JPH09144148A - コンクリート構造物の目地止水継手 - Google Patents

コンクリート構造物の目地止水継手

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JPH09144148A
JPH09144148A JP32517495A JP32517495A JPH09144148A JP H09144148 A JPH09144148 A JP H09144148A JP 32517495 A JP32517495 A JP 32517495A JP 32517495 A JP32517495 A JP 32517495A JP H09144148 A JPH09144148 A JP H09144148A
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water
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孝正 真坂
Tadatoshi Ozawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物の内壁面を破砕すること
なく止水ゴムが内壁面から突出することを防止し、かつ
目地が開いた場合でも止水ゴムが目地に落込むこと防止
する 【解決手段】 平坦なシート状の可撓止水部材(2)を
その一部を折畳んだ状態で1対のコンクリート構造物
(3,3′)を跨ぐようにして配置し、その両端部(2
b,2b′)を固定するとともに、その内側に剛性の大
きい支持板(5)を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水路、防火水槽等の
コンクリート構造物の目地止水継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水路、防火水槽等のコンクリート
構造物間の目地を止水する既設の止水板が地震等による
隣接構造物の離間のため亀裂、損壊を生じた場合、目地
の止水構造を補修するため次の2つの方法のいずれかが
行われている。
【0003】その一つは、図12に示すように、隣り合
うコンクリート構造物のa,a′の内壁面a1,a1′
に断面山形の複数の突起部を有する止水ゴムbをホール
インアンカー、ケミカルアンカー等の締結部材c,c′
により締結することにより止水を行う方法である。なお
dは既設の止水板である。
【0004】もう一つの方法は、図13に示すように、
隣り合うコンクリート構造物a,a′の内壁面a1,a
1′を砕いて凹部eを形成し、この凹部内に断面山形の
複数の突起部を有する止水ゴムfを締結部材c,c′に
より締結するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来の目
地補修方法は止水ゴムbの高さが変位量に比べ高くなり
(約50mm以上)内壁面a1,a1′から突出するた
め水路等においては水流の妨げとなる等の不便がある。
またこの種の止水ゴムは剛性が高いのでコンクリート構
造物の隅角部においては単純に折曲げることができず、
隅角部においては別加工をする必要がありコスト高とな
る。さらにこの種の止水ゴムbは変位量も小さい上に、
隣り合う構造物a,a′が地震等により離間した時止水
ゴムbがその離間部に落込み不陸を生じる欠点がある。
【0006】また図13に示す方法は、止水ゴムfが凹
所e内に配設されているので、コンクリート構造物a,
a′の内壁面a1,a1′から突出することはないが、
コンクリート構造物a,a′に凹所eを形成するため内
壁面a1,a1′を砕かねばならず作業が面倒である。
また止水ゴムfは止水ゴムbについて前述したその他の
欠点をそのまゝ有する。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を除去するた
めになされたものであって、コンクリート構造物の内壁
面を破砕する手間を必要とせずに止水ゴムが構造物内壁
面から不便を生じる程度に突出することを防止すること
ができ、さらにコンクリート構造物の隅角部においても
止水ゴムに特別な加工を施す必要がなく、かつ大きな変
位量を有し、さらに隣り合う構造物が離間した場合でも
止水ゴムがその離間部に落込むことを防止することがで
きるコンクリート構造物の目地止水継手を提供しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するコンクリート構造物の目地止水継手は、ゴム・合成
