JP3484966B2 - 劣化診断装置を具備した原動電動装置 - Google Patents

劣化診断装置を具備した原動電動装置

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JP3484966B2 JP03833098A JP3833098A JP3484966B2 JP 3484966 B2 JP3484966 B2 JP 3484966B2 JP 03833098 A JP03833098 A JP 03833098A JP 3833098 A JP3833098 A JP 3833098A JP 3484966 B2 JP3484966 B2 JP 3484966B2
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  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの潤滑オ
イル,電動機,発電機等のコイル及び蓄電池の電解液の
劣化度を光学式センサを用いて診断し、その結果を表示
する装置を具備した原動電動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料の供給が容易なエンジンと電気エネ
ルギーを用いる電動機とを利用する原動電動装置には、
エンジンの潤滑オイル,電動機コイル,蓄電池の電解液
が用いられており、それぞれが使用によって劣化する。
そこで、エンジンの寿命延長にはエンジンオイルの管理
が重要で、蓄電池の寿命には電解液の管理が重要とな
る。また、電動機の寿命にはコイルの絶縁特性の管理が
重要である。従来、エンジンオイルは所定の走行距離以
上になると交換することになっている。例えば、走行距
離が約3,000km で交換するかどうかを所定距離走行
後にオイルゲージの先端に付着したオイルの汚れ程度を
目視等で判断し、交換の是非を判断していた。また、電
動機や蓄電池に対しては、交換時期を管理する有効な手
段がないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジンオ
イル,コイルの絶縁樹脂及び蓄電池の電解液の劣化度を
光学式センサを用いて判定し、交換時期を適格に把握す
ることにより、効率的な運転を可能とし、故障を未然に
防止することで、交通事故等の事故の発生を未然に防止
する原動電動装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エンジン
の潤滑オイルの劣化度と近赤外域における単位長さ当た
りの光透過損失スペクトル特性との関係を検討した結
果、近赤外短波長側の光透過損失の増大がスラッジ量
(不溶解成分量)や動粘度,全酸価の値と相関を有する
こと、電動機コイルの表面反射光強度の変化から劣化度
を測定できること、蓄電池電解液の劣化度と近赤外域に
おける光透過損失の変化から劣化度を測定できること、
且つ診断する部位を正確に確認できる劣化診断装置を見
い出した。
【0005】即ち本発明の要旨は次のとおりである。単
色光光源からの照射光を照射用導光体を用いてオイル,
コイル絶縁部及び電解液の表面あるいはバルク中に導
き、該照射用導光体からの出射光は透過距離aなるオイ
ル及び電解液中を透過後、対向して設置した受光用導光
体に入射後、受光部に導かれ、制御・演算部において単
位長さ当たりの光透過損失(α,dB/mm)および2波長
間の光透過損失差(Δα,dB/mm)を演算し、さらに予
め記憶されておいた該オイル及び電解液の劣化度と光透
過損失および光透過損失差との関係(マスターカーブ)
を比較演算することによって劣化度を判定することを特
徴とするオイル及び電解液の劣化診断方法及び装置と、
該照射用導光体からの出射光をコイル表面に照射し、コ
イル表面からの反射光を対向して設置した受光用導光体
に入射後、受光部に導かれ、制御・演算部において反射
吸光度および2波長間の反射吸光度差(ΔAλ)あるい
は反射吸光度比(Aλ′)を演算し、さらに予め記憶さ
れておいた該個コイルの劣化度と反射吸光度,反射吸光
