JPS598246B2 - クレゾ−ルの製造方法 - Google Patents

クレゾ−ルの製造方法

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JPS598246B2
JPS598246B2 JP51086511A JP8651176A JPS598246B2 JP S598246 B2 JPS598246 B2 JP S598246B2 JP 51086511 A JP51086511 A JP 51086511A JP 8651176 A JP8651176 A JP 8651176A JP S598246 B2 JPS598246 B2 JP S598246B2
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cymene
acid
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acid decomposition
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堅 藤井
豊 羽田
章三 横山
忠輝 村上
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シメンの自動酸化によつて得られるシメンヒ
ドロペルオキシドを含む酸化反応生成物の酸分解反応に
より、クレゾールを製造する方法に関する。
さらに詳しくは、酸分解反応終了後の反応生成物を水素
還元することによりクレゾールを高収率および高選択率
で製造する方法に関する。シメンを自動酸化することに
よつて得られるシメンヒドロペルオキシドを含む酸化反
応生成物を酸性触媒の存在下に酸分解し、クレゾールと
アセ’ トンを製造する方法は、クメン法フェノールの
製造方法とならんで、フェノール類を工業的に製造する
方法としてよく知られている。しかしながら、シメンか
らクレゾールを製造する方法は、クメンからフェノール
を製造する方法にくらべて複雑で門 ある。たとえば、
自動酸化において生成するヒドロペルオキシドは、クメ
ンからはクメンヒドロペルオキシドのみであるのに対し
て、シメンからはシメンの第三級炭素が酸化されたメチ
ル一α・α−ジメチルベンジルヒドロペルオキシドの他
に第一級炭素が酸化されたイソプロピルベンジルヒドロ
ペルオキシドが副生する。したがつて、シメンの酸化反
応生成物を酸分解すると、メチル一α・α−ジメチルベ
ンジルヒドロペルオキシドからクレゾールおよびアセト
ンを生成する反応の他に、メチル一α・α−ジメチルベ
ンジルヒドロペルオキシドからイソプロペニルトルエン
を副生する反応、イソプロピルベンジルヒドロペルオキ
シドからイソプロピルベンジルアルコール、イソプロピ
ルフエノールおよびホルムアルデヒドを副生する反応な
どが起こる。さらに、これらの反応によつて生成した副
生成物がメチル一α・α−ジメチルベンジルヒドロペル
オキシドあるいは主生成物であるクレゾールと逐次的に
反応して樹脂状物質などに変わる反応が起こるので、メ
チル一α・α−ジメチルヒドロペルオキシド基準のクレ
ゾールの収率が低下する。従来、シメンの自動酸化によ
る酸化反応生成物を酸分解する場合に、クレゾールの収
率を向上させることからも、また酸分解反応生成物中に
シメンヒドロペルオキシドが残存すると、クレゾールの
蒸留回収工程においてクレゾールとシメンヒドロペルオ
キシドが逐次的に反応して消失することからも、シメン
ヒドロペルオキシドの分解を完全に行うことが好ましい
と考えられていた。
一方、本出願人は、特公昭49−45854号公報にお
いて酸分解反応の際にシメンヒドロペルオキシドの分解
が完全に終了しない状態で反応を停止し、さらに加熱処
理を施した後クレゾールを分離する方法を提案した。
しかし、この方法では、加熱処理の際に残存したシメン
ヒドロペルオキシドが熱分解を起こしてラジカルを生じ
、生成したラジカルがクレゾールに付加して樹脂状物質
