JPH10304304A - 編集装置及びデータ編集方法 - Google Patents

編集装置及びデータ編集方法

Info

Publication number
JPH10304304A
JPH10304304A JP9113147A JP11314797A JPH10304304A JP H10304304 A JPH10304304 A JP H10304304A JP 9113147 A JP9113147 A JP 9113147A JP 11314797 A JP11314797 A JP 11314797A JP H10304304 A JPH10304304 A JP H10304304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
directory
data
menu
sub
picture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9113147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3948051B2 (ja
Inventor
Akihito Nakagawa
彰人 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11314797A priority Critical patent/JP3948051B2/ja
Publication of JPH10304304A publication Critical patent/JPH10304304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3948051B2 publication Critical patent/JP3948051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVDに記録する映像等を編集する編集装置
等において、質問・応答を行う為に表示されるメニュー
画面を作成するにあたり、効率的に符号化する編集装置
及びデータ編集方法を提供する。 【解決手段】 副映像符号化手段での作業環境の最上位
ディレクトリは、MENUディレクトリとなる。副映像
符号化手段は、メニュー画面を表示する際に必要な副映
像符号化データを生成し、このディレクトリの下位のデ
ィレクトリに保存する。MENUディレクトリには、P
RJディレクトリ、VTSMディレクトリ等が展開さ
れ、VMGMディレクトリ及びVTSMディレクトリの
には、タイトルメニューやルートメニュー等の各領域で
作成されるメニュー画面名に対応してディレクトリが展
開される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像や音声の符号
化データを多重化して光ディスク等の記録媒体に対して
記録する記録用データを生成する編集装置及びデータ編
集方法に関し、特に、DVD−VIDEO規格における
副映像データを生成する編集装置及びデータ編集方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像や音声を圧縮符号化して大容
量のデータを記録することができるDVDと呼ばれる光
ディスクが提案されている。このDVDと呼ばれる光デ
ィスクでは、映画やアニメーション等のコンテンツを提
供するDVD−VIDEO規格が提案されている。
【0003】DVD−VIDEO規格では、映画やアニ
メーション等の映像をMPEG方式により圧縮符号化し
て記録すること、及び、音声をMPEG又はAC−3等
の方式で圧縮符号化して記録することが規定されてい
る。そして、DVD−VIDEO規格では、質問・応答
画面(メニュー画面)等の静止画像を提供するためのデ
ータとしてサブピクチャについて規定されている。
【0004】このような、DVD−VIDEOで規定さ
れているサブピクチャを用いたメニュー画面について説
明する。
【0005】DVD−VIDEO規格では、例えば、ビ
デオテープと同じように映像データをシーケンシャルに
再生すること(通常再生モード)の他に、複数のアング
ルから同一対象を撮影して得られた複数の音声・映像デ
ータのいずれかをユーザーの操作に応じて選択して再生
し表示すること(マルチアングル再生モード)が規定さ
れている。また、複数のストーリーが収録された映画の
主なストーリー(メインストーリー)およびメインスト
ーリーに付随するサブストーリーのいずれかの音声・映
像データを、ユーザーの操作に応じて選択して再生する
こと(マルチストーリー再生モード)や、予め、ユーザ
ーがストーリー展開を選択可能に作成した音声・映像デ
ータを、ストーリーの分岐点ごとに、ユーザーの操作に
応じて対話形式に選択して再生すること(インタラクテ
ィブストーリー再生モード)等が規定されている。その
ため、このDVD−VIDEO規格に基づいて記録され
たDVDを用いて映画等を視聴するユーザーは、このよ
うな特殊再生モード(special mode)で、音声・映像デ
ータを記録・再生することが可能である。
【0006】また、DVD−VIDEO規格では、複数
の音声チャンネルを多重化して記録することが規定され
ている。そのため、ユーザーは、この複数の音声チャネ
ルのいずれにより再生するかを、選択することができ
る。
【0007】このようなマルチストーリーやインタラク
ティブストーリー等の特殊再生モード(special mode)
が設定されている映画等を再生する場合や複数の音声チ
ャンネルを選択する場合に、ユーザーに質問を表示し表
示された質問へのユーザーの応答の操作を行うために用
いられる静止画像の質問・応答画面が必要になる。DV
D−VIDEO規格では、この質問・応答画面となるメ
ニュー画面をサブピクチャを用いて設定できるように規
定している。
【0008】図15は、このメニュー画面を説明する為
の図である。
【0009】具体的に、このメニュー画面は、図15
(A)に示す主映像(Main picture)に、図15(B)
に示すサブピクチャ(Sub-picture)と図15(C)に
示すハイライト処理(Hifhlight Informaion)に基づき
選択された操作ボタンが重ね合わされて、図15(D)
〜(F)に示すように表示される。
【0010】このようにメニュー画面を構成することが
できるサブピクチャは、DVD−VIDEO規格におい
て横720×縦478(NTSCビデオ方式の場合)に
分割した画素〔ピクセル(pixel)〕それぞれに固有に
割り当てた2ビットの画素データとして規定されてい
る。すなわち、サブピクチャは、ピクチャの画素に対応
するビットマップの形式で符号化されている。
【0011】また、サブピクチャは、画素それぞれに割
り当てられた2ビットの画素データの値〔0〜3(十進
法)〕はそれぞれ固有の色に対応しており、サブピクチ
ャの画素それぞれには4種類の色が付けられることが規
定されている。
【0012】また、メニュー画面において用いられるハ
イライト処理は、メニュー画面上の操作ボタンとしての
機能を果たす処理が行われる。すなわち、メニュー画面
上に、操作ボタンの割り付けを行い、この割り付けられ
た操作ボタンを選択し、実行することにより目的の応答
ができるよう規定されている。例えば、ユーザーは、リ
モートコントローラ等を用いて、図15(D)〜(F)
のようにメニュー画面上の選択ボタンの表示を移動させ
操作ボタンを選択し、表示された質問に対する目的の応
答をする。
【0013】DVD−VIDEO規格では、このハイラ
イト処理に用いる情報として、表示画面上の操作ボタン
の位置情報、選択した操作ボタン色を変更する選択色情
報、選択した後に実行をした場合に操作ボタンの色を変
更する実行色情報、リモートコントローラ等により選択
する操作ボタンの移動に必要な隣接ボタン情報、実行し
た操作ボタンの実行内容を示す実行情報等の情報を規定
している。
【0014】以上のようにDVD−VIDEO規格で
は、サブピクチャにより、メニュー画面上にユーザーへ
の質問事項を表示させ、ハイライト処理によりそれに対
するユーザーの応答が行えるように規定されている。
【0015】このような、DVD−VIDEO規格に基
づいて映画やアニメーション等の映像ソースを符号化し
て規格に沿ったかたちで多重化し、記録用データを生成
するためには、オーサリングと呼ばれる編集作業をする
必要がある。従って、コンテンツの提供者は、このオー
サリング段階で、音声・映像データの再生の順番および
タイミング等に応じて、ユーザーが音声・映像の選択等
に用いるメニュー画面を生成する必要がある。このた
め、コンテンツ提供者は、オーサリング処理の段階で、
副映像となるサブピクチャ及びハイライト処理の情報
を、動画像(メインピクチャ)に重ね合わせて符号化し
なければならない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、映画等をD
VD−VIDEOのディスクで提供する場合には、多数
のメニュー画面を作らなければならない。特に、マルチ
ストーリーやインタラクティブストーリー等の特殊再生
モード(special mode)を設定する場合は、非常に多く
のメニュー画面を作らなければならない。
【0017】従って、オーサリングの段階で、各ストー
リー等に対応したメニュー画面を操作内容に応じてつく
らなければならず、サブピクチャの内容やハイライト処
理の情報を変更しなければならない。そのため、メニュ
ー画面を作るに当たり、サブピクチャやハイライト処理
に用いる情報を符号化するために非常に多くの手間と時
間がかかる。
【0018】さらに、DVD−VIDEO規格では、ラ
ンゲージユニットと呼ばれる複数言語で字幕やメニュー
画面を提供することを規定しており、提供する言語の数
だけメニュー画面を作らなければならず、さらに、多く
の時間がかかる。
【0019】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、サブピクチャ等の副映像を用いてメニュ
ー画面を作成するにあたり、効率的に符号化する編集装
置及びデータ編集方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る編集装置は、複数の映像及び/又は
音声について、それぞれ符号化をして複数の符号化デー
タを生成し、この複数の符号化データを多重化して記録
媒体に対して記録する記録用データを生成する編集装置
であって、映像及び/又は音声についての質問・応答を
行う為に表示されるメニュー画面のメニュー構造に応じ
て展開され、このメニュー画面のメニュー名に応じたデ
ィレクトリ名とされた下位ディレクトリを含む第1のデ
ィレクトリを有し、各メニュー画面に対応した副映像の
符号化データを、各メニュー名に対応した下位ディレク
トリ内のファイルに格納する副映像符号化手段を備える
ことを特徴とする。
【0021】この編集装置では、副映像符号化手段が、
メニュー構造に応じて展開されメニュー名に応じたディ
レクトリ名とされた下位ディレクトリを含む第1のディ
レクトリを有し、副映像の符号化データを、各メニュー
に対応した下位ディレクトリ内のファイルに格納する。
【0022】また、本発明に係る編集装置は、上記副映
像符号化手段が、任意のディレクトリ名とされた下位デ
ィレクトリを含む第2のディレクトリを有し、第1のデ
ィレクトリの下位ディレクトリ内のファイルを複製して
この第2のディレクトリの下位ディレクトリ内のファイ
ルに格納することを特徴とする。
【0023】この編集装置では、副映像符号化手段が、
任意のディレクトリ名とされた下位ディレクトリを含む
第2のディレクトリに符号化データを格納する。
【0024】本発明に係るデータ編集方法は、複数の映
像及び/又は音声について、それぞれ符号化をして複数
の符号化データを生成し、この複数の符号化データを多
重化して記録媒体に対して記録する記録用データを生成
するデータ編集方法であって、映像及び/又は音声につ
いての質問・応答を行う為に表示されるメニュー画面の
メニュー構造に応じて展開され、このメニュー画面のメ
ニュー名に応じたディレクトリ名とされた下位ディレク
トリを含む第1のディレクトリを作成し、各メニュー画
面に対応した副映像の符号化データを、各メニュー名に
対応した下位ディレクトリ内のファイルに格納すること
を特徴とする。
【0025】このデータ編集方法では、メニュー構造に
応じて展開されメニュー名に応じたディレクトリ名とさ
れた下位ディレクトリを含む第1のディレクトリを作成
し、副映像の符号化データを、各メニューに対応した下
位ディレクトリ内のファイルに格納する。
【0026】また、本発明に係るデータ編集方法は、任
意のディレクトリ名とされた下位ディレクトリを含む第
2のディレクトリを作成し、第1のディレクトリの下位
ディレクトリ内のファイルを複製してこの第2のディレ
クトリの下位ディレクトリ内のファイルに格納すること
を特徴とする。
【0027】このデータ編集方法では、任意のディレク
トリ名とされた下位ディレクトリを含む第2のディレク
トリを作成する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態として、
例えば、特殊再生モードに適するように編集処理した映
画等の動画像の映像データ(以下、「メインピクチャ」
とも記す。)および音声データまたはこれらのいずれか
(音声・映像データ)の、操作内容をユーザーに示すメ
ニュー画面等の映像あるいは字幕(以下、「サブピクチ
ャ」と記す。)を多重化し、DVDに記録する記録用デ
ータを生成するDVDのオーサリング装置を説明する。
【0029】まず、本実施の形態であるオーサリング装
置を説明するにあたりDVD−VIDEO規格に規定さ
れたサブピクチャ及びメニュー画面等の概要を説明す
る。
【0030】DVD−VIDEO規格においては、MP
EG(moving picture experts group)2により圧縮符
号化された動画像の圧縮映像データ(メインピクチャ)
とは別に、メインピクチャに重ねて表示する静止画像
(サブピクチャ)のフォーマットが定義されている。
【0031】図1は、DVD−VIDEO規格において
定義されているサブピクチャを示す図である。
【0032】DVD−VIDEO規格において、サブピ
クチャは、1枚のピクチャ(画面;フレーム)を、横7
20×縦478(NTSCビデオ方式の場合)に分割し
た画素〔ピクセル(pixel)〕それぞれに固有に割り当
てた2ビットの画素データとして定義される。つまり、
サブピクチャは、ピクチャの画素に対応するビットマッ
プの形式で定義される。
【0033】画素それぞれに割り当てられた2ビットの
画素データの値〔0〜3(十進法)〕はそれぞれ固有の
色に対応しており、従って、サブピクチャの画素それぞ
れには4種類の色を付すことができる。
【0034】なお、実際には、16種類の色から構成さ
れるカラーパレットの中から任意の4種類が選ばれ、サ
ブピクチャの各画素に付される4種類の色として用いら
れる。
【0035】また、選ばれた4種類の色が画素データの
値(0〜3)のいずれと対応するか、および、サブピク
チャと背景となるメインピクチャとをどのような比率で
重ね合わせるのか(例えば、サブピクチャを0%、動画
を100%の比率とすると、サブピクチャは透明となり
見えない、また50%:50%とすれば、半透明のサブ
ピクチャとなり、100%:0%となると背景の動画部
分は完全に隠れる)は、別途用意されたこれらを設定す
るテーブルにより決められる。
【0036】図2(A),(B)は、DVD−VIDE
O規格において定義されているサブピクチャの例〔9×
9画素の大きさの縁取りのついた十文字〕を示す図であ
る。例えば、図2(A)に示すように、9×9画素の大
きさの「縁取りのついた十文字」を表示するサブピクチ
ャにおいて必要とされる色は、背景(バックグランド)
の色、十文字本体の色、及び十文字本体を縁どる色の合
計3色である。
【0037】背景(バックグラウンド)の色には画素デ
ータ00を対応付け、十文字本体の色には画素データ1
1を対応付け、縁取りの色には画素データ10を対応付
けると、図2(B)に示すように、9×9画素データの
集合を得ることができる。このような画素データを、1
枚の画面を構成する720×478画素全部について求
めることにより、画面1枚分のサブピクチャを得ること
ができる。
【0038】また、例えば、720×478画素の領域
のうち、下辺に近いところだけに文字および図形の画素
データを置き、これ以外の部分の全てには背景(バック
グラウンド)の画素データを置き、さらに、バックグラ
ウンドの画素データのメインピクチャに対する混合比率
を0%とすることにより、文字および図形を画面の下辺
の部分のみに表示し、他の部分の全てに背景(バックグ
ラウンド)をそのまま表示する(透明な)サブピクチャ
を生成することができる。
【0039】DVD−VIDEO規格においては、例え
ば、後述するメニュー画面や映画の字幕はこのようなサ
ブピクチャを用いて表現される。
【0040】つぎに、DVDに記録された映画等を再生
する際、このようなサブピクチャがどのように用いられ
るか、及び、DVD−VIDEO規格のナビゲーション
コマンド(navigation command)を説明する。
【0041】DVD−VIDEO規格においては、再生
方法を制御するために、ナビゲーションコマンドが用意
されている。ナビゲーションコマンドで記述された情報
は、音声・映像データとともにDVDに記録される。こ
のDVDを再生する再生装置では、ナビゲーションコマ
ンドにより記述された情報が示す再生の順番およびタイ
ミングに従って音声,映像および静止画像等を再生す
る。
【0042】DVD−VIDEO規格においては、複数
の音声チャンネルを多重化してDVDに記録可能とされ
ており、例えば、複数の音声チャネルのいずれを選択し
て再生するかを指定することができる。また、映画の映
像データの見どころのシーンの始まり、あるいは、スト
ーリーの切れ目を示す特定の頭だし点〔チャプター(ch
apter)〕から直接、映像データを再生を開始すること
を指定することができる。
【0043】また、例えば、あるチャプターの再生終了
点で、視聴者に対して質問を発する静止画像(サブピク
チャ)を表示し、この質問に対する視聴者の回答に応じ
て、次に再生を開始するチャプターを決定するといった
ように、対話形式で(インタラクティブに)再生映像を
選択することができる映像データ(ソフトウェア)を作
成することができる。
【0044】このインタラクティブ再生モードは、マル
チストーリー/マルチエンディングと呼ばれる作品(シ
ーンの切れ目ごとに、AかBかの選択肢があり、その結
果で次のシーンが決まるような、ゲーム的要素の高い作
品)の映像データを再生する際等に用いられる。
【0045】このようなマルチストーリー/マルチエン
ディング作品といったインタラクティブ再生モード用の
ソフトウェアを再生する場合、DVDの再生装置では、
ユーザーに質問を表示し、表示された質問へのユーザー
の応答の操作を行うために用いられる質問・応答画面が
必要になる。この質問・応答画面(メニュー画面)は、
その性質上、静止画像として表示するのが適している。
従って、質問・応答画面としては、上述したサブピクチ
ャが用いられる。
【0046】DVDの再生装置に対するインタラクティ
ブな操作(インタラクティブ操作)は、通常、ユーザー
がリモートコントローラ(remote controller)等のカ
ーソルキー等を押下することにより直接的に行われるこ
とはなく、メニュー画面にアイコンとして表示された操
作ボタンを、ユーザーがリモートコントローラに設けら
れたキー等を用いて間接的に選択することにより実現さ
れる。このような間接的な操作ボタンの選択により、D
VDの再生装置のハードウエアに固有なボタンの機能に
制約されず、様々なインタラクティブ再生に適したソフ
トウェア(インタラクティブソフトウェア)を提供する
ことが可能である。
【0047】なお、上述したインタラクティブ再生用の
メニュー画面のうち基本的なものは、DVD−VIDE
O規格においてDVDシステムメニューとして定義され
ている。このDVDシステムメニューとは、DVDの再
生装置において、DVDディスクから音声・映像データ
を再生する際に、リモートコントローラ等に必ず設けな
ければならないと規定されている「メニューボタン」を
ユーザー自身が操作することで呼び出されるサブピクチ
ャにより生成されるものである。ユーザーは、DVDシ
ステムメニューに基づき表示された操作ボタンを、リモ
ートコントローラに設けられたキーを用いて選択するこ
とにより、インタラクティブソフトウェアの種々の再生
パターンを指定することができる。
【0048】つぎに、DVD−VIDEO規格において
規定されるDVDシステムメニューについて各メニュー
例を列挙して説明する。
【0049】1.タイトルメニュー(Title Menu) タイトルメニューは、DVDに、複数のタイトル(映画
やアニメの一話分)の音声・映像データが記録されてい
る場合に、ユーザーがいずれのタイトルの音声・映像デ
ータを再生するかを指定するために用いられる。
【0050】2.チャプター・メニュー(Chapter Men
u) l本のタイトル(映画なら映画1本分、ミュージックビ
デオ(ビデオクリップ)ならlアルバム分など、通常、
作品と呼ばれるもの)の音声・映像データには、内部に
固有の区切り(映画ならシーンの変わり目、ビデオクリ
ップなら曲の切れ目等、レコード会社の制作者が作品
上、頭だしをすることを希望するような区切り)が設け
られており、上述のように、この区切りはチャプター
(Chapter)と呼ばれる。チャプター・メニュー(Chapt
er Menu)は、チャプターのそれぞれから直接に再生を
開始するための操作ボタンを画面に配置したものであ
る。
【0051】3.オーディオ・メニュー(Audio Menu) オーディオ・メニューは、DVDに記録されている各タ
イトルの映像データそれぞれに、複数の音声チャンネル
が付されている場合、例えば、映画の映像データに、元
の言語の音声(オリジナル音声)と、複数の言語の吹き
替え音声が付されている場合に、いずれの言語の音声を
聞くかを選択するために用いられる。オーディオ・メニ
ューには、選択可能な言語の名称等が付された操作ボタ
ンが、音声チャネルごとに独立して画面上に配置され
る。
【0052】4.サブタイトルメニュー〔Sub Title Men
u(サフ゛ヒ゜クチャメニューとも記載する)〕 サブタイトルは、映画やテレビ放送の用語であって、い
わゆる「字幕スーパー」等を意味する。サブタイトルメ
ニューは、DVDに記録されているタイトルに複数の字
幕スーパーが付されている場合に、これら複数の字幕ス
ーパーのいずれを表示するのか、あるいは、字幕スーパ
ーを表示しないかを選択するために用いられる。サブタ
イトルメニューには、選択可能な字幕スーパーを示す名
称が付された操作ボタンが、字幕スーパーごとに独立し
て画面上に配置される。
【0053】5・アングルメニュー(Angle Menu) アングルとは、DVD−VIDEO規格固有の機能であ
る。例えば、サッカーの試合を収録する場合には、通
常、複数のカメラが用いられ、これらのカメラは、試合
を同時に、それぞれ異なったカメラアングルから並行し
て撮影する。つまり、例えば、サッカーの試合の映像デ
ータには、試合全体をロングで引いて写しているカメラ
から得られたもの、攻撃側の選手をアップで追っている
カメラから得られたもの、あるいは、守備側の選手をア
ップにしているカメラから得られたものが含まれる。
【0054】このように、対象物を複数のカメラアング
ルで同時に並行して撮影して得られた複数の映像データ
を多重化してDVDに記録し、ユーザーがいずれのカメ
ラアングルで撮影して得られた映像データを再生するか
を選択可能とした再生モードが、上述したように、マル
チアングル再生モードである。
【0055】アングルメニューには、選択可能なアング
ルの名称などが記された操作ボタンが、アングルごとに
独立して画面上に配置される。
【0056】6.ルート・メニュー(Root Menu) 以上に示した合計5種類のメニューがDVD−VIDE
O規格において定められている。しかしながら、DVD
の再生装置のリモートコントローラには、5種類のメニ
ューそれぞれを表示させるための5個の操作ボタンが設
けられるとは限らない。DVD−VIDEO規格におい
ては、リモートコントローラに、2個の操作ボタン、つ
まり、タイトルメニュー(Title Menu)を呼び出す操作
ボタンおよび他のメニューのいずれかを呼び出す操作ボ
タンを義務づけているのみだからである。
【0057】従って、再生するタイトルが、チャプター
メニュー(Chapter Menu)、オーディオメニュー(Audio
Menu)、サブタイトルメニュー(Sub Title Menu)および
アングルメニュー(Angle Menu)のいずれか1つ以上を
要する場合には、それらのメニューを呼び出すために用
いられる特別なメニュー画面が必要になる。
【0058】ルートメニュー(Root Menu)は、チャプ
ターメニュー(Chapter Menu)、オーディオメニュー
(Audio Menu)、サブタイトルメニュー(Sub Title Me
nu)およびアングルメニュー(Angle Menu)のいずれか
1つ以上が必要である場合に用いられる。このルートメ
ニュー(Root Menu)には、それぞれチャプターメニュ
ー(Chapter Menu)、オーディオメニュー(Audio Men
u)、サブタイトルメニュー(Sub Title Menu〉および
アングルメニュー(Angle Menu)の名称が付された操作
ボタンが個別に配置されている。
【0059】図3は、実際のチャプターメニュー(Chap
ter Menu)を例示する図である。
【0060】チャプターメニュー画面には、例えば、チ
ャプターを指定する操作ボタンa、メニュー切り換え用
の操作ボタンbおよびメニューページ切り換え用の操作
ボタンcの3種類の操作ボタンが配置されている。
【0061】このようなチャプターメニューを作成する
場合には、DVD−VIDEO規格のサブピクチャのフ
ォーマットに従って各操作ボタンに対応する画素データ
を作成する他に、作成した操作ボタンそれぞれに対し
て、音声・映像データの再生を制御するプログラムのナ
ビゲーションコマンドに対応付ける必要がある。
【0062】この対応付けは、例えば、DVD−VID
EO規格の用語を使用して表現すると、音声・映像デー
タのチャプター(シーン6:対決1)のDVD上の記録
開始時点のセクターアドレスを示すテーブルTT−SR
PTのデータTT DOMAIN NUMBER xお
よびデータPTT NUMBER yを用いてナビゲー
ションコマンドJumpPTT(TT5x,PTT=
y)のバイナリーコードを生成し、ボタンコマンドBT
N CMD(ナビゲーションコマンドの一種)に含まれ
るテーブルにおいて、シーン6:対決1の操作ボタンd
の画面内の位置を示すPCIのHLI中のBTINTの
BTN−POSIに対応する位置に記入することにより
行われる。
【0063】つぎに、DVD−VIDEO規格において
規定されている上述したメニュー画面とビデオデータ等
のボリューム構造との関係を説明する。
【0064】DVD−VIDEO規格では、図4に示す
ようにビデオデータ等のボリューム構造が規定されてお
り、そのボリュームスペースであるDVD Video
−zoneが1個のビデオマネージャ(VMG:Video Mana
ger)と1個以上99個以下のビデオタイトルセット(V
TS:Video Title Set)により構成されている。
【0065】図5にVMGとVTSの構造を示す。VM
Gは、先頭のファイルがコントロールデータ(Video Ma
nager Information)であり、次のファイルがVOBS
(VMGM_Object Set)であり、最後のファイルがVMG
Iのバックアップとなっている。このVMGIは、VM
Gメニュー(VMGM:VMG Menu)が含まれている。
【0066】また、VTSは、先頭のファイルがコント
ロールデータ(VTSI:Video Title Set Information)で
あり、次のファイルがメニューのためのVOBS(VTSM
_VTSM Video Object Set)であり、次の1から9個の
ファイルがタイトルの為のVOBS(VTSTT_VOBS:VTST
T Video Ovject Set)であり、最後のファイルがVTS
Iのバックアップとなっている。このVTSIは、VT
SにおけるVTSメニュー(VTSM:Video Title Set Men
u)が含まれている。
【0067】上述した各メニュー画面のデータは、VM
G及びVTSのVMGM及びVTSMに含まれる。
【0068】タイトルメニュー(Title Menu)は、図6
に示すように、VMGMに含まれる。また、ルートメニ
ュー(Root Menu)は、図7に示すように、VTSMに
含まれ、このルートメニューの下位に、チャプターメニ
ュー(Chapter Menu)、オーディオメニュー(Audio Me
nu)、サブタイトルメニュー(Sub Title Menu)、アン
グルメニュー(Angle Menu)が含まれる。
【0069】また、DVD−VIDEO規格では、言語
コードを規定するランゲージユニット(LU:Language Un
it)と呼ばれる機能を規定している。この機能は、多数
の言語が使われている国や地域において、同じコンテン
ツを提供する際に言語毎に違うディスクを販売するのは
混乱が生じまた効率的でもないことから、異なる複数の
言語で予めメニューを作成するものである。従って、上
述した各メニュー画面は、図6及び図7に示すように、
LU毎に作成されている。
【0070】また、DVD−VIDEO規格では、図8
に示すように、プログラムチェーン(PGC:Program Chai
n)構造が規定されており、プレゼンテーションのエッ
センス及び順序を述べたPGC情報(PGCI:PGC Informa
tion)に基づいて、整数個のプログラムPG(PG:Progr
am)により構成されるPGCとしてデータが記録されて
いる。PGCは、上述した各メニュー画面、ビデオデー
タ、タイトル等を提供する論理ユニットであり、PGC
Iに基づいて構成される。1つのPGCは、整数個のP
Gに分割されてる。PGは、PGCの内容を分割した単
位であり、1つのPGは、整数個のセル(Cell)からな
る。DVDの再生装置では、このPGCIを取得して、
このPGCIの情報に基づいてPGCを再生する。ま
た、PGCIは、プレ・コマンドエリア(Pre-Comman
d)と、ポストコマンドエリア(Post-Command)と、プ
レゼンテーションコントロールブロックとからなり、こ
のプレゼンテーションコントロールブロックにより、C
ellの再生順序と、プレゼンテーションを制御するた
めのナビゲーションコマンドが与えられる。
【0071】すなわち、マルチストーリーやインタラク
ティブストーリー等の特殊再生モード(special mode)
が設定されている映画等を再生する場合、PGCに基づ
き、再生されることとなる。また、このPGCは1つの
メニュー画面全体の枠組みとしての意味も有し、全ての
メニュー画面データーを含むこととなる。
【0072】なお、1つのメニュー画面が複数のページ
から構成される場合があるが、PGCは、メニュー画面
を構成するページの枚数にかかわらず、1つのメニュー
には1つのPGCが対応する。つまり、例えば、6種類
のメニュー(それぞれ複数のページで構成されるメニュ
ー)には6つのプログラムチェインPGCが対応する。
【0073】つぎに、メニュー画面を構成するために必
要なデータ及びナビゲーションコマンドについて、図9
を用いて説明する。
【0074】図9は、メニュー画面を構成するデータ
(メニュー画面データ)の構造を示す図である。なお、
メニュー画面データの構造は、実際には、さらに細分化
されているが(例えば、DVD−VIDEO規格におい
て規定されるVOBU内のナビゲーションパック(NA
VI_PAC)に示されているものもある。)、図示お
よび説明の簡略化のために、本発明を適用したオーサリ
ング装置の説明に必要な部分のみを簡略化して示してあ
る。
【0075】プリコマンドPRE−CMDには、1つの
メニュー画面(PGC)の再生が始まるときに、最初に
実行されるナビゲーションコマンド(主に後述するボタ
ンコマンドBTN−CMDの実行に必要なパラメータの
初期化命令)が記述されている。
【0076】アクセスユニットACCESS−UNIT
は、メニュー画面のサブピクチャ(図1,図2)のデー
タ(画素データおよび色データ)が格納されている。こ
のアクセスユニットACCESS−UNITには、サブ
ピクチャ画素データおよびボタン色データBTN−CO
LORとが含まれている。
【0077】ハイライト情報データHLIは、ユーザー
が、メニュー画面の操作ボタンをリモートコントローラ
のキー等を用いて選択した場合、選択された操作ボタン
の色を変更するために用いられる。このように、選択さ
れた操作ボタンの色を変更する処理をハイライト(high
light)処理と称する。ハイライト情報データHLI
は、ハイライト処理に用いられる色データを格納し、ハ
イライト処理実行の前後の色(ハイライト色)を示すハ
イライト色データと、各操作ボタンのメニュー内での相
対的位置関係、リモートコントローラ等のキー操作によ
る操作ボタンの選択に必要な操作ボタン間の隣接情報
と、操作ボタンに対応するナビゲーションコマンドを示
すボタン情報データBTN INFOとが含まれてい
る。
【0078】ポストコマンドPOST−CMDには、l
つのメニュー画面(PGC)に対応するタイトルの映像
データの再生終了時に、最後に実行されるナビゲーショ
ンコマンド(主に、ボタンコマンドBTN−CMDの実
行結果として得られるパラメータによって決定された分
岐先へ飛ぷためのジャンプ命令)が記述される。
【0079】サブピクチャ画素データは、メニュー画面
として用いられるサブピクチャのデータ(図1,図2)
を格納する。なお、メニュー画面が複数のページから構
成される場合には、サブピクチャ画素データは、複数の
ページそれぞれに対応して複数段けられる。また、上述
のように、サブピクチャ画素データは、アクセスユニッ
トACCESS−UNITの構成要素である。
【0080】ボタン色データBTN−COLORは、操
作ボタンがハイライト処理されていない場合(非選択
時)の色情報、および、操作ボタンがハイライト処理さ
れている場合(選択時)の色情報の参照先のカラーパレ
ットを示すデータを格納する。なお、上述のように、ボ
タン色データBTN−COLORはアクセスユニットA
CCESS−UNITの構成要素である。
【0081】ハイライト色データは、操作ボタンのハイ
ライト処理に用いられる色情報を格納する。この色情報
は、操作ボタンの実際の色の情報ではなく、ボタン色デ
ータBTN−COLORが示すカラーパレットへのポイ
ンタを示しており、操作ボタンの選択時のハイライト色
と、ボタンコマンドBTNーCMDの実行時のハイライ
ト色の2種類とを含む。なお、上述のように、ハイライ
ト色データはハイライト色データHLIの構成要素であ
り、選択色データSELECT−COLORおよびアク
ション色データACTION−COLORが含まれてい
る。
【0082】ボタン情報データBTN−INFOは、メ
ニュー画面内の各操作ボタンの相対的位置関係と、リモ
ートコントローラのキー操作で操作ボタンの選択を移動
する際に必要となるボタン間の隣接情報と、操作ボタン
に付随する実行時のナビゲーションコマンドとを格納
し、メニュー画面の各操作ボタンの機能ロジックを記述
する部分として中心的な役割を果たす。このボタン情報
データは、メニュー画面に存在する数だけある。なお、
上述のように、ボタン情報データBTN−INFOはハ
イライト色データHLIの構成要素であり、ボタン位置
データBTN−POSISON、隣接ボタンデータAD
J−BTNおよびボタンコマンドBTN−CMDを含
む。
【0083】選択色データSELECT−COLOR
は、操作ボタンの選択時のハイライト色のカラーパレッ
トへのポインタを格納する。
【0084】アクション色データACTION−COL
ORは、操作ボタンの実行時(ボタンコマンドBTN−
CMDが実行されるときと実行の直後)のハイライト色
のカラーパレットへのポインタを格納する。なお、上述
のように、アクション色データACTION−COLO
Rは、ハイライト色データの構成要素である。
【0085】ボタン位置データBTN−POSITIO
Nは、長方形と定められた各操作ボタンの論理的表示領
域の左上と右下の座標、および、各操作ボタンの非選択
時の色情報のカラーパレット(データBTN−COLO
Rの)へのポインタを格納する。各操作ボタンのメニュ
ー画面内での相対的位置が、操作ボタンそれぞれの画素
の座標で表現される。なお、lつのメニュー画面内にに
おいては、操作ボタンの数にかかわらず、非選択時の色
はl種類のみである。また、上述のように、ボタン位置
データBTN−POSITIONは、ボタン情報データ
BTN−INFOの構成要素である。
【0086】隣接ボタンデータADJ−BTNは、リモ
ートコントローラのキーを用いた操作ボタンの選択の際
に必要となるボタン間の隣接情報を格納する。なお、上
述のように、隣接ボタンデータADJ−BTNはボタン
情報データBTN−INFOの構成要素である。
【0087】ボタンコマンドBTN−CMDは、操作ボ
タンの実行時のナビゲーションコマンドを格納し、操作
ボタンそれぞれの機能を直接的に定義する。なお、上述
のように、ボタンコマンドBTN−CMDはボタン情報
データBTN−INFOの構成要素である。
【0088】また、ボタン位置データBTN−POSI
TION、隣接ボタンデータADJ−BTN及びボタン
コマンドBTN−CMDは、メニュー画面を構成する操
作ボタンの数だけ存在する。
【0089】上述したサブピクチャ画素データ、ボタン
色データBTN−COLOR、ハイライト色データ、ボ
タン情報データBTN−INFO、選択色データSEL
ECT−COLOR、アクション色データACTION
−COLOR、ボタン位置データBTN−POSITI
ON、隣接ボタンデータADJ−BTN、ボタンコマン
ドBTN−CMDは、まとめてPGを構成する。このP
Gは、メニュー画面を構成するページ数分だけ存在する
ことになる。
【0090】以上のように、lつのメニュー画面を構成
するためには、図9に示すデータ構造に含まれるデータ
ーの全てを記述する必要がある。また、メニュー画面と
して用いられるサブピクチャ画素データを作成するため
に必要となるデータの種類は多く、これらのデータをメ
ニュー画面ごとに全て作成するのは非常に手間がかか
る。従って、サブピクチャの画素データをシステマティ
ックに作成することができれば、編集作業の効率が向上
し、作業時間の短縮も可能となる。
【0091】つぎに、本発明を適用した実施の形態であ
るオーサリング装置について、図面を参照しながら説明
する。
【0092】図10に示す本発明を適用した実施の形態
であるオーサリング装置10は、画像や音声を圧縮符号
化して多重化することによりDVD−VIDEO規格で
光ディスクに対して記録する記録用データを生成する。
【0093】オーサリング装置10は、動画像を符号化
するビデオエンコーダ11と、音声を符号化するオーデ
ィオエンコーダ12と、静止画像等を符号化するサブピ
クチャエンコーダと、それぞれ符号化されたデータを記
憶するサーバ14と、符号化されたデータを多重化し記
録用データを生成するマルチプレクサ15と、装置全体
の動作を管理するシステムコントローラ16とを備えて
いる。また、このオーサリング装置10は、生成された
記録用データを検査するビューア17と、生成された記
録用データを磁気テープ等の所定の記録媒体に記録する
テープストリーマ18とを備えている。
【0094】ビデオエンコーダ11は、入力されたビデ
オ信号S10をMPEG方式に基づいて圧縮符号化し、
その結果得られるビデオ符号化データS11をサーバ1
4の所定記憶領域に順次格納する。このビデオエンコー
ダ11は、符号化に際して必要な各種情報、例えば符号
化処理を行う動画像の本数や符号化データを格納する記
憶領域のアドレス情報をネットワーク19を介してシス
テムコントローラ16から受け、これらの情報を基に符
号化処理を実行してビデオ符号化データS11をサーバ
14の指示された記憶領域に格納する。
