JP3484061B2 - 液晶表示素子 - Google Patents
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Description
する。
示素子として、これまでに多くの液晶表示素子が提案さ
れている。これら液晶表示素子の中で、現在は、特開昭
47−11737号で開示されるTNモード(twisted
nematic mode)や特開昭60−107020号で開示さ
れるSTNモード(super twisted nematic mode)を代
表とする、ネマチック液晶を用いるタイプの液晶表示素
子が多用されている。
子においては、液晶分子の配列は、初期状態において、
それぞれ90°前後及び260°前後捩じれた構造をと
る。したがって、素子に入射した光は、液晶分子配列の
捩れ構造と複屈折とにより、偏光状態の変化を受けて出
射する。
界方向に再配列し、上述の捩れ構造が消滅する。その結
果、複屈折が失われ、入射光は偏光状態を変えることな
く出射する。したがって、素子を2枚の直線偏光子で挟
んだ構造とすることにより、電圧の印加/非印加に応じ
て液晶層の光学的性質が変化し、出射光の強度変化が観
察されるのである。TNモード及びSTNモードは、こ
の動作原理に基づいて明暗のコントラストを得る表示方
式である。
(cathode ray tube)ディスプレイに比べて消費電力が
著しく少なく、薄型化が可能であるという利点を有して
おり、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の
オフィス用情報機器に広く用いられている。
置は、偏光子を用いているため、入射光を有効に利用し
ているとは言い難い。そのため、上記液晶表示装置の多
くにおいては、出射光の強度を確保するために、液晶表
示素子の後方に光源(バックライト)が付設されてい
る。また、カラーフィルタが設けられた液晶表示装置に
おいては、光の透過率がさらに減少するため、より強力
な光源が必要となる。
含む液晶表示素子の消費電力に匹敵する。そのため、上
記表示方式の液晶表示装置は、電池で電力を供給される
携帯用情報機器のディスプレイには適していない。
においては、カラーディスプレイであるか白黒ディスプ
レイであるかに関わらず、明るさの向上と低消費電力化
とが二律背反の関係にあった。
バックライトに蛍光灯が用いられているため、長時間デ
ィスプレイを見続けた場合に目に与える疲労が大きく、
望ましくない。したがって、バックライトを必要としな
い反射型液晶表示素子に適用可能な、光の利用効率の高
い表示方式の開発が望まれている。
として使用する場合においても、光透過率を高めること
により、装置の小型化、長寿命化、及び機器全体の節電
等を図ることが可能である。したがって、投射型液晶表
示素子においても、光の利用効率の高い表示方式の開発
が望まれている。
様々な表示方式が提案されている。例えば、偏光子を用
いない表示方式として、NCAP(Nematic Curvilinea
r Aligned Phase )或いはPDLC(Polymer Disperse
d Liquid Crystal)と呼ばれる方式が知られている。こ
の表示方式においては、高分子マトリクス中に、正の誘
電異方性を有するネマチック液晶が直径数μm程度の粒
子状に分散されて液晶層が形成される。また、この液晶
は、常光についての屈折率が高分子マトリクスそれとほ
ぼ同じとなり、異常光についての屈折率が高分子マトリ
クスのそれと異なるように選ばれる。
は、それぞれの液晶粒子中の液晶分子は歪んだ配列構造
をとり、しかも、各液晶粒子間で配列方向が異なるた
め、大部分の液晶粒子と高分子マトリクスとの間で屈折
率の差が生じ、その結果、すりガラスのように光散乱が
生じる。
れぞれの液晶粒子中で液晶分子の再配列が生じ、液晶粒
子と高分子マトリクスとの間で、液晶層に垂直に入射す
る光に対する屈折率が等しくなる。その結果、液晶粒子
と高分子マトリクスとの間の界面での屈折及び反射がな
くなり、透過状態となる。なお、入射光は直線光である
必要はない。
カプセルを用いた表示方式とは異なり、媒体中に液晶を
分散させるものである。この表示方式の液晶表示装置
は、上記液晶粒子が分散された高分子マトリクスを、一
般的な液晶表示装置に用いられるガラスセルに封入する
こと、或いは基板に塗布することにより、容易に形成す
ることができる。
に、液晶の配向を延伸等の後処理で揃える場合、或いは
導電性ポリマーフィルムでラミネートする場合、この液
晶層は強度が十分であるとはいえない。また、透明−白
濁変化、もしくは黒色の二色性色素を添加することによ
り白−黒変化を生じさせて表示を行う場合は問題とはな
らないが、カラー表示を行う場合はカラーフィルタが必
要であるため、光の利用効率を高めることができない。
ホスト液晶材料中にゲスト二色性色素が添加されたゲス
ト・ホスト液晶を用いた表示方式が知られている。この
表示方式によると、二色性色素の配向方向を変えること
により光透過率が制御される。すなわち、液晶層に電圧
を印加することにより、初期状態において基板面に平行
に配列した液晶分子を基板面に垂直に配列させ、それに
伴って二色性色素の向きを変化させることにより、光の
透過率が制御されるのである。
となく透明−着色変化を行うことが可能である。また、
この表示方式によると、例えば、シアン、マゼンタ、及
びイエローの液晶層を中間基板を隔てて積層することに
より、カラーフィルタを用いることなくカラー表示を行
うことができる。
であるため、吸光軸に垂直な偏光成分を吸収することは
できない。また、二色性色素は、ホスト液晶材料に対す
る溶解度が低く、モル吸光係数が低い。したがって、上
記表示方式においては、高いコントラストで表示するこ
とができない。
トラストで表示可能な液晶表示素子を実現するために、
様々な試みが為されている。例えば、ジャーナル・オブ
・アプライド・フィジックス(J. Appl. Phys.)、45
巻、4718〜4723頁(1974年)において、W
hite−Taylor型ゲスト・ホスト液晶表示素子
が開示されている。この液晶表示素子においては、カイ
ラルネマチック相を示す液晶と二色性色素との混合物が
液晶層に用いられる。この素子においては、カイラルネ
マチック相に起因する捩れ構造のために、色素による光
吸収が効率よく起こるので、原理的には偏光子なしでも
高い表示コントラストを得ることができる。
高いコントラストを達成するためには、カイラルネマチ
ック相を呈する液晶分子配列の螺旋ピッチを光の波長オ
ーダーとすることが必要である。このように螺旋ピッチ
を短くした場合、ディスクリミネーションラインが数多
く発生するため表示品質が損なわれ、同時に、ヒステリ
シス現象が発生するため電圧印加に対する応答速度が極
端に遅くなる。したがって、上述のTNモード及びST
Nモードの液晶表示素子に比べて、いまひとつ実用性に
乏しい。
として、液晶マイクロカプセルを用いた液晶表示素子が
知られている。このゲスト・ホスト液晶マイクロカプセ
ルを用いることにより、高い光の利用効率を有するカラ
ー液晶表示素子を得る試みがなされている。例えば、吸
収波長の異なるゲスト・ホスト液晶マイクロカプセルを
作製し、それらを混合して液晶層を形成すること(特開
昭58−144885号)や、ゲスト・ホスト液晶マイ
クロカプセルを用いて、3色の液晶層をガラスやプラス
チック等の中間基板を用いることなく積層すること(特
願平7−56086号)が知られている。
た液晶表示素子においては、偏光子等を用いる必要がな
い。そのため、光の利用効率が高くなり、高い表示コン
トラストが期待される。しかしながら、現在のところ、
液晶マイクロカプセルを用いた液晶表示素子において、
高い表示コントラストが得られるには至っていない。
ト・ホスト液晶を用いた液晶表示素子においては、高い
表示コントラストが得られていない。本発明は、高いコ
ントラストでの表示が可能な液晶表示素子を提供するこ
とを目的とする。
決するためになされたものであり、少なくとも一方の主
面に電極が形成された基板、前記基板の電極が形成され
た面に形成され、二色性色素を含有した液晶材料を透明
被膜で包含してなる液晶マイクロカプセルを有する液晶
層、及び前記液晶層上に設けられた対向電極を具備し、
前記液晶材料は、前記液晶マイクロカプセル中で螺旋構
造を呈し、前記液晶層は、前記螺旋軸が第1の方向に向
くように前記液晶マイクロカプセルを配列してなる第1
の液晶マイクロカプセル層と、前記螺旋軸が第2の方向
に向くように前記液晶マイクロカプセルを配列してなる
第2の液晶マイクロカプセル層とを積層した積層構造を
有し、前記第1及び第2の方向は実質的に互いに平行で
あり且つ基板面に対して実質的に平行であることを特徴
とする液晶表示素子を提供する。
を以下に示す。
を有すること。また、本発明は、少なくとも一方の主面
に電極が形成された基板、前記基板の電極が形成された
面に設けられ、液晶材料を含む液晶層、及び前記液晶層
上に設けられた対向電極を具備し、前記液晶層は、液晶
材料が第1の配向方向に配向した第1の液晶領域と、前
記第1の液晶領域と基板面に平行な方向に隣接して設け
られ、液晶材料が第2の配向方向に配向した第2の液晶
領域とを有し、前記第1及び第2の液晶領域は規則的に
