JP4499268B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4499268B2
JP4499268B2 JP2000305890A JP2000305890A JP4499268B2 JP 4499268 B2 JP4499268 B2 JP 4499268B2 JP 2000305890 A JP2000305890 A JP 2000305890A JP 2000305890 A JP2000305890 A JP 2000305890A JP 4499268 B2 JP4499268 B2 JP 4499268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light
layer
voltage
encapsulated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000305890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002116456A (ja
Inventor
克文 大室
規生 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000305890A priority Critical patent/JP4499268B2/ja
Publication of JP2002116456A publication Critical patent/JP2002116456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4499268B2 publication Critical patent/JP4499268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置に関するものであり、特に、UV(紫外線)キュアラブル液晶を用いたリバースモード・ポリマー分散型鏡面反射液晶表示装置の黒表示状態における鏡面反射に起因する表示反転を防止するための構造に特徴のある液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、アクティブマトリクスを用いた液晶パネルにおいて、軽量、薄型、低消費電力が実現できる反射型液晶表示装置が注目されており、各社より各種の方式の反射型液晶表示装置が提案されている。
【0003】
現在、反射パネルとして実用化されているものとしてはTN(Twisted Nematic)液晶を用いた一枚偏光板方式を用いたものであるが(必要ならば、特開平5−232465号公報、及び、特開平8−338993号公報参照)、この方式は偏光板を用いるため、原理的に光の利用率が半分以下となり、充分な輝度を得にくいという問題がある。
【0004】
そこで、明るい表示を得るために、偏光板を用いない方式として、GH(Guest Host)型液晶を用いた反射型パネル(必要ならば、H.S.Colo and R.A.Kashnow,Applied Physics Letters,Vol.30,p.619,1977参照)や、ポリマー中にネマティック液晶を分散させた高分子分散型液晶の一種としてのPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)を用いた反射型液晶パネルが提案(必要ならば、特開平1−198725号公報参照)されている。
【0005】
ここで、図を参照して、従来のλ/4位相差板を用いたGH型液晶パネルを説明する。
(a)参照
(a)は、電圧を印加しない状態における従来のGH型液晶パネルの概念的断面図であり、TFT基板となるガラス基板41上に、画素電極となるITOからなる透明電極42を設けるとともに、透明電極42を覆うように水平配向膜43を設ける。
【0006】
一方、TFT基板と対向する共通電極側のガラス基板61上には、ITOからなる透明電極62を設けるとともに、透明電極62を覆うように水平配向膜63を設け、対向するガラス基板41とガラス基板61との間に正の誘電率異方性(Δε>0)を有するp型の液晶47とp型の2色性色素48とからなるGH液晶を注入して、GH液晶層46とする。
この場合、水平配向膜43,63をラビング処理することで、GH液晶層46をホモジニアス配向させる。
【0007】
また、ガラス基板41の他方の面には、GH液晶のダイレクタ(≒液晶分子の長軸方向)と45°交差する方向に遅相軸が位置するようにλ/4位相差板44を設けるとともに、その背後にAl反射板45を設ける。
【0008】
この場合、GH液晶層46を構成する液晶47と2色性色素48は、電源から電圧が印加されていないので、水平配向膜43,63の配向規制力によってほぼ水平に配向され、ガラス基板61側から入射光64を入射させた場合、2色性色素48によって半分の光が吸収される。
【0009】
吸収されなかった残りの光は直線偏光で出射され、λ/4位相差板44で円偏光に偏光されたのち、Al反射板45によって反射されて、逆回転の円偏光の反射光65として反射される。
この逆回転の円偏光の反射光65は、λ/4位相差板44によって、入射光64の偏光軸に対して90°回転した直線偏光に変換されたのち、GH液晶層46を構成する2色性色素48に吸収されてガラス基板61側から出射されることがないので、黒表示となる。
【0010】
(b)参照
(b)は電圧を印加した場合の概念的断面図であり、電源から電圧を印加することによって、印加電圧に応じて液晶47と2色性色素48のダイレクタが垂直に配向し、2色性色素48による光吸収が最小となるので、入射光64はほぼそのまま反射され、反射光65が出射光66として出射されるので白表示となる。
【0011】
次に、図10を参照して、従来の反射型GH−PDLC液晶パネルを説明する。
10(a)参照
10(a)は、電圧を印加しない状態における従来の反射型GH−PDLC液晶パネルの概念的断面図であり、TFT基板となるガラス基板41上に、画素電極となるAl反射電極49を設けるとともに、Al反射電極49を覆うように水平配向膜43を設ける。
【0012】
