JP3480810B2 - 光学的情報記憶装置 - Google Patents

光学的情報記憶装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的情報記憶装置
に係り、特に、光磁気記録媒体のランドおよびグルーブ
に記録された情報を反射光から0次光及び±1次光を抽
出することにより再生する光学的情報記憶装置に関す
る。近年、光磁気記録媒体の高密度化を実現するため、
光磁気信号検出光学系に位相補償手段を設け、位相補償
手段が供する位相補償量がランド再生時とグルーブ再生
時では互いに異なるようにした光情報記録再生装置があ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、光記録媒体は、音声信号や画像信
号を再生できる記録媒体として広く使われている。特
に、光磁気記録媒体や相変化記録媒体は、書き換え可能
な高密度記録媒体として、各所で研究開発がなされてい
る。螺旋状あるいは同心円状に情報を記録する光記録媒
体の記録密度を向上させるためには、トラックピッチの
短縮と線記録密度の向上という二つの手法が考えられ
る。
【0003】いずれの場合も、記録再生に使用する半導
体レーザーの短波長化によって実現できるが、緑あるい
は青色といった短波長の半導体レーザーが室温で安定に
長時間連続発振し、安価に市場に出回るには今しばらく
時間がかかりそうである。そのような状況の中で、光磁
気記録媒体においてMSR(磁気超解像)のように現行
波長のレーザーを用いたままで記録密度を大幅に改善で
きる方法が模索されている。光磁気記録媒体のようなR
AM媒体では情報の書き込み時と読み出し時で同じ波長
の光を用いるのに対して、予め情報が記録されているR
OM媒体では、短波長のガスレーザー等を用いて位相ピ
ットが形成されている。
【0004】ROM媒体からすれば、ROM媒体は再生
条件は同じであるものの、言わば未来に使用可能な光源
を用いて記録しているようなものであり、惰報を高密度
に記録するという点でRAM媒体は不利である。ランド
およびグルーブ記録は、同じ線記録密度で同じトラック
ピッチであれば、単純に記録密度を2倍にできるため、
高密度記録媒体を開発する上で極めて重要な方法であ
る。
【0005】光磁気記録媒体においては先に述べたMS
Rは線記録密度の向上のみならずトラック間クロストー
クを低減できることが報告されており、ランドおよびグ
ルーブ記録への適用可能性が各所で検討されている。し
かしながら、磁気超解像を発現させる条件、例えば再生
レーザーパワーが線密度に依存したり、再生磁場が必要
な場合や、磁性層が少なくとも3層程度必要な場合など
極めて複雑であり、安定性にも不安があり、高コストに
なりやすい。
【0006】また、特開平8−7357号ではグルーブ
の深さを選ぶことによって、ランドあるいはグルーブか
らのクロストークを低減する光学的情報記憶装置が提案
されている。さらに、特開平9−128825号では、
ほぼ8分の1波長(57nm)の光学的深さを有するグ
ルーブとほぼ同じ幅を有するランドに情報を記録し、再
生する光情報記録再生装置が提案されている。
【0007】しかし、実際の光学系では、ランド再生に
必要な位相差とグルーブ再生に必要な位相差の絶対値
は、必ずしも一致しない。なぜなら、光情報記録再生装
置を構成する立ち上げミラーあるいは偏光ビームスプリ
ッタなどが位相差を発生させるからである。そこで、本
出願人は例えば、特願平9−272868号に示すよう
に波長板と回折格子を設け、波長板の傾きを調整するこ
とにより安定した位相差が得られるようにした光学的情
報記憶装置を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学的情報記憶
装置では、トラックピッチを狭めていくことによって再
生時には隣接する領域のデータ信号が出力信号に混在し
てくるクロストークが問題となる。従来のランド記録ま
たはグルーブ記録においては、ランド間またはグルーブ
間にそれぞれグルーブまたはランドが存在し、情報が書
き込まれている領域間に隔たりがあるため、クロストー
クは抑えられている。しかし、ランドおよびグルーブ記
録においては、情報の記録領域が隣接しているため、ク
ロストークが再生特性に与える影響は極めて大きい。
【0009】特開平8−7357号ではグルーブの深さ
を選ぶことによって、ランドあるいはグルーブからのク
ロストークを低減できるとしている。しかし、通常の媒
体ではグルーブ深さが約6分の1波長程度でクロストー
クフリーになるため、光磁気記録媒体ではグルーブ深さ
が通常の8分の1波長の場合と比較すると信号のキャリ
アレベルが低下する。また、トラック誤差信号となるプ
ッシュプル信号も同じく低下する。さらに、上記クロス
トークフリーの条件は、力ー楕円率、対物レンズの焦点
誤差や球面収差などにより容易にくずれることがすでに
報告されている。
【0010】また、特開平9−128825号によれ
ば、ほぼ8分の1波長(57nm)の光学的深さを有す
るグルーブとほぼ同じ幅を有するランドに情報を記録
し、再生する光情報記録再生装置が提案されている。し
かし、ランド再生用とグルーブ再生刷こ二つのリードチ
ャンネルを設ける必要性から、光学系が複雑で高コスト
の構成になっている等の問題点があった。
【0011】さらに、特願平9−272868号では、
回折格子と波長板との関係だけを規定することにより安
定した位相差を得る構成であり、調整することはできな