配列され、前記第1の配向方向と第2の配向方向とは異
なることを特徴とする液晶表示素子を提供する。
を以下に示す。 (1)前記電極上及び対向電極上に、それぞれ配向膜を
具備すること。 (2)前記液晶層は、液晶材料を透明被膜で包含した液
晶マイクロカプセルで構成されたこと。
形状を有すること。さらに、本発明は、少なくとも一方
の主面に電極が形成された基板、前記基板の電極が形成
された面に形成された液晶層、及び前記液晶層上に設け
られた対向電極を具備し、前記液晶層は、液晶材料を透
明被膜で包含した液晶マイクロカプセルからなる第1及
び第2の液晶マイクロカプセル層を積層した積層構造を
有し、前記第1及び第2の液晶マイクロカプセル層のい
ずれか一方を構成する液晶マイクロカプセルはその液晶
材料がラジアル配向を呈することを特徴とする液晶表示
素子を提供する。
を以下に示す。 (1)前記第1及び第2の液晶マイクロカプセル層の他
方を構成する液晶マイクロカプセルはその液晶材料がラ
ジアル配向を呈すること。
プセル層の他方を構成する液晶マイクロカプセルはその
液晶材料がバイポーラ配向を呈すること。 (3)前記第1及び第2の液晶マイクロカプセル層の他
方を構成する液晶マイクロカプセルはその液晶材料がア
キシャル配向を呈すること。 (4)前記第1及び第2の液晶マイクロカプセル層の他
方を構成する液晶マイクロカプセルはその液晶材料が螺
旋構造を呈すること。
照しながらより詳細に説明する。図1に、本発明の第1
の実施形態に係る液晶表示素子の断面図を示す。図1に
おいて、液晶表示素子1は、一方の主面に電極4が形成
された基板2と、基板2の電極4が形成された面に対向
して配置され、その対向面に電極5が形成された基板3
と、基板2,3間に挟持された液晶層7とで構成されて
いる。
としては、ガラスやプラスチック等の透明基板等が用い
られ、電極4としては、ITO等の透明導電膜やアルミ
ニウム等の金属膜等が用いられる。基板3は必ずしも設
ける必要はなく、代わりに透明樹脂等の保護膜を設けて
もよい。電極5としては、ITO等の透明導電膜が用い
られる。
層7は、液晶材料10を透明被膜37で包含してなる液
晶マイクロカプセル6で構成されている。液晶マイクロ
カプセル6は、液晶層7中で層状構造を呈しており、液
晶マイクロカプセル層8,9を形成している。また、そ
れぞれの液晶マイクロカプセル6中で、液晶材料10は
螺旋状に配列し、螺旋軸を有している。
晶材料10には、液晶化合物とカイラル剤との混合物を
用いることができる。液晶材料10に用いられる液晶化
合物としては、フッ素系液晶化合物、シアノ系液晶化合
物、エステル系液晶化合物等を用いることができる。本
発明の第1の実施形態によると、電圧非印加時に光吸収
が行われるため、誘電異方性は正であることが好まし
い。
剤としては、上記液晶化合物と類似した化学構造を有
し、そのコア部とスペーサ部との間に不斉原子を有する
化合物を用いることができる。上記液晶化合物に対する
カイラル剤の重量比は、0.01〜50重量%であるこ
とが好ましく、1〜30重量%であることがより好まし
い。カイラル剤の重量比が下限値未満の場合、液晶材料
10を良好に螺旋状に配列させることができないことが
ある。また、カイラル剤の重量比が上限値を超える場
合、駆動電圧が過剰に上昇する、及びON/OFF時に
光学的な履歴現象を生ずる等の不具合を生ずるおそれが
ある。
どちらでもよい。但し、水等の液体を収容する容器に、
液晶材料10と透明被膜37の原料との混合液を液滴状
に滴下し、容器中に回転する液流を形成することにより
液晶マイクロカプセル6を形成する場合、液流の回転方
向を上記カイラル極性と逆方向とすることが望ましい。
これは、以下の理由による。
ル10へと変化する際、表面に透明被膜37が形成され
つつある液滴中で、液晶材料10は、液流の回転に伴っ
て発生する慣性力(コリオリ力)の影響により、液流の
回転方向とは逆向きに回転する傾向にある。そのため、
透明被膜37は、その内壁に液晶材料10の回転による
影響を受けて形成される。このようにして形成された透
明被膜37は、液晶材料10に対して微弱な捩れ構造誘
起性を有する場合がある。
極性と同方向である場合、透明被膜37により誘起され
る捩れ構造は、液晶材料10のカイラル極性に対して逆
となり、その結果、当初予定した捩れ構造有機性が発現
されないおそれがある。それに対し、液流の回転方向が
液晶材料10のカイラル極性と逆方向である場合、透明
被膜37により誘起される捩れ構造は、液晶材料10の
カイラル極性と同方向となる。したがって、上記問題を
生ずることはない。
含有する。二色性色素を用いた液晶表示素子において
は、電圧非印加時に光吸収が生じた場合、表示色が白っ
ぽくなるため、特に光散乱の低減が望まれている。
(1)〜(9)に示すイエロー色素、下記化学式(1
0)〜(17)に示すマゼンタ色素、及び下記化学式
(18)〜(21)に示すシアン色素等を挙げることが
できる。
0.01〜10重量%混合されることが好ましく、0.
1〜5重量%混合されることがより好ましい。二色性色
素の混合比が下限値未満の場合、十分なコントラストを
得ることができず、上限値を超える場合、電圧印加時に
おいても着色が残るためコントラストが低下するおそれ
がある。
としては、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、フ
ェノール樹脂、フラン樹脂等の縮合系ポリマーや、スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体、メチルメタクリレー
ト−ビニルアクリレート共重合体等の三次元架橋ビニル
ポリマー等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
ポリエチレン類;塩素化ポリエチレン類;エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸・無水マレイ
ン酸共重合体等のエチレン共重合体;ポリブタジエン
類;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル
類;ポリプロピレン類;ポリイソブチレン類;ポリ塩化
ビニル類;ポリ塩化ビニリデン類;ポリ酢酸ビニル類;
ポリビニルアルコール類;ポリビニルアセタール類;ポ
リビニルブチラール類;四フッ化エチレン樹脂類;三フ
ッ化塩化エチレン樹脂類;フッ化エチレン・プロピレン
樹脂類;フッ化ビニリデン樹脂類;フッ化ビニル樹脂
類;四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレ
ン共重合体、四フッ化エチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレン・六フッ化
プロピレン共重合体、四フッ化エチレン・エチレン共重
合体等の四フッ化エチレン共重合体;含フッ素ポリベン
ゾオキサゾール等のフッ素樹脂類;アクリル樹脂類;ポ
リメタクリル酸メチル等のメタクリル樹脂類;ポリアク
リロニトリル類;アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合体等のアクリロニトリル共重合体;ポリスチ
レン類;ハロゲン化ポリスチレン類;スチレン・メタク
リル酸共重合体、スチレン・アクリロニトリル共重合体
等のスチレン共重合体;ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム等のイオン性ポリマ
ー;アセタール樹脂類;ナイロン66等のポリアミド
類;ゼラチン;アラビアゴム;ポリカーボネート類;ポ
リエステルカーボネート類;セルロース系樹脂類;フェ
ノール系樹脂類;ユリア樹脂類;エポキシ樹脂類;不飽
和ポリエステル樹脂類;アルキド樹脂類;メラミン樹脂
類;ポリウレタン類;ジアリールフタレート樹脂類;ポ
リフェニレンオキサイド類;ポリフェニレンスルフィド
類;ポリスルフォン類;ポリフェニルスルフォン類;シ
リコーン樹脂類;ポリイミド類;ビスマレイミドトリア
ジン樹脂類;ポリイミドアミド類;ポリエーテルスルフ
ォン類;ポリメチルペンテン類;ポリエーテルエーテル
ケトン類;ポリエーテルイミド類;ポリビニルカルバゾ
ール類;ノルボルネン系非晶質ポリオレフィン類;ポリ
フマル酸エステル類等の熱可塑性樹脂も挙げることがで
きる。
は、上記熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂から選ばれる2
種以上の樹脂を用いて多層膜として形成されてもよい。
この場合、液晶マイクロカプセル6の熱安定性を向上さ
せるために、透明被膜37の最外殻には熱硬化性樹脂を
用いることが好ましい。
セル6は、界面重合法、in situ重合法、液中硬
化被覆法、水溶液系からの相分離法、有機溶液系からの
相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁法、及びスプレー
ドライング法等を用いることができる。また、液晶マイ
クロカプセル7は、通常、平均粒径が3μm〜15μm
程度となるように形成される。
実施形態に係る液晶表示素子で用いられる液晶マイクロ
カプセルの断面図を示す。図2(a),(b)に示す液
