JP3484807B2 - 内燃機関駆動式発電システム - Google Patents

内燃機関駆動式発電システム

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JP3484807B2
JP3484807B2 JP05907395A JP5907395A JP3484807B2 JP 3484807 B2 JP3484807 B2 JP 3484807B2 JP 05907395 A JP05907395 A JP 05907395A JP 5907395 A JP5907395 A JP 5907395A JP 3484807 B2 JP3484807 B2 JP 3484807B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電機が増速機を介し
て内燃機関と連結された内燃機関駆動式発電システムに
関し、特に、発電機を通電するインバータと、インバー
タを制御する制御手段とが備えられたものに係る。
【0002】
【従来の技術】移動可能な電源装置としての発電機を駆
動するためには、内燃機関が多く用いられている。これ
らの内燃機関の始動には、内燃機関を機械的に駆動する
スタータが用いられており、スタータは、始動させる内
燃機関と一体的に設けられたエンジンユニットとして形
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
移動式の電源装置に対して高出力が要求され、発電機の
出力が増大し、増速機を用いて高速化して小型化を図っ
ている。このため、増速比の2乗によって発電機の慣性
モーメントが大きくなるため、内燃機関と発電機を始動
駆動するスタータに対する慣性負荷が大きくなり、回転
数を上昇させるための大きなトルクを必要とする。ま
た、低温時のように摩擦が大きくなって負荷トルクが大
きくなると、スタータのトルク余裕が小さくなるため、
内燃機関の回転数を十分上昇させることができず始動不
良を起こす可能性がある。
【0004】このため、スタータの能力を増大させるこ
とが考えられるが、そのためにはスタータが大型化し、
また、内燃機関への装着におけるユニット構造の設計変
更などが必要となるとともに、内燃機関の始動時のみの
ために大きなスタータを設けることになると、電源装置
が大型化するため、移動式の電源装置としての利便性が
損なわれるという問題がある。また、内燃機関を停止さ
せる場合においても、同様に発電機の慣性モーメントが
大きいため、内燃機関の回転数の低下が遅くなり、停止
するまでに時間が掛かるという問題がある。
【0005】本発明は、発電機を内燃機関で駆動する移
動式の内燃機関駆動式発電システムにおいて、発電シス
テムを大型化させることなく、出力の増大を図り、ま
た、発電機の出力停止時に内燃機関を速やかに停止させ
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】求項1は、発電機が増
速機を介して内燃機関と連結された内燃機関駆動式発電
システムであって、前記発電機によって充電されるバッ
テリと、前記発電機と前記バッテリとの間に電気的に接
続され前記発電機を通電するインバータと、該インバ
ータを制御するとともに、前記内燃機関を機械的に駆動
するためのスタータを備え、該スタータの回転力および
前記インバータへの通電により回転駆動される前記発電
機の回転力により前記内燃機関を始動させる始動装置と
を具備し、該始動装置は、前記内燃機関の回転数が所定
回転数以上になったことを検出する回転数上昇検出手段
を備え、前記内燃機関の起動開始時には前記スタータの
みで前記内燃機関を駆動し、前記内燃機関の回転数が所
定回転数以上になったとき、前記インバータへの通電を
開始して、この通電により回転駆動される前記発電機の
回転力を加えて前記内燃機関を始動させることを技術的
手段とする。
【0007】請求項2は、発電機が増速機を介して内燃
機関と連結された内燃機関駆動式発電システムであっ
て、前記発電機によって充電されるバッテリと、前記発
電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され、前記発
電機を通電するインバータと、該インバータを制御する
とともに、前記内燃機関を機械的に駆動するためのスタ
ータを備え、該スタータの回転力および前記インバータ
の通電により回転駆動される前記発電機の回転力によ
り前記内燃機関を始動させる始動装置とを具備し、該始
動装置は、前記発電機の逆起電力を検出する逆起電力検
出回路を備え、該逆起電力検出回路により所定の逆起電
力が検出されたときに、前記内燃機関の回転数が所定回
転数以上になったことを検出し、前記内燃機関の起動開
始時には前記スタータのみで前記内燃機関を駆動し、
燃機関の回転数が所定回転数以上になったことを前記逆
