行させるにあたり、従
来から蛇行修正技術としては凸クラウンロールの
糸巻き効果を利用したものが知られている。蛇行
修正能力を上げるにはクラウン量を大きくする必
要があるが、薄手で軟質なまた広巾のストリツプ
はこのクラウンに起因するセンタリング力により
バツクリングが発生することがあるためクラウン
量には限界がある。従つて通板するストリツプの
全寸法に対し安定通板できるクラウン量の選択は
非常に困難で、特に薄手広巾材でのバツクリング
の発生や狭巾材での蛇行の発生を防止し得ないの
が現状である。
本考案は、連続焼鈍炉、連続メツキライン等の
連続処理ラインで、ストリツプを通板するさい、
薄手で巾が広く軟質であつてもバツクリングが発
生せず、また狭巾であつても蛇行を発生させるこ
となく安定通板する連続処理ラインのストリツプ
搬送ロールを目的とする。
連続処理ラインで、ストリツプを通板するさい、
薄手で巾が広く軟質であつてもバツクリングが発
生せず、また狭巾であつても蛇行を発生させるこ
となく安定通板する連続処理ラインのストリツプ
搬送ロールを目的とする。
本考案は、帯状物を巻き掛けて連続処理ライン
を通板する搬送ロールにおいて、搬送ロールのロ
ール軸方向の中央部をフラツト、両側をクラウン
部とし、前記クラウン部の中央側のロール表面粗
さを粗く、前記クラウン部の両端側のロール表面
を滑らかにしたことを特徴とする連続処理ライン
における帯状物の搬送ロールである。以下に本考
案を一実施例に基き図面を参照して詳細に説明す
る。第２図はクラウン付き搬送ロールの機能を説
明する図である。帯状物例えばストリツプを蛇行
なく通板するために、第２図に示すように炉内の
上部と下部に設けられる搬送ロール１には、通常
クラウンを付与しセンタリング力が与えられてい
る。この凸クラウンにより帯状物Ｓの両端に作用
する力Ｆは以下の様に表されることが解つた。
を通板する搬送ロールにおいて、搬送ロールのロ
ール軸方向の中央部をフラツト、両側をクラウン
部とし、前記クラウン部の中央側のロール表面粗
さを粗く、前記クラウン部の両端側のロール表面
を滑らかにしたことを特徴とする連続処理ライン
における帯状物の搬送ロールである。以下に本考
案を一実施例に基き図面を参照して詳細に説明す
る。第２図はクラウン付き搬送ロールの機能を説
明する図である。帯状物例えばストリツプを蛇行
なく通板するために、第２図に示すように炉内の
上部と下部に設けられる搬送ロール１には、通常
クラウンを付与しセンタリング力が与えられてい
る。この凸クラウンにより帯状物Ｓの両端に作用
する力Ｆは以下の様に表されることが解つた。
Ｆ＝Ｋ・μ・Ｂ／Ａ・Ｔ
μ：ロールと帯状物間の摩擦係数、Ｂ：クラウン
部の帯状物の巾、Ｔ：帯状物単位面積当りの引張
力、Ｋ：定数、Ａ：ロール間隔。
部の帯状物の巾、Ｔ：帯状物単位面積当りの引張
力、Ｋ：定数、Ａ：ロール間隔。
このセンタリング力Ｆは、蛇行防止に必要な値
より大きく、バツクリング発生限界より小さくす
る必要がある。搬送ロールについてはクラウンが
配慮されているが、ロールクラウン部のロールと
帯状物間の摩擦係数が一定であるため、搬送する
帯状物が広巾であるとクラウン部上の帯状物の巾
Ｂが大となりセンタリング力が増大し、この帯状
物が薄く強度的に弱い場合はバツクリングを起こ
す。一方狭巾であるとセンタリング力が低下し蛇
行発生を招く。これを防止するには、搬送ロール
のクラウン部のロール表面粗度をロール軸方向で
変え、即ちロールクラウン中央側の表面粗度を粗
とし、両端部を滑らかにすると、広巾ストリツプ
ではセンタリング力の過大を防止でき、また狭巾
ストリツプでは必要なセンタリング力が確保さ
れ、従来の問題が解決される。第１図は本考案の
一実施例を示す図であるが、搬送ロール１は第１
図に示すようにロールクラウンの中央側１−１の
表面粗度を粗くする。例えばHaで2.5μｍ程度の
粗さを形成している。一方ロールクラウン両端側
１−２は表面粗度を小さくし、そのロール面を滑
らかとする。このように搬送ロール１のクラウン
部表面粗度をロール軸方向で変えているので、そ
のロールと帯状物Ｓ例えばストリツプ間の摩擦係
数が、ロールクラウンの中央側１−１は大で、ロ
ール両端側１−２は小となる。従つて狭巾ストリ
ツプは蛇行することなく搬送ロール１により通板
され、広巾のストリツプは搬送ロール１上で座屈
することなく即ちバツクリングを生じることなく
通板される。ロール中央部はフラツト１−３と
し、その表面はストリツプＳと接触による疵の発
生を防ぐように滑らかにする。
より大きく、バツクリング発生限界より小さくす
る必要がある。搬送ロールについてはクラウンが
配慮されているが、ロールクラウン部のロールと
帯状物間の摩擦係数が一定であるため、搬送する
帯状物が広巾であるとクラウン部上の帯状物の巾
Ｂが大となりセンタリング力が増大し、この帯状
物が薄く強度的に弱い場合はバツクリングを起こ
す。一方狭巾であるとセンタリング力が低下し蛇
行発生を招く。これを防止するには、搬送ロール
のクラウン部のロール表面粗度をロール軸方向で
変え、即ちロールクラウン中央側の表面粗度を粗
とし、両端部を滑らかにすると、広巾ストリツプ
ではセンタリング力の過大を防止でき、また狭巾
ストリツプでは必要なセンタリング力が確保さ
れ、従来の問題が解決される。第１図は本考案の
一実施例を示す図であるが、搬送ロール１は第１
図に示すようにロールクラウンの中央側１−１の
表面粗度を粗くする。例えばHaで2.5μｍ程度の