樹脂からなり表面が平坦なシート状の可撓止水部材をそ
の一部を折畳んだ状態で隣り合う1対のコンクリート構
造物を跨ぐようにして配置し、該可撓止水部材の両端部
を該1対のコンクリート構造物の内壁に固定するととも
に、該可撓止水部材の内側に、該可撓止水部材より大き
い剛性を有し、該1対のコンクリート構造物間の目地が
所定間隔開いた時該目地を跨ぐように該1対のコンクリ
ート構造物間に延在することにより該可撓止水部材の該
目地内への陥入を防止することができる可撓止水部材支
持材を配設したことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、表面が平坦なシート状の
可撓止水部材をその一部を折畳んだ状態で隣り合う1対
のコンクリート構造物を跨ぐようにして配置したので、
コンクリート構造物の内壁面を破砕する手間を必要とせ
ずに可撓止水部材が構造物内壁面から突出することを防
止することができる。また本発明の可撓止水部材は折畳
むことができるほどに薄いものであるので、構造物の隅
角部においても自由に折曲げることができなんら特別の
加工を必要としない上に、その折畳み構造のため従来の
止水ゴムに比べてはるかに大きな変位量を得ることがで
き、地震等による隣り合う構造物間の大きな変位に対処
することができる。さらに、本発明によれば、可撓止水
部材の内側に、これよりも大きい剛性を有し、1対のコ
ンクリート構造物間の目地が所定間隔開いた時該目地を
跨ぐように該1対のコンクリート構造物間に延在するこ
とにより可撓止水部材の目地内への陥入を防止すること
ができる可撓止水部材支持材を配設したので、地震等に
より隣り合う構造物が離間した場合でも可撓止水部材が
目地内に落込んで不陸を生じることを防止することがで
きる。
【0010】本発明の一実施態様においては、可撓止水
部材支持材は一端部が該コンクリート構造物の一方に固
定された板状の部材からなることを特徴とする。
【0011】また、本発明の一実施態様においては、コ
ンクリート構造物の隅角部以外の部分において可撓止水
部材支持材は一端部がコンクリート構造物の一方に固定
された板状の部材からなり、コンクリート構造物の隅角
部において可撓止水部材支持材は該目地と直交する方向
に平行に配置された複数の棒状部材からなることを特徴
とする。
【0012】本発明のこの実施態様によれば、コンクリ
ート構造物の隅角部において可撓止水部材支持材は目地
と直交する方向に配置された複数の棒状部材で構成され
るので、地震等による不等沈下により隣り合う構造物の
一方が他方に対し持上った場合でも、隅角部の可撓止水
部材支持材は板材を用いた場合に生じるような破損を生
じることがなく、可撓止水部材支持材としての機能を維
持することができる。
【0013】本発明の一実施態様においては、コンクリ
ート構造物の隅角部以外の部分において可撓止水部材支
持材は一端部がコンクリート構造物の一方に固定された
板状の部材からなり、コンクリート構造物の隅角部にお
いて可撓止水部材支持材は可撓止水部材の内側面に接着
された補強布からなることを特徴とする。補強布は前記
の棒状部材と同様の作用効果を奏する。
【0014】本発明の一実施態様においては、可撓止水
部材支持材は、可撓止水部材の折畳まれた部分に包囲さ
れるように配置された板状の部材からなることを特徴と
する。
【0015】本発明の一実施態様においては、コンクリ
ート構造物の隅角部以外の部分において可撓止水部材支
持材は、可撓止水部材の折畳まれた部分に包囲されるよ
うに配置された板状の部材からなり、コンクリート構造
物の隅角部において、可撓止水部材支持材は目地と直交
する方向に平行に配置された複数の棒状部材からなるこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の一実施態様においては、コンクリ
ート構造物の隅角部以外の部分において可撓止水部材支
持材は、可撓止水部材の折畳まれた部分に包囲されるよ
うに配置された板状の部材からなり、コンクリート構造
物の隅角部において、可撓止水部材支持材は可撓止水部
材の内側面に接着された補強布からなることを特徴とす
る。
【0017】本発明の一実施態様においては、少なくと
もコンクリート構造物の隅角部において可撓止水部材支
持材は該目地と直行する方向に平行に配置された複数の
棒状部材からなることを特徴とする。
【0018】本発明の一実施態様においては、可撓止水
