JP3484848B2 - 流体封入式筒型マウント装置とその製造方法 - Google Patents
流体封入式筒型マウント装置とその製造方法Info
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Description
用に基づいて防振効果が発揮される、自動車用エンジン
マウント等に用いて好適な流体封入式筒型マウント装置
に係り、特に合成樹脂製のブラケットを備えた流体封入
式筒型マウント装置に関するものである。
介装されて、それら両部材を防振連結するマウント装置
の一種として、防振連結される一方の部材に取り付けら
れるブラケットにマウント装着孔を設けて、防振連結さ
れる他方の部材に取り付けられる軸部材を、かかるマウ
ント装着孔に挿通配置すると共に、これら軸部材とブラ
ケットを本体ゴム弾性体を介して弾性的に連結する一
方、非圧縮性流体が封入された流体室を形成して、振動
入力時に流動せしめられる流体の共振作用等の流動作用
に基づいて防振効果を得るようにした筒型マウント装置
が知られており、自動車用エンジンマウントやデフマウ
ント,サスペンションブッシュ等に用いられている。
目的として、実開平6−76731号公報等に記載され
ているように、合成樹脂製のブラケットを採用すること
が検討されている。ところが、本体ゴム弾性体の外周面
を、直接に、合成樹脂製のブラケットにおけるマウント
装着孔の内周面に固着すると、軸部材とブラケットの間
への荷重入力時に、本体ゴム弾性体とブラケットの間に
局部的な集中的荷重が作用し易く、十分なブラケット強
度を確保しようとするとブラケットの大型化が避けられ
ないという問題があった。
部材を設けて、過大な振動荷重入力時における軸部材と
ブラケットの相対的変位量乃至は本体ゴム弾性体の変形
量を制限する場合には、ストッパ部材を介して軸部材と
ブラケットが当接せしめられた際に、非常に大きなスト
ッパ荷重が集中的にブラケットに及ぼされることから、
ブラケット強度の確保が、より大きな問題となる。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、部材の大型化等を伴うことなく、ブラケッ
トの耐入力荷重強度を有利に確保することのできる、合
成樹脂製ブラケットを備えた流体封入式筒型マウント装
置を提供することにある。
対的変位量規制時におけるストッパ荷重に対する耐入力
荷重強度も、部材の大型化や構造の複雑化等を伴うこと
なく、有利に確保することのできる、合成樹脂製ブラケ
ットを備えた流体封入式筒型マウント装置を提供するこ
とも、解決課題とする。
入式筒型マウント装置に関する本発明の特徴とするとこ
ろは、(a)少なくとも軸方向一方の側に開口する筒状
のハウジング部を有すると共に、該ハウジング部におけ
る軸直角方向で対向位置する筒壁部を貫通してマウント
装着孔が設けられた合成樹脂製のブラケットと、(b)
該ブラケットの前記ハウジング部におけるマウント装着
孔に挿通配置された軸部材と、(c)前記ブラケットの
前記ハウジング部内に配されて、該ハウジング部の周壁
部に固着されることにより、該ハウジング部内において
該ハウジング部の軸方向一方の側に開口するポケット部
を形成すると共に、前記軸部材を該ハウジング部に弾性
的に連結する本体ゴム弾性体と、(d)該本体ゴム弾性
体の前記ハウジング部に取り付けられる外周面に接着さ
れて、該ハウジング部に固着されることにより、それら
本体ゴム弾性体とハウジング部の間に介在せしめられ
た、前記ポケット部の形成部分に窓部を備えた金属プレ
ートと、(e)該金属プレートにおける窓部の周縁部間
に跨がって一体形成されて、前記軸部材に対して前記ポ
ケット部の開口部側に所定距離を隔てて対向位置せしめ
られたストッパ部と、(f)前記ブラケットの前記ハウ
ジング部における前記ポケット部の開口部に配設されて
該開口部を閉塞することにより、内部に非圧縮性流体が
封入された流体室を形成する蓋部材とを、含んで構成し
たことにある。
封入式筒型マウント装置においては、本体ゴム弾性体の
外周面に接着されて、ブラケット(ハウジング部)との
間に介在せしめられた金属プレートによって、本体ゴム
弾性体に惹起される局部的な応力が分散されてブラケッ
トに伝達されることから、ブラケットに対する集中的な
作用荷重が軽減乃至は防止されて、ブラケットの耐入力
