JP3486389B2 - 真空成形用型 - Google Patents

真空成形用型

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登美雄 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、電子部
品、機械部品あるいは食品等のトレー等の成形品を成形
する真空成形用型に関する。
【0002】
【従来の技術】真空成形法によって、例えば図4に示す
ような電子部品、機械部品あるいは食品等のトレー等を
成形する場合、図6に示すように、真空成形機本体21
の真空吸引部22の上面に型本体23を設置し、この型
本体23の上面に熱可塑性樹脂シート24をセットして
該シートの外周縁を押え枠25によって押え固定する。
【0003】セットした熱可塑性樹脂シート24の上面
側にセラミックヒータ26を対向させ、このセラミック
ヒータ26によって熱可塑性樹脂シート24を加熱する
とともに、前記真空吸引部22を真空ポンプ27によっ
て真空吸引して型本体23の下面側から真空吸引する。
【0004】熱可塑性樹脂シート24はセラミックヒー
タ26の加熱によって軟化し、さらに真空吸引部22が
真空吸引されるため、熱可塑性樹脂シート24は型本体
23の上面に密着し、型本体23の形状に倣った成形品
を成形することができる。
【0005】ところで、前記真空成形機本体21にセッ
トされる型本体23は、従来、アルミニウム等の金属材
料によって形成されている。すなわち、図7に示すよう
に、矩形板状の型本体23の上面には外周縁部に沿って
突条枠28が設けられている。この突条枠28に囲まれ
た型本体23の上面には同一形状のキャビティ29がX
Y方向に整列状態に多数個配設されている。
【0006】図8及び図9に示すように、各キャビティ
29の隅部には小孔からなる複数個の通気孔30が穿設
されていて、これら通気孔30は型本体23の裏面に設
けられた格子状の凹溝31に連通している。型本体23
を載置する真空成形機本体21の真空吸引部22にも型
本体23の凹溝31と対応して格子状の凹溝32が設け
られ、この凹溝32の交叉部には真空室33と連通する
連通孔34が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように型本体がアルミニウム等の金属材料によって形
成されていると、通気性を持たせるために、型本体に多
数の通気孔を開ける必要があり、その加工が困難で、コ
ストアップの原因となっている。また、型本体が金属材
料であると、重量があり、持ち運びにも不便であった。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、型本体に通気孔を開
けることなく、通気性があってコストダウンを図ること
ができるとともに、軽量で持ち運びに便利な真空成形用
型を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、真空成形機本体にセ
ットされた型の上面に熱可塑性樹脂シートをセットし、
この熱可塑性樹脂シートの上面から該シートをヒータに
よって加熱するとともに、前記型の下面側から真空吸引
することにより、前記熱可塑性樹脂シートを型の上面に
密着させ、型の形状に倣った成形品を成形する真空成形
用型において、前記型を、木材繊維を接着剤とともに熱
圧した通気性を有する中性繊維板によって形成したこと
を特徴とする。
【0010】請求項2は、請求項1の型は、中性繊維板
の上面に成形品の形状に倣った多数のキャビティが形成
されていることを特徴とする。
【0011】請求項3は、請求項2の型は、中性繊維板
の上面に機械加工によって成形品の形状に倣った多数の
キャビティを形成したことを特徴とする。
【0012】請求項4は、真空成形機本体にセットされ
た型の上面に熱可塑性樹脂シートをセットし、この熱可
塑性樹脂シートの上面から該シートをヒータによって加
熱するとともに、前記型の下面側から真空吸引すること
により、前記熱可塑性樹脂シートを型の上面に密着さ
せ、型の形状に倣った成形品を成形する真空成形用型に
おいて、前記型を、成形品の形状に倣った底部開口のキ
ャビティを有する型上板と、この型上板の下面に重合し
て設けられ前記キャビティの底部開口を閉塞する木材繊
維を接着剤とともに熱圧した通気性を有する中性繊維板
からなる型下板とから構成したことを特徴とする。
【0013】前述した構成によれば、型は通気性を有す
るために、金属の型に多数の通気孔を設けるものに比
べ、熱可塑性樹脂シートが均一に型本体の上面のキャビ
ティに密着するため型本体に倣ったバラツキの無い成形
品が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0015】図1及び図2は第1の実施形態の真空成形
用型を示し、図1は全体の平面図、図2は一部を拡大し
た斜視図である。型本体1は中性繊維板からなる矩形板
状であり、型本体1の裏面は平坦面であり、型本体1の
上面にはその外周縁部に沿って突条部2が設けられてい
る。突条部2に囲まれた型本体1の上面には同一形状の
キャビティ3がXY方向に整列した状態に多数個配設さ
れている。突条部2及びキャビティ3は、型本体1の上
面に機械切削加工によって形成したものであり、必要に
応じてサンダーで仕上げ加工してもよい。
【0016】型本体1の素材は、MDFである。MDF
とは(Mediun Density Fibrebo
ards)の略であり、国内では中性繊維板とも呼ばれ
ている。この中性繊維板(JIS A5906)は、ラ
ワン、針葉樹等の木材繊維をユリア、メラニン等の接着
剤とともに熱圧したものであり、密度が0.8g/cm
未満、0.4g/cm以上であり、0.8g/
cm以上は硬質繊維板(ハードボード)、0.4g
/cm未満は軟質繊維板(インシュレーションボー
ド)と呼んでいる。
【0017】中性繊維板は、表面は硬く、平滑な加工仕
上り、軽量でありながら強度的に優れ、方向性がなく、
切削、ルーター、サンダー、彫刻、曲面加工性に優れて