【0095】オーディオエンコーダ12は、入力された
オーディオ信号S12をMPEG音声方式又はAC−3
方式(変形離散コサイン変換(MDCT)とスペクトラ
ムエンベロープ符号化を組み合わせた圧縮符号化方式)
に基づいて圧縮符号化し、その結果得られるオーディオ
符号化データS13をサーバ14の所定記憶領域に順次
格納する。このオーディオエンコーダ12も、符号化に
際して必要な各種情報、例えば符号化処理を行う音声の
本数や符号化データを格納する記憶領域のアドレス情報
等をネットワーク19を介してシステムコントローラ1
6から受け、これらの情報を基に符号化処理を実行して
オーデイオ符号化データS13をサーバ14の指示され
た記憶領域に格納する。
【0096】サブピクチャエンコーダ13は、字幕等か
ら形成されるサブピクチャ信号S14を所定の符号化方
式で符号化し、その結果得られるサブピクチャ符号化デ
ータS15をサーバ14の所定記憶領域に順次格納す
る。このサブピクチャエンコーダ13も同様に、符号化
に際して必要な各種情報、例えば符号化処理を行うピク
チャの枚数や符号化データを格納する記憶領域のアドレ
ス情報等をネットワーク19を介してシステムコントロ
ーラ16から受け、これらの情報を基にサブピクチャ符
号化データS15をサーバ14の指示された記憶領域に
格納する。ここで、このサブピクチャエンコーダ13に
より生成されるサブピクチャ符号化データS15には、
上述したDVD−VIDEO規格により定められている
サブピクチャのビットマップデータとともにナビゲーシ
ョンコマンド等も含まれている。
【0097】なお、このサブピクチャエンコーダ13に
ついては、詳細を後述する。
【0098】サーバ14は、複数の入出力ポートを有す
るハードディスクアレイからなり、入力される各符号化
データS11、S13、S15をそれぞれ異なる記憶領
域に格納する。また、サーバ14には、各符号化データ
S11、S13、S15の記憶領域の他にも、後述する
マルチプレクサ15によって生成される多重化データを
格納する記憶領域も確保されており、この多重化データ
をその記憶領域に格納する。すなわち、サーバ14は、
各符号化データS11、S13、S15や多重化データ
を記憶し得るだけの充分な記憶領域を有している。
【0099】また、サーバ14は、各エンコーダ11〜
13とを接続するインターフェースとして、高速伝送が
可能なSCSI等が使用されている。
【0100】マルチプレクサ15は、各符号化データS
11、S13、S15を処理対象データとしてサーバ1
4から順次読み出し、これらのデータをDVD−VID
EO規格に沿って多重化し、その結果得られる多重化デ
ータS17を記録用データとしてサーバ14の所定記憶
装置に順次格納する。このマルチプレクサ15は、多重
化に際して必要な情報、例えば各符号化データS11、
S13、S15が格納されている記憶領域のアドレス情
報や多重化したデータを格納する記憶領域のアドレス情
報等をネットワーク19を介してシステムコントローラ
16から受け、これらの情報を基に多重化処理を実行し
て多重化データS17をサーバ14の指示された記憶領
域に格納する。
【0101】ビューア17は、各エンコーダ11〜13
の符号化処理やマルチプレクサ15の多重化処理が正常
に行われたか否かを検査するためのものである。このビ
ューア17は、サーバ14に格納されている多重化デー
タS17を読み出して復号し、これをモニタに出力す
る。このようなビューア17を設けることにより、この
オーサリング装置10では、符号化処理や多重化処理が
正常に行われたか否かを即座にかつ容易に検査すること
ができる。なお、このビューア17も、復号するに際し
て必要な情報、例えば多重化データS17が格納されて
いる記憶領域のアドレス情報や符号化方式の情報をネッ
トワーク19を介してシステムコントローラ16から受
け、これらの情報を基に復号処理を実行する。
【0102】テープストリーマ18は、ディスク製造工
程に多重化データS17を渡すためにこの多重化データ
S17を磁気テープ等に記録するものである。このテー
プストリーマ18は、記録動作に必要な情報、例えば多
重化データS17が格納されている記憶領域のアドレス
情報や記録方式の情報等をネットワーク19を介してシ
ステムコントローラ16から受け、これらの情報を基に
サーバ14から順次多重化データS17を読み出して磁
気テープ等に記録する。このようなテープストリーマ1
8を設けることにより、このオーサリング装置10で
は、ディスク製造工程に渡す記録用データである多重化
データS17を即座にかつ容易に記録することができ
る。
【0103】なお、マルチプレクサ15やビューア1
7、及びテープストリーマ18と、サーバ14との接続
は、高速伝送が可能なSCSI等のインターフェースが
使用されている。
【0104】システムコントローラ16は、各エンコー
ダ11〜13やマルチプレクサ15、或いはビューア1
7やテープストリーマ18の動作を管理すると共に、サ
ーバ14のデータ記録領域を管理する。
【0105】具体的には、システムコントローラ16は
オペレータによって入力されたオーサリング作業に必要
なオーサリング情報S18を基に各エンコーダ11〜1
3に符号化処理開始の指示を与える。また、システムコ
ントローラ16は各エンコーダ11〜13の符号化処理
が終了すると、マルチプレクサ15に多重化処理開始の
指示を与える。またシステムコントローラ16は、マル
チプレクサ15の処理が終了すると、ビューア17やテ
ープストリーマ18に対して処理開始の指示を与える。
【0106】また、システムコントローラ16は、各エ
ンコーダ11〜13によって生成された各符号化データ
S11、S13、S15やマルチプレクサ15によって
生成された多重化データS17のサーバ14上の記憶領
域を管理し、各エンコーダ11〜13に対してデータ格
納先としてそれぞれ異なる記憶領域を指示すると共に、
マルチプレクサ15に対してはデータ格納先として符号
化データS11、S13、S15とは異なる記憶領域を
指示する。
【0107】このようなシステムコントローラ16を設
けることにより、各エンコーダ11〜13等は、自分に
割り当てられた作業を実行することができると共に、生
成したデータS11、S13、S15及びS17の格納
先が重複しないようにしてサーバ14を各装置間で共有
することができる。
【0108】なお、システムコントローラ16からの動
作指示やデータ格納先の指示はそれぞれネットワーク1
9を介して各エンコーダ11〜13等に与えられる。
【0109】つぎに、図11を参照して上述したサブピ
クチャエンコーダ13の説明をする。
【0110】サブピクチャエンコーダ13は、量子化部
20と、符号化部22と、制御部24と、操作端末25
とを有している。
【0111】量子化部20は、タイムコード発生回路
(TCG)202、アナログ/デジタル変換回路(A/
D変換回路)204、セレクタ回路(SEL)206お
よび量子化回路(Q)208から構成される。
【0112】符号化部22は、可変長符号化回路(VL
C)220、復号回路(IVLC)222および加算回
路224から構成される。
【0113】操作端末25は、例えばコンピュータ装置
等からなり、主制御装置231と、入力装置となるキー
ボード・マウス232と、出力装置となるモニタ233
とから構成される。
【0114】このような構成を有するサブピクチャエン
コーダ13は、外部に接続されたアナログVTR装置等
から入力されるアナログ形式のサブピクチャの映像信
号、または、外部に接続されたデジタルVTR装置ある
いはコンピュータ等から入力される例えば8ビットデジ
タル形式の映像データの輝度信号であるサブピクチャ信
号S14を、DVD−VIDEO規格のサブピクチャの
符号化データとして適合するように4値(2ビット;0
0d,01d,10d,11d)に量子化し、量子化し
たサブピクチャの画素データを符号化してサーバ14に
対して出力する。また、サブピクチャエンコーダ13
は、一度、符号化したサブピクチャの画素データを復号
し、背景となる動画の映像データ(メインピクチャ)と
重ね合わせて操作端末25のモニタ装置233に表示
し、ユーザーに示す。また、サブピクチャエンコーダ1
3は、操作端末25によって、メニュー画面を生成する
ために必要なナビゲーションコマンド等を生成し、この
ナビゲーションコマンドを、画素データとともにサブピ
クチャ符号化データS15として、サーバ14に対して
出力する。
【0115】サブピクチャエンコーダ13において、A
/D変換回路204は、外部から入力されるアナログ形
式の映像データの輝度信号をデジタル形式に変換してセ
レクタ回路206の入力端子bに対して出力する。
【0116】セレクタ回路206は、外部およびA/D
変換回路204からそれぞれ入力端子a,bに入力され
るデジタル形式の映像データの輝度信号のいずれかを選
択して量子化回路208に対して出力する。
【0117】量子化回路208は、セレクタ回路206
から入力された8ビットデジタル形式の映像データの輝
度信号を、例えば、輝度信号の値が0〜63(00h〜
3Fh)の範囲を画素データの値0(00)に、輝度信
号の値が64〜127(40h〜7Fh)の範囲を画素
データの値1(01)に、輝度信号の値が128〜19
1(80h〜BFh)の範囲を画素データの値2(1
0)に、輝度信号の値が192〜255(Coh〜FF
h)の範囲を画素データの値3(11)に量子化し、量
子化結果を可変長符号化回路220に対して出力する。
【0118】可変長符号化回路220は、量子化回路2
08から入力された量子化結果をランレングス符号化
し、サブピクチャ画素データとして制御部24および復
号回路222に対して出力する。
【0119】制御部24は、可変長符号化回路220か
ら入力されたサブピクチャ画素データをバッファリング
し、あるいは、例えば、ハードディスクを用いて記録・
再生することにより、サブピクチャの画素データのタイ
ムコードが示すタイミングで出力する。
【0120】制御部24は、操作端末25から入力され
る指示データに含まれ、エンコードの対象を示すサブピ
クチャそれぞれのタイムコードの範囲と、タイムコード
発生回路202から入力される映像データのタイムコー
ドTCとの比較結果に基づいて、可変長符号化回路22
0のデータの取り込み、および、復号回路222の復号
処理のタイミング等を制御する。
【0121】制御部24は、サブピクチャエンコーダ1
3のエンコード結果に基づいて、図12に示すように、
量子化回路208から入力される量子化結果の値が1〜
3(01〜11)となる画素が存在する範囲にサブピク
チャがあると判定〔量子化結果の値が0(00)となる
画素のみが存在する部分をサブピクチャがないと判定〕
してサブピクチャが存在する矩形領域を導出し、この矩
形領域の左上および右下を示す座標値〔(XS,Y
S),(XE,YE)〕を求める。なお、制御部24が
求めた矩形領域の座標値〔(XS,YS),(XE,Y
E)〕は、加算回路224による背景映像とサブピクチ
ャの重ね合わせ処理の制御に用いられる。
【0122】復号回路222は、可変長符号化回路22
0から入力されたサブピクチャデータに対して可変長符
号化回路220と逆の処理を行い、量子化回路208の
量子化結果に対応するデータを生成して加算回路224
に対して出力する。
【0123】加算回路224は、制御部24の制御に従
って、復号回路222から入力される量子化結果の内、
図12に示した矩形領域の部分の画素データに係数k
(0≦k≦1)を乗算し、外部から入力される背景映像
データ〔バックグラウンド;例えば、ビデオエンコーダ
11に入力される映像データと同じである。〕に係数
(1−k)を乗算し、これらの乗算値を加算して操作端
末25のモニタ233に主制御部231を介して出力す
る。なお、加算回路224は、矩形領域以外の背景映像
データに対しては係数(1−k)の乗算処理、および、
係数kを乗算した量子化値の加算処理を行わずに素通し
する。
【0124】操作端末200のモニタ233は、加算回
路224から入力される映像データを表示してユーザー
に示す。ユーザーは、操作端末25のモニタ233に表
示された映像を見ながらサブピクチャの映像の濃度、あ
るいは、サブピクチャの表示のタイミング等を確認する
ことができ、さらに、操作端末25のキーボード・マウ
ス232を介してデータを入力することにより、サブピ
クチャの映像の濃度〔係数k(1−k)〕および表示の
タイミング等を調整する。
【0125】すなわち、この操作端末25は、このDV
Dオーサリング装置10におけるメニュー作成装置とし
ての機能を有している。この操作端末25は、ユーザー
がデータ構造を意識せずに、必要なデータを漏れなくメ
ニュー画面を構成するデータである画素データやナビゲ
ーションコマンドの記述をすることができ、しかも、ユ
ーザーによるデータの記述ミスに起因するエラーの発生
を未然に防ぐことができるように構成されている。つま
り、操作端末25は、いわば、ナビゲーションコマンド
およびメニュー画面のサブピクチャ作成専用の非常に高
いインテリジェンスを有するコンパイラとして機能す
る。
【0126】ユーザーは、操作端末25が提供するGU
I(Graphical User Interface)により、例えば会話形
式で(インタラクティブに)データの記述作業を進める
ことができる。操作端末25は、ユーザーがインタラク
ティブに記述したデータを用いて、DVD−VIDEO
規格に適合するメニュー画面を構成するデータをソフト
ウエア処理により自動的に作成するとともに、背景映像
と重ね合わせ処理して表示し、ユーザーに示す。
【0127】以上のように、サブピクチャエンコーダ1
3は、字幕データやメニュー画面を表示する際に必要な
サブピクチャ符号化データS15を符号化し、サーバ1
4に供給する。具体的に、このサブピクチャ符号化デー
タS15としては、上述した図9に示す、プリコマンド
PRE−CMD、ポストコマンドPOST−CMD、サ
ブピクチャ画素データ、ボタン色データBTN−COL
OR、選択色データSELECT−COLOR、アクシ
ョン色データACTION−COLOR、ボタン位置デ
ータBTN−POSISON、隣接ボタンデータADJ
−BTN、ボタンコマンドBTN−CMDが含まれてい
る。
【0128】つぎに、このサブピクチャエンコーダ13
の操作端末25で管理するサブピクチャ符号化データS
15の管理ファイルについて説明する。
【0129】この操作端末25では、上述したように、
メニュー画面を表示する為に必要なサブピクチャ符号化
データS15を生成するとともに、この生成したサブピ
クチャ符号化データS15を保存する。この操作端末2
5では、この保存するサブピクチャ符号化データS15
をディレクトリ構造でファイル管理を行う。
【0130】具体的に、操作端末25がファイル管理を
するディレクトリ構造について図13を用いて説明す
る。
【0131】操作端末25での作業環境の最上位ディレ
クトリは、MENUディレクトリである。この操作端末
25で、メニュー画面を表示する際に必要なサブピクチ
ャ符号化データS15を生成し、このサブピクチャ符号
化データS15を保存する場合は、このMEMUディレ
クトリから下位のディレクトリにファイルに保存するこ
とになる。
【0132】このMENUディレクトリの下位ディレク
トリには、PRJディレクトリが展開される。このPR
Jディレクトリは、作成する映画等の作品毎に設けら
れ、このPRJディレクトリ以下に、DVD−VIDE
O規格に沿ったメニュー構造に従ってディレクトリが展
開される。
【0133】VMGMディレクトリ及びVTSMディレ
クトリは、各PRJn(nは整数であり、プロジェクト
番号を示す。)ディレクトリの下位に展開されるディレ
クトリである。また、このVMGMディレクトリ及びV
TSMディレクトリの下位ディレクトリには、それぞれ
LUm(mは整数であり登録されている言語の番号を示
す。)ディレクトリが展開されており、作成するメニュ
ー画面の言語毎にディレクトリが展開するようになって
いる。
【0134】VMGMディレクトリは、上述したVMG
M領域で作成されるメニュー画面が保存されるディレク
トリである。具体的には、このVMGM領域で作成され
るメニュー画面であるタイトルメニュー(Title Menu)
に対応してランゲージユニット毎にディレクトリが展開
して、サブピクチャ符号化データS15が保存される。
【0135】VTSMディレクトリは、上述したVTS
M領域で作成されるメニュー画面のディレクトリであ
る。具体的には、このVTSM領域で作成されるメニュ
ー画面であるルートメニュー(Root Menu)、チャプタ
ーメニュー(Chapter Menu)、オーディオメニュー(Au
dio Menu)、サブタイトルメニュー(Sub Title Men
u)、アングルメニュー(Angle Menu)に対応してラン
ゲージユニット毎にディレクトリが展開して、サブピク
チャ符号化データS15が保存される。
【0136】なお、VTSMの各メニューのディレクト
リ(Root,Chapter,Audio,Sub Title,Angle)の下位に
は、PGC単位のディレクトリが展開される。このPG
Cは、上述したように、マルチストーリーやインタラク
ティブストーリー等の特殊再生モード(special mode)
が設定されている映画等を再生する場合、PGCに基づ
き再生されることとなる。このことから、マルチストー
リーやインタラクティブストーリー等の特殊再生モード
(special mode)が設定されている映画等を作成する場
合、複数のPGCが用意される。そのため、作成するメ
ニュー画面も、特殊再生を行うために設定されているP
GCの数だけ必要となる。
【0137】従って、VTSMの各メニューのディレク
トリ(Root,Chapter,Audio,Sub Title,Angle)の下位に
PGCの数だけディレクトリが展開される。
【0138】また、VMGMディレクトリの場合は、1
つのPGCのみしか示していないが、これは、VMGM
でのタイトルメニューにおいては、DVD−VIDEO
規格のフォーマット上では、1つのPGCしか使用しな
いからである。
【0139】上述のようにディレクトリが展開してファ
イル管理をする操作端末25は、最下位ディレクトリで
ある各PGC*(この*は、整数を表し、作成するPG
Cの番号を表す。)ディレクトリに存在するファイル
に、各メニュー画面のサブピクチャ符号化データを保存
する。具体的に、各PGCディレクトリには、図14に
示すように、サブピクチャ符号化データとしてサブピク
チャ画素データ(SP)、ボタン色データ(BTN−C
OLOR)、選択色データ(SELECT−COLO
R)、アクション色データ(ACTION−COLO
R)、ボタン位置データ(BTN−POSISON)、
隣接ボタンデータ(ADJ−BTN)、ボタンコマンド
(BTN−CMD)の各ファイルが含まれている。
【0140】また、操作端末25での作業環境の最上位
ディレクトリであるMENUディレクトリの下位ディレ
クトリには、ライブラリディレクトリ(LIB)が展開
される。このライブラリディレクトリは、生成したサブ
ピクチャ符号化データS15を一覧化し、管理するため
のディレクトリである。このライブラリディレクトリ
は、この操作端末25のオペレータが任意に付けたディ
レクトリ名の下位ディレクトリが展開される。そして、
このオペレータが任意に付けたディレクトリ名の下位デ
ィレクトリには、上述したPGC*以下に保存されるサ
ブピクチャ符号化データと同じデータのファイルが保存
される。
【0141】このようなディレクトリ構造を有してサブ
ピクチャ符号化データS15を管理する操作端末25
は、PRJディレクトリの最下位ディレクトリとなるP
GC*単位のディレクトリ全てにメニュー画面を構成す
るために必要な情報であるサブピクチャ符号化データの
各ファイルが保存されることにより、処理を終了する。
そして、操作端末25は、処理を終了すると、各PGC
*のデータを制御部24に供給し、サブピクチャ符号化
データS15として符号化し、サーバ14に供給する。
【0142】また、操作端末25では、メニュー画面を
構成するために必要なデータとなるサブピクチャ符号化
データを生成する処理を終了したとき、または、処理の
