JP3486235B2 - 合体型画像ファイルを利用した分岐方法およびシステム,ならびに分岐画面作成方法 - Google Patents

合体型画像ファイルを利用した分岐方法およびシステム,ならびに分岐画面作成方法

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JP3486235B2 JP22746394A JP22746394A JP3486235B2 JP 3486235 B2 JP3486235 B2 JP 3486235B2 JP 22746394 A JP22746394 A JP 22746394A JP 22746394 A JP22746394 A JP 22746394A JP 3486235 B2 JP3486235 B2 JP 3486235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は対話型画像表示における合体型
画像ファイルを利用した分岐方法およびシステム,なら
びに分岐画面作成方法に関する。
【0002】
【背景技術】光ディスク,光磁気ディスク,磁気ディス
ク等の記録媒体に画像データをあらかじめ格納してお
き,これらの画像データによって表わされる画像を表示
装置に表示するときに,ユーザが表示画面を見ながら次
に表示させるべき画面を選択できる,いわゆる対話型パ
ッケージ・メディアが開発されつつある。電子化された
写真集,百科辞典などである。
【0003】たとえば,電子化された山の写真集を考え
てみる。この写真集(記録媒体)には,日本を含む全世
界の著名な山岳の写真を表わす画像データが格納されて
いる。これらの山岳写真は,日本の山と世界の山に大き
く分類される。世界の山はさらに,中国の山,ヨーロッ
パの山,アメリカの山,アフリカの山等に分類される。
日本の山も,北海道の山,東北の山,関東の山等に分類
されるかも知れない。
【0004】いずれにしてもユーザは最初のメニュー画
面で日本の山と世界の山のいずれかを選択することにな
る。このメニュー画面には,少なくとも「日本の山」と
いう文字画像と「世界の山」という文字画像が表示され
よう。好ましくは背景画があった方が良い。この場合に
は,1つの背景画と2つの文字画像とが合成されること
により得られる画像が表示される。
【0005】したがって,このようなメニュー画面を作
成するときには,1つの背景画(静止画)を表わす画像
データ・ファイルと,2つの文字画像を表わす2つの文
字画像データ・ファイルをそれぞれ別個に用意し,これ
らを合成する必要がある。たとえば,背景画に文字画像
を貼り付け,この合成された画像を表わす画像データを
記録媒体に格納しておく必要がある。
【0006】また,メニュー画面は表示されたメニュー
の中から一つの項目をユーザに選択させるものであるか
ら,マウス等のポインティング・ディバイスが用いられ
ることを前提とすると,表示画面上に,「日本の山」,
「世界の山」という文字の表示位置と関連させて,選択
領域をあらかじめ設定する必要がある。
【0007】
【発明の開示】上述したメニュー画面のように,次に表
示すべき画像を選択させるための画面を分岐画面とい
い,分岐画面の表示や選択に応じた次の画面の表示を分
岐方法ということにする。
【0008】この発明は分岐画面の作成を容易化するた
めの新しい仕組みを提供するものである。
【0009】この発明は上記の仕組みによって作成され
た分岐画面を用いた分岐方法およびシステムを提供する
ものである。
【0010】この発明はさらに,音楽やナレーション等
を表わす音データもまた,画像データと同じように取扱
えるようにするものである。
【0011】この発明による分岐画面作成方法は,複数
の画像データとこれらの画像データの合成に関するデー
タとを含む合体型画像ファイルを含む画像ファイルをそ
れらの識別情報と関連づけて格納した第1の記録媒体を
用い,第1の記録媒体から使用する合体型画像ファイル
を選択し,選択した合体型画像ファイルにおける所定の
画像データによって表わされる画像を囲む選択領域を設
定し,設定した選択領域が指定されたときに次に表示す
べき画像ファイルを第1の記録媒体において選択し,選
択した合体型画像ファイルの識別符号,設定した選択領
域を表わすデータ,および選択した次に表示すべき画像
ファイルへのリンク情報を記述した分岐テーブルを作成
して第2の記録媒体に格納するものである。第1の記録
媒体と第2の記録媒体とは同じものであってもよい。
【0012】選択領域の設定は自動的にも手動でも行う
ことができる。
【0013】選択領域を自動的に行なわせる場合には,
所定の画像データによって表わされる画像のエッジを抽
出し,抽出したエッジの最小位置座標と最大位置座標
を,選択領域を表わすデータとすればよい。
【0014】所定の画像よりも少し広い範囲にわたって
選択領域を設定する場合には,最小位置座標から所定値
を減算して得られる座標と,最大位置座標に所定値を加
算して得られる座標とを,選択領域を表わすデータとす
ればよい。
【0015】一般には合体型画像は背景画と2つ以上の
文字画像とから構成されよう。そして,文字画像に選択
領域が設定されよう。
【0016】分岐テーブルを作成することにより分岐画
面を生成できるので,その作成が容易である。選択領域
も自動的に設定可能である。
【0017】好ましい実施態様では,音データの音ファ
イルをそれらの識別情報と関連づけて格納した第3の記
録媒体を用い,第3の記録媒体から使用する音ファイル
を選択し,設定した選択領域が指定されたときに次に出
力すべき音ファイルを第3の記録媒体において選択し,
選択した音ファイルの識別符号,および選択した次に表
示すべき音ファイルへのリンク情報を記述した分岐ファ
イルを作成して第2の記録媒体に格納する。第3の記録
媒体は第1および第2の記録媒体と同じものであっても
よい。
【0018】これにより,音楽やナレーション等の音デ
ータを画像データと同じように取扱うことができ,分岐
画面(メニュー画面)においてそれに関連する音の発生
も可能となる。
【0019】次に表示すべき画像ファイルおよび音ファ
イルとして,またはこれに代えて,他の情報またはデー
タへのリンク情報を分岐テーブルに記述することができ
る。
【0020】一実施態様においては,画像ファイルの識
別符号を含む画像キャストおよび音ファイルの識別符号
を含む音キャストを格納した第2の記録媒体において,
次に表示すべき画像ファイルおよび音ファイルとして,
それらの識別符号を含む画像キャストおよび音キャスト
を選択し,これらの画像キャストおよび音キャストへの
リンク情報を分岐テーブルに記述する。
【0021】他の実施態様においては,出力されるべき
順序に画像ファイルの識別情報と音ファイルの識別情報
とを配列したスクリプト・ファイルを格納した第2の記
録媒体において,次に表示すべき画像ファイルに代え
て,スクリプト・ファイルを選択し,このスクリプト・
ファイルへのリンク情報を分岐ファイルに記述する。
【0022】さらに他の実施態様においては,次に表示
すべき画像ファイルに代えて,第2の記録媒体から別の
分岐テーブルを選択し,この分岐テーブルへのリンク情
報を分岐ファイルに記述する。
【0023】この発明は,このようにして作成された分
岐画面(分岐テーブル)を用いた分岐方法を提供してい
る。
【0024】この発明による合体型画像ファイルを利用
した分岐方法は,合体型画像ファイルを含む画像ファイ
ルをそれらの識別情報と関連づけてあらかじめ第1の記
録媒体に格納しておき,合体型画像ファイルには,複数
の画像データと,これらの画像データの合成に関するデ
ータとを含ませておき,表示すべき合体型画像ファイル
の識別情報と,表示された合体型画像における少なくと
も2つの選択領域を表わすデータと,これらの選択領域
についての指定入力に応じて次に表示すべき画像ファイ
ルへのリンク情報とを含む分岐テーブルをあらかじめ第
2の記録媒体に格納しておき,分岐テーブルの指定に応
答して,その分岐テーブルに記述された識別情報によっ
てアクセスされる第1の記録媒体の合体型画像ファイル
に規定された複数の画像を合成して表示し,表示された
合体型画像においてその選択領域の指定入力があったと
きに,分岐テーブルに記述されたリンク情報にしたがっ
て次に表示すべき画像ファイルを第1の記録媒体におい
てアクセスするものである。
【0025】分岐画面に加えて,これに関連する音楽,
ナレーション等の音の生成も可能である。
【0026】すなわち,音を生成するこの発明による方
法は,音を発生させる音データを含む音ファイルをそれ
らの識別情報と関連づけてあらかじめ第3の記録媒体に
格納しておき,分岐テーブルには出力させるべき音ファ
イルの識別情報と,次に出力すべき音ファイルへのリン
ク情報とを記述しておき,分岐テーブルの指定に応答し
て合体型画像データの表示とともに,分岐テーブルに記