粗さを形成している。一方ロールクラウン両端側
１−２は表面粗度を小さくし、そのロール面を滑
らかとする。このように搬送ロール１のクラウン
部表面粗度をロール軸方向で変えているので、そ
のロールと帯状物Ｓ例えばストリツプ間の摩擦係
数が、ロールクラウンの中央側１−１は大で、ロ
ール両端側１−２は小となる。従つて狭巾ストリ
ツプは蛇行することなく搬送ロール１により通板
され、広巾のストリツプは搬送ロール１上で座屈
することなく即ちバツクリングを生じることなく
通板される。ロール中央部はフラツト１−３と
し、その表面はストリツプＳと接触による疵の発
生を防ぐように滑らかにする。
第３図に、本考案の搬送ロール１を堅型連続焼
鈍炉に適用した状況を示す。加熱帯２後段に本考
案の搬送ロール１を設置し、各種寸法の低炭素鋼
板を再結晶温度以上で焼鈍した。第４図はその鋼
板寸法による通板性を示すものである。従来の搬
送ロールを使用した場合、バツクリングにて通板
不能であつた領域，のうち領域が安定通板
可能となり、蛇行にて安定通板に問題があつた領
域，のうち領域について安定化できた。
鈍炉に適用した状況を示す。加熱帯２後段に本考
案の搬送ロール１を設置し、各種寸法の低炭素鋼
板を再結晶温度以上で焼鈍した。第４図はその鋼
板寸法による通板性を示すものである。従来の搬
送ロールを使用した場合、バツクリングにて通板
不能であつた領域，のうち領域が安定通板
可能となり、蛇行にて安定通板に問題があつた領
域，のうち領域について安定化できた。
本考案によると、以上のように搬送ロールの軸
方向に粗度の分布を与えることにより、バツクリ
ングと蛇行の両方を防止し、帯状物を連続処理ラ
インで安定搬送することができる。
方向に粗度の分布を与えることにより、バツクリ
ングと蛇行の両方を防止し、帯状物を連続処理ラ
インで安定搬送することができる。
第１図のａ，ｂは本考案の実施例を示す図、第
２図はクラウン付き搬送ロールの機能を説明する
図、第３図は実施例において連続焼鈍炉に本考案
の搬送ロールを適用した図、第４図は実施例にお
いて本考案の効果を示す図、である。
２図はクラウン付き搬送ロールの機能を説明する
図、第３図は実施例において連続焼鈍炉に本考案
の搬送ロールを適用した図、第４図は実施例にお
いて本考案の効果を示す図、である。
Claims (1)
- 帯状物を巻き掛けて連続処理ラインを通板する
搬送ロールにおいて、搬送ロールのロール軸方向
の中央部をフラツト、両側をクラウン部とし、前
記クラウン部の中央側のロール表面粗さを粗く、
前記クラウン部の両端側のロール表面を滑らかに
したことを特徴とする連続処理ラインにおける帯
状物の搬送ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986039710U JPH0234496Y2 (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986039710U JPH0234496Y2 (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62153420U JPS62153420U (ja) | 1987-09-29 |
| JPH0234496Y2 true JPH0234496Y2 (ja) | 1990-09-17 |
Family
ID=30853132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986039710U Expired JPH0234496Y2 (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0234496Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07102383B2 (ja) * | 1990-09-27 | 1995-11-08 | 日本鋼管株式会社 | ルーパー内ロール |
| JP5022769B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2012-09-12 | 三菱日立製鉄機械株式会社 | 熱処理炉用鋼帯搬送ロール及び熱処理炉 |
| EP4368306A4 (en) * | 2021-07-12 | 2024-10-23 | Jfe Steel Corp | DEFLECTOR ROLLER AND METHOD FOR MANUFACTURING STEEL SHEET USING SAID DEFLECTOR ROLLER |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS539717U (ja) * | 1977-07-14 | 1978-01-27 |
-
1986
- 1986-03-20 JP JP1986039710U patent/JPH0234496Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS539717U (ja) * | 1977-07-14 | 1978-01-27 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62153420U (ja) | 1987-09-29 |
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