晶マイクロカプセル6-1,6-2において、参照番号12
は液晶分子の配向方向を示している。また、透明被膜3
7中には、液晶分子の他にカイラル剤及び二色性色素
(図示せず)が包含されている。図2(a),(b)に
示すように、液晶分子12は、液晶マイクロカプセル6
-1,6-2中で、螺旋軸38に対して螺旋状に配列してい
る。
子1によると、上記液晶マイクロカプセル6-1,6-2を
積層することにより液晶層7が形成されるため、高い表
示コントラストを得ることができる。以下に、その理由
を説明する。
液晶表示素子に用いられる液晶マイクロカプセルの断面
図をそれぞれ示す。(c)、(d)及び(e)に示す液
晶マイクロカプセル6-3、6-4及び6-5は、液晶材料が
透明被膜37で包含された構造を有している。また、従
来の製造方法によると、図2(c)、(d)及び(e)
に示すように、通常、液晶マイクロカプセル6-3、6-4
及び6-5は球状に形成される。
プセル6-3〜6-5においては、液晶分子の配向方向12
が異なっている。これら配向性の違いは、透明被膜37
と液晶分子との相互作用の程度、及び液晶マイクロカプ
セルの粒径の違いに起因している。すなわち、透明被膜
37と液晶分子との間に適度な相互作用が存在する場
合、バイポーラ配向(e)を呈し、相互作用が弱い場
合、ラジアル配向(c)或いはアキシャル配向(d)を
呈する。また、相互作用が弱く粒径が十分に大きい場合
は、ラジアル配向を呈し、相互作用が弱く粒径が小さい
場合にはアキシャル配向を呈する。
晶分子は、様々な配向をとり得る。しかしながら、現実
の系においては、液晶材料10と透明被膜37との間に
は何らかの相互作用が存在することが通常である。ま
た、バイポーラ配向はラジアル配向やアキシャル配向に
比べてより歪み弾性エネルギーが小さい。したがって、
一般的な液晶マイクロカプセルにおいては、通常、液晶
材料10はバイポーラ配向を呈する。
とした場合、液晶材料10や透明被膜37に、様々な材
料を用いることが可能となり、素子の製造上有利であ
る。さらに、図2(e)に示すバイポーラ型の液晶マイ
クロカプセル6-5においては、表示に最も寄与すると考
えられるカプセル中央部の液晶材料10は、ほぼ一方向
に配列している。したがって、液晶材料10の配向は、
図2(e)に示すバイポーラ型であることが好適である
と考えられる。
クロカプセル106-3においては、上述のように、カプ
セル中央部の液晶材料10はほぼ一方向に配列している
ため、その配列方向の偏光成分しか吸収することができ
ない。すなわち、液晶材料10の配列方向に垂直な方向
の偏光成分を表示に利用することができないのである。
て、図2(e)に示す液晶マイクロカプセル6-5を、そ
れぞれの液晶材料10の配向方向が直交するように、入
射光の光軸に平行な方向に積層することが考えられる。
この方法によると、理論的には全偏光成分を吸収するこ
とが可能となる。しかしながら、液晶マイクロカプセル
6-5の位置、及び液晶材料10の配向方向等の制御を高
精度に行うことは困難である。そのため、この方法で
は、カプセル中央部において50%を超える光吸収効率
を実現すること、すなわちコントラスト比が2を超える
表示性能を得ることはできなかった。
8,9のそれぞれにおいて、液晶材料10の螺旋軸が一
方向を向くように液晶マイクロカプセル6を配列させる
ことにより、液晶マイクロカプセル6の位置、及び液晶
材料10の配向方向等の制御を高精度に行うことができ
ると考え、その方法を検討した。その結果、例えば、液
晶マイクロカプセル6を異方性形状とすることにより、
上記制御を高精度に行うことができることを見出した。
なわち長軸と短軸とを有する形状とすると、図2(b)
に示すように、螺旋軸38が液晶マイクロカプセル6-2
の長軸方向と一致した場合に液晶材料10の歪み弾性エ
ネルギーが最小化される。すなわち、液晶マイクロカプ
セル6を異方性形状とすることにより、液晶マイクロカ
プセル6に対する螺旋軸38の方向を制御することがで
きる。
プセル6-2を用いた場合、液晶マイクロカプセル層8,
9の形成時に、スキージ等で一方向に寄せる、超音波の
音圧を印加することにより一方向に寄せる、或いは重力
作用により下方に寄せる等の処理を適用することによ
り、液晶マイクロカプセル6-2を所望の配向で配列させ
ることができる。したがって、異方性形状を有する液晶
マイクロカプセル6-2を用いることにより、全ての液晶
マイクロカプセル6-2を、その螺旋軸38が一方向を向
くように配列させることができるのである。
プセル6-2を用いて液晶マイクロカプセル層8或いは9
を形成することについて説明したが、球状の液晶マイク
ロカプセル6-1を用いて液晶マイクロカプセル層8或い
は9を形成した後、延伸等の処理を施すことにより、液
晶マイクロカプセル6-1を異方性形状に変形させてもよ
い。
プセル6の位置、及び液晶材料10の配向方向等の制御
を高精度に行うことができる。しかしながら、高い表示
コントラストを得るためには、第1及び第2の液晶マイ
クロカプセル層8,9で、それぞれ異なる偏光成分を吸
収させることが必要である。
(e)に示すバイポーラ型の液晶マイクロカプセル6-5
を異方性形状として用いることが考えられる。しかしな
がら、この場合、第2の液晶マイクロカプセル層8中の
液晶マイクロカプセル6-5の長軸方向が、第1の液晶マ
イクロカプセル層9中の液晶マイクロカプセル6-5の長
軸方向に対して垂直となるように積層しなければならな
い。すなわち、第1及び第2の液晶マイクロカプセル層
8,9を同時に形成することができないのである。
ると、液晶マイクロカプセル6中の液晶材料10は、図
2(b)に示すように螺旋状に配列するため、第1及び
第2の液晶マイクロカプセル層8,9を同時に形成する
ことが可能となる。以下に、その理由を説明する。
-2に、その短軸方向から光を入射させた場合、二色性色
素は一方向の偏光成分のみを吸収可能であるため、液晶
材料がホモジニアス配向を呈する液晶層に光を入射させ
た場合と同様に、理想的には50%の光が吸収される。
向を呈する場合、出射される偏光成分は吸収された偏光
成分に垂直であるのに対し、図2(b)に示す液晶マイ
クロカプセル6-2によると、出射される偏光成分は必ず
しも吸収された入射光の偏光成分とは垂直とはならな
い。すなわち、図2(b)に示す液晶マイクロカプセル
6においては、液晶分子12の配列は捩れ構造を呈する
ため、TNセルやSTNセルに光を入射させた場合と同
様に、吸収されない偏光成分は、その偏波方向を変えて
出射されるのである。
-2において、入射位置近傍の液晶分子12の配向方向を
螺旋軸38に対して45°とすることにより、出射位置
近傍の液晶分子12の配向方向は螺旋軸に対して−45
°となるため、90°の捩れ構造が形成される。なお、
液晶材料10の螺旋構造は、上述したカイラル剤の添加
量及び種類等を適宜選択することにより、容易に制御可
能である。これにより、吸収不可能な偏光成分を、吸収
した偏光成分と同じ方向の偏光成分として出射可能とな
るのである。
を制御することにより、液晶マイクロカプセル6-2を、
単純にその螺旋軸38の方向が一致するように積層する
だけで、一方の液晶マイクロカプセル6-2を透過した偏
光成分を、他方の液晶マイクロカプセル6-2で吸収する
ことができるため、原理的には全ての偏光成分を吸収す
ることが可能となる。
2の液晶層8,9を別々に形成し、一方に他方を転写す
ること等の他に、第1及び第2の液晶層8,9を同時に
形成することができる。その方法としては、例えば、異
方性形状を有する液晶マイクロカプセル6-2を連続的に
積層することにより、第1及び第2の液晶層8,9を同
時に形成すること、或いは球状の液晶マイクロカプセル
6-1を用いて第1及び第2の液晶層8,9を同時に形成
した後、延伸処理を施すこと等の方法により形成するこ
と等を挙げることができる。
第1の液晶マイクロカプセル層8における螺旋軸38
は、第2の液晶マイクロカプセル層9における螺旋軸3
8と平行である場合に、高い光吸収効率を得ることがで
きることを説明した。しかしながら、それぞれの螺旋軸
は必ずしも完全に平行である必要はなく、これら螺旋軸
がなす角度が0〜45°の範囲にある場合には、上述し
た効果を得ることができる。
対して45°以下の角度をなすことが好ましく、基板面
に対して平行であることがより好ましい。この場合、入
射光の光軸に対する二色性色素の方位が最適となり、よ
り高い光吸収効率を得ることができる。
明する。図3に、本発明の第2の実施形態に係る液晶表
示素子の断面図を示す。図3において、液晶表示素子1
1は、対向して配置された一対の基板2,3と、それぞ
れの基板の対向面に形成された電極4,5と、それぞれ
の電極4,5上に形成された配向膜13〜16と、一対
の基板2,3間に挟持された液晶層7とで構成されてい
る。
3としては、ガラスやプラスチック等の透明基板等が用
いられ、電極4としては、ITO等の透明導電膜やアル
ミニウム等の金属膜等が用いられる。電極5としては、
ITO等の透明導電膜が用いられる。また、配向膜13
〜16は、通常、配向膜として用いられるポリイミド等
のような材料で構成される。
は、第1の実施形態において説明した液晶化合物12と
二色性色素19等との混合物である液晶材料20で構成