かった。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、安
定した位相差に調整可能な光学的情報記憶装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、光
情報記録媒体から反射した反射光束を第1の波長板、回
折格子、第2の波長板、偏光検波手段の順に入射する。
請求項1によれば、第1の波長板及び回折格子の傾きを
調整することにより、最適な再生信号が得られる。
【0013】請求項2は、請求項1において、回折格子
が、ほぼ最大の信号対雑音比が得られるように光学系光
軸に対して傾きをつける。請求項2によれば、最大の信
号対雑音比が得られるように回折格子の傾きを調整する
ことにより、ノイズの少ない再生信号が得られ、良好な
再生が可能となる。
【0014】請求項3は、請求項1又は2において、回
折格子をほぼ最小のトラック間クロストークが得られる
ように光学系光軸に対して傾ける。請求項3によれば、
ほぼ最小のトラック間クロストークが得られるように回
折格子の傾きを調整することにより、クロストークの少
ない再生信号が得られ、良好な再生が可能となる。
【0015】請求項4は、請求項1乃至3において、第
1の波長板を記録トラックの再生信号の信号対雑音比が
大きくなるように光学系光軸に対して傾ける。請求項4
によれば、最大の信号対雑音比が得られるように第1の
波長板の傾けることにより、ノイズの少ない再生信号が
得られ、良好な再生が可能となる。請求項5は、請求項
1乃至4において、第1の波長板を記録トラックの再生
信号のクロストークが小さくなるように光学系光軸に対
して傾ける。
【0016】請求項5によれば、ほぼ最小のトラック間
クロストークが得られるように第1の波長板の傾けるこ
とにより、クロストークの少ない再生信号が得られ、良
好は再生が可能となる。請求項6は、請求項1乃至5に
おいて、反射光のうち0次光を記録トラックの再生信号
として検出する。
【0017】請求項6によれば、反射光のうち0次光を
記録トラックの再生信号として検出した場合でも、ノイ
ズ、クロストークの少ない再生信号が得られる。請求項
7は、請求項1乃至5において、反射光のうち±1次光
の少なくとも一方を記録トラックの再生信号として検出
する。請求項7によれば、反射光のうち±1次光の少な
くとも一方を記録トラックの再生信号として検出した場
合でも、ノイズ、クロストークの少ない再生信号が得ら
れる。
【0018】請求項8は、請求項1乃至5において、回
折格子を、回折格子の格子ピッチが透過する光束に対し
て見かけ上変化する方向に傾ける。請求項8によれば、
回折格子の格子ピッチが透過する光束に対して見かけ上
変化する方向に回折格子の傾きを調整することにより、
光束に対して回折格子の格子ピッチが変換するので、回
折格子の特性を制御でき、透過する光束を所望の特性で
制御できる。
【0019】請求項9は、請求項1乃至8において、第
1および第2の波長板を、一軸複屈折結晶から構成す
る。請求項9によれば、第1および第2の波長板を一軸
複屈折結晶で構成することにより、容易に実現できる。
請求項10は、請求項1乃至9において、回折格子をガ
ラスで構成する。
【0020】請求項11は、請求項1乃至10におい
て、回折格子を樹脂で構成する。請求項10、11によ
れば、回折格子をガラス、樹脂から構成することによ
り、容易に実現できる。請求項12は、請求項1乃至1
1において、回折格子をブレーズ型回折格子で構成す
る。
【0021】請求項12によれば、回折格子をブレーズ
型回折格子で構成することにより、容易に実現できる。
請求項13は、請求項1乃至12において、回折格子
を、前記ブレーズ型回折格子から構成され、回折される
0次光と+1次光あるいは−1次光の強度がほぼ等し
く、0次光と+1次光あるいは−1次光の強度の和が全
強度の80%以上となるように構成する。
【0022】請求項13によれば、0次光、±1次光を
等価に、かつ、比較的強い強度で得られるので、必要な
再生信号を確実に得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の光情報記録再生
装置の実施例に従って、図面を用いて詳しく説明する。
図1に本発明の光学的情報記憶装置の一実施例の概略構
成図を示す。半導体レーザ1から出射した光束は、コリ
メータレンズ2により平行光に変換され、紙面に平行な
電気ベクトルの状態で偏光ビームスプリッタ3に入射す
る。
【0024】偏光ビームスプリッタ3は、P偏光および
S偏光の光量TpおよびRsに対してTp:Rp=8
0:20,Ts:Rs=2:98の反射および透過特性
を有している。偏光ビームスプリッタ3を通過した光束
は対物レンズ4により回折限界に絞り込まれ、光磁気記
録媒体5の記録トラックであるランドあるいはグルーブ
に照射される。
【0025】光磁気記録媒体5から反射された光束は再
び対物レンズ4を通過し、偏光ビームスプリッタ3に入
射し、偏光特性に従って、反射され光磁気信号検出光学
系に導かれる。光磁気信号検出光学系に導かれた光束
は、第1の波長板7aを透過し、さらにガラスあるいは
樹脂を材料とする回折格子6により複数の光束に分離さ
れる。分離された光束のうち0次光および±1次光を光
磁気信号検出に用いる。ここで、回折格子6の回折効率
は±1次光の光量和と0次光の光量がほぼ等しく、旦つ
0次光および±1次光の総和が全光量の80%以上にな
るように設定されている。
