JP3485069B2 - 食品加工機 - Google Patents

食品加工機

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JP3485069B2
JP3485069B2 JP2000157045A JP2000157045A JP3485069B2 JP 3485069 B2 JP3485069 B2 JP 3485069B2 JP 2000157045 A JP2000157045 A JP 2000157045A JP 2000157045 A JP2000157045 A JP 2000157045A JP 3485069 B2 JP3485069 B2 JP 3485069B2
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crushing blade
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、大豆等の食品材
料のすり潰し加工に適した食品加工機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば最近では、家庭でも手軽に調味料
食品である味噌を作るようになって来ている。
【0003】その場合、一般に従来から提供されている
例えば図16に示されるような餅つき機60を利用し、
その羽根を、ハット形(帽子形)のハブ70の外周に小
羽根61a,61bを設けた餅つき用の羽根61から、
例えば図17に示すような同形状のハブ70外周への取
付基部62a、水平部62b、縦壁部62cよりなる略
L字状の大豆等すり潰し加工用のすり潰し羽根62に交
換して、十分に蒸し上げられた大豆をホッパー3内です
り潰し、その後、所定の貯蔵容器に移して塩、こうじ等
を加えて発酵させる方法が採用されている。
【0004】なお、図16及び図17中において、符号
1は機体、3はホッパー、3aはホッパー底部、3bは
ホッパー側壁部、3cはホッパー開口縁部、5は蒸気発
生装置、8はホッパー3を収納支持する内装ケース、9
はモータ、11はベルト、12は大径プーリ、13は小
径プーリ、14は回転軸、15はヒータ、16は蒸気タ
ンクである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の大
豆等すり潰し羽根62は、上述の図17に示すように羽
根62の全体が薄い板状で、しかも圧砕面を形成する縦
壁部62cの幅Wが広く、大豆等すり潰すべき被加工食
品材料の量が多いと回転時のモータ駆動負荷が大きくな
りすぎて、羽根駆動モータ9の過負荷運転を伴ない、場
合によっては回転が停止してしまう問題が生じる。
【0006】また、一般に上記のような食品材料すり潰
し用食品加工機のホッパー3は、例えば図16および図
17のように、上部よりも下部の方が小径となった所謂
すり鉢形状をしており、すり潰し加工初期の食品材料D
の粘度が低い内はホッパー側壁面への付着力が小さいた
めに、その重量により下方側へ次第に落ちるが、粘度が
高くなって来ると、図17中に仮想線で表現してあるよ
うに、ホッパー側壁面への付着力の方が大きくなって次
第に縦壁部62cよりも上方側に移動し、ホッパー3上
部の開口縁部3c寄りに留ってしまい、その後の十分な
すり潰し作用が実現されなくなる問題もある。
【0007】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、すり潰し作用を果たすすり潰し羽
根縦壁部を回転方向後方側に傾斜させる一方、その断面
形状を回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形
状にすることによってモータの駆動負荷を小さくし、ま
た同すり潰し羽根上端部に回転方向前方側への返し面部
を設けることによって、すり潰し羽根縦壁部から上方側
に移動する被加工食品材料を回転方向前方側下方に移動
させるようにした食品加工機を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
【0009】(1) 請求項1の発明 この発明は、すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入
れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外
周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転
する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回
転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部
を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状
を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にすること
