JP3217738B2 - 化粧繊維板および化粧繊維板の製造方法および建具 - Google Patents

化粧繊維板および化粧繊維板の製造方法および建具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は例えばフラッシュ
ドアの面材として使用される化粧繊維板および該化粧繊
維板の製造方法および該化粧繊維板を使用した建具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】 例えばフラッシュドアの面材は、従来
木質繊維板を成形して框部と飾枠部と鏡板部とを一体的
に形成しかつ表面にエンボス加工を行ない、その後所望
なれば塗装を施すことによって製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記従来の製造方法
では、例えば飾枠部が深絞りエンボス模様部分となり、
この部分には大きな引張り力が及ぼされるために木質繊
維板の繊維が引張られ、この部分の密度が低下すること
がある。そしてこのような低密度部分は主として深絞り
エンボス模様部分の縁角部に発生するが、このような低
密度部分が該縁角部に発生すると該縁角部が丸角にな
り、該深絞りエンボス模様部分のシャープ性がなくな
り、また低密度部分は凹みとなってエンボス模様を不揃
いにするので製品の見栄えが悪くなる。また木質繊維板
成形物の表面に塗装を施す場合、該低密度部分は他の部
分よりも塗料の吸収性が高く、該低密度部分により多量
の塗料がしみ込んで均一な塗装を施すことが非常に困難
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、表面に深絞りエンボス模
様と微細エンボス模様とを付した通気性の木質繊維板成
形物(1A)と、該木質繊維板成形物(1A)の表面に該成形形
状に沿いかつエンボス模様に倣って真空吸引によって密
着されたプラスチックシート(10)からなり、該プラスチ
ックシート(10)の表面には微細エンボス模様が付されて
いる化粧繊維板(13)を提供するものである。該プラスチ
ックシート(10)の厚みは100〜250μであることが
望ましい更に本発明においては木質繊維マット(1) を
所定形状に成形しかつその表面に深絞りエンボス模様と
微細エンボス模様とを付して通気性の木質繊維板成形物
(1A)とした後、該表面に微細エンボス模様が付されてい
るプラスチックシート(10)を真空吸引によって密着させ
る化粧繊維板(13)の製造方法を提供するものであり、ま
た更に上記化粧繊維板(13)を芯材(14)の一方の側または
両方の側に接着した建具(15)を提供するものである。該
建具(15)においては該化粧繊維板(13)の左右両縁部の裏
面には夫々二条のV溝が加工され、該V溝を介して該化
粧繊維板(13)の左右両縁部を折曲げて該芯材の裏側に巻
き込み接着することが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】 本発明の一実施の形態を図1〜
図13に示す。木材チップを解繊することによって製造
された木質繊維にフェノール樹脂等の合成樹脂バインダ
ーを混合して木質繊維マット(1) をフォーミングし、該
木質繊維マット(1) は図1に示すように上型(17)と下型
(18)とからなるプレス成形型(16)間にセットされ、図2
に示すようにプレス成形およびエンボス加工が施されて
木質繊維板成形物(1A)となるが、図3に示すように該木
質繊維板成形物(1A)には左右の縦框部(2A)、上下の横框
部(2B)、中間部において二段に配置されている横中間框
部(3A,3B) 、および深絞りエンボス模様部分である飾枠
部(7,8,9) を介して三段に配置されている鏡板部(4,5,
6) が一体的に形成され、縦框部(2A)と鏡板部(4,5,6)
および縦框部(2A)と鏡板部(4,5,6) との境界の飾枠部
(7,8,9) には微細エンボス模様部分である縦方向の木目
模様E1 、横框部(2B)と中間框部(3A,3B) および横框部
(2B)と鏡板部(4,5,6) との境界の飾枠部(7,8,9) には微