【0026】次に、それぞれの光束は波長板7bに入射
する。0次光は波長板7bにほぼ垂直に入射し、±1次
光は回折格子6の格子ピッチに従った回折角度で入射す
る。波長板7bを通過したそれぞれの光束はウォラスト
ンプリズム8に入射し、偏光検波され、さらにP成分お
よびS成分に分離される。それぞれの成分は収束レンズ
9を介してフォトディテクタ10により光電変換され
る。
【0027】図2に本発明の光学的情報記憶装置の第1
実施例の要部の構成図を示す。図2(A)は第1の波長
板7aの結晶光学軸に沿った方向から見た図、図2
(B)は第1の波長板7aの結晶光学軸とは直交する方
向から見た図を示す。第1の波長板7aを透過した光束
は、図2(A)に示すように回折格子6により0次光お
よび±1次光に分離され、これらの光束のうち、例えば
0次光をグルーブ再生に利用し、±1次光をランド再生
に利用する。0次光は第2の波長板7bにほぼ垂直に入
射し、第2の波長板7bの厚みによって決定されるグル
ーブ再生に必要な位相差を与えられる。ここで、第2の
波長板7bによって0次光に与えられる位相差はN・λ
/2−Pであって、Nは0を除く正の整数である。
【0028】一方、ランド再生に用いられる±1次光は
回折格子6の格子ピッチにより決定される角度で0次光
に対して対照的に分離されている。すなわち、第2の波
長板7bに斜めに入射することになり、±1次光はあた
かも第2の波長板7bが結晶光学軸に関して右回転ある
いは左回転しているかのように第2の波長板7bに入射
する。
【0029】結果的に±1次光は第2の波長板7bを通
過する光学距離が長くなり、常光線と異常光線の速度に
全く影響を与えることなく、位相差を大きくすることが
できる。実際に、ランドを再生する場合とグルーブを再
生する場合に最適な位相差を与えるための手順を説明す
る。
【0030】実際の光学系では、ランド再生に必要な位
相差とグルーブ再生に必要な位相差の絶対値は、必ずし
も一致しない。なぜなら、光情報記録再生装置を構成す
る立ち上げミラーあるいは偏光ビームスプリッタなどが
位相差を発生させるからである。また、これらの位相差
を管理することは極めて困難である。そこで、先ず回折
格子6により分離された0次光を例えばグルーブ再生に
使用する場合の最適位相差を与える方法を説明する。こ
の場合、0次光は第2の波長板7bにほぼ垂直に入射す
るように配置されているため、第2の波長板7bが与え
る位相差は第2の波長板7bの仕様で決定される。
【0031】しかし、本実施例では、第1の波長板7a
が回折格子6と偏光ビームスプリッタ3の間に配置され
ており、第1の波長板7aを光学系光軸に対して図2に
矢印A方向に傾ける。正確には、第1、第2の波長板7
a、7bの結晶光学軸に関して右回転あるいは左回転さ
せれば良い。これによりグルーブ再生に最適な位相差を
与えることができる。
【0032】一方、ランドを再生する場合は、回折格子
6により分離された±1次光を使用することになる。こ
の場合の最適な位相差を与える調整方法について説明す
る。0次光の位相差を第1の波長板7aにより最適化し
た後、回折格子6を光学系光軸に対して図2に示す矢印
B方向に傾ける。傾ける方向は回折格子6を透過する光
束に対して見かけの格子ピッチが変化する方向、図2の
矢印B方向とする。すなわち、格子を軸として右回転あ
るいは左回転させれば良い。
【0033】このように第1及び第2の調整手順により
第1の波長板7a及び回折格子6の傾き調整することに
より、結果的に透過光に対して格子ピッチが変化する。
格子ピッチが変化することにより回折格子6により分離
された±1次光の分離角が変化する。±1次光の分離角
が変化することにより、第2の波長板7bに入射する角
度が変化する。
【0034】第2の波長板7bに入射する角度が変化す
ることにより、第2の波長板7bを通過する光束の光路
長が変化するので、ランド再生に最適な位相差を与える
ことができる。もちろん、この調整を実施することによ
り、グルーブ再生に必要な0次光の位相差に影響を与え
ることはない。なお、回折格子6及び第1の波長板7a
の傾きの調整は、出力信号に応じて回折格子6及び第1
の波長板7aの傾きを調整する自動調整装置などを用い
て回折格子6及び第1の波長板7aの傾きを調整した
後、回折格子6及び第1の波長板7aの回転位置を接着
剤、ネジ締めなどにより固定するようにしても良い。
【0035】次に、第2の波長板7bの仕様について説
明する。例えば、波長680nm、対物レンズ4の開口
数が0.55でランドおよびグルーブの幅が0.7μ
m、グルーブの光学的深さがほぼλ/8の場合、位相補
償量として約±30度程度の位相差が必要となる。この
場合、第2の波長板7bが0次光に対して供する位相差
は(N・λ/2−P)で表される。このとき、Pは再生
に必要な絶対値での位相補償量〔nm〕である。なお、
N=2とした場合に、角度で表すと330度になる。
【0036】ここで、第2の波長板7bが供する位相差
が(N・λ/2−P)に従うことについて説明する。例
えば、λ/2波長板は光束の偏光面を結晶光学軸を対称
軸として、回転させる機能を持つが、第2の波長板7b
の代りにλ/2波長板を配置しても、必要となる位相補
償量には何ら影響を与えない。すなわち、常に0および
λ/2の倍数の位相差が基準になる。つまり、0次光の
ように垂直に入射する光束に対しては、λ/2の倍数か
ら必要となる位相補償量を差し引いた位相差を与えるだ
けの厚みを有する第2の波長板7bを配置すればよいこ