によって、モータの駆動負荷を小さくしたことを特徴と
している。
【0010】この発明では、上記のように、略L字状を
したすり潰し羽根の外周側縦壁部が全体として回転方向
後方側に傾斜しているとともに、その断面形状が回転方
向前方側から回転方向後方側に断面積が拡大する形状と
して、圧砕押圧面としての前面部を全体としての半径方
向の幅に比べて小さくする一方、側面側を同前面部側か
ら背面部側への傾斜面とすることによって、必要な羽根
幅を確保しながらも、回転時のモータ駆動負荷量が可能
な限り小さくなるようにしている。したがって、従来の
ような過負荷によるモータの停止は生じなくなり、確実
なすり潰し加工が実現される。
【0011】(2) 請求項2の発明 この発明は、すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入
れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外
周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転
する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回
転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の上端部
に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し面部を設けるこ
とによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動す
る大豆等の食品材料を回転方向前方側下方に移動させる
ようにしたことを特徴としている。
【0012】この発明では、上記のように、すり潰し羽
根の上端部が、縦壁部の上端位置から、回転方向前方側
に所定角曲げ返されて回転方向前方側への返し面部を形
成しており、すり潰されて縦壁部から上方側に移動しよ
うとする大豆等の食品材料をその前面側返し面部によっ
て回転方向前方側下方に連続的に掬い返すように作用す
る。
【0013】したがって、すり潰し作用が進行して粘度
が高くなって来た大豆等の食品材料が、従来のようにホ
ッパーの開口部付近に留って行くようなこともなく、均
一かつ安定した高品質のすり潰し加工が実現される。
【0014】(3) 請求項3の発明 この発明は、すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入
れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外
周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転
する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回
転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部
を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状
を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にすること
によって、モータの駆動負荷を小さくするとともに、上
記すり潰し羽根の上端部に所定角傾斜した回転方向前方
側への返し面部を設けることによって、上記すり潰し羽
根縦壁部の上方側に移動する大豆等の食品材料を回転方
向前方側下方に移動させるようにしたことを特徴として
いる。
【0015】この発明では、先ず上記のように、略L字
状をしたすり潰し羽根の外周側縦壁部が全体として回転
方向後方側に傾斜しているとともに、その断面形状が回
転方向前方側から回転方向後方側に断面積が拡大する形
状として、圧砕押圧面としての前面部を全体としての半
径方向の幅に比べて小さくする一方、側面側を同前面部
側から背面部側への傾斜面とすることによって、必要な
羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ駆動負荷量が
可能な限り小さくなるようにしている。したがって、従
来のような過負荷によるモータの停止は生じなくなり、
確実なすり潰し加工が実現される。
【0016】さらに、この発明では、それに加えて、上
記のように回転するすり潰し羽根の上端部が、縦壁部の
上端位置から、回転方向前方側に所定角曲げ返されて回
転方向前方側への返し部を形成しており、すり潰されて
縦壁部から上方側に移動しようとする大豆等の食品材料
をその前面部側返し面によって回転方向前方側下方に連
続的に掬い返すように作用する。
【0017】したがって、すり潰し作用が進行して粘度
が高くなって来た大豆等の食品材料が、従来のようにホ
ッパーの開口部付近に留って行くようなこともなく、均
一かつ安定した高品質のすり潰し加工が同時に実現され
る。
【0018】
