JP3485921B2 - クレゾール類の製造方法 - Google Patents
クレゾール類の製造方法Info
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Description
り酸化し、得られる3級ヒドロペルオキシドを分解して
クレゾール類とアセトンを得る方法が広く知られてい
る。
いて前記した3級ヒドロペルオキシドの他に、シメンの
メチル基が酸化された1級ヒドロペルオキシドを生成す
る。この1級ヒドロペルオキシドは分解反応によってイ
ソプロピルフェノールとホルムアルデヒドを生成する。
このホルムアルデヒドは生成したクレゾール類と縮合し
て樹脂化するので、この方法のクレゾール類収率低下の
原因となる。
中で止め、その後水素化する方法(特開昭52−57130
号、特公昭59−8246号、特公平1−49248号)が提案さ
れている。
収率などの点で満足し得るものではなかった。
的で、酸化反応によって得られる3級ヒドロペルオキシ
ドと1級ヒドロペルオキシドの混合物に、アルカリおよ
び有機第四級アンモニウム塩を反応させることにより1
級ヒドロペルオキシド含量を低下させる方法(特開昭63
−35558号)が提案されているが、クレゾール類の収率
向上という点では必ずしも充分満足し得るまでには至っ
ていない。
製造方法につき、鋭意検討の結果、シメンの酸素酸化処
理により得られる3級および1級ヒドロペルオキシドを
含有する酸化生成物の溶液に、分解処理に先立って有機
第4級アンモニウム塩およびアルカリ、あるいは水酸化
有機第4級アンモニウムを反応させることにより1級ヒ
ドロペルオキシドの含量を低下せしめ、次いで分解処理
し、さらに該分解処理液を水素化処理することにより、
高収率でクレゾール類が得られるのみならず、1級ヒド
ロペルオキシド、その他の副生物を原料であるシメンと
して選択的に回収できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
および1級ヒドロペルオキシドを含有する酸化生成物の
溶液を得る工程; 該酸化生成物の溶液に、有機第4級アンモニウム塩
およびアルカリ、あるいは水酸化有機第4級アンモニウ
ムを反応させ、1級ヒドロペルオキシドの含量を低下せ
しめる工程; 該反応処理液を触媒の存在下に分解処理する工程;
および 該分解処理液を水素化処理する工程、 によりクレゾール類を得ることを特徴とするクレゾール
類の製造方法を提供するものである。
シドおよび1級ヒドロペルオキシドを含有する酸化生成
物の溶液を得る工程について説明する。
ン、m−シメン、p−シメンが挙げられ、これらをそれ
ぞれ単独で、または任意の割合で混合して用いることが
できる。
でき、通常、酸素、または酸素を含有する気体とシメン
とを接触させることにより行われる。
は通常、ゲージ圧力として0〜20kg/cm2である。
リウム等のアルカリ金属の炭酸塩や、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土
類金属の水酸化物、炭酸塩、さらにはピリジン、ピペリ
ジン、トリエチルアミン等のアミン類、アンモニア等の
アルカリまたはこれらの水溶液を共存させることもでき
る。
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物や、ベンゾ
イルペルオキシド、シメンヒドロペルオキシド等の過酸
化物を添加することもできる。その量はシメンに対し通
常、0.01〜5重量%である。
ある。
キシドとの比率は、通常5〜30/95〜70(1級/3級、両
者合計して100)の範囲である。
えば、分液、濾過等の処理を行うこともできる。該酸化
生成物の溶液は特に後処理操作を行わなくても次の処理
に用いることができるが、該工程において、アルカリを
加えない場合は、得られる酸化生成物の溶液を、例えば
アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ
土類金属水酸化物、アルカリ土類金属炭酸塩等の水溶液
で洗浄後次工程に用いることもできる。
4級アンモニウム塩およびアルカリ、あるいは水酸化有
機第4級アンモニウムを反応させる工程について説明す
る。
としては、一般式〔1〕 (式中、R1およびR2はそれぞれ、置換基を有していても
よいアルキル基もしくは置換基を有していてもよいアラ
ルキル基を表わし、R3およびR4はそれぞれアルキル基を
表わす。Xはアニオン残基を表わす。) で示される化合物や、一般式〔2〕 (式中、R5は置換基を有していてもよいアルキル基を、
