JPH10145723A - 再生制御データ生成装置およびその方法 - Google Patents

再生制御データ生成装置およびその方法

Info

Publication number
JPH10145723A
JPH10145723A JP8295207A JP29520796A JPH10145723A JP H10145723 A JPH10145723 A JP H10145723A JP 8295207 A JP8295207 A JP 8295207A JP 29520796 A JP29520796 A JP 29520796A JP H10145723 A JPH10145723 A JP H10145723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
button
reproduction
menu
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8295207A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Nakagawa
彰人 中川
Masaaki Sasaki
雅朗 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8295207A priority Critical patent/JPH10145723A/ja
Publication of JPH10145723A publication Critical patent/JPH10145723A/ja
Priority to US09/550,475 priority patent/US6246402B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プログラミング作業に習熟していない編集者
が、容易にDVDプレーヤーの特殊再生モードのプログ
ラミングを行えるようにする。 【解決手段】DVDプレーヤーの特殊再生モードの音声
・映像データを、例えば、視聴者の選択に応じた再生の
単位となる再生領域(「初期設定等」)に分割し、この
再生領域間に存在しうる状態遷移の全てを抽出し、抽出
した状態遷移に対応する命令ユニットを作成する。ユー
ザーが所望の状態遷移を選択すると、選択された状態遷
移に対応する命令ユニットを組み合わせ、特殊再生モー
ドの再生処理に必要なナビゲーションコマンドを作成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル・ビデ
オ・ディスク(DVD)等に記録された動画の再生処理
の制御に用いられる制御データ〔ナビゲーションコマン
ド(navigation command)〕を生成する再生制御データ生
成装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ディ
ジタル・ビデオ・ディスク(DVD)と呼ばれる新しい
記録媒体、および、DVDを用いて映像データおよび音
声データまたはこれらのいずれか(音声・映像データ)
を記録し、記録した音声・映像データを再生するDVD
記録・再生装置(以下、「DVDプレーヤー」とも記
す)が実用化されている。
【0003】DVDプレーヤーは、従来のビデオテープ
レコーダー(VTR装置)と同じ方法(通常再生モー
ド)の他に、例えば、複数のアングルから同一対象を撮
影して得られた複数の音声・映像データのいずれかを、
ユーザーの操作に応じて選択して再生し、表示する方法
(マルチアングル再生モード)、複数のストーリーが収
録された映画の主なストーリー(メインストーリー)、
および、メインストーリーに付随するサブストーリーの
いずれかの音声・映像データを、ユーザーの操作に応じ
て選択して再生する方法(マルチストーリー再生モー
ド)、および、予め、ユーザーがストーリー展開を選択
可能に作成した音声・映像データを、ストーリーの分岐
点ごとに、ユーザーの操作に応じて対話形式に選択して
再生する方法(インタラクティブストーリー再生モー
ド)といった特殊再生モード(special mode)で、音声・
映像データを記録・再生することが可能である。
【0004】これらの特殊再生モードを実現するために
は、編集段階で、ナビゲーションコマンド(navigation
command)と呼ばれる制御命令を用いて、音声・映像デー
タの再生の順番およびタイミング等をプログラミングす
る必要がある。
【0005】しかしながら、ナビゲーションコマンドの
種類は、現在の時点で約1,400種類と多く、必ずし
もプログラミング作業に習熟していない一般的な編集者
にとって、全てのナビゲーションコマンドの内容を覚
え、使いこなすことは非常に難しい。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、プログラミング作業に習熟していない一般的
な編集者が、DVDプレーヤーの特殊再生モードにおい
て用いられるナビゲーションコマンドによる音声・映像
データの再生の順番およびタイミング等のプログラミン
グを容易に行うことができる再生制御データ生成装置お
よびその方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる再生制御データ生成装置は、音声デ
ータおよび映像データまたはこれらのいずれか(音声・
映像データ)の再生方法を示す再生制御データを生成す
る再生制御データ生成装置であって、前記音声・映像デ
ータを再生の単位となる再生単位に分割する音声・映像
データ分割手段と、分割した前記再生単位の間の状態遷
移を抽出する状態遷移抽出手段と、抽出した前記状態遷
移から所望の状態遷移を選択する状態遷移選択手段と、
選択した前記状態遷移に基づいて前記再生制御データを
生成する再生制御データ生成手段とを有する。
【0008】好適には、前記音声・映像データ分割手段
は、分割した前記再生単位を属性ごとに再生グループに
グループ分けし、前記状態遷移抽出手段は、分割した前
記再生単位およびグループ分けした再生グループの間の
状態遷移を抽出する。
【0009】好適には、前記再生制御データ生成手段
は、抽出した前記状態遷移を生じさせる状態遷移処理に
対応する制御コマンドを生成する制御コマンド生成手段
と、選択した前記状態遷移に対応する制御コマンドを選
択する制御コマンド選択手段とを有し、選択した前記制
御コマンドを含む前記再生制御データを生成する。
【0010】本発明は、例えば、DVDビデオディスク
規格の特殊再生用の音声・映像データの再生順序あるい
は音声の言語等を制御するために用いられる制御コマン
ド(ナビゲーションコマンド)から構成される再生制御
データを、DVDに記録する音声・映像データを編集す
る編集者(ユーザー)がナビゲーションコマンドを直接
的に扱うことなく対話形式で(インタラクティブに)作
成することを可能とする。
【0011】音声・映像データ分割手段は、DVDに記
録されている音声・映像データを、例えは、DVDに記
録されている複数の映画等のタイトルごとに、インタラ
クティブストーリー再生モードの音声・映像データにお
いて、1回の選択に応じて再生される音声・映像データ
の範囲ごとに、あるいは、多数の言語の吹き替え音声ご
とにといった再生時の単位となる再生単位に分割し、さ
らに、同じ属性を有する再生単位同志をグルーピングし
て再生グループを作成する。
【0012】状態遷移抽出手段は、例えば、ある再生単
位あるいは再生グループ(状態)が他のいずれの再生単
位あるいは再生グループの後に再生されうるか、およ
び、この再生単位あるいは再生グループ(状態)の後に
いずれの再生単位あるいは再生グループ(状態)が再生
されうるかの全てを示す状態遷移を抽出し、ユーザーに
対して表示する。
【0013】状態遷移選択手段は、ユーザーの操作に応
じて、状態遷移抽出手段が抽出した全ての状態遷移の
内、ユーザーが所望する状態遷移だけを選択する。
【0014】再生制御データ生成手段は、状態遷移抽出
手段が抽出した全ての状態遷移を生じさせるために必要
となるナビゲーションコマンドを予め生成し、状態遷移
選択手段により選択された状態遷移に対応するナビゲー
ションコマンドのみを含む再生制御データを生成する。
【0015】また、本発明にかかる再生制御データ生成
方法は、音声データおよび映像データまたはこれらのい
ずれか(音声・映像データ)の再生方法を示す再生制御
データを生成する再生制御データ生成方法であって、前
記音声・映像データを再生の単位となる再生単位に分割
し、分割した前記再生単位の間の状態遷移を抽出し、抽
出した前記状態遷移から所望の状態遷移を選択し、選択
した前記状態遷移に基づいて前記再生制御データを生成
する。
【0016】好適には、分割した前記再生単位を属性ご
とに再生グループにグループ分けし、分割した前記再生
単位およびグループ分けした再生グループの間の状態遷
移を抽出する。
【0017】好適には、抽出した前記状態遷移を生じさ
せる状態遷移処理に対応する制御コマンドを生成し、選
択した前記状態遷移に対応する制御コマンドを選択し、
選択した前記制御コマンドを含む前記再生制御データを
生成する。
【0018】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、第1の実施形態として、例えば、特殊再生モード
に適するように編集処理した映画等の動画像の映像デー
タ(以下、仮に「メインピクチャー」とも記す)および
音声データまたはこれらのいずれか(音声・映像デー
タ)を、操作内容をユーザーに示すメニュー画面等の映
像あるいは字幕(以下、仮に「サブピクチャー」と記
す)とともにディジタル・ビデオ・ディスク(DVD)
に記録するDVD記録装置を説明する。
【0019】サブピクチャーの説明 まず、DVDビデオディスク規格(DVDフォーマッ
ト)に規定されたサブピクチャーの概要を説明する。
【0020】DVDビデオディスク規格においては、M
PEG(moving picture experts group)2により圧縮符
号化された動画像の圧縮映像データ(メインピクチャ
ー)とは別に、メインピクチャーに重ねて表示する静止
画像(サブピクチャー)のフォーマットが定義されてい
る。
【0021】図1は、DVDビデオディスク規格におい
て定義されているサブピクチャーを示す図である。
【0022】DVDビデオディスク規格において、サブ
ピクチャーは、図1に示すように1枚のピクチャー(画
面;フレーム)を、横720×縦478(NTSCビデ
オ方式の場合)に分割した画素〔ピクセル(pixel) 〕そ
れぞれに固有に割り当てた2ビットの画素データとして
定義される。つまり、サブピクチャーは、ピクチャーの
画素に対応するビットマップの形式で定義される。
【0023】画素それぞれに割り当てられた2ビットの
画素データの値〔0〜3(十進法)〕はそれぞれ固有の
色に対応しており、従って、サブピクチャーの画素それ
ぞれには4種類の色を付すことができる。
【0024】なお、実際には、16種類の色から構成さ
れるカラーパレットの中から任意の4種類が選ばれ、サ
ブピクチャーの各画素に付される4種類の色として用い
られる。
【0025】また、選ばれた4種類の色が画素データの
値(0〜3)のいずれと対応するか、および、サブピク
チャーと背景となるメインピクチャーとをどのような比
率で重ね合わせるのか(例えば、サブピクチャーを0
%、動画を100%の比率すると、サブピクチャーは透
明となり見えない、また50%:50%とすれば、半透
明のサブピクチャーとなり、100%:0%となると背
景の動画部分は完全に隠れる)は、別途用意されたこれ
らを設定するテーブルにより決められる。
【0026】図2(A),(B)は、DVDビデオディ
スク規格において定義されているサブピクチャーの例
〔9×9画素の大きさの縁取りのついた十文字〕を示す
図である。
【0027】例えば、図2(A)に示すように、9×9
画素の大きさの「縁取りのついた十文字」を表示するサ
ブピクチャーにおいて必要とされる色は、背景(バック
グラウンド)の色、十文字本体の色、および十文字本体
を縁取る色の合計3色である。
【0028】背景(バックグラウンド)の色には画素デ
ータ00を対応付け、十文字本体の色には画素データ1
1を対応付け、縁取りの色には画素データ10を対応付
けると、図2(B)に示すように、9×9画素データの
集合を得ることができる。このような画素データを、1
枚の画面を構成する720×478画素全部について求
めることにより、画面1枚分のDVDサブピクチャーを
得ることができる。
【0029】また、例えば、720×478画素の領域
のうち、下辺に近いところだけに文字および図形の画素
データを置き、これ以外の部分の全てには背景(バック
グラウンド)の画素データを置き、さらに、バックグラ
ウンドの画素データのメインピクチャーに対する混合比
率を0%とすることにより、文字および図形を画面の下
辺の部分のみに表示し、他の部分の全てに背景(バック
グラウンド)をそのまま表示する(透明な)サブピクチ
ャーを生成することができる。
【0030】DVDビデオディスク規格においては、例
えば、映画の字幕はこのようにサブピクチャーを用いて
表現される。
【0031】ナビゲーションコマンドの説明 次に、DVDビデオディスク規格のナビゲーションコマ
ンド(navigation command)を説明する。
【0032】DVDビデオディスク規格においては、D
VDプレイヤーでの再生方法を制御するために、ナビゲ
ーションコマンドと呼ばれるプログラミング言語が用意
されている。ナビゲーションコマンドで記述されたプロ
グラムは、音声・映像データとともにDVDに記録さ
れ、DVDプレイヤーは、ナビゲーションコマンドによ
り記述されたプログラムが示す再生の順番およびタイミ
ングに従って音声および映像を再生する。
【0033】DVDビデオディスク規格においては、複
数の音声チャンネルを多重化してDVDに記録可能とさ
れており、例えば、ナビゲーションコマンドによるプロ
グラムは、複数の音声チャネルのいずれを選択して再生
するかを、DVDプレーヤーに対して指定することがで
きる。また、ナビゲーションコマンドによるプログラム
は、映画の映像データの見どころのシーンの始まり、あ
るいは、ストーリーの切れ目を示す特定の頭出し点〔チ
ャプター(chapter) 〕から直接、映像データを再生を開
始することをDVDプレーヤーに対して指定することが
できる。
【0034】これらは、最も単純なナビゲーションコマ
ンドによるプログラムの動作の例である。
【0035】さらに複雑なナビゲーションコマンドによ
るプログラムの動作もある。
【0036】例えば、あるチャプターの再生終了点で、
視聴者に対して質問を発する静止画像(サブピクチャ
ー)を表示し、この質問に対する視聴者の回答に応じ
て、次に再生を開始するチャプターを決定するといった
ように、対話形式で(インタラクティブに)再生映像を
選択することができる映像データ(ソフトウェア)を作
成することができる。
【0037】このインタラクティブ再生モードは、マル
チストーリー/マルチエンディングと呼ばれる作品(シ
ーンの切れ目ごとに、AかBかの選択肢があり、その結
果で次のシーンが決まるような、ゲーム的要素の高い作
品)の映像データを再生する際等に用いられる。
【0038】メニュー(Menu)画面の説明 上述したマルチストーリー/マルチエンディング作品と
いったインタラクティブ再生モード用のソフトウェアを
再生する場合、DVDプレーヤーが視聴者(ユーザー)
に質問を表示し、表示された質問へのユーザーの応答の
操作を行うために用いられる質問・応答画面が必要にな
る。この質問・応答画面(メニュー画面)は、その性質
上、静止画像として表示するのが適している。従って、
質問・応答画面としては、上述したサブピクチャーが用
いられる。
【0039】DVDプレイヤーに対するインタラクティ
ブな操作(インタラクティブ操作)は、通常、ユーザー
がリモコン装置(remote controller) 等の操作ボタンを
押下することにより直接的に行われることはなく、DV
Dプレーヤーがメニュー画面にアイコンとして表示され
た操作ボタンを、ユーザーがリモコン装置に設けられた
カーソルキー等を用いて間接的に選択することにより実
現される。このような間接的な操作ボタンの選択によ
り、DVDプレイヤーのハードウェアに固有なボタンの
機能に制約されず、様々なインタラクティブ再生に適し
たソフトウェア(インタラクティブソフトウェア)を提
供することが可能である。
【0040】なお、上述したインタラクティブ再生用の
メニュー画面のうち基本的なものは、DVDビデオディ
スク規格においてDVDシステムメニューとして定義さ
れている。このDVDシステムメニューとは、DVDプ
レイヤーがDVDディスクから音声・映像データを再生
する際に、DVDプレイヤーのリモコン装置に必ず設け
なければならないと規定されている「メニューボタン」
をユーザー自身が操作することで呼び出されるサブピク
チャーであり、ユーザーは、DVDシステムメニューに
表示された操作ボタンを、DVDプレイヤーのリモコン
装置に必ず設けなければならないとDVDビデオディス
ク規格において定められているカーソルキーを用いて選
択することにより、インタラクティブソフトウェアの種
々の再生パターンを指定することができる。
【0041】DVDビデオディスク規格においては、以
下に示すようなDVDシステムメニューが規定されてい
る。
【0042】1.タイトルメニュー(Title MENU) タイトルメニューは、DVDに、複数のタイトル(映画
やアニメの一話分)の音声・映像データが記録されてい
る場合に、ユーザーがいずれのタイトルの音声・映像デ
ータを再生するかを指定するために用いられる。
【0043】2.チャプター・メニュー(Chapter MENU) 1本のタイトル(映画なら映画1本分、ミュージックビ
デオ(ビデオクリップ)なら1アルバム分など、通常、
作品と呼ばれるもの)の音声・映像データには、内部に
固有の区切り(映画ならシーンの変わり目、ビデオクリ
ップなら曲の切れ目等、レコード会社の制作者が作品
上、頭出しをすることを希望するような区切り)が設け
られており、上述のように、この区切りはチャプター(C
hapter) と呼ばれる。チャプター・メニュー(Chapter M
enu)は、チャプターそれぞれから直接に再生を開始する
ための操作ボタンを画面に配置したものである。
【0044】3.オーディオ・メニュー(Audio Menu) オーディオ・メニューは、DVDに記録されている各タ
イトルの映像データそれぞれに、複数の音声チャンネル
が付されている場合、例えば、映画の映像データに、元
の言語の音声(オリジナル音声)と、複数の言語の吹き
替え音声が付されている場合に、いずれの言語の音声を
聞くかを選択するために用いられる。
【0045】オーディオ・メニューには、選択可能な言
語の名称等が付された操作ボタンが、音声チャネルごと
に独立して画面上に配置される。
【0046】4.サブタイトルメニュー〔Sub Title Me
nu(字幕メニュー)〕 サブタイトルは、映画やテレビ放送の用語であって、い
わゆる「字幕スーパー」を意味する。サブタイトルメニ
ューは、DVDに記録されているタイトルに複数の字幕
スーパーが付されている場合に、これら複数の字幕スー
パーのいずれを表示するのか、あるいは、字幕スーパー
を表示しないかを選択するために用いられる。
【0047】サブタイトルメニューには、選択可能な字
幕スーパーを示す名称が付された操作ボタンが、字幕ス
ーパーごとに独立して画面上に配置される。
【0048】5.アングルメニュー(Angle Menu) アングルとは、DVDビデオディスク規格固有の機能で
ある。例えば、サッカーの試合を収録する場合には、通
常、複数のカメラが用いられ、これらのカメラは、試合