荷重強度が有利に確保されるのである。
においては、金属プレートに一体形成されたストッパ部
に対する軸部材側の当接によって、軸部材とブラケット
の相対的変位量が制限されることから、部品点数の増加
を伴うことなく簡単な構造をもってストッパ機構が実現
される。
軸部材側のストッパ部への当接によるストッパ荷重は、
金属プレートによって分散されてブラケットに伝達され
ることから、ブラケットに対する集中的な作用荷重が軽
減乃至は防止されて、ストッパ荷重に対する耐入力荷重
強度も有利に確保されるのである。
トの要求特性等に応じて、従来から公知の各種のものが
適宜に選択,採用され得、例えば、低粘性流体を封入し
て流体の共振作用に基づく防振効果を利用したり、高粘
性流体を封入して流体のずり剪断作用等に基づく減衰効
果を利用したりすること等が可能である。より具体的に
は、例えば、請求項2に記載されているように、蓋部材
の少なくとも一部を可撓性膜にて構成し、該蓋部材を前
記ハウジング部の開口周縁部に対して直接又は間接に溶
着固定すると共に、前記流体室内に仕切部材を配して、
該ハウジング部の開口周縁部と該蓋部材の間で外周縁部
を挟持固定せしめることにより、前記流体室を該仕切部
材によって二分せしめて、該仕切部材を挟んで位置する
両側に、壁部の一部が前記本体ゴム弾性体で構成された
受圧室と壁部の一部が前記可撓性膜で構成された平衡室
を形成すると共に、それら受圧室と平衡室を相互に連通
するオリフィス通路を形成することによって、流体室が
構成され得る。このような構成を採用すれば、振動入力
時に受圧室と平衡室の間でオリフィス通路を通じて流動
せしめられる流体の共振作用等の流動作用に基づいて有
効な防振効果を得ることが出来る。しかも、本体ゴム弾
性体からブラケットへの入力荷重は、金属プレートを通
じてハウジング部に入力せしめられ、蓋部材のハウジン
グ部への取付部位に対する大きな荷重の作用が回避され
ることから、溶着によって蓋部材をハウジング部に対し
て十分な強度で固着することが可能となり、マウント装
置の耐荷重強度を十分に確保しつつ、蓋部材の取付性が
有利に向上され得る。
ジング部に対して適当な接着剤で接着したり、形状的に
係合させたりすることにより、直接固着することも可能
であるが、請求項3に記載されているように、金属プレ
ートの外周面に取付ゴム層を接着し、該取付ゴム層の外
周面をブラケットのハウジング部に接着せしめることに
より、かかる金属プレートを取付ゴム層を介してハウジ
ング部に固着することが、好ましい。なお、取付ゴム層
は、例えば本体ゴム弾性体と一体形成することにより容
易に形成することが出来、特に、本体ゴム弾性体と取付
ゴム層を一体形成して金属プレートに加硫接着せしめる
ことにより、本体ゴム弾性体と取付ゴム層を金属プレー
トに対して容易に且つ強固に固着することが出来る。ま
た、取付ゴム層は、本体ゴム弾性体の外周面におけるブ
ラケットへの固着面の略全面に亘って配設されていれば
良く、必ずしも本体ゴム弾性体の外周面の全体を覆うよ
うに配設する必要はない。
トを直接に合成樹脂製ブラケットに接着する場合に比し
て、金属プレートをブラケットに対して強固に固着する
ことが出来、それによって、本体ゴム弾性体をブラケッ
トに対して大きな固着強度と優れた耐久性をもって取り
付けることが出来る。即ち、金属プレートとブラケット
の間に取付ゴム層を介在せしめて、金属プレートとブラ
ケットの固着強度を、金属プレートと取付ゴム層の接着
強度と取付ゴム層とブラケットの接着強度によって得る
ようにして、十分な接着強度を得ることが難しい金属と
合成樹脂の接着面を無くしたことから、金属プレートを
合成樹脂製ブラケットに対して容易に且つ強固に固着す
ることが出来るのである。しかも、金属プレートと合成
樹脂製ブラケットの熱膨張差に起因して、それら両部材
間に作用する力も、それら両部材間に介在せしめられた
取付ゴム層によって吸収されて、接着面への悪影響が軽
減され、ガタ等の発生が防止されることから、金属プレ
ートとブラケットの固着部分において一層優れた耐久性
が発揮される。
されているように、防振連結される一方の部材にブラケ
ットを取り付けるための取付金具を、該ブラケットに固
着せしめると共に、かかる取付金具に対して、金属プレ
ートを連結固定することも可能である。このような構成
を採用すれば、本体ゴム弾性体から金属プレートを通じ