とになる。
【0037】一方、±1次光に必要な位相補償量は30
度であるため、第2の波長板7bを斜めに出射する際に
必要となる位相差は390度になる。すなわち、±1次
光の光束が波長板7bを通過する距離を約1.182倍
にする必要がある。波長板7が水晶の場合、平均屈折率
が約1.55であり、光路長が1.182倍になる屈折
角は約32.2度である。
【0038】従って、入射角は55.6度であることが
必要である、すなわち、回折格子6の格子ピッチは約
0.84μmとなる、もちろんこの格子ピッチは倍数N
を大きくすることにより広いピッチになる、例えば、N
=4では回折格子6の格子ピッチは1.12μmとな
る。Nをさらに大きくすることで、格子ピッチは広くな
り、僅かな分離角度でも十分な位相差を得ることができ
る。
【0039】また、0次光をランド再生に用い、±1次
光をグルーブ再生用いても同様の効果を得ることができ
る。ただし、回折格子6および波長板7a、7bを光学
系の光軸11に関して90度回転しなければならない。
次に、ウォラストンプリズム8により各光束が偏光検波
され、分離された様子を示す。ここで、回折格子6が回
折現象により光束を分離する方向とウォラストンブリズ
ム8が偏光特性により分離する方向は互いに直交してい
る。
【0040】ウォラストンプリズム8を構成する二つの
光学結晶の結晶光学軸が互いに90度より狭い角度に設
定された3ビームウォラストンプリズムである場合、0
次光、±1次光はそれぞれ三つの光束に分離され、収束
レンズ9により集光される。9つに分離された光束はそ
れぞれの光束はフォトディテクタ10の各フォトダイオ
ードにより光電変換される。
【0041】図3に本発明の光学的情報記憶装置の第1
実施例のフォトディテクタの構成図を示す。図3(A)
はウォラストンプリズム8として3ビームウォラストン
プリズムを使用した場合、図3(B)はウォラストンプ
リズム8として2ビームウォラストンプリズムを使用し
た場合の構成図を示す。ウォラストンプリズム8として
3ビームウォラストンプリズムをした場合には、P偏光
成分及びS偏光成分の他にP偏光成分とS偏光成分との
混在成分が発生する。フォトディテクタ10は、P偏光
成分、S偏光成分、P偏光成分とS偏光成分との混在成
分を0次光及び±1次光のそれぞれで検出するフォトダ
イオードD1 〜D9から構成される。
【0042】−1次光から分離された3つの光束のう
ち、P偏光成分はフォトダイオードD1 上に集光され、
P偏光成分とS偏光成分とが混在する混在成分はフォト
ダイオードD2 上に集光され、S偏光成分はフォトダイ
オードD3 上に集光される。また、0次光から分離され
た3つの光束のうち、P偏光成分はフォトダイオードD
4 上に集光され、P偏光成分とS偏光成分とが混在する
混在成分はフォトダイオードD5 上に集光され、S偏光
成分はフォトダイオードD6 上に集光される。さらに、
+1次光から分離された3つの光束のうち、P偏光成分
はフォトダイオードD7 上に集光され、P偏光成分とS
偏光成分とが混在する混在成分はフォトダイオードD8
上に集光され、S偏光成分はフォトダイオードD9 上に
集光される。
【0043】差動増幅器12は、フォトダイオードD1
、D7 から得られる±1次光のP偏光成分の和と、フ
ォトダイオードD3 、D9 から得られる±1次光のS偏
光成分の和とを差動増幅することにより、ランド(又は
グルーブ)から再生された光磁気信号を出力する。他
方、差動増幅器13は、フォトダイオードD4 から得ら
れる0次光のP偏光成分と、フォトダイオードD6 から
得られる0次光のS偏光成分とを差動増幅することによ
り、グルーブ(又はランド)から再生された光磁気信号
を出力する。
【0044】尚、フォトダイオードD2 、D5 、D8 か
ら得られる0次光及び±1次光のP,S偏光成分の混合
成分は、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー
信号を生成するのに用いられる。例えば、図3において
収束レンズ9とシリンドリカルレンズ(図示せず)とを
組み合わせることにより、非点収差法を用いて周知の手
段でフォーカスエラー信号を生成することができる。
【0045】ウォラストンプリズム8として2ビームウ
ォラストンプリズムをした場合には、P偏光成分及びS
偏光成分だけが発生し、P偏光成分とS偏光成分との混
在成分は発生しない。このため、フォトディテクタ10
は、図3(B)に示すようにP偏光成分、S偏光成分を
0次光及び±1次光のそれぞれで検出するフォトダイオ
ードD11〜D16から構成される。
【0046】−1次光から分離された2つの光束のう
ち、P偏光成分はフォトダイオードD11上に集光され、
S偏光成分はフォトダイオードD12上に集光される。ま
た、0次光から分離された2つの光束のうち、P偏光成
分はフォトダイオードD13上に集光され、S偏光成分は
フォトダイオードD14上に集光される。さらに、+1次
光から分離された3つの光束のうち、P偏光成分はフォ
トダイオードD15上に集光され、S偏光成分はフォトダ
イオードD16上に集光される。
【0047】差動増幅器14は、フォトダイオードD1
1、D15から得られる±1次光のP偏光成分の和と、フ
ォトダイオードD12、D16から得られる±1次光のS偏
光成分の和とを差動増幅することにより、ランド(又は
グルーブ)から再生された光磁気信号を出力する。他
方、差動増幅器15は、フォトダイオードD13から得ら