に変わるという反応が起こるために、クレゾールの収率
を充分には向上させることはできなかつた。また、この
方法では、副生したアルコール類あるいはアルデヒド類
が多くなるために、クレゾールの分離、精製が困難にな
るという欠点もある。本発明者らは、シメンの酸化反応
生成物を比較的緩和な条件下でシメンヒドロペルオキシ
ドの分解率が特定の範囲になるように酸分解し、その結
果得られた酸分解反応生成物を水素化触媒の存在下に水
素化処理を行うとクレゾールが高収率で生成し、さらに
イソプロピルベンジルアルコール、メチル一α・α−ジ
メチルベンジルアルコールイソプロピルベンズアルデヒ
ドなどのアルコール類やアルデヒド類が副生しないので
、クレゾールの分離精製が容易になることを見い出し、
本発明に到達した。また、本発明の方法では、クレゾー
ルの他にシメンが副生成物として回収されるので、これ
を酸化反応系に循環再使用することにより、クレゾール
の原単位はさらに向上するという利点もある。すなわち
、本発明は、シメンの酸化によつて得られるシメンヒド
ロペルオキシドを含む酸化反応生成物の酸分解反応によ
りクレゾールを製造する方法において、シメンヒドロペ
ルオキシドの分解率が92ないし99%の範囲となる状
態で酸分解反応を停止することによつて得られる酸分解
反応生成物を、水素化触媒の存在下に水素と接触させる
ことを特徴とするクレゾールの製造方法である。
本発明の方法は、シメンの自動酸化によつて得られるシ
メンヒドロペルオキシドを含む酸化反応生成物に適用さ
れる。ここでシメンヒドロペルオキシドとは、シメンの
第三級炭素が酸化されたメチル一α・α−ジメチルベン
ジルヒドロペルオキシドおよび第一級炭素が酸化された
イソプロピルベンジノレヒドロペノレオキシドである。
また、自動酸化の原料として使用されるシメンは、オル
ソシメン、メタンタン、パラシメンのいずれを単独で使
用することもできるし、これらのうちの少なくとも二種
以上の任意の組成からなる混合物を使用することもでき
る。これらのシメンを自動酸化する方法としては、従来
から知られているあらゆる方法を適用することができる
。通常は、シメンを必要に応じてラジカル開始剤および
アルカリ性水溶液の存在下に分子状酸素含有ガスで酸化
すると、相当するシメンヒドロペルオキシドを含む酸化
反応生成物が生成する。この酸化反応生成物をそのまX
本発明の方法に使用することもできるし、また必要に応
じて未反応のシメンを除去した酸化反応生成物を使用す
ることもできる。本発明の方法では、前記の方法で調製
されたシメンの酸化反応生成物は酸性触媒の存在下に酸
分解される。
その際、分解率が92ないし99%の範囲となる状態で
酸分解反応を停止することが必要である。ここで、ジア
ルキルペルオキシドに変化したシメンヒドロペルオキシ
ドの量は、シメンヒドロペルオキシドの分解率に含める
ものとする。酸分解反応の際のシメンヒドロペルオキシ
ドの分解率が99%より高くなるとクレゾールの収率が
著しく低くなる。また、分解率が92%より低くなつて
もシメンの回収循環量が多くなり、その結果クレゾール
の原単位は向上するが、一回の酸分解反応あたりのクレ
ゾールの収率が低下するので経済性に欠けるようになる
。酸分解反応に使用される酸性触媒として、具体的には
、たとえば、硫酸、過塩素酸、塩酸、リン酸などの無機
酸;トルエンスルホン酸、クロル酢酸などの有機酸;シ
リカゲル、シリカアルミナ、アルミナ、陽イオン交換樹
脂などの固体酸があげられる。シメンの酸化反応生成物
の酸分解反応は、通常、アセトン、メチルエチルケトン
、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン類および/あるいは芳香族炭化水素類からなる溶媒中
で実施される。本発明の方法では、前述のように酸分解
反応の分解率を特定の範囲で止めることが必要である。
そのためには、酸分解反応を比較的緩和な条件下で行う
ことが好ましい。酸分解反応条件は使用する酸性触媒の
