JPH06297572A - メンブレンプレス成形材の製造方法 - Google Patents

メンブレンプレス成形材の製造方法

Info

Publication number
JPH06297572A
JPH06297572A JP10038593A JP10038593A JPH06297572A JP H06297572 A JPH06297572 A JP H06297572A JP 10038593 A JP10038593 A JP 10038593A JP 10038593 A JP10038593 A JP 10038593A JP H06297572 A JPH06297572 A JP H06297572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
membrane
membrane press
press molding
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10038593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kasahara
康生 笠原
Teruhisa Kaneko
輝寿 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Technos Corp
Original Assignee
Riken Vinyl Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riken Vinyl Industry Co Ltd filed Critical Riken Vinyl Industry Co Ltd
Priority to JP10038593A priority Critical patent/JPH06297572A/ja
Publication of JPH06297572A publication Critical patent/JPH06297572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 MDFボード、パーチクルボード、樹脂ボー
ド等の基材11上に、インジェクション成形、プレス成
形、異型押出成形などにより別途作成した模様材13を
接着し、PVCシート等の仕上げシート15で全体を覆
い、メンブレンプレスにより一体化し、家具や住宅関連
の扉材、パネル材、笠木材、弱電関連のTV台、天板、
側板等に用いられるメンブレンプレス成形材を得る。 【効果】 ルーター彫刻、サンディング研磨の工程を必
要とすることなく、基材上に模様材を載置、一体化する
だけで、ケバ立ちがなく表面状態の良好な凹凸装飾模様
を有する成形品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具や住宅関連部材の
扉材、パネル材、笠木材、弱電関連部材のTV台、天
板、側板等に用いられるメンブレンプレス成形材の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家具等の扉材や弱電関連のTV台などに
おいては、凸凹模様や縁取りが施された装飾パネル材が
用いられている。従来、これらの装飾パネル材は、MD
Fボード(medium density fiber
board)などの基材に、メンブレンプレス成形法等
によりポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂シートをオーバ
ーレイ接着することにより製造されていた。
【0003】図8はこの従来の製造方法の一例を示す説
明図(断面図)であり、以下の各工程からなる。 (1) ルーター彫刻:(A)に示すようにNCルータ
ーを用い、ルーターピット31により基材11′に凸凹
模様を彫刻する。 (2) サンディング:(B)に示すように基材11′
の切断面、彫刻面11cを研磨材33で研磨して滑らか
にする。 (3) 接着剤塗布:(C)に示すように基材11′の
前面および端面に接着剤35を塗布する。 (4) 乾燥:接着剤を乾燥させる(D)。 (5) プレス前サンディング:接着剤塗布時に生じた
彫刻面11′cのケバ立ち等を研磨除去する。 (6) 成形:基材11′上にPVC(ポリ塩化ビニ
ル)等の仕上げ用シート15を載せ、メンブレンゴム2
3を介してメンブレンプレス成形装置21により圧力を
掛けるとともに加熱し、基材11′上に仕上げ用シート
15を接着する。 (7) 仕上げ:余分の仕上げ用シート15をカッタ3
5により切除し、完成品とする。
【0004】しかし、上記の従来の製造方法では以下の
欠点があった。 NCルーターにより彫刻する工程が必要でありコス
トの上昇を招く。特に、図9(A),(B)に示したよ
うに彫刻面11′c面積が大きい場合は、ルーターで削
る部分が大きくなって経済的でない。 さらに、平滑性を得るためルーター彫刻部にはサン
ディング工程が必要となるが、特に、図9(A),
(B)のようにルーターによる彫刻面11′cが大きい