一方、TFT基板と対向する共通電極側のガラス基板61上には、ITOからなる透明電極62を設けるとともに、透明電極62を覆うように水平配向膜63を設け、対向するガラス基板41とガラス基板61との間にp型液晶中にp型の2色性色素を混合してカプセル化したカプセル化GH液晶51をポリマー52中に分散したものを注入して、液晶層50とする。
なお、この混合過程で、ポリマー52中にも2色性色素が混入することになる。
【0013】
この場合、カプセル化GH液晶51内における液晶分子の配向は、電源から電圧が印加されていないので、カプセルの壁面に沿って同心球面状に配向しているので光吸収が大きくなり、ガラス基板61側から入射光64を入射させた場合、カプセル化GH液晶51内の色素によって光が吸収されたり、或いは、散乱されて散乱光67となる。
【0014】
吸収されなかった残りの光はAl反射電極49によって反射され、反射光68は、再び、カプセル化GH液晶51内の色素によって吸収されてガラス基板61側から出射されることがないので、黒表示となる。
【0015】
10(b)参照
10(b)は電圧を印加した場合の概念的断面図であり、カプセル化GH液晶51内の2色性色素のダイレクタが垂直に配向し、2色性色素による光吸収が最小となるので、入射光64はAl反射電極49によって反射され、反射光65が出射光66として出射されるので白表示となる。
【0016】
また、この様な高分子分散型液晶の一種として、ポリマーとしてUVキュアラブル液晶を重合させて用いる方式も提案されており(必要ならば、特開平4−227684号公報参照)、この提案において、液晶性ポリマーと液晶分子の配向を制御した高分子分散型液晶が初めて開示された。
【0017】
この様なUVキュアラブル液晶を用いた高分子分散型液晶方式液晶表示装置においては、画素電極と共通電極とが平行平板電極構造になっており、電極上に設けた水平配向膜にラビング処理を施したものであり、ツイスト角等を最適化することも提案されている(必要ならば、特開平8−520362号公報及び特開平11−95195号公報参照)。
【0018】
このUVキュアラブル液晶を用いた高分子分散型液晶方式の反射型液晶表示装置においては、液晶性ポリマー中に分散されたp型ネマティック液晶を構成する液晶分子と液晶性ポリマーとの屈折率ミスマッチによる光の散乱を利用するものであり、通常は、電圧を印加しない状態で白表示になり、一方、電圧を印加した状態で散乱状態となり、印加電圧に応じて黒表示或いは中間調表示を得るものである。
【0019】
近年、この様なUVキュアラブル液晶を用いた高分子分散型液晶方式の反射型液晶表示装置において、電圧無印加状態を黒表示として使用するリバースモードの液晶パネルが、IRIS(Internal Reflection Inverted Scattering)方式の反射型液晶パネルとして提案(必要ならば、T.Sonehara et al.,SID 97 DIGEST,p.1023−1026,1997,参照)されているので、図11を参照して説明するが、基本的構造は、従来のUVキュアラブル液晶を用いた高分子分散型液晶方式の反射型液晶表示装置と同様である。
【0020】
11(a)参照
11(a)は、電圧を印加しない状態における従来のIRIS方式の反射型液晶パネルの概念的断面図であり、TFT基板となるガラス基板41上に、画素電極となるAl反射電極49を設けるとともに、Al反射電極49を覆うように水平配向膜43を設ける。 なお、この場合、Al反射電極49は、鏡面性に優れた状態に成膜する必要がある。
【0021】
一方、TFT基板と対向するCF基板となるガラス基板61上には、ITOからなる透明電極62を設けるとともに、透明電極62を覆うように水平配向膜63を設け、対向するガラス基板41とガラス基板61との間にp型ネマティック液晶、UVキュアブル液晶、及び、光重合開始剤の混合液を注入し、紫外線を照射することによってUVキュアブル液晶を重合させて立体的網状構造を有する液晶性ポリマー54とし、p型ネマティック液晶55を立体的網状構造を有する液晶性ポリマー54中に分散させた液晶層53を形成する。
【0022】
この場合、液晶性ポリマー54中に分散されたp型ネマティック液晶55を構成する液晶分子は、電源から電圧が印加されていないので、水平配向膜43,63の配向規制力によってほぼ水平に配向され、ガラス基板61側から入射光64を入射させた場合、散乱されずにAl反射電極49で反射されて、そのまま出射光66としてガラス基板61側から出射される。
【0023】
11(b)参照
11(b)は電圧を印加した場合の概念的断面図であり、電源から電圧を印加することによって、印加電圧に応じてp型ネマティック液晶55を構成する液晶分子は電界方向に沿って立ち上がり、液晶性ポリマー54との屈折率ミスマッチにより光を散乱することになり、光散乱強度は印加電圧に依存することになる。
【0024】
この電圧を印加した状態において、ガラス基板61側から入射光64を入射させた場合、液晶層53中で散乱され、散乱光67の一部及び反射光68の一部は出射光67としてガラス基板61側から出射される。
【0025】
次に、図12を参照して、このIRIS方式の反射型液晶パネルの表示原理を説明する。
12参照
12は、電圧オフ時と電圧オフ時の受光角度分布を概念的に示した図であり、照明等の光源70及び周辺光による入射光64が液晶パネルに入射した場合、電圧オフ時、即ち、液晶層53がクリアな状態においては、ほば正反射位置に狭い受光角度分布の出射光が得られ、一方、電圧オン時、即ち、液晶層53が散乱状態においては、散乱により正反射位置をピークとする幅広い受光角度分布の出射光が得られる。
【0026】
したがって、観測者の観測点が、正反射位置からずれている場合には、電圧オフ時には出射光が到達しないので黒表示となり、一方、電圧オン時には、拡散光が観測点に到達するので白表示となる。
即ち、電圧オフ時には、Al反射電極49、即ち、鏡面を見ていることになるので、液晶パネルに光源70が映り込まない場合には、光の存在しない鏡面を見ているので黒表示となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の偏光板を用いない反射型液晶パネルにおいては、各種の問題がある。
例えば、図に示したλ/4位相差板を用いたGH型液晶パネル及び図10に示したGH−PDLC液晶パネルにおいては、その光吸収原理に起因して、カラー化する場合には、各色に対応するGH層毎の液晶パネルが必要になるという問題がある。