種類によつても異なる。酸性触媒として前記の無機酸ま
たは有機酸を使用して均一系で酸分解反応を行う場合に
は、反応系内の酸性触媒の濃度は通常0.001ないし
10m01/lの範囲であり、反応温度は通常30ない
し100℃、好ましくは45ないし85℃の範囲であり
、反応時間は通常0.01ないし60分、好ましくは5
ないし40分の範囲である。酸性触媒として前記の固体
酸を使用して不均一系で酸分解反応を行う場合には、反
応系内の固体酸は反応混合物全体に対して通常3ないし
5007/lの範囲であり、反応温度ぱ30ないし12
0℃、好ましくは40ないし100℃の範囲であり、反
応時間は通常0.01ないし60分、好ましくは0.0
3ないし40分の範囲である。なお、固体酸を用いる場
合は、反応の方式として回分式あるいは連続式で行うこ
とができるし、また触媒は流動床あるいは固定床のいず
れをも使用することができる。このように酸性触媒の種
類、酸分解反応の条件を適宜選択することにより、シメ
ンヒドロペルオキシドの分解率が前記の範囲の酸分解反
応生成物が容易に得られる。ノ本発明の方法では、前記
の処方で製造された酸分解反応生成物を水素化触媒の存
在下に水素と接触させることが必要である。
水素化処理を実施する際に、酸性触媒として無機酸ある
いは有機酸を使用した場合にぱ酸分解反応生成物をその
ままあるいぱ塩基で中和するか、または酸性触媒として
固体酸を使用した場合にはそのままあるいはこれを沢別
するなどの手段により、酸分解反応生成物から酸性触媒
を除去した後に水素化処理を施すことができるか、酸性
触媒の共存下に水素化処理をすることがより好ましい。
さらに、本発明の水素化処理は、酸分解反応によつて副
生したアセトンを除去した後に実施することもできるし
、酸分解反応の反応溶媒の一部あるいは全部を除去した
後に実施することもできる。本発明の水素化処理に使用
される水素化触媒は、通常の水素化処理に有効な水素化
触媒である。
さらに具体的には、たとえば、パラジウム黒、バラジウ
ムゾルなどのパラジウム;白金黒、白金ゾルなどの白金
;ロジウム、ルテニウム、ニツケル、コバルト、銅ある
いは銅−クロム系触媒などがあげられる。また、これら
の金属を、活性炭、シリカ、シリカアルミナ、アルミナ
、硅藻土、タルク、活性白土、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、繊維などの担体に担持させた触媒を使用するこ
ともできる。酸分解反応生成物から副生したアセトンあ
るいは反応溶媒のケトン類を除去することなく水素化処
理を施す場合には、これらのアセトンなどのケトン類が
還元されないような水素化触媒および反応条件を採用す
ることが好ましく、また、酸化反応生成混合物中のクレ
ゾールあるいはその他の副生成物の芳香族環が還元され
ない水素化触媒を使用することが好ましい。そのために
は、前記の水素化触媒のうちでは、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、白金、レニウム、銅、クロム、ニツケ
ルからなる群から選ばれた少なくとも1種の水素化触媒
を使用することが好ましい。水素化処理の際の温度は使
用する水素化触媒の種類によつても異なるが、通常20
ないし300℃、好ましくは30ないし200℃の範囲
であり、圧力は通常は常圧ないし1001<g/CrA
−Gの範囲である。前述の水素化処理を施した反応生成
混合物を常法に従つて処理することによつてクレゾール
が分離される。たとえば、水素化触媒を分離し、アセト
ンおよび反応溶媒を留去した後に、蒸留、抽出あるいは
晶析などの操作を施すことによつてクレゾールが得られ
る。次に、本発明の方法を実施例によつて具体的に示す
なお、実施例および比較例において、反応生成物中のシ
メンヒドロペルオキシドおよびジシミルペルオキシドは
ヨウ素滴定法で定量し、シメンヒドロペルオキシド中の
メチル一α・α−ジメチルベンジルヒドロペルオキシド
とイソプロピルベンジルヒドロペルオキシドの組成比は
