JP3481105B2 - 角落し - Google Patents

角落し

Info

Publication number
JP3481105B2
JP3481105B2 JP33042497A JP33042497A JP3481105B2 JP 3481105 B2 JP3481105 B2 JP 3481105B2 JP 33042497 A JP33042497 A JP 33042497A JP 33042497 A JP33042497 A JP 33042497A JP 3481105 B2 JP3481105 B2 JP 3481105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soft
body portion
hard
corner drop
receiving frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33042497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11158850A (ja
Inventor
国昭 大西
文夫 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP33042497A priority Critical patent/JP3481105B2/ja
Publication of JPH11158850A publication Critical patent/JPH11158850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481105B2 publication Critical patent/JP3481105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理施設等の
水路遮閉装置に用いられる角落しに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、下水処理場等の水路を遮閉す
るために、図4に示すように、水路21の両側壁22に
設けた受枠23に、有効長さが200〜600mm前後
の複数の角落し24を差し込み、これらを積み上げて水
路遮閉壁を構成している。かかる従来の角落し24にお
いては、水密性を確保するために、図5に示すように、
角落し24の両サイドに水密用のゴム板25(シール
材)を取付け、受枠23との間でシールするようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のゴム板
25によるシール構造を採用する場合、耐久性を確保す
るために比較的硬質のものが使用されるが、十分な水密
性を得ることができない。一方、軟質のシールゴムを採
用した場合、水圧によりゴムが大きな力で圧縮され、軟
質ゴムが破損するおそれが大きい。そこで、本発明は、
複数積み重ねて使用する角落しにおいて、各角落しごと
に確実な水密性が得られるとともに耐久性にも優れたも
のを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の技術的手段を講じた。即ち、本発明
は、水路の左右両側壁に設けられた受枠に複数差し込ま
れて上下に積み重ねることにより所要高さの遮水壁を形
成するための角落しにおいて、下流側正面の左右両端部
に、受枠との間に介在されるシール材が取着されてお
り、該シール材は、それぞれ別体に形成された硬体部と
軟体部からなり、軟体部が、硬体部よりも左右外縁に配
設するように隣接配置されるともに、硬体部よりも受枠
の受面に向けて突出するように配設されていることを特
徴としている。かかる構成によれば、容易に変形し得る
軟体部により確実な水密性を確保しつつも、ある程度軟
体部が変形すると硬体部が受枠の受面に当接してそれ以
上の軟体部の変形を阻止し、これにより軟体部の破損が
防止され、耐久性をも確保される。シール材の軟体部と
硬体部とは、異質の材料により別体形成してもよく、ま
た、同じ材料により一体成形してもよい。別体形成する
ときは、シール材の軟体部を軟質ゴム又は軟質樹脂発泡
体により構成するのが水密性の確保の点で好ましい。な
お、硬体部は、硬質ポリウレタン樹脂や、その発泡体等
の硬質合成樹脂により構成することができ、その他木
材、金属等の種々の硬質材を使用し得る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示す本発明
の第1の実施の形態に係る角落し1は、その左右両端部
が水路の左右両側壁2に設けられる受枠3に差し込まれ
て、複数の角落し1を積み重ねることにより所要高さの
水路遮閉壁を構成するものである。
【0006】上記受枠3は、水路の左右両側壁2にそれ
ぞれ形成された上下方向のガイド溝4内に設けられてい
る。図示例の受枠3は、断面コ字状の鋼製枠からなり、
側壁2にアンカー等の固定手段(図示せず)により取付
固定されている。なお、受枠は、ガイド溝4の内側面に
それぞれ取付けた平板状の板材により構成してもよく、
また、側壁2に形成したガイド溝4自体により構成する
こともできる。
【0007】上記角落し1は、左右方向に長い略長方体
状に構成されており、上部には左右幅方向全長にわたる
凸条5が上方に突設され、下部には他の角落し1の凸条
5が嵌合する左右幅方向全長にわたる凹溝6が形成され
ている。この角落し1としては、天然木材製、合成木材
製、合成樹脂製等の種々のものを採用できるが、耐蝕性
の板材を採用するのが良い。耐蝕性の板材としては、例
えば硬質の発泡体となる樹脂をガラス長繊維で補強した
発泡体(例えば、積水化学工業株式会社製 商品名「エ
スロンネオランバーFFU」など)を使用することがで
き、最も好ましくは、ガラス長繊維強化ウレタン樹脂発
泡体が使用される。
【0008】硬質の発泡体となる樹脂としては、例え
ば、硬質ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノー
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂或いはエポキシ樹脂な
どの熱硬化性樹脂が好適に使用される。発泡樹脂中に
は、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭酸カ
ルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレー
等の無機充填剤や、シラスバルーン、パーライト、ガラ
スバルーン等の軽量骨材を添加してもよい。また、前記
の樹脂を補強する繊維としては、ガラス繊維の他に、炭
素繊維、金属繊維、セラミック繊維などの無機質繊維や
芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維の採用が最も推奨
される。繊維の形態は、ヤーン、クロス、ロービング、
ロービングクロス、クロスマットなどの長繊維の形態が
好適であるが、必要に応じてチップやミドルファイバー
などの短繊維を併用することもできる。
【0009】図2に示すように、受枠2内面の幅Lは、
角落し1の厚さdよりも大きなものとされ、水路中に水
が存在しない状態で容易に角落し1を落とし込み得るよ
うに構成されている。なお、複数の角落し1を落とし込
んだ後、最上部の角落し1を適宜の押し込み手段(図示
せず)により下方に押しつけて、角落し1の上下間の水
密性を確保するのが好ましい。このような押し込み手段
としては、鉛等の錘や、クランプ装置を採用することが
できる。
【0010】角落し1の上面には、上下の角落し1間の
水密性を向上するために、左右幅方向ほぼ全長にわたる
シール材7が設けられている。図示例では、角落し1の
上面の厚さ方向両端部にそれぞれシール材として長尺の
ゴム板7が設けられており、一層の水密性の向上が図ら
れている。
【0011】角落し1の下流側正面の左右両端部には、
角落し1と受枠3の受面3aとの隙間に配設されるシー
ル材8が取着されている。このシール材8は、硬体部9
と、該硬体部9よりも角落し1の厚さ方向に突出する軟
体部10とを備えており、而して、軟体部10は、硬体
部9よりも受枠3の受面3aに向けて突出されている。
また、シール材8の硬体部9及び軟体部10は、ともに
角落しの上下幅方向全長にわたって連続する長尺に形成
するのが好ましく、かかる構成により硬体部9により軟
体部10の左右方向の変形を防止して、軟体部10によ
る水密性能を担保することができるが、硬体部9を上下
方向複数箇所に断続的に設けることもできる。
【0012】軟体部10と硬体部9とはそれぞれ別体に
形成されており、軟体部10は軟質ゴムや軟質樹脂フォ
ームにより成形するのが好ましく、硬体部9は非圧縮性
の硬質の材料により成形する。例えば、硬体部9は、ポ
リアミド、超高分子量ポリエチレン、テフロン、鋼等の
摩擦係数が小さく耐磨耗性にすぐれた材料により成形す
るのが好ましいが、硬質ゴムにより形成することもでき
る。軟体部10及び硬体部9は、それぞれ上下に長尺の
角柱状或いは板状に形成され、左右に隣接配置されてい
る。なお、硬体部9と軟体部10との間に若干の隙間が
形成されてもよい。軟体部10は、硬体部9よりも左右
幅方向外側に配設されており、図示例では軟体部10が
角落し1の左右側縁に沿って配設されている。
【0013】本実施形態に係る角落し1によれば、軟質
ゴムからなる軟体部10により確実な水密性を確保しつ
つも、角落し1が水圧により下流側に押圧されて、ある
程度軟体部10が角落し1の厚さ方向に変形すると、図
3に示すように硬体部9が受枠3の受面3aに当接して
それ以上の軟体部10の厚さ方向の変形を阻止するとと
もに、軟体部10には水圧により左右内方への外力が作
用するが、軟体部10の左右内方への変形は硬体部9に
より阻止されているので、軟体部10による水密作用を
確実ならしめることができる。
【0014】 本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、適宜設計変更できる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、水路の左右両側壁に設
けられた受枠に複数差し込まれて上下に積み重ねること
により所要高さの遮水壁を形成するための角落しにおい
て、下流側正面の左右両端部に、受枠との間に介在され
るシール材を取着し、該シール材を、それぞれ別体に形
成された硬体部と軟体部からなり、軟体部が、硬体部よ
りも左右外縁に配設するように隣接配置するともに、硬
体部よりも受枠の受面に向けて突出するように配設して
いるので、容易に変形し得る軟体部により確実な水密性
を確保しつつも、ある程度軟体部が変形すると硬体部が
受枠の受面に当接してそれ以上の軟体部の変形を阻止
し、これにより軟体部の破損を防止することができ、耐
久性の向上を図ることができる。また、シール材の軟体
部を軟質ゴム又は軟質樹脂発泡体により構成すれば、確
実な水密性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る角落しの全体
斜視図である。
【図2】同角落しを受枠に差し込んだ状態を示す要部拡
大横断面図である。
【図3】同角落しに水圧が作用した状態を示す要部拡大
横断面図である。
【図4】 複数の角落しによる水路の遮水構造を示す正面
図である。
【図5】 従来の角落しを示し、(a)は平面図、(b)
は正面図である。
【符号の説明】
1 角落し 2 水路の側壁 3 受枠 3a 受面 8 シール材 9 硬体部 10 軟体部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路の左右両側壁に設けられた受枠に複
    数差し込まれて上下に積み重ねることにより所要高さの
    遮水壁を形成するための角落しにおいて、 下流側正面の左右両端部に、受枠との間に介在されるシ
    ール材が取着されており、該シール材は、それぞれ別体
    に形成された硬体部と軟体部からなり、軟体部が、硬体
    部よりも左右外縁に配設するように隣接配置されるとも
    に、硬体部よりも受枠の受面に向けて突出するように配
    設されていることを特徴とする角落し。
  2. 【請求項2】 シール材の軟体部は、軟質ゴム又は軟質
    樹脂発泡体からなることを特徴とする請求項1に記載の
    角落し。
JP33042497A 1997-12-01 1997-12-01 角落し Expired - Fee Related JP3481105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33042497A JP3481105B2 (ja) 1997-12-01 1997-12-01 角落し