述された識別情報によってアクセスされる第3の記録媒
体の音ファイルに格納された音データによって表わされ
る音を発生し,選択領域の指定入力があったときに,分
岐テーブルに記述されたリンク情報にしたがって次に出
力すべき音ファイルを第3の記録媒体においてアクセス
するものである。
【0027】上述したスクリプト・ファイルまたは分岐
テーブルへのリンク情報にしたがって,次の画像や音を
発生させるようにすることもできる。
【0028】選択領域の指定はマウス等のポインティン
グ・ディバイスのみならずキーボード等によって選択領
域を表わす符号を入力することによっても達成できる。
【0029】この発明はまた,上記の分岐方法を実現す
る分岐システムも提供している。
【0030】この発明の他の特徴は実施例の説明におい
て明らかになるであろう。
【0031】
【実施例】図1は分岐画像データの作成を含むマルチメ
ディア・データ作成のために用いられるシステムの全体
的構成を示している。マルチメディア・データとはこの
実施例では原則的に画像データと音データとを含むもの
として用いられるが,画像データのみを含む用語として
用いられるのを排除するものではない。
【0032】図1のシステムはまた,マルチメディア・
プレゼンテーション・システム(たとえば,上述した写
真集等の再生システム)としても用いられる。この場合
には後述する管理用記録媒体,画像用記録媒体および音
用記録媒体が1つの記録媒体で実現されよう。したがっ
て,3台のディスク・ドライバ15,21および31の機能は
1台のディスク・ドライバによって実現され,このシス
テムは1台のディスク・ドライバを備えれば充分という
ことになる。
【0033】マルチメディア・データ作成においても,
上述した3種類の記録媒体は1つの記録媒体で兼用で
き,ディスク・ドライバも1台で足りる。
【0034】以下の実施例の説明では,管理用記録媒体
に格納されるデータ,画像用記録媒体に格納される画像
データおよび音用記録媒体に格納される音データの混同
を避けるために,また説明をより分りやすくするため
に,図1に示すシステムが用いられる。
【0035】コンピュータ・システム10はマルチメディ
ア・データ作成(ならびにマルチメディア・プレゼンテ
ーション)専用のものでもよいし,汎用のコンピュータ
・システムをマルチメディア・データ作成用(ならびに
マルチメディア・プレゼンテーション用)にプログラム
したものでもよい。
【0036】コンピュータ・システム10はCPU11,メ
モリ12,入力装置13,および表示装置14を備えている。
メモリ12は半導体メモリ,フロッピィ・ディスク,ハー
ド・ディスク等を含み,CPU11の実行するプログラム
を格納したり,ワーク・エリアとして用いられる。入力
装置13はキーボード,マウス等を含み,CPU11にコマ
ンド,データ等を与えるものである。表示装置14はたと
えばCRT表示装置,液晶表示装置等により実現され
る。キーボード,マウス等は表示装置14上において後述
する選択領域を指定するためにも用いられる。
【0037】コンピュータ・システム10にはSCSI
(Small Computer System Interface)バスを介して,
ディスク・ドライバ15,画像システムおよび音システム
が接続されている。
【0038】ディスク・ドライバ15はディスク状記録媒
体(光ディスク,光磁気ディスク,磁気ディスク等)に
データを書込む,およびこの記録媒体からデータを読出
すものである。ディスク・ドライバ15によって読み書き
される記録媒体を,他の記録媒体と区別するために管理
用記録媒体ということにする。管理用記録媒体には後に
詳述する分岐テーブル,スクリプト・ファイル,画像キ
ャスト,音キャスト等が記録される,または記録されて
いる。
【0039】画像システムはディスク・ドライバ21,画
像再生装置22,および表示装置23を含む。ディスク・ド
ライバ21によって読み書きされるディスク状記録媒体を
画像用記録媒体ということにする。画像用記録媒体には
後述する合体型画像ファイル,画像ファイル(一画面分
の画像を表わす画像データ(データ圧縮または符号化さ
れた画像データ,文字画像データを含む)を画像ファイ
ルといい,画像ファイルまたは合体型画像ファイルの集
まりをアルバムということにする)等がアクセス可能に
記録される,または記録されている。
【0040】画像再生装置22はディスク・ドライバ21に
よって画像用記録媒体から読出された画像データまたは
コンピュータ・システム10から与えられた画像データに
よって表わされる画像を表示装置23に表示する処理を行
うものであり,VRAM,D/A変換回路,画像処理回
路,表示制御回路等を含む。
【0041】表示装置23はCRT表示装置または液晶表
示装置(ビデオプロジェクタの一部として用いられるも
のを含む)により実現される。マルチメディア・プレゼ
ンテーション・システムには,コンピュータ・システム
10の表示装置14またはこの表示装置23の少なくともいず
れか一方が設けられればよい。
【0042】音システムは,ディスク・ドライバ31,音
再生装置32およびスピーカ33が含まれる。ディスク・ド
ライバ31によって読み書きされるディスク状記録媒体を
音用記録媒体ということにする。音用記録媒体は音を表
わすディジタル・データ(ADPCM;Adaptive Diffe
rential Pulse Code Modulation されたものを含む)を
記録するものである。一曲の音楽,一つのまとまりのあ
るナレーション等,一単位の音データを音ファイルとい
う。
【0043】音再生装置32は音用記録媒体から読出され
た音データを音信号に変換してスピーカ33を駆動するも
のであり,ADPCM復号化回路,D/A変換回路等を
含む。
【0044】音用記録媒体はMIDI(Musical Instru
ment Digital Interface)データを一部または全部に格
納したものでもよい。この場合には音再生装置32は電子
楽器を含むものとなる。
【0045】画像ファイルと音ファイルとを一つの記録
媒体に格納するようにしてもよい。この場合にはドライ
バ21と31は一台のドライバで兼用される。高速のディス
ク・ドライバは画像ファイルと音ファイルとを時分割で
読出すことができ,これらの読出されたデータに基づい
て画像の表示と音の発生(出力)とを同時に行うことが
できる。さらに,画像用記録媒体と画像用記録媒体と音
用記録媒体とが同一の記録媒体であってもよい。この場
合には,ドライバ15とドライバ21とドライバ31は一台の
ドライバで兼用される。これらの3種類の記録媒体のう
ちの少なくとも任意の2つが同一の記録媒体であっても
よい。
【0046】ディスク状記録媒体に代えて,画像ファイ
ルや音ファイルを記録するために半導体メモリやテープ
状記録媒体(光テープ,磁気テープ等)を用いることが
できる。
【0047】マルチメディア・データ作成システム(ま
たはマルチメディア・プレゼンテーション・システム)
には,画像データの入力装置,音データの入力装置等を
接続してもよい。画像データ入力装置はたとえば,入力
する映像信号をA/D変換し,データ圧縮する装置など
が含まれよう。音データの入力装置にはマイク,A/D
変換回路,バッファ・メモリ,ADPCM符号化回路等
が含まれよう。
【0048】図2は上述したマルチメディア・プレゼン
テーション・システムの表示装置14に表示される一連の
画面の例と,その画面を生じさせるデータと,分岐の様
子とを示すものである。これは上述した山の写真集を例
とするものである。
【0049】まずメニュー画面(1) が表示される。メニ
ュー画面(1) は背景画(自然画)と,2つの文字画面
「1.日本の山」,「2.世界の山」とから構成され
る。このメニュー画面(1) およびこれに関連する音は分
岐テーブル(1) ,画像キャスト(1) および音キャスト
(1) によって生成される。分岐テーブル,画像キャスト
および音キャストの詳細については後述する。画像キャ
スト(1) は上記メニュー画面(1) を生じさせる。音キャ
スト(1) はメニュー画面(1) が表示されているときに,
バックグランド・ミュージック(BGM)やナレーショ
ン(たとえば,選択操作の案内)をスピーカ33から発生
させる。分岐テーブル(1) によってこれらの画像キャス
ト(1) および音キャスト(1) が指定される。
【0050】分岐テーブル(1) にはまた,メニュー画面
(1) に表示された文字画像「1.日本の山」および
「2.世界の山」の選択領域を定めるデータが含まれて
いるとともに,選択領域が指定されたときに,指定され
た選択領域に応じて次に出力すべき画像および音を表わ
すデータ(図2に示す例では,スクリプト・ファイル
(1)とメニュー画面(2) )が含まれている。
【0051】入力装置13のキーボードまたはマウスによ
って「1.日本の山」が指定されると,スクリプト・フ