起電力検出回路が検出すると、前記インバータへの通電
を開始して、この通電により回転駆動される前記発電機
の回転力を加えて前記内燃機関を始動させることを技術
的手段とする。
【0008】請求項3は、発電機が増速機を介して内燃
機関と連結された内燃機関駆動式発電システムであっ
て、前記発電機によって充電されるバッテリと、前記発
電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され、前記発
電機を通電するインバータと、該インバータを制御する
インバータ制御手段とを具備し、該インバータ制御手段
は、前記内燃機関の停止制御を検出する停止制御検出手
段と、前記発電機のコイルに流れる電流を検出する電流
検出手段とを備え、前記内燃機関が停止制御のとき、前
記電流検出手段の検出電流に基づいて前記インバータに
よる前記発電機の昇圧回生制動制御を行うことを技術的
手段とする。
【0009】請求項4は、発電機が増速機を介して内燃
機関と連結された内燃機関駆動式発電システムであっ
て、前記発電機によって充電されるバッテリと、前記発
電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され、前記発
電機を通電するインバータと、該インバータを制御する
インバータ制御手段とを具備し、該インバータ制御手段
は、前記内燃機関の停止制御を検出する停止制御検出手
段と、前記発電機のコイルに流れる電流を検出する電流
検出手段とを備え、前記内燃機関が停止制御のとき、前
記電流検出手段の検出電流に基づいて前記インバータに
よる前記発電機の逆転制動制御を行うことを技術的手段
とする。
【0010】
【0011】
【作用】(請求項1について) 発電機とバッテリとの間に電気的に接続され発電機を通
電するインバータと、このインバータを制御するインバ
ータ制御手段とを設けているので、インバータの制御に
よって、発電機に回転力を発生させることや、制動力を
発生することができる。従って、発電機が増速を介し
て連結されている内燃機関に、他の装置等を付属させな
くても、内燃機関に対して回転力や制動力を与えること
ができる。また、スタータの駆動力が機械的に内燃機関
に伝達され、他方、インバータの通電により駆動される
発電機の回転力が、増速機を介して内燃機関へ伝達され
るため、内燃機関は、スタータと発電機との和の回転力
で始動される。従って、発電機の出力を大きくするため
に増速機の増速比を大きくした場合でも、スタータのみ
で内燃機関の回転数をアイドル回転数まで上昇させる場
合と比較して、スタータの負担が減少するとともに、発
電機を通電するインバータにおいても、補助的な駆動能
力が与えられる程度の電流を通電すればよい。従って、
スタータおよびインバータをそれぞれ単独で始動のため
に使用する場合に必要な能力に比べて、それぞれ遥かに
小さな能力でよい。 さらに、内燃機関の起動時に必要な
トルクをスタータで与え、その後、内燃機関がアイドル
回転数に達するのに必要な回転力をインバータの通電に
よって追加して与えるため、スタータにおける駆動力を
起動時に適したものとし、インバータによる駆動力を回
転数の上昇のために適したものにすることができ、それ
ぞれの能力を分担させることができる。 そして、インバ
ータの駆動力の追加を内燃機関の回転数に基づいて行
い、スタータの駆動によって内燃機関および発電機の回
転数がある程度上昇して発電機の逆起電力が発生する。
このため、発電機の逆起電力によって発電機の回転子位
置を検出することが可能になる。従って、発電機のセン
サレス駆動が可能になり、所謂センサレスブラシモータ
駆動によってインバータの通電ができる。 逆起電力を利
用するセンサレス駆動法は、回転しないと回転子を検出
できない ので駆動トルクが発生できず、内燃機関に始動
ができない可能性がある。 これに対して、本発明では、
スタータのトルクによって回転させるため内燃機関の始
動が可能となる。
【0012】(請求項2について) 請求項2の内燃機関駆動式発電システムは、発電機の出
力である発電機の逆起電力を検出する逆起電力検出回路
を備えているので、請求項1の作用に加え、以下の作用
を奏する。 スタータによって駆動したときの発電機の回
転数に応じた逆起電力に基づいて、発電機の回転数が所
定回転数以上になったことを検出することができる。
【0013】(請求項3について) 請求項3の内燃機関駆動式発電システムは、内燃機関の
停止時に、インバータ制御手段が、電流検出手段の検出
電流に基づいてインバータによる発電機の昇圧回生駆動
制御を行っているので、請求項1の作用に加え、以下の
作用を奏する。 発電機が、自らの逆起電力による短絡電
流によって制動力を発生し、慣性モーメントによって回
転を続けている内燃機関は、発電機による制動力を受け
て、その回転数が速やかに低下する。