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33042497A JP3481105B2 (ja) 1997-12-01 1997-12-01 角落し

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11158850A JPH11158850A (ja) 1999-06-15
JP3481105B2 true JP3481105B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=18232464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33042497A Expired - Fee Related JP3481105B2 (ja) 1997-12-01 1997-12-01 角落し

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3481105B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4206417B2 (ja) * 2006-12-29 2009-01-14 株式会社キッスビー三興建設 止水板
KR101203939B1 (ko) 2010-03-25 2012-11-22 박찬식 태양광 저마찰 수문 및 이의 시공방법
JP5793162B2 (ja) * 2013-06-04 2015-10-14 株式会社Ihiインフラシステム 高圧ゲート
JP7037107B2 (ja) * 2017-12-06 2022-03-16 宇部興産機械株式会社 除塵装置の支持構造
JP7272864B2 (ja) * 2019-05-24 2023-05-12 株式会社鈴木シャッター 防水装置
JP7272865B2 (ja) * 2019-05-24 2023-05-12 株式会社鈴木シャッター 防水装置
JP7125139B2 (ja) * 2019-11-18 2022-08-24 有限会社シンワ 止水装置並びに止水装置の設置方法及び撤去方法
JP7125138B2 (ja) * 2019-11-18 2022-08-24 有限会社シンワ 止水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11158850A (ja) 1999-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3481105B2 (ja) 角落し
JP2006299666A (ja) 角落とし
JP3977848B2 (ja) 浮体利用の簡易防水板
KR101184609B1 (ko) 교량의 이물질 차단형 신축이음장치
KR100682151B1 (ko) 밀봉 접합부용 밀봉 장치, 및 그를 위한 중공 형상 스트립
CA2006701C (en) Snow guard
US3699730A (en) Sump pump cover
ES2306822T3 (es) Inserto de aparato.
JPH09144148A (ja) コンクリート構造物の目地止水継手
JP5814632B2 (ja) 覆蓋の接合構造
US5070669A (en) Heat-insulation and water-proofing brick bond
JPH11158851A (ja) 角落しの受枠構造
JP5354355B2 (ja) コンクリート構造物への可撓継手の取付構造
JP3966612B2 (ja) 外壁パネルの目地構造
JP4486547B2 (ja) 止水装置
JP5075694B2 (ja) 建物の構造
JP4292410B2 (ja) 開き戸
JPH086157Y2 (ja) トンネル用コンクリートセグメントのボルト連結用凹入孔閉塞装置
JP4352421B2 (ja) 耐震構造型マンホール
KR200279148Y1 (ko) 완충고무테와 겸용되는 강화유리문용 방풍부러시
JP2506797Y2 (ja) 床パネルの接合部
CN100404771C (zh) 弹性装置
JP6642984B2 (ja) 止水装置
KR101354077B1 (ko) 터널용 방수시트
JP2000297464A (ja) スライド蓋の敷設構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees