JP3743931B2 - 研米機における研米部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、精米機で搗精された精米又は市販の精米からさらに糠や糊粉層を取り除く研米機において、特にその研米部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者らは、精米機で搗精された精米又は市販の精米からさらに糠や糊粉層を取り除き、水を使った米研ぎをしなくても炊飯できる無洗米を得ることができる撹拌式研米機(無洗米機)に関し、その研米部材として、図5に示すように、回転軸2に取り付けられた回転円板3と、同じく回転軸2に取り付けられて回転円板3とともに回転する筒状体4からなる研米部材1を開発した(特願2000−80827参照)。回転軸2の穴には後述するモータの駆動軸が嵌入し、筒状体4は回転軸2に放射状の連結板5を介して連結され、その外周面は起毛又は植毛等によりブラシ状とされている。
【0003】
この研米部材1は、研米機の研米ホッパー内に、例えば図6に示すように設置される(特願2000−239223参照)。この研米機6は、米貯蔵タンク7及び回転式計量升切り装置8の下部に設置されたもので、糠容器9とその内側に配置された研米ホッパー10、及びその内部に設置された研米部材1等からなる。
回転式計量升切り装置8は、升切り構造部11、回転計量部12及び計量受け13からなり、升切り構造部11には升切り部(流出口)11aが形成され、回転計量部12には上下に貫通する筒状穴(計量升)12aが形成され、計量受け13には開口13aが形成されている。米貯蔵タンク7に精米を入れた状態で回転計量部12をモータ等により所定角度回転させると、流出口11aを通って計量升12aに入った米が升切りされ、さらに計量升12aが開口13aに合致したところで該計量升12a内の米が開口13aを通して下方の研米ホッパー10内に流下する。
【0004】
研米ホッパー10は、その側壁及び底壁のほぼ全面が多数の小孔が形成された除糠部とされ、この小孔を通して精米から剥離された糊粉層などが糠容器9内に落下する。研米ホッパー10の研米排出開口14は、図示しないソレノイド等により進退する弁体15により通常は閉じられている。
糠容器9には、前記精米排出開口14に対応する箇所に米の排出通路となる研米開口16が形成され、別の箇所に糠の排出通路となる糠開口17が形成され、これは図示しない吸引装置につながっている。
なお、研米部材1の回転円板3の外径は研米ホッパー10の内径よりやや小さく設定され(米が噛み込まない程度の微小隙間がある)、米は常に回転円板3の上で撹拌され、その上面は研米排出開口14と同じ高さかやや高めに設定される。回転軸2の穴には図示しないモータの駆動軸18が嵌入している。
【0005】
ここで研米部材1のモータを作動させ、同時に吸引装置を作動させると、米は研米ホッパー10内で循環(矢印で示す)しながら撹拌研米される。すなわち、前記特願2000−80827に記載されたように、回転円板3上の米は遠心力で外周方向へ押しやられ、外周に達した米は次々に押しやられてくる米の圧力で研米ホッパー10と筒状体4の間を通って上昇し、次いで上端に達した米は圧力から解放され筒状体4の中心部に向かって流れ落ち、再び回転円板上に載り外周方向へ押しやられる。この循環の過程で研米ホッパー10と筒状体4のブラシ状の外周面の間を上昇するとき、米は研米作用を受ける。一方、米から剥離された糊粉層などは吸引装置により研米ホッパー10の小孔を通って糠容器9内に入り、糠開口17から吸引排出される。予定の研米レベルに達すると、弁体15が後退し、研米ホッパー10内で撹拌されている米は、遠心力で研米排出開口14及び研米開口16を通り排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記研米機によれば、投入された精米は糠や糊粉層を除去され、水を使った米研ぎをしなくても炊飯できる無洗米を得ることができる。しかし、この研米機は、家庭用を想定した少量処理向け(例えば1回の処理量0.5〜2合程度まで)のものであればよいが、業務用を想定して全体を大型化して大容量化(例えば1回の処理量3合〜1升程度)した場合は、研米ホッパー内で処理中の精米の循環が不十分となり、研米の処理時間が長くなったり、そのまま米研ぎなしで炊飯できる程の精米(無洗米)が得られないという問題が生じた。また、研米後の排出にも時間がかかる。
本発明は、このような問題点を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
研米機を大型化し、研米ホッパー、筒状体及び回転円板を大径化したとき、研米ホッパー内での米の循環が不十分となるのは、回転円板上に載った米を外周側に押しやる圧力が不足し、米が研米ホッパーと筒状体4の間を通って上昇しにくくなるためであることが分かった。本発明はこの知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明に係る研米部材は、研米ホッパーの内部に設置されてその底面を覆う回転円板と、回転円板の上方に隙間をあけて設置され、回転円板とともに回転し、かつ外周がブラシ状にされた筒状体からなり、前記回転円板の外径は研米ホッパーの内径よりやや小さく設定されて、両者の間に米が落下せずかつ米が噛み込まない程度の微小隙間があり、回転円板の上面に中央側から外周側に向かう突条が設けられている。さらに、前記突条は、前記回転円板の回転方向に対して遅れ勝手に直線的に延び又は放射方向に直線的に延び、あるいは前記回転円板の回転方向に対して遅れ勝手に湾曲している。