【発明の効果】以上の結果、本願各発明の食品加工機に
よると、それぞれその構成に対応した次のような有益な
効果を得ることができる。
【0019】(1) 請求項1の発明 この発明では、上記のように、すり潰し羽根の縦壁部を
回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を
回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にす
ることによって、モータへの駆動負荷を小さくしたこと
から、大豆等被加工食品材料の量が多くても回転時にモ
ータにかかる負荷量を大きくしなくて済む。その結果、
羽根駆動モータの過負荷運転を避けることができるよう
になり、過負荷により羽根回転が停止してしまう問題を
生じさせなくて済む。また、そのために、安定した大豆
等高品質のすり潰し加工を実現することができる。
【0020】(2) 請求項2の発明 この発明では、すり潰し羽根の上端部に回転方向前方側
へ所定角傾斜した返し面部を設けることによって、上記
すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の被加工
食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにして
いるので、仮にホッパーが、上部よりも下部の方が小径
となった所謂すり鉢形状をしていて、大豆等被加工食品
材料のすり潰し作用の進行に応じて同食品材料の粘度が
高くなって来てホッパー側壁面への付着力の方が大きく
なり、上方側に移動するようになっても、それが前方側
下方に掬い返されるので、継続して十分なすり潰し作用
が実現されるようになる。
【0021】(3) 請求項3の発明 この発明では、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後
方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前
方側から後方側に断面積が拡大する形状にするととも
に、その上端部に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し
面部を設けることによって当該縦壁部から上方側に移動
する食品材料を回転方向前方側下方に移動させるように
したことから、先ず大豆等被加工食品材料の量が多くて
も回転時にモータにかかる負荷量が大きくなりすぎるよ
うなことがなくなる。その結果、羽根駆動モータの過負
荷運転を避けることができるので、従来のように羽根の
回転が停止してしまう問題を生じさせなくて済む。
【0022】また大豆等被加工食品材料すり潰し作用の
進行に応じて、その粘度が高くなって来てホッパー側壁
面への付着力の方が大きくなり、同食品材料が上方側に
移動するようになっても、それが前方側下方に掬い返さ
れるので、継続して十分なすり潰し作用が実現されるよ
うになる。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図13
は、本願発明の実施の形態1に係る餅つき機を兼用して
構成したすり潰し加工用食品加工機の構成を示してい
る。
【0024】本実施の形態のすり潰し加工用食品加工機
は、先ず図1に示すように、回転駆動装置2を有した機
体1と、この機体1内の上部に着脱自在に設けられるホ
ッパー3と、このホッパー3の底部3aの中央部に設け
られ、上記回転駆動装置2により回転されるすり潰し羽
根4とを有してすり潰し加工部が形成されている一方、
この構成の機体1に対して、さらに蒸気発生装置5を設
け、上記ホッパー3の底部3a内に同蒸気発生装置5に
より発生させた蒸気を蒸気孔19,19・・・を介して
上記ホッパー3内に流入させるようにすることにより、
餅つき加工部を形成している。
【0025】機体1は、食品加工機としての外装体を形
成する箱形の外装ケース7とこの外装ケース7内一側の
上部寄りに設けられたホッパー3収納支持用の内装ケー
ス8とから構成されている。そして、上記内装ケース8
の上方側開口よりホッパー3を取り出し自在に嵌め入れ
て、上記内装ケース8内にホッパー3が安定した状態で
収納されるようになっている。
【0026】上記外装ケース7内に設けられる上記回転
駆動装置2は、羽根駆動用のモータ9と、このモータ9
の駆動軸10と、この駆動軸10に固定された小径プー
リ13と、この小径プーリ13からVベルト11を介し
て所定の減速比で回転力が伝達される大径プーリ12
と、この大径プーリ12を介して上記モータ9の回転力
が伝えられるすり潰し羽根4の回転軸14とを有して構
成されている。
【0027】一方、蒸気発生装置5は、上記ホッパー3
の下方に設けられる蒸気タンク16と、この蒸気タンク
16の下部に埋設されたヒータ15とにより構成されて
いる。そして、上記蒸気タンク16の開口をタンク蓋1
7により被蓋して、このタンク蓋17により上記内装ケ
ース8の底部を形成している。
【0028】また上記タンク蓋17は、その中央部に開
口18を形成しており、上記ホッパー3を上記内装ケー
ス8内に収納した際に、上記タンク蓋17上に載置させ
ることによって、上記ホッパー3の底部3aの凸部6に
形成した上記蒸気孔19,19・・・部分を当該開口1
8を介して上記蒸気タンク16内に連通させるようにし
てある。
【0029】この蒸気発生装置5は、上記蒸気タンク1
6内に所定量の水を入れ、この水を上記ヒータ15によ
り加熱沸騰させて蒸気を発生させるようにしてあり、こ
のようにして発生した蒸気を上記タンク蓋17の上記開
口18から上記ホッパー3底部3aの凸部6の蒸気孔1
9,19・・・を通して上記ホッパー3内に流入させる
ようにしてある。
【0030】また、上記蒸気タンク16内中央部には、
上記すり潰し羽根4の回転軸14用の軸受け筒部20を
設けて、当該回転軸14を軸受けしている。この回転軸
14は、その下端部14aを上記大径プーリ12に連結
する一方、他方反対側上端部14bを上記タンク蓋17
の開口18から上記内装ケース8内に突出させている。
そして、上記ホッパー3を同内装ケース8内に収納した
際に、この突出した上端部14bを同ホッパー3内に臨
ませて、上記すり潰し羽根4のハブ40を取り外し自在
に嵌め入れて連結固定するようにしてある。
【0031】上記ホッパー3は、その底部3aから側壁
部3bに沿って次第に内径寸法が広くなるようなすり鉢
面を形成し、その上部側所定位置から開口縁部3cまで
は略垂直面を形成するような異径形状体としてあり、底
部3aには所定半径で所定寸法下方に突出する上記の突
部6を形成し、また開口縁部3cは所定幅のフランジ構
造に形成されている。上記突部6には、上記回転軸14
の上端部14bが上方側に貫通されて突出されていると
共に、その周りに上記蒸気孔19,19・・・を複数配
設している。そして、上記突部6の上面側に形成された
ホッパー3底部3aの凹み部に、上記すり潰し羽根4の
ハット形(帽子形)のハブ40の基部側スカート部40
aが嵌め込まれて回転されるようにしてある。また、こ
のように、凹み部にすり潰し羽根4のハブ40側スカー
ト部40aが嵌め込まれることにより、後述のようにし
て、すり潰された大豆等の被加工食品材料が蒸気孔1
9,19・・・より蒸気タンク16内に落下するのを防
止している。
【0032】このような構成にあって、上記ホッパー3
は、その側壁部3bの内周面に多数の凸部30a,30
a・・・を有した凹凸加工面30を底部3a位置から上
記略垂直面下部位置までの範囲(すり鉢面領域)に形成
している。
【0033】なお、符号23は機体1の把手、24,2
5は機体1の上部に取り出し自在に収納させた餅用のし
棒と計量カップ、26はホッパー3の上蓋である。
【0034】したがって、このような大豆等すり潰し用
食品加工機によれば、例えば上記異径形状のホッパー3
内に入れられた大豆等の被加工食品材料は、上記モータ
9の駆動で小径プーリ13、Vベルト11及び大径プー
リ12をそれぞれ介して上記回転軸14の上端部14b
に連結固定された上記すり潰し羽根4を回転させ、その
回転により、効率良くすり潰される。
【0035】ところで、この実施の形態の場合、上記す
り潰し羽根4は、例えば前述した味噌を作る場合の大豆
等をすり潰すのに適した味噌羽根として構成されてお
り、図2〜図5に詳細に示されるように、凸状の本体部
40c内に上記回転軸14上端部14bの嵌挿孔40b
を有して上述の回転軸14の上端部14bに連結固定さ
れる上記ハット形のハブ40の外周面に対して、羽根基
部4a、羽根水平部4b、羽根縦壁部4c、羽根上端部
4d、補助羽根50よりなる全体として略L字形状に構
成された回転羽根部分を、上記羽根基部4a側で一体化
した一体成形品よりなっている。
【0036】そして、上記回転羽根部分は、上記基部4
aから縦壁部4cに到る水平部4b部分が前後方向に十
分な厚みを有して上記ホッパー3の側壁部3b付近まで
延びているとともに、同水平部4b部分は、例えば図6
に示すように、その下面41c側の幅よりも上面41b
側の幅の方が狭く、かつ回転方向後方側背面部41dの
幅よりも同回転方向前方側前面部41aの幅が狭く形成
されていて、同前面部41aが上方側程後方に傾斜して
いるとともに上面部41b側が前方側から後方側に登り
方向に傾斜している。
【0037】また、上記縦壁部4c部分は、前後方向に
十分な厚みを有し、上記水平部4bの先端部から回転方
向後方側に所定角θ1傾斜して、略上記ホッパー3の垂
直面付近まで長く延びているとともに、例えば図7およ
び図8に詳細に示すように、上記ホッパー3の側壁部3
bの内周面に対応する外側面42c側の幅が他方側内側
面42b側までの板厚幅と略等しく、かつ回転方向後方
側背面部42dの幅よりも同回転方向前方側前面部42
aの幅の方が相当に狭く形成されていて(1/2以下
に)、上記内側面部42aが前方側から後方に大きく傾
斜している。つまり、略L字状をしたすり潰し羽根4の
外周側縦壁部4cが、前後方向に十分な厚みを有し、か
つ全体として回転方向後方側に所定角θ1(図5参照)