部材支持材は可撓止水部材の内側面に接着された補強布
からなることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施形態について説明する。本発明のコンクリート構造
物の目地止水継手は既設の構造物および新設の構造物の
いずれにも適用することが可能である。図1〜図9は本
発明を既設の構造物に適用する場合の実施例、図10、
図11は本発明を新設の構造物に適用する場合の実施例
を示す。
【0020】図1〜図4は本発明にかかるコンクリート
構造物の目地止水継手を既設のコンクリート構造物に適
用した1実施例を示すもので、図1は構造物間の目地が
平常時の状態を示す断面図、図2は地震等により目地が
開いた状態を示す断面図、図3は可撓止水部材支持材の
1例を示す断面図、図4は構造物の隅曲部における支持
材の構成を示す斜視図である。
【0021】この実施例において、止水継手1は、ゴム
シートまたは合成樹脂製シートからなる可撓止水部材2
を備えている。可撓止水部材2は平坦な表面を有し厚さ
は2〜7mm、好ましくは3〜5mmのシートからな
る。可撓止水部材2はその中央部が両端部2b,2b′
側に折返された後さらに中央側に折返されて折畳まれた
状態の折畳み部2aとして形成されており、可撓止水部
材2の両端部2b,2b′は隣り合う1対のコンクリー
ト構造物3,3を跨ぐように配置されてホールインアン
カーまたはケミカルアンカー等の締結部材4によって構
造物3,3′の内壁面3a,3a′に固定されている。
【0022】可撓止水部材2の内側(構造物3,3′に
面する側)には、可撓止水部材2より大きい剛性を有す
る可撓止水部材支持材として鋼板または合成樹脂板から
なる支持板5が構造物3,3′を跨ぐようにして、かつ
その一端部5aを固定釘7によって一方の構造物3に固
定されるようにして配置されている。支持板5の厚みは
2〜7mmであり、またその幅は、構造物3,3′間の
目地6が地震等により所定間隔開いた時でも目地6を跨
いで構造物3,3′間に延在することができるような値
に設定されている。支持板5は図3に示すように固定端
5a側に目地と平行に延長する曲げ溝5bが形成されて
おり、またその自由端5cはその端面が丸められてい
る。
【0023】可撓止水部材2および支持板5は図1に示
す目地6の平常状態においてその大部分が構造物3′の
内壁面3a′上に配置されており、目地6が開いた時そ
れぞれ止水機能および可撓止水部材支持機能を発揮でき
るように構成されている。なお、8は既設の止水板であ
る。
【0024】この実施例においては、図4(a)に示す
ように、コンクリート構造物3,3′の隅角部3b,3
b′以外の部分3c,3c′においては可撓止水部材支
持材として上記支持板5が使用されているが、隅角部3
b,3b′においては、可撓止水部材支持材として、目
地6と直交する方向に平行に配置された複数の棒状支持
部材9が用いられている。これらの棒状支持部材9はた
とえば棒鋼により形成され、支持板5の固定端部5a側
と同じ側の端部9aが構造物3にホールインアンカー等
(図示せず)により固定された枠10に溶接等適宜の手
段により固定されている。これらの棒状支持部材9はそ
の自由端側が丸められている。
【0025】この止水継手を既設のコンクリート構造物
に取付ける場合は、まず構造物3,3′の隅角部3b,
3b′以外の部分3c,3c′上に支持板5を配置し固
定釘7で一方の構造物3に固定するとともに隅曲部3
b,3b′には枠10に固定された棒状支持部材9を配
置し枠10を構造物3に固定する。次に支持板5および
棒状支持部材9を覆うようにして折畳み部2aを形成し
た状態の可撓止水部材2を構造物3,3′上に配置し、
その両端部を締結部材4で構造物3,3′に対し固定す
ることによって目地止水継手2が完成する。
【0026】次にこの目地止水継手2の動作および作用
について説明する。継手の施工時においては、構造物
3,3′の内壁面3a,3a′を破砕して凹所を形成す
る必要がなく、施工後の継手の内壁面からの突出高さは
8mm〜28mm程度のものであって、従来の継手に比
べて突出高さを充分低くすることができる。
【0027】地震等により図2に示すように構造物3,
3′が離間して目地6が所定間隔開いた場合は、目地6
の拡開に追随して継手2の可撓止水部材2はその折畳み
部2aが展開伸長して目地6を覆い止水機能を維持する
ことができる。また支持板5および棒状支持部材9はこ
の所定間隔に合せて目地6を跨ぐようにして構造物3,
3′間に延在するような長さに設計されているから、こ
の場合でも可撓止水部材2を支持して可撓止水部材2の
目地6内への陥入を防止することができる。
【0028】また地震等により、図4(b)に示すよう
に構造物3が構造3′に対し離間するとともに沈下する
ように変位した場合は、構造物3′の端縁部により押上
げられる支持板5はその曲げ溝5bに沿って上方に折曲
げられることにより破損することなく構造物間の変位に
追随することができる。またこの場合構造物の隅角部3
b,3b′に配置された棒状支持部材9の中構造物3′
により押上げられるものは根本から折り曲げられること
により、支持板5と同様に構造物3,3′間の変位に追
随することができる。
【0029】隅曲部3b,3b′の中側壁部にある棒部
支持部材9(図4(b)中上下方向に配列されたもの)
は下部に位置する1本ないし数本が構造物3′により押
上げられて折曲げられることによって構造物間の上下方
向の変位に追随することができ、棒状支持部材9の全体
が破壊されることはない。これに対して、図5(a)に
示すように、隅曲部3b,3b′にもすべて支持板5を
配置した場合は、構造物3,3′間に上下方向の変位が
生じた場合は、図5(b)に示すように、側壁側に上下
方向に配置された支持板5は構造物3′の端縁部に押上
げられることにより固定釘7がはずれ傾く結果可撓止水
部材2を支持する機能が損われてしまう。
【0030】構造物3,3′間に上下方向の変位が生じ
る図4(b)の場合、支持板5および棒状支持部材9の
各自由端側は丸められているので、可撓止水部材2に接
触する支持板5および棒状支持部材9の自由端部による
可撓止水部材2の破損を防止することができる。
【0031】棒状支持部材9は図4に示すような片側固
定構造ばかりでなく、図6(a)に示すように、いずれ
の端部も固定しない構造とすることもできる。この例で
は、棒状支持部材9は針金、補強コード等の連結コード
11により相互に連結されるとともにその目地に沿う方
向の両端において支持板5に取付けられた連結用金具
(図示せず)に連結されている。この例においても、構
造物間に上下方向の変位が生じた場合は、図6(b)に
示すように、各棒状支持部材9は一端部が構造物3′に
より押上げられることにより構造物3,3′間の上下方
向変位に追随して可撓止水部材支持機能を維持すること
ができる。
【0032】また、可撓止水部材支持材としては、隅角
部以外の部分においては支持板5を使用し、隅角部にお
いては、可撓止水部材2の内側面にビニロン、ナイロ
ン、金網等からなる周知の構造の補強布を接着するよう
にしてもよい。この場合も補強布は構造物3,3′間の
上下方向変位に追随して変位し可撓止水部材支持機能を
維持することができる。
【0033】図7は本発明の継手を既設の構造物に適用
する場合の他の実施例を目地の平常状態で示す断面図で
ある。図7の実施例およびその後説明される実施例にお
いて図1の実施例と同一または類似の構成要素は同一符
号で示しその説明を省略する。
【0034】図7の実施例において、可撓止水部材支持
材を形成する鋼板または合成樹脂板からなる支持板12
は目地6のほぼ真上において可撓止水部材2の折畳み部
2aの内側に包囲されるようにして配置されている。支
持板5はその上面の中央において可撓止水部材2の折畳
み部2aの中央内面部に接着剤により接着されている。
【0035】この構成は支持板5を構造物に固定するた
めの工程を必要としないので施工が容易であり、また支
持板が目地6の真上に位置するので寸法の設定が容易で
ある上に構造物間の上下方向の変位が発生した時図1の
実施例に比べて支持板5のはね上りが少い。
【0036】図7の実施例においては可撓止水部材支持
材として支持板12を使用しているが、これにかえて図
8(a)に示すような1対の平行に延長する枠材14,
14に両端部が枢着された複数の棒状部材15を使用し
てもよい。この場合は構造物3,3′間に上下方向の変
位が生じた場合、側壁部(上下方向)に配置された棒状
部材15は図8(b)に示すように両端部が枠材14と
の枢着点において枠材14に対して、回動することによ
り構造物の変位に追随して変位し、可撓止水部材支持機
能を維持することができる。
【0037】また、図7の実施例において、可撓止水部
材支持材として、支持板5のかわりに、図6の隅角部に
おいて使用される連結コード11で連結された棒状支持
部材9を使用してもよい。また隅角部以外の部分におい
て支持板5を使用し隅角部において棒状部材9を使用し
てもよい。
【0038】図9は本発明の目地止水継手の他の実施例
を示す断面図である。この実施例においては、可撓止水
部材支持材として、折返し部を除く可撓止水部材2の内
側面の全面にわたりビニロン、ナイロン、金網等からな
る補強布17を全面接着により接着している。この場合
も構造物間の上下方向変位の場合に補強布17は構造材
の変位に追随して変位し、可撓止水部材支持機能を維持
することができる。
【0039】上記の実施例はいずれも既設のコンクリー
ト構造物に本発明の目地止水継手を適用する場合に適し
たものである(もちろん新設のコンクリート構造物に適
用することもできる)。以下に述べる実施例はコンクリ
ート構造物を新設する場合に適用されるものである。
【0040】図10はこのような新設構造物に適用され
る1実施例の断面図である。この実施例においては、コ
ンクリート構造物3,3′を新設する際に、内壁面3
a,3a′より引込めた位置に支持板5および可撓止水
部材2を配置しておく。支持板5は一端部5aの下面に
締結用突条19が一体的に形成されており、可撓止水部
材2はその締結部2b,2b′に固定用突条20,2
0′が一体的形成されている。この状態でコンクリート
を打設して構造物3,3′の完成と同時に目地止水継手
1を完成する。隅角部においては上記既設の構造物に適
用される各実施例において使用される各種可撓止水部材
支持材を選択して使用することができる。この継手の動
作および作用は図1の実施例とおおむね同一であるが、
内壁面3a,3a′からの継手1の突出高さを図1の実
施例よりもさらに小さくすることが可能である。
【0041】図11は新設構造物に適用される他の実施
例の断面図である。この実施例においては、コンクリー
ト構造物3,3′を新設する際に、あらかじめアンカー
ボルト22を配設しておき、コンクリート打設して構造
物3,3′を完成した後、可撓止水部材支持材として折
返し部を除く可撓止水部材2の内側面の全面にわたりビ
ニロン、ナイロン、金網等からなる補強布17を全面接
着したものを、ワッシャ23を介してナット24により
アンカーボルト22に締着することにより継手1を完成
する。
【0042】以上の各実施例において、可撓止水部材支
持材として棒状支持部材9を使用する場合は、連結コー
ド11を使用せず、たとえば可撓止水部材2を構造物
3,3′の内壁面3a,3a′上に配設した後、可撓止
水部材の内側面と構造物の内壁面3a,3a′との間に
複数の棒状支持部材9を1本ずつ単独で挿入するように
してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、表
面が平坦なシート状の可撓止水部材をその一部を折畳ん
だ状態で隣り合う1対のコンクリート構造物を跨ぐよう
にして配置したので、コンクリート構造物の内壁面を破
砕する手間を必要とせずに可撓止水部材が構造物内壁面
から突出することを防止することができる。また本発明
の可撓止水部材は折畳むことができるほどに薄いもので
あるので、構造物の隅角部においても自由に折曲げるこ
とができなんら特別の加工を必要としない上に、その折
畳み構造のため従来の止水ゴムに比べてはるかに大きな
変位量を得ることができ、地震等による隣り合う構造物
間の大きな変位に対処することができる。さらに、本発
明によれば、可撓止水部材の内側に、これよりも大きい
剛性を有し、1対のコンクリート構造物間の目地が所定
間隔開いた時該目地を跨ぐように該1対のコンクリート
構造物間に延在することにより可撓止水部材の目地内へ
の陥入を防止することができる可撓止水部材支持材を配
設したので、地震等により隣り合う構造物が離間した場
合でも可撓止水部材が目地内に落込んで不陸を生じるこ
とを防止することができる。
【0044】また本発明によれば、コンクリート構造物
の隅角部において可撓止水部材支持材は目地と直交する
方向に配置された複数の棒状部材または補強布で構成さ
れるので、地震等による不等沈下により隣り合う構造物
の一方が他方に対し持上った場合でも、隅角部の可撓止
水部材支持材は板材を用いた場合に生じるような破損を
生じることがなく、可撓止水部材支持材としての機能を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す断面図で、構造物間の
目地が平常時の状態を示す図である。
【図2】構造物間の目地が開いた状態における同実施例
を示す断面図である。
【図3】可撓止水部材支持材の1例を示す断面図であ
る。
【図4】可撓止水部材支持材の他の例を示す斜視図であ
る。
【図5】可撓止水部材支持材として支持板を使用した場
合の継手の動作を示す斜視図である。
【図6】可撓止水部材支持材の他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】可撓止水部材支持材の他の例を示す平面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図12】従来の目地止水継手の1例を示す断面図であ
る。
【図13】従来の目地止水継手の他の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 目地止水継手 2 可撓止水部材 2a 折畳み部 3 コンクリート構造物 3b コンクリート構造物の隅角部 3c コンクリート構造物の隅角部以外の部分 5 支持板 6 目地 9 棒状部材 17 補強布

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム・合成樹脂からなり表面が平坦なシ
    ート状の可撓止水部材をその一部を折畳んだ状態で隣り
    合う1対のコンクリート構造物を跨ぐようにして配置
    し、該可撓止水部材の両端部を該1対のコンクリート構
    造物の内壁に固定するとともに、該可撓止水部材の内側
    に、該可撓止水部材より大きい剛性を有し、該1対のコ
    ンクリート構造物間の目地が所定間隔開いた時該目地を
    跨ぐように該1対のコンクリート構造物間に延在するこ
    とにより該可撓止水部材の該目地内への陥入を防止する
    ことができる可撓止水部材支持材を配設したことを特徴
    とするコンクリート構造物の目地止水継手。
  2. 【請求項2】 該可撓止水部材支持材は一端部が該コン
    クリート構造物の一方に固定された板状の部材からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の止水継手。
  3. 【請求項3】 該コンクリート構造物の隅角部以外の部
    分において該可撓止水部材支持材は一端部が該コンクリ
    ート構造物の一方に固定された板状の部材からなり、該
    コンクリート構造物の隅角部において該可撓止水部材支
    持材は該目地と直交する方向に平行に配置された複数の
    棒状部材からなることを特徴とする請求項1記載の止水
    継手。
  4. 【請求項4】 該コンクリート構造物の隅角部以外の部
    分において該可撓止水部材支持材は一端部が該コンクリ
    ート構造物の一方に固定された板状の部材からなり、該
    コンクリート構造物の隅角部において該可撓止水部材支
    持材は該可撓止水部材の内側面に接着された補強布から
    なることを特徴とする請求項1記載の止水継手。
  5. 【請求項5】 該可撓止水部材支持材は該可撓止水部材
    の該折畳まれた部分に包囲されるように配置された板状
    の部材からなることを特徴とする請求項1記載の止水継
    手。
  6. 【請求項6】 該コンクリート構造物の隅角部以外の部
    分において該可撓止水部材支持材は該可撓止水部材の該
    折畳まれた部分に包囲されるように配置された板状の部
    分からなり、該コンクリート構造物の隅角部において、
    該可撓止水部材支持材は該目地と直交する方向に平行に
    配置された複数の棒状部材からなることを特徴とする請
    求項1記載の止水継手。
  7. 【請求項7】 該コンクリート構造物の隅角部以外の部
    分において該可撓止水部材支持材は該可撓止水部材の該
    折畳まれた部分に包囲されるように配置された板状の部
    材からなり、該コンクリート構造物の隅角部において、
    該可撓止水部材支持材は該可撓止水部材の内側面に接着
    された補強布からなることを特徴とする請求項1記載の
    止水継手。
  8. 【請求項8】 該可撓止水部材支持材は該可撓止水部材
    の内側面に接着された補強布からなることを特徴とする
    請求項1記載の止水継手。
  9. 【請求項9】 少なくとも該コンクリート構造物の隅角
    部において該可撓止水部材支持材は該目地と直行する方
    向に配置された複数の棒状部材からなることを特徴とす
    る請求項1記載の止水継手。
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