JP3481224B2 - ギヤシフト装置 - Google Patents

ギヤシフト装置

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JP3481224B2
JP3481224B2 JP2001308266A JP2001308266A JP3481224B2 JP 3481224 B2 JP3481224 B2 JP 3481224B2 JP 2001308266 A JP2001308266 A JP 2001308266A JP 2001308266 A JP2001308266 A JP 2001308266A JP 3481224 B2 JP3481224 B2 JP 3481224B2
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shift
fork shaft
shaft
drum
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    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H2063/3079Shift rod assembly, e.g. supporting, assembly or manufacturing of shift rails or rods; Special details thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks

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  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動2輪車等のギヤ
シフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動2輪車の変速機構は、例えば
実開昭59−59550号の第2図に示されるように、
対向する支持部間にシフトドラムと1本のフォーク軸と
を互いに平行に保持し、この1本のフォーク軸上に右シ
フトフォーク、中央シフトフォーク及び左シフトフォー
クからなる3つのシフトフォークをそれぞれ軸方向移動
自在に支持させている。さらにフォーク軸自体も軸方向
移動自在とし、変速時にはシフトフォークの移動に伴っ
てフォーク軸を軸方向へ移動させるとともに、変速終了
時には中立状態へ復帰できるようにフォーク軸の両端部
にスプリングを設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
場合、1本のフォーク軸上に3つのシフトフォークを軸
方向へ適当間隔を持って配置するため、各シフトフォー
クのボス部がそのフォーク軸上へ一直線上に並ぶことに
なり、変速機自体が大型化して重くなる。また、1本の
フォーク軸上に3つのシフトフォークが配置されること
により、シフトドラムのカム溝に対して同一方向から各
シフトフォークのピンが係合するため、シフトドラムに
かかる荷重が偏り、その結果シフトドラムの回転に影響
を及ぼす場合がある。さらに、フォーク軸を中立状態へ
復帰させるための弾性部材は、フォーク軸の軸端部へ形
成された軸穴内へ収容されているため、弾性部材が大き
く圧縮されるとフォーク軸の軸端部と支持部の内壁面と
が当接する可能性がある。このようにフォーク軸の軸端
部が支持部の内壁面へ当接すると、操作フィーリングや
耐久性に影響を与えたり、騒音・振動を発生させるおそ
れがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本出願の請求項1に係るギヤシフト装置は、対向する支
持部間にシフトドラムとフォーク軸とを互いに平行に保
持し、前記シフトドラムの表面に形成されたカム溝へ一
端が係合がされかつ前記フォーク軸上へ軸方向移動自在
に支持された複数のシフトフォークを備え、前記シフト
ドラムの回転により各シフトフォークをフォーク軸上で
移動させるとともに、このフォーク軸自体も軸方向へ移
動可能にしたギヤシフト装置において、前記フォーク軸
を中空状に形成し、シフトドラム回りに複数配置すると
ともに、このフォーク軸の各軸方向端部にそれぞれを中
立位置へ復帰させるためのリターンスプリングを前記フ
ォーク軸の各軸方向端部外側に設け、これらのリターン
スプリングをコイルスプリングで構成し、その一端部を
前記フォーク軸の各軸方向端部内周面に嵌合されている
環状部材により位置決めすることにより、前記フォーク
軸の各軸端支持部間に流体が流動するための連通部を
成するとともに、前記フォーク軸内で前記リターンスプ
リングを抜け止めしたことを特徴とする。
【0005】 請求項2に係るギヤシフト装置は、前記
請求項1において、前記フォーク軸を前記シフトドラム
回りに複数配置したことを特徴とする。請求項3に係る
ギヤシフト装置は、前記請求項2において、前記複数の
フォーク軸は、1つのシフトフォークを保持する第1の
フォーク軸と、2つのシフトフォークを保持する第2の
フォーク軸を備え、かつ前記シフトドラムはこれら3つ
のシフトフォークに対応して軸方向に間隔を持って形成
された3つのカム溝を備えるとともに、前記第1のフォ
ーク軸上のシフトフォークは、前記3つのカム溝のうち
中間のカム溝と係合し、前記第2のフォーク軸上の2つ
のシフトフォークは、前記3つのカム溝のうち前記第1
のフォーク軸に支持されたシフトフォークが係合するカ
ム溝を挟んだ残りのカム溝とそれぞれ係合することを特
徴とする。
【0006】
【0007】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、両端に弾性部
材を備えるフォーク軸を中空部材としたので、弾性部材
を設けることによる重量増を回避できる。また、弾性部
材をコイルスプリングからなるリターンスプリングと
し、その一端部をフォーク軸の軸端内周面に嵌合されて
いる環状部材により位置決めすることにより、フォーク
軸の各軸端支持部間に流体が流動するための連通部を
成したので、この流体流動部を実施例のようにオイル通
路とする場合はシフトフォークやフォーク軸に対する潤
滑性を向上させることができる。また、オイル通路とし
て用いない場合もフォーク軸の軸方向移動に伴うエアロ
ックを回避することができ、シフトチェンジの作動性を
向上させることができる。そのうえ、リターンスプリン
グをフォーク軸の中空部内で抜け止めしたので、リター
ンスプリングとフォーク軸を一体で脱着できるととも
に、フォーク軸の両端部からリターンスプリングが軸方
向外方へ露出しているので、リターンスプリングのメン
テナンス性が向上する。
【0008】 請求項2の発明によれば、シフトドラム
の回りに複数のフォーク軸を配置し、各フォーク軸の両
軸端にリターンスプリングを配置したので、一つのフォ
ーク軸がシフト操作で軸方向いずれか側へ移動している
ときでも、このシフト段においてシフトに関与していな
い他のフォーク軸はリターンスプリングにより中立位置
へ復帰させておくことができる。また、このようにフォ
ーク軸毎に移動の態様を異ならせることができるから、
あるフォーク軸上のシフトフォークを他のフォーク軸上
のシフトフォークと異なる方向へ移動もしくは停止させ
ることができる。したがって、すべてのシフトフォーク
を同一方向へ移動させなくても、シフトに関与していな
いフォーク軸を中立位置へ戻すことができることになる
から、ギヤミッションのレイアウトにおける自由度が大
きくなる。しかも、それぞれのフォーク軸毎にその両軸
端に設けたリターンスプリングの効果を請求項1と同様
発揮させることができる。そのうえ、シフトドラムの
回りに配置した複数のフォーク軸にシフトフォークを支
持させたので、シフトフォークのシフトドラムに対する
係合位置を異ならせることができ、全シフトフォークの
係合部がシフトドラムの同一側へ偏らないから、シフト
フォークからシフトドラムが受ける荷重バランスが良く
なる。したがって、シフトドラムの回転が良好になり、
それによる操作荷重やフィーリングも好ましいものとな
る。
【0009】 請求項3の発明によれば、請求項2の発
明の効果に加えて、第1及び第2のフォーク軸を備え、
シフトフォークを第1のフォーク軸上に一つ、第2のフ
ォーク軸上に2つ設けた場合、シフトドラム上に3つの
カム溝を設け、中央のカム溝に第1のフォーク軸上のシ
フトフォークを係合し、他のカム溝に第2のフォーク軸
上のシフトフォークを係合させることにより、中間のカ
ム溝に係合する第1のフォーク軸上におけるシフトフォ
ークの移動方向を他のシフトフォークと異ならせること
ができる。そのうえ、第1のフォーク軸上に1つだけ支
持されたシフトフォークをシフトドラムの軸方向中央側
に配置し、第2のフォーク軸に支持された2つのシフト
フォークをそれぞれシフトドラムの軸方向両端側へ配置
支持させることができるので、各フォーク軸上における
シフトフォークの配置バランスが良くなり、リターンス
プリングの作動性も向上する。
【0010】
【0011】
【実施例】図1及び図2に基づいて一実施例を説明す
る。図1は本考案が適用されたギヤシフト装置の要部断
面を示し、図2はさらにその一部を拡大した図である。
【0012】まず図1において、クランクケースの左右
壁部1、2にシフトドラム3が回動自在に保持され、こ
の外周面に形成された3本のカム溝4乃至6には、それ
ぞれ中央並びに左右のシフトフォーク7乃至9のピン1
0乃至12が係合し、各ピン10乃至12は各シフトフ
ォークのボス部13乃至15に植設されている。
【0013】シフトドラム3に平行して一対のフォーク
軸16及び17が配設され、それぞれ両端部をクランク
ケースの左右壁部1、2へ支持されている。中央シフト
フォーク7のボス部13はフォーク軸16上を軸方向へ
揺動可能である。また。左シフトフォーク8及び右シフ
トフォーク9はそれぞれ共通のフォーク軸17上を軸方
向へ揺動可能である。フォーク軸16及び17の表面は
減摩耗コーティングされている。
【0014】左右のシフトフォーク8、9を支持するフ
ォーク軸17の両端は、クランクケースの左右壁部1、
2に形成された支持部18、19に嵌合し、それぞれフ
ォーク軸17の軸方向へ摺動可能であり、かつ、フォー
ク軸17の両端と、これらに対面する各支持部18、1
9のフォーク軸17の端部が対面する内壁部18a、1
9aとの間に所定のクリアランスC1 、C2 が保持され
ている。クリアランスC1 及びC2 はほぼ同程度であ
る。
【0015】図2に明らかなように、中空のフォーク軸
17の軸方向両端とこれに対面する支持部18、19の
内壁部18a、19a間にはそれぞれコイルスプリング
として形成されたリターンスプリング20が収容されて
いる。各リターンスプリング20のうち、図左側のもの
の内壁部18a側端部はフォーク軸17の左端部へ嵌合
されたフランジ付カラー22のフランジ25へ当接され
ている。フランジ付カラー22のフランジ25は支持部
18の内壁面18aに当接して位置決めされている。
【0016】フランジ付カラー22のフォーク軸17内
へ嵌合している軸部はフォーク軸17の内径よりも小径
であり、その先端にストッパーピン23が半径方向へ突
出して設けられ、フォーク軸17の開口端部へ圧入され
たブッシュ24により抜け止めされている。
【0017】一方、図右側のリターンスプリング20の
右端はフランジ付カラー27のフランジ30へ当接され
ている。フランジ付カラー27は左側のフランジ付カラ
ー22と同一構造であり、ストッパーピン28、ブッシ
ュ29が同様に設けられ、かつフランジ30が支持部1
9の内壁面19aに当接して位置決めされる。
【0018】左右のフランジ25と30間の距離Dは、
フォーク軸17の長さdよりもクリアランスC1 とC2
分だけ長い。クリアランスC1 とC2はフランジ付カラ
22,27の各フランジ25,30とフォーク軸17
の端部間における寸法であり、距離Dはリターンスプリ
ング20が圧縮されるとその長さが縮む方向へ変化す
る。
【0019】なお、シフトドラム3は一端部において公
知のギヤチェンジ機構と接続しており、チェンジペダル
の操作によりスピンドル(いずれも図示省略)が回転す
る毎に所定角度ずつ間欠的に回転するようになってい
る。
【0020】さらに図1において、フォーク軸16も同
17と同様の中空体であり、その軸方向両端には同様に
して中立復帰のための構造が設けられている。フォーク
軸16及び17の各左軸端部はクランクケースの左壁部
1内へそれぞれ軸延長上に形成されたオイル通路31、
32と連通し、各通路31、32は同じくクランクケー
スの左壁部1内に形成されたオイル通路33と接続して
いる。これらのオイル通路から各フォーク軸16、17
内へ給油され、さらに軸壁に設けられた油穴34を経て
各ボス部へ給油される。このため、フォーク軸16,1
7の各外部・内部・ボス部13,14、15を潤滑して
これらの摺動抵抗を低減することにより、変速操作荷重
を一層軽くでき、シフト感が向上する。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。今、変
速操作によりシフトドラム3が回転すると、各シフトフ
ォーク7乃至9がそれぞれカム溝4乃至6にしたがっ
ォーク軸16及び17上を軸方向へ摺動しようとす
る。
【0022】このとき例えば、左シフトフォーク8を例
にすれば、ボス部14がフォーク軸17上を摺動すると
きの摺動抵抗と、フォーク軸17自体が支持部18又は
19内を摺動するときの摺動抵抗との兼ね合いでいくつ
かの摺動態様が生じる。
【0023】すなわち、ボス部14のみがフォーク軸1
7上を摺動する場合、逆にボス部14とフォーク軸17
が一体になってフォーク軸17自体が支持部18及び1
9内を摺動する場合、さらにはボス部14がフォーク軸
17上を摺動しつつフォーク軸17も支持部18及び1
9内を摺動する場合のいずれかが生じ得る。
【0024】いずれかが起きるかはその時々に応じて摺
動抵抗の最も少ない動作が自動的に選択されるので、変
速操作荷重が軽くなっている。なお、フォーク軸17の
摺動抵抗にはリターンスプリング20の反発弾性及びフ
ォーク軸17内に収容されている各部材の摩擦を含めた
ものとする、以下同様である。
【0025】上記のフォーク軸17自体が摺動する場
合、例えば図の右方へ移動するとすれば、ブッシュ24
がストッパーピン23と係合することによりフランジ付
カラー22を一体に図の右方向へ連行する。このときク
リアランスC1は変化せず、フランジ25とフォーク軸
17の軸端間に設けられている左側のリターンスプリン
グ20も圧縮されない。一方、フランジ付カラー27側
はフランジ30が支持部19の内壁面19aへ当接する
ことにより不動であるため、フォーク軸17の右方移動
に伴い右側のリターンスプリング20が圧縮変形され
る。
【0026】そこで、変速操作が終了すると、シフトド
ラム3から左シフトフォーク8を介してボス部14へ加
えられていた力が消滅するので、フォーク軸17は自由
になるため、右側のリターンスプリング20の反発力に
よりフォーク軸17が左方へ押し戻される。
【0027】すると、フランジ付カラー22はフランジ
25が左側のリターンスプリング20押されてフォーク
軸17と一体に左方へ移動し、やがてフランジ25が支
持部18の内壁面18aへ当接するとフォーク軸17は
移動を停止して中立状態へ戻り、同時に右側のリターン
スプリング20も自然状態へ復元する。
【0028】したがって、変速操作終了と同時にフォー
ク軸17は常時中立位置へ復帰してその両端部と内壁部
18a、19aとの間に所定のクリアランスC1 、C2
が再び保持されるので、その後に再び変速操作が開始す
れば、フォーク軸17は左右いずれの方向へも移動可能
状態になる。
【0029】このため、フォーク軸17等が従来のよう
に移動状態のまま残ってしまい、次回の変速操作開始時
に移動不能になるようなことがないので、常に変速操作
荷重を軽くかつ一定にすることができ、操作が軽快にな
る。しかも、両端にリターンスプリング20を備えるフ
ォーク軸16,17を中空部材としたので、リターンス
プリング20を設けることによる重量増を回避すること
ができる。また、フランジ付きカラー22,27が中空
であり、かつリターンスプリング20も中空の略筒状を
なすから、フォーク軸16,17各の中空部とこれらの
軸端に対する各支持部18、19間に流体が流動でき
る。そこでこの部分をオイル通路とすることにより、シ
フトフォーク7〜9やフォーク軸16,17に対する潤
滑性を向上させることができる。また、オイル通路とし
て用いない場合もフォーク軸16,17の軸方向移動に
伴うエアロックを回避することができ、シフトチェンジ
の作動性を向上させることができる。
【0030】また、シフトドラム3の回りに複数のフォ
ーク軸16及び17を設けたので、複数のシフトフォー
ク7乃至9を各フォーク軸16及び17へ分けて支持さ
せることができ、その結果、1本のフォーク軸あたりに
おける操作荷重が軽くなり、フォーク軸16及び17の
軸方向の長さを短くできるため、変速機自体を一層小型
化でき、パワーユニットを軽量化できる。また、変速機
の小型化により車両のバンク角を大きくすることができ
る。そのうえ、1つのフォーク軸16又は17がシフト
操作で軸方向いずれか側へ移動しているときでも、この
シフト段においてシフトに関与していない他のフォーク
軸17又は16はリターンスプリング20により中立位
置へ復帰させておくことができる。また、このようにフ
ォーク軸毎に移動の態様を異ならせることができるか
ら、一方のフォーク軸16上のシフトフォーク7と他の
フォーク軸17上のシフトフォーク8,9とを互いに異
なる方向へ移動もしくは停止させることができる。した
がって、すべてのシフトフォークを同一方向へ移動させ
なくても、シフトに関与していないフォーク軸を中立位
置へ戻すことができることになるから、ギヤミッション
のレイアウトにおける自由度が大きくなる。しかも、そ
れぞれのフォーク軸毎にその両軸端に設けたリターンス
プリング20の効果を発揮させることができる。
【0031】さらに、シフトドラム3の回りに配置した
フォーク軸16(第1のフォーク軸)に中央シフトフォ
ーク7を1つだけ支持させ、フォーク軸17(第2のフ
ォーク軸)に左シフトフォーク8及び右シフトフォーク
9からなる2つのシフトフォークを支持させたので、全
シフトフォーク7乃至9の係合部であるピン10乃至1
2がシフトドラム3の同一側へ偏らないから、シフトフ
ォーク7乃至9からシフトドラム3が受ける荷重バラン
スが良くなる。したがって、シフトドラム3の回転が良
好になり、それによる操作荷重やフィーリングも好まし
いものとなる。
【0032】また、フォーク軸16上に1つだけ支持さ
れた中央シフトフォーク7をシフトドラム3の軸方向中
央側に配置し、フォーク軸17に支持された2つのシフ
トフォーク8,9をそれぞれシフトドラム3の軸方向両
端側へ配置支持させたので、中間のカム溝5に係合する
第1フォーク軸16上におけるシフトフォーク7の移動
方向を他のシフトフォーク8,9と異ならせることがで
きる。また、各フォーク軸16及び17上におけるシフ
トフォーク7乃至9の配置バランスが良くなり、リター
ンスプリング20の作動性も向上する。
【0033】なお、コイルスプリングに代えて種々の弾
性部材を用いることは任意である。また、フォーク軸1
7の軸方向各両端部と支持部18,19の間へ別々にコ
イルスプリング等の弾性部材であるリターンスプリング
20を設け、かつこれと同様構造をフォーク軸16にも
適用したので、変速時にフォーク軸16及び17が軸方
向に移動したとき、フォーク軸16及び17の端部と支
持部18,19の内壁面18a、19aとの間にリター
ンスプリング20が介在し、フォーク軸16及び17の
軸端部が、支持部18,19の内壁面18a、19aへ
直接当接することがなくなり、操作フィーリングや耐久
性に影響を与えなくなって耐久信頼性に優れ、かつフォ
ーク軸16及び17の軸端部と左右壁部1,2の内壁面
の当接に原因する騒音・振動の発生のおそれもなくな
る。
【0034】そのうえ、この複数設けたフォーク軸1
6,17の全てに対して、各両端部にそれぞれリターン
スプリング20を介在させることにより、変速操作終了
時には各フォーク軸16及び17を必ず中立位置へ復帰
させることができるとともに、変速操作荷重を軽減する
ので、各フォーク軸16及び17の両軸端部に介在させ
たリターンスプリング20をコンパクトにできる。しか
も、リターンスプリング20の抜け止め手段であるスト
ッパーピン23とブッシュ24を備えるので、リターン
スプリング20とフォーク軸16、17を一体で脱着で
きるとともに、フォーク軸16、17の各両端部からリ
ターンスプリング20が突出しているので、リターンス
プリング20のメンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の要部断面図
【図2】 図1の実施例における要部拡大断面図
【符号の説明】
3…シフトドラム、7…中央シフトフォーク、8…左シ
フトフォーク、9…右シフトフォーク、10・11・1
2…ピン、16・17…フォーク軸、20…リターンス
プリング、22・27…フランジ付カラー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する支持部間にシフトドラムとフォ
    ーク軸とを互いに平行に保持し、前記シフトドラムの表
    面に形成されたカム溝へ一端が係合がされかつ前記フォ
    ーク軸上へ軸方向移動自在に支持された複数のシフトフ
    ォークを備え、前記シフトドラムの回転により各シフト
    フォークをフォーク軸上で移動させるとともに、このフ
    ォーク軸自体も軸方向へ移動可能にしたギヤシフト装置
    において、 前記フォーク軸を中空状に形成し、 前記シフトドラム回りに複数配置するとともに、 このフォーク軸の各軸方向端部にそれぞれを中立位置へ
    復帰させるためのリターンスプリング前記フォーク軸
    の各軸方向端部外側に設け、これらのリターンスプリン
    グをコイルスプリングで構成し、その一端部側を前記フ
    ォーク軸の各軸方向端部内周面に嵌合された環状部材に
    より位置決めすることにより、前記フォーク軸の各軸端
    支持部間に流体が流動するための連通部を形成するとと
    もに、前記フォーク軸内で前記リターンスプリングを抜
    け止めしたことを特徴とするギヤシフト装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーク軸を前記シフトドラム回り
    に複数配置したことを特徴とする請求項1に記載したギ
    ヤシフト装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2において、前記複数のフォ
    ーク軸は、1つのシフトフォークを保持する第1のフォ
    ーク軸と、2つのシフトフォークを保持する第2のフォ
    ーク軸を備え、かつ前記シフトドラムはこれら3つのシ
    フトフォークに対応して軸方向に間隔を持って形成され
    た3つのカム溝を備えるとともに、前記第1のフォーク
    軸上のシフトフォークは、前記3つのカム溝のうち中間
    のカム溝と係合し、前記第2のフォーク軸上の2つのシ
    フトフォークは、前記3つのカム溝のうち前記第1のフ
    ォーク軸に支持されたシフトフォークが係合するカム溝
    を挟んだ残りのカム溝とそれぞれ係合することを特徴と
    するギヤシフト装置。
JP2001308266A 1991-10-09 2001-10-04 ギヤシフト装置 Expired - Lifetime JP3481224B2 (ja)

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