を同時に、それぞれ異なったカメラアングルから並行し
て撮影する。つまり、例えば、サッカーの試合の映像デ
ータには、試合全体をロングで引いて写しているカメラ
から得られたもの、攻撃側の選手をアップで追っている
カメラから得られたもの、あるいは、守備側の選手をア
ップにしているカメラから得られたものが含まれる。
【0049】このように、対象物を複数のカメラアング
ルで同時に並行して撮影して得られた複数の映像データ
を多重化してDVDに記録し、ユーザーがいずれのカメ
ラアングルで撮影して得られた映像データを再生するか
を選択可能とした再生モードが、上述したように、マル
チアングル再生モードである。
【0050】アングルメニューには、選択可能なアング
ルの名称などが記された操作ボタンが、アングルごとに
独立して画面上に配置される。
【0051】6.ルート・メニュー(Root Menu) 以上に示した合計5種類のメニューがDVDビデオディ
スク規格において定められている。しかしながら、DV
Dプレイヤーのリモコン装置には、5種類のメニューそ
れぞれを表示させるための5個の操作ボタンが設けられ
るとは限らない。DVDビデオディスク規格において
は、リモコン装置に、2個の操作ボタン、つまり、タイ
トルメニュー(TITLE MENU)を呼び出す操作ボタンおよび
他のメニューのいずれかを呼び出す操作ボタンを義務づ
けているのみだからである。
【0052】従って、再生するタイトルが、チャプター
メニュー(Chapter Menu)、オーディオメニュー(Audio M
enu)、サブタイトルメニュー(Sub Title Menu)およびア
ングルメニュー(Angle Menu)のいずれか1つ以上を要す
る場合には、それらのメニューを呼び出すために用いら
れる特別なメニュー画面が必要になる。
【0053】ルートメニュー(Root Menu) は、チャプタ
ーメニュー(Chapter Menu)、オーディオメニュー(Audio
Menu)、サブタイトルメニュー(Sub Title Menu)および
アングルメニュー(Angle Menu)のいずれか1つ以上が必
要である場合に用いられ、ルートメニュー(Root Menu)
には、それぞれチャプターメニュー(Chapter Menu)、オ
ーディオメニュー(Audio Menu)、サブタイトルメニュー
(Sub Title Menu)およびアングルメニュー(Angle Menu)
の名称が付された操作ボタンが個別に配置されている。
【0054】図3は、実際のチャプターメニュー(Chapt
er Menu)を例示する図である。
【0055】図3に示すように、チャプターメニュー画
面には、例えば、チャプターを指定する操作ボタンa、
メニュー切り換え用の操作ボタンbおよびメニューペー
ジ切り換え用の操作ボタンcの3種類の操作ボタンが配
置されている。
【0056】このようなチャプターメニューを作成〔オ
ーサリング(authering) 〕する場合には、DVDビデオ
ディスク規格のサブピクチャーフォーマットに従って各
操作ボタンに対応する画素データを作成する他に、作成
した操作ボタンそれぞれに対して、音声・映像データの
再生を制御するプログラムのナビゲーションコマンドに
対応付ける必要がある。
【0057】この対応付けは、例えば、DVDビデオデ
ィスク規格の用語を使用して表現すると、音声・映像デ
ータのチャプター(シーン6:対決1)のDVD上の記
録開始時点のセクターアドレスを示すテーブルTT_S
RPTのデータTT DOMAIN NUMBER x
およびデータPTT NUMBER yを用いてナビゲ
ーションコマンドJumpPTT(TT=x,PTT=
y)のバイナリーコードを生成し、ボタンコマンドBT
N_CMD(ナビゲーションコマンドの一種)に含まれ
るテーブルにおいて、シーン6:対決1の操作ボタンd
(図3)の画面内の位置を示すPCIのHLI中のBT
INTのBTN_POSIに対応する位置に記入するこ
とにより行われる。
【0058】以下、メニュー画面とデータとの関係を説
明する。
【0059】図4(A)〜(C)は、メニュー画面を構
成するデータ(メニュー画面データ)の構造を示す図で
ある。なお、メニュー画面データの構造は、実際には、
さらに細分化されているが、図示および説明の簡略化の
ために、図4(A)〜(C)には、本発明にかかるDV
D記録装置の説明に必要な部分のみを簡略化して示して
ある。また、各データに付した符号の内、符号N1 〜N
3 はナビゲーションコマンドのデータを示し、符号S1
〜S10はメニュー画面データを示す。
【0060】上述した6種類のメニュー画面〔タイトル
メニュー(Title Menu)、チャプターメニュー(Chapter M
enu)、オーディオメニュー(Audio Menu)、サブタイトル
メニュー(Sub Title Menu)、アングルメニュー(Angle M
enu)およびルートメニュー(Root Menu〕を構成するデー
タ(メニュー画面データ)の構造は図4(A)〜(C)
に示す通りである。
【0061】プログラムチェインPGC (Program Chai
n)〔図4(A)〕は、1つのメニュー画面全体の枠組み
としての意味を有し、全てのメニュー画面データーを含
み、DVDプレイヤーにおけるメニュー画面や映画等の
タイトルの音声・映像データの再生の単位を示す。
【0062】なお、1つのメニュー画面が複数のページ
から構成される場合があるが、プログラムチェインPG
Cは、メニューを構成するページの枚数にかかわらず、
1つのメニューには1つのプログラムチェインPGCが
対応する。つまり、例えば、6種類のメニュー(それぞ
れ複数のページで構成されるメニュー)には6つのプロ
グラムチェインPGCが対応する。また、1つのメニュ
ー画面が複数のページで構成されるときは、プログラム
チェインPGCの内部は、複数のセル(CELL)という単位
に分割される。
【0063】1つのメニュー画面を構成するためには、
図4(A)〜(C)に示すデータ構造に含まれるデータ
ーの全てを記述する必要がある。以下、プログラムチェ
インPGCに含まれる各データを説明する。
【0064】プリコマンドPRE_CMD〔Pre Comman
d {図4(A)N 1 }〕 プリコマンドPRE_CMDには、1つのメニュー画面
(プログラムチェインPGC)の再生が始まるときに、
最初に実行されるナビゲーションコマンド〔主にボタン
コマンドBTN_CMD{図4(C)N3 }の実行に必
要なパラメータの初期化命令〕が記述される。
【0065】アクセスユニットACCESS_UNIT
〔図4(A)S 1 アクセスユニットACCESS_UNITは、メニュー
画面のサブピクチャー(図1,図2)のデータ(画素デ
ータおよび色データ)を格納し、図4(B)に示すよう
に、サブピクチャー画素データ{図4(B)S3 }〕お
よびボタン色データBTN_COLOR(図4(B)S
4 〕とを含む。
【0066】ハイライト情報データHLI〔Highlight
Information {図4(A)S 2 }〕 ユーザーが、メニュー画面の操作ボタンを,リモコン装
置のカーソルキー等を用いて選択した場合、DVDプレ
ーヤーは、選択された操作ボタンの色を変更する。この
ように、選択された操作ボタンの色を変更する処理をハ
イライト(highlight) 処理と称する。ハイライト情報デ
ータHLIは、ハイライト処理に用いられる色データを
格納し、ハイライト処理実行の前後の色(ハイライト
色)を示すハイライト色データ〔Highlight COLOR,図4
(B)S5 〕と、各操作ボタンのメニュー内での相対的
位置関係、DVDプレイヤーのリモコンのカーソルキー
による操作ボタンの選択に必要なボタン間の隣接情報
と、操作ボタンに対応するナビゲーションコマンドを示
すボタン情報データBTN_INFO〔図4(B)
6〕とを含む。
【0067】ポストコマンドPOST_CMD〔Post C
ommand{図4(A)N 2 }〕 ポストコマンドPOST_CMDには、1つのメニュー
画面(プログラムチェインPGC)に対応するタイトル
の映像データの再生終了時に、最後に実行されるナビゲ
ーションコマンド〔主に、ボタンコマンドBTN_CM
D{図4(C)N4 }〕の実行結果として得られるパラ
メータによって決定された分岐先へ飛ぶためのジャンプ
命令〕が記述される。
【0068】サブピクチャー画素データ〔 Sub Picture
{図4(B)S 3 }〕 サブピクチャー画素データは、メニュー画面として用い
られるサブピクチャーのデータ(図1,図2)を格納す
る。なお、メニュー画面が複数のページから構成される
場合には、サブピクチャー画素データは、複数のページ
それぞれに対応して複数設けられる。また、上述のよう
に、サブピクチャー画素データは、アクセスユニットA
CCESS_UNITの構成要素である。
【0069】ボタン色データBTN_COLOR〔Butt
on Color{図4(B)S 4 }〕 ボタン色データBTN_COLORは、操作ボタンがハ
イライト処理されていない場合(非選択時)の色情報、
および、操作ボタンがハイライト処理されている場合
(選択時)の色情報の参照先のカラーパレットを示すデ
ータを格納する。なお、上述のように、ボタン色データ
BTN_COLORはアクセスユニットACCESS_
UNITの構成要素である。
【0070】ハイライト色データ〔Highlight COLOR
{図4(B)S 5 }〕 ハイライト色データは、操作ボタンのハイライト処理に
用いられる色情報を格納する。この色情報は、操作ボタ
ンの実際の色の情報ではなく、ボタン色データBTN_
COLORが示すカラーパレットへのポインターを内容
とし、操作ボタンの選択時のハイライト色と、ボタンコ
マンドBTN_CMDの実行時のハイライト色の2種類
とを含む。なお、上述のように、ハイライト色データは
ハイライト色データHLIの構成要素であり、選択色デ
ータSELECT_INFO〔図4(C)S7 〕および
アクション色データACTION_COLOR〔図4
(C)S8 〕を含む。
【0071】ボタン情報データBTN_INFO〔(But
ton Information){図4(B)S }〕 ボタン情報データBTN_INFOは、メニュー画面内
の各操作ボタンの相対的位置関係と、DVDプレイヤー
のリモコン装置のカーソルキーでバタンの選択を移動す
る際に必要となるボタン間の隣接情報と、操作ボタンに
付随する実行時のナビゲーションコマンドとを格納し、
メニュー画面の各操作ボタンの機能ロジックを記述する
部分として中心的な役割を果たす。なお、上述のよう
に、ボタン情報データBTN_INFOはハイライト色
データHLIの構成要素であり、ボタン位置データBT
N_POSITION〔図4(C)S〕、隣接ボタ
ンデータADJ_BTN〔図4(C)S10〕およびボタ
ンコマンドBTN_CMD〔図4(C)N3 〕を含む。
【0072】選択色データSELECT_COLOR
〔図4(C)S 7 選択色データSELECT_COLORは、操作ボタン
の選択時のハイライト色のカラーパレットへのポインタ
を格納する。
【0073】アクション色データACTION_COL
OR〔図4(C)S 8 アクション色データACTION_COLORは、操作
ボタンの実行時(ボタンコマンドBTN_CMDがDV
Dプレーヤーにより実行されるときと実行の直後)のハ
イライト色のカラーパレットへのポインタを格納する。
なお、上述のように、アクション色データACTION
_COLORは、ハイライト色データの構成要素であ
る。
【0074】ボタン位置データBTN_POSITIO
N〔図4(C)S 9 各操作ボタンのメニュー画面内での相対的位置が、操作
ボタンそれぞれの画素の座標で表現される。ボタン位置
データBTN_POSITIONは、長方形と定められ
た各操作ボタンの論理的表示領域の左上と右下の座標、
および、各操作ボタンの非選択時の色情報のカラーパレ
ット(データBTN_COLORの)へのポインタを格
納する。なお、1つのメニュー画面内ににおいては、操
作ボタンの数にかかわらず、非選択時の色は1種類のみ
である。また、上述のように、ボタン位置データBTN
_POSITIONはボタン情報データBTN_INF
Oの構成要素である。
【0075】隣接ボタンデータADJ_BTN〔Adjace
nt Button {図4(C)S 10}〕 隣接ボタンデータADJ_BTNは、DVDプレイヤー
のリモコン装置のカーソルキーを用いた操作ボタンの選
択の際に必要となるボタン間の隣接情報を格納する。な
お、上述のように、隣接ボタンデータADJ_BTNは
ボタン情報データBTN_INFOの構成要素である。
【0076】ボタンコマンドBTN_CMD〔Button C
ommand{図4(C)N 3 ボタンコマンドBTN_CMDは、操作ボタンの実行時
のナビゲーションコマンドを格納し、操作ボタンそれぞ
れの機能を直接的に定義する。なお、上述のように、ボ
タンコマンドBTN_CMDはボタン情報データBTN
_INFOの構成要素である。
【0077】上述したように、ナビゲーションコマンド
の種類は1,400以上であり、しかも、ナビゲーショ
ンコマンドを使用したプログラミングを行うためには、
編集者がナビゲーションコマンドの内容の全て、およ
び、DVDビデオディスク規格の内容に精通している必
要がある。従って、一般的な編集者がナビゲーションコ
マンドを用いたプログラミングを行うことは、非常に困
難である。
【0078】また、図4(A)〜(C)に示したよう
に、メニュー画面として用いられるサブピクチャー画素
データを作成するために必要となるデータの種類は多
く、これらのデータをメニュー画面ごとに全て作成する
のは非常に手間がかかる。従って、サブピクチャーの画
素データをシステマティックに作成することができれ
ば、編集作業の効率が向上し、作業時間の短縮も可能と
なる。
【0079】以下に説明する本発明にかかるDVD記録
装置1(図5等)は、メニュー画面専用のエンコーダ
(例えば図5に示すサブピクチャーエンコーダ2)を用
い、このエンコーダの構成要素の論理の流れをコンピュ
ータでソフトウェア制御することにより、ナビゲーショ
ンコマンドを使用したプログラミング、および、メニュ
ー画面(サブピクチャー画素データ)の作成(オーサリ
ング)に伴う困難さを解消し、簡略化することを目的と
する。
【0080】さらに、本発明にかかるDVD記録装置1
は、コンピュータが表示する操作画面の内容、および、
表示方法を工夫することにより、編集者が対話形式で短
時間で能率的にナビゲーションコマンドを使用したプロ
グラミング、および、メニュー画面のサブピクチャーの
作成作業を行うことができるユーザーフレンドリーな作
業環境を編集者に提供することを目的とする。
【0081】DVD記録装置1の構成 図5は、第1の実施形態における本発明にかかるDVD
記録装置1の構成を示す図である。
【0082】図5に示すように、DVD記録装置1は、
映像エンコーダ100、音声エンコーダ102、サブピ
クチャーエンコーダ2、操作端末200、メニュー作成
装置3、CRTディスプレイ装置302と、キーボード
およびマウスを有する入力装置304とを有する操作端
末300、多重化制御装置104、多重化装置106、
記録装置108および編集装置4から構成される。
【0083】DVD記録装置1は、これらの構成部分に
より、DVDビデオディスク規格に対応し、MPEG(m
oving picture experts group)2方式により非圧縮の映
画等の動画像の音声データおよび映像データまたはこれ
らのいずれか(音声・映像データ)を圧縮符号化した圧
縮音声・映像データ(メインピクチャー)と、この圧縮
映像データに重ね合わせて表示されるメニュー画面等の
静止画像のサブピクチャーとを生成し、多重化して、例
えばディジタルビデオディスク(DVD)110に記録
する。
【0084】DVD記録装置1の各構成部分の説明 以下、DVD記録装置1(図5)の各構成部分の動作を
説明する。
【0085】編集装置4 編集装置4は、編集者(ユーザー)の操作に応じてDV
D記録装置1の各構成部分を制御し、メインピクチャー
およびサブピクチャーの編集処理を行う。
【0086】多重化制御装置104 多重化制御装置104は、映像エンコーダ100、音声
エンコーダ102、サブピクチャーエンコーダ2および
メニュー作成装置3から入力されるタイムコード、およ
び、ユーザーが操作端末200あるいは操作端末300
に入力した操作データ等のデータに基づいて、DVD記
録装置1の各構成部分の動作を制御する。
【0087】映像エンコーダ100 映像エンコーダ100は、多重化制御装置104の制御
にしたがって、例えば、DVD記録装置1に接続された
ディジタルビデオテープレコーダ装置(VTR装置;図
示せず)から入力される非圧縮の動画像映像データをM
PEG2方式により圧縮符号化し、動画像の圧縮映像デ
ータ(メインピクチャー)を生成して多重化装置106
の入力端子aに対して出力する。
【0088】音声エンコーダ102 音声エンコーダ102は、多重化制御装置104の制御
に従って、例えば、DVD記録装置1に接続されたディ
ジタルVTR装置から入力される非圧縮の音声データを
MPEG2方式により圧縮符号化し、圧縮音声データを
生成して多重化装置106の入力端子bに対して出力す
る。
【0089】多重化装置106 多重化装置106は、多重化制御装置104の制御にし
たがって、映像エンコーダ100から入力端子aに入力
される圧縮映像データ、音声エンコーダ102から入力
端子bに入力される圧縮音声データ、および、サブピク
チャーエンコーダ2およびメニュー作成装置3から入力
端子c,dに入力されるデータ〔サブピクチャー画素デ
ータ(図3)、ナビゲーションコマンドおよびメニュー
画面データ{図4(A)〜(C)}〕のいずれかを、D
VDビデオディスク規格に従って多重化してDVDビッ
トストリームを生成し、記録装置108に対して出力す
る。
【0090】記録装置108 記録装置108は、多重化装置106から入力されるD
VDビットストリームを、DVDに記録する。
【0091】サブピクチャーエンコーダ2 図6は、図5に示したDVD記録装置1のサブピクチャ
ーエンコーダ2の構成を示す図である。
【0092】図7は、図5に示したDVD記録装置1の
制御部24が導出するサブピクチャーが存在する矩形領
域を示す座標値を示す図である。
【0093】図6に示すように、サブピクチャーエンコ
ーダ2は、量子化装置20、符号化回路22、制御部2
4およびハードディスク装置240から構成される。
【0094】量子化装置20は、タイムコード発生回路
(TCG)202、アナログ/ディジタル変換回路(A
/D変換回路)204、セレクタ回路(SEL)206
および量子化回路(Q)20から構成される。
【0095】符号化回路22は、可変長符号化回路(V
LC)220、復号回路(IVLC)222および加算
回路224から構成される。
【0096】サブピクチャーエンコーダ2は、これらの
構成部分により、外部に接続されたアナログVTR装置
(図示せず)等から入力されるアナログ形式のサブピク
チャーの映像信号、または、外部に接続されたディジタ
ルVTR装置あるいはコンピュータ等(いずれも図示せ
ず)から入力される8ビットディジタル形式の映像デー
タの輝度信号を、DVDビデオディスク規格のサブピク
チャーの画素データ(図1,図2)として適合するよう
に4値(2ビット;00d,01d,10d,11d)
に量子化し、量子化したサブピクチャーの画素データを
可変長符号化して多重化装置106の入力端子cに対し
て出力するとともに、一度、可変長符号化したサブピク
チャーの画素データを復号し、背景となる動画の映像デ
ータ(メインピクチャー)と重ね合わせて操作端末20
0のモニタ装置に表示し、編集者(ユーザー)に示す。
【0097】サブピクチャーエンコーダ2において、A
/D変換回路204は、外部から入力されるアナログ形
式の映像データの輝度信号をディジタル形式に変換して
セレクタ回路206の入力端子bに対して出力する。
【0098】セレクタ回路206は、外部およびA/D
変換回路204からそれぞれ入力端子a,bに入力され
るディジタル形式の映像データの輝度信号のいずれかを
選択して量子化回路208に対して出力する。
【0099】量子化回路208は、セレクタ回路206
から入力された8ビットディジタル形式の映像データの
輝度信号を、例えば、輝度信号の値が0〜63(00h
〜3Fh)の範囲を画素データの値0(00)に、輝度
信号の値が64〜127(40h〜7Fh)の範囲を画
素データの値1(01)に、輝度信号の値が128〜1
91(80h〜BFh)の範囲を画素データの値2(1
0)に、輝度信号の値が192〜255(C0h〜FF
h)の範囲を画素データの値3(11)に量子化し、量
子化結果を可変長符号化回路220に対して出力する。
【0100】可変長符号化回路220は、量子化回路2
08から入力された量子化結果をランレングス符号化
し、サブピクチャー画素データとして制御部24および
復号回路222に対して出力する。
【0101】制御部24は、例えば、マイクロプロセッ
サ、メモリおよびこれらの周辺回路から構成されるコン
ピュータであって、DVD記録装置1の各構成部分から
入力されるデータに基づいてDVD記録装置1の各構成
部分の動作を制御する。
【0102】また、制御部24は、可変長符号化回路2
20から入力されたサブピクチャー画素データをバッフ
ァリングし、あるいは、例えば、ハードディスク装置2
40を用いて記録・再生することにより、サブピクチャ
ー画素データのタイムコードが示すタイミングで多重化
装置106(図5)に出力する。
【0103】また、制御部24は、操作端末200(図
5)あるいは編集装置(図示せず)等から入力される指
示データに含まれ、エンコードの対象を示すサブピクチ
ャーそれぞれのタイムコードの範囲と、タイムコード発
生回路202から入力される映像データのタイムコード
TCとの比較結果に基づいて、可変長符号化回路220
のデータの取り込み、および、復号回路222の復号処
理のタイミング等を制御する。
【0104】また、制御部24は、サブピクチャーエン
コーダ2のエンコード結果に基づいて、図7に示すよう
に、量子化回路208から入力される量子化結果の値が
1〜3(01〜11)となる画素が存在する範囲にサブ
ピクチャーがあると判定〔量子化結果の値が0(00)
となる画素のみが存在する部分をサブピクチャーがない
と判定〕してサブピクチャーが存在する矩形領域を導出
し、この矩形領域の左上および右下を示す座標値〔(X
S,YS),(XE,YE)〕を求める。なお、制御部
24が求めた矩形領域の座標値〔(XS,YS),(X
E,YE)〕は、加算回路224による背景映像とサブ
ピクチャーの重ね合わせ処理の制御に用いられる。
【0105】また、制御部24は、図3に示したサブピ
クチャー画素データ、および、図4に示したナビゲーシ
ョンコマンドおよびメニュー画面データを生成し、サブ
ピクチャー画素データとともに多重化装置106に対し
て出力する。
【0106】復号回路222は、可変長符号化回路22
0から入力されたサブピクチャーデータに対して可変長
符号化回路220と逆の処理を行い、量子化回路208
の量子化結果に対応するデータを生成して加算回路22
4に対して出力する。
【0107】加算回路224は、制御部24の制御に従
って、復号回路222から入力される量子化結果の内、
図7に示した矩形領域の部分の画素データに係数k(0
≦k≦1)を乗算し、外部から入力される背景映像デー
タ〔バックグラウンド;例えば、映像エンコーダ100
(図5)に入力される映像データに同じ〕に係数(1−
k)を乗算し、これらの乗算値を加算して操作端末20
0のモニタ装置に対して出力する。なお、加算回路22
4は、矩形領域以外の背景映像データに対しては係数
(1−k)の乗算処理、および、係数kを乗算した量子
化値の加算処理を行わずに素通しする。
【0108】操作端末200のモニタ装置は、加算回路
224から入力される映像データを表示してDVD記録
装置1のユーザーに示し、ユーザーは、操作端末200
のモニタ装置に表示された映像を見ながらサブピクチャ
ーの映像の濃度、あるいは、サブピクチャーの表示のタ
イミング等を確認することができ、さらに、操作端末2
00を介してサブピクチャーエンコーダ2にデータを入
力することにより、サブピクチャーの映像の濃度〔係数
k(1−k)〕および表示のタイミング等を調整する。
【0109】メニュー作成装置3 図8は、図1に示したDVD記録装置1のメニュー作成
装置3の構成を示す図である。
【0110】図8に示すように、メニュー作成装置3
は、一般的なパーソナルコンピュータ等の計算機と同様
の構成をとり、操作端末300、マイクロプロセッサ
(CPU)310、メモリ(MEM)312、ハードデ
ィスク装置(HDD)320、フロッピーディスク装置
322およびサブピクチャーエンコーダ330が、バス
332を介して接続されて構成され、サブピクチャーエ
ンコーダ330にはさらに、モニタ装置332が接続さ
れる。操作端末300は、図5に示したように、CRT
ディスプレイ装置302、および、キーボードおよびマ
ウスを有する入力装置304から構成される。
【0111】メニュー作成装置3は、これらの構成部分
により、ユーザーが、図4に示したデータ構造を意識せ
ずに、必要なデータを漏れなくメニュー画面を構成する
データを記述することができ、しかも、ユーザーによる
データの記述ミスに起因するエラーの発生を未然に防ぐ
ことができるように構成されている。つまり、メニュー
作成装置3は、いわば、ナビゲーションコマンドおよび
メニュー画面のサブピクチャー作成〔オーサリング(aut
hering) 〕専用の非常に高いインテリジェンスを有する
コンパイラとして機能する。
【0112】ユーザーは、メニュー作成装置3が提供す
るGUI(Graphical User Interface)により、会話形
式で(インタラクティブに)データの記述作業を進める
ことができ、メニュー作成装置3は、ユーザーがインタ
ラクティブに記述したデータを用いて、図4に示したデ
ータ構造に適合するメニュー画面を構成するデータをソ
フトウェア処理により自動的に作成するとともに、背景
映像と重ね合わせ処理して表示し、ユーザーに示す。
【0113】メニュー作成装置3の各構成部分の説明 メニュー作成装置3において、マイクロプロセッサ31
0は、メモリ312に記憶されたプログラムを実行し、
メニュー作成装置3の各構成部分の動作を制御する。
【0114】また、マイクロプロセッサ310は、操作
端末300のメニュー作成装置302にメニュー作成用
画像(図9〜図13を参照して後述する)を表示してユ
ーザーに示す。
【0115】また、マイクロプロセッサ310は、メニ
ュー作成装置3に表示したメニュー作成用画像に応じ
て、ユーザーが操作端末300の入力装置304に対し
てインタラクティブな操作により入力した操作データを
用いて、図4に示したメニュー画面を構成するナビゲー
ションコマンド〔図4(A)N1 ,N2 ,図4(C)N
3 〕およびメニュー画面のデータ〔図4(A)〜(C)
1 ,S2 ,S4 〜S10〕を生成し、ハードディスク装
置320およびフロッピーディスク装置322に対して
出力する。
【0116】また、マイクロプロセッサ310は、生成
したメニュー画面のデータ、あるいは、ハードディスク
装置320またはフロッピーディスク装置322が再生
したメニュー画面のデータを用いて、例えば、図3に示
した静止画像(サブピクチャー)の画素データ〔図4
(B)S3 〕を生成してサブピクチャーエンコーダ33
0に対して出力する。
【0117】ハードディスク装置320およびフロッピ
ーディスク装置322は、マイクロプロセッサ310の
制御に従って、マイクロプロセッサ310が生成したナ
ビゲーションコマンド、サブピクチャーデータ〔図4
(A)〜(C)〕およびサブピクチャー画素データ(図
3)を記録し、記録したこれらのデータを再生してマイ
クロプロセッサ310に対して出力する。
【0118】サブピクチャーエンコーダ330は、図5
および図6に示したサブピクチャーエンコーダ2と同様
に、マイクロプロセッサ310が生成したサブピクチャ
ーの画素データ、あるいは、ハードディスク装置320
またはフロッピーディスク装置322が再生したサブピ
クチャーの画素データをエンコードして多重化装置10
6(図5)に対して出力するとともに、背景映像(バッ
クグラウンド)と重ね合わせ処理してモニタ装置332
に表示し、ユーザーに示す。
【0119】GUI画面の内容および各操作ボタンに対
応するデータの説明 以下、メニュー作成装置3のマイクロプロセッサ310
が表示するGUI画面の内容と、GUI画面中の各ウィ
ンドウおよびアイコンに対応するデータを説明する。
【0120】マイクロプロセッサ310によるソフトウ
ェア処理は、図4(A)〜(C)に示したナビゲーショ
ンコマンドおよびメニュー画面データの構造を整理して
分類し直し、さらに、これらのデータをオーサリング作
業の際にユーザーに違和感を感じさせないアイコンと1
対1に対応付けたGUI(graphical user interface)画
面を表示することにより、ユーザーが効率よくオーサリ
ング作業を行うことができ、しかも、矛盾がないナビゲ
ーションコマンドおよびメニュー画面データがオーサリ
ング作業の結果として得られるようになっていることを
特徴とする。
【0121】図4(A)〜(C)に示したデータの種類
と、これらのデータを作成する際のユーザーの作業は、
下の表1に概略を示すように、3つに分類される。
【0122】
【表1】 インデックス入力操作用GUI画像 図9は、図8に示したマイクロプロセッサ310が操作
端末300のCRTディスプレイ装置302に表示する
インデックス入力操作用の第1のGUI画像を示す図で
ある。
【0123】図9に示したインデックス入力操作用GU
I画像は、メニュー画面の何種類あるかを示すデータの
入力に用いられる。以下、インデックス入力操作用GU
I画像の各ウィンドウ(ボタン)およびアイコンを説明
する。
【0124】タイトル数IM 1 ユーザーが、インデックス入力用のGUI画像のウィン
ドウIM1 (Number of Title)を入力
装置304のマウスでクリックし、タイトルの数を示す
データ入力すると、マイクロプロセッサ310は、入力
されたメニュー画面の種類の数を示すデータに基づい
て、プログラムチェインPGC〔図4(A)〕の数を判
断する。各タイトルごとに、ルートメニュー、オーディ
オメニューおよびチャプターメニュー等、5個のメニュ
ーが存在するので、この場合、最大21個〔最大メニュ
ー数=(IM位置×5+1)〕のプログラムチェインP
GCが存在する。但し、個々のメニューの存在はそのペ
ージ数で定義され、0ページも許されるので、プログラ
ムチェインPGCの数が21以下の場合もある。
【0125】ビデオフォーマット情報ウィンドウIM ビデオフォーマット情報ウィンドウに含まれるアイコン
の内、アイコンTV_Systemは、ユーザーがDV
D110(図5)にNTSC用のDVDビットストリー
ムを記録するかPAL用のDVDビットストリームを記
録するかを指定するために用いられる。
【0126】アイコンAspect_Ratioは、ユ
ーザーがDVD110に4:3(通常)画面用のDVD
ビットストリームを記録するか、16:9(ワイド)画
面用のDVDビットストリームを記録するかを指定する
ために用いられる。
【0127】アイコンDisplay_modeは、ユ
ーザーがDVD110から再生した音声・映像データを
表示する表示装置のモードを指定するために用いられ
る。
【0128】アイコンNumber_of Langu
ageは、DVDビットストリームに含まれる音声デー
タの種類の数を指定するために用いられる。
【0129】これらの指定情報は、図4(A)〜(C)
に示したメニュー画面データおよびナビゲーションコマ
ンドの作成処理とは直接の関係はない。しかしながら、
16:9ワイド画面用のメニュー画面データおよびナビ
ゲーションコマンドの作成を行う場合には、DVD記録
装置1に入力されるオリジナルの非圧縮映像データ(画
源;video )がスクイーズされた状態(縦長)に
なっているので、下記の注意が必要になる。
【0130】画源がスクイーズされた状態になっている
(スクイーズ画源である)場合、16:9画面のワイド
テレビジョンで見ると映像が正しい形(プロポーショ
ン)となるが、通常の4:3画面のテレビジョンで見る
と映像が縦に細長くなってしまう。そこで、DVDプレ
イヤーは、通常のテレビジョンに映像を表示する場合に
は、映像を上下方向に縮めて出力(レターボックス出
力)するか、映像の左右の端の部分を切り落として出力
(パンスキャン出力)するかして、正しいプロポーショ
ンとしなければならない。
【0131】一方、メニュー画面のサブピクチャーデー
タは、これらの映像データ(メインピクチャー)に重ね
合わされて表示されるので、メニュー画面中の操作ボタ
ンの位置がレターボックス出力されたメインピクチャー
とずれてしまうので、このずれを補正する必要がある。
【0132】従って、図4(A)に示したアクセスユニ
ットは、ワイド用、レターボックス用およびパンスキャ
ン用の3種類が必要になる。
【0133】メニュー編集起動ボタンウィンドウIM 3 メニュー編集起動ボタンウィンドウは、実際に、ルート
メニュー(Root Menu)、チャプターメニュー(Chapter Me
nu)、オーディオメニュー(Audio Menu)、サブタイトル
メニュー(Sub Title Menu)およびアングルメニュー(Ang
le Menu)それぞれの編集処理を起動するために用いら
れ、これらのメニュー画面に対応するアイコンを有す
る。
【0134】各メニュー画面のページ数表示ウィンドウ
IM 4 ページ数表示ウィンドウIM4 は、ユーザーがメニュー
画面それぞれのページ数を指定するために用いられる。
【0135】各メニュー画面に配置すべき選択ボタンの
総数ウィンドウIM 5 メニュー画面のページを送る用途、あるいは、メニュー
画面を切り替える用途以外で各メニューに配置される操
作ボタン、例えば、チャプターを指定する用途、再生す
べきオーディオの種類を指定する用途、あるいは、アン
グルを指定する用途に用いられる操作ボタンを選択ボタ
ンと呼ぶ。選択ボタン総数ウィンドウは、ユーザーが、
選択ボタンの総数を指定するために用いられる。
【0136】インデックス入力操作用GUI画像に対す
る作業の内容とその処理 以下、図3に示したチャプターメニュー画像を作成する
場合を例に、インデックス入力操作用GUI画像に対し
てユーザーが行うデータ入力作業と、指定されたデータ
に基づいてマイクロプロセッサ310が行う処理の内容
を説明する。
【0137】まず、ユーザーは、インデックス入力操作
用GUIのビデオフォーマット情報ウィンドウIM
2 に、DVDビットストリームの情報(NTSC/PA
Lおよび4:3画面/16:3画面等)の指定を行う
〔ステップ1−1(S1−1)〕。
【0138】次に、ユーザーは、各メニュー画面のペー
ジ数表示ウィンドウに、それぞれのメニュー画面のペー
ジ数を入力する。なお、該当するメニュー画面が存在し
ない場合には、ページ数表示ウィンドウに数値0が入力
される。
【0139】なお、チャプターメニュー画面、オーディ
オメニュー画面、サブピクチャーメニュー画面およびア
ングルメニュー画面のいずれか1つ以上が存在する場合
には、メニュー画面の制御のために、ルートメニュー(R
oot Menu) のポストコマンドPOST_CMD〔図4
(A)N2 〕の記述が必要になる。マイクロプロセッサ
310は、ルートメニューとその他のメニュー画面との
関係に基づいて、ルートメニュー(Root Menu) のポスト
コマンドPOST_CMDに記述する分岐先のメニュー
画面のプログラムチェインPGCを決定し、メモリ31
2に記憶する〔ステップ1−2(S1−2)〕。
【0140】ユーザーは、各メニュー画面に配置すべき
選択ボタン総数ウィンドウIM5 に、各メニュー画面に
配置する操作ボタンの内の選択ボタンの総数を指定す
る。メニュー画面の特長により、例えば、チャプターメ
ニューの選択ボタンはチャプター番号を選択するために
用いられ、オーディオメニューの選択ボタンはDVDビ
ットストリームに多重化される音声データのチャネル番
号を選択するために用いられ、あるいは、アングルメニ
ューの選択ボタンは選択可能なアングル番号を選択する
ために用いられるといったように、選択ボタンの機能お
よび用途が特定される。従って、マイクロプロセッサ3
10は、メニュー画面の種類に応じてボタンコマンドB
TN_CMD〔図4(C)N3 〕の候補を決め、メモリ
312に記憶する〔ステップ1−3(S1−3)〕。
【0141】ユーザーは、メニュー編集起動ボタンウィ
ンドウIM3 の所望のアイコンを操作端末300の入力
装置304のマウスでクリックすることにより、メニュ
ー作成用GUI画面を起動する〔ステップ(S1−
4)〕。この操作の後、ユーザーおよびマイクロプロセ
ッサ310は、後述するS2−1〜S2−10の作業お
よび処理に進む。
【0142】なお、以下、第1の実施形態においては、
ユーザーがメニュー編集起動ボタンウィンドウIM3
アイコンChapter_Menuをクリックし、チャ
プターメニュー画面を作成する作業を行う場合を例に説
明するが、他の種類のメニュー画面を作成する場合のユ
ーザーの作業およびマイクロプロセッサ310の処理
も、チャプターメニュー画面を作成する場合と同様であ
る。
【0143】1つのメニュー画面の作成が終了するたび
に、マイクロプロセッサ310はインデックス入力操作
用GUI画像を表示する。ユーザーは、さらに作成すべ
きメニュー画面が残っている場合には、順次、メニュー
編集起動ボタンウィンドウIM3 のアイコンをクリック
し、編集作業を続け〔ステップ1−5(S1−5)〕、
さらに作成すべきメニュー画面が残っていない場合に
は、ユーザーおよびマイクロプロセッサ310はメニュ
ー画面作成にかかる作業および処理を終了する〔ステッ
プ1−6(S1−6)〕。
【0144】チャプターメニュー編集用GUI画像 図10は、図8に示したマイクロプロセッサ310が操
作端末300のCRTディスプレイ装置302に表示す
るチャプターメニュー編集用の第2のGUI画像を示す
図である。
【0145】図10に示したチャプターメニュー編集用
GUI画像は、ユーザーがチャプターメニュー画面のメ
ニュー画面データおよびナビゲーションコマンド〔図4
(A)〜(C)〕を作成し、操作ボタンに機能を割り付
けるための作業に用いられる。以下、チャプターメニュ
ー編集用GUI画像のウィンドウ(ボタン)を説明す
る。
【0146】チャプターメニュー編集用GUI画像に対
して入力されたデータに基づいて、マイクロプロセッサ
310は、ボタンコマンドBTN_CMD〔図4(C)
3〕を決定する。さらに、決定したボタンコマンドB
TN_CMD〔図4(C)N3 〕から、DVDプレーヤ
ーのシステム制御用レジスタおよび変数格納用レジスタ
に格納するパラメータ、および、これらのレジスタの初
期化ルールが決まるので、マイクロプロセッサ310
は、この初期化ルール(ストリーム番号等をセーブする
規則)に基づいてプリコマンドPRE_CMD〔図4
(A)N1 〕を決定する。
【0147】なお、GO_TOボタンが置かれた場合、
このメニューの直前に再製されてていた場所およびオー
ディオストリーム番号等(パラメータ)を、RETUR
Nボタンが押下された場合に元に戻さなければならば
い。この場合、これらのデータをDVDプレーヤーのジ
ェネラルパラメータとして一時的に保存する初期化処理
をPRE_CMDで行い、ボタンコマンドBTN_CM
Dを実行する際には、保存したパラメータを再ロードす
る。
【0148】以下、チャプターメニュー編集用GUI画
像の各ウィンドウ(ボタン)およびアイコンを説明す
る。
【0149】配置すべき選択ボタンの総数ウィンドウC
1 選択ボタン総数ウィンドウCM1 には、各メニュー画面
に配置される選択ボタンの総数、つまり、ユーザーが図
9に示したインデックス入力作業用GUIの選択ボタン
総数ウィンドウIM5 に指定した数値が表示される。
【0150】ページ数ウィンドウCM ページ数ウィンドウCMには、ユーザーが図9に示
したインデックス入力作業用GUIのページ数表示ウィ
ンドウIM4 に指定した数値が表示される。
【0151】GO_TOエリアチェックウィンドウCM
3 GO_TOエリアは、チャプターメニュー画面に設けら
れ、そのチャプターメニュー画面を抜けて他のメニュー
画面の表示を行うか、あるいは、映画等のタイトルの音
声・映像データの再生を行うかを指定する操作ボタンが
配置される領域として用いられる。GO_TOエリアチ
ェックウィンドウCM3 は、ユーザーが茶付多メニュー
画面にGO_TOエリアを配置するか否かを指定するた
めに用いられる。
【0152】なお、GO_TOエリアの例としては、図
3に示したメニュー切り換えボタンを挙げることができ
る。図3に示したメニュー切り換えボタンにおいては、
GO_TOエリアに、「ルートへ戻る(ルートメニュー
に戻る)」,「キャンセル(メニュー操作をやめてタイ
トル再生に戻る)」という2つの操作ボタンが置かれて
いる。
【0153】PAGEチェックエリアウィンドウCM 4 PAGEチェックエリアとは、チャプターメニュー画面
において、メニュー画面が複数のページから構成される
場合に、ページをめくるために用いられる操作ボタンが
置かれるエリアである。図10に例示したチャプターメ
ニューは、7ページから構成されるので、ユーザーは、
PAGEチェックエリアウィンドウをクリックし、作成
しているチャプターメニュー画面にPAGEチェックエ
リアが必要であることを指定する。
【0154】作成スタートウィンドウCM 5 ユーザーが作成スタートウィンドウCM5 をクリックす
ると、マイクロプロセッサ310は、選択ボタン総数ウ
ィンドウCM1 、ページ数ウィンドウCM2 、GO_T
OエリアチェックウィンドウCM3 およびPAGEエリ
アチェックウィンドウCM4 が示す条件に適合する選択
ボタンターゲットウィンドウCM6 (図10に示した6
個全て)、PAGEボタンターゲットウィンドウCM7
およびGO_TOボタンターゲットウィンドウCM
8 (後述)の表示内容の作成を開始する。なお、機能が
割り振られていないボタンターゲットには(Unuse
d#)の文字列が表示され、機能が決まったときにその
機能名が表示される。
【0155】選択ボタンターゲットウィンドウCM 6 選択ボタンターゲットウィンドウCM6 は、選択ボタン
機能候補リストウィンドウCM13(後述)に表示された
機能を割り当てるために用いられる。マイクロプロセッ
サ310は、ユーザーが選択ボタンターゲットウィンド
ウCM6 に指定したデータに基づいて、ボタンコマンド
BTN_CMD〔図4(C)N3 〕に格納するナビゲー
ションコマンドを決定する。
【0156】なお、ユーザーは、選択ボタン機能候補リ
ストウィンドウCM13の所望の機能が表示されたアイコ
ンにカーソルを移動させてマウスでクリックし、マウス
のボタンを押下したまま所望の選択ボタンターゲットウ
ィンドウCM6 の所望のアイコンの位置までカーソルを
移動させてボタンを離す操作〔ドラッグアンドドロップ
(drug & drop) 〕により選択ボタンターゲットウィンド
ウCM6 の各アイコンに機能を割り当てる作業を行うこ
とができ、マイクロプロセッサ310は、ユーザーがこ
の操作により割り当てた機能を、選択ボタンターゲット
ウィンドウCM6 の対応するアイコンに表示する。
【0157】PAGEボタンターゲットウィンドウCM
7 PAGEボタンターゲットウィンドウCM7 は、PAG
Eボタン機能候補リストウィンドウCM14(後述)に表
示された機能を割り当てるために用いられる。マイクロ
プロセッサ310は、ユーザーがPAGEボタンターゲ
ットウィンドウCM7 に指定したデータに基づいて、ボ
タンコマンドBTN_CMD〔図4(C)N3 〕に格納
するナビゲーションコマンドを決定する。
【0158】なお、ユーザーは、PAGEボタン機能候
補リストウィンドウCM14の所望の機能が表示されたア
イコンと、PAGEボタンターゲットウィンドウCM7
の所望のアイコンとの間でドラッグアンドドロップを行
うことによりPAGEボタンターゲットウィンドウCM
7 の各アイコンに機能を割り当てる作業を行うことがで
き、マイクロプロセッサ310は、ユーザーが割り当て
た機能を、PAGEボタンターゲットウィンドウCM7
の対応するアイコンに表示する。
【0159】GO_TOボタンターゲットウィンドウC
8 GO_TOボタンターゲットウィンドウCM8 は、GO
_TOボタン機能候補リストCM15(後述)に表示され
た機能を割り当てるために用いられる。マイクロプロセ
ッサ310は、ユーザーがGO_TOボタンターゲット
ウィンドウCM8 に指定したデータに基づいて、ボタン
コマンドBTN_CMD〔図4(C)N3 〕に格納する
ナビゲーションコマンドを決定する。
【0160】なお、ユーザーは、GO_TOボタン機能
候補リストウィンドウCM15の所望の機能が表示された
アイコンと、GO_TOボタンターゲットウィンドウC
8の所望のアイコンとの間でドラッグアンドドロップ
を行うことによりGO_TOボタンターゲットウィンド
ウCM8 の各アイコンに機能を割り当てる作業を行うこ
とができ、マイクロプロセッサ310は、ユーザーが割
り当てた機能を、GO_TOボタンターゲットウィンド
ウCM8 の対応するアイコンに表示する。
【0161】チャプターメニューの構成上の制約条件か
ら、例えば、選択ボタンターゲットウィンドウCM6
PAGEボタンターゲットウィンドウCM7 およびGO
_TOボタンターゲットウィンドウCM8 に表示するア
イコンの数、つまり、これらのアイコンに対応するチャ
プターメニュー画面の操作ボタンの数は合計12個以内
に制限される。
【0162】図10に例示したチャプターメニュー編集
用GUI画像においては、PAGEボタンターゲットウ
ィンドウCM7 およびGO_TOボタンターゲットウィ
ンドウCM8 に合計6個のアイコンが置かれているの
で、選択ボタンターゲットウィンドウCM6 に置かれる
アイコン(このチャプターメニュー編集用GUI画像に
対応するチャプターメニュー画面のチャプター選択用の
操作ボタン)の数は6となる。また、例えば、PAGE
ボタンターゲットウィンドウCM7 およびGO_TOボ
タンターゲットウィンドウCM8 にもアイコンを置かな
い場合、選択ボタンターゲットウィンドウCM6 に表示
可能なアイコンの数は12個となる。
【0163】これらのボタンターゲットウィンドウ(C
6 〜CM8 )のアイコンには、それぞれIDコード
〔0,1,…,〜(12×メニュー画面のページ数−
1)〕が割り当てられており、マイクロプロセッサ31
0は、各機能候補リスト(CM13〜CM15)からボタン
ターゲットウィンドウ(CM6 〜CM8 )のアイコンに
割り当てられた機能を、これらのIDコードを付したボ
タンコマンドBTN_CMD〔図4(C)N3 〕として
管理する。
【0164】なお、これらのIDコードは、後述するレ
イアウト/エンコーダ起動用GUI画面(図11)に対
して入力されたデータを用いた処理においても用いられ
る。マイクロプロセッサ310は、チャプターメニュー
編集用GUI画面に対して入力されたデータと、レイア
ウト/エンコーダ起動用GUI画面に対して入力される
データとを同一のIDコードで管理することにより、各
ボタンターゲットウィンドウ(CM6 〜CM8 )のアイ
コンに対応するチャプターメニュー画面の操作ボタンの
ボタンコマンドBTN_CMDと、レイアウト/エンコ
ーダ起動用GUI画面に対して入力されるボタン位置デ
ータBTN_POSISIONおよび隣接ボタンデータ
ADJ_BTN〔図4(C)N3 ,S9 ,S10〕とを関
連付け、ボタン情報データBTN_INFO〔図4
(B)S6 〕を作成する。
【0165】また、マイクロプロセッサ310は、一
度、各ターゲットウィンドウ(CM6〜CM8 )のアイ
コンに割り当てられた機能を、各機能候補リストウィン
ドウ(CM13〜CM15)の表示から消去する。また、マ
イクロプロセッサ310は、ユーザーが、各ターゲット
ウィンドウ(CM6 〜CM8 )のアイコンに割り当てら
れた機能に他の機能を上書きしたり、機能を割り当てる
際と逆の手順でドラッグアンドドロップを行い、各ター
ゲットウィンドウ(CM6 〜CM8 )のアイコンに割り
当てられた機能を、各機能候補リストウィンドウ(CM
13〜CM15)のアイコンに戻したりした場合、各機能候
補リストウィンドウ(CM13〜CM15)のアイコンに上
書きされた機能および戻された機能を表示する。
【0166】さらに、各機能候補リストウィンドウ(C
13〜CM15)に表示されていた機能が、チャプターメ
ニュー画面の各ページのターゲットウィンドウ(CM6
〜CM8 )のアイコンに全て割り当てられて残りがなく
なった場合、作成の対象となっているチャプターメニュ
ー画面のプログラムチェインPGC〔図4(A)〕に記
述すべき全てのボタンコマンドBTN_CMD〔図4
(C)N3 〕が決定されたことになる。
【0167】なお、ターゲットウィンドウ(CM6 〜C
8 )のアイコンの総数が、各機能候補リストウィンド
ウ(CM13〜CM15)に表示された全機能の総数を上回
った場合、マイクロプロセッサ310は、機能が割り付
けられていないターゲットウィンドウ(CM6 〜C
8 )のアイコンに対応するIDコードに、不使用を示
すデータ(UNUSED)を対応付ける。
【0168】エンコーダ起動ボタンCM 10 エンコーダ起動ボタンCM10は、ユーザーが実際のサブ
ピクチャーデータの作成に用いるGUI画面を呼び出し
て表示させるために用いられる。
【0169】編集終了ボタンCM 11 ユーザーは、編集終了ボタンCM11を、作成すべきメニ
ュー画面作成の全ての作業が終了した場合にクリックす
る。編集終了ボタンCM11がクリックされると、マイク
ロプロセッサ310は、ユーザーが指定したデータをコ
ンパイル処理し、図4(A)〜(C)に示したデータ構
造に適合する各メニュー画面のメニュー画面データおよ
びナビゲーションコマンドを生成し、ハードディスク装
置320またはフロッピーディスク装置322に記録し
てメニュー画面作成処理を終了する。
【0170】コンパイラ起動ボタンCM 12 ユーザーが、コンパイラ起動ボタンCM12をクリックす
ると、マイクロプロセッサ310は、編集終了ボタンC
11がクリックされた場合と同様に、ユーザーが指定し
たデータをコンパイル処理し、図4(A)〜(C)に示
したデータ構造に適合する各メニュー画面のメニュー画
面データおよびナビゲーションコマンドを生成し、ハー
ドディスク装置320またはフロッピーディスク装置3
22に記録する。但し、マイクロプロセッサ310は、
コンパイラ起動ボタンCM12がクリックされた場合、編
集終了ボタンCM11がクリックされた場合と異なり、メ
ニュー画面作成処理を終了しない。
【0171】選択ボタン機能リストウィンドウCM 13 選択ボタン機能リストウィンドウCM13には、選択ボタ
ンターゲットウィンドウCM6 の各アイコン(対応する
操作ボタン)に割り当てることができる機能がリスト形
式に表示される。なお、選択ボタン機能リストウィンド
ウCM13には、選択ボタンターゲットウィンドウCM6
のアイコンの数にかかわらず、割り当て可能な全ての機
能が表示される。
【0172】GO_TOボタン機能リストウィンドウC
14 GO_TOボタン機能リストウィンドウCM14には、G
O_TOボタンターゲットウィンドウCM7 の各アイコ
ン(対応する操作ボタン)に割り当てることができる機
能がリスト形式に表示される。なお、図4に例示したチ
ャプターメニュー画面においては、GO_TOボタンタ
ーゲットウィンドウCM7 の各アイコンに割り当て可能
な機能として、ルートメニュー画面へ戻る機能および映
画等のタイトルの音声・映像データの再生を行うための
キャンセル機能がリストアップされている。
【0173】PAGEボタン機能リストCM 15 PAGEボタン機能リストウィンドウCM15には、PA
GEボタンターゲットウィンドウCM8 の各アイコン
(対応する操作ボタン)に割り当てることができる機能
がリスト形式に表示される。なお、図4に例示したチャ
プターメニュー画面においては、PAGEボタンターゲ
ットウィンドウCM8 の各アイコンに割り当て可能な機
能として、4個の機能(先頭ページへ、前ページへ、あ
とページへ、最終ページへ)がリストアップされてい
る。
【0174】ディスプレイモード切り換えウィンドウC
9 ディスプレイモード切り換えウィンドウCM9 は、ユー
ザーが、DVDビデオストリームが16:9画面用であ
る場合に、チャプターメニュー画面をワイド画面用とす
るか、レターボックス用とするか、あるいは、パンスキ
ャン用とするかを指定するために用いられる。なお、ユ
ーザーがエンコーダ起動ボタンCM9 を押下すると、マ
イクロプロセッサ310は、ディスプレイモード切り換
えウィンドウCM8 に指定された情報を参照する。
【0175】ページスクロールバーCM 16 チャプターメニュー画面が複数ページに渡るとき、ユー
ザーが他のページのGUI画面を表示させるために用い
られる。
【0176】チャプターメニュー編集用GUI画像に対
する作業の内容とその処理 以下、図3に示したチャプターメニュー画像を作成する
場合を例に、チャプターメニュー編集用GUI画像に対
してユーザーが行うデータ入力作業と、指定されたデー
タに基づいてマイクロプロセッサ310が行う処理の内
容を説明する。
【0177】例えば、ユーザーが、インデックス入力作
業用GUI画像(図9)の選択ボタン総数ウィンドウI
5 に対して選択ボタンの総数を35個と指定し、ペー
ジ数表示ウィンドウIM4 に対してページ数を7ページ
と指定すると、マイクロプロセッサ310は、チャプタ
ーメニュー編集用GUI画像の選択ボタン総数ウィンド
ウCM1 に数値35を表示し、ページ数ウィンドウCM
2 に数値7を表示する〔ステップ2−1(S2−
1)〕。
【0178】図3に例示したチャプターメニュー画像に
は、メニュー切り換えボタンとして「ルートへ戻る」お
よび「キャンセル(メニュー操作をやめて映画等のタイ
トルの音声・映像データの再生を行う)」という2個の
ボタンを配置するので、ユーザーは、GO_TOエリア
チェックウィンドウCM3 をマウスでクリックし、チェ
ックする〔ステップ2−2(S2−2)〕。
【0179】また、図3に例示したチャプターメニュー
画像は7ページから構成されているので、ユーザーは、
PAGEチェックエリアウィンドウCM4 をマウスでク
リックし、チェックする〔ステップ2−3(S2−
3)〕。
【0180】ユーザーは、以上の作業(S2−2,S2
−3)が終了すると、作成スタートウィンドウCM5
マウスでクリックする。マイクロプロセッサ310は、
S2−1,S2−2の作業において指定された情報か
ら、選択ボタンターゲットウィンドウCM6 のアイコン
数を1ページあたり6個と決定し、GO_TOボタンタ
ーゲットウィンドウCM8 のアイコン数を11 ページあ
たり2個と決定し、PAGEボタンターゲットウィンド
ウCM7 のアイコン数を1ページあたり4個と決定し、
これらのアイコンを選択ボタンターゲットウィンドウC
6 、PAGEボタンターゲットウィンドウCM7 およ
びGO_TOボタンターゲットウィンドウCM8 にそれ
ぞれ表示する。
【0181】また、選択ボタン総数ウィンドウCM
1 〔選択ボタン総数ウィンドウIM5 (図9)〕に指定
されている選択ボタンの総数は35個であるので、マイ
クロプロセッサ310は、選択ボタン機能候補リストウ
ィンドウCM13に表示する文字列を「Chapter 1 」〜
「Chapter 35」と決定し、選択ボタン機能候補リストウ
ィンドウCM13のアイコンに表示する。同様に、マイク
ロプロセッサ310は、GO_TOボタン機能候補リス
トウィンドウCM15に2種類の機能を示す文字列を表示
し、PAGEボタン機能候補リストウィンドウCM14
は2種類の機能を示す文字列を表示する〔ステップ2−
4(S2−4)〕。
【0182】ユーザーは、選択ボタン機能候補リストウ
ィンドウCM13のアイコンの内、「Chapter 1 」と表示
されているアイコンと、選択ボタンターゲットウィンド
ウCM6 の一番上に表示されているアイコンとの間で上
述したようにドラッグアンドドロップを行い、選択ボタ
ンターゲットウィンドウCM6 の一番上のアイコンに機
能として「Chapter 1 」を割り当てる。マイクロプロセ
ッサ310は、このユーザーによる割り当てに従って、
IDコード0のボタンコマンドBTN_CMD〔図4
(C)N3 〕として、「Chapter 1 」へジャンプするナ
ビゲーションコマンドを記述し、メモリ312に記憶す
る。
【0183】以下同様に、ユーザーは選択ボタン機能候
補リストウィンドウCM13および選択ボタンターゲット
ウィンドウCM6 のアイコンそれぞれの間でドラッグア
ンドドロップを行い、マイクロプロセッサ310は、ユ
ーザーの操作に従って選択ボタン機能候補リストウィン
ドウCM13の各アイコンに機能を割り当て、各IDコー
ドのボタンコマンドBTN_CMDのナビゲーションコ
マンドを記述する。なお、図10には、選択ボタンター
ゲットウィンドウCM6 のウィンドウに「Chapter 3 」
へジャンプする機能が割り当てられた段階のチャプター
メニュー編集用GUI画像が示されている。
【0184】また同様に、ユーザーはGO_TOボタン
機能候補リストウィンドウCM15およびGO_TOボタ
ンターゲットウィンドウCM8 のアイコンそれぞれの間
で、さらに、PAGEボタン機能候補リストウィンドウ
CM14およびPAGEボタンターゲットウィンドウCM
7 のアイコンそれぞれの間でドラッグアンドドロップを
行い、GO_TOボタンターゲットウィンドウCM8
よびPAGEボタンターゲットウィンドウCM7 の各ア
イコンに機能を割り当て、マイクロプロセッサ310
は、ユーザーの操作に従ってGO_TOボタンターゲッ
トウィンドウCM 8 およびPAGEボタンターゲットウ
ィンドウCM7 の各アイコンに機能を割り当て、各ペー
ジのIDコードのボタンコマンドBTN_CMDのナビ
ゲーションコマンドを記述し、メモリ312に記憶す
る。
【0185】なお、図10に例示したチャプターメニュ
ー編集用GUI画像においては、ユーザーがGO_TO
エリアチェックウィンドウCM3 に対してチェックを行
っているので、各チャプターへのジャンプを示すナビゲ
ーションコマンド(JUMP)のみでなく、ポストコマ
ンドPOST_CMD〔図4(A)N2 〕に記述される
パラメータを設定するナビゲーションコマンドも用いら
れる〔ステップ2−5(S2−5)〕。
【0186】ユーザーおよびマイクロプロセッサ310
による各操作ボタン(各ターゲットウィンドウCM6
CM8 のアイコン)への機能の割り当て、および、ナビ
ゲーションコマンドの記述が終了すると、DVDプレイ
ヤーで再生再生されたチャプターメニュー画面に実際に
表示する各操作ボタンのレイアウト、および、チャプタ
ーメニュー画面のサブピクチャー画素データの作成に進
む。
【0187】ワイド画面、レターボックス画面およびパ
ンスキャン画面それぞれに適合した3種類のチャプター
メニュー画面を作成する必要があるので、まずユーザー
はワイド画面を指定するアイコン(for Wide)をクリック
し、16:9のワイド画面用のDVDビデオストリーム
に適合したサブピクチャーの生成を指定する〔ステップ
2−6(S2−6)〕。
【0188】ユーザーがエンコード起動ボタンCM10
クリックすると、マイクロプロセッサ310は、実際の
サブピクチャーデータの作成に用いるGUI画面〔後述
するボタンレイアウト用GUI画面(図11)〕をCR
Tディスプレイ装置302に表示し、S3−1〜S3−
10の処理に進む〔ステップ2−7(S2−7)〕。
【0189】ワイド画面用のチャプターメニュー画面の
作成が終了すると、ユーザーおよびマイクロプロセッサ
310は、レターボックス用およびパンスキャン用のチ
ャプターメニュー画面をそれぞれ作成するために、S3
−1〜S3−10の作業および処理を繰り返す。
【0190】つまり、ユーザーは、ディスプレイモード
切り換えウィンドウCM9 のレターボックス(for Lette
rbox) と表示されたアイコン、および、エンコード起動
ボタンCM10をクリックしてレターボックス用のチャプ
ターメニュー画面を作成し、さらに、パンスキャン(for
Panscan) と表示されたアイコン、および、エンコード
起動ボタンCM10をクリックしてパンスキャン用のチャ
プターメニュー画面を作成する〔ステップ2−8(S2
−8)〕。
【0191】1つのチャプターメニュー画面の作成が完
了し、ユーザーが編集終了ボタンCM11をクリックする
と、マイクロプロセッサ310はユーザーにより指定さ
れたデータから生成したチャプターメニューに関する全
てのナビゲーションコマンドをコンパイルし、プログラ
ムチェインPGC〔図4(A)〜(C)〕に適合する形
式でハードディスク装置320またはフロッピーディス
ク装置322に記録する〔ステップ2−9(S2−
9)〕。
【0192】さらに作成すべきメニュー画面がある場
合、ユーザーおよびマイクロプロセッサ310は、上述
したS1−5の作業および処理に戻る〔ステップ2−1
0(S2−10)〕。
【0193】ボタンレイアウト用GUI画像 図11は、図8に示したマイクロプロセッサ310が操
作端末300のCRTディスプレイ装置302に表示す
るボタンレイアウト用の第3のGUI画像を示す図であ
る。
【0194】図11に示したボタンレイアウト用GUI
画像は、各操作ボタンの実際のDVDプレイヤー再生画
面上でのレイアウト、および、表示用のサブピクチャー
の画素データ(打部ピクチャーデータ)の作成作業に用
いられ、マイクロプロセッサ310(図8)は、ユーザ
ーがボタンレイアウト用GUI画像に指定したデータに
基づいて、2種類のメニュー画面のデータ〔図4(C)
に示したボタン位置データBTN_POSITION
(S9 )および燐接ボタンデータADJ_BTN
(S10)〕を作成する。ボタンレイアウト用GUI画像
を用いて作成されたこれらのデータ、および、上述した
S2−1以下の作業および処理により作成されたボタン
コマンドBTN_CMDN3 から、ボタン情報データB
TN_INFOが生成される。以下、ボタンレイアウト
用GUI画像のウィンドウ(ボタン)を説明する。
【0195】以下、ボタンレイアウト用GUI画像の各
ウィンドウ(ボタン)およびアイコンを説明する。
【0196】選択ボタンレイアウトウィンドウBM 1 選択ボタンレイアウトウィンドウBM1 は、ユーザー
が、チャプターメニュー画面においてチャプターを選択
するために用いる選択ボタン〔図11に例示したボタン
レイアウト用GUI画像においては全部で6個)を縦1
列で配置するか縦2列で配置するかを指定するために用
いられる。ユーザーの指定に応じて、マイクロプロセッ
サ310は、ボタンレイアウト表示領域BM5 の選択ボ
タンの配列を変更する。つまり、マイクロプロセッサ3
10は、ユーザーが選択ボタンレイアウトBM1 の縦1
列表示を示すアイコン(Single)をクリックし、さらに、
後述するレイアウト決定ボタンBM3 をクリックした場
合には、ボタンレイアウト表示領域BM5 に選択ボタン
6個を縦1列に表示し、縦2列表示を示すアイコン(Dou
ble)をクリックし、さらに、レイアウト決定ボタンBM
3 をクリックした場合には、ボタンレイアウト表示領域
BM5 に選択ボタンを3個ずつ縦2列に表示する。
【0197】GO_TOボタンレイアウトウィンドウB
2 GO_TOボタンレイアウトウィンドウBM2 は、ユー
ザーが、チャプターメニュー画面において、メニュー選
択操作を中止し、映画等のタイトルの映像データの再生
へ戻るため、または、ルートメニューの表示を選択する
ために用いられる選択ボタン〔GO_TOボタン(図1
1に例示したボタンレイアウト用GUI画像においては
全部で2個)〕を、縦1列で配置するか縦2列で配置す
るかを指定するために用いられる。マイクロプロセッサ
310は、選択ボタンレイアウトウィンドウBM1 に対
する指定の場合と同様に、ユーザーの指定、および、レ
イアウト決定ボタンBM3 に対するクリックに応じてボ
タンレイアウト表示領域BM5 の選択ボタンの配列を変
更する。
【0198】なお、メニュー画面の選択に用いられる選
択ボタン(PAGEボタン)は常に常に横1列でレイア
ウトされるので、図11に例示したボタンレイアウト用
GUI画像においては、PAGEボタンの配置を指定す
るために用いられるウィンドウは置かれていない。
【0199】レイアウト決定ボタンBM 3 レイアウト決定ボタンBM3 は、ユーザーが選択ボタン
レイアウトウィンドウBM1 およびGO_TOボタンレ
イアウトウィンドウBM2 に対する指定を終了した場合
にクリックされる。ボタンレイアウト表示領域BM5
クリックされると、マイクロプロセッサ310は、上述
のようにユーザーの指定内容、および、選択ボタン総数
ウィンドウIM5 等に対して指定された選択ボタンの個
数等に基づいて、自動的にチャプターメニュー画面に選
択ボタンを実際に配列したサブピクチャーデータを生成
し、選択ボタン総数ウィンドウIM5 に表示する。
【0200】レイアウト/エンコーダ終了ボタンBM 4 レイアウト/エンコーダ終了ボタンBM4 は、ユーザー
がボタンレイアウト用GUI画像に対する操作を終了し
た場合にクリックされる。レイアウト/エンコーダ終了
ボタンBM4 がクリックされると、マイクロプロセッサ
310は、ユーザーによりボタンレイアウト用GUI画
像に対して指定された情報に基づいて、ボタン位置デー
タBTN_POSITIONおよび燐接ボタンデータA
DJ_BTN〔図4(C)S9 ,S10〕を生成し、これ
らのデータとチャプターメニュー編集用GUI画像に対
する操作および処理によって生成されたボタンコマンド
BTN_CMD〔図4(C)N3 〕とを合わせてボタン
情報データBTN_INFOを生成する〔図4(C)S
6 〕。
【0201】また、マイクロプロセッサ310は、後述
するS4−1〜S4−4,S5−1〜S5−3の作業お
よび処理により生成される選択色データSELECT_
COLORおよびアクション色データACTION_C
OLOR〔図4(C)S7 ,S8 〕からハイライト色デ
ータ〔図4(B)S5 〕を生成する。
【0202】さらに、マイクロプロセッサ310は、生
成したハイライト色データおよびボタン情報データBT
N_INFOを、プログラムチェインPGC〔図4
(A)〜(C)〕に記述する。
【0203】ボタンレイアウト表示領域BM 5 ボタンレイアウト表示領域BM5 には、マイクロプロセ
ッサ310が生成したチャプターメニュー画面の操作ボ
タン(後述する画素データ作成起動兼色作成起動ボタン
BM6 等)が、実際の位置関係で配列される。
【0204】画素データ作成起動兼色作成起動ボタンB
6 画素データ作成起動兼色作成起動ボタンBM6 は、ボタ
ンレイアウト表示領域BM5 にアイコン形式で表示さ
れ、ユーザーが画素データ作成起動兼色作成起動ボタン
BM6 をクリックすると、マイクロプロセッサ310
は、後述する画素データ変換用GUI画面(図12)ま
たはボタン/ハイライト色編集用GUI(図13)をC
RTディスプレイ装置302に表示し、S4−1,S5
−1以降に示す画素データ変換またはボタン/ハイライ
ト色編集の作業および処理に進む。
【0205】なお、画素データ作成起動兼色作成起動ボ
タンBM6 には、S2−1以下の作業および処理により
選択ボタンに割り当てられた機能を示す文字列がIDコ
ードごとに検索され、書き込まれているので、ユーザー
は、見た目の位置と機能の両方を直接に確認しながらサ
ブピクチャーデータの作成を行うことができる。
【0206】画素データ作成起動兼色作成起動指定ボタ
ンBM 7 画素データ作成起動兼色作成起動指定ボタンBM7 は、
ユーザーが、マイクロプロセッサ310に対して、画素
データ変換用GUI画面およびボタン/ハイライト色編
集用GUIのいずれを表示させるかと、画素データ変換
処理およびボタン/ハイライト色編集処理を起動するか
とを指示するために用いられる。マイクロプロセッサ3
10は、画素データ作成起動兼色作成起動指定ボタンB
7 に対するユーザーの指定に従って、画面表示および
処理を行う。
【0207】ハイライト操作ボタンBM 8 ハイライト操作ボタンBM8 は、ユーザーがS5−1〜
S5−3の処理において決定されるハイライト色データ
〔図4(B)S5 〕を用いたチャプターメニュー画面を
表示させ、各操作ボタンのハイライト色を確認するため
に用いられる。マイクロプロセッサ310は、ハイライ
ト操作ボタンBM8 がクリックされると、サブピクチャ
ーエンコーダ330(図8)を制御して実際のハイライ
ト色データを用いたメニュー画面のサブピクチャーデー
タを生成させ、モニタ装置332に表示させる。なお、
DVDプレーヤーのリモコン装置には、カーソルキーと
実行キーとがあり、カーソルキー入力に応じて選択用ハ
イライトが表示され、実行キーの入力に応じて実行用ハ
イライトが表示される。このように、ハイライト操作ボ
タンBM8 には、リモコン装置に設けられたカーソルキ
ーおよび実行キーによる各操作ボタンの選択の移動と決
定機能があり、ハイライト操作ボタンBM8を用いてD
VDプレーヤーの機能をシュミレートすることができ
る。
【0208】ボタンレイアウト用GUI画像に対する作
業の内容とその処理 以下、図3に示したチャプターメニュー画像を作成する
場合を例に、ボタンレイアウト用GUI画像に対してユ
ーザーが行うデータ入力作業と、指定されたデータに基
づいてマイクロプロセッサ310が行うボタンレイアウ
ト処理およびエンコード処理の内容を説明する。
【0209】ユーザーは、選択ボタンレイアウトウィン
ドウBM1 内のアイコンのいずれかをクリックし、チャ
プターの選択に用いられる選択ボタンを縦1列で配置す
るか縦2列で配置するかを指定る。なお、図11には、
ユーザーが縦1列表示を指定した場合のボタンレイアウ
ト用GUI画像が示されている〔ステップ3−1(S3
−1)〕。
【0210】ユーザーは、GO_TOボタンレイアウト
ウィンドウBM2 に対して、GO_TOボタンを縦1列
で配置するか縦2列で配置するかを指定する。なお、図
11には、ユーザーが縦2列表示を指定した場合のボタ
ンレイアウト用GUI画像が示されている〔ステップ3
−2(S3−2)〕。
【0211】ユーザーがレイアウト決定ボタンBM3
クリックすると、マイクロプロセッサ310は、S3−
1,S−2の作業におけるユーザーの指定に従って、ボ
タンレイアウト表示領域BM5 内のチャプター選択用の
選択ボタンおよびGO_TOボタンを変更し、表示す
る。
【0212】また、この時点で各選択ボタンの位置関係
が判明するので、マイクロプロセッサ310は、各ボタ
ンのIDコードに対応するボタン位置データBTN_P
OSITIONおよび燐接ボタンデータADJ_BTN
〔図4(C)S9 ,S10〕を求め、メモリ312に記憶
する〔ステップ3−3(S3−3)〕。
【0213】ユーザーが、画素データ作成起動兼色作成
起動指定ボタンBM7 の画素データ作成処理ボタン(Eno
code) をクリックして画素データ作成処理を選択する
と、マイクロプロセッサ310は、各操作ボタン(選択
ボタン)の画素データ作成処理を起動し、画素データ変
換用GUI画面(図12)をCRTディスプレイ装置3
02に表示する。ユーザーおよびマイクロプロセッサ3
10は、IDコード0に対応する選択ボタンのサブピク
チャーデータを作成するS4−1〜S4−4の作業およ
び処理に進む〔ステップ3−4(S3−4)〕。
【0214】ユーザーおよびマイクロプロセッサ310
は、ボタンレイアウト表示領域BM5 のアイコンを順
次、クリックし、全ての選択ボタンのサブピクチャーデ
ータの生成が完了するまで、S4−1〜S4−4の作業
および処理を繰り返す〔ステップ3−5(S3−
5)〕。
【0215】次に、ユーザーは、画素データ作成起動兼
色作成起動指定ボタンBM7 の色作成処理ボタン(Color
Select)をクリックして色データ作成処理を選択する
と、マイクロプロセッサ310は色データ作成処理を起
動し、チャプター選択用の選択ボタンボタン色とハイラ
イト色の作成を行うために用いられるボタン/ハイライ
ト色編集用GUI(図13)をCRTディスプレイ装置
302に表示する。さらに、ユーザーおよびマイクロプ
ロセッサ310は、S5−1〜S5−3の作業および処
理に進む〔ステップ3−6(S3−6)〕。
【0216】さらに、ユーザーおよびマイクロプロセッ
サ310は、GO_TOボタンおよびPAGEボタンの
色およびハイライト色を作成する作業および処理を繰り
返す〔ステップ3−7(S3−7)〕。
【0217】ユーザーは、ハイライト操作ボタンBM8
をクリックして、S5−1〜S5−3の処理により生成
されたアクセスユニットACCESS_UNIT〔図4
(A)S1 〕を用いたメニュー画面のサブピクチャーデ
ータをモニタ装置332に表示させ、実際のDVDプレ
イヤーで再生された場合の操作ボタンの色およびハイラ
イト色を確認する。これらの色に問題がある場合には、
ユーザーおよびマイクロプロセッサ310は、S3−6
またはS3−8の作業および処理に戻る〔ステップ3−
8(S3−8)〕。
【0218】ユーザーがレイアウト/エンコーダ終了ボ
タンBM4 をクリックすると、マイクロプロセッサ31
0は、各操作ボタンのIDコードに対応するボタン位置
データBTN_POSITIONおよび燐接ボタンデー
タADJ_BTN〔図4(C)S9 ,S10〕を生成し、
これらのデータとS2−1〜S2−10の処理において
生成されたボタンコマンドBTN_CMD〔図4(C)
3 〕とからボタン情報データBTN_INFOを作成
する。
【0219】さらに、マイクロプロセッサ310は、生
成したボタン情報データBTN_INFOと、S4−1
〜S4−4の作業および処理により生成されたハイライ
ト色データ〔図4(B)S5 〕とを、プログラムチェイ
ンPGC〔図4(A)〜(C)〕に記述し、ボタンレイ
アウト用GUI画像の表示、および、レイアウト処理お
よびエンコード処理を終了する〔ステップ3−9(S3
−9)〕。
【0220】ユーザーおよびマイクロプロセッサ310
は、S2−8の作業および処理に戻る〔ステップ3−1
0(S3−10)〕。
【0221】画素データ変換用GUI画面 図12は、図8に示したマイクロプロセッサ310が操
作端末300のCRTディスプレイ装置302に表示す
る画素データ変換用の第4のGUI画像を示す図であ
る。
【0222】図12に示した画素データ変換用GUI画
面は、個々の操作ボタンのサブピクチャーデータ(画素
データ)を作成し、これまでの作業および処理により作
成されたそのチャプターメニューのサブピクチャーデー
タと合成してモニタ装置332に表示してユーザーに示
し、ユーザーがサブピクチャーデータの内容を確認した
後に、最終的なサブピクチャーデータを完成するために
用いられる。以下、画素データ変換用GUI画面のウィ
ンドウ(ボタン)を説明する。
【0223】画素データ変換ウィンドウPM 1 画素データ変換ウィンドウPM1 は、ユーザーがサブピ
クチャーデータ(画素データ)を生成するソースデータ
を指定するために用いられる。
【0224】サブピクチャーデータ(画素データ)を生
成するソースデータとしては、一般的なコンピュータで
作成可能なTIFFフォーマット(コンピュータに映像
を取り込むためのフォーマットの一種、量子化の対象と
ならない)の映像データ、あるいは、すでに作成してあ
る映像データライブラリからの呼び出した映像データを
用いることができる。また、サブピクチャーデータは、
サブピクチャーエンコーダ2(図5)またはサブピクチ
ャーエンコーダ330(図8)が映像データをエンコー
ド処理することにより、直接、得ることができる。
【0225】ボタンレイアウト微調整ウィンドウPM 2 ボタンレイアウト微調整ウィンドウPM2 は、ユーザー
が、実際に生成され、モニタ装置332に表示されたサ
ブピクチャーデータの内容を確認し、操作ボタンの位置
を微調整するために用いられる。
【0226】画素データ変換用GUI画面に対する作業
の内容とその処理 以下、図3に示したチャプターメニュー画像を作成する
場合を例に、画素データ変換用GUI画面に対してユー
ザーが行うデータ入力作業と、指定されたデータに基づ
いてマイクロプロセッサ310が行う処理の内容を説明
する。
【0227】ユーザーが画素データ変換ウィンドウPM
1 に対して上記3種類のいずれかの映像データをサブピ
クチャーデータのソースデータとして指定すると、マイ
クロプロセッサ310は、サブピクチャーエンコーダ3
30を制御して、指定された映像データからサブピクチ
ャーデータ(画素データ)を生成させる。なお、図1に
示したように、サブピクチャーデータの初期値として、
全領域の画素のデータに対して数値0が与えられてお
り、1つの操作ボタンのデータが生成されるたびに、操
作ボタンが存在する領域の画素に対して、例えば図2に
示した数値が与えられる〔ステップ4−1(S4−
1)〕。
【0228】ユーザーが入力装置304(図8)のマウ
スを用いて「+ボタン」または「−ボタン」をクリック
して数値を変更してボタンレイアウト微調整ウィンドウ
PM2 のレバーの位置を移動させると、マイクロプロセ
ッサ310はサブピクチャーデータを変更して操作ボタ
ンの位置を修正し、サブピクチャーエンコーダ330を
介して修正後のサブピクチャーデータをモニタ装置33
2に表示する。これらの作業および処理により、ユーザ
ーはモニタ装置332の表示内容を見ながらボタンレイ
アウト微調整ウィンドウPM2 に対して作業を行い、操
作ボタンの位置を微調整する〔ステップ4−2(S4−
2)〕。
【0229】マイクロプロセッサ310は、S4−1,
S4−2の作業および処理により作成されたサブピクチ
ャーデータと、この時点まで作成されていた他の部分の
サブピクチャーデータとを合成し、プログラムチェイン
PGC〔図4(A)〜(C)〕のサブピクチャー画素デ
ータ〔図4(B)S3 〕に格納する〔ステップ4−3
(S4−3)〕。
【0230】ユーザーおよびマイクロプロセッサ310
は、S3−5の作業および処理に戻る〔ステップ4−4
(S4−4)〕。
【0231】ボタン/ハイライト色編集用GUI 図13は、図8に示したマイクロプロセッサ310が操
作端末300のCRTディスプレイ装置302に表示す
るボタン/ハイライト色編集用の第5のGUI画像を示
す図である。
【0232】図13に示したボタン/ハイライト色編集
用GUI画面は、個々の操作ボタンの非選択時の色と選
択時のハイライト色とを作成し、同時に、これまでの作
業および処理により作成されたサブピクチャーデータ
(画素データ)と合成してモニタ装置332(図8)に
表示し、ユーザーがモニタ装置332に表示されたサブ
ピクチャーデータの内容を確認し、マイクロプロセッサ
