JP3485826B2 - 溶解保持炉 - Google Patents

溶解保持炉

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JP3485826B2
JP3485826B2 JP04645499A JP4645499A JP3485826B2 JP 3485826 B2 JP3485826 B2 JP 3485826B2 JP 04645499 A JP04645499 A JP 04645499A JP 4645499 A JP4645499 A JP 4645499A JP 3485826 B2 JP3485826 B2 JP 3485826B2
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澄 吉川
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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,金属鋳造品の製造に用いる金属
溶湯を,加熱溶解し,保持し,鋳造機へ供給するための
溶解保持炉に関する。
【0002】
【従来技術】金属鋳造品の高品質化のため,金属溶湯中
の酸化物,異物等の介在物を低減する溶解保持炉とし
て,特開平7−71880号公報に開示されるものがあ
る。即ち,上記従来の溶解保持炉9は,図8に示すごと
く,投入口99より溶解室97に投入された金属塊を加
熱溶解するための浸漬式バーナ91,不活性ガスをバブ
リングすることにより上記介在物を浮上分離させるため
の介在物浮上分離装置92,及び上記介在物を濾取する
ためのセラミックフィルタ93を有している。そして,
これらにより,金属溶湯2の清浄度を上げている。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の溶
解保持炉9には,以下の問題点がある。セラミックフィ
ルタ93は,中空円筒状のフィルタ保持部93aと,そ
の先端に固着されたプレート状のフィルタ本体93bか
らなる。フィルタ本体93bの外周は,金属溶湯がフィ
ルタ本体93bと炉壁との間の隙間を通過することを防
止するため,金属溶湯の連通通路の壁面に嵌入されてい
る。フィルタ保持部93aの上端は,溶湯液面より突出
して,炉壁に保持されている。
【0004】上記のように,フィルタ本体93bを連通
通路内に配置する場合,フィルタ本体93bを保持する
ためのフィルタ保持部93aが必要となるのでコストの
面で不利である。つまり,フィルタ本体93bは,目詰
まりを防ぐため,定期的に交換される必要があり,その
交換の度に,フィルタ本体93b以外にフィルタ保持部
93aも同時に交換することになると,その費用が高く
なってしまう。そのため,上端部が金属溶湯の液面より
上方に突出する程度の高さを有する板状のフィルタを,
単独で溶解保持炉に垂直に配置することが考えられる。
【0005】しかしながら,上記の場合,単に板状のフ
ィルタを炉内に置いただけでは,板状のフィルタと炉体
との間の隙間から,介在物を含む金属溶湯が洩れるおそ
れがある。この金属溶湯の洩れを防止するため,例え
ば,炉壁にフィルタの外周部が嵌合する嵌合溝を形成す
ることが必要である。
【0006】ここで,炉壁は,金属溶湯がアルミである
場合には,溶解され高温に保たれているアルミ溶湯と反
応し難い素材によって形成される。例えば,溶解保持炉
の炉壁は,酸化珪素とアルミナの混合物を焼成すること
によって形成される。しかしながら,この酸化珪素とア
ルミナの混合物はアルミ溶湯と全く反応しない素材では
ない。
【0007】特に,アルミ溶湯が酸化され易い溶湯表面
において,アルミ溶湯酸化物が炉壁に付着し易い。そし
て,一旦,アルミ溶湯酸化物が炉壁に付着すると,それ
を起点としてアルミ溶湯酸化物が徐々に成長する。従っ
て,上端部が金属溶湯の液面より上方に突出する程度の
高さを有する板状フィルタを用い,その外周部が嵌合さ
れる嵌合部を炉壁に形成しても,上記のようなアルミ溶
湯の酸化物の成長によって嵌合部の形状が変形してしま
い,フィルタの交換時に新たなフィルタを嵌合部に嵌合
することができなくなる。
【0008】また,上記溶解保持炉9の貯留室98にお
ける汲み出し口カバー95を開放している間は,金属溶
湯2の表面にはガス噴射口96より不活性ガスを噴出し
て,上記金属溶湯の表面の酸化を防ぐ構造を有してい
る。しかし,完全に酸化を防ぐことは不可能である。
【0009】また,上記溶解保持炉9は,金属溶湯2を
鋳造機へ給湯する際には,ラドル等の柄杓型溶湯供給装
置(図示略)を使用する。そのため,金属溶湯2は大気
と接触し,金属溶湯2の表面に固形状の酸化物が生成さ
れ,これが上記給湯時に金属溶湯2中に混入する。この
ように,従来の溶解保持炉9は,金属溶湯2の酸化物が
発生し易く,また,該酸化物がラドル等の柄杓型溶湯供
給装置によって鋳造機へ供給されてしまう。そのため,
清浄度の高い金属溶湯2を供給することができない。
【0010】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,その目的は,清浄度の高い金属溶湯を得
ることができる溶解保持炉を提供することである。ま
た,他の目的は,清浄度の高い金属溶湯を効率的に金属
鋳造機に供給することが可能な溶解保持炉を提供するこ
とである。更に他の目的は,交換時に容易に設置するこ
とができ,かつ溶湯清浄度を向上することが可能なフィ
ルタを備える溶解保持炉を提供することである。
【0011】
【課題の解決手段】次に,請求項1に記載の発明のよう
に,金属塊を溶解し,その金属溶湯を鋳造機に供給する
溶解保持炉において,該溶解保持炉は,上記金属塊を溶
解するための浸漬式バーナと,該浸漬式バーナよりも下
流側に順次配設された,上記金属溶湯中の介在物を金属
溶湯の上部へ浮上分離するための介在物浮上分離装置
と,上記金属溶湯中の介在物を濾取するためのセラミッ
クフィルタと,該セラミックフィルタによって濾過され
た金属溶湯を,該金属溶湯の内部より上記鋳造機まで,
大気に接触させることなく供給するための溶湯供給装置
を有してなり,上記浸漬式バーナは,セラミックチュー
ブを上記金属溶湯中に浸漬し,該セラミックチューブ内
でバーナを燃やすことにより,セラミックチューブの外
側にある金属溶湯を間接的に加熱すると共に該金属溶湯
内における金属塊を溶解させるものであり,上記金属溶
湯が,上記浸漬式バーナ,上記介在物浮上分離装置,上
記セラミックフィルタ,及び上記溶湯供給装置の間を順
次通過するように構成してあり, また,上記セラミック
フィルタは,円筒形状を有する筒状フィルタであると共