れる0次光のP偏光成分と、フォトダイオードD14から
得られる0次光のS偏光成分とを差動増幅することによ
り、グルーブ(又はランド)から再生された光磁気信号
を出力する。
【0048】次に、本発明の光情報記録再生装置を用い
て、情報を記録し、再生した際の信号特性について説明
する。図4に本発明の光学的情報記憶装置のレーザーパ
ワーに対するクロストークの特性を示す図を示す。同図
中、白丸印「○」はランドからのクロストークを示し、
黒丸印「●」はグルーブからのクロストークを示す。
又、特性I,IIは位相補償を行わなかった場合の特性
を示し、特性III,IVは本実施例の如く位相補償を
行った場合の特性を示す。
【0049】ここで、半導体レーザ1から出射されるレ
ーザー光の波長を680nmとし、対物レンズ4の開口
数を0.55とする。記録に用いる光磁気記録媒体5は
ランドおよびグルーブの幅が0.7μmで、グルーブの
光学的深さはλ/8とする。先ず、トラック間クロスト
ークの記録レーザーパワー依存性の結果について説明す
る。ランドあるいはグルーブにマーク長2μmのマーク
を記録し、その再生信号振幅となるキャリアレベルCm
を測定し、さらに隣接する両側のグルーブあるいはラン
ドを再生し、そのうちキャリアレベルの高い方をCama
x とし、クロストークCtを求める。
【0050】Ct=(Cm−Camax ) 位相補償を行わない場合、図4に示す特性I,IIのよ
うに、トラック間のクロストークが−20dB以上と非
常に大きい。このため、ランド及びグルーブからの信号
再生時には、いずれの記録レーザパワーにおいても12
%以下のジッタを達成することはできなかった。
【0051】これに対し、本実施例では、光磁気ディス
ク5のランドからの信号再生用のリードチャネルと、グ
ルーブからの信号再生用のリードチャネルとが設けられ
ているものの、位相補償が行われるため、信号レベルが
減少して充分なCNRが得られないといった不都合を生
じることもなく、信号品質を大幅に改善することができ
る。
【0052】ランドとグルーブにおけるクロストークは
いずれの場合も広い記録レーザーパワーにおいて−30
dB以下を示している。ここで、グルーブがほぼλ/8
の光学的深さの光磁気記録媒体であるため、ランドおよ
びグルーブに記録し、再生する場合、クロストークが最
小になる位相補償量と狭帯域信号対雑音比(以下CN
R)が最大になる位相補償量は一致することである。す
なわち、CNR最大およびクロストーク最小を与える位
相補償量はランド再生あるいはグルーブ再生においてそ
れぞれ一致する。
【0053】次に、本実施例の光情報記録再生装置を用
い、パルスアシスト磁界変調方式により、線速4.5m
/sでRLL1−7コードで最短マーク長である2Tの
長さが0.48μmであるランダム信号を記録し、再生
レーザパワー1.3mWで再生した場合の2Tジッター
の記録レーザパワー依存性について説明する。ここで、
再生レーザパワーは対物レンズ出射時のパワーである。
【0054】図5に本発明の光学的情報記憶装置のレー
ザーパワーに対するジッターの特性を示す図を示す。図
5は、2Tジッタの記録レーザパワー依存性の測定結果
を示す。同図中、白丸印「○」はランドからの再生信号
の時間的なゆらぎ、すなわち、ジッタを示し、黒丸印
「●」はグルーブからのジッタを示す。尚、ここで言う
ジッタとは、所定のウィンドウ幅(時間)に対する2T
信号の標準偏差σ2Tの比率に100を乗じた値(%)
である。又、再生レーザパワーは、対物レンズ4からの
出射時のレーザパワーである。従って、ランド及びグル
ーブからは、夫々0.65mWに対応する再生出力が得
られた。
【0055】図5に示すように、光磁気ディスク5のラ
ンド及びグルーブの両方に信号を記録して再生したとこ
ろ、ジッタは記録レーザパワーの広い範囲で9%以下と
いう大きなマージンを確保できることが確認された。一
般に、クロックとデータ間のジッタである平均ジッタが
12%以下であれば、データの記録再生に充分使用可能
な範囲であると判断されている。これに対し、本実施例
では、最短マークである2Tのジッタで評価しているに
も拘らず、9%以下という満足できる結果が得られたた
め、データの記録再生に全く支障がないことが確認でき
た。
【0056】従って、ランドまたはグルーブのリードチ
ャンネルにはそれぞれ0.65mWに対応する再生出力
が現れる。ランドおよびグルーブの双方に記録(先にラ
ンドを記録)し、それぞれに記録した信号を再生したと
ころジッターは広いレーザーパワーにわたって9%以下
という大きなマージンを確保できていることが分かる。
ここで、ジッターとはウィンド幅(時間)に対する2T
信号の標準偏差σ2Tの比率に100を乗じた値であ
り、通常平均ジッターが12%以下であればデータ用と
して十分使用できるレベルであると判断できる。
【0057】本測定では、最短マークである2Tのジッ
ターで評価しているため、平均ジッター(クロックとデ
ータ間のジッター)より悪い結果であるはずだが、それ
でも十分に満足できる結果を得た。一見、ランドとグル
ーブに専用のリードチャンネルを設けることから信号レ
ベルが半減し、十分なCNRが得られないのではと懸念
されるが、現実にはそれぞれの再生において位相補償さ
れているので、信号品質が原理的に大幅に改善されてい
る。
【0058】一方、従来の位相補償機能がない光情報記
録再生装置を用いた場合、トラック間クロストークが−
20dB以上と極めて大きく、ランドおよぴグルーブの
信号再生において、いずれのレーザーパワーにおいても