度差および反射吸光度比との関係(マスターカーブ)を
比較演算することによって劣化度を判定することを特徴
とするコイル劣化診断方法及び装置とを具備した原動電
動装置にある。
【0006】なお、前記単色光光源としては、波長63
5nm以上1550nm以下のピーク波長を有する半導
体レーザ(LD)あるいは発光ダイオード(LED)が
入手容易で寿命も長く性能も安定しており好適である。
特に635,650,670,700,785,80
0,820,830,850,870,940,95
0,1300,1310,1550nm等のLD,LE
Dが好適である。上記領域以外の波長の光源では、オイ
ル等の劣化度が比較的小さいうちに受光部内の光検出器
がオーバーレンジとなり、測光不能となる場合がある。
【0007】燃料を燃焼させて動作するエンジンとは、
ガソリン,軽油,LPG,メタノールを燃料とする原動
装置であり、原動電動装置とは、コイルに電流を流して
電動機を駆動する電動装置とエンジンを組み合わせた、
自動車,船舶,バイク等である。電源となる蓄電池とし
ては、Liイオン,Ni・水素,Pb,MCFC,Na
Sなどの二次電池が用いられ、その他太陽電池,コンデ
ンサ等を使用したものも用いられる。自動車用としては
図1,図2に示すような、エンジンを発電用として搭載
するシリーズ型とエンジンと電動機を連結するパラレル
型や両者を組み合わせたシリパラ型のハイブリット車が
ある。
【0008】一般に、オイルや電解液の劣化度と近赤外
域における単位長さ当たりの光透過損失スペクトルと
は、図6で示されるような変化で代表される。これらの
光透過損失スペクトルは測定温度の影響を受けないた
め、運転前の始業点検時での測定でも、運転中の測定で
も同一値が得られる。ここで、2波長間の光透過損失差
でみると、初期ではA−A′間の傾きを、劣化(中)で
はB−B′間の傾きを、劣化(大)ではC−C′間の傾
きを示すことになり、劣化の進行に伴ってその傾きは大
きくなっていく。さらに、ベース値の光透過損失に着目
すると、A′,B′,C′の近傍のピーク(C−H結合
の高調波吸収ピーク)の大きさが変化していないことか
ら、A′,B′,C′の順にスラッジ等の影響に伴う光
散乱損失(いわゆるミー散乱)が増大していることにな
り、その不溶解成分量が検知できることになる。
【0009】さらに、図7には各種使用状況の異なる実
機エンジンオイルと初期品(新油)25の光透過損失ス
ペクトルを示したが、添加剤の影響でここに示した4種
の初期オイルは異なる色を呈しているが、700nm以
上の領域では光透過損失スペクトルは全く同一値を示し
ている。即ち、近赤外光を用いれば、異種オイルの影響
を受けずに診断できるといえる。一例として、図15に
は走行距離,車種,使用状況の異なる様々な実車のエン
ジンオイルの1310nmにおける光透過損失と40℃
における動粘度との関係図を、同様に図16には950
nmと1310nm間における光透過損失差と全酸価値
との関係図を示す。各パラメータは光透過損失及び光透
過損失差と良好な相関を有することがわかる。
【0010】オイルの劣化診断には、上記の方法の他
に、オイル中に含まれるカーボン粒子の量を粒子濃度に
よって変化するエバネツセント波の強度によって評価す
る光学式センサ,可視光と近赤外光の2波長の光源を用
いた吸光度値から劣化パターンに対応した1波長で劣化
度を評価する装置等の使用も可能である。
【0011】また、電動機コイルの劣化度と反射吸光度
スペクトルの変化とは、図10で示されるような変化で
代表される。該図のように劣化に伴って可視領域の短波
長側で反射吸光度は著しい増加を示す。この短波長側で
の反射吸光度の増加は、主に材料の熱酸化劣化反応によ
る電子遷移吸収損失の増大に起因するものである。ま
た、劣化度の増大に伴って反射吸光度Aλは短波長側ほ
ど増加するようになるので、任意の2波長間の反射吸光
度差ΔAλ(=Aλ1−Aλ2)あるいは反射吸光度比
λ′(=Aλ1/Aλ2)も同様に増加する。ここで、λ
1<λ2である。例えば、図10において、波長λ1
(nm)と波長λ2(nm)間の反射吸光度差ΔA