に,上記溶湯保持炉内に略鉛直方向に配設されており,
少なくとも上記溶湯が最初に通過する上記筒状フィルタ
については,該筒状フィルタの内周側から外周側へ溶湯
が通過するよう構成されていることを特徴とする溶解保
持炉がある。
【0012】本発明において最も注目すべき点は,上記
浸漬式バーナ,介在物浮上分離装置,セラミックフィル
タ,及び溶湯供給装置の間を上記の順に金属溶湯が通過
するよう上記溶解保持炉を構成したこと,及び上記溶湯
供給装置が,貯留されている金属溶湯の内部より上記鋳
造機まで,上記金属溶湯を大気に接触させることなく供
給するよう上記溶解保持炉を構成したことにある。
【0013】なお,上記浸漬式バーナとは,例えば,セ
ラミックチューブを金属溶湯中に浸漬し,該セラミック
チューブ内でバーナを燃やすことにより,セラミックチ
ューブの外側にある金属溶湯を間接的に加熱するバーナ
である。また,上記介在物浮上分離装置とは,例えば,
金属溶湯中に不活性ガス等を供給してバブリングするこ
とにより,金属溶湯中の介在物を浮上分離させる装置で
ある。なお,上記金属溶湯としては,アルミニウム合
金,マグネシウム合金,亜鉛合金,銅合金などがある。
【0014】次に,請求項1に記載した発明の作用効果
につき説明する。上記溶解保持炉は,金属塊の溶解及び
溶解した金属を所定温度に保持するため上記浸漬式バー
ナを使用している。そのため,金属塊は直火バーナのよ
うに,外気に露出された状態で溶解されず,金属溶湯内
で溶解され,また,その加熱温度も直火バーナに比較し
て低く抑えられているので,金属溶湯の酸化を抑制する
ことができる。
【0015】また,上記溶解保持炉は,上記浸漬用バー
ナより下流側に上記介在物浮上分離装置を配設してあ
る。そのため,たとえ上記浸漬用バーナ付近で酸化物,
異物等の介在物が発生しても,上記介在物浮上分離装置
により効率的に除去される。更に,上記介在物浮上分離
装置は,上記セラミックフィルタより上流側に配設され
ている。そのため,金属溶湯は,上記介在物浮上分離装
置により介在物が充分除去された後に上記セラミックフ
ィルタに到達する。
【0016】従って,上記セラミックフィルタに到達す
る金属溶湯は,すでにある程度清浄度が高いので,上記
セラミックフィルタは目詰まりが起こりにくい。そのた
め,より目の細かいセラミックフィルタを使用すること
ができる。その結果,清浄度の高い金属溶湯を,生産効
率良く溶湯供給装置に送り,鋳造機に供給することがで
きる。
【0017】また,上記溶湯供給装置は,上記溶解保持
炉の貯留室に貯留されている金属溶湯の内部より,該金
属溶湯を上記鋳造機まで大気接触せずに供給するよう構
成してある。即ち,金属溶湯をその表面からではなく,
内部から上記溶湯供給装置内に吸い込む。そして,例え
ば,該溶湯供給装置内を加圧することにより,鋳造機に
連結した溶湯パイプを通して,上記鋳造機へ金属溶湯を
供給する(図2参照)。
【0018】それ故,金属溶湯の表面部分に酸化物等の
介在物が存在していたとしても,上記溶湯供給装置はか
かる介在物を上記鋳造機へ供給することがない。また,
上記溶解保持炉から上記鋳造機まで,上記金属溶湯は大
気接触せずに移動するため,この間に上記金属溶湯が酸
化することもない。そのため,清浄度の高い金属溶湯を
生産効率良く鋳造機に供給することができる。従って,
本発明によれば,清浄度の高い金属溶湯を,生産効率良
く供給することができる溶解保持炉を提供することがで
きる。
【0019】また,上記セラミックフィルタは,板状フ
ィルタ又は円筒状フィルタである。 これにより,上記金
属溶湯中の介在物をより充分に除去することができる。
【0020】また,上記筒状フィルタは円筒形状を有す
ると共に,上記溶湯保持炉内に略鉛直方向に配設されて
おり,少なくとも上記溶湯が最初に通過する上記筒状フ
ィルタについては,該筒状フィルタの内周側から外周側
へ溶湯が通過するよう構成されている。 これにより,
ィルタは円筒形状であるため,その強度が高い。また,
そのため取付を容易かつ確実に行なうことができる。
【0021】また,上記円筒状フィルタの場合は,金属
溶湯が上記円筒状フィルタに対して外周側または内周側
から流れるため,ずれを生ずることなく,安定して溶解
保持炉内に保持することができる。
【0022】次に,請求項に記載の発明のように,上
記セラミックフィルタは複数設けられ,金属溶湯が上記
複数のセラミックフィルタを順次通過するように,上記
複数のセラミックフィルタが配置されていることが好ま
しい。これにより,上記複数のセラミックフィルタにお
いて順次金属溶湯を濾過することができ,一層清浄度の
高い金属溶湯を鋳造機に供給することができる。
【0023】次に,請求項に記載の発明のように,上
記セラミックフィルタは,一対の円筒状フィルタよりな
り,金属溶湯は,一方の円筒状の内周側より外周側へ通
過して,外気から遮断されたフィルタ室に入り,更に他
の円筒状フィルタの外周側から内周側へ通過して上記溶
湯供給装置へ流れるように構成することもできる。この
場合にも,上記一対のセラミックフィルタにおいて順次
金属溶湯を濾過することができ,一層清浄度の高い金属
溶湯を鋳造機に供給することができる。
【0024】次に,請求項に記載の発明のように,上
記円筒状フィルタには棒状ヒータが設けられており,該
棒状ヒータは,上記筒状フィルタのほぼ中心位置におい
て,その軸方向に延びるように配置されていることが好
ましい。これにより,上記棒状ヒータが上記円筒状フィ
ルタ内に入って来た金属溶湯を加熱する。そのため,金
属溶湯が上記円筒状フィルタを通過する際に,温度低下
を生ずるということがない。それ故,上記金属溶湯の粘
度の上昇を防ぎ,該金属溶湯の流れを円滑にすることが
できる。
【0025】次に,請求項に記載の発明のように,上
記介在物浮上分離装置は複数設置されていることが好ま
しい。この場合には,金属溶湯中の介在物をより確実に
分離浮上させることができる。そのため,金属溶湯の清
浄度を一層高くすることができる。
【0026】次に,請求項に記載の発明は,鋳造機に
供給すべき金属溶湯を保持する溶解保持炉であって,該
溶解保持炉は,溶解された金属溶湯内に浸漬される端部
が炉体の壁面に当接した状態で保持される筒状の第1フ
ィルタ及び筒状の第2フィルタを有し,濾過処理前の金
属溶湯を貯留する第1貯留室と,上記第1フィルタと第
2フィルタが配置されるフィルタ室と,該フィルタ室と
上記鋳造機に供給すべき金属溶湯が貯留される第2貯留
室とが,それぞれ炉体の炉壁に形成された第1連通孔と
第2連通孔によって連通され,上記第1フィルタ及び第
2フィルタは,上記金属溶湯が上記第1貯留室から上記
第2貯留室に流れるときに,上記第1フィルタと第2フ