【0014】(請求項4について) 請求項4の内燃機関駆動式発電システムは、内燃機関が
停止制御のとき、インバータ制御手段が、電流検出手段
の検出電流に基づいてインバータによる発電機の逆転制
動制御を行っているので、請求項1の作用に加え、以下
の作用を奏する。 インバータの通電によって発生する逆
トルクによって大きな制動力を発電機が発生し、慣性モ
ーメントによって回転を続けている内燃機関は、発電機
による制動力を受けて、その回転数がより速やかに低下
する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の効果】(請求項1について) インバータによって内燃機関に対して回転力や制動力を
与えることができるため、内燃機関に他の装置等を付属
させる必要がなく、システムが大型化することがない。
スタータとインバータによって駆動される発電機との和
の回転力で内燃機関が始動できるため、スタータおよび
インバータをそれぞれ単独で始動のために使用する場合
に必要な能力に比べて、それぞれ遥かに小さな能力で内
燃機関を確実に始動させることができる。このため、ス
タータは大型化することなく、比較的小さな構造のまま
でよく、また、インバータも、電流容量の小さなもので
よいため、小型のものとすることができる。 従って、発
電機の出力を大きくしても、内燃機関およびスタータ
は、現状のままでよく、また、追加されるインバータに
ついても、電流容量の小さいものを用いることができる
ため、最小限の形態増加でよい。この結果、装置の大型
化を抑制できる。 また、スタータにおける駆動力を内燃
機関の起動時に適したものとし、インバータによる駆動
力を回転数の上昇のために適したものにすることができ
るため、スタータの小型化を図ることが可能である。従
って、同等の能力のスタータを用いる場合には、電流容
量の小さいインバータの追加のみによって、より大きな
発電機を始動させることができる。従って、装置の大型
化を抑制できる。 そして、スタータの能力とインバータ
の能力とを、内燃機関の回転数に基づいて厳密に分担さ
せることができるため、スタータについては、起動トル
クを重視させ、インバータについては回転後のパワーに
適した電流容量に小さくできるので、インバータを大き
くすることなく小型化を図ることができる。
【0019】(請求項2について) 請求項2の内燃機関駆動式発電システムは、スタータの
駆動による発電機の回転数に応じた逆起電力に基づい
て、発電機の回転状態を検出することができるので、請
求項1の効果に加え、以下の効果も有する。 電動機とし
て駆動する際に必要な回転状態を検出する回転センサを
発電機に設ける必要がなくなり、発電機の構造が簡単に
なるため、大型化を抑制できる。
【0020】(請求項3、4について) 請求項3、4の内燃機関駆動式発電システムは、内燃機
関の停止時に、内燃機関が発電機による制動力を受け
て、その回転数が速やかに低下するので、請求項1の効
果に加え、以下の効果も有する。 内燃機関の回転を停止
させるための他の制動装置の必要がなく、装置が大型化
することがない。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例を、図1に示す移動式の
電源装置100について説明する。図1において、エン
ジン1の出力軸は増速機2の入力軸と連結され、増速機
2の出力軸と発電機3のロータとが連結されており、発
電機3は増速機2を介してエンジン1と連結されてい
る。またエンジン1には、スタータ4が備えられ、スタ
ータ4の出力軸はプーリおよびベルトを介してエンジン
1の出力軸と連結されている。
【0025】発電機3は3相式交流発電機(オルタネー
タ)で、ステータコイルがY字結線されており、Y字結
線されたステータコイルの出力には、整流用の6個のダ
イオードDが接続され、各ダイオードDにはそれぞれ6
個のトランジスタ(例えば、IGBT)Tが並列接続さ
れてインバータ回路5が形成されており、ダイオードD
による整流回路の出力側には、平滑用コンデンサ6およ
び発電機3の出力電力を蓄積するバッテリ7および電気
負荷(図示せず)が接続されている。また、Y字結線さ
れたステータコイルの出力には、各相の逆起電力を検出
するための逆起電力検出回路8が接続され、さらに逆起
電力検出回路8の後段には、逆起電力検出回路8の出力
信号に基づいて発電機3のロータの回転位置を検出して
位置信号を送出するための位置信号発生器9が設けられ
ている。
【0026】インバータ回路5の各トランジスタTは、
発電機3を電動機として駆動するためのもので、インバ
ータ回路5の各トランジスタTのゲートは、各トランジ
スタTの駆動電流を制御するためのゲート駆動回路10
と接続されている。ゲート駆動回路10は、発電機3を
電動機として使用する際に、位置信号発生器9の出力信
号に応じて、発電機3のロータの回転位置に対応したス