上記筒状体とそれが連結された回転軸の間に回転方向に対して進み勝手に傾斜する面を有する圧力部材を設けることが望ましい。この圧力部材は筒状体と回転軸を連結する連結部材を兼ねることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1、2は本発明に係る研米部材21を示すもので、回転軸22に取り付けられた回転円板23と、同じく回転軸22に取り付けられて回転円板23とともに回転する断面円形の筒状体24からなる。回転円板23は回転軸22に円板状の台座25を介して取り付けられる。台座25は後述する連結板26を支持する役割をもつ。筒状体24は回転軸22から放射方向に延びる一対の連結部材26を介して連結され、回転円板23との間に隙間を空けてその上方に位置し、筒状体24の外周面は起毛又は植毛等によりブラシ状とされている。連結部材26は板状で回転方向(図2に矢印で示す)に対して進み勝手に傾斜し、これが前記「進み勝手に傾斜する面を有する圧力部材」として、筒状体24内に入った米を下方に押し下げ、その循環を促進する作用をなす。ここで、回転方向に対して進み勝手に傾斜するとは、回転方向に対し連結部材26の上方側が下方より進んだ位置にある(上方側が前になるように傾斜している)ことを意味する。
【0009】
回転円板23の上面には中央側から外周側に向かう突条27が設けられ、この突条27は台座25の外周面から回転方向に対して遅れ勝手に湾曲して延び、回転円板23上に載った米を外周側へ押しやる作用をなす。ここで、遅れ勝手に湾曲して延びるとは、回転方向に対し突条の外周側が中央側より遅れている(放射方向r(図2参照)より後方側に延びている)ことを意味する。なお、研米部材21は、この突状27が形成されている点で、図5に示す研米部材1と異なっている。
【0010】
この研米部材21は、研米部材1と同様に(図6参照)、筒状の側壁を有し、側壁及び底壁の少なくとも一部に多数の小孔が形成された除糠部を有する研米ホッパー内に設置されて回転する。この研米部材21を用いると、撹拌式研米機が大型化しても、回転円板23上に載った米を外周側に押しやる圧力が大きくなり、その圧力で米が研米ホッパー10と筒状体24の間を通って上昇し、図3に示すような米Rの循環が十分に行われるようになる。
【0011】
なお、上記の例では、板状の連結部材26が回転方向に対して進み勝手に傾斜していることから、筒状体24内の米を下方に押し下げる圧力が強くなるが、この形態に限定される必要はない。いうまでもなく連結部材とは別に進み勝手に傾斜する面を有する圧力部材を設けることも本発明に含まれる。また、上記の例では、回転円板23上に設けた突条27が回転方向に対して遅れ勝手に湾曲して延びることから、回転円板23上の米を外周側に押しやる圧力が強くなり、かつ米に対する衝撃が緩和され粉米の発生が抑えられるが、この形態に限定される必要はなく、突条が湾曲していない場合、あるいは図4に示すように放射方向に直線的に延びている場合も本発明に含まれる。さらに、台座25は必須ではない。
【0012】
【発明の効果】
本発明の研米部材によれば、研米機を家庭用を想定した少量処理向けの場合はいうまでもなく、業務用を想定して大容量化しても、研米ホッパー内の米の循環が十分に行われる。従って、投入した精米に対し必要な研米が行われ、水を使った米研ぎをしなくても炊飯できる無洗米を得ることができ、また研米時間及び排出時間を短縮することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る研米機の研米部材の斜視図である。
【図2】 その平面図である。
【図3】 研米ホッパー内に設置された研米部材と、米の循環を説明する断面図である。
【図4】 研米部材の突条の他の形態を示す平面図である。
【図5】 従来の研米機の研米部材の斜視図である。
【図6】 その研米部材を設置した研米機の断面図である。
【符号の説明】
1 研米部材
9 糠容器
10 研米ホッパー
21 研米部材
22 回転軸
23 回転円板
24 筒状体
25 台座
26 連結部材
27 突条
Claims (3)
- 研米ホッパーの内部に設置されてその底面を覆う回転円板と、回転円板の上方に隙間をあけて設置され、回転円板とともに回転し、かつ外周がブラシ状にされた筒状体からなり、前記回転円板の外径は研米ホッパーの内径よりやや小さく設定されて、両者の間に米が落下せずかつ米が噛み込まない程度の微小隙間があり、回転円板の上面に中央側から外周側に向かう突条が設けられ、前記突条は前記回転円板の回転方向に対して遅れ勝手に直線的に延び又は放射方向に直線的に延びていることを特徴とする研米機における研米部材。
- 研米ホッパーの内部に設置されて底面を覆う回転円板と、回転円板の上方に隙間をあけて設置され、回転円板とともに回転し、かつ外周がブラシ状にされた筒状体からなり、前記回転円板の外径は研米ホッパーの内径よりやや小さく設定されて、両者の間に米が落下せずかつ米が噛み込まない程度の微小隙間があり、回転円板の上面に中央側から外周側に向かう突条が設けられ、前記突条は前記回転円板の回転方向に対して遅れ勝手に湾曲していることを特徴とする研米機における研米部材。
- 上記筒状体とそれが連結された回転軸の間に回転方向に対して進み勝手に傾斜する面を有する圧力部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載された研米機における研米部材。
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JP2001027532A JP3743931B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 研米機における研米部材 |
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