核磁気共鳴スペクトルより求めた。その他の生成物はガ
スクロマトグラフイ一によつて定量した。参考例 1 オルトシメン2.9重量%、メタンタン64.7重量%
およびパラシメン32.4重量%を含む混合シメン69
0重量部および0.5重量%アルカリ水溶液50重量部
からなる二液相混合物を120℃で攪拌下に空気を吹き
込みながら6時間酸化を行つた。
その際、反応系のPHを一定に保つために、アルカリ水
溶液を反応系に連続的に送入しながら酸化反応を行つた
。反応終了後の混合物を静置し、油相を分離、水洗した
後乾燥した。この酸化反応生成物中には、仕込みのシメ
ンに相当するメチル−α・α−ジメチルベンジルヒドロ
ペルオキシド(第三級シメンヒドロペルオキシド、イソ
プロピルベンジルヒドロペルオキシド、イソプロピルベ
ンジルアルコール、メチル一α●α−ジメチルベンジル
アルコールおよびシメンなどが含まれていた。これを真
空下で濃縮し、メチル一α・α−ジメチルベンジルヒド
ロペルオキシドおよびイソプロピルベンジルヒドロベル
オキシドの合計した濃度を70重量%とした。実施例
1 (1)攪拌器および冷却凝縮器を備えた槽型の酸分解反
応器に、参考例1で調製した酸化反応生成物を864重
量部/Hr、アセトンを153重量部/Hrおよび98
重量%硫酸を2.1重量部/Hrなる速度で連続的に供
給して得られる均一混合物を50℃に保ちながら攪拌し
、かつ反応器内での平均滞留時間を20mmに保つよう
に酸分解反応生成物を連続的に抜き取りながら、酸分解
反応を行つた。
反応器から連続的に抜き取つた酸分解反応生成物に5重
量%の炭酸ナトリウム水溶液を加え、反応生成物中の硫
酸を中和した。このようにして得られた酸分解反応生成
物中には、シメンヒドロペルオキシド(メチル−α・α
−ジメチルベンジルヒドロペルオキシドとイソプロピル
ベンジルヒドロペルオキシドの総和)が2.16重量%
含まれていることから、シメンヒドロペルオキシドの分
解率は96.2%であつた。また、酸分解反応生成物に
はシメン8,6重量%が含まれていた〇]2)撹拌機お
よびガス導入管を備えたステンレス製オートクレーブに
、(1)で調製した酸分解反応生成物30重量部、パラ
ジウム一炭素(パラジウム含有率5重量%)1重量部お
よび水素ガスを10kg/Cd−Gになるように装入し
、撹拌を行いながら100℃で2時間反応させた。
反応終了後に反応混合物を冷却し、触媒を沢別した後分
析した結果、水素化処理後の反応生成物中にはシメンヒ
ドロペルオキシド(メチル一α・α−ジメチルベンジル
ヒドロペルオキシドとイソプロピルベンジルヒドロペル
オキシドの総和)0.02重量%、クレゾール31.0
重量%、シメン12.0重量%およびその他の成分が含
まれており、アセトンの還元されたイソプロピルアルコ
ールは全く検出されなかつた。この分析結果から、水素
化処理後の反応生成物中のクレゾールの収率は、酸分解
反応に供給した参考例1の酸化反応生成物中のシメンヒ
ドロペルオキシド(メチル一α●α−ジメチルベンジル
ヒドロペルオキシドとイソプロピルベンジルヒドロペル
オキシドの総和)に対するクレゾールの収率は83.6
モル%であり、シメンの回収率は酸分解反応に供給した
参考例1の酸化反応生成物中のシメンに対して148%
であつた。このシメンは回収して循環使用することがで
き、いわゆる原料シメンに対するクレゾールの原単位を
向上させることができた。(施例 2〜3 参考例1で調製した酸化反応生成物を実施例1つ(1)
と全く同様に処理して得られた酸分解反応生見物に水素
化処理を実施するに際して、水素化触,′.および処理
温度を表1に記載した他は実施例1)(2)と同様に実
施した。
その結果を表1に示した。実施例 73/4インチのス
テンレス製パイプにパラジウム一炭素(パラジウム含有
率0.5重量%)33重量部を充填した固定床式反応器
に、温度を100℃および圧力を8k9/Crli−G
に保ち、参考例1で調製した酸化反応生成物に実施例1
の(1)と同じ方法で酸分解反応を施して得られる酸分