ィルタの筒壁を,内周側から外周側,或いは外周側から
内周側へ,順次通過するように,上記フィルタ室内に配
置されていることを特徴とする溶解保持炉にある。
【0027】このように,上記溶解保持炉においては,
第1フィルタ及び第2フィルタが筒状に形成されるの
で,フィルタと炉壁との接触部がフィルタの底面部(フ
ィルタの上面部が炉体に固定される場合は,底面部及び
上面部)のみとなる。この接触部分は,常時金属溶湯内
に隠れているので,金属溶湯の酸化物が接触部に付着し
難い。
【0028】従って,フィルタ交換が容易となると共
に,フィルタと接触する炉壁の形状が変形し難いため,
フィルタと炉壁との間から金属溶湯が洩れることを防ぐ
ことができる。また,筒状のフィルタは,板状のフィル
タと比較して,フィルタの有効濾過面積を増加すること
が容易であるという利点もある。
【0029】さらに,第1フィルタ及び第2フィルタ
は,金属溶湯が第1フィルタ及び第2フィルタを順次通
過するように,フィルタ室内に配置される。この構成に
より,金属溶湯のより一層の清浄度の向上を図ることが
できるとともに,フィルタ交換時に第1フィルタ及び第
2フィルタを時間的にずれたタイミングで交換すること
により,第2貯留室内への介在物の流入を防止すること
ができる。
【0030】以上のごとく,本発明によれば,交換時に
容易に設置することができ,かつ溶湯清浄度を向上する
ことが可能なフィルタを備える溶解保持炉を提供するこ
とができる。
【0031】次に,請求項に記載の発明のように,上
記第1貯留室には,金属塊を溶解するバーナが設けられ
てい場合も適用できる。この場合にも,上記第1貯留室
に投入した金属塊を溶解することができる。なお,上記
バーナとしては,金属溶湯内に配置して金属塊を間接的
に加熱溶解する浸漬式バーナや,投入する金属塊を直接
加熱溶解させる直火式バーナ等がある。
【0032】次に,請求項に記載の発明のように,上
記第2貯留室には,金属溶湯の内部から上記鋳造機ま
で,該金属溶湯を外気に接触させることなく供給する溶
湯供給装置が設けられていることが好ましい。これによ
り,金属溶湯が上記第2貯留室から上記鋳造機まで移動
する間に,上記金属溶湯が酸化することがない。また,
上記第2貯留室における金属溶湯の表面部分に酸化物等
の介在物が存在していたとしても,上記溶湯供給装置は
かかる介在物を上記鋳造機へ供給することがない。その
ため,清浄度の高い金属溶湯を生産効率良く鋳造機に供
給することができる。
【0033】次に,請求項に記載の発明のように,上
記第2貯留室には,金属溶湯が外気に晒されることを防
止する蓋が設けられ,該蓋は第2貯留室から上記鋳造機
に金属溶湯を供給するときに開くよう構成してあること
が好ましい。これにより,上記第2貯留室の金属溶湯が
酸化することを防止することができる。
【0034】次に,請求項10に記載の発明のように,
上記第1フィルタと第2フィルタの金属溶湯内に浸漬さ
れる端部は,上記フィルタ室の壁面に形成された嵌合溝
に嵌合されていることが好ましい。この場合,フィルタ
が嵌合される嵌合溝は,金属溶湯の溶湯表面よりも下方
に位置する炉壁に形成されるのみである。従って,金属
溶湯の酸化物によってその形状が変形されることが極め
て少ない。その結果,フィルタの交換時に,新たなフィ
ルタの端部をその嵌合溝に容易に嵌合させて固定するこ
とが可能である。
【0035】次に,請求項11に記載の発明のように,
上記フィルタ室は外気から遮断された状態に維持されて
いることが好ましい。これにより,フィルタ室内での酸
化物の発生を抑えることができる。
【0036】次に,請求項12に記載の発明のように,
上記フィルタ室内における金属溶湯の上方の空間は,不
活性ガスによって満たされていることが好ましい。これ
により,フィルタ室内での酸化物の発生を一層確実に抑
制することができる。
【0037】次に,請求項13に記載の発明のように,
上記第1フィルタは,円筒状に形成されていることが好
ましい。この場合,フィルタの強度を向上することがで
きる。
【0038】次に,請求項14に記載の発明のように,
上記第1フィルタ及び第2フィルタのうち少なくとも一
方には,棒状ヒータが設けられており,該棒状ヒータ
は,上記第1フィルタ又は第2フィルタのほぼ中心位置
において,その軸方向に延びるように配置されているこ
とが好ましい。これにより,貯留室に供給される金属溶
湯の温度を略均一に制御することができる。特に,円筒
状のフィルタを用いる場合には,金属溶湯の温度分布の
均一性がより向上する。
【0039】金属溶湯は,その加熱温度が高くなるほど
指数関数的に酸化物の発生量が増加する。一方,金属溶
湯の加熱温度が低くなると,金属溶湯が鋳造機に供給さ
れるとき,鋳造機の型内に達する以前に凝固しやすくな
る。このように,型内に達する以前に金属溶湯の凝固が
生じ,凝固した金属が型内に送られると,鋳造品の内部
に不連続組織(破断チル層)が混入し易くなり,品質の
低下を招く。
【0040】このため,金属溶湯は,溶解保持炉の貯留
室において,酸化物の発生を極力抑制でき,かつ鋳造機
によって高品質の鋳造品が形成されるように,正確に所
望の温度(たとえば680℃〜750℃の温度範囲に含
まれる所定温度であり,鋳造品の体格や要求される品質
によって異なる)に制御する必要がある。
【0041】次に,請求項15に記載の発明のように,
上記第1フィルタ及び第2フィルタのメッシュサイズ
は,金属溶湯の流路の上流側から下流側に向かって,順
次細かくなるように設定されていることが好ましい。こ
れにより,微小な大きさの酸化物,異物等も取り除くこ
とができる。
【0042】次に,請求項16に記載の発明のように,
上記第1フィルタ及び第2フィルタは,上記第1の連通
孔が上記第1フィルタの内側と連通し,かつ上記第2連
通孔が上記第2フィルタの内側と連通するように,上記
フィルタ室に配置され,上記金属溶湯が第1フィルタの
筒壁を内周側より外周側へ通過して上記フィルタ室に入
り,更に第2フィルタの外周側から内周側へ通過し,上
記第2連通孔を介して上記貯留室へ流れるよう構成する
こともできる。
【0043】これにより,金属溶湯は,上記第1フィル
タ及び第2フィルタの筒壁を順次通過するため,上記2
つのフィルタの筒壁において順次金属溶湯を濾過するこ
とができる。
【0044】次に,請求項17に記載の発明のように,
上記第1フィルタ及び第2フィルタは,異なる径を有す
ると共に同心円状に上記フィルタ室に配置され,上記第
1連通孔が内側に置かれた小径の第1フィルタの内側と
連通され,かつ上記第2連通孔が上記フィルタ室に連通
されており,金属溶湯は,上記第1の筒状フィルタの筒