310がボタン色データBTN_COLORおよびアク
ション色データACTION_COLOR〔図4(B)
4 ,(C)S8 〕を生成するために用いられる。以
下、ボタン/ハイライト色編集用GUIのウィンドウ
(ボタン)を説明する。
【0233】ボタンカラー指定ウィンドウHM 1 ボタンカラー指定ウィンドウHM1 は、ユーザーが、カ
ラーパレットHM3 から4色を選び出し、図1に示した
サブピクチャーの各画素に割り当てられる数値0〜3
(00〜11)とそれぞれ対応付け、全ての操作ボタン
全体の非選択時の色を指定するため、および、背景映像
とサブピクチャーデータを重ね合わせる比率〔コントラ
スト;係数k,(1−k)〕の値を16段階で指定する
ために用いられる。
【0234】ハイライトカラー指定ウィンドウHM 2 操作ボタンの選択時のハイライト色には、ボタン選択時
のハイライトおよびボタン実行時のハイライトの2種類
がある。ハイライトカラー指定ウィンドウHM2 は、ユ
ーザーが、操作ボタンそれぞれに対してカラーパレット
HM3 に含まれる色の内の4色を、図1に示したサブピ
クチャーの画素に割り当てた画素データの値(0〜3)
にそれぞれ割り当て、ボタン選択時とボタン実行時との
間で操作ボタンの色がどのように変化するかを指定する
ため、および、各々のハイライト時に、背景映像とサブ
ピクチャーデータとのコントラストを指定するために用
いられる。
【0235】カラーパレットHM 3 カラーパレットHM3 には、例えば、16種類の色デー
タ(RGBデータ)が表示されており、ユーザーがボタ
ンカラー指定ウィンドウHM1 およびハイライトカラー
指定ウィンドウHM2 に対して16色中の任意の色を指
定するために用いられる。
【0236】ボタン/ハイライト色編集用GUI画像に
対する作業の内容とその処理 以下、図3に示したチャプターメニュー画像を作成する
場合を例に、ボタン/ハイライト色編集用GUIに対し
てユーザーが行うデータ入力作業と、指定されたデータ
に基づいてマイクロプロセッサ310が行うボタン/ハ
イライト編集処理の内容を説明する。
【0237】ユーザーはボタンカラー指定ウィンドウH
1 に対してボタンカラーの指定を行う。マイクロプロ
セッサ310は、ユーザーの指定に応じてボタン色デー
タBTN_COLOR〔図4(B)S4 〕を生成し、プ
ログラムチェインPGC〔図4(A)〜(C)に記述す
る〔ステップ5−1(S5−1)〕。
【0238】ユーザーは、ハイライトカラー指定ウィン
ドウHM2 に対してハイライトカラーの指定を行う。マ
イクロプロセッサ310は、ユーザーの指定に応じて選
択色データSELECT_COLORおよびアクション
色データACTION_COLOR〔図4(C)S7
8 〕を生成し、プログラムチェインPGC〔図4
(A)〜(C)〕に記述する。なお、選択色データSE
LECT_COLORおよびアクション色データACT
ION_COLORは、チャプター選択用の選択ボタ
ン、GO_TOボタンおよびPAGEボタンの3種類そ
れぞれについて指定される〔ステップ5−2(S5−
2)〕。
【0239】ユーザーおよびマイクロプロセッサ310
は、S3−7の作業および処理に戻る〔ステップ5−3
(S5−3)〕。
【0240】DVD記録装置1の動作 図14は、図9〜図13に示した各GUI画面を用いて
行うメニュー作成作業およびその処理を示すフローチャ
ートである。なお、図14の各符号は、同一符号を付し
たユーザーおよびマイクロプロセッサ310の作業およ
び処理に対応する。
【0241】図15は、図9〜図13に示した各GUI
画面を用いて行うメニュー作成作業およびその処理の概
要を示すフローチャートである。なお、図15において
は、説明の簡略化のために、図14(図9〜図13)に
示した処理の内、主なもののみが示されており、S1−
2〜S5−2の各符号は、同一符号を付したユーザーお
よびマイクロプロセッサ310の作業および処理に対応
する。
【0242】以下、主に図15を参照してDVD記録装
置の動作の概要を説明する。
【0243】まず、ユーザーは、メニュー作成装置3に
対してインタラクティブな操作を行って、ナビゲーショ
ンデータ、メニュー画面データおよびサブピクチャーデ
ータを作成する。
【0244】図15においてS1−2の処理に示すよう
に、ユーザーは、各メニュー画面のページ数表示ウィン
ドウ(図9)に、それぞれのメニュー画面のページ数を
入力する。マイクロプロセッサ310は、ルートメニュ
ーとその他のメニュー画面との関係に基づいてルートメ
ニューのポストコマンドPOST_CMDに記述する分
岐先のメニュー画面を決定し、メモリ312に記憶す
る。
【0245】S1−3の作業および処理において、ユー
ザーは、選択ボタン総数ウィンドウIM5 に、各メニュ
ー画面の選択ボタンの総数を指定する。メニュー画面の
特長により選択ボタンの機能および用途が特定されの
で、マイクロプロセッサ310は、ボタンコマンドBT
N_CMD〔図4(C)N3 〕の候補を決め、メモリ3
12に記憶する。
【0246】S2−4の作業および処理において、ユー
ザーは、上述したS2−2,S2−3の作業および処理
の終了後、作成スタートウィンドウCM5 (図10)を
マウスでクリックする。マイクロプロセッサ310は、
S2−1,S2−2の作業において指定された情報か
ら、選択ボタンターゲットウィンドウCM6 、GO_T
OボタンターゲットウィンドウCM8 のアイコン数、お
よび、PAGEボタンターゲットウィンドウCM7 のア
イコン数を決定し、各ターゲットウィンドウCM5 〜C
8 にそれぞれ表示する。また、マイクロプロセッサ3
10は、各機能候補リストウィンドウCM13〜CM15
表示する文字列を決定し、表示する。
【0247】S2−5の作業および処理において、各機
能候補リストウィンドウCM13〜CM15のアイコンと、
各ターゲットウィンドウCM6 〜CM8 との間でドラッ
グアンドドロップを行い、各ターゲットウィンドウCM
6 〜CM8 のアイコンに機能を割り当てる。マイクロプ
ロセッサ310は、このユーザーによる割り当てに従っ
て、各IDコードのボタンコマンドBTN_CMD〔図
4(C)N3 〕を記述し、メモリ312に記憶する。
【0248】S3−3の作業および処理において、ユー
ザーがレイアウト決定ボタンBM3をクリックすると、
マイクロプロセッサ310は、上述したS3−1,S3
−2の作業におけるユーザーの指定に従って、ボタンレ
イアウト表示領域BM5 内のチャプター選択用の選択ボ
タンおよびGO_TOボタンを変更し、表示する。
【0249】また、マイクロプロセッサ310は、各ボ
タンのIDコードに対応するボタン位置データBTN_
POSITIONおよび燐接ボタンデータADJ_BT
N〔図4(C)S9 ,S10〕を求め、メモリ312に記
憶する。
【0250】S4−3の作業および処理において、マイ
クロプロセッサ310は、上述したS4−1,S4−2
の作業および処理により作成されたサブピクチャーデー
タと、この時点まで作成されていた他の部分のサブピク
チャーデータとを合成し、プログラムチェインPGC
〔図4(A)〜(C)〕のサブピクチャー画素データ
〔図4(B)S3 〕に格納する〔ステップ4−3(S4
−3)〕。
【0251】S100の作業および処理において、ユー
ザーまたはマイクロプロセッサ310は、全てのメニュ
ー画面のサブピクチャーデータの作成が終了したか否か
を判断し、終了していない場合にはS4−3の作業およ
び処理に進み、終了した場合にはS5−1の作業および
処理に進む。
【0252】S5−1の作業および処理において、ユー
ザーはボタンカラー指定ウィンドウHM1 に対してボタ
ンカラーの指定を行う。マイクロプロセッサ310は、
ユーザーの指定に応じてボタン色データBTN_COL
OR〔図4(B)S4 〕を生成し、プログラムチェイン
PGC〔図4(A)〜(C)に記述する〔ステップ5−
1(S5−1)〕。
【0253】S5−2の作業および処理において、ユー
ザーは、ハイライトカラー指定ウィンドウHM2 に対し
てハイライトカラーの指定を行う。マイクロプロセッサ
310は、ユーザーの指定に応じて選択色データSEL
ECT_COLORおよびアクション色データACTI
ON_COLOR〔図4(C)S7 ,S8 〕を生成し、
プログラムチェインPGC〔図4(A)〜(C)〕に記
述する。
【0254】S102の処理において、ユーザーまたは
マイクロプロセッサ310は、S5−1,S5−2の作
業および処理が終了したか否かを判断し、終了しない場
合にはS5−1の作業および処理に進み、終了した場合
にはS3−8の作業および処理に進む。
【0255】S3−8の作業および処理において、ユー
ザーは、ハイライト操作ボタンBM8 をクリックして、
S5−1〜S5−3の処理により生成されたアクセスユ
ニットACCESS_UNIT〔図4(A)S1 〕を用
いたメニュー画面のサブピクチャーデータをモニタ装置
332に表示させ、実際のDVDプレイヤーで再生され
た場合の操作ボタンの色およびハイライト色を確認す
る。これらの色に問題がある場合には、ユーザーおよび
マイクロプロセッサ310は、S3−6またはS3−8
の作業および処理に戻る。
【0256】S3−9の作業および処理において、ユー
ザーがレイアウト/エンコーダ終了ボタンBM4 をクリ
ックすると、マイクロプロセッサ310は、各操作ボタ
ンのIDコードに対応するボタン位置データBTN_P
OSITIONおよび燐接ボタンデータADJ_BTN
〔図4(C)S9 ,S10〕を生成し、これらのデータと
S2−1〜S2−10の処理において生成されたボタン
コマンドBTN_CMD〔図4(C)N3 〕とからボタ
ン情報データBTN_INFOを作成する。
【0257】さらに、マイクロプロセッサ310は、生
成したボタン情報データBTN_INFOと、S4−1
〜S4−4の作業および処理により生成されたハイライ
ト色データ〔図4(B)S5 〕とを、プログラムチェイ
ンPGC〔図4(A)〜(C)〕に記述し、ボタンレイ
アウト用GUI画像の表示、および、レイアウト処理お
よびエンコード処理を終了する。
【0258】S2−9の作業および処理において、ユー
ザーが編集終了ボタンCM11をクリックすると、マイク
ロプロセッサ310はユーザーにより指定されたデータ
から生成したチャプターメニューに関する全てのナビゲ
ーションコマンドをコンパイルし、プログラムチェイン
PGC〔図4(A)〜(C)〕に適合する形式でハード
ディスク装置320またはフロッピーディスク装置32
2に記録する〔ステップ2−9(S2−9)〕。なお、
S2−9の処理が終了した後は、図14に示したS1−
5の処理および作業に戻る。
【0259】映像エンコーダ100(図5)は、多重化
制御装置104の制御に従って、VTR装置等から入力
される非圧縮の動画像映像データをMPEG2方式によ
り圧縮符号化してメインピクチャーを生成する。
【0260】音声エンコーダ102は、VTR装置から
入力される非圧縮の音声データを圧縮符号化し、圧縮音
声データを生成する。
【0261】サブピクチャーエンコーダ2は、入力され
る映像データを量子化し、符号化してサブピクチャーデ
ータを生成する。
【0262】多重化装置106は、入力端子a,bにそ
れぞれ入力される圧縮映像データ(メインピクチャー)
および圧縮音声データと、サブピクチャーエンコーダ2
から入力端子cに入力されるサブピクチャーデータ等、
または、図9〜図15を参照して説明したメニュー作成
装置3が生成し、入力端子dに入力されるサブピクチャ
ーデータ等とを多重化してDVDビットストリームを生
成する。
【0263】記録装置108は、多重化装置106から
入力されるDVDビットストリームを、DVDに記録す
る。
【0264】以上第1の実施形態において説明したよう
に、本発明にかかるDVD記録装置1によれば、編集者
がDVDビデオディスク規格のナビゲーションコマンド
についての専門知識を有さない場合であっても、ナビゲ
ーションコマンドおよび各種メニュー画面を作成するこ
とができる。
【0265】また、本発明にかかるDVD記録装置1に
よれば、編集者が作成段階でDVDプレイヤーで実際に
再生した場合のサブピクチャーデータの内容を確認する
ことができ、各種メニュー画面の操作ボタンの選択時お
よび非選択時の色の変化をシュミレートしながらサブピ
クチャーデータを作成することができる。
【0266】なお、第一の実施形態に示したDVD記録
装置1は、DVDシステムメニューだけでなく、上述し
たS2−1〜S2−10のボタン機能の割り付け処理を
拡張して、あらゆるインタラクティブDVDソフトウェ
アのユーザー操作画面の作成に応用することができる。
【0267】また、第一の実施形態に示したDVD記録
装置1は、上述したS4−1〜S4−4,S5−1〜S
5−3の処理を拡張させることにより、サブピクチャー
データだけでなく、一般の静止画映像データの処理に応
用することができる。従って、DVD記録装置1を用い
ることにより、DVDビデオストリームの生成に限ら
ず、広く一般のインタラクティブソフトウェアのユーザ
ーインターフェースを作成することができる。
【0268】第2実施形態 以下、第2の実施形態として、図5に示したDVD記録
装置1を用いたDVDビデオディスク規格のインタラク
ティブ再生モード(マルチストーリー・マルチエンディ
ング)のソフトウェア(インタラクティブソフトウェ
ア)の内、マルチタイトル・マルチオーディオのソフト
ウェアのナビゲーションコマンドの作成方法を説明す
る。
【0269】なお、第2の実施形態においては、インタ
ラクティブソフトウェアのナビゲーションコマンドの作
成を例に説明を行うが、他の特殊再生用のソフトウェ
ア、例えば、マルチアングル再生モード用のソフトウェ
アのナビゲーションコマンドを生成する方法も同様であ
る。
【0270】インタラクティブソフトウェアの概要 インタラクティブソフトウェアとは、上述のように、再
生時にストーリーの節目ごとに視聴者に対して選択肢を
示し、視聴者の選択肢に応じてその節目以降のストーリ
ーの展開を変更することができるように編集されて、例
えばDVD110に記録された音声・映像データをい
う。
【0271】つまり、例えば、視聴者は、インタラクテ
ィブソフトウェアの最初の部分Aの再生終了時に画面に
表示されるメニュー画面に対してリモコン装置等を用い
て操作を行うことにより、次に再生する部分として部分
1 ,B2 のいずれかを選択してDVDプレーヤー(図
示せず)に再生させることができ、さらに、部分B
1(B2 )の再生終了時に操作を行うことにより、これ
らの部分の次に再生する部分として部分C1 ,C2 (C
3 ,C4 )のいずれかを選択し、再生させることができ
る。
【0272】なお、以下、これら部分A1 〜C4 それぞ
れのように、ユーザーのメニューに対する操作により選
択され、インタラクティブソフトウェアにおいて再生の
単位となる部分をそれぞれ再生単位と記し、同一の属性
を有し、再生時に1つのグループとして扱いうる複数の
再生単位、例えば部分B1 ,B2 (C1 〜C4 )を再生
グループと記す。
【0273】インタラクティブソフトウェアの構成 以下、インタラクティブソフトウェアの構成を説明す
る。
【0274】図16(A)〜(C)は、インタラクティ
ブソフトウェアの再生処理を示す図である。
【0275】インタラクティブソフトウェアは、上述し
た再生単位(再生グループ)と、複数の再生単位(再生
グループ)を順番に再生する連接(連続)再生処理〔図
16(A)〕、複数の再生単位の内、分岐条件に合う再
生単位を再生する分岐処理〔図16(B)〕、および、
連接処理および分岐処理の組み合わせた連接・分岐処理
〔図16(C)〕等の制御に用いられる制御コマンド
(ナビゲーションコマンド)と、メニュー画面のサブピ
クチャーデータ等とを含む再生制御データとから構成さ
れる。
【0276】図17は、インタラクティブソフトウェア
の再生処理を例示するフローチャート図である。
【0277】例えば、具体的には、インタラクティブソ
フトウェアは、以下のように構成される。
【0278】インタラクティブソフトウェアは、例えば
図17に示すように構成される。つまり、インタラクテ
ィブソフトウェアの最初の再生単位(ストーリー1)が
再生される(S200)。
【0279】ストーリー1の再生が終了すると、最初の
選択メニューが表示され(S202)、視聴者が選択し
た選択肢A〜Cに応じて、次の再生単位〔エンディング
(S210),ストーリー2(S204),クイズ(S
206)〕のいずれかが再生される。
【0280】S202の処理において、視聴者が選択肢
Cを選択した場合、回答の選択肢を示すメニューが表示
され(S208)、視聴者の回答が合っている場合には
エンディングが表示され、外れている場合にはストーリ
ー1の再生(S200)に戻る。
【0281】図17に例示した再生処理をDVDプレー
ヤーに実行させるためのプログラムは、内部変数、シス
テム変数への数値の格納命令、データ読み出し命令、演
算命令およびジャンプ/ブランチ命令等を含み、一般の
プログラム言語に類似するナビゲーションコマンドによ
り記述される。
【0282】ナビゲーションコマンド作成方法の概要 第2の実施形態として示す本発明にかかるナビゲーショ
ンコマンド作成方法は、メニュー作成装置3(図5等)
のマイクロプロセッサ310(図8)が、ある再生単位
を再生する状態から、その再生単位あるいは他の再生単
位のいずれかを再生する状態へと遷移するかを示す状態
遷移をCRTディスプレイ装置302に表示し、インタ
ラクティブソフトウェアの編集者(ユーザー)が、表示
された状態遷移の内の所望のナビゲーションコマンドを
選択し、マイクロプロセッサ310が、ユーザーにより
選択された状態遷移に対応するナビゲーションコマンド
を自動的に作成するように構成されている。
【0283】具体的には、マイクロプロセッサ310
は、以下に述べるように本発明にかかるナビゲーション
コマンド作成方法を実現する。
【0284】最初の段階において、マイクロプロセッサ
310は、ユーザーにより入力装置304から入力さ
れ、再生単位および再生グループ(以下、これらを再生
領域とも記す)それぞれの範囲,属性等を示すデータに
基づいて、DVDプレーヤーにおいて再生処理の対象と
なるインタラクティブソフトウェアを再生領域に分割す
る。
【0285】図18は、再生単位および再生グループ
(再生領域)を例示する図である。
【0286】図17に示した構成のインタラクティブソ
フトウェアは、具体的には、例えば、図18に示すよう
に、領域「初期設定」.「停止状態」,「タイトル選択
(タイトルメニューを示す領域)」,「オーディオ選択
(複数の吹き替え言語のいずれかを選択するためにに用
いられる領域)」,「字幕選択(複数の言語の字幕のい
ずれかを選択するために用いられる領域)」,「タイト
ル再生(複数の映画等のタイトルのいずれかを再生する
領域)」に分割される。
【0287】次の段階において、マイクロプロセッサ3
10は、再生領域の間に生じうる状態遷移の全て、例え
ば、領域「初期設定」から領域「字幕選択」に遷移する
状態遷移、あるいは、領域「オーディオ選択」から領域
「タイトル再生」に遷移する状態を抽出し、CRTディ
スプレイ装置302に、例えば図18に示した再生領域
間に遷移を表す線を選択肢として描くことにより表示す
る。
【0288】次の段階において、マイクロプロセッサ3
10は、例えば、図17に示したように、抽出した状態
遷移に対応するアルゴリズムに基づいて、それぞれこれ
らの遷移処理を実現するために用いられる1以上のナビ
ゲーションコマンドを含む基本的な処理単位(命令ユニ
ット)を生成する。
【0289】次の段階において、マイクロプロセッサ3
10は、例えば、CRTディスプレイ装置302の表示
画面中の状態遷移をそれぞれ表した線をマウスでクリッ
クする等のユーザーによる選択操作に応じて状態遷移を
選択する。
【0290】最後に、マイクロプロセッサ310は、ユ
ーザーにより選択された状態遷移に対応する命令ユニッ
トを組み合わせ、ナビゲーションコマンドにより記述さ
れたプログラムのリストを生成する。
【0291】ナビゲーションコマンド作成方法の具体的
内容 以下、インタラクティブソフトウェアの内、1つの記録
媒体(DVD)に複数の映画等のタイトルの映像データ
を記録し、さらに、各タイトルごとに複数の音声データ
を記録したマルチタイトル・マルチオーディオソフトウ
ェアのナビゲーションコマンドを作成する場合を例に、
本発明にかかるナビゲーションコマンド作成方法の具体
的内容を説明する。
【0292】インタラクティブソフトウェアの内、1つ
の記録媒体(DVD)に複数の映画等のタイトルの映像
データを記録し、さらに、各タイトルごとに複数の音声
データを記録したものをマルチタイトル・マルチオーデ
ィオソフトウェアと呼ぶ。
【0293】マルチタイトル・マルチオーディオソフト
ウェアの具体例としては、1枚のDVDに2本の映画
(タイトル)の映像データに、日本語および英語の音声
データを付したソフトウェアを挙げることができる。な
お、マルチタイトル・マルチオーディオソフトウェアの
これら複数のタイトルの映像データそれぞれにはタイト
ル番号が付され、また、複数の音声データそれぞれには
オーディオストリーム番号が付される。
【0294】マルチタイトル・マルチオーディオソフト
ウェアのメニュー画面 図19(A)〜(C)は、マルチタイトル・マルチオー
ディオソフトウェアのメニュー画面を例示する図であ
る。
【0295】図19(A)〜(C)のメニュー画面に対
応するマルチタイトル・マルチオーディオソフトウェア
には、2つの映画等のタイトルの音声が含まれ、音声デ
ータとして日本語の音声データおよび英語の音声データ
が再生単位として含まれる。
【0296】図19(A)に示すように、このマルチタ
イトル・マルチオーディオソフトウェアのタイトルメニ
ューのウィンドウには、2つの映画等のタイトルの名称
(タイトル1,タイトル2)を付したアイコンが表示さ
れる。
【0297】また、図19(B)に示すように、オーデ
ィオメニューには、2つのオーディオストリームの名称
(タイトル1用オーディオメニュー1,タイトル1用オ
ーディオメニュー2)を付したウィンドウが表示され、
さらに、それぞれのウィンドウには、選択可能な言語
(日本語,英語)を表示するアイコンが表示される。
【0298】また、タイトルメニューの2つのウィンド
ウには、タイトルの名称(タイトル1,タイトル2)お
よび選択可能な言語(日本語,英語)をそれぞれ付した
アイコンが表示される。
【0299】マルチタイトル・マルチオーディオソフト
ウェアの再生領域 図20は、図19(A)〜(C)に示したマルチタイト
ル・マルチオーディオソフトウェアに含まれる再生単位
および再生グループ(再生領域)を示す図表である。
【0300】なお、図20に示すように、図19(A)
〜(C)に示したメニュー画面に対応するマルチタイト
ル・マルチオーディオソフトウェアは、再生単位として
タイトルメニュー、タイトル1用オーディオメニュー
1、タイトル2用オーディオメニュー2、タイトル1お
よびタイトル2に分割可能であり、再生単位「タイトル
メニュー」は再生グループ「タイトル選択」を構成し、
再生単位「タイトル1用オーディオメニュー1」,「タ
イトル2用オーディオメニュー2」は、再生グループ
「音声選択」を構成し、再生単位「タイトル1」,「タ
イトル2」は再生グループ「タイトル再生」を構成す
る。
【0301】DVDプレーヤーのレジスタ構成および動
作および仕様 図21(A)は、DVDプレーヤーの設定値を格納する
システムレジスタを示す図であり、図21(B)は一般
レジスタを示す図である。
【0302】図22は、図19(A)〜(C)に示した
メニュー画面に対応するマルチタイトル・マルチオーデ
ィオソフトウェアを再生するDVDプレーヤーの動作を
例示する図表である。
【0303】図23は、図19(A)〜(C)に示した
メニュー画面に対応するマルチタイトル・マルチオーデ
ィオソフトウェアを再生するDVDプレーヤーの仕様を
例示する図表である。
【0304】なお、図21(A),(B)、図22およ
び図23にそれぞれ示した、DVDプレーヤーのレジス
タ構成、動作および仕様は、図示および図示の簡略化の
ために、本発明にかかるナビゲーションコマンド作成方
法の説明にかかる部分のみが示してある。
【0305】図19(A)〜(C)に示したメニュー画
面に対応するマルチタイトル・マルチオーディオソフト
ウェアを再生するDVDプレーヤーは、例えば、図21
(A),(B)にそれぞれ示すように、その設定値を格
納するシステムレジスタ、および、演算結果等を一時的
に格納する一般レジスタを有する。
【0306】また、図22に示すように、図19(A)
〜(C)に示したメニュー画面に対応するマルチタイト
ル・マルチオーディオソフトウェアを再生するDVDプ
レーヤーは、再生領域「タイトルメニュー」を再生処理
する場合は、タイトル選択用メニュー画面〔図19
(A)〕を表示し、さらに、このタイトルメニュー画面
に対してユーザーが行う操作に応じて得られるタイトル
番号を、図21(A)に示したシステムレジスタのアド
レス4に格納する動作を行う。
【0307】また、このDVDプレーヤーは、再生領域
「オーディオメニュー」を再生処理する場合には、図1
9(B)に示した各タイトルのオーディオ選択用メニュ
ー画面を表示し、さらに、このオーディオ選択用メニュ
ー画面に対してユーザーが行う操作に応じて得られるタ
イトル番号を、図21(A)に示したシステムレジスタ
のアドレス1に格納する動作を行う。
【0308】また、このDVDプレーヤーは、再生領域
「タイトル再生」を再生処理する場合には、図19
(C)に示したタイトル再生用メニュー画面にタイトル
を99個まで表示し、各タイトルそれぞれに対応して図
21(A)に示したシステムレジスタのアドレス1に格
納されているオーディオストリーム番号に対応する音声
データを選択し、出力する動作を行う。
【0309】また、図23に示すように、図19(A)
に示したメニュー画面に対応するマルチタイトル・マル
チオーディオソフトウェアを再生するDVDプレーヤー
は、再生処理において、比較命令を行う際に、システム
レジスタ〔図21(A)〕に格納されたデータと直接値
とを比較することはできず、例えば、システムレジスタ
1番に格納されたデータの値が、数値5よりも大きいか
否かを判断することはできない。
【0310】また、このDVDプレーヤーにおいては、
再生領域「オーディオメニュー」の再生終了後、直接、
再生領域「タイトルメニュー」の再生(「オーディオメ
ニュー」から「タイトルメニュー」への状態遷移;Ju
mp)が可能である。
【0311】また、他の再生領域を再生したのち、直
接、オーディオメニュー内の各再生領域のメニュー画面
の再生を行うことはできず、再生領域「オーディオメニ
ュー」内においてのみ、直接、各タイトル用のメニュー
の再生が可能である。
【0312】また、他の再生領域の再生終了後に、直
接、再生領域「タイトル再生メニュー」の再生(「タイ
トル再生メニュー」へのJump)が可能である。
【0313】状態遷移の抽出 図24は、図19(A),(B)に示したメニュー画面
に対応するマルチタイトル・マルチオーディオソフトウ
ェアの状態遷移を示す図表である。
【0314】図20〜図23に示した再生領域の構成、
DVDプレーヤーの動作および仕様に基づいて、マイク
ロプロセッサ310は、図24に示すように、再生グル
ープ「タイトル選択」の再生単位「タイトルメニュー」
の再生終了後に、直接、再生可能な再生単位として再生
グループ「タイトル再生」の再生単位「タイトル1」,
「タイトル2」、および、再生グループ「音声選択」を
抽出する。
【0315】また、マイクロプロセッサ310は、同様
に、再生グループ「音声選択」の各再生単位「オーディ
オメニュー」の再生終了後に、直接、再生可能な再生単
位を状態遷移として再生グループ「タイトル再生」の再
生単位「タイトル1」,「タイトル2」を抽出する。
【0316】抽出されたこれらの再生領域間の関係は、
マイクロプロセッサ310により、状態遷移を示す表、
あるいは、状態間に線を引いた図等としてCRTディス
プレイ装置302に表示され、ユーザーに示される。
【0317】命令ユニットの生成 図25は、図24に示した再生グループ「タイトル選
択」の状態遷移に対応する命令ユニットを示す第1の図
表である。
【0318】図24に示した状態遷移を抽出すると、マ
イクロプロセッサ310は、図25に示すように、存在
しうる全ての再生グループ「タイトル選択」の状態遷移
に対応する機能〔タイトル番号1〜99のタイトルの再
生処理(タイトル番号1のタイトルにJump〜タイト
ル番号99のタイトルにJump)およびオーディオメ
ニューの再生処理(オーディオメニューにJump)〕
と、命令ユニット(J1〜J100)と、ナビゲーショ
ンコマンドの命令語(Jump_TT1〜Jump_T
T99,Jump_Audio)とを対応付ける。
【0319】図26は、図24に示した再生グループ
「オーディオ選択」状態遷移に対応する命令ユニットを
示す第2の図表である。
【0320】また、同様に、マイクロプロセッサ310
は、図26に示すように、存在しうる全ての再生グルー
プ「オーディオ選択」の状態遷移に対応する機能(タイ
トル番号1のタイトルにJump〜タイトル番号99の
タイトルにJump、オーディオメニュー1にJump
〜オーディオメニュー99にJump、システムレジス
タの値を一般レジスタのアドレス0に格納、エラー処理
および2つの分岐処理)と、命令ユニット(J1〜J1
07,F1,F2,B1,B2)と、ナビゲーションコ
マンドの命令語(Jump_TT1〜Jump_TT9
9,Jump_AudioMenu1〜Jump_Au
dioMenu8,Mov_SR4_GR0,Exi
t,EQ_CR0_1,EQ_CR0_2)とを対応付
ける。
【0321】図27は、ユーザーが選択した状態遷移
(図24)を例示する図である。
【0322】ユーザーは、CRTディスプレイ装置30
2に表の形式あるいは図の形式で表示された状態遷移
(図24)の内、マルチタイトル・マルチオーディオソ
フトウェアに用いるものとして、例えば、表示画面に対
してマウスにより指定操作を行い、図27に示した状態
遷移を選択する。
【0323】マイクロプロセッサ310は、ユーザーに
よる状態遷移の選択操作に応じて、図27に示す状態遷
移を選択する。
【0324】図28(A),(B)は、ユーザーが選択
した状態遷移から導出される再生処理を示すフローチャ
ート図である。
【0325】マイクロプロセッサ310は、ユーザーの
操作に応じて選択した状態遷移に基づいて、図28
(A),(B)にそれぞれ示す再生領域「タイトル選
択」,「オーディオ選択」を実現する再生処理の処理内
容を一意に導出する。
【0326】図29(A)〜(D)は、選択された状態
遷移(図27)に基づいて生成された命令ユニット(ナ
ビゲーションコマンド)を示す図である。
【0327】マイクロプロセッサ310は、図28
(A),(B)に示した状態遷移を選択すると、導出し
たフローチャートの各再生処理の内容と、図25および
図26に示した命令ユニットとを対応付け、図29
(A)〜(D)に示すように、ユーザーが選択した状態
遷移を実現するためのナビゲーションコマンドを各再生
領域「タイトル選択」,「オーディオ選択」それぞれに
ついて生成し、さらに、必要なメニュー画面のサブピク
チャーデータを付加し、再生制御データを生成する。
【0328】なお、図29中において、「後段」とは図
4に示したPOST_CMDを示し、「前段」とは図4
に示したPRE_CMDを示す。
【0329】以上説明したように、第2の実施形態に示
した本発明にかかるナビゲーションコマンド作成方法に
よれば、ユーザーは、再生領域および再生領域間の処理
の流れをイメージどおりに入力し、ナビゲーションコマ
ンドを作成することができる。
【0330】また、第2の実施形態に示した本発明にか
かるナビゲーションコマンド作成方法によれば、ユーザ
ーの作業効率を向上させ、作業時間を短縮することがで
きる。
【0331】また、本発明にかかるナビゲーションコマ
ンド作成方法によれば、ユーザーは、詳細なDVDプレ
ーヤーの動作および仕様を完全に把握していなくても、
マルチタイトル・マルチオーディオソフトウェアを仕様
通りに編集することができ、しかも、このマルチタイト
ル・マルチオーディオソフトウェアの再生に必要なナビ
ゲーションコマンドに矛盾を生じさせることがない。
【0332】なお、第2の実施形態に示したナビゲーシ
ョンコマンド作成方法を、存在しうる全ての命令ユニッ
トを求めてから、指定された状態遷移と対応付けるよう
に構成されているが、必要な状態遷移の指定後に、指定
された状態遷移に命令ユニットを求めるように変形する
ことができる。
【0333】また、第2の実施形態に示したナビゲーシ
ョンコマンド作成方法を、ユーザーに対して、第1の実
施形態において図9〜図13に示したものと同様なGU
I画面を表示し、ユーザーが対話形式でデータの指定を
行うことができるように変形することができる。
【0334】また、第2の実施形態に示したナビゲーシ
ョンコマンド作成方法は、図5等に示したDVD記録装
置1において実現される必要はなく、例えば、単体のパ
ーソナルコンピュータ等においても実現されうる。
【0335】また、第2の実施形態に示したDVDプレ
ーヤーの動作および仕様は例示であって、適切な変更を
行うことにより、本発明のナビゲーションコマンド作成
方法を、他の動作および仕様のDVDプレーヤー、ある
いは、他の記録媒体(MOディスク,HD等)を用いる
記録装置に応用することができる。
【0336】第3実施形態 以下、図5、図6、図30および図31を参照して、本
発明の第3の実施形態を説明する。
【0337】多くの場合、DVDビデオディスク規格の
特殊再生の音声・映像データには、複数のメニュー画面
用のサブピクチャーユニットが含まれ、また、映画等の
音声・映像データには、多数の字幕用あるいはメニュー
用のサブピクチャーユニットが含まれる。
【0338】サブピクチャーデータは、サブピクチャー
1枚ごとに、サブピクチャーエンコーダ2(図5,図
6)により4値に量子化され、可変長符号化された画素
データと、サブピクチャーの表示時刻、位置および色を
指定するコマンド〔DVDビデオディスク規格のSPデ
ィスプレイ制御コマンド〔SP display control command
(以下、表示制御コマンドと呼ぶ)〕とを含むサブピク
チャーユニットを構成する。
【0339】連続するサブピクチャーユニットの一部の
符号化をやり直すと、データ長が変化する可能性があ
り、サブピクチャーを連結しなおすという複雑な処理が
必要となる。従って、例えば、サブピクチャーエンコー
ダ2により複数の字幕画面用のサブピクチャーユニット
を生成して、直ちに表示時刻順に連結(多重化)する
と、メニューあるいは字幕等に変更が生じた場合に、一
部のサブピクチャーユニットだけを再符号化することは
困難である。
【0340】第3の実施形態として示す本発明にかかる
映像データ生成方法は、第1の実施形態に示したDVD
記録装置1のサブピクチャーエンコーダ2の動作を、生
成したサブピクチャーユニットを生成して直ちに連結せ
ずに、一度、中間ファイルに格納し、サブピクチャーユ
ニットに対する全ての変更が完了した後に連結するよう
に改良することにより、仕様変更等に伴うサブピクチャ
ーユニットの追加、表示時刻、位置および色の変更を容
易にしたものである。
【0341】第3の実施形態におけるサブピクチャーエ
ンコーダ2の各構成部分の動作 以下、第3の実施形態におけるサブピクチャーエンコー
ダ2の各構成部分の動作を説明する。
【0342】A/D変換回路204 サブピクチャーエンコーダ2のA/D変換回路204
は、第1の実施形態においてと同様に、外部から入力さ
れるアナログ形式の映像データの輝度信号をディジタル
形式に変換してセレクタ回路206の入力端子bに対し
て出力する。
【0343】セレクタ回路206 セレクタ回路206は、第1の実施形態においてと同様
に、外部に接続されたVTR装置またはコンピュータ
(図示せず)から入力端子aに入力されるディジタル形
式の映像データの輝度信号、および、A/D変換回路2
04から入力端子bに入力される映像データの輝度信号
のいずれかを選択して量子化回路208に対して出力す
る。
【0344】量子化回路208 量子化回路208は、第1の実施形態においてと同様
に、セレクタ回路206から入力された映像データを所
定の量子化値で4値に量子化し、量子化結果を可変長符
号化回路220に対して出力する。
【0345】可変長符号化回路220 可変長符号化回路220は、第1の実施形態においてと
同様に、量子化回路208から入力された量子化結果を
ランレングス符号化等により可変長符号化し、サブピク
チャーデータとして制御部24および復号回路222に
対して出力する。
【0346】制御部24 図30は、第3の実施形態においてサブピクチャーエン
コーダ2のハードディスク装置240に記録される中間
ファイルを指示する指示データの構成を例示する図であ
る。
【0347】制御部24は、第1の実施形態においてと
同様に、操作端末200から入力される指示データ等に
基づいてサブピクチャーエンコーダ2の各構成部分の動
作を制御するとともに、以下に説明するように、第1の
実施形態においてと異なる改良された処理を行い、サブ
ピクチャーユニットを生成し、多重化装置106に対し
て出力する。
【0348】また、制御部24は、可変長符号化回路2
20から入力されたサブピクチャーデータそれぞれにフ
ァイル名を付して中間ファイルを作成してハードディス
ク装置240に記録し、さらに、中間ファイルに含まれ
るサブピクチャーデータのファイル名および表示時刻
〔表示開始時刻(Start Time)および表示終了時刻(End T
ime)〕を表形式に対応付けて、図30に示す指示データ
を生成する。
【0349】さらに、制御部24は、字幕の内容の変
更、あるいは、メニュー画面の仕様変更に伴う再符号化
が終了した時点で、操作端末200を介したユーザーの
指示に従って、バッファリングした中間ファイルそれぞ
れに対して表示制御コマンド等を付加し、サブピクチャ
ーユニットを生成して多重化装置106に対して出力す
る。
【0350】復号回路222 復号回路222は、第1の実施形態においてと同様に、
4値のサブピクチャーデータから8ビットの映像データ
に復号し、量子化回路208の量子化結果に対応する映
像データを生成し、加算回路224に対して出力する。
【0351】加算回路224 加算回路224は、第1の実施形態においてと同様に、
復号回路222から入力される量子化結果と背景映像デ
ータ(バックグラウンド)とを加算し、操作端末200
のモニタ装置に表示し、ユーザーの確認作業の用に供す
る。
【0352】第3の実施形態におけるサブピクチャーエ
ンコーダ2の動作 以下、さらに図31を参照して、第3の実施形態におけ
るサブピクチャーエンコーダ2の動作を説明する。
【0353】図31は、第3の実施形態におけるサブピ
クチャーエンコーダ2の全体動作を例示するフローチャ
ートである。
【0354】図31に示すように、ステップ200(S
200)において、サブピクチャーエンコーダ2は、入
力される映像データを量子化し、符号化して操作端末2
00のモニタ装置に表示する。ユーザーは、モニタ装置
に表示されたサブピクチャーの映像を確認しながら、必
要に応じて操作端末200を操作して、サブピクチャー
エンコーダ2の量子化回路208の量子化値の変更およ
び表示色等を指定するパラメータを決定する。