12%以下のジッターを達成することは不可能であっ
た。以上説明したように、本実施例によれば、第1の波
長板7aの傾きを調整することにより、ランド再生に最
適な位相差を調整でき、回折格子6の傾きを調整するこ
とによりグルーブ再生に最適な位相差を調整できる。よ
って、ランド再生に最適な位相差とグルーブ再生に最適
な位相差とを独立に調整でき、トラックピッチの狭い光
磁気記録媒体を再生する場合においても容易に高品質な
再生が可能となる。
【0059】なお、本実施例では、通常の回折格子6を
用いたが、通常の回折格子6に代えてブレーズ型回折格
子を用いてもよい。図6に本発明の光学的情報記憶装置
の第2実施例の概略構成図、図7に本発明の光学的情報
記憶装置の第2実施例の要部の構成図を示す。図7
(A)は第1の波長板7aの結晶光学軸に沿った方向か
ら見た図、図7(B)は第1の波長板7aの結晶光学軸
とは直交する方向から見た図、図7(C)はブレーズ型
回折格子101の出力光を示す。
【0060】本実施例の光学的情報記憶装置100は、
第1の波長板7aと第2の波長板7bとの間に、通常の
回折格子6の代えてブレーズ型回折格子101を配置す
る。通常の回折格子6はその断面形状が単純な波形ある
いは矩形形状であるのに対し、ブレーズ型回折格子10
1は図7(C)に示すようにその断面形状が非対称なの
こぎり型に形成されている。ブレーズ型回折格子101
は、その表面形状により図7(C)に示すように0次光
及び+1次光だけが出射され、−1次光はほとんど出射
されない。
【0061】ブレーズ型回折格子101を使用すること
により、記録信号の検出に使用されるフォトディテクタ
102の構成をより単純にできる。図8に本発明の光学
的情報記憶装置の第2実施例のフォトディテクタの構成
図を示す。図8(A)はウォラストンプリズム8として
3ビームウォラストンプリズムを使用した場合、図8
(B)はウォラストンプリズム8として2ビームウォラ
ストンプリズムを使用した場合の構成図を示す。
【0062】ウォラストンプリズム8として3ビームウ
ォラストンプリズムをした場合には、P偏光成分及びS
偏光成分の他にP偏光成分とS偏光成分との混在成分が
発生する。フォトディテクタ10は、P偏光成分、S偏
光成分、P偏光成分とS偏光成分との混在成分を0次光
及び+1次光のそれぞれで検出するフォトダイオードD
21〜D26から構成される。
【0063】+1次光から分離された3つの光束のう
ち、P偏光成分はフォトダイオードD21上に集光され、
P偏光成分とS偏光成分とが混在する混在成分はフォト
ダイオードD22上に集光され、S偏光成分はフォトダイ
オードD23上に集光される。また、0次光から分離され
た3つの光束のうち、P偏光成分はフォトダイオードD
24上に集光され、P偏光成分とS偏光成分とが混在する
混在成分はフォトダイオードD25上に集光され、S偏光
成分はフォトダイオードD26上に集光される。
【0064】差動増幅器103は、フォトダイオードD
21から得られる±1次光のP偏光成分と、フォトダイオ
ードD23から得られる±1次光のS偏光成分とを差動増
幅することにより、ランド(又はグルーブ)から再生さ
れた光磁気信号を出力する。他方、差動増幅器104
は、フォトダイオードD24から得られる0次光のP偏光
成分と、フォトダイオードD26から得られる0次光のS
偏光成分との差動増幅することにより、グルーブ(又は
ランド)から再生された光磁気信号を出力する。
【0065】尚、フォトダイオードD22、D25から得ら
れる0次光及び+1次光のP,S偏光成分の混合成分
は、フォーカスエラー信号(FES)及びトラッキング
エラー信号(TES)を生成するのに用いられる。例え
ば、図7において収束レンズ9とシリンドリカルレンズ
(図示せず)とを組み合わせることにより、非点収差法
を用いて周知の手段でフォーカスエラー信号を生成する
ことができる。
【0066】ウォラストンプリズム8として2ビームウ
ォラストンプリズムをした場合には、P偏光成分及びS
偏光成分だけが発生し、P偏光成分とS偏光成分との混
在成分は発生しない。このため、フォトディテクタ10
は、図8(B)に示すようにP偏光成分、S偏光成分を
0次光及び+1次光のそれぞれで検出するフォトダイオ
ードD31〜D34から構成される。
【0067】+1次光から分離された2つの光束のう
ち、P偏光成分はフォトダイオードD21上に集光され、
S偏光成分はフォトダイオードD32上に集光される。ま
た、0次光から分離された2つの光束のうち、P偏光成
分はフォトダイオードD33上に集光され、S偏光成分は
フォトダイオードD34上に集光される。差動増幅器10
5は、フォトダイオードD31から得られる+1次光のP
偏光成分と、フォトダイオードD32から得られる+1次
光のS偏光成分とを差動増幅することにより、ランド
(又はグルーブ)から再生された光磁気信号を出力す
る。
【0068】他方、差動増幅器106は、フォトダイオ
ードD33から得られる0次光のP偏光成分と、フォトダ
イオードD34から得られる0次光のS偏光成分とを差動
増幅する。差動増幅器106は、グルーブ(又はラン
ド)から再生された光磁気信号を出力する。本実施例で
は、0次光及び+1次光だけが抽出されるので、0次光
をグルーブ、あるいはランドの再生に使用し、+1次光
をランド、あるいはグルーブの再生に使用する。このと
き、0次光の強度を+1次光の強度がほぼ等しくなるよ
うに設定し、かつ、0次光と+1次光の強度の和は全体