壁を内周側より外周側へ通過した後,大径の第2フィル
タの筒壁を内周側から外周側へ通過して上記フィルタ室
へ流入し,上記第2連通孔を介して上記貯留室へ流れる
よう構成することもできる。
【0045】この場合にも,金属溶湯は,上記第1フィ
ルタ及び第2フィルタの筒壁を順次通過するため,上記
2つのフィルタの筒壁において順次金属溶湯を濾過する
ことができる。
【0046】次に,請求項18に記載の発明のように,
上記第1フィルタ及び第2フィルタは,異なる径を有す
ると共に同心円状に上記フィルタ室に配置され,上記第
1連通孔が上記フィルタ室と連通され,かつ上記第2連
通孔が内側に置かれた小径の上記第1の筒状フィルタの
内側と連通されており,金属溶湯は,外側に置かれた大
径の上記第2フィルタの筒壁を外周側より内周側へ通過
した後,内側に置かれた小径の上記第1フィルタの筒壁
を外周側から内周側へ通過し,上記第2連通孔を介して
上記貯留室へ流れるよう構成することもできる。
【0047】この場合にも,金属溶湯は,上記第1フィ
ルタ及び第2フィルタの筒壁を順次通過するため,上記
2つのフィルタの筒壁において順次金属溶湯を濾過する
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例1にかかる溶解保持炉について,図
1,図2を用いて説明する。図1に示すごとく,本例の
該溶解保持炉1は,上記金属塊を溶解するための浸漬式
バーナ11を有する。そして,該浸漬式バーナ11より
も下流側に順次配設された,上記金属溶湯2中の介在物
を金属溶湯2の上部へ浮上分離するための介在物浮上分
離装置12と,上記金属溶湯2中の介在物を濾取するた
めのセラミックフィルタ13と,溶湯供給装置14を有
してなる。
【0049】該溶湯供給装置14は上記セラミックフィ
ルタ13によって濾過された金属溶湯2を,該金属溶湯
2の内部より上記鋳造機3まで,大気に接触させること
なく供給するよう構成されている。そして,上記金属溶
湯2がこれらの間を順次通過するように構成してある
(図1矢印)。
【0050】また,上記セラミックフィルタ13は,2
枚の板状フィルタを使用している。そして,上記2枚の
セラミックフィルタ13と炉体10との間には濾過され
た金属溶湯2を貯留しておくための貯留室18が設けて
ある。該貯留室18には,溶湯供給装置14が配設され
ている。上記貯留室18には,鋳造機3へ供給される直
前の清浄度の高い金属溶湯2が貯留されている。上記溶
湯供給装置14は,溶湯パイプ39を介して鋳造機3に
接続され,給湯の間に金属溶湯2が大気に接触しないよ
う構成してある。
【0051】上記浸漬式バーナ11は,溶解保持炉1の
炉体10の天井部101に支持板113を介して取付け
られている。そして,セラミックチューブ111が金属
溶湯2中に浸漬され,該セラミックチューブ111内で
火炎112を燃やすことにより,セラミックチューブ1
11の外側にある金属溶湯2を間接的に加熱する。これ
により,投入口102より投入される金属塊を溶解す
る。
【0052】また,上記介在物浮上分離装置12も,上
記炉体10の天井部101に支持板123を介して取付
けられている。そして,上記介在物浮上分離装置12に
おける回転シャフト121の先端129にはインペラ1
22が設けてある。該インペラ122は金属溶湯2の内
部に浸漬させてある。
【0053】該介在物浮上分離装置12の使用方法とし
ては,不活性ガスを,上記回転シャフト121の先端1
29より金属溶湯2中に吹き込みながら,上記インペラ
122を回転し不活性ガスを細かくするとともに,金属
溶湯2を攪拌する。これにより,金属溶湯2中に不活性
ガスを分散させ,介在物22をこの不活性ガスの気泡2
1に付着させることにより溶湯液面23まで浮上分離さ
せる。
【0054】なお,上記介在物22としては,金属溶湯
2の酸化物の他,ゴミや砂,或いは鋳造品から切断され
た不要部分であるリターン材の付着物等の異物がある。
また,図1における符号103は排気口であり,符号1
04は排気ダクト接合部である。また,符号105は上
記リターン材が投入される材料投入室である。
【0055】次に,上記溶湯供給装置14の作動につ
き,図2を用いて説明する。まず,図2(A)に示すご
とく,上記溶湯供給装置14に吸引兼送気管141を介
して取り付けられた真空ポンプ(図示略)により,上記
溶湯供給装置14内を負圧にする。次いで,金属溶湯2
の吸入口142における吸入側バルブ147を開放する
ことにより,金属溶湯2がフィルター145を通り上記
溶湯供給装置14内に吸入される。上記金属溶湯2が所
定量供給されると,上記吸入は終了され,吸入口142
が吸入側バルブ147によって閉じられる。
【0056】次いで,金属溶湯2の吐出口143におけ
る吐出側バルブ148を開放すると共に,上記溶湯供給
装置14内に上記吸引兼送気管141より不活性ガスを
送り込むことにより加圧する。これにより,上記溶湯供
給装置14内の金属溶湯2が,上記ガスの圧力によって
溶湯パイプ39を介して鋳造機3のダイカストマシンス
リーブ31へ送られる(図2(B))。
【0057】なお,上記ダイカストマシンスリーブ31
への金属溶湯2の供給量は,湯面高さの変化量で調整す
る。即ち,シャフト付きフロート146を金属溶湯2に
浮かべ,シャフト高さを光電管センサで検知することに
より調整する。次いで,上記ダイカストマシンスリーブ
31へ送り込まれた上記金属溶湯2はプランジャー31
1の前進により湯切され(図2(C)),鋳造機3の型
内を真空脱気した後,プランジャー311の前進により
射出される。なお,真空脱気せずに射出してもよい(図
2(D))。
【0058】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記溶解保持炉1は,金属塊の溶解及び溶解した金属を所
定温度に保持するため上記浸漬式バーナ11を使用して
いる。そのため,金属塊は直火バーナを用いる場合のよ
うに外気に露出された状態で溶解されるのではなく,金
属溶湯2内で溶解される。またその加熱温度も直火バー
ナを用いる場合に比較して低く抑えられるので,金属溶
湯2の酸化を抑制することができる。
【0059】また,上記溶解保持炉1は,上記浸漬用バ
ーナ11より下流側に上記介在物浮上分離装置12を配
設してある。そのため,たとえ上記浸漬用バーナ11付
近で酸化物,異物等の介在物が発生しても,上記介在物
浮上分離装置12により除去される。更に,上記介在物
浮上分離装置12は,上記セラミックフィルタ13より
上流側に配設されている。そのため,金属溶湯2は,上
記介在物浮上分離装置12により介在物が充分除去され
た後に上記セラミックフィルタ13に到達する。