ァイル(1) に記述された画像キャストおよび音キャスト
にしたがって,一連の画像(旭岳,雄阿寒岳,…,霧島
山)が表示されるとともに,これらの山の説明のナレー
ションまたはBGMが流れる。スクリプト・ファイル
(1) には,画像キャスト(2) 〜(j+1) および音キャスト
(2) 〜(i) が記述されている(詳細は後述する)。
【0052】画像の表示および音の発生のシーケンスを
スクリプス・ファイルに記述せずに(スクリプス・ファ
イルを設けることなく),画像キャストや音キャストに
次に出力すべき画像を表わす画像キャストまたは音を表
わす音キャストを指定するデータを格納しておいてもよ
い。
【0053】一連の画像と音の出力が終ると,メニュー
画面(1) または他のメニュー画面が表示される。
【0054】「2.世界の山」が指定されると,分岐テ
ーブル(2) にしたがって下位の階層のメニュー画面(2)
が表示されるとともに,それに関連するナレーションま
たはBGMが流れる。分岐テーブル(2) には画像キャス
ト(k) と音キャスト(k) が含まれている。画像キャスト
(k) の記述にしたがって,背景画像と,4つの文字画像
「1.中国の山」,「2.ヨーロッパの山」,「3.ア
メリカの山」,および「4.アフリカの山」が表示され
る。音キャスト(k) にしたがって,このメニュー画面
(2) に関連するナレーション(音声によるメニュー選択
の案内等),BGM等が流れる。
【0055】4つの文字画像のいずれかの選択領域が入
力装置13によって指定されると,この指定に応じて,分
岐テーブル(2) の分岐情報にしたがって,次の画像表示
および音の発生が行なわれることになる。
【0056】上述したメニュー画面(1) およびメニュー
画面(2) (ならびに旭岳等の画像および文字)は画像キ
ャストによって指定される合体型画像ファイルに格納さ
れた画像データに基づいて表示される。
【0057】合体型画像ファイルについて説明してお
く。図3に示す背景画(自然画,絵)と図4および図5
に示す文字画像とを用いて,図6に示すような合成画像
(メニュー画面(1) )を作成する合体型画像ファイルに
ついて説明する。合体型画像ファイルには,基本的には
自然画を表わす画像データと,文字画像を表わす画像デ
ータと,これらの画像データを合成するのに必要な情報
(データ)とが含まれる。合体型画像ファイルには合成
後の画像を表わす画像データは含まれない。
【0058】図7は合体型画像ファイルの構成の一例を
示している。合体型画像ファイルは,ヘッダ,情報領
域,パス領域,および画像データ領域から構成されてい
る。
【0059】画像データ領域には,図3に示す自然画を
表わす画像データと,図4および図5に示す文字画像を
表わす画像データとが格納される。
【0060】図3に示す自然画を表わす画像データには
3種類あり,それは検索用縮小画像データA1と,標準
画像データA2と,ハイビジョン用画像データA3とで
ある。
【0061】縮小画像データA1は標準画像データA2
を間引き処理,平均化処理等により縮小(たとえば1/
64)することにより作成されたもので,主に検索処理に
用いられる。すなわち,検索処理時には,多数の合体型
画像ファイルから縮小画像データがそれぞれ読出され,
これらの縮小画像データによって表わされる縮小画像が
マルチ画面を構成するように表示画面に表示される。
【0062】標準画像データA2はテレビジョン画面に
表示するのに適した解像度をもつ画像データである。マ
ルチメディア・プレゼンテーション・システムで画像表
示のために用いられる画像データは,基本的には,この
標準画像データA2である。もちろん,他の画像データ
A1,A3もマルチメディア・プレゼンテーションに用
いることができる。
【0063】ハイビジョン用画像データA3は高解像度
(たとえば標準画像データの4倍)のもので,ハイビジ
ョン表示またはプリント用に用いられる。さらに高解像
度(たとえば,ハイビジョン用の4倍の解像度をもつも
の,より大きなプリント画を得るため)の画像データを
合体型画像ファイルに含ませることができる。自然画を
表わす画像データの種類数は任意である。
【0064】図4および図5に示す文字をそれぞれ表わ
す文字画像データBおよびCは一種類のみ用意されてい
る。これらの文字画像データBおよびCは少くとも文字
の領域分だけあればよく,一画面分は必ずしも必要な
い。文字画像データについても,解像度の異なるものを
複数種類用意してもよい。
【0065】さらに異なる絵や文字を表わす画像データ
を合体型画像ファイルに設けてもよいのはいうまでもな
い。合体型画像ファイルは2種類以上の画像を合成する
ものであるからである。カラー画像のみならず,白黒画
像のデータを用意しておいてもよい。
【0066】パス領域には,上述した各画像データA
1,A2,A3,BおよびCをアクセスするためのデー
タ(パスまたはオフセット,その他のアドレスに関連す
るデータ)がそれぞれ記憶される。
【0067】ヘッダには合体型画像ファイルであること
を示すコード,この合体型画像ファイルが属するアルバ
ムの名称(名),合体型画像ファイルの名称(名)等が
格納される。
【0068】情報領域には,バージョン番号,圧縮方
式,画像回転情報,テーブル,作成年月日等が記述され
る。
【0069】バージョン番号はバージョンを識別するた
めのVersion 1.2 とかVersion 3.5とかの番号である。
【0070】圧縮方式は画像データ領域の画像データが
データ圧縮されている場合に,その方式(たとえばJP
EG方式等)を示すものであり,これは主に自然画につ
いて適用される。
【0071】画像回転情報は画像データ領域の画像デー
タ(時に自然画の)を表示したときに,観察者に正しく
見せるためには反時計回りに何度回転して表示すればよ
いかを示すものである。たとえば,この情報には0度,
90度,180 度,270 度などがある。
【0072】テーブルは,画像データ領域に格納した画
像データの種類と解像度を示すものである。たとえば,
カラー(24ビット)自然画(縮小1/64,標準1/1,
ハイビジョン4/1),文字(8ビット),画像(標準
1/1)というデータが,テーブルの形で一定の配列で
記述されている。この配列は,パス領域に記述したパス
・データの順序と一致している。
【0073】作成年月日はこの合体型画像ファイルを作
成した年月日である。
【0074】画像用記録媒体にはこのような合体型画像
ファイルが複数個格納される。この合体型画像ファイル
の作成は,図1に示すシステムを用いて行なうことがで
きる。必要な画像データとその情報とを作成して図7に
示すような形式で記録媒体に格納すればよい。
【0075】画像用記録媒体には合体型画像ファイル以
外の画像ファイルも格納される。この画像ファイルに
も,そのアルバム名,ファイル名を含むヘッダ,図7の
情報領域に示されるような情報,パスおよび画像データ
が格納される。一つの絵または文字画像について,複数
種類の解像度をもつ画像データを格納しておくとよい。
【0076】音用記録媒体に格納される音ファイルもま
た,アルバム名,ファイル名を含むヘッダ,再生等のた
めに必要な情報,および音データを含むように構成され
る。もっとも,アルバム名,ファイル名,情報はディレ
クトリに格納してもよい。
【0077】図8はメニュー画面(1) の選択領域の例を
示している。2つの文字画像「1.日本の山」および
「2.世界の山」を囲む領域がそれらの選択領域S1お
よびS2である。
【0078】選択領域S1およびS2はともに矩形の領
域である。画面の左上の角をXY座標軸の原点として
(X軸は水平(横)方向に右に向ってとられ,Y軸は垂
直(縦)方向に下に向ってとられる),選択領域S1は
その左上の角の座標(X1min,Y1min )と右下の角
の座標(X1max ,Y1max )とによって定められる。
同じように,選択領域S2は2つの座標(X2min ,Y
2min )および(X2max ,Y2max )によって規定さ
れる。
【0079】このような選択領域はCPU11によって自
動的に設定される。文字画像「1.日本の山」を例にと
る。
【0080】指定された合体型画像ファイルに含まれる
文字画像データが読出されメモリ12に格納される。この
文字画像データは一般に白黒画像データ(輝度データ)
またはR,G,Bカラー画像データによって構成されて
いる。文字画像データが圧縮画像データの場合には伸張
処理されたのちメモリ12に格納される。
【0081】文字画像は白色の背景に描かれている。一
画素が8ビットで表わされているとすると,白色の背景
の輝度データ,R,G,BデータともFF(16進数)で
表わされる。したがって,この白色背景(データFF)
以外の部分を抽出すれば,抽出された画像データは文字
画像を表わす画素上のものである。データFFに近い値
のスレッショールド・レベルを用いてこの抽出処理を行