てブラケットに及ぼされる荷重が、金属プレートから取
付金具を介して防振連結される部材に対して直接に伝達
されることとなり、ブラケットにおける合成樹脂製部分
への作用荷重が軽減されることから、ブラケットの耐荷
重強度が一層向上され得るのである。
記載されているように、本体ゴム弾性体における軸部材
を挟んで流体室とは反対側に位置する部分に、該軸部材
の軸方向に貫通して延びる空所を形成することにより、
該本体ゴム弾性体を、実質的に、軸部材とブラケットの
ハウジング部との間において該空所とは反対側の略半周
に亘って介在せしめると共に、該空所とは反対側に位置
する本体ゴム弾性体の外周面に対して、空所側に向かっ
て開口する金属プレートを接着せしめて、該金属プレー
トを介して、本体ゴム弾性体の外周面をブラケットのハ
ウジング部に固着せしめた構成が、好適に採用される。
によって、本体ゴム弾性体における引張応力の発生を軽
減乃至は防止することが出来ると共に、筒状の金属プレ
ートを用いる必要がないことから、金属プレートをプレ
ス成形等で容易に形成することが出来るといった利点が
ある。
体において、金属プレートの窓部を通じてポケット部に
開口する凹所を設けると共に、ストッパ部を該凹所内に
突出して形成する構成が好適に採用される。このような
構成を採用すれば、本体ゴム弾性体に形成された凹所に
よって、流体室の容積を容易に確保することが出来ると
共に、ストッパ部を凹所内に突出させることにより、マ
ウントの大型化を伴うことなく、ストッパクリアランス
(軸部材とブラケットの相対的な許容変位量)を広い範
囲で適宜に設定することが可能となる。
た流体封入式筒型マウント装置の製造方法であって、
(a)本体ゴム弾性体に対して軸部材および金属プレー
トが接着されたマウント本体を準備する工程と、(b)
ブラケットの成形型に該マウント本体をセットし、成形
型の成形キャビティに樹脂材料を充填することによりブ
ラケットを形成すると共に、マウント本体の金属プレー
トをブラケットに固着せしめて、マウント本体をブラケ
ットに組み付ける工程とを、含む流体封入式筒型マウン
ト装置の製造方法をも、特徴とする。
トの成形と同時に、取付ゴム層をブラケットに接着せし
めて、マウント本体をブラケットに組み付けることがで
きることから、本発明に係る流体封入式筒型マウント装
置を、容易に製造することが出来ると共に、ブラケット
成形時の樹脂充填圧で取付ゴム層に圧縮力を加えたり、
金属プレートを変形させて本体ゴム弾性体に予圧縮を及
ぼすことも可能となるのである。
本体をブラケットに組み付けた後、ポケット部に非圧縮
性流体を注入し、該ポケット部の開口を蓋部材によって
閉塞せしめて流体室を形成することが好ましく、それに
よって、マウント装置の表面への流体の付着を伴うこと
なく、流体室に対して非圧縮製流体を容易に注入して封
鎖することができる。
ト装置の製造方法は、このような方法に限定されるもの
ではなく、例えば、マウント本体とブラケットを別途形
成し、マウント本体をブラケットのハウジング部におけ
るマウント装着孔に圧入して組み付けること等も可能で
ある。
的に明らかにするために、本発明の実施例について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。
実施例としての自動車用エンジンマウント10が示され
ている。このエンジンマウント10は、ブラケット12
のマウント装着孔14に対して軸部材としての内筒金具
16が挿通配置されると共に、それら内筒金具16とブ
ラケット12が本体ゴム弾性体18によって弾性的に連
結された構造を有している。そして、かかるエンジンマ
ウント10は、内筒金具16およびブラケット12が、
パワーユニットおよび車体の各何れか一方に取り付けら
れることにより、パワーユニットを車体に対して防振支
持せしめるようになっている。なお、そのような装着状
態下では、本体ゴム弾性体18に対して、パワーユニッ
トによる載荷重が及ぼされることとなる。
強されたポリアミド樹脂等の合成樹脂材料によって形成
されており、上方に向かって開口する有底の矩形筒体形
状を有するハウジング部20を備えている。また、該ハ
ウジング部20の底壁部21の外周縁部には、外方に向
かって張り出す一対の平板状の脚部22,22が一体形
成されており、これら各脚部22に対して、取付筒金具