【0060】従って,上記セラミックフィルタ13に到
達する金属溶湯2は,すでにある程度清浄度が高いの
で,上記セラミックフィルタ13は目詰まりが起こりに
くい。そのため,より目の細かいセラミックフィルタ1
3を使用することができる。その結果,清浄度の高い金
属溶湯2を,生産効率良く溶湯供給装置14に送り,鋳
造機3に供給することができる。また,上記セラミック
フィルタ13は2枚使用されているので,金属溶湯2の
上流側で比較的目の粗いものを,下流側で目の細かいも
のを使用することにより,フィルタの寿命を延ばしつつ
効率的に介在物を濾取することができる。
【0061】上記溶湯供給装置14は,上記溶解保持炉
1の貯留室18に貯留されている金属溶湯2の内部よ
り,該金属溶湯2を上記鋳造機3まで大気接触せずに供
給するよう構成してある。即ち,上記溶湯供給装置14
のフィルタ145は上記貯留室18中の金属溶湯2の内
部に設置されている。そして,金属溶湯2をその表面か
らではなく,内部から上記溶湯供給装置14内に吸い込
む。そして,該溶湯供給装置14内を加圧することによ
り,鋳造機3に連結した溶湯パイプ39を通して,上記
鋳造機3へ金属溶湯2を供給する(図2参照)。
【0062】それ故,金属溶湯2の表面に酸化物等の介
在物が存在していたとしても,上記溶湯供給装置14は
かかる介在物を上記鋳造機3へ供給することがない。ま
た,上記溶解保持炉1から上記鋳造機3まで,上記金属
溶湯2は大気接触せずに移動するため,この間に上記金
属溶湯2が酸化することもない。従って,本例によれ
ば,清浄度の高い金属溶湯を生産効率良く鋳造機に供給
することができる。
【0063】実施形態例2 本例は,図3に示す如く,実施形態例1における板状の
セラミックフィルタ13に代えて,一対の円筒状の第1
フィルタ131,第2フィルタ132を採用したもので
ある。そして,金属溶湯2が以下のごとく溶解保持炉内
を流れるように,炉体10が形成される。なお,該炉体
10は,主に酸化珪素とアルミナからなる混合物を,必
要に応じてバインダーを混合して液状にして型内に流し
込み,焼成することによって形成される。従って,上記
炉体10は,任意の形状に形成することが可能である。
【0064】まず,第1貯留室181内の金属溶湯2
は,炉体10の底面部に形成された連通路であるフィル
タ入口15より上記第1フィルタ131の内側に流入す
る。フィルタ室135を形成する炉体10には,第1フ
ィルタ131の下端部の外周形状に対応してフィルタ嵌
合部としての嵌合溝10Aが形成されている。さらに,
上記第1フィルタ131の上端部は支持板141に固定
され,その支持板141は炉体10上部に取り付けられ
ている。
【0065】このため,上記第1フィルタ131の下端
部は炉体10との間に隙間が生じない状態で保持され
る。従って,金属溶湯2が第1フィルタ131の内側に
流入するときに,上記第1フィルタ131と上記炉体1
0との隙間から洩れることが防止される。
【0066】次いで,金属溶湯2は,第1フィルタ13
1の筒壁を内周側133より外周側134へ通過して,
炉体10により形成されたフィルタ室135に入る。フ
ィルタ室135は,第1フィルタ131,第2フィルタ
132の支持板141,142を炉体10上部に取り付
けることにより,外気から遮断される。従って,フィル
タ室135において金属溶湯2が酸化することを抑制で
きる。
【0067】この支持板141,142の炉体10上部
への取付時に,フィルタ室135内の金属溶湯2上方の
空間を窒素,アルゴン等の不活性ガスによって充満する
ことが好ましい。これにより,金属溶湯2のフィルタ室
135内での酸化の発生を一層確実に防止することがで
きる。
【0068】さらに,金属溶湯2は,上記第2フィルタ
132の筒壁を外周側136から内周側137へ通過し
て,炉体10の底面部に形成された連通路であるフィル
タ出口16を介して第2貯留室182へ流れ出る。上記
第2フィルタ132も,上記第1フィルタ131と同様
に,その下端部が炉体10に形成された嵌合溝10Bに
嵌合され,上端部が炉体10上部に取り付けられる支持
板142に固定されている。このため,第1フィルタ1
32の下端部も,炉体10との問に隙間が生じない状態
で保持される。
【0069】従って,金属溶湯2が筒状フィルタ132
の内側に流入するときに,筒状フィルタ131と炉体1
0との隙間から洩れることが防止される。その他の構成
は,実施形態例1と同様である。
【0070】上記の構成により,金属溶湯2は,一対の
円筒状の第1フィルタ131,第2フィルタ132によ
って順次濾過されるので,金属溶湯2中に存在する介在
物を確実に除去することができる。特に,本実施形態例
では,第2フィルタ132のメッシュサイズは第1フィ
ルタ131のメッシュサイズよりも細かく設定されてい
る。そのため,第1フィルタ131を通過した微小な大
きさの介在物までもが,効率良く除去される。
【0071】また,上記第1フィルタ131及び第2フ
ィルタ132は円筒状であるため,その強度が高く,広
い有効濾過面積を得ることができる。さらに,上記第1
フィルタ131及び第2フィルタ132の下端部が嵌合
される嵌合溝10A,10Bは,金属溶湯2の溶湯液面
23よりも下方に位置する炉体10の壁面に形成され
る。
【0072】つまり,溶湯液面23は,溶解保持炉1か
ら鋳造機3への金属溶湯2の供給及び投入口102から
の金属塊の供給によって変動するが,上記の嵌合溝10
A,10Bは,そのような溶湯液面23の変動にかかわ
らず,常に溶湯液面23より下方に位置する炉体10の
壁面に形成される。この結果,金属溶湯2の酸化物によ
って,嵌合溝10A,10Bの形状が変形する可能性は
極めて少ない。
【0073】従って,フィルタ交換時に,新たな第1フ
ィルタ131又は第2フィルタ132の端部をその嵌合
溝10A,10Bに容易に嵌合させて固定することが可
能である。上記第1フィルタ131と第2フィルタ13
2の交換においては,これらを異なるタイミングで順次
交換する。これにより,浸漬式バーナによって溶解され
た金属溶湯2が,直接第2貯留室182へ流れ込むこと
を防止することができる。
【0074】従って,フィルタ交換前後においても,貯
留室18内に貯留してある金属溶湯2を清浄な状態に保
つことができる。上記のごとく,本例によれば,フィル
タ交換時に容易に交換設置することができ,かつ溶湯清
浄度を向上することが可能なフィルタを備える溶解保持
炉を得ることができる。その他,実施形態例1と同様の
作用効果を有する。
【0075】実施形態例3 本例では,図4に示すごとく,実施形態例2において説
明した円筒状の第1フィルタ131及び第2フィルタ1