される。また、液晶層7は、隣接して配置された液晶領
域17,18で構成されている。本発明の第2の実施形
態に係る液晶表示素子11によると、液晶材料20の配
向方向は、配向膜13〜16により、これら液晶領域1
7,18間で異なるように制御される。そのため、上記
液晶表示素子11によると、高いコントラストでの表示
が可能である。以下に、その理由を説明する。
二色性色素の光吸収軸は一軸である。すなわち、所定の
偏波方向の偏光成分を100%吸収したとしても、それ
に垂直な方向の偏光成分は吸収することができない。
ては、液晶材料20の配向方向が異なる液晶領域17,
18が隣接して並置される。そのため、基板面に対して
斜め方向から液晶領域17に光を入射させた場合、液晶
領域17において一方の偏光成分を吸収させ、液晶領域
18において他方の偏光成分を吸収させることができる
のである。したがって、上記液晶表示素子11による
と、高いコントラストでの表示が可能である。
表示素子とした場合、直接光だけでなく反射光も吸収さ
せることができる。したがって、この場合、より高いコ
ントラストでの表示が可能となる。
基板面に平行な長さが短いほど、より顕著となる。しか
しながら、この長さが過剰に短い場合、上記効果を得る
ことができない。図4を参照しながらこれを説明する。
晶表示素子の液晶領域の大きさと吸光度との関係を示す
グラフである。図中、横軸は液晶領域17,18の基板
面に平行な長さを示しており、縦軸は吸光度を示してい
る。
得た。すなわち、電極4を反射電極とし、セルギャップ
を20μmとした。また、配向膜13〜16に関して
は、対向する配向膜13,14及び配向膜15,16を
平行配向させ、隣接する配向膜13,15間及び配向膜
14,16間で配向方向を90°異ならしめた。なお、
配向膜13〜16の形状は正方形とした。すなわち、図
4に示すグラフの横軸は配向膜13〜16の一辺の長さ
を示している。また、吸光度は、液晶表示素子11の基
板面に対し、30°の角度から液晶層7に光を入射させ
た場合に得られたものである。
長さを短くすると、20μm程度とした場合に吸光度が
上昇し始め、14μm程度で飽和に達し、約5μmまで
はほぼ一定の吸光度が得られている。しかしながら、5
μm未満になると、吸光度が大幅に低下している。これ
は、液晶領域17,18間での配向分割ができなくなっ
たためであると考えられる。
液晶材料等に依存するが、通常、2〜7μm程度であ
る。したがって、液晶領域17,18の基板面に平行な
長さは、2μm以上とすることが好ましい。
8間で、液晶材料20の配向方向は、45〜90°程度
異なることが好ましく、90°程度異なることがより好
ましい。この場合、光の吸収効率をより高めることがで
きる。
7は液晶マイクロカプセルを用いて構成されてもよい。
この場合、第1の実施形態において説明したように、異
方性形状の液晶マイクロカプセルを用い、基板面には、
液晶領域17,18に対応するパターンで凹部を設け
る。なお、凹部は、液晶マイクロカプセルの一断面に対
応した形状に形成する。これにより、上記異方性形状を
有する液晶マイクロカプセルは、凹部に対し、所定の配
向で嵌合する。このようにして、基板2上に異方性形状
を有する液晶マイクロカプセルを所望の配向で配列さ
せ、液晶領域17,18を形成する。
8に対応する形状の隔壁を形成した後、球状の液晶マイ
クロカプセルを隔壁に囲まれた空間にそれぞれ配置し押
圧して変形させること等によっても、液晶領域17,1
8を形成することができる。
構成する場合、図2(c)〜(e)に示す液晶マイクロ
カプセル6-3〜6-5を用いることができる。本発明の第
2の実施形態において、液晶層7は、例えば、以下に示
すように構成される。
施形態に係る液晶表示素子の液晶層の正面図を示す。な
お、図5(a)〜(c)に示す液晶層7は、それぞれ基
板面に垂直な方向から観察したものである。
がラジアル型に配向した液晶マイクロカプセル6-3で構
成したものである。図5(b)は、液晶層7を、液晶材
料20がラジアル型に配向した液晶マイクロカプセル6
-3と、液晶材料20がバイポーラ型に配向した液晶マイ
クロカプセル6-5とを交互に配置したものである。ま
た、図5(c)は、液晶層7を、液晶材料20がバイポ
ーラ型に配向した液晶マイクロカプセル6-5で構成した
ものである。
た液晶表示素子11によると、いずれも比較的高いコン
トラストでの表示が可能であるが、バイポーラ型の液晶
マイクロカプセル6-5を用いることが好ましい。ラジア
ル型の液晶マイクロカプセル6-3は、いずれの方向から
の入射光に対しても、等しい吸光率を示す。言い換える
と、ラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3では、バイ
ポーラ型の液晶マイクロカプセル6-5のように、光軸と
液晶マイクロカプセル6-5の配向との関係を最適化し
て、光吸収効率を向上させることはできない。
カプセル6-5においては、ラジアル型の液晶マイクロカ
プセル6-3に比べて、より多くの二色性色素が基板面に
平行に配列する。したがって、図5(b)に示すように
液晶層7を構成することにより、より高いコントラスト
での表示が可能となり、図5(c)に示すように液晶層
7を構成することにより、さらに高いコントラストでの
表示が可能となる。なお、図5(b)及び(c)におい
て、バイポーラ型の液晶マイクロカプセル6-5は、アキ
シャル型の液晶マイクロカプセル6-4で置換可能であ
る。
ぞれの液晶マイクロカプセルは基板面に平行な面内で6
つの液晶マイクロカプセルと接するように配置されてい
る。それぞれの液晶マイクロカプセルが基板面に平行な
面内で4つの液晶マイクロカプセルと接するように配置
することも可能であるが、図5(a)〜(c)に示すよ
うに配置することが好ましい。この場合、液晶マイクロ
カプセル間の間隙を透過する光量を低減することができ
る。
の液晶領域を形成する場合について説明したが、複数の
液晶マイクロカプセルで1つの液晶領域を形成してもよ
い。また、液晶マイクロカプセルの透明被膜には、第1
の実施形態において説明したのと同様の材料を用いるこ
とができる。なお、液晶層7を液晶マイクロカプセルを
用いて構成する場合は、配向膜13〜16を設ける必要
はなく、基板3も必ずしも設ける必要はない。
もよい。液晶材料20を螺旋状に配列させた場合、液晶
材料20の配向方向を制御する変わりに、螺旋軸を制御
する。これにより、上述したのと同様の効果を得ること
ができる。
明する。本発明の第3の実施形態は、液晶マイクロカプ
セル6-1或いは6-2の代わりに、液晶マイクロカプセル
6-3を用いる点でのみ第1の実施形態と異なる。
液晶表示素子においては、第1及び第2の液晶マイクロ
カプセル層8,9の少なくとも一方が、図2(c)に示
すラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3で構成され
る。
施形態に係る液晶表示素子の液晶層の一例を概略的に示
す。なお、図6(a)は、液晶層7を基板面に平行な方
向から観察した側面図であり、図6(b)は、その一部
を基板面に垂直な方向から観察したものである。
マイクロカプセル層8,9のいずれもラジアル型の液晶
マイクロカプセル6-3で構成されている。また、液晶層
7を基板面に垂直な方向から見た場合、液晶マイクロカ
プセル層8,9間で隣接する液晶マイクロカプセル6-3
は、完全に重なるように配置しておらず、図6(b)に
示すように、相互にずれた配置をとっている。
晶材料はラジアル型に配向するために、液晶マイクロカ
プセル6-3を光軸に平行に積層した場合、一方の液晶マ
イクロカプセル6-3において吸収させることができない
偏光成分を他方の液晶マイクロカプセル6-3において吸
収させることは不可能である。これは、入射光の光軸上
に存在する液晶分子の配向が、双方の液晶マイクロカプ
セル6-3において等しいためである。
晶マイクロカプセル6-3を光軸に対してずらして配置し
た場合、入射光の光軸上に存在する液晶分子の配向は、
それぞれの液晶マイクロカプセル6-3において異なる。
したがって、一方の液晶マイクロカプセル6-3において
吸収させることができない偏光成分を他方の液晶マイク
ロカプセル6-3において吸収させることが可能となるの
である。
方をラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3で構成する
場合について説明したが、液晶マイクロカプセル層8,
9の一方をラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3で構
成し、他方を他の配向を呈する液晶マイクロカプセルで
構成してもよい。
施形態に係る液晶表示素子の液晶層の他の例を概略的に
示す。なお、図7(a)は、液晶層7を基板面に平行な
方向から観察した側面図であり、図7(b)は、その一
部を基板面に垂直な方向から観察したものである。
マイクロカプセル層8はバイポーラ型の液晶マイクロカ
プセル6-5で構成され、液晶マイクロカプセル層9はラ
ジアル型の液晶マイクロカプセル6-3で構成されてい
る。また、液晶層7を基板面に垂直な方向から見た場
合、液晶マイクロカプセル層8,9間で隣接する液晶マ