【0028】
この様なカラー化液晶パネルの内、λ/4位相差板を用いたGH型液晶パネルについては、シアン,マゼンタ,イエローの3層を積層した液晶パネルが東北大学の内田教授によって、1984年にOptical Engineeringにおいて提案されている。
【0029】
また、GH−PDLC液晶パネルについては、2色性色素を混合したPDLC(特開昭57−503161号公報参照)を3層積層することが提案(J.L.Fergason et al.,SID Symp.Digest,p.126,1986参照)されている。
【0030】
しかし、いずれの方式の場合にも、カラー化を実現するためには、色数だけのパネルを積層するため、ガラス基板の厚さが大半を占めるパネルの厚みが3倍になるため、視差により表示品位が低下し、且つ、駆動の点から実用的とは言えないものであった。
【0031】
また、IRIS方式の反射型液晶パネルにおいては、カラー化に際しては液晶パネルを積層させる必要はないが、その表示原理に起因して、観測位置によっては表示反転が起こる問題があるので、この事情を図13及び図14を参照して説明する。
【0032】
13(a)参照
13(a)は、液晶層53が電圧オンにより散乱モードになった場合を示しており、照明等の入射光64は液晶層53で色々な方向に散乱されて、観測点A及び観測点B等のいずれの観測方位においても散乱光による出射光69が到達するので白表示となる。
【0033】
13(b)参照
13(b)は、液晶層53が電圧オフによりクリアーモードになった場合を示しており、照明等の入射光64は液晶層53の下に設けられたAl反射電極によって正反射されて、正反射位置に出射光66として出射される。
したがって、観測点Bには出射光66が到達しないので、通常の黒表示となるが、正反射位置の観測点Aにおいては、電圧オン時の白表示より明るくなり、白黒反転、即ち、表示反転が発生する。
【0034】
14参照
14は、IRIS方式の反射型液晶パネルと、従来の一枚偏光板方式の反射型TN液晶パネルにおける反射特性を示す図であり、30°入射における反射率の受光角度依存性を示している。
【0035】
図から明らかなように、従来の一枚偏光板方式の反射型TN液晶パネルにおいては、全体の反射率は低いものの、如何なる受光角度においても表示反転、即ち、白黒反転は生じていない。
【0036】
一方、IRIS方式の反射型液晶パネルの場合には、30°入射の正反射位置に対応する30°の受光角度近傍で白黒反転が生じているのが理解される。
なお、白黒反転の受光角度領域が±5°程度の拡がりを有しているのは、光源が厳密に平行ではなく、多少の拡がりを有しているためである。
【0037】
したがって、本発明は、偏光板を用いることなく、カラー化が容易で、明るく且つ表示反転の生じない液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】
ここで、図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明するが、図において、符号1,2はガラス基板等の基板であり、3はITO等の透明電極、4はAl等の反射電極、及び、11は水平配向膜である。
図1参照
上述の目的達成するために、本発明においては、リバースモードの散乱型パネルと、GH液晶を組み合わせることによって、表示反転を生ずることなく、高い反射率を実現するものであり、且つ、カラーには、GH液晶における光吸収ではなく、カラーフィルタを用いることによって低電圧駆動を可能にするものである。
【0039】
即ち、通常の表示原理としては、リバースモードの散乱型パネルの表示原理を用いて、照明等の光源の映り込みによる正反射位置での表示反転をGH液晶による光吸収で防止するものである。
したがって、表示反転をなくすためには、リバースモードの散乱型パネルが散乱モードになる前にGH液晶がクリアーにならないように、GH液晶層のしきい値電圧を散乱型パネルのしきい値電圧より高くする必要がある。
【0040】
また、散乱型パネルを構成する光散乱層5は、立体的網状構造を形成する紫外線キュアラブル液晶6、及び、立体的網状構造が構成する空間に分散されたネマティック液晶7によって構成するものである。
【0041】
特に、光吸収層8は2色性色素9と液晶10を混合したGH型液晶として、電圧印加状態或いは電圧無印加状態のいずれかにおいてホモジニアス配向をとるGH型液晶を用いるものである。
【0042】
ホモジニアス配向をとるGH型液晶を用いた場合には、λ/4位相差板として作用する層の遅相軸と、GH型液晶のダイレクタの方向とのなす角Φを、0°<Φ<90°、より好適にはΦ≒45°とする。
【0043】
また、カプセル化したGH型液晶を用いる場合には、カプセル化したGH型液晶を押圧して偏平状にして、カプセル壁の配向規制力を低減することが望ましく、それによって、低しきい値電圧化が可能になる。
なお、偏平状のカプセル化GH液晶を用いる場合には、2層以上の層を積層することが望ましく、例えば、偏光方向が互いにほぼ直交する2層の偏平状のカプセル化GH液晶を積層させることによって、効率良く光を吸収することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の第1及び第2の実施の形態の反射型液晶パネルを説明するが、その前に、図2及び図3を参照して、本発明の各実施の形態において前提となる光散乱層の製法及び特性を試作パネルによって説明する。
図2(a)乃至(c)参照
まず、Al反射電極を介して水平配向膜JAL214−R8(JSR製商品名)を設けたガラス基板15、及び、透明電極を介して水平配向膜JAL214−R8(JSR製商品名)を設けたガラス基板16を、ツイスト角Ψが90°となるように、夫々θ=45°となるようにラビング処理を施し、セルギャップdが5μmの空セルを形成する。
【0045】
次いで、空セルにp型ネマティック液晶であるE48(メルク社製商品名:Δn=0.2306,Δε=15.1)に重合開始剤含有UVキュアラブル液晶UCL001K(DIC製商品名:Δn=0.142,Δε=0)を10wt%加えた混合液晶を室温で注入したのち封止処理し、次いで、350mJ/cm2 のエネルギー量の紫外線を約60秒間照射することによってUVキュアラブル液晶を重合させて立体的網状構造の液晶性ポリマーとし、この立体的網状構造の空間にp型ネマティック液晶を分散させた構造とする。