λを、劣化度の大きい材料から順にα1,α2,α3と
すればα1>α2>α3の関係が成立する。反射吸光度
比Aλ′に対しても同様のことが言える。
【0012】上記以外に、光センサを用いて明度,色度
で劣化度を評価する装置、光ファイバで導いた照射光を
絶縁材料と同じ材料で構成されているセンサ部を透過さ
せ、該透過光を受光用光ファイバを通して検出する透過
光方式によるL*a*b表色系に基づいた色度あるいは
色度差による表色演算診断装置等も用いることができ
る。
【0013】この劣化に伴う光透過損失及び反射吸光度
の変化が前記オイルや電解液及びコイルの劣化度を示す
尺度となるパラメータと相関を有するため、光透過損失
及び反射吸光度を測定することのみでオイルや電解液及
びコイルの物性低下を診断できる。
【0014】また、特開平3−226651 号公報に記載され
ているように、劣化度は換算時間θで表すことが一般的
である。換算時間θで表すことにより、様々な劣化履歴
を有する材料であっても、θが等しければ同じ劣化度で
あることを意味する。換算時間θは(1)式で定義され
る。
【0015】
【数1】 θ=t×exp(−ΔE/RT) …(1) ここで、ΔEは劣化のみかけの活性化エネルギー(J/m
ol)、Rは気体定数(J/K/mol)、Tは劣化の絶対温
度(K)、tは劣化時間(h)である。オイル及びコイ
ル劣化のΔEはアレニウスプロットにより容易に算出で
きる。さらに、予め求めておいたオイルやコイルの寿命
点における換算時間をθ0 とすれば、実測から求めた換
算時間θとの差Δθが余寿命に相当する換算時間とな
り、劣化度判定の尺度となる。即ち、余寿命Δθ(h)は
(2)式で表される。
【0016】
【数2】 Δθ(=θ0−θ) …(2) (2)式より時間t以降のオイル及びコイルの平均使用
温度条件が定まれば、それぞれの余寿命の時間Δt(=
0−t)を求めることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を参照して
説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0018】(実施例1)図1〜図3はハイブリット車
のエンジンの潤滑オイル,コイルの絶縁樹脂及び蓄電池
の電解液の劣化診断装置の適用形態を示す模式図であ
る。また、図13に劣化度判定のための演算のフローチ
ャートを示す。図1において制御・演算部11は測定デ
ータ記憶用メモリー,読み出し専用メモリーを内蔵した
マイクロプロセッサからなっており、光源波長の切り替
え,受光強度測定,演算まで行う。本実施例では2波長
を用いた装置での説明をする。オイルの劣化度測定は、
光源としてλ1=950nmの発光ダイオード(LE
D)とλ2=1310nmの半導体レーザ(LD)を用
いた。まず、各光源波長のレファレンス光強度(I0,λ)
を測定する。λ1からの入射光20は光ファイバケーブ
ル8内を通り、透過型プローブ16に導かれる。透過型
プローブ16は図4に示すような内部構造を有してお
り、入射光20は透過型プローブ16内に形成された導
光体23内を伝送し、スリット22に到達する。スリッ
ト22は本実施例では光路長1.0mm に設定されている
が、0.5〜2.0mmまで可変である。スリット内に満た
されているオイル15を透過した後、透過光21′は対
向して設置された導光体23内に再び入射し、受光部1
0へと導かれる。受光部10にてλ1における透過光強
度(Iλ1)を検出し、制御・演算部11にて光透過損失
として演算・記憶される。同様にしてλ2からの入射光
20に対する透過光強度(Iλ2)を測定し、制御・演算
部11にてλ2の光透過損失として演算・記憶する。制
御・演算部11では図8及び図9に示したような予め記
憶されていたオイルの劣化と光透過損失及び光透過損失
差との関係図(マスターカーブ)からオイルの劣化度を
換算時間として算出し、結果を車内に設置されている警
告灯に表示する。
【0019】また、コイルの劣化度測定は、光源として
λ1=650nmとλ2=830nmの半導体レーザ