24が埋設固着されて、かかる取付筒金具24に挿通さ
れるボルト等によって、ブラケット12が、図示しない
パワーユニット側または車体側に取り付けられるように
なっている。
は、一対の壁部の対向方向に貫通して延びるマウント装
着孔14が、略半円型の断面形状をもって形成されてい
る。そして、図4にも示されているように、このマウン
ト装着孔14に対して、マウント本体28が内挿配置さ
れて組み付けられている。かかるマウント本体28は、
小径円筒形状の内筒金具16と、該内筒金具16の外周
面を所定距離を隔てて略半周に亘って覆うように配設さ
れた略半円筒形状の金属プレート30が、それらの間に
介装された本体ゴム弾性体18によって弾性的に連結さ
れた構造とされており、本体ゴム弾性体18に対して内
筒金具16と金属プレート30が加硫接着された一体加
硫形成品として形成されている。要するに、本体ゴム弾
性体18は、略半円型断面のブロック形状を有してお
り、その略中心部分を軸方向に貫通して内筒金具16が
配設されて加硫接着されていると共に、円形外周面に金
属プレート30が加硫接着されているのである。
レート30には、周方向中央部分に開口する窓部32が
形成されている。また一方、本体ゴム弾性体18には、
図1,2に示されているように、外周面上に開口する凹
所34が設けられており、この凹所34が、窓部32を
通じて金属プレート30の外周面に開口せしめられてい
る。
2の周方向中央部分において、該窓部32の両側端縁部
間を軸方向に跨いで延びるストッパ部36が一体形成さ
れている。このストッパ部36は、凹所34内に入り込
むように屈曲されており、凹所34の底面に対して所定
距離を隔てて対向位置せしめられている。換言すれば、
ストッパ部36は、内筒金具16に対して、凹所34の
底壁を構成する本体ゴム弾性体18を介して、軸直角方
向に所定距離を隔てて対向位置せしめられており、内筒
金具16が、凹所34の底壁を構成する本体ゴム弾性体
18を介して、ストッパ部36に当接することによっ
て、内筒金具16と金属プレート30の軸直角方向にお
ける相対的変位量、延いては本体ゴム弾性体18の弾性
変形量が制限されるようになっているのである。
その略全面を覆うように薄肉の取付ゴム層38が形成さ
れている。この取付ゴム層38は、本体ゴム弾性体18
と一体形成されており、金属プレート30に対して加硫
接着されている。
本体28は、金属プレート30の外周面に設けられた取
付ゴム層38が、ハウジング部20に設けられたマウン
ト装着孔14の内周面に固着されることによって、かか
るマウント装着孔14に内挿された状態で、ブラケット
12に対して組み付けられており、それによって、内筒
金具16が、ブラケット12に対して、本体ゴム弾性体
18を介して弾性的に連結されている。
20の底壁部21の間には、軸方向に貫通する空所40
が形成されており、それによって、本体ゴム弾性体18
が、実質的に、内筒金具16とハウジング部20の間に
おいて、マウント装着孔14の略半周に亘って介装され
ている。特に、本実施例では、内筒金具16がハウジン
グ部20の底壁部21から離隔する方向(図1,2中、
上方向)に変位するように、内筒金具16とブラケット
12の間にパワーユニットによる載荷重が及ぼされるよ
うになっており、その際、空所40によって、本体ゴム
弾性体18における引張応力の発生が軽減乃至は防止さ
れるようになっている。
ト12(ハウジング部20)への接着は、例えば、マウ
ント本体28を製作した後、その取付ゴム層38の外周
面に適当な接着剤を塗布すること等によって接着剤層を
形成し、その後、マウント本体28をブラケット12の
成形型にセットせしめて、取付ゴム層38の外周側に形
成された成形キャビティに加熱溶融した合成樹脂材料を
充填してブラケット12を成形することによって、ブラ
ケット12の形成と同時に行うことが出来る。なお、接
着剤としては、例えば、特公平7−55510号公報等
に開示されているようなクロロスルホン化ポリエチレン
系の加硫接着剤が好適に用いられ、より好適には、取付
ゴム層38の外周面上に接着剤層を形成した後、マウン
ト本体28をオーブン等で加熱して加硫接着剤を活性化
した状態下で、加硫接着剤層の外周側でブラケット12
を成形することによって、取付ゴム層38とブラケット
12をより強固に接着することが出来る。