細エンボス模様部分である横模様の木目模様E2 が付さ
れる。上記プレス成形工程において、深絞りエンボス模
様部分である飾枠部(7,8,9) の主として縁角部Cに引張
り力が及ぼされ、その部分の繊維が引張られて図4およ
び図5に示すように低密度部分L(図4点線で囲った部
分)が形成される。このように縁角部Cに低密度部分L
が形成されると、図4に示すように該縁角部Cが丸角に
なり飾枠部(7,8,9) のシャープ性がなくなり、また低密
度部分Lは凹みとなって図5に示すようにエンボス模様
が該凹みに干渉されて不揃いになる。
【0006】 上記のようにして所定形状に成形され、
そして同時にエンボス加工が施された木質繊維板成形物
(1A)は通気性を有する。したがって該木質繊維板成形物
(1A)は図6に示すような多孔型板(20)と、該多孔型板(2
0)を支持し上面に多数の吸引孔(22)が設けられている基
台(21)とからなる真空圧着型(19)上にセットし、その上
にプラスチックシート(10)を重ね合わせ、更にその上側
に圧着板(23)によって支持されたシリコンゴム袋(24)を
配置する。該シリコンゴム袋(24)の内圧は通常3〜5kg
/cm2 程度に設定しておく。そして該圧着板(23)を下降
させて図7に示すようにシリコンゴム袋(24)によって該
プラスチックシート(10)を該木質繊維板成形物(1A)表面
に押圧し、更に該真空圧着型(19)の基台(21)内を減圧経
路(25)によって減圧し、吸引孔(22)および多孔型板(20)
を介して該プラスチックシート(10)を該木質繊維板成形
物(1A)表面に真空吸引して密着させることが出来る。
【0007】 プラスチックシート(10)を該木質繊維板
成形物(1A)表面に接着するには、該プラスチックシート
(10)を加熱軟化させるか、あるいは該木質繊維板成形物
(1A)表面および/または該プラスチックシート(10)裏面
に接着剤を塗布する。また該プラスチックシート(10)を
加熱軟化させかつ該木質繊維板成形物(1A)表面および/
または該プラスチックシート(10)裏面に接着剤を塗布し
てもよい。
【0008】 該プラスチックシート(10)は例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、ポリブテン、ポリエステル、ポリアミド等を
材料とし、厚みは100〜250μであることが望まし
く、そして該プラスチックシート(10)の表面には、図8
に示すように該木質繊維板成形物(1A)表面の微細エンボ
ス模様部分である木目模様E1 ,E2 と同じ方向の微細
木目模様E'1,E'2が形成されている。該プラスチック
シート(10)の表面の微細エンボス模様は該木質繊維板成
形物(1A)表面の木目模様E1 またはE2 のみと同方向で
あってもよく、また該木目模様E1 ,E2 と方向を異に
してもよい。更に該プラスチックシート(10)は着色品で
あっても非着色品(透明品)であってもよい。
【0009】 該プラスチックシート(10)は、上記シリ
コンゴム袋(24)による押圧と真空圧着によって、図9に
示すように木質繊維板成形物(1A)の成形形状および深絞
りエンボス模様部分である飾枠部(7,8,9) の形状に沿っ
て密着するが、更には図10に示すように微細エンボス
模様部分である木目模様E1 ,E2 にも倣って密着す
る。このようにしてプラスチックシート(10)を表面に被
着すると図11に示すように飾枠部(7,8,9) の縁角部C
の低密度部分Lによる凹みが該プラスチックシート(10)
の木目模様E'1,E'2によって紛れ目立たなくなる。該
プラスチックシート(10)を被着した木質繊維板成形物(1
A)は該プラスチックシート(10)を化粧繊維板としてその
まゝフラッシュドアの面材に使用されてもよいが、所望
なれば更に該プラスチックシート(10)表面に塗装を施し
てもよい。
【0010】 このようにして製造された化粧繊維板(1
3)は例えばドア面材としてその一対を図12に示すよう
に芯材(14)の両側に張設し周面には化粧シート(10A) を
接着して、図13に示すような建具としてのフラッシュ
ドア(15)が製造される。