ってもよい。これは一種のエッジ抽出処理である。
【0082】抽出された画像データに対応する画素のX
座標の最小値,最大値をそれぞれx1min ,x1max と
し,Y座標の最小値,最大値をそれぞれy1min ,y1
maxとする。X座標の最小値x1min とY座標の最小値
y1min との組によって表わされる座標(x1min ,y
1min )を左上の角とし,X座標の最大値x1max とY
座標の最大値y1max との組によって表わされる座標
(x1max ,y1max )を右下の角とする矩形は,図9
に示すように,文字画像を囲むものとなる。
【数1】 (X1min ,Y1min )=(x1min ,y1min ) (X1max ,Y1max )=(x1max ,y1max ) とすれば,文字画像「1.日本の山」の選択領域を表わ
すデータが得られる。
【0083】文字画像が占める領域よりも少し広い範囲
を選択領域とする場合には,図10に示すように,適当な
値(適当な数の画素分の長さ)をそれぞれΔ1,Δ2,
Δ3,Δ4として,
【数2】(X1min ,Y1min )=(x1min −Δ1,
y1min −Δ3) (X1max ,Y1max )=(x1max +Δ2,y1max
+Δ4) とすればよい。Δ1=Δ2,Δ3=Δ4としてもよい
し,Δ1=Δ2=Δ3=Δ4とすることもできる。
【0084】文字画像が図11に示すように白抜き文字を
表わす場合には,白の部分を抽出するか,または黒以外
の部分を抽出すればよい。後者の抽出処理においては,
背景を表わすBおよびGの画像データをそれぞれ00と
しておき,これらの画像データにおいて00以外の部分
を抽出すればよい。
【0085】図12に示すように,文字の輝度にグラデー
ションがかかっている場合には,文字の輪郭を黒で表現
した文字データをあらかじめ作成しておけばよい。
【0086】図13は画像キャスト(Image Cast)の構造
の一例を示している。画像キャストは,ヘッダ,アルバ
ム名,(合体型)画像ファイル名,合体情報,遷移時
間,表示時間,画像出現効果,画像出現効果時間,画像
の解像度,位置情報,拡大倍率等を含む。
【0087】ヘッダは画像キャストであること,および
その画像キャストの識別符号(画像キャスト番号)を示
すものである。
【0088】アルバム名および(合体型)画像ファイル
名は,再生すべき画像ファイル(合体型画像ファイルま
たはそれ以外の画像ファイル)を示すものである。
【0089】合体情報は合体型画像ファイルが指示され
ていた場合に用いられるもので,合体型画像ファイルに
含まれる複数の画像データのうちのどれを用いるのかと
いう情報(合体させる画像の種類)と,合成(合体)方
法とを含む。合体させるべき画像の種類に関する情報に
は,合体させるか,させないかの情報も含まれる。合体
させる場合には合体させるべき画像データが明示される
(この例では,合体させるべき画像データは画像の解像
度によって指示されている)。合体させない場合には,
どの画像(自然画,文字画像)を用いるかが記述され
る。合体方法にはOR,AND,NOR等がある。
【0090】遷移時間および表示時間については後述す
る。
【0091】画像出現効果は,画像の表示を開始すると
きに,いきなり全画面を表示するのか(全画面を瞬間的
に切替えるのか),両開きのドア(またはカーテン)を
開けるような態様で次の画像を表示するのか,右から左
に掃引しながら次の画像を表示するか,上から下に掃引
しながら画像を表示しはじめるのか,中心から徐々に表
示領域を拡大しながら絵を出現させるのかというような
画面効果を選択するものである。画像出現効果時間は,
画像の一部の出現開始から全部が出現するまでの時間で
ある。
【0092】画像の解像度は上述したように表示すべき
画像(自然画)の解像度を示し,図5の例では1/64,
1/1,4/1のいずれかが選択される。この解像度の
指定により,結果的に画像データが選択される。
【0093】位置情報は,表示すべき画像の表示画面上
における位置を表わす。例えば,表示すべき画像の中心
のX,Y座標で表現される。
【0094】拡大倍率(縮小倍率も含む)は表示する画
像を拡大または縮小するときの倍率を表わす。
【0095】図14は音キャスト(Audio Cast)の構造の
一例を示している。音キャストにはヘッダ,アルバム
名,音ファイル名,トラック番号,属性,遷移時間,ス
タート・ポインタおよびストップ・ポインタ等が含まれ
る。
【0096】ヘッダは音キャストであること,および音
キャストの識別符号(音キャスト番号)を示すものであ
る。
【0097】アルバム名およびファイル名は再生すべき
音ファイルを同定するものである。トラック番号は,再
生すべき音ファイルが存在する音用記録媒体上のトラッ
ク番号を示す。ファイル名によってトラック番号が一義
的に定まる場合にはトラック番号は必ずしも必要ない。
【0098】属性は音の性質等,たとえばモノ/ステレ
オの別,チャネル数を示す。
【0099】遷移時間については後に説明する
【0100】音については音ファイル内のすべての音が
再生されるとは限らない。たとえば一曲(一つの音のフ
ァイル)の中の特定の部分(これをクリップという)の
みを再生することが要求されることがある。スタート・
ポインタおよびストップ・ポインタは,再生すべきクリ
ップの開始位置および終了位置を,音ファイルにおける
最初の音の位置を基準として,時間で表現するものであ
る。
【0101】図15はスクリプト・ファイルの記述にした
がって発生する画像(静止画)と音のシーケンスの一例
を示している。
【0102】まず導入音楽(2) (音)がスピーカ33から
流れ,この音楽(2) が流れている間に表示装置23に画像
(2) が表示される。画像(2) が表示されている間に,導
入音楽(2) がナレーション(3) (音)に切替わる。ナレ
ーション(3) が終った後に,一時的に音の発生が止む。
この間に,画像(2) から画像(3) に切替わり,続いてナ
レーション(4) が流れる。この例では,画像と音とが同
時に出力されることがある。
【0103】ある音の出力または画像の表示が開始され
た時点から,次の音の出力または画像の表示が開始され
るまでの時間を,この例において,遷移時間という。一
つの画像が表示されている時間を表示時間という。
【0104】図16は発生する画像(静止画)と音のシー
ケンスの他の例を示している。このシーケンスでは,音
と画像は同時には発生しない。ある一時点では音または
画像のいずれか一方が再生されているか,またはいずれ
も再生されていない。
【0105】このシーケンスの例では,ある音の出力の
停止または画像の表示終了の時点から,次の音の出力の
開始または画像の表示開始までの時間を遷移時間と定義
している。一つの画像が表示されている時間が表示時間
である。破線で示すように,画像についてはある画像の
表示開始から次の画像の表示開始までを遷移時間とする
こともできる。さらに,開始(第1番目の音の発生また
は画像表示)の時点からの時間(開始時間)(これも遷
移時間という)を,上述した遷移時間に代えて定義して
もよい。
【0106】このような再生すべき1つの画像または一
つづきの音は上述した画像キャストまたは音キャストに
よって記述され,それらの再生の順序はスクリプト・フ
ァイルに記述される。
【0107】スクリプト・ファイルの一例が図17に示さ
れている。このスクリプト・ファイルは図15に示すシー
ケンスを表わしたものである。スクリプト・ファイルに
はスクリプト・ファイルであること,およびその識別符
号(スクリプト・ファイル番号)が記述される。PLAYは
再生命令を,Audio Castは音キャストを,Image Castは
画像キャストをそれぞれ表わしている。PLAY Audio Cas
t (2) が一つの命令文(ステートメント)であり,これ
は音キャスト(2) を再生せよということを意味してい
る。これらの命令文は再生すべき順番に記述される。し
たがって,音(2),画像(2) ,音(3) ,画像(3) ,音(4)
の順番に再生される。これは図15のシーケンスと同じ
である。スクリプト・ファイルにおいて,命令PLAYはそ
の記述を省略することができる。画像キャストや音キャ
ストに記述されている遷移時間,表示時間をスクリプト
・ファイルに記述してもよい。
【0108】スクリプト・ファイルの最後には,このス
クリプト・ファイルにしたがう一連の画像と音の発生が
終了した後に出力すべきメニュー画面を指定するため
に,そのメニュー画面を出力させる分岐テーブル(Bran
ch Table (1))の識別符号が記述されている。
【0109】図15および図16に示す画像と音のシーケン
スにおいて,表示時間や遷移時間を設けずに,マウスか
らクリック信号またはキーボードのネキスト・キーから
の信号の入力に応答して,次の画像および音に切換える
ことにより,画像と音とを順次出力させるようにするこ
ともできる。