最中に、PGC*内のデータをライブラリディレクトリ
内に保存することができる。このとき、操作端末25の
オペレータは、ライブラリ名として任意のディレクトリ
名を設定し(例えば、図13に示すように、ABC,D
EF,GHIといったライブラリ名を設定し)、ライブ
ライディレクトリに下位ディレクトリを作る。そして、
この任意のディレクトリ名としたライブラリディレクト
リの下位ディレクトリに、任意のPGC*ディレクトリ
の各ファイルのデータをコピーする。
【0143】このことにより、操作端末25では、作成
したメニュー画面を構成するサブピクチャ符号化データ
を別途管理でき、他の作品や他のDVD(媒体)のサブ
ピクチャ符号化データを生成する際に、流用し、使用す
ることができるようになる。なお、PGC*の各ファイ
ルのデータをコピーする際に、ボタンコマンド(BTN
−CMD)のデータはコピーしないように設定してもよ
い。これは、このボタンコマンド(BTN−CMD)の
データは、メニュー画面毎独立に機能するものであるた
め、他のメニュー画面を作成する際には、必要がないか
らである。
【0144】
【発明の効果】本発明に係る編集装置では、副映像符号
化手段が、主映像の符号化データのメニュー構造に応じ
て展開されメニュー名に応じたディレクトリ名とされた
下位ディレクトリを含む第1のディレクトリを有し、副
映像の符号化データを各メニューに対応した下位ディレ
クトリ内のファイルに格納することにより、副映像の符
号化データを生成する際の作業工程を簡略化でき、効率
的に符号化することができる。
【0145】また、本発明に係る編集装置では、副映像
符号化手段が任意のディレクトリ名とされた下位ディレ
クトリを含む第2のディレクトリを有していることによ
り、既に生成した副映像の符号化データを複製して他の
副映像の符号化データを生成することができ、作業工程
を簡略化できる。
【0146】本発明に係るデータ編集方法では、主映像
の符号化データのメニュー構造に応じて展開されメニュ
ー名に応じたディレクトリ名とされた下位ディレクトリ
を含む第1のディレクトリを作成し、副映像の符号化デ
ータを、各メニューに対応した下位ディレクトリ内のフ
ァイルに格納することにより、副映像の符号化データを
生成する際の作業工程を簡略化でき、効率的に符号化す
ることができる。
【0147】また、本発明に係るデータ編集方法では、
任意のディレクトリ名とされた下位ディレクトリを含む
第2のディレクトリを作成することにより、既に生成し
た副映像の符号化データを複製して他の副映像の符号化
データを生成することができ、作業工程を簡略化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVD−VIDEO規格において定められてい
るサブピクチャを説明する図である。
【図2】DVD−VIDEO規格において定められてい
るサブピクチャを説明する図である。
【図3】DVD−VIDEO規格において定められてい
るメニュー画面を説明する図である。
【図4】DVD−VIDEO規格において定められてい
るデータのボリューム構造を説明する図である。
【図5】DVD−VIDEO規格において定められてい
るデータのボリューム構造を説明する図である。
【図6】DVD−VIDEO規格において定められてい
るタイトルメニューを説明する図である。
【図7】DVD−VIDEO規格において定められてい
るルートメニュー,チャプターメニュー,オーディオメ
ニュー,アングルメニュー,サブピクチャメニューを説
明する図である。
【図8】DVD−VIDEO規格において定められてい
るPGCを説明する図である。
【図9】メニュー画面を生成する際に必要となるナビゲ
ーションコマンド等を説明する図である。
【図10】本発明を適用したオーサリング装置のブロッ
ク構成図である。
【図11】上記オーサリング装置のサブピクチャエンコ
ーダのブロック構成図である。
【図12】サブピクチャが存在する矩形領域を説明する
図である。
【図13】サブピクチャ符号化データが保存されるファ
イルのディレクトリ構造を示す図である。
【図14】サブピクチャ符号化データが保存されるファ
イルの内容を示す図である。
【図15】DVD−VIDEO規格において定められて
いるメニュー画面を説明する図である。
【符号の説明】
10 オーサリング装置、11 ビデオエンコーダ、1
2 オーディオエンコーダ、13 サブピクチャエンコ
ーダ、14 サーバ、15 マルチプレクサ、16 シ
ステムコントローラ、17 ビューア、18 テープス
トリーマ、20量子化部、22 符号化部、24 制御
部、25 操作端末

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の映像及び/又は音声について、そ
    れぞれ符号化をして複数の符号化データを生成し、この
    複数の符号化データを多重化して記録媒体に対して記録
    する記録用データを生成する編集装置において、 映像及び/又は音声についての質問・応答を行う為に表
    示されるメニュー画面のメニュー構造に応じて展開さ
    れ、このメニュー画面のメニュー名に応じたディレクト
    リ名とされた下位ディレクトリを含む第1のディレクト
    リを有し、各メニュー画面に対応した副映像の符号化デ
    ータを、各メニュー名に対応した下位ディレクトリ内の
    ファイルに格納する副映像符号化手段を備えることを特
    徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 上記副映像符号化手段は、任意のディレ
    クトリ名とされた下位ディレクトリを含む第2のディレ
    クトリを有し、第1のディレクトリの下位ディレクトリ
    内のファイルを複製してこの第2のディレクトリの下位
    ディレクトリ内に格納することを特徴とする請求項1に
    記載の編集装置。
  3. 【請求項3】 上記副映像符号化手段は、DVD−VI
    DEO規格におけるサブピクチャに関する符号化データ
    を生成し、DVD−VIDEOにおけるメニュー構造に
    応じて展開されDVD−VIDEOにおけるメニュー名
    に応じたディレクトリ名とされた下位ディレクトリを含
    むディレクトリを有することを特徴とする請求項1に記
    載の編集装置。
  4. 【請求項4】 上記副映像の符号化手段は、DVD−V
    IDEOにおけるメニュー構造に応じて展開したディレ
    クトリ構造が、プレゼンテーションのエッセンス及び順
    序を述べたPGC(Program Chain)単位まで展開して
    おり、このPGC単位のサブピクチャの符号化データに
    格納することを特徴とする請求項3に記載の編集装置。
  5. 【請求項5】 複数の映像及び/又は音声について、そ
    れぞれ符号化をして複数の符号化データを生成し、この
    複数の符号化データを多重化して記録媒体に対して記録
    する記録用データを生成するデータ編集方法において、 映像及び/又は音声についての質問・応答を行うメニュ
    ー画面のメニュー構造に応じて展開され、このメニュー
    画面のメニュー名に応じたディレクトリ名とされた下位
    ディレクトリを含む第1のディレクトリを作成し、各メ
    ニュー画面に対応した副映像の符号化データを、各メニ
    ュー名に対応した下位ディレクトリ内のファイルに格納
    することを特徴とするデータ編集方法。
  6. 【請求項6】 任意のディレクトリ名とされた下位ディ
    レクトリを含む第2のディレクトリを作成し、第1のデ
    ィレクトリの下位ディレクトリ内のファイルを複製して
    この第2のディレクトリの下位ディレクトリ内のファイ
    ルに格納することを特徴とする請求項5に記載のデータ
    編集方法。
  7. 【請求項7】 DVD−VIDEO規格におけるサブピ
    クチャに関する符号化データを生成し、DVD−VID
    EOにおけるメニュー構造に応じて展開されDVD−V
    IDEOにおけるメニュー名に応じたディレクトリ名と
    された下位ディレクトリを含むディレクトリを作成する
    ことを特徴とする請求項5に記載のデータ編集方法。
  8. 【請求項8】 DVD−VIDEO規格におけるメニュ
    ー構造に応じて展開したディレクトリ構造を、プレゼン
    テーションのエッセンス及び順序を述べたPGC(Prog
    ram Chain)単位まで展開させ、このPGC単位のサブ
    ピクチャの符号化データをファイル内に格納することを
    特徴とする請求項7に記載のデータ編集方法。
JP11314797A 1997-04-30 1997-04-30 編集装置及びデータ編集方法 Expired - Fee Related JP3948051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11314797A JP3948051B2 (ja) 1997-04-30 1997-04-30 編集装置及びデータ編集方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11314797A JP3948051B2 (ja) 1997-04-30 1997-04-30 編集装置及びデータ編集方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10304304A true JPH10304304A (ja) 1998-11-13
JP3948051B2 JP3948051B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=14604765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11314797A Expired - Fee Related JP3948051B2 (ja) 1997-04-30 1997-04-30 編集装置及びデータ編集方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3948051B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6778759B1 (en) 1999-03-31 2004-08-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Information recording medium having logical structured recording area