けられたブラケット12にあっては、ハウジング部20
の筒壁部23が、軸方向中間部分において、本体ゴム弾
性体18によって流体密に仕切られており、以て、ハウ
ジング部20内において、本体ゴム弾性体18を底壁部
として軸方向上方に向かって開口するポケット部42が
形成されている。なお、このポケット部42には、マウ
ント本体28に形成された凹所34が開口せしめられて
おり、かかる凹所34を含んで、ポケット部42が構成
されている。
42の開口部に対して、仕切部材としての仕切板44が
配設されていると共に、この仕切板44の外側に、更
に、可撓性膜としての変形容易な薄肉のゴム膜46と、
合成樹脂製の溶着カバー48が重ね合わされて配設され
ている。これら仕切板44,ゴム膜46および溶着カバ
ー48は、何れも略矩形平面形状を有しており、仕切板
44とゴム膜46の外周縁部を、ブラケット12の軸方
向端面の内周部分に順次重ね合わせた上から、溶着カバ
ー48の外周縁部が重ね合わされて、この溶着カバー4
8の最外周縁部50が、仕切板44およびゴム膜46の
外周面を覆うようにしてブラケット12側に延び出さ
れ、ブラケット12の軸方向端面の外周部分に溶着固定
されていることによって、仕切板44とゴム膜46の外
周縁部が、ブラケット12の軸方向端面と溶着カバー4
8の間で挟持されて、ブラケット12に対して間接的に
溶着固定されている。
ゴム膜46によって流体密に覆蓋されて、内部に所定の
非圧縮性流体が封入された流体室が形成されていると共
に、この流体室が、仕切板44によって仕切られて、該
仕切板44を挟んで位置する両側に、壁部の一部が本体
ゴム弾性体18によって構成された受圧室52と、壁部
の一部がゴム膜46によって構成された平衡室54が形
成されている。かかる受圧室52は、内筒金具16とブ
ラケット12の間に振動が入力された際、本体ゴム弾性
体18の弾性変形に基づいて内圧変化が惹起されるよう
になっている一方、平衡室54は、ゴム膜46の変形に
基づいて容積変化が許容されるようになっている。
に開口して周方向に延びる周溝56が形成されており、
この周溝56がブラケット12の筒壁部23で覆蓋され
ることによって、筒壁部23の内周面に沿って周方向に
延び、連通孔58,60を通じて受圧室52と平衡室5
4に連通せしめられたオリフィス通路62が形成されて
いる。そして、振動入力時に、受圧室52と平衡室54
の間に惹起される相対的な内圧変動に基づいて、これら
受圧室52と平衡室54の間でオリフィス通路62を通
じての流体流動が生ぜしめられることにより、流体の共
振作用等の流動作用に基づく防振効果が発揮されるよう
になっている。
は、ストッパ部36が、内筒金具16の軸方向両側の側
壁部間に跨がって延びる状態で位置せしめられている。
これにより、内筒金具16とブラケット12の間にバウ
ンド方向(内筒金具16が底壁部21から離隔する方
向)の過大な振動荷重が入力された際、内筒金具16が
ストッパ部36に当接して変位規制されることにより、
内筒金具16とブラケット12の相対的変位量が制限さ
れるようになっている。なお、内筒金具16とストッパ
部36の当接時には、凹所34の底壁を構成する本体ゴ
ム弾性体18によって衝撃が緩和されるようになってい
る。
マウント10においては、本体ゴム弾性体18のブラケ
ット12に対する取付面の略全面に亘って金属プレート
30が配設されており、内筒金具16とブラケット12
の間に荷重が入力された際、本体ゴム弾性体18に惹起
される応力が、この金属プレート30によって広い範囲
に分散されてブラケット12に伝達されることから、ブ
ラケット12に対する局部的な荷重作用が防止されて、
エンジンマウント10の耐入力荷重強度が有利に確保さ
れるのである。
が、取付ゴム層38を介して、合成樹脂製のブラケット
12に接着されていることから、金属プレート30のブ
ラケット12に対する固着強度を容易に且つ一層有利に
確保することができる。しかも、取付ゴム層38は、金
属プレート30とブラケット12の熱膨張差等に起因す
る部材間の寸法変化等を吸収し得ることから、大きな温
度変化に晒されるような場合にも、極めて優れた耐久性
が発揮されることとなる。
されるものでないが、0.8〜2.5mm程度に設定する
ことる望ましく、それによって、マウント本体のばね特
性への大きな影響を伴うことなく、上述の如き効果を有