【0110】また,スクリプト・ファイルを設けない構
成とすることもできる。この場合には,画像キャストお
よび音キャストに,次に出力させるべき画像を示す画像
キャストもしくは音を示す音キャストまたは分岐テーブ
ルへのパス(それらの識別符号,アドレス,オフセット
等)(リンク情報)を記述しておけばよい。
【0111】図18は分岐テーブルの一例を示している。
上述したように分岐テーブルはメニュー画面およびそれ
に関連する音を発生させるものである。
【0112】ヘッダは分岐テーブルであること,および
その識別符号(分岐テーブル番号)を示すものである。
【0113】分岐の数はこの分岐テーブルにしたがって
表示されるメニュー画面に表示される選択可能な項目
(上述の「1.日本の山」や「2.世界の山」)の数で
ある。メニュー画面(1) の場合には分岐の数は2であ
る。
【0114】分岐へのパスは,選択項目が指定されたと
きに,その指定にしたがって次に出力すべき画像を示す
画像キャスト,音を示す音キャスト,一連の画像と音を
示すスクリプト・ファイル,またはメニュー画面を示す
分岐テーブルへのパス(これらの画像キャスト,音キャ
スト,スクリプト・ファイル,分岐テーブルの識別符
号,アドレス,オフセット等)である。
【0115】選択項目は2通りのやり方で指定される。
その一は,キーボード中のテンキーを用いて指定するも
のである。テンキー#1(または#2)で指定される分
岐へのパスはこの場合に用いられる。その二は上述した
選択領域をポインティング・ディバイスで指定すること
である。この場合には,分岐#1(または#2)へのパ
スが参照される。もちろん,テンキー#1で指定される
分岐へのパスと分岐#1へのパスとは同じパスを表わし
ている。
【0116】他のキーで指定される処理へのパスは,た
とえばキーボード上のForward キー,Reverse キー,St
opキー等が押されたときに,進むべき表示処理等に関す
るデータまたはパスを記述するものである。たとえばRe
verse キー入力があったときには,前回に出力された画
像および音を示す画像キャスト,音キャスト,スクリプ
ト・ファイルまたは分岐テーブルが,このデータまたは
パスにしたがって参照されることになる。
【0117】画像キャスト番号および音キャスト番号
は,この分岐テーブルにしたがうメニュー画面において
表示する画像を表わす画像キャストおよびメニュー画面
表示にともなって発生させるべき音を表わす音キャスト
を指定するものである。
【0118】選択領域#1を表わすデータは上述した座
標(X1min ,Y1min ),(X1max ,Y1max )で
あり,選択領域#2を表わすデータは座標(X2min ,
Y2min ),(X2max ,Y2max )である。
【0119】上述した画像キャスト,音キャスト,スク
リプト・ファイルおよび分岐テーブルは,図19に示すよ
うに,管理用記録媒体に格納される,または格納されて
いる。これらの画像キャスト,音キャスト,スクリプト
・ファイルおよび分岐テーブルの配列の順序は任意であ
る。
【0120】画像キャストの作成処理について説明して
おく。この処理は,画像のおおまかな選択と,画像キャ
スト・データの詳細の指定とに分けることができる。
【0121】画像のおおまかな選択では,画像用記録媒
体に格納されている画像ファイル(合体型画像ファイル
を含む)のうち所望のものが選択される。このとき,上
述した検索用画像データが有効に用いられよう。選択し
た画像ファイルによって表わされる画像が表示装置14ま
たは23に表示される(データ伸張,画像合成が行われ
る)。オペレータは表示された画像をみて,最終的に選
択するかどうかを決定する。最終的に選択された画像フ
ァイルのプログラム名およびファイル名はメモリ12のワ
ーク・エリアに格納される。
【0122】必要な画像ファイルの選択が終了すると,
選択された各画像ファイルについて画像キャストが作成
される。画像キャストに必要な合体情報,遷移時間,表
示時間,画像出現効果とその時間,位置情報,拡大倍率
等が順次入力される。作成された画像キャストはワーク
・エリアに保存される。必要なすべての画像キャストの
作成が終了すると,これらの画像キャストは管理用記録
媒体に格納される。
【0123】音キャストの作成もほぼ同じ手順で行なわ
れる。まず音ファイルの選択が行なわれる。音用記録媒
体において音ファイルが指定され,音が再生される。再
生された音を聞いてオペレータは最終的に選択するかど
うかを決定する。決定された音ファイルのアルバム名お
よびファイル名がワーク・エリアに保存される。
【0124】音キャストの詳細データのうちで入力が必
要なものは遷移時間,スタート・ポインタおよびストッ
プ・ポインタである。選択した音ファイルが再生され
る。スタート・ポインタとしたい音が出力された時点
で,その時点を指定する入力が入力装置13から与えられ
ると,CPU11はそのときの時間が音再生装置32に問合
わせる。音再生装置32から返答された時間がスタート・
ポインタとなる。同じようにストップ・ポインタが設定
される。最後に遷移時間が入力される。
【0125】スクリプト・ファイルは既に作成したキャ
ストを再生の順番で入力することにより作成される。
【0126】一旦作成されたスクリプト・ファイルおよ
びキャストは上述した手順で再生される。オペレータは
再生されたマルチメディアを観賞しながら,必要な部分
を修正する。各メディアについての情報は画像キャス
ト,音キャストに,全体の流れはスクリプト・ファイル
にそれぞれ記述されているので,これらを個々に修正す
れば足り,修正作業が容易である。
【0127】図20は分岐テーブルの作成処理手順を示し
ている。分岐テーブルの作成はCPU11の制御の下でメ
モリ12上で行なわれる。この処理は大別すると,使用す
るキャストの設定(ステップ41),キーに対応する分岐
パス等の設定(ステップ42),選択領域の設定(ステッ
プ43〜49),およびメモリ12において作成された分岐テ
ーブルを管理用記録媒体に格納する処理(ステップ50)
からなる。これらの処理は表示されるメニュー画面にお
いて選択される(ステップ40)。
【0128】使用するキャストの設定では,既に作成さ
れている画像キャストおよび音キャストが選択される,
または使用に適した画像キャストおよび音キャストが新
たに作成されて設定される。
【0129】分岐パス等の設定では,分岐の数,テンキ
ーで指定される分岐へのパス,その他の処理へのパスが
設定される。
【0130】選択領域の設定には自動モードと手動モー
ドとがある。いずれにしても,処理の対象となるメニュ
ー画面が選択され,その画面が表示装置14(または23)
に表示される(ステップ43)。
【0131】自動モードが選択された場合には,CPU
11は上述したように,メニュー画面を構成する文字画像
データ上において,文字のエッジを抽出し,文字画像を
囲む領域を示す2点の座標を算出する(ステップ45)。
算出された座標によって指定される領域が表示装置14
(または23)に表示される(ステップ46)。オペレータ
が表示された領域の確認入力を与えれば(ステップ4
7),選択領域を示すデータがメモリ12に格納される。
オペレータは必要に応じて選択領域を修正することもで
きる。
【0132】手動モードが選択された場合には,オペレ
ータがキーボードやマウスを用いて表示画面上に選択領
域を設定する(ステップ48)。
【0133】この後,設定された選択領域が指定された
ときの分岐へのパスが設定される(ステップ49)。
【0134】複数の選択領域について上述の操作,処理
が繰返されることになる。
【0135】このようにしてメモリ12上に作成された分
岐テーブルは最後に管理用記録媒体に格納される(ステ
ップ50)。
【0136】図21は分岐テーブルにしたがうメニュー画
面の表示およびこれに関連する音の再生の処理手順を示
している。この処理はCPU11によって制御される。
【0137】メイン・プログラムによって指定された,
または先に読出したスクリプト・ファイル等によって指
定された分岐テーブルが管理用記録媒体から読出され,
メモリ12のワーク・エリアに格納される(ステップ5
1)。
【0138】読出された分岐テーブルに記述されている
画像キャストおよび音キャストが同様に管理用記録媒体
から読出されワークエリアに格納される(ステップ5
2)。分岐テーブルに記述されている画像キャストまた
は音キャストが管理用記録媒体に存在しなければエラー
ということになる(ステップ53,54)。画像キャストに
記述されている画像ファイルが画像用記録媒体に,音キ
ャストに記述されている音ファイルが音用記録媒体に格
納されているかどうかもチェックされる。
【0139】画像キャストの記述にしたがって合体型画
像ファイが画像用記録媒体から読出され,合体型画像フ
ァイルにしたがう合成画像がメニュー画面として表示装
置23に表示される(ステップ55)。同様に,音キャスト
の記述にしたがって音用記録媒体から音ファイルが読出
され,音(BGM,ナレーション等)がスピーカ33から
出力される(ステップ56)。
【0140】入力装置13におけるキーボードからのキー
入力による選択項目の,またはマウス等による選択領域
の指定があると(ステップ57,58),指定された選択項
目(選択領域)に対応する分岐へのパスを示すデータに
したがって次に出力すべき画像および音を表わす画像キ
ャスト,音キャスト,スクリプト・ファイルまたは分岐
テーブルが読出され,次の画像表示,音発生に進むこと
になる(ステップ59)。
【0141】画像キャスト処理(ステップ55)の詳細が
図22に示されている。まず画像合成処理が行なわれる
(ステップ61)。画像キャストに含まれているアルバム
名およびファイル名を用いて画像用記録媒体がアクセス
され,該当する画像ファイルが読出され,ワーク・エリ
アに格納される。合体型画像ファイルの場合には,解像
度情報により指定された一または複数の画像データが読
出される。読出された画像データが,データ圧縮されて
いる場合には伸張処理が行なわれる。画像ファイル(合
体型画像ファイル)に記述されている画像回転情報にし
たがって,必要に応じて,ワーク・エリア内の画像デー
タが回転される。画像キャストに記述されている拡大,
縮小倍率にしたがって,必要に応じて,画像データの拡
大,または縮小処理が行なわれる。さらに必要ならば画
像キャスト内の位置情報にしたがって画像データの位置
決め,切り出し等が行なわれる。ワーク・エリアに作成
された画像データは画像再生装置22のVRAMに転送さ
れて格納される。合体型画像データの場合にはVRAM
上で2つ以上の画像データの合成が行なわれる。
【0142】合成画像出力処理および表示命令処理が行
なわれる(ステップ62)。表示命令とともに画像出現効
果および効果時間がCPU11から画像再生装置22に与え
られ,VRAM上の画像データによって表わされる画像
が,指示された効果を伴って表示装置23に表示されるこ
とになる。
【0143】メニュー画面においては画像はキーによる
選択項目の指定または選択領域のマウス等による指定
(ステップ57,58)があるまで表示され続ける。したが
って,メニュー画面においては遷移時間,表示時間に関
するデータは必ずしも必要ない。
【0144】この後,キー入力または選択領域の指定に
対処するためにこれらに対応する割込を設定する(ステ
ップ63,64)。
【0145】音キャスト処理(ステップ56)において
は,音キャストに含まれるスタート・ポインタおよびス
トップ・ポインタ(時間で表現されている)が,それぞ
れ音用記録媒体上の物理アドレスに変換される。音キャ
ストに記述されたデータおよびこれらの物理アドレスを
含む再生指令が音再生装置32に与えられる。これに応答
して音再生装置32は音用記録媒体から指定された音ファ
イルの中の指定されたクリップを再生し,スピーカ33か
ら音を出すことになる。選択項目のキー入力または選択
領域の指定があるまでの間に,指定された1クリップ分
の音の再生が終了してしまった場合には,必要に応じて
同じ音の発生を繰返すようにしてもよい。
【0146】図23から図25はスクリプト・ファイルにし
たがって画像と音を再生する処理の手順を示している。
この処理は主にコンピュータ・システム10におけるCP
U11によって実行される。またこの処理は,図15に示す
遷移時間の定義にしたがうものである。
【0147】上述した分岐テーブルにおける処理におい
て,分岐へのパスとして特定のスクリプト・ファイルが
指定されると,CPU11はディスク・ドライバ15を起動
して,管理用記録媒体から,指定されたスクリプト・フ
ァイルを読出してメモリ12のワーク・エリアに格納する
(ステップ61)。
【0148】読出したスクリプト・ファイルに列挙され
ているすべてのキャスト(画像キャストおよび音キャス
ト)が同様に管理用記録媒体から読出されてワーク・エ
リアに記憶される(ステップ62)。CPU11はスクリプ
ト・ファイルにリストされているすべてのキャストが存
在するかどうかをチェックする(ステップ63)。
【0149】CPU11はさらに,ディスク・ドライバ21
および31を起動して,先に読出したキャストに記述され
ているすべての画像ファイルおよび音ファイルが画像用
記録媒体および音用記録媒体に記録されているかどうか
をチェックする(ステップ64〜65)。一般に一つのキャ
ストには一つのファイルが記述されているからステップ
65の処理は必ずしも必要ない。
【0150】スクリプト・ファイルに記述されたキャス
トが一つでも管理用記録媒体内に存在しなければ,また
はキャストに記述されたファイルが画像用または音用記
録媒体内に一つでも存在しなければエラーということに
なる。
【0151】エラーがなければ,読出されたワーク・エ
リアに格納されたスクリプト・ファイルおよびキャスト
にしたがって再生動作が行なわれていく。
【0152】スクリプト・ファイル内の現在再生してい
るキャストを指示するためにキャスト・カウンタが設け
られている。このキャスト・カウンタに1が設定される
(ステップ67)。
【0153】キャスト・カウンタによって指示されるキ
ャストが解読され,それが画像キャストか音キャストか
が判断される(ステップ71)。画像キャストの場合には
図24に示す処理に進み,音キャストの場合には図25に示
す処理に進む。
【0154】図24において,画像キャストの場合には,
上述したもの(図22,ステップ61)と同じ画像合成処理
が行なわれる。
【0155】好ましくは画像再生装置22には2個のVR
AMが設けられている。1個は現在表示されている画像
用であり,もう1個は次に表示すべき画像用である。こ
のような場合には,ワーク・エリアの画像データが画像
再生装置22のVRAMに転送されて格納される。合体型
画像データの場合にはVRAM上で2つ以上の画像デー
タの合成が行なわれる(以上ステップ72)。
【0156】第1番目のキャストの場合には(ステップ
73でYES ),画像の合成処理ののち,ただちに(ステッ
プ74〜78をスキップ)合成画像出力処理,表示命令処理
に移る(ステップ79)。表示命令とともに画像出現効果
および効果時間が画像再生装置22に与えられ,VRAM
上の画像データによって表わされる画像が,指示された
効果を伴って表示装置23に表示されることになる。
【0157】この実施例では,現在のキャストを再生し
ている間に,次の画像キャストのための画像合成処理が
行なわれる。遷移時間および表示時間を計時するために
それぞれのタイマが設けられている。現在のキャストの
再生を開始するときに遷移時間タイマに遷移時間が設定
される(ステップ82)。現在のキャストが画像キャスト
の場合にはその表示時間が表示時間タイマに設定される
(ステップ81)。
【0158】キャスト・カウンタが1以外の場合には
(ステップ73でNO),遷移時間タイマがタイム・アップ
するのを待って(タイマ割込み)(ステップ78),合成
画像出力および表示命令処理に進むことになる(ステッ
プ79)。
【0159】この後,キャスト・カウンタに+1され
(ステップ80),表示時間カウンタおよび遷移時間カウ
ンタにそれぞれ今回の画像キャスト内の表示時間および
遷移時間がセットされる(ステップ81,82)。この後,
ステップ70に戻って,次のキャストについての準備が開
始される。
【0160】遷移時間タイマのタイム・アップの待時間
の間に,表示時間タイマがタイム・アップしたときには
(タイマ割込があったときには)画像再生装置22に消去
指令が与えられるので(ステップ76,77),表示装置23
に表示されていた画像が消える。ステップ79の処理によ
り次の画像がただちに表示されるときには,画像が切替
えられたように見えることになる。
【0161】現在のキャストが音キャストで,音再生装
置32から,指示されたクリップの再生が終了した旨の通
知が届いたときには,CPU11はその旨を認識する(ス
テップ74,75)。
【0162】画像再生装置22に1個のVRAMしかない
場合には,ステップ72におけるVRAM上での画像合成
(または書込み)処理は,ステップ79で行なわれるであ
ろう。
【0163】音キャストの場合には,音キャストに含ま
れるスタート・ポインタおよびストップ・ポインタが,
それぞれ音用記録媒体上の物理アドレスに変換される
(ステップ83)。この後,遷移タイマのタイム・アップ
を待って(ステップ78),音キャストに記述されたデー
タおよび上記物理アドレスを含む再生指令が音再生装置
32に与えられる(ステップ84)。これに応答して,音再
生装置32は音用記録媒体から指令された音ファイルの中
の指示されたクリップを再生し,スピーカ33から音を出
力することになる。他の処理は図24に示すものと同じで
あり,同一ステップに同一符号を付し重複説明を避け