イクロカプセル6-5,6-3は、完全に重なるように配置
しておらず、図6(b)に示すように、相互にずれた配
置をとっている。
マイクロカプセル層8において所定の偏波方向の偏光成
分を吸収させ、それに垂直な偏光成分の一部を液晶マイ
クロカプセル層9において吸収させることができる。し
たがって、液晶表示素子の液晶層7をこのように構成す
ることにより、高いコントラストでの表示が可能とな
る。
ル6-5とラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3とを用
いることについて説明したが、バイポーラ型の液晶マイ
クロカプセル6-5の代わりに、図2(a),(b),
(d)に示す液晶マイクロカプセル6-1,6-2,6-4を
用いてもよい。なお、これら液晶マイクロカプセル6-
1,6-2,6-4,6-5は、第1の実施形態で述べたのと同
様に、その液晶材料の配向方向或いは螺旋軸が基板面に
平行となるように配置することが好ましい。
ると、比較的容易に液晶層7を形成することができる。
これは、ラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3を用い
て形成された液晶マイクロカプセル層においては、ラジ
アル型の液晶マイクロカプセル6-3においては液晶材料
は等方的に配向するため、配向制御を行う必要が無いか
らである。
ロカプセル層8,9は、ラジアル型の液晶マイクロカプ
セル6-3を連続的に積層し、最密充填することにより形
成することができる。また、図7(a)に示す液晶層7
は、バイポーラ型の液晶マイクロカプセル6-5を用いて
液晶マイクロカプセル層8を形成し、延伸処理を施した
後、ラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3を積層して
液晶マイクロカプセル層8を形成すること等により得る
ことができる。
表示素子に用いられる液晶マイクロカプセルは、第1及
び第2の実施形態で説明したのと同様の材料で構成され
る。特に、ラジアル型の液晶マイクロカプセルを形成す
るためには、液晶の表面エネルギーがカプセルマトリク
ス材料の表面エネルギーより大きい条件とする必要があ
る。また、特に記載が無い限り、同様の材料で構成され
る部材には、同じ参照番号が付されている。
示素子1を作製した。
るチッソ社製Lixon−4033xxに対し、三井東
圧社製の黒色二色性色素S−435を1重量%、及びメ
ルク社製カイラル添加剤S−811を2重量%添加した
ものを用いた。この液晶材料80重量部、モノマーであ
るメチルメタクリレート14重量部、架橋剤であるジビ
ニルベンゼン1重量部及びベンゾイルパーオキサイド
0.2重量部を混合・溶解した。この混合液を、平均孔
径1μmの親水性多孔質ガラス管から、0.3重量%の
ポリビニルアルコール水溶液中に、10Hzの周期で最
大圧力1.5気圧、最小圧力1.2気圧の条件下で押出
し、エマルジョンを得た。
速度で1時間攪拌して、上記モノマー成分を重合させ
た。1時間経過後、生成物を純水と共にイオン交換樹脂
製の多孔質チューブ中に流し込むことにより精製し、液
晶マイクロカプセル6を得た。なお、この液晶マイクロ
カプセル6を顕微鏡で観察したところ、カプセル錠剤状
の形状を有しており、長軸方向の平均径が7μm、長軸
に垂直な方向の最大径の平均が5μmであることが分か
った。この液晶マイクロカプセルは水に対して良好に分
散し、1日放置後も凝集は観測されなかった。
反射電極4が形成されたガラス基板2上に、上記液晶マ
イクロカプセル6を所定の液体中に分散させた液晶マイ
クロカプセル塗布液を塗布した。さらに、ガラス基板2
に超音波を印加しつつ、加熱・乾燥することにより、液
晶層7を得た。
たガラス基板3を、透明電極5が液晶層7と接するよう
に配置した。これを、ポリアミド製の袋に入れ、袋内を
減圧し、120℃で加熱・密着させることにより、液晶
表示素子1を作製した。
を顕微鏡で観察したところ、液晶マイクロカプセル6の
破壊は見られなかった。また、液晶層7の厚さは10μ
mであり、液晶層7は2層の液晶マイクロカプセル層
8,9で構成されていることが確認された。
いて、液晶材料の螺旋軸は、基板面に対してほぼ平行で
あり、かつ超音波の印加方向に垂直であった。上記液晶
表示素子1に、50Hz、9Vの交流電圧を印加したと
ころ、非印加時の黒色から白色へと変化した。また、反
射光度計から求めたコントラスト比は6:1であった。
に示す液晶表示素子1を作製した。液晶材料としては、
正の誘電異方性を有するチッソ社製Lixon−403
3xxに対し、三井東圧社製の黒色二色性色素S−43
5を1重量%及びメルク社製カイラル剤S−811を3
重量%添加したものを用いた。この液晶材料80重量
部、モノマーであるメチルメタクリレート14重量部、
架橋剤であるジビニルベンゼン1重量部及びベンゾイル
パーオキサイド0.2重量部を混合・溶解した。この混
合液を、平均孔径1μmの親水性多孔質ガラス管から、
0.3重量%のポリビニルアルコール水溶液中に、1.
5気圧の静圧力を加えて押出し、エマルジョンを得た。
度で1時間攪拌して、上記モノマー成分を重合させた。
1時間経過後、生成物を純水と共にイオン交換樹脂製の
多孔質チューブ中に流し込むことにより精製し、液晶マ
イクロカプセル6を得た。なお、この液晶マイクロカプ
セル6を顕微鏡で観察したところ、平均粒径が6μmの
球状体であることが分かった。
リビニルアルコールからなるベースフィルム上に塗布
し、100℃に加熱しながら延伸処理を施し、室温まで
冷却した。これにより、ベースフィルム上に液晶層7を
形成した。
反射電極4が形成されたガラス基板2上に、ベースフィ
ルムと液晶層7とからなる複合膜を、液晶層7が反射電
極4と接するように配置した。水洗処理を施すことによ
り、ベースフィルムを除去した後、一方の主面に透明電
極5が形成されたガラス基板3を、透明電極5が液晶層
7と接するように配置した。これを、ポリアミド製の袋
に入れ、袋内を減圧し、120℃で加熱・密着させるこ
とにより、液晶表示素子1を作製した。
を顕微鏡で観察したところ、液晶マイクロカプセル6の
破壊は見られなかった。また、液晶層7の厚さは10μ
mであり、液晶層7は2層の液晶マイクロカプセル層
8,9で構成されていることが確認された。
マイクロカプセル6と液晶マイクロカプセル層9中の液
晶マイクロカプセル6とでは、液晶分子の配向方向が9
0°異なっていた。また、それぞれの液晶マイクロカプ
セル層8,9において、螺旋軸の方向は、基板面に対し
てほぼ平行であり、かつマイクロカプセルの延伸方向に
対してもほぼ平行であった。
交流電圧を印加したところ、非印加時の黒色から白色へ
と変化した。また、反射光度計から求めたコントラスト
比は7:1であった。
に示す液晶表示素子1を作製した。液晶材料としては、
正の誘電異方性を有するチッソ社製Lixon−403
3xxに対し、三井東圧社製の黒色二色性色素S−43
5を1重量%を0.6重量%添加したものを用いた。こ
の液晶材料80重量部、モノマーであるメチルメタクリ
レート14重量部、架橋剤であるジビニルベンゼン1重
量部及びベンゾイルパーオキサイド0.2重量部を混合
・溶解した。この混合液を、平均孔径1μmの親水性多
孔質ガラス管から、0.3重量%のポリビニルアルコー
ル水溶液中に、1Hzの周期で最大圧力1.6気圧、最
小圧力1.2気圧の条件下で押出し、エマルジョンを得
た。
度で1時間攪拌して、上記モノマー成分を重合させた。
1時間経過後、生成物を純水と共にイオン交換樹脂製の
多孔質チューブ中に流し込むことにより精製し、液晶マ
イクロカプセル6を得た。なお、この液晶マイクロカプ
セル6を顕微鏡で観察したところ、平均粒径が6μmの
球状体であることが分かった。
反射電極4が形成されたガラス基板2上に、上記液晶マ
イクロカプセル6を所定の液体中に分散させた液晶マイ
クロカプセル塗布液を塗布・乾燥することにより、液晶
層7を得た。
れたガラス基板3を、透明電極5が液晶層7と接するよ
うに配置した。これを、ポリアミド製の袋に入れ、袋内
を減圧し、120℃で加熱・密着させることにより、液
晶表示素子1を作製した。
を顕微鏡で観察したところ、液晶層7の厚さは10μm
であり、液晶層7は2層の液晶マイクロカプセル層8,
9で構成されていることが確認された。
8,9において、液晶分子の配向方向は、基板面に対し
てほぼ平行であったが、基板面に平行な面内でランダム
であった。
交流電圧を印加したところ、非印加時の黒色から白色へ
と変化した。また、反射光度計から求めたコントラスト
比は5:1であった。
を以下に示す方法により作製した。なお、図8は、本発
明の実施例に係る液晶表示素子を示す断面図である。
ず、チッソ社製フッ素系液晶混合物Lixon−503
5XXに対し、上記化学式(1)に示すイエロー色のア
ントラキノン系二色性色素を1重量%及びメルク社製カ
イラル添加剤CB−15を3重量%添加して、イエロー
の液晶材料を調製した。このイエロー色の液晶材料80
重量部、モノマーであるメチルメタクリレート3重量部
とオクタデシルメタクリレート11重量部、架橋剤であ
るジビニルベンゼン1重量部を混合・溶解した。この混
合液を、平均孔径1μmの親水性多孔質ガラス管から、
0.3重量%のポリビニルアルコール水溶液中に、1.