イッチング信号を、各トランジスタTに順次送出する。
【0027】制御装置11は、制御用バッテリ12を備
えており、キースイッチ(図示なし)の操作に応じてエ
ンジン1を始動させるとともに、エンジン1の始動後
は、バッテリ7などの電気負荷に応じて発電機3の励磁
巻線3aの励磁電流を制御し、また、エンジン1のスロ
ットル開度を制御する。なお、13は、スタータ4およ
びゲート駆動回路10を通電するためのリレーである。
【0028】次に、以上の構成からなる本実施例の作動
を図2および図3に基づいて説明する。時刻t0 でキー
スイッチがオン位置にされて、さらに時刻t1 でエンジ
ン1の始動位置にされると(ステップ100)、リレー
13が駆動されて、制御用バッテリ12の電力がリレー
13によりスタータ4へ供給され、スタータ4の作動に
よってエンジン1が起動する。また、ゲート駆動回路1
0へも電流が供給され、トランジスタTのゲートを制御
可能な状態になる。
【0029】エンジン1の回転数が次第に上昇して発電
機3の逆起電力が発生し、時刻t2にエンジン1の回転
数Neがアイドル回転数niより低い所定回転数nsに
達したことが逆起電力検出回路8の検出信号によって検
出されると(ステップ110において「Ne≧n
s」)、位置信号発生器9から発電機3のロータの回転
位置信号がゲート駆動回路10へ送出され、その信号に
応じてゲート駆動回路10より各トランジスタTのゲー
トへスイッチング信号が送出され、発電機3がインバー
タ制御される(ステップ120)。これにより、インバ
ータ回路5のトランジスタTが、発電機3を電動機とし
て作動させるため、発電機3は自らも回転を始め(ステ
ップ130)、増速機2を介してエンジン1を駆動す
る。エンジン1は、スタータ4の回転力と発電機3の回
転力とによって回転駆動されるため、回転数が上昇し、
時刻t3 にアイドル回転数niに到達して、始動を完了
する。
【0030】逆起電力検出回路8の検出信号によりエン
ジン1の回転数Neがアイドル回転数niに達したこと
が検出されると(ステップ140において「Ne≧n
i」)、ゲート駆動回路10によるインバータ回路5の
駆動が停止される(ステップ150)。また、エンジン
1の始動を確認して、キースイッチを始動位置からオン
位置へ戻すと、リレー13がオフして、スタータ4およ
びゲート駆動回路10への通電が停止する。
【0031】以上のとおり本発明によれば、エンジン1
の始動をする際に、スタータ4のトルクと、発電機3を
インバータ駆動して電動機として作動させたトルクとを
利用しているため、発電機3に大きな発電能力を与えて
増速機2の増速比を大きくした場合でも、スタータ4の
能力を大きくすることなくエンジン1を始動することが
できる。また、エンジン1を、スタータ4で起動させた
後に、発電機3で駆動するため、それぞれのトルクの分
担が可能となるため、スタータ4については、起動トル
クを中心にしたトルクのみでよい。また、インバータ回
路5については、起動トルクの必要がないため、電流容
量を小さく設定できるため、インバータ回路5のトラン
ジスタTを小型のものとすることができる。従って、発
電機3の整流用のダイオードDと同様にトランジスタを
発電機3に一体に搭載することが容易となり、小型化を
図ることができる。また、ワイヤハーネス数も削減する
ことができる。また、トランジスタTの電流容量が小さ
くなることで、コンデンサ6の容量を小さくすることが
できる。
【0032】なお、上記の実施例では、エンジン1の回
転数Neが、所定回転数nsあるいはアイドル回転数n
iに達したことを、逆起電力検出回路8の出力信号に基
づいて検出するようにしたが、エンジン1の回転数を検
出するエンジン回転数センサを用いてもよい。上記実施
例では、インバータ回路5の駆動を開始するタイミング
を、発電機3の回転数が所定回転数以上に達した場合に
行うようにしたが、スタータ4の始動開始後、エンジン
1の回転数が、発電機3の逆起電力を検出できるような
回転数に達するに必要な所定時間が経過したときに、イ
ンバータ回路5の駆動を開始させるタイマ手段を設けて
もよい。
【0033】図4に本発明の他の実施例を示す。図4に
おいて、14は発電機3の回転子の回転位置を検出する
位置検出器、15は発電機3の相電流を検出する電流検
出器、16は電気負荷である。なお、前記のリレー1
2、スタータ4は図示を省略した。この電源装置100
において、ゲート駆動回路10は、上記の実施例と同様
に位置検出器14の信号に応じてトランジスタTを順次
駆動することによって、発電機3の所定のコイルに所定
の電流を流す。また、制御装置11によるエンジン1の
停止制御時に、位置検出器14の信号に応じてトランジ
スタTを順次駆動することによって、発電機3の所定の
コイルに所定の電流を流して、昇圧回生制動制御もしく
は逆転制動制御を行ってエンジン1に対して制動力を発