32の内側にそれぞれ棒状のヒータ139を配置した。
即ち,上記棒状ヒータ139は,第1フィルタ131及
び第2フィルタ132における,それぞれのほぼ中心位
置において,第1フィルタ131及び第2フィルタ13
2の軸方向に延びるように配置されている。その他の構
成は実施形態例2と同様である。
【0076】本例によれば,上記棒状ヒータ139が,
第1フィルタ131及び第2フィルタ132の内側に流
入する金属溶湯2を加熱する。このため,金属溶湯2が
第1貯留室181からフィルタ室135に向かって流れ
るとき,及びフィルタ室135から第2貯留室182に
向かって流れるときに,金属溶湯2の温度の低下を防止
することができる。さらに,上記棒状ヒータ139は上
記第1フィルタ131及び第2フィルタ132のほぼ中
心位置に配置されているので,第2貯留室182に供給
される金属溶湯2の温度をほぼ均一に制御することがで
きる。
【0077】金属溶湯2は,その加熱温度が高くなるほ
ど指数関数的に酸化物の発生量が増加する。一方,金属
溶湯2の加熱温度が低くなると,金属溶湯2が鋳造機3
に供給されるとき,鋳造機3の型内に達する以前に凝固
しやすくなる。このように,型内に達する以前に金属溶
湯2の凝固が生じ,凝固した金属が型内に送られると,
鋳造品の内部に不連続組織(破断チル層)が混入し易く
なり,品質の低下を招く。
【0078】このため,金属溶湯2は,溶解保持炉1の
第2貯留室182において,酸化物の発生を極力抑制で
き,かつ鋳造機3によって高品質の鋳造品が形成される
ように,正確に所望の温度に均一に制御される必要があ
る。なお,上記所望の温度は,たとえば680℃〜75
0℃の範囲における所定温度であり,鋳造品の体格や要
求される品質によって異なる。
【0079】本例に示したように,円筒状の上記第1フ
ィルタ131及び第2フィルタ132の内側に棒状ヒー
タ139を配置した場合について,従来の場合と比較し
て本発明者は実験を行っている。この実験により,従
来,温度分布のバラツキは10℃程度はあったが,本例
の上記第1フィルタ131及び第2フィルタ132にお
ける金属溶湯2の温度分布のバラツキは,3℃まで低下
できたことが確認されている。その他,実施形態例2と
同様の作用効果を有する。
【0080】実施形態例4 本例は,図5に示すように,下流側に配置された円筒状
の第2フィルタ132の内側にのみ棒状ヒータ139を
設けた例である。即ち,実施形態例3では,第1フィル
タ131及び第2フィルタ132の内側に棒状ヒータ1
39を設けたのに対し,本例では,上記第2フィルタ1
32にのみ棒状ヒータ139を設けた。その他は,実施
形態例2と同様である。また,本例で特に示さなかった
図5の符号については,実施形態例2と対応している。
【0081】第2貯留室182に供給される金属溶湯2
の温度を所望の温度に制御するためには,上記第2貯留
室182に近い下流側に配置された第2フィルタ132
の内側において,金属溶湯2を加熱,保温すれば,その
目的をほぼ達成することができる。
【0082】また,図5に示されるように,円筒状の第
1フィルタ131及び第2フィルタ132は,浸漬式バ
ーナではなく,金属塊20を直接加熱溶解する直火式バ
ーナ41を備える溶解保持炉4に適用してもよい。上記
第1フィルタ131及び第2フィルタ132は,従来の
板状フィルタに比較して高いフィルタ能力を発揮でき,
金属溶湯2の清浄度を向上することができる。
【0083】このため,金属塊20を直火式バーナ41
で溶解する場合,すなわち,浸漬式バーナを用いたとき
よりも発生する酸化物の量が多い場合でも,酸化物等の
介在物を十分に濾過することができ,清浄度の高い金属
溶湯2を得ることができる。例えば,本発明者が実験に
より,一対の円筒状の第1フィルタ131及び第2フィ
ルタ132によって濾過された金属溶湯2に関して溶湯
清浄度を調べたところ,板状フィルタによって濾過され
た金属溶湯に比較して,上記円筒状の第1フィルタ及び
第2フィルタ132によって濾過された金属溶湯2は,
酸化物等の数が略半減されており,溶湯清浄度を2倍に
向上できることが確認された。その他,実施形態例2と
同様の作用効果を有する。
【0084】更に,溶湯供給装置としては,実施形態例
1において説明したような形式のものに限らず,従来の
柄杓形溶湯供給装置(図示略)を使用してもよい。この
場合,第2貯留室182における金属溶湯2の酸化を極
力防止するため,第2貯留室182の開口部を覆う蓋4
5を設けると共に,第2貯留室182の溶湯上方の空間
にアルゴン等の不活性ガスを供給する不活性ガス供給装
置を設けることが好ましい。上記蓋45は,第2貯留室
182から鋳造機に金属溶湯2を供給するときにのみ開
放する。
【0085】実施形態例5 図6及び図7に,実施形態例5による溶解保持炉5,及
びその溶解保持炉5に適用された第1フィルタ531及
び第2フィルタ532の構成を示す。本例においては,
実施形態例4と同様に,直火式バーナ41が採用されて
いる。上記第1フィルタ531及び第2フィルタ532
は,それぞれ異なる径を有する円筒状であり,同心円状
に配置されている。即ち,小径の上記第1フィルタ53
1の外側に,同心円状に上記第1フィルタ531よりも
大径の第2フィルタ532が配置されている。
【0086】上記第1フィルタ531及び第2フィルタ
532の下端部は,フィルタ室535を形成する炉体1
0の壁面に形成された嵌合溝510A,510Bに嵌合
される。上記第1フィルタ531及び第2フィルタ53
2の上端部は支持板54に固定され,その支持板54は
フィルタ室135を形成する炉体10上部に取り付けら
れる。さらに,小径の第1フィルタ531の内側には,
金属溶湯2の温度を保持するための棒状ヒータ139が
設けられている。
【0087】上記の構成において,第1貯留室181内
の金属溶湯2は,炉体10の底面部に形成されたフィル
タ入口15を介して小径の第1フィルタ531の内側に
流入し,棒状ヒータ139によって加熱される。その
後,小径の第1フィルタ531の筒壁を内周側から外周
側に通過し,大径の第2フィルタ532の内側に流入す
る。さらに,大径の第2フィルタ532の筒壁を内周側
から外周側に通過して,外気から遮断されたフィルタ室
135に流入する。その後,金属溶湯2は,フィルタ出
口16を介して第2貯留室182に供給される。その他
は,実施形態例2と同様である。また,本例で特に示さ
なかった図6,図7の符号については,実施形態例2と
対応している。
【0088】上記のように第1フィルタ531及び第2
フィルタ532を配しても,金属溶湯2を2つの第1フ
ィルタ531及び第2フィルタ532によって順次濾過