る。図25の処理では表示時間の設定処理は無い。
【0164】スクリプト・ファイルに記述されたすべて
のキャストについての処理が終り,最後に記述された分
岐テーブルが読出されると(ステップ68でYES ),最後
の画像キャストについての表示時間タイマのタイム・ア
ップを待って,または音キャストの場合には音再生装置
からの音再生終了報告を待って,上記分岐テーブルにし
たがう処理に移ることになる(ステップ69)。
【0165】図26および図27は図16に定義された遷移時
間にしたがう処理を示しており,図24および図25にそれ
ぞれ対応するものである。図23はこの例でもそのまま使
用される。
【0166】図26において,図24に示すステップ72の画
像合成処理とステップ79の合成画像出力,表示命令処理
が連続的に行なわれ(ステップ79),画像キャストによ
って指示される画像が表示装置23に表示される。この
後,キャスト・カウンタがインクレメントされ(ステッ
プ80),表示時間タイマに表示時間がセットされる(ス
テップ81)。
【0167】表示時間タイマがタイム・アップするのを
待って(ステップ76),画像消去指令を出力するととも
に(ステップ77),遷移時間タイマに遷移時間がセット
される(ステップ82)。
【0168】遷移時間タイマがタイム・アップすると
(ステップ78),次のキャストについての処理に進む
(ステップ70)。
【0169】遷移時間が零の場合にはステップ82,78は
スキップされる。
【0170】図16に破線で示す遷移時間が定義されてい
る場合には,ステップ81の表示時間のセットとともに,
遷移時間のセット(ステップ82)が行なわれる。
【0171】図27の音キャストについての処理において
も同じように,ステップ92において,図25のステップ83
と84の処理が行なわれる。これにより音の再生が行なわ
れる。この後,キャスト・カウンタがインクレメントさ
れる(ステップ80)。
【0172】音再生装置32から指示されたクリップの再
生が終了した旨の通知が届いたのちに(ステップ74),
遷移時間がセットされる(ステップ82)。遷移時間タイ
マがタイム・アップしたのちに(ステップ78),次のキ
ャストの処理に進む(ステップ70)。
【0173】スクリプト・ファイルに関する処理の開始
時点から各キャストにしたがう画像表示または音の発生
までの時間(開始時間)が遷移時間として定義されてい
る場合には,全キャストから遷移時間を読出してその順
番に並べておき(タイム・テーブル),上記開始時点か
らスタートしたタイマの計時時間と各遷移時間を比較
し,両時間が一致したときに各キャストにしたがう音の
発生または画像表示を行なうようにすることになる(こ
のとき音の発生または画像表示のための前処理に要する
時間を考慮して,少し早目に前処理を行なっておくとよ
い)。
【0174】上述したように遷移時間や表示時間の管理
は必ずしも必要ない。キーボードまたはマウスから次の
出力を促す入力がユーザによって与えられたことに応答
して,次の画像および音の出力を開始するようにするこ
とができる。スクリプト・ファイルを設けずに,画像キ
ャストおよび音キャストに,次に出力すべきキャスト
(または分岐テーブル)へのパスを記述しておいてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチメディア・データ作成システムを示すブ
ロック図である。
【図2】マルチメディア・プレゼンテーション・システ
ムに表示される分岐画面を含む一連の画面を示す。
【図3】合成前の自然画を示す。
【図4】合成前の文字画像を示す。
【図5】合成前の文字画像を示す。
【図6】合成画像を示す。
【図7】合体型画像ファイルの構造例を示す。
【図8】メニュー画面における選択領域を示す。
【図9】選択領域の作成例を示す。
【図10】選択領域の作成例を示す。
【図11】文字画像の他の例を示す。
【図12】文字画像の他の例を示す。
【図13】画像キャストの構造例を示す。
【図14】音キャストの構造例を示す。
【図15】スクリプト・ファイルにしたがって発生する
画像および音のシーケンスの例を示す。
【図16】スクリプト・ファイルにしたがって発生する
画像および音のシーケンスの他の例を示す。
【図17】スクリプト・ファイルの例を示す。
【図18】分岐テーブルの例を示す。
【図19】管理用記録媒体の内容を示す。
【図20】分岐テーブル作成処理手順を示すフロー・チ
ャートである。
【図21】分岐テーブルにしたがう再生処理手順を示す
フロー・チャートである。
【図22】画像キャスト処理を示すフロー・チャートで
ある。
【図23】スクリプト・ファイルにしたがう再生処理手
順の一例を示すフロー・チャートである。
【図24】スクリプト・ファイルにしたがう再生処理手
順の一例を示すフロー・チャートである。
【図25】スクリプト・ファイルにしたがう再生処理手
順の一例を示すフロー・チャートである。
【図26】スクリプト・ファイルにしたがう再生処理手
順の他の例を示すフロー・チャートである。
【図27】スクリプト・ファイルにしたがう再生処理手
順の他の例を示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
10 コンピュータ・システム 11 CPU 15,21,31 ディスク・ドライバ 22 画像再生装置 23 表示装置 32 音再生装置 33 スピーカ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−170779(JP,A) 特開 平3−77174(JP,A) 特開 平5−81294(JP,A) 特開 平4−62670(JP,A) 特開 平1−123369(JP,A) 特開 平6−4390(JP,A) 特開 平1−136227(JP,A) 特開 平4−333970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06F 12/00 G06T 3/00 G06T 11/80 CSDB(日本国特許庁)

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合体型画像ファイルを含む画像ファイル
    をそれらの識別情報と関連づけてあらかじめ第1の記録
    媒体に格納しておき, 合体型画像ファイルには,複数の画像データと,これら
    の画像データの合成に関するデータとを含ませておき, 表示すべき合体型画像ファイルの識別情報と,表示され
    た合体型画像における少なくとも2つの選択領域を表わ
    すデータと,これらの選択領域についての指定入力に応
    じて次に表示すべき画像ファイルへのリンク情報とを含
    む分岐テーブルをあらかじめ第2の記録媒体に格納して
    おき, 分岐テーブルの指定に応答して,その分岐テーブルに記
    述された識別情報によってアクセスされる第1の記録媒
    体の合体型画像ファイルに規定された複数の画像を合成
    して合体型画像を表示し, 表示された合体型画像においてその選択領域の指定入力
    があったときに,分岐テーブルに記述されたリンク情報
    にしたがって次に表示すべき画像ファイルを第1の記録
    媒体においてアクセスする, 合体型画像ファイルを利用した分岐方法。
  2. 【請求項2】 音を発生させる音データを含む音ファイ
    ルをそれらの識別情報と関連づけてあらかじめ第3の記
    録媒体に格納しておき, 分岐テーブルには出力させるべき音ファイルの識別情報
    と,次に出力すべき音ファイルへのリンク情報とを記述
    しておき, 分岐テーブルの指定に応答して合体型画像データの表示
    とともに,分岐テーブルに記述された識別情報によって
    アクセスされる第3の記録媒体の音ファイルに格納され
    た音データによって表わされる音を発生し, 選択領域の指定入力があったときに,分岐テーブルに記
    述されたリンク情報にしたがって次に出力すべき音ファ
    イルを第3の記録媒体においてアクセスする,請求項1
    に記載の合体型画像ファイルを利用した分岐方法。
  3. 【請求項3】 出力されるべき順序に画像ファイルの識
    別情報と音ファイルの識別情報とを配列したスクリプト
    ・ファイルを第2の記録媒体にあらかじめ格納してお
    き, 分岐テーブルにリンク情報としてスクリプト・ファイル
    へのリンク情報を記述しておく, 請求項1または2に記載の合体型画像ファイルを利用し
    た分岐方法。
  4. 【請求項4】 スクリプト・ファイルをアクセスして得
    られる画像ファイルの識別情報と音ファイルの識別情報
    とにしたがって,スクリプト・ファイルに記述された順
    序で第1の記録媒体および第3の記録媒体においてそれ
    ぞれ画像ファイルおよび音ファイルをアクセスし,読出