の80%以上に設定する。
【0069】また、0次光の強度を+1次光(あるいは
−1次光)の強度がほぼ等しくなるように設定し、か
つ、0次光と+1次光の強度の和は全体の80%以上に
設定することにより、ランド、グルーブの情報を確実に
検出できる。なお、第1の波長板7a及び回折格子6の
調整原理及び手順については第1実施例と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0070】また、本実施例では、ブレーズ型回折格子
101の表面のこぎり形状を+1次光が出射されるよう
に配置したが、ブレーズ型回折格子101を180度回
転させることにより、+1次光の0次光を挟んで反対側
に−1次光が出射される。出射される0次光及び−1次
光を検出しても、+1次光を出射する場合と同様にラン
ド及びグルーブの情報を検出できる。
【0071】光磁気記録媒体のグルーブの光学的深さが
λ/8,3λ/8,5λ/8・・・であれば同様の効果
が得られる。また、磁気超解像(MSR)を利用した光
磁気記録媒体への適用も可能であり、MSRとの組み合
わせによりさらなる高密度記録再生が実現できる。ま
た、このような光学的情報記憶装置を用いることによ
り、第1実施例と同様にランドおよびグルーブに記録
し、再生する場合においてもトラック間クロストークが
ほとんどなく、高品質の光磁気信号検出が可能になる。
また、光学系の構成が極めてシンプルで原理的にコンパ
クトな構成が可能であり、安価な光学的情報記憶装置を
実現できる。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、第1の波長板及び回折格子の傾きを調整することに
より、最適な再生信号が得られる等の特長を有する。請
求項2によれば、最大の信号対雑音比が得られるように
回折格子の傾きを調整することにより、ノイズの少ない
再生信号が得られ、良好な再生が可能となる等の特長を
有する。
【0073】請求項3によれば、ほぼ最小のトラック間
クロストークが得られるように回折格子の傾きを調整す
ることにより、クロストークの少ない再生信号が得ら
れ、良好な再生が可能となる等の特長を有する。請求項
4によれば、最大の信号対雑音比が得られるように第1
の波長板の傾けることにより、ノイズの少ない再生信号
が得られ、良好な再生が可能となる等の特長を有する。
【0074】請求項5によれば、ほぼ最小のトラック間
クロストークが得られるように第1の波長板の傾けるこ
とにより、クロストークの少ない再生信号が得られ、良
好は再生が可能となる等の特長を有する。請求項6によ
れば、反射光のうち0次光を記録トラックの再生信号と
して検出した場合でも、ノイズ、クロストークの少ない
再生信号が得られる等の特長を有する。
【0075】請求項7によれば、反射光のうち±1次光
の少なくとも一方を記録トラックの再生信号として検出
した場合でも、ノイズ、クロストークの少ない再生信号
が得られる等の特長を有する。請求項8によれば、回折
格子の格子ピッチが透過する光束に対して見かけ上変化
する方向に回折格子の傾きを調整することにより、光束
に対して回折格子の格子ピッチが変換するので、回折格
子の特性を制御でき、透過する光束を所望の特性で制御
できる等の特長を有する。
【0076】請求項9によれば、第1および第2の波長
板を一軸複屈折結晶で構成することにより、容易に実現
できる等の特長を有する。請求項10、11によれば、
回折格子をガラス、樹脂から構成することにより、容易
に実現できる等の特長を有する。請求項12によれば、
回折格子をブレーズ型回折格子で構成することにより、
容易に実現できる等の特長を有する。
【0077】請求項13によれば、0次光、±1次光を
等価に、かつ、比較的強い強度で得られるので、必要な
再生信号を確実に得られる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記憶装置の第1実施例の概
略構成図である。
【図2】本発明の光学的情報記憶装置の第1実施例の要
部の構成図である。
【図3】本発明の光学的情報記憶装置の第1実施例のフ
ォトディテクタの構成図である。
【図4】本発明の光学的情報記憶装置の第1実施例のレ
ーザーパワーに対するクロストークの特性を示す図であ
る。
【図5】本発明の光学的情報記憶装置の第1実施例のレ
ーザーパワーに対するジッターの特性を示す図である。
【図6】本発明の光学的情報記憶装置の第2実施例の概
略構成図である。
【図7】本発明の光学的情報記憶装置の第2実施例の要
部の構成図である。
【図8】本発明の光学的情報記憶装置の第2実施例のフ
ォトディテクタの構成図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメータレンズ 3 偏光ビームスプリッタ 4 対物レンズ 5 光磁気記録媒体 6、101 回折格子 7a 第1の波長板 7b 第2の波長板 8 ウォラストンプリズム 9 収束レンズ 10、102 フォトディテクタ 11 光軸 12、13、14、15、103、104、105、1
06 差動増幅器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−212928(JP,A) 特開 平9−128825(JP,A) 特開 平9−161347(JP,A) 特開 平11−110811(JP,A) 特開 平11−110812(JP,A) 特開 平6−314438(JP,A) 特開 平4−205731(JP,A) 特開 昭61−233448(JP,A) 実開 昭63−157818(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/22 G11B 11/105

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と前記光源から出射した光束を、ラ
    ンドおよびグルーブが形成された記録媒体に照射し、該
    記録媒体からの反射光を再生する光学的情報記憶装置に
    おいて、 前記光情報記録媒体から反射した反射光束が入射する第
    1の波長板と、 前記第1の波長板を透過した光が入射する回折格子と、 前記回折格子を透過した光が入射する第2の波長板と、 前記第2の波長板を透過した光が入射し、偏光検波を行
    う偏光検波手段とを有することを特徴とする光学的情報
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記回折格子は、ほぼ最大の信号対雑音
    比が得られるように光学系光軸に対して傾きを有してな
    ることを特徴とする請求項1記載の光学的情報記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回折格子は、ほぼ最小のトラック間
    クロストークが得られるように光学系光軸に対して傾き
    を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の光
    学的情報記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の波長板は、前記記録トラック
    の再生信号の信号対雑音比が大きくなるように光学系光
    軸に対して傾きを有してなることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一項記載の光学的情報記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の波長板は、前記記録トラック
    の再生信号のクロストークが小さくなるように光学系光
    軸に対して傾きを有してなることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項記載の光学的情報記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記反射光のうち0次光を記録トラック
    の再生信号として検出する検出部を有することを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項記載の光学的情報記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記反射光のうち±1次光の少なくとも
    一方を記録トラックの再生信号として検出する検出部を
    有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項
    記載の光学的情報記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記回折格子は、前記回折格子の格子ピ
    ッチが透過する光束に対して見かけ上変化する方向に傾
    きを有してなることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか一項記載の光学的情報記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の波長板は、一軸複
    屈折結晶であることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか一項記載の光学的情報記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記回折格子は、ガラスで構成されて
    なることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記
    載の光学的情報記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記回折格子は、樹脂で構成されてな
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記
    載の光学的情報記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記回折格子は、ブレーズ型回折格子
    であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一
    項記載の光学的情報記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記回折格子は、前記ブレーズ型回折
    格子から構成され、回折される0次光と+1次光あるい
    は−1次光の強度がほぼ等しく、0次光と+1次光ある
    いは−1次光の強度の和が全強度の80%以上であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項記載の
    光学的情報記憶装置。
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