ときは、削った部分の平滑度の確保が困難となる。ま
た、パーチクルボード等基材内部が密でないものは、側
断面が平面でなく凹凸があるため、仕上りの点でメンブ
レンプレス成形には適当であると言えない。 接着剤塗布時に、彫刻面11′cの繊維がケバ立つ
ため、プレス前サンディング工程が必要となる。また、
このサンディングによっても完全にケバ立ちによる凹凸
を除去しえないので、完成品の表面にケバ立ちに依る凹
凸が生じて仕上りが悪い。特に、図9(A),(B)の
ように彫刻面11′cの面積が大きいときに問題が大き
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ルーター彫
刻を不要とし、短い工程・簡単な作業で、仕上り外観が
良好なメンブレンプレス成形材を製造することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のメンブレンプレ
ス成形材の製造方法は、凸部を形成する模様材を基板上
に載置したのち、該基材と模様材を仕上げ用シートで被
覆してメンブレンプレス成形することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施態様】図1は、本発明のメンブレンプレス
成形材の製造方法を示す説明図(断面図)である。ま
ず、平板からなる基材11上に、成形品の凸部を形成す
る模様材13を取り付ける。この模様材13の固定方法
は、接着剤による固定、図2に示したように突起13
a、穴11aとを組み合わせた嵌合による固定、嵌合と
接着の組合せなど適宜の方法を採用できる。
【0008】ついで、図1(B)に示すように、基材1
1および模様材13の表面に接着剤を塗布・乾燥した
後、仕上げ用シート15を、基材11および模様材13
を覆うように載置し、メンブレンプレス成形する。メン
ブレンプレス成形は、メンブレンゴム23を介してメン
ブレンプレス成形装置21により仕上げ用シート15に
圧力を掛け、仕上げ用シート15を基材11および模様
材13の表面凹凸になじませて沿わせるとともに加熱
し、接着剤を軟化せしめて仕上げ用シート15を基材1
1および模様材13上に固定して被覆することにより行
なうことができる。
【0009】なお、メンブレンプレス成形は、上記のよ
うなゴムシート(メンブレンゴム)を用いた加圧プレス
(エアープレス)方式、水圧プレス方式でもよく、ま
た、ゴムシートを用いることなく基材11側を負圧とし
エアー圧のみで成形する、いわゆる真空成形方式や上方
から加圧して、下方から負圧(減圧)する真空圧方式で
もよい。メンブレン成形時の圧力は、水圧の場合5〜2
0kg/cm2 、さらに好ましくは10〜15kg/c
2、空気圧の場合4〜6kg/cm2、さらに好ましく
は2〜10kg/cm2 が良い。但し、メンブレンプレ
ス成形装置の能力に依存する。また、加熱条件は、使用
する仕上げ用フィルムおよび接着剤の種類にもよるが、
50〜150℃、さらに好ましくは70〜100℃程度
がよい。
【0010】なお、仕上げ用シート13の裏面に予め接
着剤を塗布・乾燥しておくこともできる。最後に、カッ
タなどで余剰のPVCシート15をカットし、図1
(C)に示した仕上り品とする。基材11としては、M
DFボード、パーチクルボード、樹脂ボードなど、プレ
ス成形に耐えうるものであればいずれでもよい。
【0011】模様材13は、インジェクション成形品、
プレス成形品、異型押出成形品などいずれもが用いられ
る。また、模様材13の材質は、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、木材などプレス圧力に耐えうるものであればい
ずれでもよい。さらに、プレスによる圧力により曲がる
可能性がある場合は、図2に示したように要所に突起1
3aを設け、基材11にはそれを受ける穴11aを設け
ておくとよい。
【0012】また、模様材13の形状は、プレス圧力に
耐えうるものであればいずれでもよく、例えば、図3に
示したように基材11の端面11b(切断面)を覆う形
状とすることにより、基材11の切断面の仕上げ処理を
省略ないし簡略化できる。
【0013】仕上げ用シート15としては、PVC、ポ
リオレフィン、ABS樹脂、AES樹脂(アクリロニト
リル・エチレンプロピレンラバー・スチレン共重合
体)、AAS樹脂(アクリロニトリル・アクリルラバー
・スチレン共重合体)、ACS樹脂(アクリロニトリル
・塩素化ポリエチレン・スチレン共重合体)などが用い
られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、基材とは別途成形され
た模様材を用いてメンブレンプレス法により成形品を得
ることにより、以下の作用効果が得られる。 模様材を載置してメンブレンプレスするだけで、表
面凹凸装飾模様を有する成形品が得られるので、ルータ
ー彫刻が不要となり経済的である。 ルーター彫刻が不要であるので、基材のサンディン
グ研磨が不要となり、工程を短縮化できる。 ルーター彫刻を施すと、接着剤塗布時に基材の彫刻