【0046】
図3参照
図3は、上記のように作製したリバースモードの評価パネルの反射率の電圧依存性を、しきい値電圧を同程度に調整した従来のPDLCの反射率の電圧依存性と対比したものであり、電圧依存性は逆になるものの、反射率で約3倍、コントラスト比で約6倍の特性が得られた。
【0047】
次に、図4を参照して、本発明の各実施の形態における光吸収層を構成するカプセル化GH液晶を説明する。
例えば、PVA(ポリビニールアルコール)と水とを重量比で1:10で混合した親水性ポリマー溶液中に、アゾ系2色性色素を10重量%添加した液晶FT5017(チッソ製商品名)からなるGH液晶を懸濁化してカプセル化する(なお、カプセル化法については、堀,液晶の製法と応用,p.154,1974参照)。
次いで、懸濁液を水平配向膜を形成したガラス基板上に塗布したのち、乾燥して光吸収層を形成する。
【0048】
図4(a)及び(b)参照
図4(a)及び(b)は、同じ基板に互いに入射光の偏光軸を90°変化させた場合のカプセル化GH液晶17の状態を説明する図であり、カプセル化GH液晶17のサイズは70μm以下であり、個々のカプセル化GH液晶17で偏光軸による光吸収度の依存性はあるものの、パネル全体としては、全方位での光吸収特性が得られることが理解される。
【0049】
図4(c)参照
図4(c)は、図4(a)に示したカプセル化GH液晶17を塗布した直後にスキージで潰したものであり、図に示すように微細化したカプセル化GH液晶18のサイズは数μm程度となる。
即ち、カプセル化GH液晶のサイズは、数μm〜数十μmの範囲で任意に制御することができる。
【0050】
次に、図5を参照して、本発明の前提となる参考例1の反射型液晶パネルを説明する。 図5(a)参照
図5(a)は、電圧を印加しない状態における本発明の前提となる参考例1の反射型液晶パネルの概念的断面図であり、TFT基板となるガラス基板21上に、画素電極となるAl反射電極22を設けるとともに、Al反射電極22を覆うようにPVAまたは可溶性ポリイミドからなる水平配向膜23を設ける。
なお、この場合、Al反射電極22は、鏡面性に優れた状態に成膜する必要がある。
【0051】
次いで、水平配向膜23上に、図4に関して説明した方法でカプセル化GH液晶を塗布し、例えば、80℃で低温乾燥することによって光吸収層となる、厚さが、3〜50μm、例えば、10μmのカプセル化GH液晶層24を形成する。
次いで、カプセル化GH液晶層24の表面に、PVA、好ましくは、カプセル化に用いたポリマーを塗布し、乾燥硬化させて水平配向膜25を形成する。
【0052】
一方、TFT基板と対向するCF基板となるガラス基板31上には、ITOからなる透明電極32を設けるとともに、透明電極32上にカラーフィルター層33を設け、このカラーフィルター層33を覆うようにPVAまたは可溶性ポリイミドからなる水平配向膜34を設ける。
【0053】
次いで、図2に示したように、ツイスト角Ψが90°となるように、水平配向膜25及び水平配向膜34の表面をθ=45°でラビング処理したのち、両基板を対向させてセルギャップdが5μmの空パネルを形成する。
【0054】
次いで、5μmのセルギャップdで対向するガラス基板21とガラス基板31との間にp型ネマティック液晶であるE48(メルク社製商品名:Δn=0.2306,Δε=15.1)に重合開始剤含有UVキュアラブル液晶UCL001K(DIC製商品名:Δn=0.142,Δε=0)を10wt%加えるとともに、d/p=Ψ/360°=0.25になるようにカイラル剤CN(チッソ製商品名)を添加した混合液晶を注入したのち封止処理し、次いで、350mJ/cm2 のエネルギー量の紫外線を約60秒間照射することによって液晶パネルを作製する。
【0055】
この場合、紫外線を照射することによってUVキュアブル液晶を重合させて立体的網状構造を有する液晶性ポリマーとし、p型ネマティック液晶を立体的網状構造を有する液晶性ポリマー中に分散させた液晶層によって光散乱層26を形成する。
【0056】
電源から電圧が印加されていない状態では、液晶性ポリマー中に分散されたp型ネマティック液晶を構成する液晶分子は、水平配向膜25,34の配向規制力によってほぼ水平に配向され、ガラス基板31側から入射光を入射させた場合、散乱されずにカプセル化GH液晶層24に入射する。
【0057】
カプセル化GH液晶層24にも電圧は印加されていないのでカプセル化GH液晶層24は光吸収モードであり、したがって、カプセル化GH液晶層24に入射した光はカプセル化GH液晶層24中で吸収され、吸収されなかった光はAl反射電極22によって反射され、反射された光は再びカプセル化GH液晶層24で吸収され、ガラス基板31からは殆ど出射されないので、黒表示となり、表示反転が生ずることはない。
【0058】
図5(b)参照
図5(b)は電圧を印加した場合の概念的断面図であり、電源から電圧を印加することによって、印加電圧に応じて光散乱層26中のp型ネマティック液晶を構成する液晶分子は電界方向に沿って立ち上がり、液晶性ポリマーとの屈折率ミスマッチにより光を散乱するため散乱モードとなる。
一方、カプセル化GH液晶層24はクリアーモードとなるので、光吸収は最少になる。
【0059】
この電圧を印加した状態において、ガラス基板31側から入射光を入射させた場合、光散乱層26で散乱されてガラス基板31から出射し、一方、散乱されずに或いは下方に散乱された光はカプセル化GH液晶層24に入射するが、吸収されずにAl反射電極22で反射され、光散乱層26で再び散乱されてガラス基板31から出射し白表示となる。
【0060】
なお、黒表示における表示反転が生じないようにするためには、光散乱層26がクリアーモードになる前に、カプセル化GH液晶層24がクリアーモードにならないように、カプセル化GH液晶層24のしきい値電圧を光散乱層26のしきい値電圧より高くする必要がある。
【0061】
この様に、本発明の前提となる参考例1においては、リバースモードの反射型液晶パネルと、カプセル化GH液晶層からなる光吸収層を積層し、リバースモードの反射型液晶パネルにおける表示反転を光吸収層によって防止しているので、偏光板を用いることなく、表示反転のない反射率の高いTFT駆動反射型液晶パネルを作製することができる。
【0062】