生させる。
【0034】以下、図5に基づいて、本実施例のエンジ
ン1の停止制御時の昇圧回生制動制御の作動を説明す
る。運転者のキー操作を判定し、イグニッションキーが
オンの場合には(ステップ210においてNO)、その
まま発電運転を継続する。イグニッションキーがオフに
されると(ステップ210においてYES)、制御装置
11により燃料カットまたは点火カットを行って、エン
ジン1を停止させる(ステップ220)。
【0035】この後、発電機3によるエンジン1の制動
制御を行う。制動制御では、始めに発電機3の界磁巻線
に所定の電圧を印加して界磁電流を流し(ステップ23
0)、次に、インバータ回路5を制御するゲート駆動回
路10を昇圧回生制御モードにセットし(ステップ24
0)、インバータ回路5を起動させる(ステップ25
0)。この結果、エンジン1が発電機3によって制動さ
れ、回転数が速やかに低下する。エンジン1の回転数N
eが所定値(所定回転数)naより大きい場合には(ス
テップ260においてNO)、所定値(所定回転数)n
a以下になるまで待機する。
【0036】エンジン1の回転数Neが所定値(所定回
転数)na以下になると(ステップ260においてYE
S)、エンジン1の停止と判定し、界磁巻線への印加電
圧をオフにして、界磁電流を停止させて(ステップ27
0)、インバータ回路5を停止し(ステップ280)、
制動制御を終了する。
【0037】次に、上記のステップ230〜250にお
ける制動制御におけるインバータ回路5の作動を図6に
基づいて説明する。この制動制御は、磁極センサからな
る位置検出器14の位置信号と、電流センサからなる電
流検出器15による検出電流値とに基づいて、インバー
タ回路5のトランジスタTをオン、オフさせることによ
って行う。ここでは、位置検出器14の位置信号に基づ
いて検出される発電機3の回転子の位置が、U相巻線3
UとW相巻線3Wに逆起電力による電流を流す位置にあ
る場合を例にして説明する。
【0038】発電機3が回転していて回転子が120°
の位置にあるとき、図6(a)のように、トランジスタ
Tuをオンにして短絡させる。これにより、各巻線の逆
起電力による短絡電流を流す閉回路がダイオードD(−
W)を介して形成されるため、発電機3の制動が行わ
れ、この閉回路によって電磁エネルギが蓄積される。電
流検出器15で検出される短絡電流値が所定電流値まで
上昇すると、図6(b)のように、トランジスタTuを
オフにする。その結果、短絡電流がる逆起電力により、
ダイオードD(+U)、D(−W)を介してバッテリ7
に電流が流れて、バッテリ7が充電され、順次繰り返さ
れる。
【0039】さらに、回転子が回転すると作動するトラ
ンジスタと短絡電流を流す巻線が切り替わり、以後、同
様にして、以上の動作が繰り返し行われる。発電機3の
巻線に発生する逆起電力は、発電機3の回転速度に比例
するため、回転数が低下すると、逆起電力が発生しなく
なり、自動的に制動制御が停止する。この例では、発電
機3の回転数が低下すると、制動制御が自動的に終わる
ため、発電機3が逆転することがなく、また、バッテリ
7の充電を行うことができるため、エネルギを有効に使
うことができる。以上の制動制御を行うことによって、
図7に示すように、エンジン1の回転数が速やかに低下
して、短時間で停止させることができる。図4の実施例
は、位置検出器を用いたが、図1のように、逆起電力検
出回路による位置検出を行ってもよい。
【0040】上記実施例では、エンジン1の停止時に、
ゲート駆動回路10において、昇圧回生制動を行うもの
を示したが、発電機3に逆回転させる回転トルクを発生
するようにインバータ回路5を通電制御してもよい。こ
の場合には、エンジンが逆転しないように、発電機3が
確実に停止するように制御する必要があるが、回転数が
低下してからも、逆回転の回転トルクが低下しないた
め、エンジン1の制動トルクが低下しない。従って、よ
り早くエンジン1を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す移動式の電源装置の回路
図である。
【図2】本発明の実施例の作動を説明するためのフロー
チャートである。
【図3】本発明の実施例の作動を説明するためのタイム
チャートである。
【図4】本発明の他の実施例を示す移動式の電源装置の
回路図である。
【図5】本発明の他の実施例の作動を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例の作動を説明するための部
分回路図である。
【図7】本発明の他の実施例の作動を説明するためのタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 2 増速機 3 発電機(発電機) 4 スタータ(始動装置) 5 インバータ回路(インバータ) 7 バッテリ 8 逆起電力検出回路(回転数上昇検出手段、逆起電力