効に奏し得る取付ゴム層38を、良好なる成形性をもっ
て形成することが出来る。
においては、ストッパ機構を構成するストッパ部36が
金属プレート30に一体形成されていることから、特別
な部材を必要とすることなく、バウンド方向のストッパ
機構が簡単な構造をもって有利に実現されるのであり、
また、内筒金具16の当接によってストッパ部36に及
ぼされるストッパ荷重が、金属プレート30に伝達され
た後、上記本体ゴム弾性体18から及ぼされる入力荷重
と同様、金属プレート30によって広い範囲に分散され
てブラケット12に伝達されることから、ストッパ荷重
に対する耐入力荷重強度も有利に確保されるのである。
される入力荷重や、ストッパ部36に及ぼされるストッ
パ荷重が、何れも、金属プレート30を介してブラケッ
ト12のハウジング部20に及ぼされることとなり、流
体室を密封するための溶着カバー48とブラケット12
の溶着部位には殆ど荷重が及ぼされないことから、溶着
カバー48の溶着部位に大きな耐荷重強度が要求される
ようなこともなく、優れた流体密性を容易に且つ安定し
て確保することが出来るといった利点もある。
ト30の外周面の略全面に亘って取付ゴム層38が設け
られていたが、かかる取付ゴム層38は、必ずしも設け
る必要はなく、図6及び図7に示されているように、金
属プレート30の外周面を、直接に、ブラケット12に
対して固着することも可能である。
型内にマウント本体28をセットしてブラケット12を
成形する場合には、例えば金属プレート30の端縁部等
をブラケット12の成形キャビティ内に突出位置せしめ
てブラケット12を形成することにより、金属プレート
30の端縁部等をブラケット12の内部に埋め込んで把
持固着させることが可能であり、それによって、金属プ
レート30のブラケット12に対する固着強度の向上が
図られる。
属プレート30の周方向両側を、ブラケット12の底壁
部21側に延び出させて両外方に屈曲させることによ
り、脚部22,22内にまで延びて埋設位置せしめられ
る延長部66,66を形成すると共に、それらの延長部
66,66を、各脚部22に埋設された取付筒金具24
に対して係止固定することも可能である。このような構
造を採用すれば、金属プレート30を通じてブラケット
12に及ぼされる荷重が、取付筒金具24,24を介し
て、パワーユニット側または車体側に伝達されることと
なり、合成樹脂材料で形成されたブラケット12のハウ
ジング部20への入力荷重が効果的に軽減されることか
ら、ブラケット12の入力荷重およびストッパ荷重に対
する強度が一層有利に確保されるのである。
易とするために、前記第一の実施例と同様な構造とされ
た部材および部位に対して、それぞれ、第一の実施例と
同一の符号を付しておく。
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
状の金属プレート30が採用されていたが、筒形状の金
属プレートを採用することも、勿論可能である。そし
て、筒形状の金属プレートを用いれば、内筒金具16に
対してリバウンド方向で対向位置するストッパ部を、金
属プレートによって直接形成したり、或いは金属プレー
トによって補強することも出来る。
方に屈曲させることによって、ブラケット12における
マウント装着孔14の開口周縁部を覆う保護カバーを、
金属プレート30によって形成することも可能であり、
このような保護カバーを形成することにより、特別な部
品点数の増加等を伴うことなく、ブラケット12に対し
て他部材が当接した場合等におけるブラケット12の損
傷を防止することが出来る。
部20やマウント装着孔14等の具体的形状は、マウン
ト配設スペースや入力荷重,本体ゴム弾性体形状等を考
慮して適宜に設定されるものであり、限定されるもので
はない。例えば、前記実施例では、ブラケット12のハ
ウジング部20が、底壁部21を有する有底筒形状を有
していたが、底壁部を有しない筒形状のハウジング部等
を採用することも可能である。
けるポケット部の開口部を閉塞する蓋部材の具体的構造
は、前記実施例のものに限定されるものではない。例え
ば、ゴム膜46の外周縁部に合成樹脂製や金属製の環状
取付部材を固着し、該環状取付部材をハウジング部に対
して溶着乃至は接着固定することにより、ポケット部の
開口部を閉塞せしめること等も可能である。また、高粘