することができる。また棒状ヒータ139によって金属
溶湯2の温度分布をほぼ均一に制御することが可能であ
る。
【0089】また,上記第1フィルタ531及び第2フ
ィルタ532を,フィルタ室135を形成する炉体10
に取付けるための支持板54は,上記第1フィルタ53
1及び第2フィルタ532に対応して分割されている。
このため,フィルタ交換時に,第1フィルタ531の交
換と第2フィルタ532の交換は,異なるタイミングで
行うことが可能である。その他,実施形態例2と同様の
作用効果を有する。
【0090】上記の実施形態例5の変形例として,ま
ず,金属溶湯2がフィルタ室135に流入し,大径の第
2フィルタ532の筒壁を外周側から内周側に通過し,
さらに小径の第1フィルタ531の筒壁を外周側から内
周側に通過するように,フィルタ室535を規定する炉
体10を形成してもよい。
【0091】以上,本発明の好ましい実施形態について
説明したが,本発明はこれらの実施形態例に限定される
ものではなく,種々変形して実施することができる。例
えば,上記実施形態例1の溶解保持炉は,1つの介在物
浮上分離装置12のみを備えるものであったが,これに
限らず,介在物浮上分離装置12は複数設けられてもよ
い。
【0092】また,上記実施形態例1〜5の溶解保持炉
は,浸漬式バーナ或いは直火式バーナを備えるものであ
ったが,本発明は,バーナではなく,単に金属溶湯を保
温するヒータのみを備える溶解保持炉に適用されてもよ
い。この場合,金属塊の溶解は他の溶解炉で行い,該溶
解炉から,上記実施形態例におけるバーナが設けられた
第1貯留室に金属溶湯が供給される。供給された金属溶
湯は,第1貯留室に設けられるヒータで溶解状態に維持
される。
【0093】実施形態例2〜5では,2個の円筒状フィ
ルタを用いて金属溶湯2を濾過したが,円筒状フィルタ
の数は3個以上であってもよい。また,円筒形状のフィ
ルタに限らず,三角筒形状,四角筒形状等の多角筒形状
であってもよく,また,コップ型等断面が筒状のもので
あればよい。
【0094】また,上述の実施形態例では,炉壁を構成
する素材を酸化珪素とアルミナの混合物であると説明し
た。酸化珪素とアルミナの混合物を焼成することによっ
て溶解保持炉を形成した場合には,アルミニウム合金,
マグネシウム合金,亜鉛合金等の軽金属合金を金属溶湯
として使用することができる。しかしながら,例えば,
銅合金,鉄合金等を金属溶湯として用いようとすれば,
その溶解温度に対して十分に耐熱性を有する黒鉛やマグ
クロレンガ等の素材を用いて炉を形成する必要はある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,溶解保持炉の断面図。
【図2】実施形態例1にかかる,溶湯供給装置の作動説
明図。
【図3】実施形態例2にかかる,セラミックフィルタ及
びその周辺の断面図。
【図4】実施形態例3にかかる,溶解保持炉の断面図。
【図5】実施形態例4にかかる,溶解保持炉の断面図。
【図6】実施形態例5にかかる,溶解保持炉の断面図。
【図7】実施形態例5にかかる,第1フィルタ,第2フ
ィルタ及びその周辺における図6のA−A線矢視断面
図。
【図8】従来例にかかる,溶解保持炉の断面図。
【符号の説明】
1...溶解保持炉, 10...炉体, 11...浸漬式バーナ, 12...介在物浮上分離装置, 13...セラミックフィルタ, 131,132...円筒状フィルタ, 139...棒状ヒータ, 14...溶湯供給装置, 2...金属溶湯, 3...鋳造機,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 博己 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 吉川 澄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 望月 俊二 兵庫県尼崎市鶴町7番地14号 株式会社 トウネツ内 (56)参考文献 特開 平7−71880(JP,A) 特開 平7−9108(JP,A) 特開 平7−88632(JP,A) 特開 平7−268501(JP,A) 特開 昭60−23777(JP,A) 実開 昭63−85368(JP,U) 実開 昭59−3296(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 45/00 B01D 29/01 B22D 43/00 C22B 9/02

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属塊を溶解し,その金属溶湯を鋳造機
    に供給する溶解保持炉において, 該溶解保持炉は,上記金属塊を溶解するための浸漬式バ
    ーナと, 該浸漬式バーナよりも下流側に順次配設された,上記金
    属溶湯中の介在物を金属溶湯の上部へ浮上分離するため
    の介在物浮上分離装置と, 上記金属溶湯中の介在物を濾取するためのセラミックフ
    ィルタと, 該セラミックフィルタによって濾過された金属溶湯を,
    該金属溶湯の内部より上記鋳造機まで,大気に接触させ
    ることなく供給するための溶湯供給装置を有してなり, 上記浸漬式バーナは,セラミックチューブを上記金属溶
    湯中に浸漬し,該セラミックチューブ内でバーナを燃や
    すことにより,セラミックチューブの外側にある金属溶
    湯を間接的に加熱すると共に該金属溶湯内における金属
    塊を溶解させるものであり, 上記金属溶湯が,上記浸漬式バーナ,上記介在物浮上分
    離装置,上記セラミックフィルタ,及び上記溶湯供給装
    置の間を順次通過するように構成してあり, また,上記セラミックフィルタは,円筒形状を有する筒
    状フィルタであると共に,上記溶湯保持炉内に略鉛直方
    向に配設されており, 少なくとも上記溶湯が最初に通過する上記筒状フィルタ
    については,該筒状フィルタの内周側から外周側へ溶湯
    が通過するよう構成されている ことを特徴とする溶解保
    持炉。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記セラミックフィ
    ルタは複数設けられ,金属溶湯が上記複数のセラミック
    フィルタを順次通過するように,上記複数のセラミック
    フィルタが配置されていることを特徴とする溶解保持
    炉。
  3. 【請求項3】 請求項において,上記セラミックフィ
    ルタは,一対の円筒状フィルタよりなり,金属溶湯は,
    一方の円筒状の内周側より外周側へ通過して,外気から
    遮断されたフィルタ室に入り,更に他の円筒状フィルタ