検出回路) 10 ゲート駆動回路(インバータ制御手段) 11 制御装置(停止制御検出手段) 15 電流検出器(電流検出手段) 100 電源装置(内燃機関駆動式発電システム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−276686(JP,A) 特開 平6−70578(JP,A) 特開 平3−273933(JP,A) 特開 昭59−82575(JP,A) 実開 平6−25556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機が増速機を介して内燃機関と連結
    された内燃機関駆動式発電システムであって、 前記発電機によって充電されるバッテリと、 前記発電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され
    前記発電機を通電するインバータと、 該インバータを制御するとともに、前記内燃機関を機械
    的に駆動するためのスタータを備え、該スタータの回転
    力および前記インバータへの通電により回転駆動される
    前記発電機の回転力により前記内燃機関を始動させる始
    動装置とを具備し、 該始動装置は、前記内燃機関の回転数が所定回転数以上
    になったことを検出する回転数上昇検出手段を備え、前
    記内燃機関の起動開始時には前記スタータのみで前記内
    燃機関を駆動し、前記内燃機関の回転数が所定回転数以
    上になったとき、前記インバータへの通電を開始して、
    この通電により回転駆動される前記発電機の回転力を加
    えて前記内燃機関を始動させることを特徴とする内燃機
    関駆動式発電システム。
  2. 【請求項2】 発電機が増速機を介して内燃機関と連結
    された内燃機関駆動式発電システムであって、 前記発電機によって充電されるバッテリと、 前記発電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され、
    前記発電機を通電するインバータと、 該インバータを制御するとともに、前記内燃機関を機械
    的に駆動するためのスタータを備え、該スタータの回転
    力および前記インバータへの通電により回転駆動される
    前記発電機の回転力により前記内燃機関を始動させる始
    動装置とを具備し、 該始動装置は、前記発電機の逆起電力を検出する逆起電
    力検出回路を備え、該逆起電力検出回路により所定の逆
    起電力が検出されたときに、前記内燃機関の回転数が所
    定回転数以上になったことを検出し、前記内燃機関の起
    動開始時には前記スタータのみで前記内燃機関を駆動
    し、内燃機関の回転数が所定回転数以上に なったことを
    前記逆起電力検出回路が検出すると、前記インバータへ
    の通電を開始して、この通電により回転駆動される前記
    発電機の回転力を加えて前記内燃機関を始動させること
    を特徴とする内燃機関駆動式発電システム。
  3. 【請求項3】 発電機が増速機を介して内燃機関と連結
    された内燃機関駆動式発電システムであって、 前記発電機によって充電されるバッテリと、 前記発電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され、
    前記発電機を通電するインバータと、 該インバータを制御するインバータ制御手段とを具備
    し、 該インバータ制御手段は、前記内燃機関の停止制御を検
    出する停止制御検出手段と、前記発電機のコイルに流れ
    る電流を検出する電流検出手段とを備え、前記内燃機関
    が停止制御のとき、前記電流検出手段の検出電流に基づ
    いて前記インバータによる前記発電機の昇圧回生制動制
    御を行うことを特徴とする内燃機関駆動式発電システ
    ム。
  4. 【請求項4】 発電機が増速機を介して内燃機関と連結
    された内燃機関駆動式発電システムであって、 前記発電機によって充電されるバッテリと、 前記発電機と前記バッテリとの間に電気的に接続され、
    前記発電機を通電するインバータと、 該インバータを制御するインバータ制御手段とを具備
    し、 該インバータ制御手段は、前記内燃機関の停止制御を検
    出する停止制御検出手段と、前記発電機のコイルに流れ
    る電流を検出する電流検出手段とを備え、前記内燃機関
    が停止制御のとき、前記電流検出手段の検出電流に基づ
    いて前記インバータによる前記発電機の逆転制動制御を
    行うことを特徴とする内燃機関駆動式発電システム。
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