性流体を封入せしめて粘性作用等に基づく減衰効果を得
るような場合には、必ずしも蓋部材に可撓性膜を設ける
必要がなく、剛性の蓋部材を採用することも可能であ
る。
用エンジンマウントに適用したものの具体例を示した
が、本発明は、その他、自動車用ボデーマウントやデフ
マウント,ブッシュ等、或いは自動車以外の各種筒型マ
ウント装置に対して、適用可能であることは、言うまで
もない。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
勿論である。
に従う構造とされた流体封入式筒型マウント装置におい
ては、金属プレートに一体形成されたストッパ部によっ
て、軸部材とブラケットの相対的変位量を制限するスト
ッパ機構が、特別な部品点数の増加を伴うことなく有利
に構成されるのであり、しかも、ブラケットに及ぼされ
る入力荷重およびストッパ荷重が、何れも、金属プレー
トによって分散されることから、ブラケットに対する集
中荷重の作用が回避されて、ブラケットの耐荷重強度お
よび耐久性が飛躍的に向上され得るのである。
形成と同時に、マウント本体をブラケットに組み付ける
ことが可能であり、本発明に従う構造とされた流体封入
式筒型マウント装置を、容易に製作することが出来るの
である。
トを示す横断面図である。
ラケットの成形品を示す斜視図である。
属プレートを示す斜視図である。
を示す横断面図である。
ントを示す横断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも軸方向一方の側に開口する筒
状のハウジング部を有すると共に、該ハウジング部にお
ける軸直角方向で対向位置する筒壁部を貫通してマウン
ト装着孔が設けられた合成樹脂製のブラケットと、 該ブラケットの前記ハウジング部におけるマウント装着
孔に挿通配置された軸部材と、 前記ブラケットの前記ハウジング部内に配されて、該ハ
ウジング部の周壁部に固着されることにより、該ハウジ
ング部内において該ハウジング部の軸方向一方の側に開
口するポケット部を形成すると共に、前記軸部材を該ハ
ウジング部に弾性的に連結する本体ゴム弾性体と、 該本体ゴム弾性体の前記ハウジング部に取り付けられる
外周面に接着されて、該ハウジング部に固着されること
により、それら本体ゴム弾性体とハウジング部の間に介
在せしめられた、前記ポケット部の形成部分に窓部を備
えた金属プレートと、 該金属プレートにおける前記窓部の周縁部間に跨がって
一体形成されて、前記軸部材に対して前記ポケット部の
開口部側に所定距離を隔てて対向位置せしめられたスト
ッパ部と、 前記ブラケットの前記ハウジング部における前記ポケッ
ト部の開口部に配設されて該開口部を閉塞することによ
り、内部に非圧縮性流体が封入された流体室を形成する
蓋部材とを、有することを特徴とする流体封入式筒型マ
ウント装置。 - 【請求項2】 前記蓋部材の少なくとも一部が可撓性膜
にて構成されており、該蓋部材が前記ハウジング部の開
口周縁部に対して直接又は間接に溶着固定されていると
共に、前記流体室内に仕切部材が配されて、該ハウジン
グ部の開口周縁部と該蓋部材の間で外周縁部を挟持固定
されることにより、前記流体室が該仕切部材によって二
分せしめられて、該仕切部材を挟んで位置する両側に、
壁部の一部が前記本体ゴム弾性体で構成された受圧室
と、壁部の一部が前記可撓性膜で構成された平衡室が形
成されていると共に、それら受圧室と平衡室を相互に連
通するオリフィス通路が形成されている請求項1に記載
の流体封入式筒型マウント装置。 - 【請求項3】 前記金属プレートの外周面に取付ゴム層
が接着されており、該取付ゴム層の外周面が前記ブラケ
ットのハウジング部に接着されることにより、かかる金
属プレートが該取付ゴム層を介して該ハウジング部に固
着されている請求項1又は2に記載の流体封入式筒型マ
ウント装置。 - 【請求項4】 防振連結される一方の部材に前記ブラケ
ットを取り付けるための取付金具が、該ブラケットに固
着されていると共に、かかる取付金具に対して、前記金
属プレートが連結固定されている請求項1乃至3の何れ
かに記載の筒型マウント装置。 - 【請求項5】 前記本体ゴム弾性体における前記軸部材
を挟んで前記流体室とは反対側に位置する部分に、該軸
部材の軸方向に貫通して延びる空所が形成されているこ
とにより、該本体ゴム弾性体が、実質的に、該軸部材と