(LD)を用いた。まず、各光源波長のレファレンス光
強度(I0,λ′)を測定する。λ1からの入射光20は
光ファイバケーブル8内を通り、反射型プローブ18に
導かれる。反射型プローブ18は図5に示すような内部
構造を有しており、入射光20は反射型プローブ18内
に形成された導光体23内を伝送し、コイル表面17に
照射される。コイル表面17からの反射光21″を対向
して設置された導光体23が受け、受光部10へと導か
れる。受光部10にてλ1における反射光強度
(Iλ1′)を検出し、制御・演算部11にて反射吸光度
として演算・記憶される。同様にしてλ2からの入射光
20に対する反射光強度(Iλ2′)を測定し、制御・演
算部11にてλ2の反射吸光度として演算・記憶する。
制御・演算部11では図11,図12に示したような予
め記憶されていたコイルの劣化と反射吸光度差及び反射
吸光度比との関係図(マスターカーブ)からコイルの劣
化度を換算時間として算出し、結果を車内に設置されて
いる警告灯に表示する。
【0020】さらに、電解液の劣化度測定は、光源とし
てλ1=635nmとλ2=830nmの半導体レーザ
(LD)を用いた他は、オイルの劣化度測定と同様に行
った。
【0021】なお、この検査はエンジン始動後セルフチ
ェック機能として作動するシステムとなっている。
【0022】(実施例2)図3は船舶のオイル,コイル
及び電解液劣化診断装置の適用形態を示す模式図であ
る。図14に示す内部構造の透過型プローブ16を用い
た場合の例を説明する。本実施例では2波長の光源とし
て、λ1=940nmの発光ダイオード(LED)とλ
2=1550nmの半導体レーザ(LD)を用いた。ま
ず、各光源波長のレファレンス光強度(I0,λ)を測定
する。λ1からの入射光20は光ファイバケーブル8内
を通り、透過型プローブ16に導かれる。入射光20は
透過型プローブ16内に形成された導光体23内を伝送
し、スリット22に到達する。スリット22は本実施例
では光路長0.5mm に設定されている。スリット内に満
たされているオイル15を透過した後、透過光21′は
対向して設置された導光体23内に再び入射し、受光部
10へと導かれる。受光部10にてλ1における透過光
強度(Iλ1)を検出し、制御・演算部11にて光透過損
失として演算・記憶される。同様にしてλ2からの入射
光20に対する透過光強度(Iλ2)を測定し、制御・演
算部11にてλ2の光透過損失として演算・記憶する。
制御・演算部11では図8及び図9に示したような予め
記憶されていたオイルの劣化と光透過損失及び光透過損
失差との関係図(マスターカーブ)からオイルの劣化度
を換算時間として算出し、結果を船舶内に設置されてい
る警告灯に表示する。
【0023】また、コイルの劣化度測定は、光源として
λ1=635nmとλ2=800nmの半導体レーザ
(LD)を用いた。まず、各光源波長のレファレンス光
量(I0,λ′)を測定する。λ1からの入射光20は光
ファイバケーブル8内を通り、プローブ18に導かれ
る。入射光20はプローブ18内に形成された導光体2
3内を伝送し、コイル表面17に照射される。コイル表
面17からの反射光を対向して設置された導光体23が
受け、受光部10へと導かれる。受光部10にてλ1に
おける反射光強度(Iλ1′)を検出し、制御・演算部1
1にて反射吸光度として演算・記憶される。同様にして
λ2からの入射光20に対する反射光強度(Iλ2′)を
測定し、制御・演算部11にてλ2の反射吸光度として
演算・記憶する。制御・演算部11では図11,図12
に示したような予め記憶されていたコイルの劣化と反射
吸光度との関係図(マスターカーブ)からコイルの劣化
度を換算時間として算出し、結果を船舶内に設置されて
いる警告灯に表示する。なお、この検査はエンジン始動
後セルフチェック機能として作動するシステムとなって
いる。
【0024】(実施例3)図1に示す模式図でオイル劣
化診断装置のみ適用形態について説明する。本実施例で
は2波長の光源として、λ1=850nmの発光ダイオ
ード(LED)とλ2=1550nmの半導体レーザ