5気圧の静圧力を加えて押出し、エマルジョンを得た。
度で1時間攪拌して、上記モノマー成分を重合させた。
1時間経過後、生成物を純水と共にイオン交換樹脂製の
多孔質チューブ中に流し込むことにより精製し、イエロ
ー色の液晶マイクロカプセル6-6を得た。なお、この液
晶マイクロカプセル6-6を顕微鏡で観察したところ、平
均粒径が6μmの球状体であることが分かった。
セル6-6を、ポリビニルアルコールからなるベースフィ
ルム上に塗布し、100℃に加熱しながら延伸処理を施
し、室温まで冷却した。これにより、ベースフィルム上
にイエロー色の液晶層7-1を形成した。
の二色性色素の代わりに、上記化学式(10)に示すマ
ゼンタ色のアントラキノン系二色性色素を用いたこと以
外は同様にして、マゼンタ色の液晶マイクロカプセル6
-7を作製した。さらに、このマゼンタ色の液晶マイクロ
カプセル6-7を用いて、上述した方法により、ベースフ
ィルム上にマゼンタ色の液晶層7-2を形成した。
の二色性色素の代わりに、上記化学式(19)に示すシ
アン色のアントラキノン系二色性色素を用いたこと以外
は同様にして、シアン色の液晶マイクロカプセル6-8を
作製した。さらに、このシアン色の液晶マイクロカプセ
ル6-8を用いて、上述した方法により、ベースフィルム
上にシアン色の液晶層7-3を形成した。
に、一画素につき3系統のTFT及びゲート、信号配線
22を形成した。また、ガラス基板2上には、反射電極
4の下地膜23として、ポリイミド膜を2μmの厚さで
成膜し、型押しによりディンプル加工を施した。さら
に、この下地膜23上にアルミニウムを100nmの厚
さで蒸着した後、これをパターニングすることにより、
反射電極4を形成した。
ソース電極と電気的に接続した後、疎水性導電ペースト
を用いて、高さ10μmの電極柱25及び高さ22μm
の電極柱26を、他の2系統のTFTのソース電極にそ
れぞれ電気的に接続して形成した。
液晶層7-1との複合膜を、液晶層7-1が反射電極4と接
するように配置した。水洗処理を施すことにより、ベー
スフィルムを除去した後、この液晶層7-1上に、ヒドロ
キシメチルセルロース水溶液をスリットコートし、これ
を、液晶マイクロカプセル6-6の透明被膜のガラス転移
温度以下の120℃にて乾燥して保護膜28を形成し
た。なお、上記ヒドロキシメチルセルロース水溶液は、
液晶マイクロカプセル6-6の透明被膜に対しては親和性
を示し(接触角が5°未満)、電極柱25,26に対し
ては親和性を示さない(接触角が50°を超える)。保
護膜28を乾燥した後、さらに空気雰囲気中でアニール
することにより、保護膜28の表面を疎水化するととも
に、液晶マイクロカプセル6-6と基板2との密着を促進
した。
分散液(ポリエステル粒子のトルエン溶液)を所定の形
状に選択的に塗布し、常温・窒素雰囲気下で乾燥させ
た。なお、このITOフィラー分散液は疎水性であり、
保護膜28及び電極柱25,26に対して親和性を示す
ものである。ITOフィラーを乾燥した後、中心波長が
147nmの紫外光を照射することにより、硬化と導電
性の付与とを行い、中間電極29を形成した。以上のよ
うにして形成した中間電極29は、電極柱25に電気的
に接続されており、電極柱26とは電気的に絶縁されて
いる。
層7-1の形成法と同様にして、シアン色の液晶マイクロ
カプセル6-7を用いて、中間電極29上にシアン色の液
晶マイクロカプセル層7-2を形成した。この液晶マイク
ロカプセル層7-2上にも、上述した方法により保護膜3
0及び中間電極31を形成した。なお、中間電極31は
電極柱26に電気的に接続されている。
層7-1の形成法と同様にして、マゼンタ色の液晶マイク
ロカプセル6-8を用いて、中間電極31上にマゼンタ色
の液晶マイクロカプセル層7-3を形成した。この液晶マ
イクロカプセル層7-3上にも、ヒドロキシメチルセルロ
ース水溶液を塗布・乾燥することにより、保護膜32を
形成した。
が形成されたガラス基板3を加熱・圧着することによ
り、液晶表示素子21を作製した。以上のようにして作
製した液晶表示素子21を、顕微鏡で観察したところ、
液晶マイクロカプセル6-6〜6-8の透明被膜の破壊は確
認されなかった。また、液晶層7-1〜7-3の全てが、液
晶マイクロカプセル層8-nと液晶マイクロカプセル層9
-nとを積層した積層構造を有していた(n=1〜3)。
螺旋軸の方向は基板面に対してほぼ平行であり、液晶マ
イクロカプセル層8-n,9-n間では螺旋軸の方向はほぼ
平行であることが確認された。さらに、この液晶表示素
子21は、中間基板を有していないため、通常、積層構
造とした場合に生ずる視差や液晶分子の配向不良も見ら
れなかった。
りドライバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号
振幅5Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時
の黒色から白色へと変化し、反射光度計により求めたコ
ントラスト比は5:1であった。また、色調の良好なカ
ラー表示が可能であった。
に示す液晶表示素子21を作製した。液晶材料として
は、チッソ社製フッ素系液晶混合物Lixon−503
5XXに対し、上記化学式(1)に示すイエロー色のア
ントラキノン系二色性色素を1重量%添加したものを用
いた。この液晶材料80重量部、モノマーであるフッ素
系メタクリレート14重量部、架橋剤であるベンゾイル
パーオキサイド0.2重量部を混合・溶解した。この混
合液を、300重量部の純水中に3重量部の界面活性剤
を含有する水溶液中に滴下した。なお、上記水溶液は6
5℃に保たれ、1000rpmの回転速度で攪拌されて
いる。
00rpmの攪拌速度で1時間攪拌して、上記モノマー
成分を重合させた。1時間経過後、生成物を1μmのフ
ィルターで濾過し、微細な生成物を除去した。残留した
生成物を純水で3回洗浄した後、乾燥することにより、
イエロー色の液晶マイクロカプセル6-6を得た。なお、
この液晶マイクロカプセル6-6は、平均粒径が5μmの
球状体である。
6-6と8重量部のエポキシプレポリマー(エピコート)
とを混合して、攪拌されている5重量%のゼラチン水溶
液200重量部中に滴下し、上記混合液を液滴状に分散
させた。このゼラチン水溶液中に、50重量部の純水と
3重量部のアミン系硬化剤とを混合した混合液を徐々に
滴下しながら、約40℃で1時間攪拌を続けた。
ーで濾過し、微細な生成物を除去した。残留した生成物
を純水で3回洗浄した後、乾燥することにより、イエロ
ー色の液晶マイクロカプセル6-6を得た。なお、この液
晶マイクロカプセル6-6は、平均粒径が6μmの球状体
であり、透明被膜は、フッ素系メタクリレート膜とエポ
キシ樹脂とが積層された複合膜である。
の二色性色素の代わりに、上記化学式(10)に示すマ
ゼンタ色のアントラキノン系二色性色素を用いたこと以
外はイエロー色の液晶マイクロカプセル6-6の形成法と
同様にして、マゼンタ色の液晶マイクロカプセル6-7を
形成した。また、上記化学式(1)に示すイエロー色の
二色性色素の代わりに、上記化学式(19)に示すシア
ン色のアントラキノン系二色性色素を用いたこと以外は
イエロー色の液晶マイクロカプセル6-6の形成法と同様
にして、シアン色の液晶マイクロカプセル6-8を形成し
た。
プセル6-6〜6-8を用いて液晶マイクロカプセル塗布液
をそれぞれ調製し、これら液晶マイクロカプセル塗布液
を電極上に直接塗布することにより液晶層7-1〜7-3を
形成したこと以外は実施例3と同様にして、液晶表示素
子21を作製した。
1を、顕微鏡で観察したところ、液晶マイクロカプセル
6-6〜6-8の透明被膜の破壊は確認されなかった。ま
た、液晶層7-1〜7-3の全てが、液晶マイクロカプセル
層8-nと液晶マイクロカプセル層9-nとを積層した積層
構造を有していた。また、液晶層7-1〜7-3の全てにお
いて、液晶分子の配向方向は基板面に対してほぼ平行で
あったが、基板面に平行な面内でランダムであった。
イバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号振幅5
Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時の黒色
から白色へと変化し、反射光度計により求めたコントラ
スト比は3:1であり、特に電圧非印加時の色が薄かっ
た。
に示す液晶表示素子11を作製した。厚さ0.7mmの
透明ガラス基板2,3に1000オングストロームの厚
さでITO膜を蒸着し、これらITO膜を所定のパター
ンにパターニングして、電極4,5を形成した。ガラス
基板2の電極4が形成された面に、高プレチルト角ポリ
イミド(PI)を50nmの厚さで塗布し、マスクラビ
ング法により、それぞれ配向方向が異なる20μm角の