傾斜しているとともに、その断面形状が回転方向前方側
から回転方向後方側に次第に断面積が拡大する台形状と
なっていて、圧砕押圧面としての前面部42aの幅を全
体としての半径方向の幅(背面部42dの幅)に比べて
1/2以下に小さくする一方、ホッパー3中央部側の内
側面部42b側を同前面部42a側から背面部42d側
への幅広の傾斜面とすることによって、従来と同様の必
要な羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ9の駆動
負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。
【0038】さらに、上端部4dは、上記凹凸加工面3
0の上端部に対応する位置にあって、上記縦壁部4c上
端のa部位置から回転方向前方側に所定角θ2(図5参
照)だけ曲げ返され、かつ若干ホッパー3内中央部方向
へのヒネリ角を加えて、例えば図9に示すような内外両
側面部43b,43cおよび前、後両面部43a,43
dが略等径で断面形状が平行4辺形状となる回転方向前
方側下方への返し面部を有する構造に形成されている。
【0039】つまり、すり潰し羽根4の上端部4dが、
縦壁部4cの上端位置a部分から回転方向前方側に所定
角θ2曲げ返され、かつ若干ホッパー3内中央方向にヒ
ネられて、その前面部43aが回転方向前方側への返し
面部を形成しており、すり潰されて縦壁部4cから上方
側に移動しようとする大豆等の被加工食品材料をその前
面部43a側返し面部によって回転方向前方側下方に連
続的に掬い返すようになっている。
【0040】一方、補助羽根50は、上記回転羽根4a
〜4dの180°反対面側に位置して略ハブ40の基部
側スカート部40aの半径幅と上下高さ分だけ立設され
ている。
【0041】したがって、以上のような構成の場合、上
記すり潰し羽根4がホッパー3の上方から見て時計方向
(右回り)に回転すると、例えば図10、図11、図1
2、図13に示すように、上記回転羽根4a〜4dの水
平部4b、縦壁部4c、上端部4d、補助羽根50の各
部分で、それぞれ上記ホッパー3内に投入された大豆
(初加工食品材料)のすり潰し加工に必要な次のような
有効な作用が実現される。
【0042】(1) 水平部4bの作用 水平部4bは、ハット形のハブ40の外周面から、すり
鉢形状のホッパー3の側壁部3b内周面付近まで略水平
に延び、同ホッパー3の側壁部3b内周面付近で上記縦
壁部4cに連続するようになっている。そして、図6に
示すように回転方向前方側から後方側にかけては次第に
断面積が拡大されるとともに、下方側から上方側にかけ
ては断面積が次第に小さくなり、かつ回転方向前方側前
面部41aが下方から上方に回転方向後方側に所定角傾
斜した各々断面台形状に形成されているので、大豆すり
潰し加工開始初期から中期における大豆等の被加工食品
材料が、ホッパー3の底部3a上に多量に存在しても、
例えば図10に示すように、それらの間をスムーズにく
ぐり抜けるとともに、幅の広い前面部41a側で、それ
らに適切な遠心力を作用させてホッパー3の側壁部3b
内周面側に集める。
【0043】(2) 縦壁部4cの作用 縦壁部4cは、例えば図5に示すように、全体として十
分な厚みを有し、回転方向後方側に所定角θ1傾斜して
いるとともに、図7および図8に示すように、下方から
上方にかけて次第に細くなり、その外側面42cが、図
1に示すように、上記すり鉢形状のホッパー3の側壁部
3bの内周面に沿ってすり潰し効率良く回転する構造と
なっており、ホッパー3の凹凸加工面30を有する側壁
部3b内周面に対応する外側面41c側の幅が内側面4
1b側までの板厚幅と略等しく、かつ回転方向前方側前
面部42aの幅が狭く同回転方向後方側背面部42dの
方の幅が広く形成されていて、上記内側面部42aは前
方側から後方に傾斜している。つまり、略L字状をした
すり潰し羽根4の外周側縦壁部4cが全体として十分な
厚みを有して回転方向後方側に所定角θ1(図5参照)
傾斜しているとともに、その断面形状が回転方向前方側
から回転方向後方側に次第に断面積が拡大する台形状と
なっていて、圧砕押圧面としての前面部42aを全体と
しての半径方向の幅に比べて1/2以下に小さくする一
方、内側面部42b側を同前面部42a側から背面部4
2d側方向への傾斜面とすることによって、従来と同様
の必要な羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ9の
駆動負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。
【0044】したがって、上述のようにしてホッパー3
の側壁部3b側に寄せられる大豆等の被加工食品材料
は、その凹凸加工面(すり鉢面)30と回転羽根4の縦
壁部4cの回転方向側前面部41aおよび十分な厚さ幅
の外側面41cとの間で効果的に圧砕されながら、効率
良くすり潰されて行く。
【0045】この場合、大豆の量が多いと、上述のよう
にホッパー3の上方側開口部に近い位置まで長く延びて