R6は水素原子またはアルキル基を表わし、Xは前記と同
じ意味を表わす。) で示される化合物を例示することができる。
塩素、臭素、沃素等のハロゲン原子、H2PO4基、CH3COO
基、CH3OSO3基、C2H5OSO3基、ClO4基、HSO4基等を挙げ
ることができる。
ラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニ
ウムクロリド、テトラ−n−プロピルアンモニウムクロ
リド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、ベン
ジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエ
チルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロリド、トリメチルオクタデシルアンモニウ
ムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、トリメチルヘキサデシルアンモニウムクロリド、ジ
ステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジ
メチルアンモニウムクロリド、トリカプリルメチルアン
モニウムクロリド、o,mまたはp−メトキシベンジルト
リエチルアンモニウムクロリド、o,mまたはp−フェノ
キシベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、トリメ
チルドデシルアンモニウムクロリド、トリメチルデシル
アンモニウムクロリド、トリオクチルメチルアンモニウ
ムクロリド、N−ブチルピリジニウムクロリド、N−ラ
ウリルピリジニウムクロリド、N−ラウリルピコリニウ
ムクロリド、トリエチルプロピルアンモニウムクロリ
ド、ジエチルプロピルベンジルアンモニウムクロリド、
o,mまたはp−クロロベンジルトリエチルアンモニウム
クロリド、メチルエチルプロピルベンジルアンモニウム
クロリド、ジエチルブチルベンジルアンモニウムクロリ
ド、メチルジエチルベンジルアンモニウムクロリド、ジ
メチルエチルベンジルアンモニウムクロリド、トリプロ
ピルベンジルアンモニウムクロリド、エチルジプロピル
ベンジルアンモニウムクロリド、ジエチルジベンジルア
ンモニウムクロリド、ジメチルラウリルベンジルアンモ
ニウムクロリド、ジメチルステアリルベンジルアンモニ
ウムクロリド、ジメチルオクチルベンジルアンモニウム
クロリド、ジメチルミリスチルベンジルアンモニウムク
ロリド、これらのクロリドに対応するブロミド、アイオ
ダイド、過塩素酸塩、燐酸二水素塩、硫酸水素塩、メチ
ル硫酸塩、エチル硫酸塩等を挙げることができる。これ
らは単独または混合して用いることができる。その使用
量は、通常1級ヒドロペルオキシドに対し、通常0.001
〜1モル倍、好ましくは0.001〜0.5モル倍である。
リとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウム等のア
ルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物を挙げ
ることができる。その使用量は、1級ヒドロペルオキシ
ドに対し、通常0.1〜20モル倍であり、好ましくは0.5〜
10モル倍である。
する場合、その水酸化有機第4級アンモニウムとして
は、例えば、一般式〔3〕 (式中、R7およびR8はそれぞれ、置換基を有していても
よいアルキル基もしくは置換基を有していてもよいアラ
ルキル基を表わし、R9およびR10はそれぞれアルキル基
を表わす。) で示される化合物や、一般式〔4〕 (式中、R11は置換基を有していてもよいアルキル基
を、R12は水素原子またはアルキル基を表わす。) で示される化合物を例示することができる。
ラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアン
モニウムヒドロキシド、テトラ−n−プロピルアンモニ
ウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヒ
ドロキシド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキ
シド、ベンジルトリエチルアンモニウムヒドロキシド、
ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、トリ