配向膜13,15を形成した。なお、配向膜13,15
は市松模様状に配列されている。また、ガラス基板3の
電極5が形成された面についても同様に、配向膜14,
16を形成した。
13〜16が形成された面が対向するように、及び対向
する配向膜の配向方向が等しくなるように、粒径20μ
mのスペーサを介して重ね、シールすることにより液晶
セルを作製した。
ック二色性色素を添加したP型液晶材料を注入し、封止
することにより液晶表示素子11を作製した。以上のよ
うにして作製した液晶表示素子11に、50Hz、10
Vの交流電圧を印加したところ、非印加時の黒色から無
色状態へと変化した。また、反射光度計から求めたコン
トラスト比は2:1であった。
に示す液晶表示素子1を作製した。なお、本実施例で
は、液晶層7は、図7(a)に示すように構成される。
ず、厚さ0.7mmの透明ガラス基板2,3に1000
オングストロームの厚さでITO膜を蒸着し、これらI
TO膜を所定のパターンにパターニングして、電極4,
5を形成した。
トからなる透明被膜中に液晶材料を含有する液晶マイク
ロカプセル6-3を用いて、基板2の電極4が形成された
面に液晶マイクロカプセル層8を形成した。なお、上記
液晶マイクロカプセル6-3中の液晶材料はブルーの二色
性色素を含有し、ラジアル型に配向している。また、上
記液晶マイクロカプセル6-3の平均粒径は7μmであっ
た。この液晶マイクロカプセル層8に、50℃に加熱し
ながら延伸処理を施して、液晶材料を基板面に平行な所
定の方向に配向させた。すなわち、バイポーラ型の液晶
マイクロカプセル6-5からなる液晶マイクロカプセル層
8を形成した。
に、上記ラジアル型に配向した液晶マイクロカプセル6
-3を配置して液晶マイクロカプセル層9を形成した。な
お、液晶マイクロカプセル層9には延伸処理は施さなか
った。
ガラス基板3を、透明電極5が液晶層7と接するように
配置した。これを、ポリアミド製の袋に入れ、袋内を減
圧し、120℃で加熱・密着させることにより、液晶表
示素子1を作製した。
0μmであった。また、液晶表示素子11に、50H
z、15Vの交流電圧を印加したところ、非印加時の青
色から無色状態へと変化した。また、反射光度計から求
めたコントラスト比は4:1であった。
を以下に示す方法により作製した。なお、図9は、本発
明の実施例に係る液晶表示素子を示す断面図である。
ず、厚さ0.7mmの透明ガラス基板2、及び厚さ0.
5mmの透明ガラス基板39,33のそれぞれの一方の
主面に、TFT及びゲート、信号配線22を形成した。
ガラス基板2には、反射電極4の下地膜23として、ポ
リイミド膜を2μmの厚さで成膜し、型押しによりディ
ンプル加工を施した。さらに、この下地膜23上にアル
ミニウムを100nmの厚さで蒸着した後、これをパタ
ーニングすることにより、反射電極4を形成した。な
お、反射電極4は、基板2上に形成したTFTのソース
電極と電気的に接続した。
ついて、TFTが形成された面に、厚さ500オングス
トロームのITO膜34を反射電極4と同様のパターン
で形成した。なお、ガラス基板39,33のITO膜3
4は、それぞれ、TFTのソース電極と電気的に接続し
た。さらに、ガラス基板39,33のITO膜34が形
成された面の裏面に、厚さ500オングストロームのI
TO膜5をそれぞれ形成した。
3の一方の主面に、厚さ500オングストロームのIT
O膜5を形成した。次に、ガラス基板2の反射電極4が
形成された面、ガラス基板3のITO膜5が形成された
面、及びガラス基板39,33の両面に、実施例4と同
様にして、配向膜13〜16をそれぞれ形成した。な
お、それぞれの配向膜13〜16は、50μm角のサイ
ズで形成し、基板39,33に関しては、配向膜13,
15の裏面に配向膜16,14が位置するように形成し
た。また、配向膜13の配向方向に対し、配向膜14,
15の配向方向が垂直となるよう、及び配向膜16の配
向方向が平行となるように、それぞれ設けた。
が配向膜14,16とそれぞれ対向するように、粒径1
0μmのスペーサを介して重ね合せて第1の液晶セルを
形成した。また、ガラス基板3,33についても同様に
重ね合せて第2の液晶セルを形成した。これら第1及び
第2の液晶セルを、配向膜13,15が配向膜14,1
6とそれぞれ対向するように重ね合せることにより、3
層の液晶セルを形成した。
それぞれの層に、マゼンタ、シアン及びイエローの二色
性色素を含有するP型液晶材料を注入し、封止すること
により、液晶表示素子31を得た。なお、図中、液晶層
7-1〜7-3は、それぞれイエロー、シアン、マゼンタの
液晶層を示す。また、マゼンタ、シアン、イエローの二
色性色素には、吸収スペクトルに重なりを持つ材料を選
んだ。また、それぞれの液晶層7-1〜7-3において、図
9に示すように、液晶材料は90°ツイスト配向してい
る。
イバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号振幅5
Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時の黒色
から白色へと変化し、反射濃度計により求めたコントラ
スト比は3:1であった。
1を以下に示す方法により作製した。なお、図10は、
本発明の実施例に係る液晶表示素子を示す断面図であ
る。
ず、厚さ1.1mmの透明ガラス基板2の一方の主面に
3系統のTFT及びゲート、信号配線22を形成し、さ
らに、このガラス基板2には、反射電極4の下地膜23
として、ポリイミド膜を2μmの厚さで成膜し、型押し
によりディンプル加工を施した。この下地膜23上にア
ルミニウムを100nmの厚さで蒸着した後、これをパ
ターニングすることにより、反射電極4を形成した。な
お、反射電極4は、基板2上に形成した3系統のTFT
の1つのソース電極と電気的に接続した。
の2系統のTFTのそれぞれのソース電極と電気的に接
続して、長さ10μmの電極柱25,26を形成した。
反射電極4上にイエロー色の液晶マイクロカプセル6-3
を積層して液晶層7-1を形成した。なお、液晶マイクロ
カプセル6-3中の液晶材料はラジアル配向を呈してい
る。また、液晶層7-1は、図6(a)に示すように構成
されている。
42の両面に所定のパターンで透明電極43を形成し、
透明電極43が形成されていない位置に、パンチングに
より画素単位で穴を設けた。この穴を導電性材料44で
充填した後、透明樹脂フィルム42を、電極柱25が透
明電極43と接するように、及び電極柱26が導電性材
料44と接するように、液晶層7-1上に配置した。
ンタ色の液晶マイクロカプセル6-3を積層して液晶層7
-2を形成した。なお、液晶マイクロカプセル6-3中の液
晶材料はラジアル配向を呈している。また、液晶層7-2
は、導電性材料44の上に高い光反射率を有する導電性
スペーサ47が配置されたこと以外は、図6(a)に示
すように構成されている。
上に、シアン色の液晶マイクロカプセル6-3を積層して
液晶層7-3を形成した。なお、ガラス基板3の液晶層7
-3が設けられた面には、スパッタリングによりITO膜
5が形成されている。また、液晶マイクロカプセル6-3
中の液晶材料はラジアル配向を呈しており、液晶層7-3
は、図6(a)に示すように構成されている。
ンで透明電極46が形成された厚さ100μmの透明樹
脂フィルム45を配置した。さらに、上記ガラス基板3
を、透明樹脂フィルム45が液晶層7-2と接するよう
に、及び導電性スペーサ47と透明電極46とが接する
ように、液晶層7-2上に配置した。以上のようにして、
液晶表示素子41を作製した。なお、この液晶表示素子
41の液晶層7-1〜7-3の厚さは、それぞれ15μmで
あった。
イバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号振幅5
Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時の黒色
から白色へと変化し、反射濃度計により求めたコントラ
スト比は5:1であった。
が異なること以外は実施例7と同様にして、図10に示
す液晶表示素子41を作製した。
て、液晶層7-1〜7-3は、図5(b)に示す液晶マイク
ロカプセル層を2層積層した構造を有している。すなわ
ち、ラジアル型の液晶マイクロカプセル6-3とバイポー
ラ型の液晶マイクロカプセル6-5とが交互に配列された
液晶マイクロカプセル層を積層した構造を有している。
また、本実施例に係る液晶表示素子41において、基板
面に垂直な方向に隣接する液晶マイクロカプセル6-3,
6-5は、図7(b)に示すように配置されている。
は、以下のようにして作製した。すなわち、特定の方向
に延伸処理した、或いは極の位置を揃えるように電界印