JP2007141442A (ja) * 2007-01-04 2007-06-07 Hitachi Ltd 記録装置、記録方法
JP2007519145A (ja) * 2004-01-05 2007-07-12 トムソン ライセンシング 電子的メニューを生成する方法および装置
JP2007311019A (ja) * 2007-07-04 2007-11-29 Hitachi Ltd 記録装置、記録方法
US7515812B2 (en) 2003-10-10 2009-04-07 Panasonic Corporation Recording medium, reproduction device, program, and reproduction method
JP2009224019A (ja) * 2009-05-22 2009-10-01 Hitachi Ltd 記録装置、記録方法
US7747134B2 (en) 2004-10-26 2010-06-29 Funai Electric Co., Ltd. Information recording and reproducing device
JP2010154546A (ja) * 2002-10-15 2010-07-08 Samsung Electronics Co Ltd テキストデータとダウンロードフォントとを利用した多国語支援用サブタイトルデータが記録された情報保存媒体に保存されたデータ再生方法及び再生装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6778759B1 (en) 1999-03-31 2004-08-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Information recording medium having logical structured recording area
JP2010154546A (ja) * 2002-10-15 2010-07-08 Samsung Electronics Co Ltd テキストデータとダウンロードフォントとを利用した多国語支援用サブタイトルデータが記録された情報保存媒体に保存されたデータ再生方法及び再生装置
US7702222B2 (en) 2003-10-10 2010-04-20 Panasonic Corporation Playback apparatus program and playback method
US7715696B2 (en) 2003-10-10 2010-05-11 Panasonic Corporation Recording medium, playback apparatus, program, and playback method
US7515812B2 (en) 2003-10-10 2009-04-07 Panasonic Corporation Recording medium, reproduction device, program, and reproduction method
US8509596B2 (en) 2003-10-10 2013-08-13 Panasonic Corporation Recording medium, playback apparatus, program, and playback method
US7623769B2 (en) 2003-10-10 2009-11-24 Panasonic Corporation Recording medium, playback apparatus, recording method, and playback method
US7630615B2 (en) 2003-10-10 2009-12-08 Panasonic Corporation Recording medium, playback apparatus, recording method, and playback method
US8437625B2 (en) 2003-10-10 2013-05-07 Panasonic Corporation Playback apparatus program and playback method
US8406604B2 (en) 2003-10-10 2013-03-26 Panasonic Corporation Playback apparatus, recording method, and playback method
US8131130B2 (en) 2003-10-10 2012-03-06 Panasonic Corporation Recording medium, playback apparatus, recording method, and playback method
US8107788B2 (en) 2003-10-10 2012-01-31 Panasonic Corporation Recording medium, playback device, recording method and playback method
KR101051846B1 (ko) 2003-10-10 2011-07-25 파나소닉 주식회사 재생장치, 기록매체, 재생방법
JP2007519145A (ja) * 2004-01-05 2007-07-12 トムソン ライセンシング 電子的メニューを生成する方法および装置
US7747134B2 (en) 2004-10-26 2010-06-29 Funai Electric Co., Ltd. Information recording and reproducing device
JP2007141442A (ja) * 2007-01-04 2007-06-07 Hitachi Ltd 記録装置、記録方法
JP2007311019A (ja) * 2007-07-04 2007-11-29 Hitachi Ltd 記録装置、記録方法
JP2009224019A (ja) * 2009-05-22 2009-10-01 Hitachi Ltd 記録装置、記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3948051B2 (ja) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6246402B1 (en) Reproduction control data generating apparatus and method of same
JP3379961B2 (ja) 動画データとともに複数チャネルの音声データ、副映像データが記録された記録媒体、その再生装置、再生方法
US6393202B1 (en) Optical disc for which a sub-picture can be favorably superimposed on a main image and a disc reproduction apparatus and a disc reproduction method for the disc
JP3345019B2 (ja) インタラクティブな再生進行の性能を向上させた記録媒体の記録方法、再生装置および再生方法
US6226446B1 (en) Machine readable recording medium, reproduction apparatus and method for controlling selection of menu items within a video object
US6728477B1 (en) Simultaneous multiple-angle presentation of DVD audio/visual content
JP3345413B2 (ja) インタラクティブな再生進行の性能を向上させた記録媒体の記録方法、再生装置および再生方法
WO2004077826A1 (ja) 記録媒体、再生装置、記録方法、プログラム、再生方法
JPH11205718A (ja) 情報再生装置及び情報記録再生装置
JP3345412B2 (ja) インタラクティブな再生進行の性能を向上させた記録媒体の記録方法、再生装置および再生方法
KR101237160B1 (ko) 재생 장치 및 기록 매체
US7039298B1 (en) Extraction of audio/visual segment from digital versatile disk content
JP3948051B2 (ja) 編集装置及びデータ編集方法
JPH11225307A (ja) 映像データ記録媒体および映像データ再生装置
JP3356770B2 (ja) 動画データとともに複数チャネルの音声データ、副映像データが記録された記録媒体、その再生装置、再生方法
JP2007095292A (ja) データ生成装置およびデータ生成方法
JP3356769B2 (ja) 動画データとともに複数チャネルの音声データ、副映像データが記録された記録媒体、その再生装置、再生方法
JPH10145723A (ja) 再生制御データ生成装置およびその方法
JPH10145713A (ja) 映像データ生成装置およびその方法
JPH10271451A (ja) データ再生装置及びデータ再生方法
JP2002074906A (ja) 再生データ編集装置
KR20040080659A (ko) 영상재생 기능을 갖는 메뉴화면 표시방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees