JPH09282730A - 光情報検出装置 - Google Patents

光情報検出装置

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JPH09282730A
JPH09282730A JP8085588A JP8558896A JPH09282730A JP H09282730 A JPH09282730 A JP H09282730A JP 8085588 A JP8085588 A JP 8085588A JP 8558896 A JP8558896 A JP 8558896A JP H09282730 A JPH09282730 A JP H09282730A
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wave plate
optical
magneto
detecting device
land
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JP8085588A
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So Fukada
創 深田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランドおよびグルーブ記録は、同じ線記録密
度と同じトラックピッチ(グルーブあるいはランドピッ
チ)の光ディスクを用いて、記録密度を2倍にできるた
めに、高密度記録再生を行う上で重要な技術である。現
行のランドあるいはグルーブ記録では、隣接するランド
とグルーブ間でのクロストークが問題となる。そこで、
本発明ではクロストークを簡単な方法により抑圧でき、
高密度記録再生が可能な光情報検出装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 記録信号を再生する際に偏光方向を最適化
し、さらに光磁気信号を検波する光学系にランド用とグ
ルーブ用の二つを設けそれぞれが最適の位相補償を行う
ために2分の1波長板を傾けて配置し、さらに結晶光軸
の方位角も最適化する構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気記録媒体上
のランド部およびグルーブ部双方に記録された光磁気信
号を、再生する光情報検出装置。
【0002】
【従来の技術】現在、光記録媒体は、音声信号や画像信
号を再生できる記録媒体として広く使われている。特
に、光磁気記録媒体や相変化記録媒体は、書き換え可能
な高密度記録媒体として、各所で研究開発がなされてい
る。
【0003】螺旋状あるいは同心円状に情報を記録する
光記録媒体の記録密度を向上させるためには、トラック
ピッチの短縮と線記録密度の向上という二つの手法が考
えられる。いずれの場合も、記録再生に使用する半導体
レーザーの短波長化によって実現できるが、緑あるいは
青色といった短波長の半導体レーザーが室温で安定に長
時間の連続発振し、安価に市場に出回るには今しばらく
時間がかかりそうである。そのような状況の中で、光磁
気記録媒体におけるMSR(磁気超解像)のように現行
波長のレーザーを用いたままで記録密度を大幅に改善で
きる方法が模索されている。
【0004】光磁気記録媒体のようなRAM媒体では情
報の書き込み時と読み出し時で同じ波長の光を用いるの
に対して、予め情報が記録されているROM媒体では、
短波長のガスレーザー等を用いて位相ピットが形成され
ている。RAM媒体からすれば、ROM媒体は再生条件
は同じであるものの、言わば未来に使用可能な光源を用
いて記録しているようなものであり、情報を高密度に記
録するという点でRAM媒体は不利である。このため、
次世代の家庭向け映像記録媒体として注目されているD
VD規格において、未だROM媒体の記録容量を同じ媒
体サイズのRAM媒体でサポートできるような提案が出
されていない状況である。
【0005】ランドおよびグルーブ記録は、同じ線記録
密度で同じトラックピッチであれば、単純に2倍にでき
るため、高密度記録媒体を開発する上で極めて重要な方
法である。光磁気記録媒体においては先に述べたMSR
は線記録密度のみならずトラック間クロストークを低減
できることが報告されており、ランドおよびグルーブ記
録への適用可能性が各所で検討されている。しかしなが
ら、磁気超解像を発現させる条件は、例えば再生レーザ
ーパワーが線速度に依存したり、再生磁場や初期化磁石
が必要な場合や、磁性層が少なくとも3層程度必要な場
合など極めて複雑で、安定性にも不安があり、高コスト