いるとともに、繊維板であるため、全体に亘って通気性
に優れている。
【0018】従って、型本体1を図3に示すように、真
空成形機本体10の真空吸引部11の上面に設置し、こ
の型本体1の上面に、例えばポリエチレン、塩化ビニー
ル等の熱可塑性樹脂シート12をセットして該シート1
2の外周縁を押え枠13によって押え固定する。
【0019】セットした熱可塑性樹脂シート12の上面
側に、ヒータ、例えばセラミックヒータ14を対向さ
せ、このセラミックヒータ14によって熱可塑性樹脂シ
ート12を加熱するとともに、前記真空吸引部11を真
空ポンプ15によって真空吸引して型本体1の下面側か
ら真空吸引すると、型本体1全体が中性繊維板で通気性
を有するために、熱可塑性樹脂シート12はセラミック
ヒータ14の加熱によって軟化し、さらに真空吸引部1
1が真空吸引されるため、熱可塑性樹脂シート12は型
本体1の上面に密着し、図4に示すような型本体1の形
状に倣った成形品16を成形することができる。
【0020】この場合、型本体1は全体に亘って通気性
を有するために、金属の型に多数の通気孔を設けたもの
に比べ、熱可塑性樹脂シート12が均一に型本体1の上
面に密着するため、型本体1に倣ったバラツキの無い成
形品16が得られる。
【0021】成形品16には型本体1のキャビティ3の
形状に倣った凹部17がXY方向に整列した状態に多数
個配設されているため、この凹部17に例えば電子部
品、機械部品あるいは食品等を収容するトレーとして使
用することができる。従って、成形品16の材料、凹部
17の形状及びサイズは収容する物品の形状及びサイズ
によって適宜変更すればよい。
【0022】図5は第2の実施形態を示し、型本体1
は、成形品の形状に倣った底部開口のキャビティ18a
を有する型上板18と、この型上板18の下面に重合し
て設けられ前記キャビティ18aの底部開口を閉塞する
木材繊維を接着剤とともに熱圧した通気性を有する中性
繊維板からなる型下板19とから構成されている。
【0023】型上板18は、例えばアルミニウム等の金
属材料によって形成され、キャビティ18aは型上板1
8を貫通する打ち抜き加工等によって形成されている。
また、型下板19は中性繊維板によって形成されている
ため、キャビティ18aの底部は通気性があり、第1の
実施形態と同様に、セットした熱可塑性樹脂シート12
の上面側に、ヒータ、例えばセラミックヒータ14を対
向させ、このセラミックヒータ14によって熱可塑性樹
脂シート12を加熱するとともに、前記真空吸引部11
を真空ポンプ15によって真空吸引して型本体1の下面
側から真空吸引すると、型下板19が中性繊維板で通気
性を有するために、熱可塑性樹脂シート12はセラミッ
クヒータ14の加熱によって軟化し、さらに真空吸引部
11が真空吸引されるため、熱可塑性樹脂シート12は
型本体1の上面に密着し、型本体1の形状に倣った成形
品16を成形することができる。
【0024】なお、この発明は、トレーを成形する型に
限定されるものではなく、真空成形によって成形するあ
らゆる成形品に適用できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、型本体の少なくとも一部を中性繊維板によって形成
することにより、型本体に通気孔を開けることなく、真
空成形用型を得ることができ、型の製造コストを大幅に
ダウンでき、また軽量で持ち運びに便利であるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す型本体の平面
図。
【図2】同実施形態の型の一部を拡大した斜視図。
【図3】同実施形態の型を真空成形機にセットした状態
の概略的縦断正面図。
【図4】成形品を示し、(a)は平面図、(b)は一部
拡大した斜視図。
【図5】この発明の第2の実施形態の型の一部を示す斜
視図。
【図6】従来の型を真空成形機にセットした状態の縦断
正面図。
【図7】従来の型の平面図。
【図8】図6のA部を拡大した断面図。
【図9】従来の型の一部を拡大して示す斜視図。
【符号の説明】
1…型本体 3…キャビティ 10…真空成形機本体 12…熱可塑性樹脂シート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空成形機本体にセットされた型の上面
    に熱可塑性樹脂シートをセットし、この熱可塑性樹脂シ
    ートの上面から該シートをヒータによって加熱するとと
    もに、前記型の下面側から真空吸引することにより、前
    記熱可塑性樹脂シートを型の上面に密着させ、型の形状
    に倣った成形品を成形する真空成形用型において、 前記型を、木材繊維を接着剤とともに熱圧した通気性を
    有する中性繊維板によって形成したことを特徴とする真
    空成形用型。
  2. 【請求項2】 前記型は、中性繊維板の上面に成形品の
    形状に倣った多数のキャビティが形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の真空成形用型。
  3. 【請求項3】 前記型は、中性繊維板の上面に機械加工
    によって成形品の形状に倣った多数のキャビティを形成
    したことを特徴とする請求項1記載の真空成形用型。
  4. 【請求項4】 真空成形機本体にセットされた型の上面
    に熱可塑性樹脂シートをセットし、この熱可塑性樹脂シ
    ートの上面から該シートをヒータによって加熱するとと
    もに、前記型の下面側から真空吸引することにより、前
    記熱可塑性樹脂シートを型の上面に密着させ、型の形状
    に倣った成形品を成形する真空成形用型において、 前記型を、成形品の形状に倣った底部開口のキャビティ
    を有する型上板と、この型上板の下面に重合して設けら
    れ前記キャビティの底部開口を閉塞する木材繊維を接着
    剤とともに熱圧した通気性を有する中性繊維板からなる
    型下板とから構成したことを特徴とする真空成形用型。
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