前記ブラケットのハウジング部との間において該空所と
は反対側の略半周に亘って介在せしめられていると共
に、該空所とは反対側に位置する本体ゴム弾性体の外周
面に対して、該空所側に向かって開口する前記金属プレ
ートが接着せしめられて、該金属プレートを介して、か
かる本体ゴム弾性体の外周面が前記ブラケットのハウジ
ング部に固着されている請求項1乃至4の何れかに記載
の筒型マウント装置。 - 【請求項6】 前記本体ゴム弾性体において、前記金属
プレートの窓部を通じて前記ポケット部に開口する凹所
が設けられていると共に、前記ストッパ部が該凹所内に
突出して形成されている請求項1乃至5の何れかに記載
の筒型マウント装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の流体封
入式筒型マウント装置の製造方法であって、 前記本体ゴム弾性体に対して前記軸部材および前記金属
プレートが接着されたマウント本体を準備する工程と、 前記ブラケットの成形型に該マウント本体をセットし、
該成形型の成形キャビティに樹脂材料を充填することに
より前記ブラケットを形成すると同時に、該マウント本
体の前記金属プレートを該ブラケットに固着せしめて、
該マウント本体を該ブラケットに組み付ける工程とを、
有することを特徴とする流体封入式筒型マウント装置の
製造方法。 - 【請求項8】 前記マウント本体を前記ブラケットに組
み付けた後、前記ポケット部に非圧縮性流体を注入し、
該ポケット部の開口を前記蓋部材によって閉塞せしめて
前記流体室を形成する請求項7に記載の流体封入式筒型
マウント装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33515495A JP3484848B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 流体封入式筒型マウント装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33515495A JP3484848B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 流体封入式筒型マウント装置とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177867A JPH09177867A (ja) | 1997-07-11 |
JP3484848B2 true JP3484848B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=18285379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33515495A Expired - Fee Related JP3484848B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 流体封入式筒型マウント装置とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3484848B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4060309B2 (ja) | 2004-11-04 | 2008-03-12 | 本田技研工業株式会社 | 車両用防振装置 |
FR2880581B1 (fr) * | 2005-01-12 | 2007-04-13 | Hutchinson Sa | Procede de fabrication d'un dispositif antivibratoire et dispositif antivibratoire pouvant etre obtenu par ce procede |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33515495A patent/JP3484848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09177867A (ja) | 1997-07-11 |
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