になりやすい。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】トラックピッチを狭
めていくことによって再生時には隣接する領域のデータ
信号が出力信号に混在してくるクロストークが問題とな
る。従来のランド記録またはグルーブ記録においては、
ランド間またはグルーブ間にそれぞれグルーブまたはラ
ンドが存在し、情報が書き込まれている領域間に隔たり
があるため、クロストークは抑えられている。しかし、
ランドおよびグルーブ記録においては、情報の記録領域
が隣接しているため、クロストークが再生特性に与える
影響は極めて大きい。特開平8ー7357ではグルーブ
の深さを選ぶことによって、ランドあるいはグルーブか
らのクロストークを低減できるとしている。しかし、通
常の媒体ではグルーブ深さが約6分の1波長程度でクロ
ストークフリーになるため、光磁気記録媒体ではグルー
ブ深さが通常の8分の1波長の場合と比較すると信号の
キャリアレベルが低下する。また、トラック誤差信号と
なるプッシュプル信号も同じく低下する。また、上記ク
ロストークフリーの条件は、カー楕円率、対物レンズの
焦点誤差や球面収差などにより容易にくずれることがす
でに報告されている。
【0007】上記問題点を解決するために光情報検出装
置の改良により、光磁気記録媒体に特別な負担をかける
ことなく、ランド部およびグルーブ部に記録された信号
を安定に再生することができる光情報検出装置を提供す
ることを本発明の主要な目的とするところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はランド部に記録
された光磁気信号を再生する場合とグルーブ部に記録さ
れた光磁気信号を再生する場合に、直線偏光で照射され
るレーザー光の電気ベクトルの方向が互いに直交してお
り、ランド部を再生する場合、レーザー光の電気ベクト
ルは記録された信号の流れる方向に対して直交し、グル
ーブ部を再生する場合、レーザー光の電気ベクトルは記
録された信号の流れる方向に対して平行であることと、
光磁気信号である磁気カー効果検出光学系を二つ有し、
それぞれにおいて異なる位相補償量を与える手段を用い
ており、そのうち一方がランドあるいはグルーブからの
信号を検出する。特に、再生する際に照射されるレーザ
ー光の偏光制御を容易に実施できることが重要である。
【0009】請求項1の発明により、ランド部およびグ
ルーブ部に記録された光磁気信号を再生する際に、ラン
ド部あるいはグルーブ部を再生するために照射されるレ
ーザー光の電気ベクトルの状態を規定し、さらにそれを
実施するための二つの基本的方法を示している。次に、
請求項2および3の発明により、さらに具体的に磁石と
電磁コイルを用いた1次元あるいは2次元アクチュエー
タを可動手段とし、照射光の電気ベクトルが2分の1波
長板の結晶光軸に対して45度になるように2分の1波
長板を挿入、且つ排出できることにより照射光の電気ベ
クトルの方向を切り替える方法を提案している。また、
請求項4、5および6の発明により、照射光の電気ベク
トルが2分の1波長板の結晶光軸に対して、45度の角
度をなす機構および平行になる機構を実現し、結果的に
照射光の電気ベクトルの方向を切り替える方法を提案し
ている。さらに、請求項7、8および9の発明により、
さらに信号品質の改善策が提案されている。すなわち、
ランド部に記録された信号を再生するにあたり、一方の
光磁気信号検出光学系に配置された位相差を与える手段
である2分の1波長板を回転および光束に対して傾ける
ことにより、最適な位相補償を行い、再生信号における
タイムジッターが最小になるように調整する。さらに、
グルーブ部に記録された信号を再生するにあたり、もう
一方の光磁気信号検出光学系に配置された位相差を与え
る手段である2分の1波長板を回転(方位角)および光
束に対して傾けることにより最適な位相補償を行い、再
生信号におけるタイムジッターが最小になるように調整
する。上述の如く、再生する際の光磁気記録媒体に照射
されるレーザー光の電気ベクトルの方向をランドあるい
はグルーブに応じて、切り替えができる機構を設け、さ
らに二つの光磁気信号検出光学系に異なる位相差を設定
して、ランド部あるいはグルーブ部に対して最適な位相
補償を実施することによって、単純な方法に拘わらずト
ラック間(ランドとグルーブ間)クロストークを従来の
方法に比べ十分に抑圧でき、安定に信号再生ができ、ラ
ンド部およびグルーブ部の双方へ記録された信号を高品
質に再生できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光情報検出装置に
ついて実施例に従い、図面を用いて詳しく説明する。
【0011】図1のaは、本発明における光情報検出装
置の光学系構成図である。波長680nmの半導体レー
ザー1から放射されたレーザー光はコリメータレンズ2
により平行光に変換され、Tp:Rp=80:20,T
s:Rs=2:98の偏光ビームスプリッター3を経て
電気ベクトル制御機構4により、ランド部あるいはグル
ーブ部の再生に応じて偏光制御される。次に、偏光電気
ベクトル制御機構4により偏光制御された光束は開口数
0.55の対物レンズ5により、回折限界に絞り込まれ
光磁気記録媒体6に照射される。図1のbは光磁気記録
媒体のランド部とグルーブ部との一部を図式的に拡大し
て示す図である。光磁気記録媒体6に照射されたレーザ
ー光の電気ベクトルはグルーブ20に記録された光磁気
信号を再生する場合、電気ベクトル制御機構4の作用に
より記録された信号が流れる方向に対して平行になるよ
うに設定されている。また、ランド21に記録された光
磁気信号を再生する場合、同様に電気ベクトル制御機構
4の作用により記録された信号が流れる方向に対して直
交する用に設定されている。グルーブ20あるいはラン
ド21から反射された光束は再び対物レンズ5、電気ベ
クトル制御機構4による入射の際と同様の偏光制御作用
を経て、偏光ビームスプリッター3により光束は振幅分
割され透過成分と反射面により反射される成分に分かれ
る。反射された成分は、磁石、電磁コイル支持部および
全反射ミラーからなる可動ミラー7の作用により、すべ
ての光束が直進する場合と反射される場合の二つの状態
が設定される。可動ミラー7を用いることにより、常時
振幅分割されるハーフミラーを使用する場合よりも信号
対雑音比において3dB程度高品質の再生ができる。可
動ミラー7が下に下がっている場合、光束は反射され
る。反射された光束はグルーブ20に記録された光磁気
信号の検出用であり、ある光学的位相差を与え、位相補
償するために光束に対して傾いた2分の1波長板8を通
過し、偏光ビームスプリッター9により透過するP成分
と反射されるS成分に分割される。P成分およびS成分
それぞれ収束レンズ10および12にフォトディテクタ
ー11および13に集束し、光電変換の後、差動アンプ
22によりグルーブ20に記録された光磁気信号を再生
する。また、可動ミラー7が上に上がっている場合、光
束は素通りする。素通りした光束は、ランド21に記録
された光磁気信号の検出用であり、グルーブ20の場合
とは異なるある光学的位相差を与え、位相補償するため
に光束に対して傾いた2分の1波長板14を通過する。
ここで、2分の1波長板8あるいは14に入射する光束
の電気ベクトルが2分の1波長板8あるいは14の結晶
光軸となす角度は互いに異なる。2分の1波長板14を
通過した光束は偏光ビームスプリッター15により透過
するP成分と反射するS成分に分割される。S成分およ
びP成分はそれぞれ収束レンズ16および18によりフ
ォトディテクター17および19に集束し、光電変換さ
れた後、差動アンプ23により、ランド21に記録され
た光磁気信号を再生する。次に上述した本発明の一部で
ある電気ベクトル制御機構4について詳しく説明する。
図2に1次元アクチュエーターを用いた際の実施例を示
す。なお図2のaはその側断面略図を示し、図2のbは
その平面略図を示す。この1次元アクチュエーターは、
留め具34、35で固定された台座33に取り付けられ
ている支持部32に板ばね30が留め具31により固定
されており、貫通孔を持つホルダー29が留め具28に
より板ばね30に固定されている。さらに電磁コイル2
6がホルダー29に接着固定されており、移動方向にオ
フセット配置された磁石25との電磁相互作用および板
ばね30の力により位置Aと位置Bの間をホルダー29
が移動できる構成になっている。ここでホルダー29に
固定されている2分の1波長板27の結晶光軸37は、
位置Aにあるとき2分の1波長板27を透過する光束2
4の電気ベクトル36に対して45度を成す。このとき
2分の1波長板27の作用により、透過前と透過後の電
気ベクトルは直交する。また、位置Bに移動した場合は
光束24は2分の1波長板を透過することなく、素通り
するように設定されている。すなわち、光束の偏光面は
保存されたままである。上述の如く1次元アクチュエー
ターを用いることにより、容易にランド部を再生する場
合とグルーブ部を再生する場合に応じて光磁気記録媒体
へ照射される光束の電気ベクトルを制御できる。次に、
電気ベクトル制御機構4に、回転摺動型の2次元アクチ
ュエータを用いた場合の実施例を図3に示す。なお図3
aはその平面略図を示し、図3のbはその左側面略図を
示す。摺動および回転の支持ポール42にホルダー41
が支持されている。2分の1波長板39がホルダー41
の貫通孔の部分に固定されている。また、本実施例では
もう一つの貫通孔40が設けられ、そこに 1/2 波長板
が存在している。磁性片45は支持ポール42と2分の
1波長板39を結ぶ直線上のホルダー41の外周部に挿
入されている。電磁コイル48は磁性片45に対して、
支持ポール42を中心にして90度回転した位置のホル
ダー41に接着固定されている。また、電磁コイル43
は電磁コイル48に対面する位置に接着固定されてい
る。磁石44は支持具46により、ホルダー41から独
立して固定されている。また、磁石38は支持具47に
より、磁石44に対して、支持ポール42を中心に90
度回転した位置にホルダー41から独立して固定されて
いる。上述のように構成された回転摺動型アクチュエー
ターの動作の様子を説明する。電磁コイル48にホルダ
ー41が右回りに回転する方向に通電する。この際、磁
性片45は磁石44に引きつけられるようになっている
ため、元の位置に復帰させようとする作用を持つ、一方
電磁コイル48への供給電流を増すことにより右回りの
回転移動が促進される。さらに、供給電流を増すと、磁
性片45と磁石44の吸引力が低下し、磁石38の吸引
力により磁性片45は一気に図3cに示す状態位置近辺
に移動し、振り子状態になる。なお図3のdは図3のc
の状態位置にある回転摺動型アクチュエータの左側面略
図を示す。また、同時に電磁コイル48はほとんど磁石
38の吸引力の受けない位置に移動している。現実には
支持具46により、ホルダー41に接着固定された電磁
コイル43が受け止められるため、電磁コイル48にさ
らに電流を供給しても、制御に影響はない。この時、電
磁コイル48への通電を止めることにより、磁性片45
は磁石38の吸引力により安定な位置に静止する。これ
に伴い2分の1波長板39は元の位置から図3のcに示
す如く90度回転移動する。この時、貫通孔40が2分
の1波長板39が位置していた場所に移動することにな
る。また、図3のcの状態から図3のaの状態に戻す場
合は、電磁コイル43に左回りに回転する方向に通電す
ることにより、同様の作用を経て図3のaの状態に戻
る。次に、2分の1波長板39の結晶光軸とレーザー光
の電気ベクトルの関係について説明する。図3のaの状
態では結晶光軸とレーザー光の電気ベクトルは互いに4
5度をなし、レーザー光が2分の1波長板39を透過す
る前と後でのレーザー光の電気ベクトルは直交する。ま
た、図3のcに示す状態ではレーザー光は貫通孔40を
素通りするため、偏光面の回転はない。または図3のc
において、貫通孔40に他の2分の1波長板が存在し、
その結晶光軸と2分の1波長板に入射するレーザー光の
電気ベクトルが平行あるいは垂直となるように設定され
ている場合、素通りの場合と同様に偏光面の回転はな
い。上述の如く偏光面制御することにより、ランド部を
再生する場合は、記録された信号が流れる方向に対し
て、電気ベクトルが直交するようにレーザー光を照射
し、グルーブ部を再生する場合は記録された信号が流れ
る方向に対して、電気ベクトルが平行になるようにレー
ザー光を照射することによって、ランドおよびグルーブ
に記録された光磁気信号を高品質に再生できる。さら
に、他の実施例について説明する。本実施例では上述の
回転摺動型アクチュエーターを偏光面制御と共に対物レ
ンズのフォーカスおよびトラッキング制御にも利用する
例である。フォーカス方向駆動に関する基本構成を図4
に示す。基本的に上下動と回転動作が可能であるため、
例えばフォーカス用電磁コイル49が支持ポール42を
取り囲むようにホルダー41に固定接着し、支持ポール
42を中心にして磁石50、51を支持ポール42が固
定されている台座52に固定する。上述の如く構成され
た回転摺動型アクチュエーターにおいて2分の1波長板
39が配置されている位置に対物レンズ5をさらに、対
物レンズ53を貫通孔40の位置に配置する。トラッキ
ングは図3に示した電磁コイル48と磁石38により対
物レンズ5の制御を実行し、再生用対物レンズが対物レ
ンズ5から対物レンズ53に切り替わった場合電磁コイ
ル43と磁石44によりトラッキング制御が実行され
る。次に、本発明の光情報検出装置を用いてランド部お
よびグルーブ部記録再生に使用した光磁気記録媒体の仕
様を説明する。ランド幅とグルーブ幅がほぼ同じ0.7
μmでランド表面とグルーブ表面の光学的位相差が約8
分の1波長(レーザー波長680nm)であるポリカー
ボネイト基板に厚さ90nmのSiNをスパッタ法によ
り成膜した。以下膜の形成はすべてスパッタ法である。
次に、20nmのTbFeCoを成膜し、さらに厚さ2
2nmのSiNを成膜し、反射膜となるAlを65nm
の厚さに成膜した。さらに、保護コートとしてUV樹脂
を10μm程度スピンコートした。上述の光磁気記録媒
体のランド部およびグルーブ部に光磁気信号を記録する
方法について説明する。本発明の実施例ではクロックに
同期した光パルスを照射し、RLL1ー7コードに変調
された交番磁界を印加するパルスアシスト磁界変調方式
を用いた。本発明の光情報検出装置による再生特性の結
果について説明する。図5にランドとグルーブ間におけ
るクロストークの記録レーザーパルスのピークパワーに
対する依存性を示す。ランド部あるいはグルーブ部に2
μmの磁気ドメインを記録し、記録されていないランド
部あるいはグルーブ部におけるキャリアレベルからラン
ド部あるいはグルーブ部に記録された信号を直接再生し
た場合のキャリアレベルを引いた値である。ランド部あ
るいはグルーブ部に記録した信号によるクロストークは
いずれの場合も広い記録レーザーパワーにおいてー25
dB以下を示している。また、図6に示した結果は、R
LL1ー7コードで最短マーク長である2Tの長さが
0.48μmで、線速4.5m/sで記録再生した場合
のジッター特性である。ランド部およびグルーブ部の双
方に記録(先にグルーブを記録)し、それぞれに記録し
た信号を再生したところジッターパーセントは広いレー
ザーパワーにわたって9%以下という大きなマージンを
確保できていることが分かる。ここで、ジッターパーセ
ントとはウインド幅(時間)に対する2T信号の標準偏
差σ2Tの比率に100を乗じた値であり、通常ジッタ
ーパーセントが10%以下であればデータ用として十分
使用できるレベルであると判断されている。また、従来
の光情報検出装置を用いた場合、すなわちランド部ある
いはグルーブ部における信号再生において、それぞれに
ついて位相補償を施さない場合は、いずれのレーザーパ
ワーにおいても10%以下を達成することは不可能であ
る。また、2分の1波長板の方位角についてもランド部
およびグルーブ部のそれぞれについて最適調整を施さな
い場合、クロストークの低減および再生信号強度の改善
が困難になり、ジッター10%を実現するのことは同様
に不可能である。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
情報検出装置を用いればランド部とグルーブ部のそれぞ
れについて最適な位相補償を実現できる。ランド部ある
いはグルーブ部に対して位相補償条件を最適化すること
で、隣接するグルーブ部の信号またはランド部の信号に
よるクロストークは位相補償条件からずれ、それにより
信号振幅が減少する。この作用により、本発明の光情報
検出装置を用いればクロストークを低減する多大な効果
が得られる。
【0013】さらに本発明により、偏光面制御するため
の具体的手法あるいは光磁気信号検出光学系のランド用
あるいはグルーブ用の切り替えについても簡単な構成で
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における光情報検出装置の基本
的構成図である。
【図2】電気ベクトル制御機構に関する1次元アクチュ
エーターの構成図である。
【図3】電気ベクトル制御機構に関する2次元アクチュ
エーターの構成図である。
【図4】2次元アクチュエーターを利用した電気ベクト
ル制御機構を対物レンズの制御にも利用する際の、焦点
合わせに関する構成図である。
【図5】ランドあるいはグルーブからのクロストークの
書き込みレーザーパワー依存性を示す線図である。
【図6】ランドおよびグルーブの双方にRLL1ー7コ
ードで記録した場合におけるそれぞれのジッター特性を
示す線図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザー 2 コリメーターレンズ 3 偏光ビームスプリッター 4 電気ベクトル制御機構 5 対物レンズ 6 光磁気記録媒体 7 ハーフミラー 8 2分の1波長板 9 偏光ビームスプリッター 10 収束レンズ 11 フォトディテクター 12 収束レンズ 13 フォトディテクター 14 2分の1波長板 15 偏光ビームスプリッター 16 収束レンズ 17 フォトディテクター 18 収束レンズ 19 フォトディテクター 20 グルーブ 21 ランド 22 差動アンプ 23 差動アンプ 24 光束 25 磁石 26 電磁コイル 27 2分の1波長板 28 留め具 29 ホルダー 30 板ばね 31 留め具 32 支持具 33 台座 34 留め具 35 留め具 36 電気ベクトル 37 結晶光軸 38 磁石 39 2分の1波長板 40 貫通孔 41 ホルダー 42 支持ポール 43 電磁コイル 44 磁石 45 磁性片 46 支持具 47 支持具 48 電磁コイル 49 電磁コイル 50 磁石 51 磁石 52 台座 53 対物レンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランド部とグルーブ部を記録トラックと