また、カラー化はカラーフィルターによって対応しているので、従来のGH液晶を用いた液晶表示装置のように各色毎の液晶パネルを積層させる必要はなく、視差によって表示品位が低下することがない。
【0063】
以上を前提として、次に、図を参照して、本発明の第の実施の形態の反射型液晶パネルを説明する。
参照
は、電圧を印加しない状態における本発明の第の実施の形態の反射型液晶パネルの概念的断面図であり、TFT基板となるガラス基板21上に、画素電極となるAl反射電極22を設けるとともに、Al反射電極22を覆うようにJALS214−R8(JSR製商品名)を塗布して水平配向膜23を設け、θ=0°のラビング処理を行う。
なお、この場合も、Al反射電極22は、鏡面性に優れた状態に成膜する必要がある。
【0064】
次いで、水平配向膜23上に、UVキュアラブル液晶(DIC製,Δn=0.142)を塗布し、紫外線を照射して硬化することによって厚さが例えば1.0μm(R=Δn・d=142nm)のλ/4位相差板27となる液晶層を形成する。
【0065】
次いで、電圧印加状態或いは電圧無印加状態のいずれか、例えば、電圧無印加状態においてホモジニアス配向をとるカプセル化GH液晶を塗布し、例えば、80℃で乾燥し、このGH液晶のダイレクタの方向と、λ/4位相差板27の遅相軸、即ち、λ/4位相差板27を構成する液晶分子のダイレクタとのなす角Φが、0°<Φ<90°、最適にはΦ=45°となるように配向させて、厚さが、3〜50μm、例えば、10μmのホモジニアス配向GH液晶層28を形成する。
【0066】
次いで、ホモジニアス配向GH液晶層28の表面に、PVA、好ましくは、カプセル化に用いたポリマーを塗布し、例えば、80℃で乾燥硬化させて水平配向膜25を形成する。
【0067】
一方、TFT基板と対向するCF基板となるガラス基板31上には、ITOからなる透明電極32を設けるとともに、透明電極32上にカラーフィルター層33を設け、このカラーフィルター層33を覆うようにPVAまたは可溶性ポリイミドからなる水平配向膜34を設ける。
【0068】
以降は、上記の参考例1と同様に、ツイスト角Ψが90°となるように、水平配向膜25及び水平配向膜34の表面をラビング処理したのち、両基板を対向させてセルギャップdが5μmの空パネルを形成し、この空パネルに上記の参考例1と全く同様の混合液晶を注入したのち封止処理し、紫外線を照射して硬化させることによって液晶パネルを作製する。
【0069】
この場合の表示原理は、上記の参考例1と同様であるが、ホモジニアス配向GH液晶層28における光吸収作用は、図に関して説明したλ/4位相差板を用いたGH型液晶パネルと同様である。
即ち、ホモジニアス配向GH液晶層28を往復する間に、入射光の偏光軸が90°回転した直線偏光となるので、図4(a)及び(b)に示したように、互いに偏光軸が異なる直線偏光を光吸収特性において偏光依存性を有するカプセル化GH液晶によって均一化して吸収することができ、光吸収効果が向上する。
なお電圧が印加された場合の光散乱作用は、上記の参考例1と同様である。
【0070】
この第の実施の形態においては、λ/4位相差板27を用いているので、入射光の偏光状態によらずに安定した光吸収を行うことができ、且つ、λ/4位相差板27をUVキュアラブル液晶を用いて形成しているので、個別のλ/4位相差板を用意する必要はない。
【0071】
次に、図を参照して、本発明の第の実施の形態の反射型液晶パネルを説明する。
参照
は、電圧を印加しない状態における本発明の第の実施の形態の反射型液晶パネルの概念的断面図であり、TFT基板となるガラス基板21上に、画素電極となるAl反射電極22を設けるとともに、Al反射電極22を覆うようにJALS214−R8(JSR製商品名)を塗布して水平配向膜23を設る。
なお、この場合も、Al反射電極22は、鏡面性に優れた状態に成膜する必要がある。
【0072】
一方、TFT基板と対向するCF基板となるガラス基板31上には、ITOからなる透明電極32を設けるとともに、透明電極32上にカラーフィルター層33を設け、このカラーフィルター層33を覆うようにPVAまたは可溶性ポリイミドからなる水平配向膜34を設ける。
【0073】
次いで、水平配向膜34上に、電圧印加状態或いは電圧無印加状態のいずれか、例えば、電圧無印加状態においてホモジニアス配向をとるカプセル化GH液晶を塗布し、例えば、80℃で乾燥し、このGH液晶のダイレクタの方向と、後述する光散乱層29のツイスト中心のなす角が略45°になるように配向させて、厚さが、3〜50μm、例えば、10μmのホモジニアス配向GH液晶層28を形成する。
なお、この場合のGH液晶のダイレクタの配向方向は、水平配向膜34をラビング処理することによって規制する。
【0074】
次いで、ホモジニアス配向GH液晶層28の表面に、PVA、好ましくは、カプセル化に用いたポリマーを塗布し、例えば、80℃で乾燥硬化させて水平配向膜25を形成する。
【0075】
次いで、光散乱層29の実効リタデーションΔn・dがΔn・d=140nmになるように、ツイスト角Ψ=0°の設定で、水平配向膜23及び水平配向膜25の表面をラビング処理したのち、両基板を対向させてセルギャップdが2.1μmの空パネルを形成し、この空パネルに液晶FT5045(チッソ製商品名,Δn=0.068)に重合開始剤含有UVキュアラブル液晶UCL001K(DIC製商品名)を10wt%加えた混合液晶を注入したのち封止処理し、次いで、350mJ/cm2 のエネルギー量の紫外線を約60秒間照射することによって液晶パネルを作製する。
【0076】
この場合、光散乱層29の実効リタデーションΔn・dを0.140nmとしているので、中心波長λが560nmの入射光に対してλ/4(=110〜170nm、好適には、140nm)とすることができ、それによって、光散乱層29はλ/4位相差板を兼ねることになる。
【0077】
この場合のホモジニアス配向GH液晶層28における光吸収作用は、上記の第の実施の形態と同様であり、光散乱層29を往復する間に偏光軸が90°回転した直線偏光となるので、ホモジニアス配向GH液晶層28を往復する間に偏光依存性を有するカプセル化GH液晶によって均一化して吸収することができ、光吸収効果が向上する。
なお電圧が印加された場合の光散乱作用は、上記の参考例1と同様である。
【0078】