メチルオクタデシルアンモニウムヒドロキシド、ラウリ
ルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヘ
キサデシルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジ
メチルアンモニウムヒドロキシド、ジセチルジメチルア
ンモニウムヒドロキシド、トリカプリルメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、o,mまたはp−メトキシベンジルト
リエチルアンモニウムヒドロキシド、o,mまたはp−フ
ェノキシベンジルトリエチルアンモニウムヒドロキシ
ド、トリメチルドデシルアンモニウムヒドロキシド、ト
リメチルデシルアンモニウムヒドロキシド、トリオクチ
ルメチルアンモニウムヒドロキシド、N−ブチルピリジ
ニウムヒドロキシド、N−ラウリルピリジニウムヒドロ
キシド、N−ラウリルピコリニウムヒドロキシド、トリ
エチルプロピルアンモニウムヒドロキシド、ジエチルプ
ロピルベンジルアンモニウムヒドロキシド、o,mまたは
p−クロロベンジルトリエチルアンモニウムヒドロキシ
ド、メチルエチルプロピルベンジルアンモニウムヒドロ
キシド、ジエチルブチルベンジルアンモニウムヒドロキ
シド、メチルジエチルベンジルアンモニウムヒドロキシ
ド、ジメチルエチルベンジルアンモニウムヒドロキシ
ド、トリプロピルベンジルアンモニウムヒドロキシド、
エチルジプロピルベンジルアンモニウムヒドロキシド、
ジエチルジベンジルアンモニウムヒドロキシド、ジメチ
ルラウリルベンジルアンモニウムヒドロキシド、ジメチ
ルステアリルベンジルアンモニウムヒドロキシド、ジメ
チルオクチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、ジメ
チルミリスチルベンジルアンモニウムヒドロキシドを挙
げることができ、これらは単独または混合して用いるこ
とができる。
0.001〜5.0モル倍である。
カリを併用すると、使用する水酸化有機第4級アンモニ
ウムの量を削減できるので好ましい。アルカリを併用す
る場合の水酸化有機第4級アンモニウムの使用量は、1
級ヒドロペルオキシドに対し通常、0.001〜1モル倍、
好ましくは0.001〜0.5モル倍である。アルカリを併用し
ない場合の水酸化有機第4級アンモニウムの使用量は、
1級ヒドロペルオキシドに対し通常、0.1〜5モル倍、
好ましくは0.3〜3モル倍である。アルカリを併用する
場合のアルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、
水酸化バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロン
チウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水
酸化物を挙げることができる。その使用量は、1級ヒド
ロペルオキシドに対し、通常0.1〜20モル倍であり、好
ましくは0.5〜10モル倍である。
性溶媒の共存下に行われる。好ましくは水を用いる。
ある。
3級ヒドロペルオキシドに対し、通常1/25(重量/重
量)以下、好ましくは1/50(重量/重量)以下、さらに
好ましくは1/100(重量/重量)以下になるように反応
を行うと有利であり、その際、3級ヒドロペルオキシド
の反応率を20%以下、好ましくは10%以下、さらに好ま
しくは5%以下となるように抑制することがさらに有利
である。
ラフィー等により分析し、1級ヒドロペルオキシド、3
級ヒドロペルオキシドの含有率等,をチェックすること
により、反応の終点を決めることができる。
程へ供することができる。かくして、次工程において1
級ヒドロペルオキシド由来のイソプロピルフェノールお
よびホルムアルデヒドの生成を抑制し得るのみならず、
1級ヒドロペルオキシドおよび他の副生物を、シメンと
して回収可能な化合物へと変換することができる。
処理する工程について説説明する。
黄、バーマー触媒等を挙げることができる。酸性触媒と
しては、例えば、硫酸、塩酸、過塩素酸、SO2、SO3等の
無機酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、クレゾールスルホン酸、クロル酢酸等の有機酸、シ
リカアルミナ、アルミナ、酸性イオン交換樹脂等の固体
酸、タングストケイ酸、タングストリン酸、モルブドリ
ン酸等のヘテロポリ酸等を挙げることができる。バーマ