    した画像ファイルの画像データによって表わされる画像
    を表示し,読出した音ファイルの音データによって表わ
    される音を発生させる,請求項3に記載の合体型画像フ
    ァイルを利用した分岐方法。
  5. 【請求項5】 分岐テーブルにリンク情報として他の分
    岐テーブルへのリンク情報を記述しておく,請求項1ま
    たは2に記載の合体型画像ファイルを利用した分岐方
    法。
  6. 【請求項6】 選択領域の指定入力が,画面上の選択領
    域を指定するポインティング・ディバイスと,選択領域
    の符号を指定するキー入力装置との両方から可能であ
    る,請求項1から5のいずれか一項に記載の合体型画像
    ファイルを利用した分岐方法。
  7. 【請求項7】 合体型画像ファイルに,背景画を表わす
    画像データと,少なくとも2つの文字画像を表わす画像
    データとを含ませておき,少なくとも2つの選択領域を
    上記文字画像を囲むように設定しておく,請求項1から
    6のいずれか一項に記載の合体型画像ファイルを利用し
    た分岐方法。
  8. 【請求項8】 第1の記録媒体,第2の記録媒体および
    第3の記録媒体が同一の記録媒体である,請求項1から
    6のいずれか一項に記載の合体型画像ファイルを利用し
    た分岐方法。
  9. 【請求項9】 第1の記録媒体,第2の記録媒体および
    第3の記録媒体のうちの少なくとも2つが同一の記録媒
    体である,請求項1から6のいずれか一項に記載の合体
    型画像ファイルを利用した分岐方法。
  10. 【請求項10】 複数の画像データとこれらの画像デー
    タの合成に関するデータとを含む合体型画像ファイルを
    含む画像ファイルを,それらの識別情報と関連づけてあ
    らかじめ格納した第1の記録媒体から,指示された合体
    型画像ファイルを読出す第1の読取装置, 表示すべき合体型画像ファイルの識別情報と,表示され
    た合体型画像における少なくとも2つの選択領域を表わ
    すデータと,これらの選択領域についての指定入力に応
    じて次に表示すべき画像ファイルへのリンク情報とを含
    む分岐テーブルをあらかじめ格納した第2の記録媒体か
    ら,指示された分岐テーブルを読出す第2の読取装置, 分岐テーブルの指定に応答して指定された分岐テーブル
    を第2の記録媒体から読出し,読出した分岐テーブルに
    記述された識別情報にしたがって第1の記録媒体から合
    体型画像ファイルを読出し,読出した合体型画像ファイ
    ルに規定された複数の画像を合成して合体型画像を表示
    装置に表示する第1の制御手段, 表示された合体型画像においてその選択領域を指定する
    指定入力手段,ならびに 指定入力装置から選択領域の指定入力があったときに,
    分岐テーブルに記述されたリンク情報にしたがって次に
    表示すべき画像ファイルを第1の記録媒体から読出すよ
    うに制御する第2の制御手段, を備えた合体型画像ファイルを利用した分岐システム。
  11. 【請求項11】 音を発生させる音データを含む音ファ
    イルをそれらの識別情報と関連づけてあらかじめ格納し
    た第3の記録媒体から,指示された音ファイルを読出す
    第3の読取装置を備え, 分岐テーブルには出力させるべき音ファイルの識別情報
    と,次に出力すべき音ファイルへのリンク情報とが記述
    されており, 第1の制御手段は,読出した分岐テーブルに記述された
    識別情報にしたがって第3の記録媒体から音ファイルを
    読出し,読出した音ファイルの音データによって表わさ
    れる音をスピーカから発生させ, 第2の制御手段は,分岐テーブルに記述されたリンク情
    報にしたがって次に出力すべき音ファイルを第3の記録
    媒体から読出すように制御する, 請求項10に記載の合体型画像ファイルを利用した分岐シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 指定入力装置が選択領域をカーソルに
    より指し示すマウスである,請求項10または11に記載の
    合体型画像ファイルを利用した分岐システム。
  13. 【請求項13】 指定入力装置が選択領域を表わす符号
    を入力するキーボードである,請求項10または11に記載
    の合体型画像ファイルを利用した分岐システム。
  14. 【請求項14】 第1の記録媒体と第2の記録媒体と第
    3の記録媒体が同一の記録媒体であり,第1の読取装置
    と第2の読取装置と第3の読取装置が同一の読取装置で
    ある,請求項11に記載の合体型画像ファイルを利用した
    分岐システム。
  15. 【請求項15】 第1の記録媒体と第2の記録媒体と第
    3の記録媒体の少なくとも2つが同一の記録媒体であ
    り,第1の読取装置と第2の読取装置と第3の読取装置
    の少なくとも2つが同一の読取装置である,請求項11に
    記載の合体型画像ファイルを利用した分岐システム。
  16. 【請求項16】 複数の画像データとこれらの画像デー
    タの合成に関するデータとを含む合体型画像ファイルを
    含む画像ファイルをそれらの識別情報と関連づけて格納
    した第1の記録媒体を用い, 第1の記録媒体から使用する合体型画像ファイルを選択
    し, 選択した合体型画像ファイルにおける複数の画像データ
    のうち,所定の画像データによって表わされる画像を囲
    む選択領域を設定し, 設定した選択領域が指定されたときに次に表示すべき画
    像ファイルを第1の記録媒体において選択し, 選択した合体型画像ファイルの識別符号,設定した選択
    領域を表わすデータ,および選択した次に表示すべき画
    像ファイルへのリンク情報を記述した分岐テーブルを作
    成して第2の記録媒体に格納する, 分岐画面作成方法。
  17. 【請求項17】 所定の画像データによって表わされる
    画像のエッジを抽出し, 抽出したエッジの最小位置座標と最大位置座標を,選択
    領域を表わすデータとする, 請求項16に記載の分岐画面作成方法。
  18. 【請求項18】 最小位置座標から所定値を減算して得
    られる座標と,最大位置座標に所定値を加算して得られ
    る座標とを,選択領域を表わすデータとする,請求項17
    に記載の分岐画面作成方法。
  19. 【請求項19】 音データの音ファイルをそれらの識別
    情報と関連づけて格納した第3の記録媒体を用い, 第3の記録媒体から使用する音ファイルを選択し, 設定した選択領域が指定されたときに次に出力すべき音
    ファイルを第3の記録媒体において選択し, 選択した音ファイルの識別符号,および選択した次に表
    示すべき音ファイルへのリンク情報を記述した分岐ファ
    イルを作成して第2の記録媒体に格納する, 請求項16から18のいずれか一項に記載の分岐画面作成方
    法。
  20. 【請求項20】 画像ファイルの識別符号を含む画像キ
    ャストおよび音ファイルの識別符号を含む音キャストを
    格納した第2の記録媒体において,次に表示すべき画像
    ファイルおよび音ファイルとして,それらの識別符号を
    含む画像キャストおよび音キャストを選択し,これらの
    画像キャストおよび音キャストへのリンク情報を分岐テ
    ーブルに記述する,請求項19に記載の分岐画面作成方
    法。
  21. 【請求項21】 出力されるべき順序に画像ファイルの
    識別情報と音ファイルの識別情報とを配列したスクリプ
    ト・ファイルを格納した第2の記録媒体において,次に
    表示すべき画像ファイルに代えて,スクリプト・ファイ
    ルを選択し,このスクリプト・ファイルへのリンク情報
    を分岐ファイルに記述する,請求項16に記載の分岐画面
    作成方法。
  22. 【請求項22】 次に表示すべき画像ファイルに代え
    て,第2の記録媒体から別の分岐テーブルを選択し,こ
    の分岐テーブルへのリンク情報を分岐ファイルに記述す
    る,請求項16に記載の分岐画面作成方法。
  23. 【請求項23】 第1の記録媒体と第2の記録媒体とが
    同一の記録媒体である,請求項16に記載の分岐画面作成
    方法。
  24. 【請求項24】 第1の記録媒体と第2の記録媒体と第
    3の記録媒体とが同一の記録媒体である,請求項19に記
    載の分岐画面作成方法。
  25. 【請求項25】 所定の画像データが文字画像を表わす
    データである,請求項16に記載の分岐画面作成方法。
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