この第の実施の形態においては、光散乱層29自体がλ/4位相差板を兼ねることになるので、λ/4位相差板として作用する液晶層を別工程で形成する必要がなく、それによって、製造工程が簡素化するとともに、構造も簡素化される。
【0079】
次に、図を参照して、本発明の各実施の形態に共通な光吸収層の変形例を説明する。 図(a)及び(b)参照
この変形例は、図4に関して説明したカプセル化GH液晶を塗布し、乾燥させる前に押圧して偏平状のカプセル化GH液晶19としたものであり、図(a)及び(b)は、同じ基板に互いに入射光の偏光軸を90°変化させた場合の偏平状のカプセル化GH液晶19の状態を説明する図であり、個々のカプセル化GH液晶19で偏光軸による光吸収度の依存性はあるものの、パネル全体としては、全方位での光吸収特性が得られることが理解される。
この場合、各カプセル化GH液晶19の偏光方向は偏平状に伸ばした方向に揃う傾向がある。
【0080】
なお、この場合の偏平状のカプセル化GH液晶19のサイズは100μm以上となるが、偏平状にする前に、スキージで微細化することによって、偏平状のサイズを任意に小さくすることができる。
【0081】
この様に偏平状にすることによって、カプセル化GH液晶19の体積に対するカプセル壁面積の比率を小さくすることができ、それによって、カプセル壁の配向規制力を弱めることができ、低電圧駆動が可能になる。
【0082】
即ち、カプセルが球状の場合、半径がrのカプセル化GH液晶19の体積に対するカプセル壁面積の比は、
4πr2 /〔(4/3)・πr3 〕=3/r
で表されるため、セル厚を薄くするためにカプセル化GH液晶19のサイズを小さくするほど、体積に対するカプセル壁面積の比が大きくなり、その結果、周囲のポリマーとの総接触面積が大きくなるので配向規制力が大きくなり、配向状態を変化させるために必要な電圧が大きくなる。
【0083】
しかし、カプセル化GH液晶19を偏平状にすることによって体積に対するカプセル壁面積の比を小さくすることができ、また、偏平状にした場合、図から明らかなように、カプセル化GH液晶19が密に詰まった状態となり、カプセル化GH液晶19とポリマーの接触面積が小さくなるので配向規制力はより小さくなる。
【0084】
この様な偏平状にしたカプセル化GH液晶19からなる光吸収層を多層積層させることによって、全方位の光に対する光吸収層をして用いることができる。
この場合、一層目における各偏平状にしたカプセル化GH液晶19における2色性色素の配向方向を一方向に揃え、二層目における各偏平状にしたカプセル化GH液晶19における2色性色素の配向方向を一層目の配向方向と直交する方向に揃えた場合には、二層の光吸収層で充分である。
【0085】
以上、本発明の各実施の形態及実施例を説明してきたが、本発明は各実施の形態及び各実施例に記載した構成及び条件に限られるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、反射率の印加電圧依存性を改善するためにカイラル剤を用いる場合、カイラル剤を添加したネマティック液晶を用いているが、それ自体がカイラル性を有するカイラルネマティック液晶を用いても良いものである。
【0086】
また、上記の各実施の形態及び実施例においては、UVキュアラブル液晶として光重合開始剤を含有したUVキュアラブル液晶を用いているが、光重合開始剤を含有しないUVキュアラブル液晶を用いても良いものであり、その場合には、光重合開始剤を別途添加すれば良い。
【0087】
また、上記の各実施の形態においては、水平配向膜の少なくとも一部をPVA或いはカプセル化に用いたポリマーを用いているが、全ての市販の配向膜材料、例えば、JALS214−R8(JSR製商品名)等で形成しても良いものである。
【0088】
また、上記の各実施の形態においては、カラー表示を前提にカラーフィルターを設けているが、モノクロ表示にも用いるものであり、その場合には、カラーフィルターを除去すれば良い。
【0089】
また、上記の各実施の形態においては、光吸収層をカプセル化GH液晶によって構成しているが、必ずしもカプセル化する必要はないものであり、上述の図に示したGH液晶と同様に、p型ネマティック液晶とp型2色性色素とにより構成しても良いものであり、或いは、UVキュアラブル液晶、光重合開始剤、ネマティック液晶、2色性色素の混合液を用いて形成しても良いものである。
【0090】
また、上記の各実施の形態及び実施例においては、本発明の効果が最も表れる反射型液晶表示装置を前提に説明しているが、必ずしも反射型液晶表示装置に限られるものではなく、下側基板に設けるストライプ状電極もITO等によって形成して透明電極とすることによって、直視型液晶表示装置としても良いものである。
【0091】
ここで、再び、図1を参照して、本発明の詳細な特徴を説明する。
図1参照
(付記1) 互いに対向するとともに、少なくとも一方に透明電極3を設けた二枚の基板1,2の間に、少なくとも、立体的網状構造を構成する紫外線キュアラブル液晶6、及び、立体的網状構造が構成する空間に分散されたネマティック液晶7からなる光散乱層5、及び、2色性色素9と液晶10との混合液を用いたゲスト・ホスト型液晶を含む光吸収層8とを積層状態で挟持する液晶表示装置であって、前記ゲスト・ホスト型液晶が、電圧印加状態又は電圧無印加状態のいずれかにおいて、ホモジニアス配向をとるゲスト・ホスト型液晶であり、且つ、前記ゲスト・ホスト型液晶のダイレクタ方向と、非散乱状態においてλ/4位相差板として機能する散乱層の遅層軸とのなす角Φを、0°<Φ<90°としたことを特徴とする液晶表示装置。
(付記) 上記λ/4位相差板として機能する散乱層が、上記光散乱層5であることを特徴とする付記記載の液晶表示装置。
(付記) 上記λ/4位相差板として機能する散乱層が、上記光吸収層8を介して上記光散乱層5と対向する側に積層された散乱層であることを特徴とする付記1記載の液晶表示装置。
(付記) 上記光吸収層8のしきい値電圧を、上記光散乱層5のしきい値電圧よりも高くしたことを特徴とする付記1乃至のいずれか1に記載の液晶表示装置。