ー触媒とは、一般式〔5〕 (式中、MはNi、PdまたはFe(II)を表わし、Phは置換
基を有していてもよいフェニル基を表わし、nは1、2
または3を表わし、zは錯体の形式的な電荷で0、−1
または−2を表わす。) で示される金属錯体を有する触媒であり、例えば、ビス
(ジチオベンジル)ニッケル、ビス(ジチオベンジル)
パラジウム、ビス(ジチオベンジル)鉄(II)等を挙げ
ることができる。触媒として好ましくは、硫酸、クレゾ
ールスルホン酸を挙げることができる。
とができるが、処理液に対して通常、0.0001〜1重量%
程度である。
等により分析し、ヒドロペルオキシドの分解率をチェッ
クすることもできる。
過、中和等の操作を付した後、次工程へ供することがで
きる。
後、次工程は供してもよい。
工程について説明する。該工程は通常の接触水素化法に
より行うことができ、通常、常圧または加圧下、触媒存
在下に水素を導入することにより行われる。その圧力は
通常、ゲージ圧力として0〜100kg/cm2である。
i、Ru、Rh、Re等の触媒を挙げることができ、これらの
触媒は、例えば、活性炭、チタニア、ジルコニア、シリ
カマグネシア、アルミナ、アルミナマグネシア、酸性イ
オン交換樹脂等の担体に担持させて使用することもでき
る。好ましくは、Pd触媒、銅クロム触媒が用いられ、さ
らに好ましくは、Pd/C、Pd/アルミナ、Pd/TiO2、銅クロ
ム/C、銅クロム/TiO2、Pd/酸性イオン交換樹脂が用いら
れる。触媒の使用量は分解処理液に対し、通常0.001〜2
0重量%である。
こともできる。該酸性触媒としては前記した分解処理工
程で用いたものと同様のものを用いることができ、分解
処理工程で用いた触媒を除去することなくそのまま分解
処理液を該工程に使用してもよい。
ある。
類、シメンおよびアセトンが得られ、必要により中和
後、蒸留することによりクレゾール類、シメン、アセト
ンを分離精製することができる。得られたシメンは、本
発明の原料としてリサイクル使用することができる。
いずれの方法でも行うことができる。
機第4級アンモニウム塩およびアルカリ、あるいは水酸
化有機第4級アンモニウムの存在下に処理して1級ヒド
ロペルオキシドの含量を低下せしめ、さらに分解、水素
化処理することによりクレゾール類が高収率で得られ
る。また、クレゾール類と副生物との分離が容易とな
る。
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
は、以下のとおりである。
を備えた反応器に、反応開始剤としてのシメンヒドロペ
ルオキシドを1.13%含むシメン(組成−シメン:98.3%,
3HPO:1.10%,1HPO:0.032%,CAL:0.122%,CUL:0.007%,C
UA:0.0540%,CLF:0.007%)5045重量部を仕込み、120℃
にて常圧攪拌下、空気を吹き込みながら6時間反応を行
う。反応後、酸化反応液5116重量部(組成:シメン:86.
2%,3HPO:9.28%,1HPO:1.68%,CAL:0.620%,CUL:0.073
%,CUA:0.125%,CLF:0.006%)を得る。
仕込み、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム0.507重
量部および8%水酸化ナトリウム水溶液49.5重量部を添
加して窒素雰囲気下80℃で2.5時間攪拌した。静置分液
して水相を除き、有機相498重量部(組成:シメン:86.3
%,3HPO:9.22%,1HPO:0.005%,CAL:0.953%,CUL:0.114
%,CUA:1.69%,CLF:0.001%)を得る。有機相中の1HPO
と3HPOとの含量比率は1/1844であり、1HPOの反応率は9
9.7%、3HPOの反応率は0.972%である。
中に水50.0重量部を加え、80℃で1時間攪拌し洗浄す
る。その後静置分液して水相を除き、洗浄有機相487重
量部(組成:シメン:86.4%,3HPO:9.36%,1HPO:0.007
%,CAL:0.964%,CUL:0.130%,CUA:1.67%,CLF:0.001
%)を得る。
Hgにて減圧濃縮し、留出液としてシメン391重量部(シ
メン含量98.7%を回収し、缶液として濃縮油83.9重量部
(組成:シメン:30.5%,3HPO:51.9%,1HPO:0.0710%,CA
L:5.46%,CUL:0.620%,CUA:9.17%,CLF:検出せず)を得
る。
態の硫酸0.00803重量部−アセトン2.01重量部に添加