解反応生成物を50重量部/Hrおよび水素ガスを連続
的に供給し、かつLHSVを1.0hr−1に保ち、水
素化処理を行い、流出液を冷却した。
反応開始4時間後の流出液中には、シメンヒドロペルオ
キシド(メチル一α・α−ベンジルヒドロペルオキシド
とイソプロピルベンジルヒドロペルオキシドの総和)0
.01重量%、クレゾール31.5重量%、シメン14
.0重量%およびその他の成分が含まれており、アセト
ンが還元されたイソプロピルアルコールは全く検出され
なかつた。この分析結果から、水素化処理後の反応生成
物中のシメンヒドロペルオキシドに対するクレゾールの
収率は84.9モル%であり、シメンの回収率は酸分解
反応に供給した参考例1の酸化反応生成物中のシメンに
対して162%であつた。さらに、水素化処理を同じ条
件下で連続的に実施し、反応開始320時間後に流出液
を分析した結果も上記の値と変わらなかつた。実施例8
〜10、比較例1〜2参考例1で調製した酸化反応生成
物の酸分解反応を行うに際して、酸分解反応条件を表2
に示したように変えた他は実施例1の(1)と同様に実
施し、表2に示したシメンヒドロペルオキシドの分解率
を有する酸分解反応生成物を得た。
この酸分解反応生成物を使用し、実施例7に記載した方
法に従つて水素化処理を行つた。反応開始4時間後の水
素化処理流出液の分析値から得られた結果を表2に示し
た。以上の結果から、酸分解反応の際のシメンヒドロペ
ルオキシドの分解率を90.0ないし99.5%の範囲
としさらに水素化処理を行うことによりクレゾールの収
率が大巾に向上し、酸分解反応生成物中の副生成物から
シメンが回収できることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シメンの酸化によつて得られるシメンヒドロペルオ
    キシドを含む酸化反応生成物の酸分解反応によりクレゾ
    ールを製造する方法において、シメンヒドロペルオキシ
    ドの分解率が92ないし99%の範囲となる状態で酸分
    解反応を停止することによつて得られる酸分解反応生成
    物を、水素化触媒の存在下に水素と接触させた後クレゾ
    ールを分離することを特徴とするクレゾールの製造方法
    。 2 酸分解反応生成物として、シメンヒドロペルオキシ
    ドを含む酸化反応生成物を無機酸あるいは有機酸からな
    る酸性触媒の存在下に45ないし85℃の温度で分解し
    た酸分解反応生成物を使用することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の方法。 3 酸分解反応生成物として、シメンヒドロペルオキシ
    ドを含む酸化反応生成物を固体酸触媒の存在下に45な
    いし100℃の温度で分解した酸分解反応生成物を使用
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項
    に記載の方法。 4 酸分解反応終了後に生成した分解反応生成物をその
    ままあるいは酸性触媒を除去した酸分解反応混合物を使
    用することを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項
    又は第3項に記載の方法。 5 水素化触媒として、パラジウム、ロジウム、ルテニ
    ウム、白金、レニウム、銅、クロム、ニッケルからなる
    群から選ばれる少なくとも1種の水素化触媒を使用する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載の方法。 6 酸分解反応生成物と水素との接触を30ないし20
    0℃の温度で行うことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第5項のいずれかに記載の方法。
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