いる縦壁部4cの回転負荷は大きく、小さな容量のモー
タでは過負荷運転を招くことになる。しかし、本実施の
形態の構成では、上述のように、上記圧砕押圧面として
の前面部41aは全体としての半径方向の幅(背面部4
2dの幅)に比べて半分以下に小さくする一方、内側面
42b側を前方から後方に拡大する傾斜面とすることに
よって、図11、図12のような作用を実現し、効率の
良いすり潰し作用を実現するに必要な羽根幅を確保しな
がらも、回転時の負荷量が可能な限り小さくなるように
している。したがって、従来のような過負荷によるモー
タの停止は生じなくなり、確実なすり潰し加工が実現さ
れる。
【0046】(3) 上端部4dの作用 回転羽根部分の上端部4dは、図5に示すように、縦壁
部4cの上端a部位置から、回転方向前方側に所定角θ
2だけ曲げ返され、かつ若干ホッパー3内中央方向にヒ
ネられて回転方向前方から内側への返し面部を形成して
おり、上述のようにすり潰されて縦壁部4cから上方側
に移動しようとする大豆等の被加工食品材料を当該返し
面部としての前面部43aによって、例えば図13に示
すように回転方向前方側から中央部側下方に連続的に掬
い返すように働く。
【0047】したがって、すり潰し作用が進行して粘度
が高くなって来た大豆等の被加工食品材料が、従来のよ
うにホッパー3の開口部付近に留って行くようなことも
なく、均一かつ安定したすり潰し加工が継続的に実現さ
れる。
【0048】(4) 補助羽根50の作用 ホッパー3内中央部の回転中心であるハブ40部分で
は、すり潰し作用はもちろんのこと、周方向外方への遠
心力の作用も期待できない。したがって、該ハブ40部
分には、大豆等の食品材料を寄せ付けないことが必要と
なる。
【0049】補助羽根50は、そのために設けられてお
り、ハブ40部分に来る大豆等の被加工食品材料を遠心
力で外周方向に跳ね返す作用を果たす。
【0050】(餅つき機の場合)なお、上記食品加工機
は、もちろん餅つき機としても使用することができ、そ
の場合には上記すり潰し羽根4に変えて例えば前述の図
16のような餅つき用の羽根61に付け変えられる。
【0051】このような餅つき機としての構成によれ
ば、ホッパー3内に入れられた餅米は、上記蒸気タンク
16内からのヒータ15による加熱で発生させられた蒸
気が、ホッパー3底部の蒸気孔19,19・・・を通じ
てホッパー3内に流入されることによって蒸し上げられ
る。蒸し上がった餅米は、モータ9により駆動される当
該羽根61の回転により搗き上げられる。
【0052】(実施の形態2)上述のように、本願発明
のすり潰し羽根4は、図17に示す従来のすり潰し羽根
62に比べて回転方向(前後方向)に相当な厚みを有
し、主として、その縦壁部外側面42cとホッパー側壁
部3bのすり鉢面(凹凸加工面30)との間で大豆等の
被加工食品材料を効果的にすり潰すようになっている
が、その場合、上記実施の形態1の構成では、縦壁部4
cの上部側でホッパー側壁部3bとの間の隙間が大き
く、その分すり潰し領域が狭くなる。
【0053】そこで、本実施の形態では、例えば図14
に示すように、縦壁部4c全体をホッパー3の側壁部3
b面側に傾斜させ(L字角を拡大し)、上記上部側での
隙間をも小さくして、よりすり潰し効果が高くなるよう
にしている。したがって、上記実施の形態1の場合に比
べて、すり潰し性能が向上する。
【0054】(実施の形態3)なお、上記実施の形態1
および2の構成では、その何れにあってもホッパー3の
側壁部3bの内周面に凹凸加工面30を設けるようにし
たが、これは必須不可欠の要件ではなく、例えば図15
に示すような従来のものと同様のフラットな内周面のホ
ッパー3に対して同様のすり潰し羽根構造を適用しても
略同様の作用および効果を得ることができる。
【0055】(実施の形態4)また、上記各実施の形態
では、餅つき機と兼用するように構成したが、すり潰し
加工専用機として構成しても良いことは勿論である。そ
の場合には、餅つき機特有の蒸気タンク16やヒータ1
5等の蒸気発生装置5が不要になり、機構、構造を大幅
に簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る食品加工機の全
体構造を示す断面図である。
【図2】同食品加工機のすり潰し羽根の構造を示す正面
図である。
【図3】同すり潰し羽根の構造を示す平面図である。
【図4】同すり潰し羽根の構造を示す斜視図である。
【図5】同すり潰し羽根の構造を示す側面図である。
【図6】図2のA−A線切断断面図である。
【図7】図2のB−B線切断断面図である。
【図8】図2のC−C線切断断面図である。
【図9】図2のD−D線切断断面図である。
【図10】図2のA−A線切断部における羽根水平部の
作用を示す説明用断面図である。
【図11】図2のB−B線切断部における羽根縦壁部の
作用を示す説明用断面図である。
【図12】図2のC−C線切断部における羽根縦壁部の
作用を示す説明用断面図である。
【図13】上記すり潰し羽根上端部の返し面部の作用を
示す説明用斜視図である。
【図14】本願発明の実施の形態2に係る食品加工機の
全体構造を示す断面図である。
【図15】本願発明の実施の形態3に係る食品加工機の
全体構造を示す断面図である。
【図16】従来の食品加工機の第1の使用例を示す断面
図である。
【図17】従来の食品加工機の第2の使用例を示す断面
図である。
【符号の説明】 1は機体、2は駆動装置、3はホッパー、4はすり潰し
羽根、4aは基部、4bは水平部、4cは縦壁部、4d
は上端部、6はホッパー凸部、7は外装ケース、8は内
装ケース、9はモータ、40はハブ、50は補助羽根で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−173029(JP,A) 特開2000−262203(JP,A) 実開 平6−21550(JP,U) 実開 昭63−202238(JP,U) 実開 昭58−86046(JP,U) 実開 昭62−94785(JP,U) 実開 昭57−172645(JP,U) 実開 昭47−37792(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 43/25 A47J 43/046 A23L 1/202 A21C 1/02 B02C 13/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が
    入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その
    外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回
    転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を
    回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁
    部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形
    状を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にするこ
    とによって、モータの駆動負荷を小さくしたことを特徴
    とする食品加工機。
  2. 【請求項2】 すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が
    入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その
    外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回
    転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を
    回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の上端
    部に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し面部を設ける
    ことによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動
    する大豆等の食品材料を回転方向前方側下方に移動させ
    るようにしたことを特徴とする食品加工機。
  3. 【請求項3】 すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が
    入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その
    外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回
    転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を
    回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁
    部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形
    状を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にするこ
    とによって、モータの駆動負荷を小さくするとともに、
    上記すり潰し羽根の上端部に所定角傾斜した回転方向前
    方側への返し面部を設けることによって、上記すり潰し
    羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の食品材料を回転
    方向前方側下方に移動させるようにしたことを特徴とす
    る食品加工機。
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