(LD)を用いた。まず、各光源波長のレファレンス光
強度(I0,λ)を測定する。λ1からの入射光20は光
ファイバケーブル8内を通り、透過型プローブ16に導
かれる。透過型プローブ16は図14に示すような内部
構造を有しており、入射光20は透過型プローブ16内
に形成された導光体23内を伝送し、スリット22に到
達する。スリット22は本実施例では光路長1.5mm に
設定されている。スリット内に満たされているオイル1
5を透過した後、透過光21′は対向して設置された導
光体23内に再び入射し、受光部10へと導かれる。受
光部10にてλ1における透過光強度(Iλ1)を検出
し、制御・演算部11にて光透過損失として演算・記憶
される。同様にしてλ2からの入射光20に対する透過
光強度(Iλ2)を測定し、制御・演算部11にてλ2の
光透過損失として演算・記憶する。制御・演算部11で
は図8及び図9に示したような予め記憶されていたオイ
ルの劣化と光透過損失及び光透過損失差との関係図(マ
スターカーブ)からオイルの劣化度を換算時間として算
出し、結果を車内に設置されている警告灯に表示する。
なお、この検査はエンジン始動後セルフチェック機能と
して作動するシステムとなっている。
【0025】(実施例4)図1に示す模式図でコイル劣
化診断装置のみ適用形態について説明する。光源として
λ1=670nmとλ2=785nmの半導体レーザ
(LD)を用いた。まず、各光源波長のレファレンス光量
(I0,λ′)を測定する。λ1からの入射光20は光フ
ァイバケーブル8内を通り、反射型プローブ18に導か
れる。入射光20はプローブ18内に形成された導光体
23内を伝送し、コイル表面17に照射される。コイル
表面17からの反射光を対向して設置された導光体23
が受け、受光部10へと導かれる。受光部10にてλ1
における反射光強度(Iλ1′)を検出し、制御・演算部
11にて反射吸光度として演算・記憶される。同様にし
てλ2からの入射光20に対する反射光強度(Iλ2′)
を測定し、制御・演算部11にてλ2の反射吸光度とし
て演算・記憶する。制御・演算部11では図11,図1
2に示したような予め記憶されていたコイルの劣化と反
射吸光度との関係図(マスターカーブ)からコイルの劣
化度を換算時間として算出し、結果を車内に設置されて
いる警告灯に表示する。なお、この検査はエンジン始動
後セルフチェック機能として作動するシステムとなって
いる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンの潤滑オイ
ル,電動機コイルの絶縁樹脂及び蓄電池の電解液の劣化
度を測定温度や初期の色等の影響を受けることなく精度
よく劣化診断でき、これにより寿命前にオイル,コイ
ル,電解液を交換できるので、原動電動装置の突然の故
障による事故等を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリーズハイブリットシステム車のオイル,コ
イル及び電解液劣化診断装置の適用形態を示す模式図。
【図2】パラレルハイブリットシステム車への適用形態
を示す模式図。
【図3】プローブの設置形態を示す模式図。
【図4】透過型プローブ内光センサの内部構造図。
【図5】反射型プローブ内光センサの内部構造図。
【図6】劣化に伴う光透過損失スペクトルの変化。
【図7】各種使用状況の異なる実機エンジンオイルと新
油の光透過損失スペクトル。
【図8】光透過損失をパラメータにした診断マスターカ
ーブの例。
【図9】光透過損失差をパラメータにした診断マスター
カーブの例。
【図10】コイルの劣化に伴う反射吸光度スペクトルの
変化。
【図11】反射吸光度差をパラメータにした診断マスタ
ーカーブの例。
【図12】反射吸光度比をパラメータにした診断マスタ
ーカーブの例。
【図13】劣化度判定のための診断のフローチャート。
【図14】透過型プローブ内光センサの内部構造図。
【図15】各種使用状況の異なる実機エンジンオイルの
光透過損失と動粘度との関係図。
【図16】各種使用状況の異なる実機エンジンオイルの
光透過損失と全酸価との関係図。
【符号の説明】