【0355】ステップ202(S202)において、ユ
ーザーは、決定したパラメータをサブピクチャーエンコ
ーダ2に設定する。サブピクチャーエンコーダ2の量子
化回路208および可変長符号化回路220は、素材と
なる映像データを設定されたパラメータを用いて量子化
および符号化処理(エンコード)し、サブピクチャーデ
ータを生成し、制御部24に対して出力する。
【0356】ステップ204(S204)において、制
御部24は、図30に示したように、可変長符号化回路
220から入力されたサブピクチャーデータそれぞれに
ファイル名を付して中間ファイルを作成し、サブピクチ
ャーデータのファイル名、表示開始時刻および表示終了
時刻と対応付けて指示データを生成して、これらのデー
タをハードディスク装置240に記録し、さらに、サブ
ピクチャーの映像を操作端末200のモニタ装置に表示
する。ユーザーは、操作端末200のモニタ画面に表示
されたサブピクチャーの映像を確認し、修正の必要があ
る場合には操作端末200を操作して制御部24をS2
06の処理に進ませ、修正の必要がない場合には制御部
24をS208の処理に進ませる。
【0357】ステップ206(S206)において、制
御部24は、図30に示したファイル名および表示時刻
のテーブルを参照し、ユーザーが修正の必要があると判
断したサブピクチャーデータの中間ファイルを全て示す
リストを作成する。
【0358】ステップ208(S208)において、必
要なサブピクチャーの生成を終えたユーザーは、サブピ
クチャーを確認する必要があるか否かを判断し、確認の
必要がある場合には操作端末200を操作して制御部2
4をS210の処理に進ませ、修正の必要がない場合に
は制御部24をS216の処理に進ませる。
【0359】ステップ210(S210)において、制
御部24は、ハードディスク装置に記録されたサブピク
チャーデータを再生し、復号して操作端末200のモニ
タ装置に表示する。ユーザーは、操作端末200のモニ
タ装置に表示された映像を確認する。
【0360】ステップ212(S212)において、ユ
ーザーは、確認した映像に問題があるか否かを判断し、
問題がある場合には操作端末200を操作して制御部2
4をS214の処理に進ませ、修正の必要がない場合に
は制御部24をS216の処理に進ませる。
【0361】ステップ214(S214)において、制
御部24は、図30に示したファイル名および表示時刻
のテーブルを参照し、ユーザーが修正の必要があると判
断したサブピクチャーデータの中間ファイルを全て示す
リストを作成する。
【0362】なお、S206の判断処理は、エンコード
中に気付いた点をチェックするためのものであり、S2
14の判断処理は、エンコード後に詳しくチェックする
ために必要である。
【0363】ステップ216(S216)において、制
御部24は、S206,S214の処理により作成され
るリストが存在するか否かを判断する。リストが存在す
る場合にはS218の処理に進み、リストが存在しない
場合にはS220の処理に進む。
【0364】ステップ218(S218)において、ユ
ーザーは操作端末200を操作して、再度、量子化値、
サブピクチャーの表示位置あるいは表示色等のパラメー
タの変更を行う。制御部24は、再設定されたパラメー
タを用いて符号化(エンコード)を行い、サブピクチャ
ーデータを生成して対応する中間ファイルに格納する。
【0365】ステップ220(S220)において、全
ての中間ファイルのサブピクチャーデータに対する変更
処理が終わると、制御部24は、中間ファイルに表示制
御コマンドを付加してサブピクチャーユニットを生成
し、さらに、生成したサブピクチャーユニットを連結
(多重化前処理;図5のMUX106の処理とは異な
る)して多重化装置106に対して出力する。
【0366】以上、第3の実施形態として示したサブピ
クチャーエンコーダ2の映像データ生成方法によれば、
複数のサブピクチャーを連結(多重化)するまえに中間
ファイルとし、この中間ファイルそれぞれに含まれるサ
ブピクチャーデータ対して表示位置等の変更を行うこと
ができるので、サブピクチャーの任意の部分に対して容
易に修正を加えるこができる。
【0367】映画等の字幕のサブピクチャーは非常に多
くの数が必要となるので、第3の実施形態として示した
サブピクチャーエンコーダ2の映画データ作成方法は、
映画等のサブピクチャーデータの作成作業において特に
有効である。
【0368】従って、サブピクチャーの一部に対する変
更が生じるたびに全てのサブピクチャーデータの符号化
をやり直すという無駄な作業をなくすことができる。ま
た、中間ファイルには再生時刻を示す指示データが対応
付けられているので、サブピクチャーデータの全てを検
索することなくサブピクチャーデータの変更を要するを
部分を迅速に見つけ出すことができる。
【0369】なお、図30に示した中間ファイルを指示
するデータの構成、および、サブピクチャーエンコーダ
2のサブピクチャー生成処理は例示であり、同一の機能
および性能を実現可能である限り、任意の変更を加える
ことができる。
【0370】また、第3の実施形態として示した映像デ
ータ生成方法は、サブピクチャーの作成のみでなく、静
止画像一般に応用することができる。
【0371】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる再生
制御データ生成装置およびその方法によれば、プログラ
ミング作業に習熟していない一般的な編集者が、DVD
プレーヤーの特殊再生モードにおいて用いられるナビゲ
ーションコマンドによる音声・映像データの再生の順番
およびタイミング等のプログラミングを容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVDビデオディスク規格において定義されて
いるサブピクチャーを示す図である。
【図2】(A),(B)は、DVDビデオディスク規格
において定義されているサブピクチャーの例〔9×9画
素の大きさの縁取りのついた十文字〕を示す図である。
【図3】実際のチャプターメニュー(Chapter Menu)を例
示する図である。
【図4】(A)〜(C)は、メニュー画面を構成するデ
ータ(メニュー画面データ)の構造を示す図である。
【図5】第1の実施形態における本発明にかかるDVD
記録装置の構成を示す図である。
【図6】図5に示したDVD記録装置のサブピクチャー
エンコーダの構成を示す図である。
【図7】図5に示したDVD記録装置の制御部が導出す
るサブピクチャーが存在する矩形領域を示す座標値を示
す図である。
【図8】図1に示したDVD記録装置のメニュー作成装
置の構成を示す図である。
【図9】図8に示したマイクロプロセッサが操作端末の
CRTディスプレイ装置に表示するインデックス入力操
作用の第1のGUI画像を示す図である。
【図10】図8に示したマイクロプロセッサが操作端末
のCRTディスプレイ装置に表示するチャプターメニュ
ー編集用の第2のGUI画像を示す図である。
【図11】図8に示したマイクロプロセッサが操作端末
のCRTディスプレイ装置に表示するボタンレイアウト
用の第3のGUI画像を示す図である。
【図12】図8に示したマイクロプロセッサが操作端末
のCRTディスプレイ装置に表示する画素データ変換用
の第4のGUI画像を示す図である。
【図13】図8に示したマイクロプロセッサが操作端末
のCRTディスプレイ装置に表示するボタン/ハイライ
ト色編集用の第5のGUI画像を示す図である。
【図14】図14は、図9〜図13に示した各GUI画
面を用いて行うメニュー作成作業およびその処理を示す
フローチャートである。
【図15】図9〜図13に示した各GUI画面を用いて
行うメニュー作成作業およびその処理の概要を示すフロ
ーチャートである。
【図16】(A)〜(C)は、インタラクティブソフト
ウェアの再生処理を示す図である。
【図17】インタラクティブソフトウェアの再生処理を
例示するフローチャート図である。
【図18】再生単位および再生グループ(再生領域)を
例示する図である。
【図19】(A)〜(C)は、マルチタイトル・マルチ
オーディオソフトウェアのメニュー画面を例示する図で
ある。
【図20】図19(A)〜(C)に示したマルチタイト
ル・マルチオーディオソフトウェアに含まれる再生単位
および再生グループ(再生領域)を示す図表である。
【図21】(A)は、DVDプレーヤーの設定値を格納
するシステムレジスタを示す図であり、(B)は一般レ
ジスタを示す図である。
【図22】図19(A)〜(C)に示したメニュー画面
に対応するマルチタイトル・マルチオーディオソフトウ
ェアを再生するDVDプレーヤーの動作を例示する図表
である。
【図23】図19(A)〜(C)に示したメニュー画面
に対応するマルチタイトル・マルチオーディオソフトウ
ェアを再生するDVDプレーヤーの仕様を例示する図表
である。
【図24】図19(A),(B)に示したメニュー画面
に対応するマルチタイトル・マルチオーディオソフトウ
ェアの状態遷移を示す図表である。
【図25】図24に示した再生グループ「タイトル選
択」の状態遷移に対応する命令ユニットを示す第1の図
表である。
【図26】図24に示した再生グループ「オーディオ選
択」状態遷移に対応する命令ユニットを示す第2の図表
である。
【図27】ユーザーが選択した状態遷移(図24)を例
示する図である。
【図28】(A),(B)は、ユーザーが選択した状態
遷移から導出される再生処理を示すフローチャート図で
ある。
【図29】(A)〜(D)は、選択された状態遷移(図
27)に基づいて生成された命令ユニット(ナビゲーシ
ョンコマンド)を示す図である。
【図30】第3の実施形態においてサブピクチャーエン
コーダ(図5)のハードディスク装置(図8)に記録さ
れる中間ファイルの構成を例示する図である。
【図31】第3の実施形態におけるサブピクチャーエン
コーダの全体動作を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
1…DVD記録装置 100…映像エンコーダ 102…音声エンコーダ 106…多重化装置 108…記録装置 110…DVD 2…サブピクチャーエンコーダ 20…量子化装置 202…タイムコード発生回路 204…A/D変換回路 206…セレクタ回路 208…量子化回路 22…符号化回路 220…可変長符号化回路 222…復号回路 224…加算回路 24…制御部 240…ハードディスク装置 200…操作端末 3…メニュー作成装置 300…操作端末 302…CRTディスプレイ装置 304…入力装置 310…マイクロプロセッサ 312…メモリ 320…ハードディスク装置 322…フロッピーディスク装置 330…サブピクチャーエンコーダ 332…モニタ装置 4…編集装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声データおよび映像データまたはこれら
    のいずれか(音声・映像データ)の再生方法を示す再生
    制御データを生成する再生制御データ生成装置であっ
    て、 前記音声・映像データを再生の単位となる再生単位に分
    割する音声・映像データ分割手段と、 分割した前記再生単位の間の状態遷移を抽出する状態遷
    移抽出手段と、 抽出した前記状態遷移から所望の状態遷移を選択する状
    態遷移選択手段と、 選択した前記状態遷移に基づいて前記再生制御データを
    生成する再生制御データ生成手段とを有する再生制御デ
    ータ生成装置。
  2. 【請求項2】前記音声・映像データ分割手段は、分割し
    た前記再生単位を属性ごとに再生グループにグループ分
    けし、 前記状態遷移抽出手段は、分割した前記再生単位および
    グループ分けした再生グループの間の状態遷移を抽出す
    る請求項1に記載の再生制御データ生成装置。
  3. 【請求項3】前記再生制御データ生成手段は、 抽出した前記状態遷移を生じさせる状態遷移処理に対応
    する制御コマンドを生成する制御コマンド生成手段と、 選択した前記状態遷移に対応する制御コマンドを選択す
    る制御コマンド選択手段とを有し、 選択した前記制御コマンドを含む前記再生制御データを
    生成する請求項2に記載の再生制御データ生成装置。
  4. 【請求項4】音声データおよび映像データまたはこれら
    のいずれか(音声・映像データ)の再生方法を示す再生
    制御データを生成する再生制御データ生成方法であっ
    て、 前記音声・映像データを再生の単位となる再生単位に分
    割し、 分割した前記再生単位の間の状態遷移を抽出し、 抽出した前記状態遷移から所望の状態遷移を選択し、 選択した前記状態遷移に基づいて前記再生制御データを
    生成する再生制御データ生成方法。
  5. 【請求項5】分割した前記再生単位を属性ごとに再生グ
    ループにグループ分けし、 分割した前記再生単位およびグループ分けした再生グル
    ープの間の状態遷移を抽出する請求項4に記載の再生制
    御データ生成方法。
  6. 【請求項6】抽出した前記状態遷移を生じさせる状態遷
    移処理に対応する制御コマンドを生成し、 選択した前記状態遷移に対応する制御コマンドを選択
    し、 選択した前記制御コマンドを含む前記再生制御データを
    生成する請求項5に記載の再生制御データ生成方法。
JP8295207A 1996-11-07 1996-11-07 再生制御データ生成装置およびその方法 Pending JPH10145723A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8295207A JPH10145723A (ja) 1996-11-07 1996-11-07 再生制御データ生成装置およびその方法
US09/550,475 US6246402B1 (en) 1996-11-07 2000-04-14 Reproduction control data generating apparatus and method of same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8295207A JPH10145723A (ja) 1996-11-07 1996-11-07 再生制御データ生成装置およびその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10145723A true JPH10145723A (ja) 1998-05-29

Family

ID=17817598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8295207A Pending JPH10145723A (ja) 1996-11-07 1996-11-07 再生制御データ生成装置およびその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10145723A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084974A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Sony Corp プログラム作成装置及びプログラム作成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084974A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Sony Corp プログラム作成装置及びプログラム作成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10145722A (ja) 再生制御データ生成装置およびその方法
JP3410159B2 (ja) オーサリングシステムとして用いられる装置及び方法
US6728477B1 (en) Simultaneous multiple-angle presentation of DVD audio/visual content
US6469718B1 (en) Recording medium retaining data for menu control, menu control method and apparatus
JP4715094B2 (ja) 再生装置、再生方法、再生プログラムおよび記録媒体
JP3379961B2 (ja) 動画データとともに複数チャネルの音声データ、副映像データが記録された記録媒体、その再生装置、再生方法
KR101089974B1 (ko) 재생 장치, 재생 방법, 및 기록 매체
JP3345019B2 (ja) インタラクティブな再生進行の性能を向上させた記録媒体の記録方法、再生装置および再生方法
JP5620116B2 (ja) テキストデータとダウンロードフォントとを利用した多国語支援用サブタイトルデータが記録された情報保存媒体に保存されたデータを再生する再生装置及びデータ記録及び/または再生装置その装置
TWI314010B (en) Method of creating an interactive visual medium, method of creating content for an interactive visual medium, electronic data file, interactive visual medium and interactive visual medium having content in a format.
WO2006019000A1 (ja) 再生装置、再生方法、再生プログラム、記録媒体、ならびに、データ構造
CN101438583B (zh) 数字多功能光盘由内容而定的多视角浏览技术
JP2006503520A (ja) テキストデータとダウンロードフォントとを利用した多国語支援用サブタイトルデータが記録された情報保存媒体及びその装置
JP2002222581A (ja) インタラクティブな再生進行を性能を向上させた記録媒体の記録方法、再生装置および再生方法
US20070086632A1 (en) Medical data storage or review with interactive features of a video format
US7039298B1 (en) Extraction of audio/visual segment from digital versatile disk content
JP3948051B2 (ja) 編集装置及びデータ編集方法
JPH11225307A (ja) 映像データ記録媒体および映像データ再生装置
CN101594504B (zh) 在dvd盘片终结前添加子画面的方法
JPH10145723A (ja) 再生制御データ生成装置およびその方法
JPH10145713A (ja) 映像データ生成装置およびその方法
JP2007095292A (ja) データ生成装置およびデータ生成方法
USRE39745E1 (en) Recording medium retaining data for menu control, menu control method and apparatus
WO2006032195A1 (fr) Support d'enregistrement de donnees multi-standard, procede et appareil d'enregistrement et de lecture de donnees
KR100786165B1 (ko) 정보 기억 매체, 정보 재생 장치, 정보 재생 방법 및 정보재생 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독가능한 기록매체