JP2001234251A - 連続帯板の板幅方向温度制御方法 - Google Patents

連続帯板の板幅方向温度制御方法

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JP2001234251A
JP2001234251A JP2000050673A JP2000050673A JP2001234251A JP 2001234251 A JP2001234251 A JP 2001234251A JP 2000050673 A JP2000050673 A JP 2000050673A JP 2000050673 A JP2000050673 A JP 2000050673A JP 2001234251 A JP2001234251 A JP 2001234251A
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strip
temperature
cooling
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roll
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JP2000050673A
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Takayuki Hori
隆行 堀
Yuji Ikenaga
雄二 池永
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後コイルの板幅が前コイルの板幅よりも広く
なる板幅上がりの場合であっても、先尾端の板幅方向温
度を均一にして、めっき品質を安定化する。 【解決手段】 冷却帯30の冷却設備の少なくとも一部
を、板幅方向で温度調節可能とし、板幅上がりの場合
は、前コイル10Aと接触していなかったロール20の
端部への伝熱による後コイル10B端部の冷却を考慮し
て、冷却帯30出側における帯板端部の温度が中央より
も高くなるよう、前記冷却帯30の冷却設備を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続帯板の板幅方
向温度制御方法に係り、特に、板幅の異なる帯板を接合
した連続帯板を、冷却帯で冷却した後、ロールにより搬
送して、めっき浴へ浸漬する際に用いるのに好適な、先
行帯板よりも板幅の広い後行帯板の板幅方向温度分布を
均一化することが可能な連続帯板の板幅方向温度制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶融亜鉛めっき鋼板製造ライン
(CGLと称する)において、板幅方向での均一な合金
化度やめっき付着量を得るためには、板幅方向温度分布
が均一であることが必要条件とされており、特に、亜鉛
等のめっき浴(ポットと称する)へ侵入する際の板温が
重要視されている。このポットへ侵入する際の板幅方向
温度は、めっき前に通過する焼鈍炉急冷帯での冷却、及
び、その後の搬送中におけるロールとの接触による伝熱
によってほぼ決まると考えられる。
【0003】従って、例えば特開平5−271786で
は、仮段点(溶接点)通過時の板温変動を抑制するため
に、金属ストリップの温度を測定し、この測定値に基づ
いて、急冷帯で金属ストリップに吹き付けられる冷却用
の吹付けガス(ガスジェットと称する)の圧力又は温度
を制御することが提案されている。
【0004】あるいは、CGLが対象ではないが、特開
昭62−182226に示すように、焼鈍炉の調整冷却
帯を、その幅方向に、少なくとも中央部と両端部に区分
し、両端部の温度を、中央部の温度より高く保持して、
該調整冷却帯を通過する鋼帯を、その幅方向に均一に冷
却することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、冷却帯出側の板幅方向温度のバラツキを抑制
することは可能であるが、その後にポット侵入するまで
の過程での搬送中におけるロールとの接触による伝熱分
を考慮した構成にはなっておらず、最終目的となるポッ
ト侵入時の板幅方向温度を均一にするには至っていな
い。
【0006】本発明に至る概念を図1に示す。溶融亜鉛
めっき鋼板の製造ラインにおいては、先行帯板(前コイ
ルと称する)10Aと後行帯板(後コイルと称する)1
0Bで板幅サイズが変更になることが多々ある。このと
き、図1に示す如く、後コイル10Bの板幅の方が前コ
イル10Aの板幅よりも広くなる、いわゆる板幅上がり
であった場合、前コイル10Aとロール20が接触して
いる面(いわゆる前コイル板道A)は、ロール20が前
コイル10Aによって加熱されており、ロール20と鋼
板の温度がほぼ等しいと考えることができる。しかしな
がら、後コイル10Bが通る後コイル板道Bのうち、前
コイル10Aと接触していなかったロール端部の温度
は、鋼板の温度より低いのが通常である。このため、こ
の温度の低いロール端部と接触した鋼板端部の温度は、
ロールへの伝熱により必要以上に冷却された状態とな
り、鋼板の形状不良や合金化度、めっき付着量のバラツ
キ等、品質不良を引き起こす原因となっていた。
【0007】このような問題点を解決するべく、特開平
3−177554には、冷却帯の搬送ロール内部に加熱
装置を設けて常時加熱し、幅広鋼帯への変更に際して、
鋼帯幅方向両端部に相当する搬送ロールの部位を加熱
し、変更幅広部を加熱することが記載されている。
【0008】又、特開平11−241122には、連続
熱処理炉の入側において溶接接続された変更幅広鋼帯
を、前記連続熱処理炉の冷却帯出側において加熱ロール
に接触させ、変更幅広鋼帯の幅方向両端部を加熱昇温す
ることによって、均一温度とすることが記載されてい
る。
【0009】しかしながら、いずれにしても、搬送ロー
ルを加熱したり、加熱ロールを設ける必要があり、構成
が複雑となって、コストがかかるという問題点を有して
いた。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、板幅上がりであっても、ロールを加
熱することなく、めっき浴へ侵入する際の連続帯板の板
幅方向温度分布を均一にすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、板幅の異なる
帯板を接合した連続帯板を、冷却帯で冷却した後、ロー
ルにより搬送して、めっき浴へ浸漬する際に、前記冷却
帯の冷却設備の少なくとも一部を、板幅方向で温度調節
可能とし、後行帯板の板幅が先行帯板の板幅より広くな
る場合は、先行帯板と接触していなかったロール端部へ
の伝熱による後行帯板端部の冷却を考慮して、冷却帯出
側における帯板端部の温度が中央よりも高くなるよう、
前記冷却帯の冷却設備を制御するようにして、前記課題
を解決したものである。
【0012】又、前記後行帯板端部からロールに伝導す
る熱量を、操業目標及び操業実績から伝熱モデルを用い
て計算し、該計算結果から、冷却帯出側からめっき浴侵
入までの温度勾配を求め、これをもとに冷却帯出側の目
標温度分布を計算して、設定・制御するようにしたもの
である。
【0013】本発明によれば、従来の問題点であった、
例えば冷却帯出側では均一であった帯板幅方向板温が、
その後ロールに接触し、熱量を奪われることによって、
端部が結果的に過冷却になるという現象を抑制すること
ができ、めっき浴へ侵入する際の板幅方向温度を均一に
することができるので、形状不良を低減し、合金化度や
めっき付着量を板幅方向に関して均一とすることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0015】本実施形態は、本発明を、図2に示す如
く、板幅の異なる帯板を例えば溶接により接合したコイ
ル10を、ガスジェット等により冷却帯30で冷却した
後、搬送ロールを含む多数のロール20により搬送し
て、例えば亜鉛浴のポット40へ浸漬し、めっきするC
GLに適用したものであり、冷却帯30内でガスジェッ
トを噴出してコイル10を冷却するための冷却ファン3
2及びダンパ34のうち、少なくともダンパ34が、図
3に示す如く、コイル10の板幅方向に多数並設され、
それぞれが独立した板温コントローラ(TIC)36に
よって、板幅方向で独立して温度調節可能とされてい
る。
【0016】図2において、42は焼鈍炉加熱帯出側板
温計、44は冷却帯出側板温計、46は、ポット40の
直前に設けられた測温ロール、48は、ポット40内に
気泡等を巻き込むことなくコイル10を導くためのスナ
ウトであり、図3において50は、本発明による制御を
行うための演算器である。
【0017】以下本実施形態の作用を説明する。
【0018】板幅上がりである際は、まず、例えば前記
測温ロール46で測定された測温ロールの温度実績、前
記焼鈍炉加熱帯出側板温計42で測定された焼鈍炉加熱