1…エンジン、2…発電機、3…電動機、4…インバー
タ、5…蓄電池、6…減速機、7…診断装置、8…光フ
ァイバケーブル、9…光源部、10…受光部、11…制
御・演算部、12…メーターパネル、13…警告灯、1
4…変速機、15…オイル、16…透過型プローブ、1
7…コイル、18…反射型プローブ、19…電解液、2
0…入射光、21′…透過光、21″…反射光、22…
スリット、23…導光体、24…光遮へい部、25…初
期品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 7/18 H02K 7/18 B (56)参考文献 特開 平9−107601(JP,A) 特開 平8−62207(JP,A) 特開 平6−341954(JP,A) 特開 平8−15131(JP,A) 特開 平7−311147(JP,A) 特開 平2−236440(JP,A) 特開 平6−34541(JP,A) 特開 平7−72072(JP,A) 特開 平2−78920(JP,A) 特開 平7−12723(JP,A) 特開 昭62−177434(JP,A) 実開 平2−31316(JP,U) 実開 昭62−180753(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/00 B60L 11/14 F01M 11/10 G01N 21/27 H01M 10/48 H02K 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼させて動作するエンジンと、 コイルに電流を流して電動機を駆動する電動装置と、 電源としての蓄電池と、を有する原動電動装置であっ
    て、 波長が異なる少なくとも2種以上の単色光光源を有する
    光源部と、 該光源部からの照射光を前記エンジンのオイル中に導く
    照射用導光体と、 前記エンジンのオイル中から透過した光を外部に導く受
    光用導光体と、 該受光用導光体からの光の強度を検出する受光部と、 該受光部において検出された光の強度から2波長間の光
    透過損失差を演算・記憶し、予め記憶されていたオイル
    の劣化と光透過損失差とのマスターカーブに基づいて前
    記オイルの劣化度を換算時間として算出する制御・演算
    部と、を有する電動原動装置。
  2. 【請求項2】 燃料を燃焼させて動作するエンジンと、 コイルに電流を流して電動機を駆動する電動装置と、 電源としての蓄電池と、を有する原動電動装置であっ
    て、 波長が異なる少なくとも2種以上の単色光光源を有する
    光源部と、 該光源部からの照射光を前記蓄電池における電解液中に
    導く照射用導光体と、 前記蓄電池の電解液中から透過した光を外部に導く受光
    用導光体と、 該受光用導光体からの光の強度を検出する受光部と、 該受光部において検出された光の強度から2波長間の光
    透過損失差を演算・記憶し、予め記憶されていた電解液
    の劣化と光透過損失差とのマスターカーブに基づいて前
    記電解液の劣化度を換算時間として算出する制御・演算
    部と、を有する電動原動装置。
  3. 【請求項3】 前記照射用導光体は前記電動装置における
    コイル表面にも前記照射光を導き、 前記受光用導光体は前記コイル表面から反射した光も外
    部に導き、 前記制御・演算部は、予めコイルの劣化と光透過損失差
    とのマスターカーブを 記憶しており、該マスターカーブに基づいて前記コイル
    の劣化度を換算時間として算出することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の電動原動装置
  4. 【請求項4】前記光源は635〜1550nmにピーク
    波長を有する半導体レーザあるいは発光ダイオードを用
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の電動原動装置。
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