    の外周側から内周側へ通過して上記溶湯供給装置へ流れ
    るように構成したことを特徴とする溶解保持炉。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記円筒状フィルタには棒状ヒータが設けられており,
    該棒状ヒータは,上記筒状フィルタのほぼ中心位置にお
    いて,その軸方向に延びるように配置されていることを
    特徴とする溶解保持炉。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれか一項において,
    上記介在物浮上分離装置は複数設置されていることを特
    徴とする溶解保持炉。
  6. 【請求項6】 鋳造機に供給すべき金属溶湯を保持する
    溶解保持炉であって, 該溶解保持炉は,溶解された金属溶湯内に浸漬される端
    部が炉体の壁面に当接した状態で保持される筒状の第1
    フィルタ及び筒状の第2フィルタを有し, 濾過処理前の金属溶湯を貯留する第1貯留室と,上記第
    1フィルタと第2フィルタが配置されるフィルタ室と,
    該フィルタ室と上記鋳造機に供給すべき金属溶湯が貯留
    される第2貯留室とが,それぞれ炉体の炉壁に形成され
    た第1連通孔と第2連通孔によって連通され, 上記第1フィルタ及び第2フィルタは,上記金属溶湯が
    上記第1貯留室から上記第2貯留室に流れるときに,上
    記第1フィルタと第2フィルタの筒壁を,内周側から外
    周側,或いは外周側から内周側へ,順次通過するように
    上記フィルタ室内に配置されていることを特徴とする溶
    解保持炉。
  7. 【請求項7】 請求項において,上記第1貯留室に
    は,金属塊を溶解するバーナが設けられていることを特
    徴とする溶解保持炉。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において,上記第2貯留
    室には,金属溶湯の内部から上記鋳造機まで,該金属溶
    湯を外気に接触させることなく供給する溶湯供給装置が
    設けられていることを特徴とする溶解保持炉。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか一項において,
    上記第2貯留室には,金属溶湯が外気に晒されることを
    防止する蓋が設けられ,該蓋は第2貯留室から上記鋳造
    機に金属溶湯を供給するときに開くよう構成してあるこ
    とを特徴とする溶解保持炉。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタと第2フィルタの金属溶湯内に浸
    漬される端部は,上記フィルタ室の壁面に形成された嵌
    合溝に嵌合されていることを特徴とする溶解保持炉。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のいずれか一項におい
    て,上記フィルタ室は外気から遮断された状態に維持さ
    れていることを特徴とする溶解保持炉。
  12. 【請求項12】 請求項11において,上記フィルタ室
    内における金属溶湯の上方の空間は,不活性ガスによっ
    て満たされていることを特徴とする溶解保持炉。
  13. 【請求項13】 請求項6〜12のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタは,円筒状に形成されていること
    を特徴とする溶解保持炉。
  14. 【請求項14】 請求項6〜13のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタ及び第2フィルタのうち少なくと
    も一方には,棒状ヒータが設けられており,該棒状ヒー
    タは,上記第1フィルタ又は第2フィルタのほぼ中心位
    置において,その軸方向に延びるように配置されている
    ことを特徴とする溶解保持炉。
  15. 【請求項15】 請求項6〜14のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタ及び第2フィルタのメッシュサイ
    ズは,金属溶湯の流路の上流側から下流側に向かって,
    順次細かくなるように設定されていることを特徴とする
    溶解保持炉。
  16. 【請求項16】 請求項6〜15のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタ及び第2フィルタは,上記第1の
    連通孔が上記第1フィルタの内側と連通し,かつ上記第
    2連通孔が上記第2フィルタの内側と連通するように,
    上記フィルタ室に配置され,上記金属溶湯が第1フィル
    タの筒壁を内周側より外周側へ通過して上記フィルタ室
    に入り,更に第2フィルタの外周側から内周側へ通過
    し,上記第2連通孔を介して上記貯留室へ流れるよう構
    成してあることを特徴とする溶解保持炉。
  17. 【請求項17】 請求項6〜15のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタ及び第2フィルタは,異なる径を
    有すると共に同心円状に上記フィルタ室に配置され,上
    記第1連通孔が内側に置かれた小径の第1フィルタの内
    側と連通され,かつ上記第2連通孔が上記フィルタ室に
    連通されており, 金属溶湯は,上記第1の筒状フィルタの筒壁を内周側よ
    り外周側へ通過した後,大径の第2フィルタの筒壁を内
    周側から外周側へ通過して上記フィルタ室へ流入し,上
    記第2連通孔を介して上記貯留室へ流れるよう構成して
    あることを特徴とする溶解保持炉。
  18. 【請求項18】 請求項6〜15のいずれか一項におい
    て,上記第1フィルタ及び第2フィルタは,異なる径を
    有すると共に同心円状に上記フィルタ室に配置され,上
    記第1連通孔が上記フィルタ室と連通され,かつ上記第
    2連通孔が内側に置かれた小径の上記第1の筒状フィル
    タの内側と連通されており, 金属溶湯は,外側に置かれた大径の上記第2フィルタの
    筒壁を外周側より内周側へ通過した後,内側に置かれた
    小径の上記第1フィルタの筒壁を外周側から内周側へ通
    過し,上記第2連通孔を介して上記貯留室へ流れるよう
    構成してあることを特徴とする溶解保持炉。
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