し、添加終了後65℃で15分間保持し、分解処理液21.7重
量部(組成:シメン:28.4%,3HPO:検出せず,1HPO:検出
せず,CAL:0.417%,CUL:1.57%,CUA:7.31%,CLF:30.0%,
DMST:3.00%,その他:29.3%)を得る。3HPOの反応率は
100%であり、酸分解前の3HPOに対するCLF収率は96.6%
である。また、酸化工程からこの工程までにおける消費
シメンに対するクレゾール収率は58.8%である。
ウム−チタニア触媒0.300重量部および酸性イオン交換
樹脂(ロームアンドハース社製−商品名アンバーリスト
15)0.294重量部をステンレス製オートクレーブに仕込
み、40℃で2時間、75℃で1時間、水素ゲージ圧5kg/cm
2で水素化処理を行う。反応後、濾過により触媒を除
き、水酸化ナトリウム水溶液を用いて水相のpHが7にな
るまで中和を行う。静置分液して水相を除き、反応液1
5.0重量部(組成:シメン:42.8%,3HPO:検出せず,1HPO:
検出せず,CAL:0.0730%,CUL:0.161%,CUA:検出せず,CL
F:30.7%,DMST:0.363%,その他:25.9%)を得る。通算
クレゾール収率(消費されたシメンの量に対する収率)
は78.2%である。
の反応率は95.0%、シメン収率〔(CAL+DMST+CUA+CU
L)の水素化前の量に対する〕は126.1%、クレゾール回
収率は102.3%(水素化前クレゾールに対する)であ
る。
表1に示す条件以外は実施例1のと同様にしてヒドロ
ペルオキシド混合物への有機第4級アンモニウム塩また
は水酸化有機第4級アンモニウム処理を行う。結果を表
1に示す。
施例1の〜と同様の操作を付すことにより、クレゾ
ール類、シメンが高収率で得られる。
(組成:シメン:85.2%,3HPO:9.84%,1HPO:1.58%,CAL:
0.873%,CUL:0.142%,CUA:0.153%,CLF:0.015%)を4
%水酸化ナトリウム水溶液25.0重量部を用いて窒素雰囲
気下、反応温度70℃、0.25時間攪拌して中和油250重量
部(組成:シメン:85.2%,3HPO:9.77%,1HPO:1.39%,CA
L:0.909%,CUL:0.220%,CUA:0.233%,CLF:0.003%)を
得る。
水溶液19.9重量部、塩化ベンジルトリエチルアンモニウ
ム0.599重量部を加えて窒素雰囲気下、反応温度70℃、
0.25時間攪拌する。静置分液して水層を除き、有機層20
0重量部(組成:シメン:85.2%,3HPO:95.7%,1HPO:0.05
2%,CAL:1.06%,CUL:0.317%,CUA:1.76%,CLF:0.003
%)を得る。
Oの反応率は96.3%,3HPOの反応率は2.03%である。
て、表2に示す条件以外は実施例1のと同様にして水
素化処理を行う。結果を表2に示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 シメンを酸素酸化処理して3級ヒドロ
ペルオキシドおよび1級ヒドロペルオキシドを含有する
酸化生成物の溶液を得る工程; 該酸化生成物の溶液に、有機第4級アンモニウム塩
およびアルカリ、あるいは水酸化有機第4級アンモニウ
ムを反応させ、1級ヒドロペルオキシドの含量を低下せ
しめる工程; 該反応液を触媒の存在下に分解処理する工程;およ
び 該分解処理液を水素化処理する工程、 によりクレゾール類を得ることを特徴とするクレゾール
類の製造方法。 - 【請求項2】の工程における反応を、1級ヒドロペル
オキシドの残存量が、3級ヒドロペルオキシドに対し1/
25(重量/重量)以下となるように行う請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】の工程において、3級ヒドロペルオキシ
ドの反応率が、20%以下とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】の工程において、有機第4級アンモニウ
ム塩およびアルカリを用いる請求項1、2または3に記
載の方法。 - 【請求項5】の工程において、水酸化有機第4級アン
モニウムを用い、かつアルカリを併用する請求項1、2
または3に記載の方法。 - 【請求項6】の工程において、水素化触媒が、Pd触媒
または銅クロム触媒である請求項1、2、3、4または
5に記載の方法。
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