加アニールをした複数のバイポーラ型液晶マイクロカプ
セルを、転写法を用いて所定の間隙を隔てて基板上に配
列した後、ラジアル型の液晶マイクロカプセルを転写紙
により、上記間隙にそれぞれ充填した。なお、液晶層7
-2,7-3も、液晶層7-1と同様にして形成した。
イバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号振幅5
Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時の黒色
から白色へと変化し、反射濃度計により求めたコントラ
スト比は5:1であった。
に示す液晶表示素子21を作製した。なお、本実施例で
は、保護膜28,30,32は設けなかった。
ず、厚さ1.1mmの透明ガラス基板2上に、実施例3
と同様にして、一画素につき3系統のTFT及びゲー
ト、信号配線22、下地膜23、反射電極4を形成し
た。さらに実施例3と同様にして、この反射電極4を3
系統のTFTの1つのソース電極と電気的に接続した
後、高さ10μmの電極柱25及び高さ20μmの電極
柱26を、他の2系統のTFTのソース電極にそれぞれ
電気的に接続して形成した。なお、下地膜23には感光
性樹脂を用い、所定のパターンで露光・現像することに
より、表面にディンプルを形成した。
れた面に、以下に示す方法によりイエローの液晶層7-1
を形成した。なお、液晶層7-1は、図5(c)に示す液
晶マイクロカプセル層を2層積層した構造を有してい
る。すなわち、バイポーラ型の液晶マイクロカプセル6
-5を、隣接するカプセル間で液晶材料の配向方向が90
°異なるように配列してなる液晶マイクロカプセル層を
積層した構造を有している。また、基板面に垂直な方向
に隣接する液晶マイクロカプセル6-5は、図11に示す
ように配置されている。なお、図11は、本発明の実施
例に係る液晶表示素子の液晶層を基板面に垂直な方向か
ら示す正面図である。
形成した。すなわち、特定方向に延伸処理した、或いは
極の位置を揃えるように電界印加アニールをした複数の
バイポーラ型液晶マイクロカプセルを、転写法を用いて
所定の間隙を隔てて基板上に配列した後、同様の方法に
よりバイポーラ型の液晶マイクロカプセルを先に基板上
に配置した液晶マイクロカプセルと螺旋軸の方向が90
°の角度をなすように、上記間隙に充填した。
-1上に、スパッタリングにより200オングストローム
の厚さでITO膜を形成し、これを所定のパターンにパ
ターニングすることにより、透明電極29を形成した。
透明電極29は、電極柱25と電気的に接続し、電極柱
26とは電気的に絶縁した。
29上に、シアンの液晶層7-2、透明電極31、及びマ
ゼンタの液晶層7-3を順次積層した。なお、透明電極3
1は、電極柱26と電気的に接続した。
の透明ガラス基板透明電極5を、透明電極5が液晶層7
-3と接するように配置することにより、液晶表示素子2
1を作製した。
イバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号振幅5
Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時の黒色
から白色へと変化し、反射濃度計により求めたコントラ
スト比は5:1であった。
8に示す液晶表示素子21を作製した。なお、本実施例
では、保護膜28,30,32及び電極柱25,26は
設けなかった。
ず、実施例9と同様にして、透明ガラス基板2上に、一
画素につき3系統のTFT及びゲート、信号配線22、
下地膜23、反射電極4を形成した。さらに実施例3と
同様にして、この反射電極4を3系統のTFTの1つの
ソース電極と電気的に接続した。
晶層7-1を形成した。図12に、本発明の実施例に係る
液晶表示素子の液晶マイクロカプセル層の正面図を示
す。この図に示すように、イエローの液晶マイクロカプ
セル6は感光性ポリイミドからなる隔壁50内に充填さ
れている。隔壁50は、長方形状の液晶領域を形成し、
その短軸方向に並置された3つの液晶領域を一単位とし
て市松模様状のパターンを形成している。
れたイエローの液晶マイクロカプセル6は、隔壁の形状
に応じて変形し、カプセル中に包含される液晶材料20
は液晶領域の長軸方向に配向している。
ル層を基板2の反射電極4が形成された面に設け、さら
にこの液晶マイクロカプセル層上に、別途形成した液晶
マイクロカプセル層を積層することにより、厚さ10μ
mの液晶層7-1を形成した。なお、それぞれの液晶マイ
クロカプセル層間で隣接する液晶領域は、その長軸の方
向が垂直となるように配置した。また、隔壁50の一部
を導電性とし、反射電極4と電気的に接続されていない
2系統のTFTのソース電極から、液晶層7-1上に導通
を図った。
散させた透明樹脂を塗布し、反射電極4に対応するパタ
ーンで透明電極29を形成した。この透明電極29は上
記隔壁50の導電部を介して、2系統のTFTの1つの
ソース電極と電気的に接続し、他方のTFTのソース電
極とは電気的に絶縁した。
より、シアンの液晶層7-2、透明電極31、及びマゼン
タの液晶層7-3を順次積層した。なお、透明電極31
は、シアンの液晶層7-2の隔壁50に設けた導電部を介
して、上記他方のTFTのソース電極と電気的に接続さ
れている。
の透明ガラス基板透明電極5を、透明電極5が液晶層7
-3と接するように配置することにより、液晶表示素子2
1を作製した。
イバICを実装し、それぞれの電極間に最大信号振幅5
Vの交流電圧を独立に印加したところ、非印加時の黒色
から白色へと変化し、反射濃度計により求めたコントラ
スト比は5:1であった。
素子によると、液晶層は、前記螺旋軸が第1の方向に向
くように前記液晶マイクロカプセルを配列してなる第1
の液晶マイクロカプセル層と、前記螺旋軸が第2の方向
に向くように前記液晶マイクロカプセルを配列してなる
第2の液晶マイクロカプセル層とを積層した積層構造を
有するため、第1の液晶マイクロカプセル層で所定の偏
波方向の偏光成分を吸収させ、第1の液晶マイクロカプ
セル層を透過する偏光成分を第2の液晶マイクロカプセ
ル層で吸収させることができ、理論的には全ての偏光成
分を吸収することができ、高いコントラストでの表示が
可能となる。また、この場合、液晶材料の螺旋軸がほぼ
平行になるように、第1及び第2の液晶マイクロカプセ
ル層が積層されるため、高い精度で容易に製造すること
ができる。
晶層は、それぞれ液晶材料の配向方向が異なる第1及び
第2の液晶領域を規則的に並置することにより構成され
るため、第1の液晶領域で所定の偏波方向の偏光成分を
吸収させ、第1の液晶領域を透過する偏光成分の一部を
第2の液晶領域で吸収させることができ、高いコントラ
ストでの表示が可能となる。
液晶層は、液晶マイクロカプセル層を積層した積層構造
を有し、そのいずれかは、液晶材料がラジアル配向を呈
する液晶マイクロカプセルで構成されるため、いずれか
の液晶マイクロカプセル層を透過する所定の偏波方向の
偏光成分の一部を、ラジアル型の液晶マイクロカプセル
で構成される液晶マイクロカプセル層で吸収させること
ができ、高いコントラストでの表示が可能となる。
示す断面図。
施形態に係る液晶表示素子に用いられる液晶マイクロカ
プセルを示す断面図。
示す断面図。
液晶領域の大きさと吸光度との関係を示すグラフ。
施形態に係る液晶表示素子の液晶層を示す正面図。
表示素子の液晶層の一例を概略的に示す側面図、(b)
は、その一部を示す正面図。
表示素子の液晶層の他の例を概略的に示す側面図、
(b)は、その一部を示す正面図。
図。
図。
面図。
を示す正面図。
イクロカプセル層を示す正面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一方の主面に電極が形成され
た基板、 前記基板の電極が形成された面に形成され、二色性色素
を含有した液晶材料を透明被膜で包含してなる液晶マイ
クロカプセルを有する液晶層、及び 前記液晶層上に設けられた対向電極を具備し、 前記液晶材料は、前記液晶マイクロカプセル中で螺旋構
造を呈し、 前記液晶層は、前記螺旋軸が第1の方向に向くように前
記液晶マイクロカプセルを配列してなる第1の液晶マイ
クロカプセル層と、前記螺旋軸が第2の方向に向くよう
に前記液晶マイクロカプセルを配列してなる第2の液晶
マイクロカプセル層とを積層した積層構造を有し、 前記第1及び第2の方向は実質的に互いに平行であり且
つ基板面に対して実質的に平行であることを特徴とする
液晶表示素子。 - 【請求項2】 前記液晶マイクロカプセルは、異方性形
状を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示
素子。
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