面の繊維がケバ立ち、最終成形品の表面にケバ立ちに由
来する表面凹凸が生じるが、本発明ではこのようなこと
はなく、最終成形品の表面状態は基材および模様材の表
面状態で管理できる。また、パーチクルボード等、側断
面凹凸のあるものでも本考察による枠材を取り付けるこ
とにより平滑な側面を得ることができる。
【0015】
【実施例】
実施例1 18t×400×600mmサイズのMDFボード(北
新合板(株)製)11の上に、予め成形されたABS樹
脂製の枠材(模様材13)を接着剤を用いて接着した。
つぎに、メンブレンプレス用の接着剤をその上に塗布
し、厚さ0.5mmのメンブレンプレス用PVCシート
(理研ビニル工業(株)製)15を上にのせ、水圧法に
よるメンブレンプレスを行なったところ、図4のような
成形扉を得ることができた。
【0016】実施例2 18t×400×600mmサイズのMDFボード11
に嵌合用の穴を穿ち、その上に予め成形されたABS樹
脂製の枠材(模様材13)をMDFボード11の嵌合用
穴にその突起を差し込み接着剤により固定した。つぎ
に、メンブレンプレス用の接着剤をその上に塗布し、厚
さ0.5mmのメンブレンプレス用PVCシート(理研
ビニル工業(株)製)15を上にのせ、水圧法によるメ
ンブレンプレスを行なったところ、図5に示すような成
形扉を得ることができた。
【0017】実施例3 18t×400×600mmサイズのMDFボード11
の上に、予め成形されたABS樹脂製の枠材(模様材1
3)を接着剤を用いて接着した。さらに、MDFボード
11の中央部に、予め成形された木材製のプレス装飾材
(模様材13′)を、その突起をMDFボード11の穴
に嵌め込んで接着剤により接着した。次に、実施例1と
同様にPVCシートを重ね水圧法によるメンブレンプレ
スを行なったところ、図6のような成形扉を得ることが
できた。
【0018】比較例1 18t×400×600mmサイズのMDFボード11
のコーナーや端部、さらに中央部にNCルーターにてル
ーター加工を行ない、図7のような形状とした後、メン
ブレンプレス用の接着剤をその上に塗布し、PVCシー
トを上に重ねて水圧法によるメンブレンプレスを行なっ
た。成形扉は得られたが、表面仕上り状態において凹凸
の欠点が著しく、実施例1の仕上りと比較して有為差が
認められ、劣っていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の実施例を示す説明図であ
る。
【図2】模様材の取付け例を示す分解拡大断面図であ
る。
【図3】模様材の取付け例を示す断面図である。
【図4】本発明で得られるメンブレンプレス成形材の実
施例を示す図であり、(A)が断面図、(B)が斜視図
である。但し、(A)においてPVCシート(仕上げ用
シート)は図示を省略してある。
【図5】本発明で得られるメンブレンプレス成形材の実
施例を示す図であり、(A)が断面図、(B)が斜視図
である。但し、(A)においてPVCシートは図示を省
略してある。
【図6】本発明で得られるメンブレンプレス成形材の実
施例を示す図であり、(A)が断面図、(B)が斜視図
である。但し、(A)においてPVCシートは図示を省
略してある。
【図7】従来法で加工した比較例1のMDFボードにつ
いて示す図であり、(A)が平面図、(B)が断面図で
ある。
【図8】従来のメンブレンプレス成形材の製造例を示す
説明図である。
【図9】ルーター加工されたMDFボードを示す断面図
である。
【符号の説明】
11 基材 11a 穴 11b 端面 11′ 基材 11′c 彫刻面 13 模様材 15 仕上げ用シート 21 メンブレンプレス装置 23 メンブレンゴム 31 ルーターピット 33 研磨材 35 カッタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸部を形成する模様材を基板上に載置し
    たのち、該基材と模様材を仕上げ用シートで被覆してメ
    ンブレンプレス成形することを特徴とするメンブレンプ
    レス成形材の製造方法。
JP10038593A 1993-04-01 1993-04-01 メンブレンプレス成形材の製造方法 Pending JPH06297572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10038593A JPH06297572A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 メンブレンプレス成形材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10038593A JPH06297572A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 メンブレンプレス成形材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06297572A true JPH06297572A (ja) 1994-10-25

Family

ID=14272550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10038593A Pending JPH06297572A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 メンブレンプレス成形材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06297572A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100593810B1 (ko) * 2005-04-27 2006-06-28 박성호 목재패널 측면 코팅방법
WO2013066381A2 (en) * 2011-08-31 2013-05-10 Hunter Douglas Industries Switzerland Gmbh Decorative panels with recessed patterns and methods of making the same with a flexible die
US9090117B2 (en) 2011-08-31 2015-07-28 3Form, Llc Decorative panels with recessed patterns and methods of making the same with a flexible die

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100593810B1 (ko) * 2005-04-27 2006-06-28 박성호 목재패널 측면 코팅방법
WO2013066381A2 (en) * 2011-08-31 2013-05-10 Hunter Douglas Industries Switzerland Gmbh Decorative panels with recessed patterns and methods of making the same with a flexible die
WO2013066381A3 (en) * 2011-08-31 2013-08-01 Hunter Douglas Industries Switzerland Gmbh Decorative panels with recessed patterns and methods of making the same with a flexible die
US9090117B2 (en) 2011-08-31 2015-07-28 3Form, Llc Decorative panels with recessed patterns and methods of making the same with a flexible die

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PL186449B1 (pl) Sposób wytwarzania listwy kształtowej, zwłaszcza listwy krawędziowej, dla przemysłu meblowego
JPH09226082A (ja) 化粧成形品及びその製造方法
US6869663B1 (en) Method of selectively coating a wood composite, and coated wood composite
US3738900A (en) Textured film finished panels and doors
JPH06297572A (ja) メンブレンプレス成形材の製造方法
US3869326A (en) Textured film finished panels and method therefor
JP3404101B2 (ja) プラスチック成形品の表面加飾法及び該方法により製造される複合シート
CN111015874A (zh) 一种eb模压倒角实木复合地板生产方法
KR101406178B1 (ko) 표면에 입체적인 무늬가 형성된 장식 판재의 제조 방법
JP3869920B2 (ja) 木質床材の製造方法
JPS6227990B2 (ja)
JPH04325249A (ja) 化粧材の製造方法
JP3259197B2 (ja) 装飾模様を有する天然木化粧単板シート、その製造方法、および化粧単板シート/板ガラス積層品
JPH0125693B2 (ja)
KR960001654B1 (ko) 입체감을 갖는 고광택 장식무늬판 및 그 제조방법
JP3012193B2 (ja) 化粧板及びその製造方法
JPH07110526B2 (ja) 塩化ビニル樹脂被覆された木理化粧シート及び木理化粧ボードの製造方法
JPH07314412A (ja) 家具の鏡板の製造方法
JPS6240190B2 (ja)
JP3217738B2 (ja) 化粧繊維板および化粧繊維板の製造方法および建具
KR100538752B1 (ko) 가구용 문짝의 제조방법
JPH10119131A (ja) 真空成形されたプラスチックフィルム層により表面が被覆された表面加飾製品及びその製造方法
KR20210091530A (ko) 생산성 향상을 위한 가구의 문짝 제조방법
JPH05318994A (ja) 浮き彫り模様のある化粧板及びその製造方法
JP3235154B2 (ja) 絵付け成形品およびその製造方法