帯出側板温実績、前記冷却帯出側板温計44で測定され
た冷却帯出側板温実績、板厚、ライン速度、鋼種等の操
業実績を演算器50に取り込み、冷却帯30の出側から
ポット40に侵入する直前までの鋼板の温度勾配を伝熱
モデルにより求める。
【0019】次いで、求めた温度勾配から、ポット40
への侵入直前で板幅方向板温が均一となるような冷却帯
出側目標板温を計算して、板温コントローラ36に設定
し、ダンパ34の開度を調節する。
【0020】このようにして、結果的に、冷却帯30の
出側では板幅方向温度にバラツキが生じるが、ポット4
0の侵入直前では、後コイル先端部の幅方向端部の温度
がロールに馴染んで板幅方向で均一になり、めっき付着
量や合金化度のバラツキが、端部で改善される。
【0021】なお、板幅が変わらない場合や、板幅が狭
くなる板幅下がりの場合は、必ずしも、本発明の制御を
行う必要は無い。
【0022】
【実施例】図4及び図5は、いずれも、前コイルの板幅
815mm、後コイルの板幅1024mmのとき、規格
SGCC F06の溶融亜鉛めっきを、板厚1.0m
m、板幅1024mmの鋼板の両面に同時に施した場合
の表面の測定例を示したものであり、本発明の実施前
は、図4で示すようであっためっき付着量(実線)及び
合金化度(破線)が、本発明実施後は、図5に示す如く
改善されることが確認できた。
【0023】なお、前記説明においては、本発明が亜鉛
めっきを行う場合を例にとって説明されていたが、本発
明の適用対象はこれに限定されず、他の金属や非金属を
浸漬めっきする場合にも同様に適用できることは明らか
である。又、冷却設備もガスジェットを用いたものに限
定されず、先行帯板と後行帯板の接合方法も溶接による
ものに限定されない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、板幅上がりであって
も、めっき浴侵入直前の後行帯板先端部の板幅方向温度
を均一にすることができる。従って、形状不良を低減す
ると共に、合金化度やめっき付着量を板幅方向に対して
均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の問題点を説明するための略示平面図
【図2】本発明の実施形態が適用されるCGLの冷却帯
からポットまでを示す略示断面図
【図3】本発明の実施形態における冷却帯の冷却設備の
構成を示す帯板幅方向の断面図
【図4】本発明実施前の板幅方向のめっき付着量と合金
化度の分布の例を示す線図
【図5】本発明実施後の板幅方向のめっき付着量と合金
化度の分布の例を示す線図
【符号の説明】
10…コイル 10A…先行帯板(前コイル) 10B…後行帯板(後コイル) 10C…溶接点 20…ロール 30…冷却帯 32…冷却ファン 34…ダンパ 36…板温コントローラ(TIC) 40…ポット(亜鉛浴) 42…焼鈍炉加熱帯出側板温計 44…冷却帯出側板温計 46…測温ロール 50…演算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板幅の異なる帯板を接合した連続帯板を、
    冷却帯で冷却した後、ロールにより搬送して、めっき浴
    へ浸漬する際に、 前記冷却帯の冷却設備の少なくとも一部を、板幅方向で
    温度調節可能とし、 後行帯板の板幅が先行帯板の板幅より広くなる場合は、
    先行帯板と接触していなかったロール端部への伝熱によ
    る後行帯板端部の冷却を考慮して、冷却帯出側における
    帯板端部の温度が中央よりも高くなるよう、前記冷却帯
    の冷却設備を制御することを特徴とする連続帯板の板幅
    方向温度制御方法。
  2. 【請求項2】前記後行帯板端部からロールに伝導する熱
    量を、操業目標及び操業実績から伝熱モデルを用いて計
    算し、 該計算結果から、冷却帯出側からめっき浴侵入までの温
    度勾配を求め、 これをもとに冷却帯出側の目標温度分布を計算して、設
    定・制御することを特徴とする請求項1に記載の連続帯
    板の板幅方向温度制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105154806A (zh) * 2015-10-27 2015-12-16 中冶赛迪工程技术股份有限公司 热浸镀前钢带温度均匀化精确化控制方法及装置
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