(付記) 上記透明電極3を設けた基板2と対向する他方の基板1に、反射電極4を設けたことを特徴とする付記1乃至のいずれか1に記載の液晶表示装置。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、リバースモードの光散乱型液晶パネルとGH液晶を用いた光吸収層を積層させているので、明るく且つ表示反転のない反射型液晶パネルを実現することができ、また、カラー化する場合にもカラーフィルター層で対応することができるので、表示品位を高めることができ、それによって表示性能に優れた反射型液晶表示装置の実現に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】 本発明の各実施の形態において前提となる試作パネルの説明図である。
【図3】 評価パネルにおける光散乱層の散乱特性の説明図である。
【図4】 本発明の各実施の形態における光吸収層を構成するカプセル化GH液晶の説明図である。
【図5】 本発明の前提となる参考例1の反射型液晶パネルの説明図である。
【図6】 本発明の第の実施の形態の反射型液晶パネルの説明図である。
【図7】 本発明の第の実施の形態の反射型液晶パネルの説明図である。
【図8】 本発明の各実施の形態における光吸収層の変形例の説明図である。
【図9】 従来のλ/4位相差板を用いたGH型液晶パネルの説明図である。
【図10】 従来の反射型GH−PDLC液晶パネルの説明図である。
【図11】 従来のIRIS方式の反射型液晶パネルの説明図である。
【図12】 従来のIRIS方式における表示原理の説明図である。
【図13】 従来のIRIS方式における問題点の説明図である。
【図14】 従来のIRIS方式の反射型液晶パネルの反射特性の説明図である。
【符号の説明】
1 基板
2 基板
3 透明電極
4 反射電極
5 光散乱層
6 紫外線キュアラブル液晶
7 ネマティック液晶
8 光吸収層
9 2色性色素
10 液晶
11 水平配向膜
15 ガラス基板
16 ガラス基板
17 カプセル化GH液晶
18 カプセル化GH液晶
19 カプセル化GH液晶
21 ガラス基板
22 Al反射電極
23 水平配向膜
24 カプセル化GH液晶層
25 水平配向膜
26 光散乱層
27 λ/4位相差板
28 ホモジニアス配向GH液相層
29 光散乱層
31 ガラス基板
32 透明電極
33 カラーフィルター層
34 水平配向膜
41 ガラス基板
42 透明電極
43 水平配向膜
44 λ/4位相差板
45 Al反射板
46 GH液晶層
47 液晶
48 2色性色素
49 Al反射電極
50 液晶層
51 カプセル化GH液晶
52 ポリマー
53 液晶層
54 液晶性ポリマー
55 p型ネマティック液晶
61 ガラス基板
62 透明電極
63 水平配向膜
64 入射光
65 反射光
66 出射光
67 散乱光
68 反射光
69 出射光
70 光源

Claims (2)

  1. 互いに対向するとともに、少なくとも一方に透明電極を設けた二枚の基板の間に、少なくとも、立体的網状構造を構成する紫外線キュアラブル液晶、及び、立体的網状構造が構成する空間に分散されたネマティック液晶からなる光散乱層、及び、2色性色素と液晶との混合液を用いたゲスト・ホスト型液晶を含む光吸収層とを積層状態で挟持する液晶表示装置であって、前記ゲスト・ホスト型液晶が、電圧印加状態又は電圧無印加状態のいずれかにおいて、ホモジニアス配向をとるゲスト・ホスト型液晶であり、且つ、前記ゲスト・ホスト型液晶のダイレクタ方向と、非散乱状態においてλ/4位相差板として機能する散乱層の遅層軸とのなす角Φを、0°<Φ<90°としたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 上記光吸収層のしきい値電圧を、上記光散乱層のしきい値電圧よりも高くしたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
JP2000305890A 2000-10-05 2000-10-05 液晶表示装置 Expired - Fee Related JP4499268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305890A JP4499268B2 (ja) 2000-10-05 2000-10-05 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305890A JP4499268B2 (ja) 2000-10-05 2000-10-05 液晶表示装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009130192A Division JP2009199094A (ja) 2009-05-29 2009-05-29 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002116456A JP2002116456A (ja) 2002-04-19
JP4499268B2 true JP4499268B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=18786668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000305890A Expired - Fee Related JP4499268B2 (ja) 2000-10-05 2000-10-05 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4499268B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009003474A (ja) * 2002-09-11 2009-01-08 Asahi Glass Co Ltd 画像表示装置
JP4344726B2 (ja) 2004-12-30 2009-10-14 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置およびその製造方法
DE112008000111T5 (de) * 2007-07-05 2010-01-21 Lg Chem. Ltd. Zusammensetzung, die aushärtbaren dichroitischen Farbstoff umfasst, zur Bildung einer optischen Komponente und eine optische Komponente, die unter Verwendung derselben hergestellt ist