【0011】 上記実施の形態では化粧繊維板(13)はド
ア面材として芯材(14)の両側に接着されているので、こ
のようなフラッシュドア(15)はいずれの側からも開閉す
る場合に用いられる。しかし本発明では該化粧繊維板(1
3)芯材(14)の一方の側にのみ接着し、他方の側にはエン
ボス模様が付されていない平板を接着してもよい。また
鏡板部は縦および/または横に所望の個数配置されても
よい。
【0012】
【発明の効果】 本発明では、上記したように表面に
絞りエンボス模様と微細エンボス模様とを付した木質繊
維板成形物表面に微細エンボス模様が付されているプラ
スチックシートを真空吸引によって密着させるので、
ラスチックシートは木質繊維板の成形形状、深絞りエ
ンボス模様および微細 エンボス模様に倣って密着し、
木質繊維板成形物に部分的に低密度部分が存在してその
部分のエンボス模様が不明確、不揃いになっていても、
該プラスチックシートの微細エンボス模様によってその
部分が紛れて目立たなくなる。また化粧繊維板表面に塗
装を施す場合には、塗料のしみ込みが該プラスチックシ
ートによって阻止され、該木質繊維板の深絞り成形部分
が低密度になっても、該低密度部分に関係なく均一な塗
装を施すことが出来る。
【図面の簡単な説明】図1〜図13は本発明の一実施の
形態を示すものである。
【図1】 木質繊維板成形物の成形前説明図
【図2】 木質繊維板成形物の成形後説明図
【図3】 木質繊維板成形物の斜視図
【図4】 飾枠部の縁角部の拡大断面説明図
【図5】 飾枠部の縁角部の拡大平面説明図
【図6】 プラスチックシート真空圧着前説明図
【図7】 プラスチックシート真空圧着後説明図
【図8】 プラスチックシートの斜視図
【図9】 プラスチックシート真空圧着後詳細説明図
【図10】 プラスチックシート真空圧着後の飾枠部の
縁角部の拡大断面説明図
【図11】 プラスチックシート真空圧着後の飾枠部の
縁角部の拡大平面説明図
【図12】 フラッシュドア分解斜視図
【図13】 フラッシュドア断面図
【符号の説明】1 木質繊維マット 1A 木質繊維板成形物 2A 縦框部 2B 横框部 3A 中間框部 4,5,6 鏡板部 7,8,9 飾枠部 10 プラスチックシート 13 化粧繊維板(ドア面材) 15 フラッシュドア 16 プレス成形型 E1 ,E2 木質繊維板成形物の木目模様 E'1,E'2 プラスチックシートの木目模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/70 - 3/88

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に深絞りエンボス模様と微細エンボス
    模様とを付した通気性の木質繊維板成形物と、該木質繊
    維板成形物の表面に該成形形状に沿いかつエンボス模様
    に倣って真空吸引によって密着されたプラスチックシー
    トからなり、該プラスチックシートの表面には微細エン
    ボス模様が付されていることを特徴とする化粧繊維板
  2. 【請求項2】該プラスチックシートの厚みは100〜2
    50μである請求項1に記載の化粧繊維板
  3. 【請求項3】木質繊維マットを所定形状に成形しかつそ
    の表面に深絞りエンボス模様と微細エンボス模様とを
    して通気性の木質繊維板成形物とした後、該表面に微細
    エンボス模様が付されているプラスチックシートを真空
    吸引によって密着させることを特徴とする化粧繊維板の
    製造方法
  4. 【請求項4】該プラスチックシートの厚みは100〜2
    50μである請求項3に記載の化粧繊維板の製造方法
  5. 【請求項5】請求項1に記載の化粧繊維板を芯材の一方
    の側または両方の側に接着したことを特徴とする建具
  6. 【請求項6】該化粧繊維板の左右両縁部の裏面には夫々
    二条のV溝が加工され、該V溝を介して該化粧繊維板の
    左右両縁部を折曲げて該芯材の裏側に巻き込み接着した
    請求項5に記載の建具
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