    する光磁気記録媒体に記録された情報を再生する光情報
    検出装置において、2分の1波長板の結晶光軸と光源か
    ら出射する光束の電気ベクトルがほぼ45度をなすよう
    に前記2分の1波長板を挿入し、さらに前記光束位置か
    ら前記2分の1波長板を排除し得る第一の手段、又は前
    記2分の1波長板の結晶光軸と光源から出射する光束の
    電気ベクトルがほぼ45度をなすように前記2分の1波
    長板を配置し、さらに移動することにより、他の2分の
    1波長板が前記光束位置に移動し、結晶光軸と前記電気
    ベクトルが平行または垂直になり得る第二の手段を有
    し、前記光磁気記録媒体に照射されるレーザー光の電気
    ベクトルが、ランド部を再生する場合は、記録された信
    号が流れる方向に対して直交しており、グルーブ部を再
    生する場合は、記録された信号が流れる方向に対して平
    行になるように設定されていることを特徴とする光情報
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の手段として前記2分の1波長
    板が、磁石および電磁コイルからなる一軸アクチュエー
    ターに固定され、前記磁石が前記電磁コイルに対して、
    前記アクチュエーターの移動部が移動する方向にオフセ
    ット配置され、光束に対してほぼ垂直に移動し得ること
    を特徴とする請求項1記載の光情報検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の手段が、少なくとも二つの対
    物レンズを有する回転摺動型の2次元アクチュエーター
    であって、一つの対物レンズの光源側に2分の1波長板
    が配置されたことを特徴とする請求項1記載の光情報検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記第二の手段として2分の1波長板が
    磁石および電磁コイルからなる回転摺動型アクチュエー
    ターにより移動し得ることを特徴とする請求項1記載の
    光情報検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第二の手段が、少なくとも二つの対
    物レンズを有する回転摺動型の2次元アクチュエーター
    であって、二つの対物レンズの光源側にそれぞれ一つの
    2分の1波長板が光源側に配置され、光源から出射され
    た光束が前記2分の1波長板を透過する位置において、
    それぞれの2分の1波長板の結晶光軸が互いに45度を
    なすように位置決めされていることを特徴とする請求項
    1記載の光情報検出装置。
  6. 【請求項6】 一方がランド再生用、他方がグルーブ再
    生用である異なる二つの光磁気信号検出光学系を有し、
    前記光磁気信号検出光学系のどちらか一方を選択する可
    動ミラーを備え、前記二つの光磁気信号検出光学系がそ
    れぞれ異なる位相補償量を与える手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の光情報検出装置。
  7. 【請求項7】 前記異なる位相補償量を与える手段が屈
    折率異方性を有する結晶性波長板であることを特徴とす
    る光情報検出装置。
  8. 【請求項8】 前記波長板が2分の1波長板であって、
    前記二つの光磁気信号検出光学系ににおいて、それぞれ
    の光磁気信号検出光学系に配置された前記2分の1波長
    板がレーザー光の進行方向に対してそれぞれ異なる傾き
    を有し、さらにそれぞれの2分の1波長板に入射するレー
    ザー光の電気ベクトルの方向に対する結晶光軸の方位角
    が異なることを特徴とする請求項7記載の光情報検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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