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0545672A (ja) * 1991-08-13 1993-02-26 Nec Corp 反射型液晶表示素子およびその駆動方法
JPH05249443A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Sharp Corp ポリマー分散型液晶表示素子及び反射型液晶表示装置
JP2001108971A (ja) * 1999-10-05 2001-04-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光学素子および該光学素子を用いた表示装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0326590Y2 (ja) * 1985-01-14 1991-06-10
JP2724596B2 (ja) * 1987-10-20 1998-03-09 大日本インキ化学工業株式会社 液晶デバイス及びその製造方法
NL9000808A (nl) * 1990-04-06 1991-11-01 Koninkl Philips Electronics Nv Vloeibaar kristallijn materiaal en beeldweergeefcel die dit materiaal bevat.
JPH0580302A (ja) * 1991-09-21 1993-04-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶電気光学装置
JPH08278490A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Sony Corp 液晶表示装置
JPH10111502A (ja) * 1996-10-04 1998-04-28 Sony Corp 反射型ゲストホスト液晶表示装置
JP3310569B2 (ja) * 1997-02-26 2002-08-05 シャープ株式会社 反射型液晶表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0545672A (ja) * 1991-08-13 1993-02-26 Nec Corp 反射型液晶表示素子およびその駆動方法
JPH05249443A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Sharp Corp ポリマー分散型液晶表示素子及び反射型液晶表示装置
JP2001108971A (ja) * 1999-10-05 2001-04-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光学素子および該光学素子を用いた表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002116456A (ja) 2002-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04199024A (ja) 液晶表示素子およびそれを用いた表示装置
EP0543658B1 (en) Liquid-crystal color display device
US5691790A (en) Colored liquid crystal display having a reflector which reflects different wavelengths of light for different incident angles
JP3112392B2 (ja) 液晶表示装置
JP3072513B2 (ja) 高分子分散型液晶表示パネル
JP3310569B2 (ja) 反射型液晶表示装置
JP2003149682A (ja) 液晶表示素子
JP2003140183A (ja) 反射型液晶表示装置
JP4499268B2 (ja) 液晶表示装置
JP3526429B2 (ja) 反射型液晶表示装置
KR100265248B1 (ko) 반사형액정표시장치
JP2000162581A (ja) 反射型液晶表示装置とその製造方法
JPH1195195A (ja) 高分子分散型液晶表示装置およびその製造方法
JP3007555B2 (ja) 液晶表示素子
KR19990083350A (ko) 반사형액정표시장치
JP2000111728A (ja) 積層位相差板
JP3482737B2 (ja) 反射型液晶表示装置
JP2778297B2 (ja) 反射型液晶表示素子およびその駆動方法
JP3294210B2 (ja) 高反射率液晶ディスプレイ・セル
JP3367853B2 (ja) 反射型液晶表示装置
KR20010045205A (ko) 콜레스테릭 액정 컬러필터를 갖는 반사형 액정표시장치
JPH08248398A (ja) 液晶表示素子
JP2009199094A (ja) 液晶表示装置
JPH0829811A (ja) 液晶表示装置
JP3425368B2 (ja) 液晶表示素子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20001005

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20021011

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050712

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050713

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050809

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090529

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees