JP3479958B2 - 新聞印刷用紙 - Google Patents

新聞印刷用紙

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JP3479958B2
JP3479958B2 JP25833795A JP25833795A JP3479958B2 JP 3479958 B2 JP3479958 B2 JP 3479958B2 JP 25833795 A JP25833795 A JP 25833795A JP 25833795 A JP25833795 A JP 25833795A JP 3479958 B2 JP3479958 B2 JP 3479958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面強度などが改
良された新聞印刷用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷用紙(新聞用紙)は、一般的
に、メカニカルパルプや脱墨パルプ(以下、「脱墨パル
プ」を「DIP」と略す。)を主体とする紙であり、中
・下級紙に分類される紙でありながら、他方では、新聞
印刷は、指定された時間帯の指定された時間内に、指定
された部数を確実に印刷しなければならず、一般印刷用
紙以上に厳しい品質を要求される紙である。この点で
は、新聞印刷用紙は、特殊な紙であり、紙の分類上も独
自な分類がされている。最近の新聞印刷用紙は、軽量
化、DIPの高配合化などが求められており、これらの
点によるマイナス面を克服しながら、各種の改良を行う
必要がある。そのような意味からすると、新聞印刷用紙
の改良は、一般印刷用紙の改良とは、かなり次元の異な
る厳しいものとなっている。
【0003】近年、新聞の印刷方式は、各種の要求(例
えば、印刷の高速化の要求、カラー紙面の要求、多品種
印刷の要求、自動化の要求など)の点から、新聞印刷へ
のコンピューターシステム導入の時期と相まって、凸版
印刷からオフセット印刷への転換が急速にすすんできて
いる。
【0004】このオフセット印刷の普及は、新聞印刷用
紙に対して、凸版印刷用の新聞印刷用紙とは異なった品
質を要求している。例えば、(1) 湿潤強度があり、水切
れなどがないこと、(2) 吸水性が適度に保たれているこ
と、(3) 紙粉の発生がないことなどの品質である。要求
されている品質の中でも、特に、紙粉問題を含めた表面
強度の改良は、重要な課題となっている。
【0005】一方、新聞印刷用紙自体の最近の大きな流
れとして、軽量化、DIPの高配合化などの流れがあ
る。
【0006】まず、新聞印刷用紙の軽量化については、
例えば、1989年には、坪量46g/m2 の新聞印刷用紙が
96%を占めていたのが、1993年には、坪量43g/m2
新聞印刷用紙が約80%を占めるに至っている。軽量化の
進展により、新聞印刷用紙の不透明度の低下、紙力の低
下などの問題が生じている。そのため、このような不透
明度の低下、紙力の低下などを補うために、無機や有機
の填料、顔料を増配しなければならない。しかし、填
料、あるいは顔料の増配は、用紙自体が薄く、軽くなっ
ていることと相まって、填料、あるいは顔料がより脱離
しやすい結果となっている。特に、湿し水を用いるオフ
セット印刷の場合には、湿し水によりパルプの繊維間結
合が緩む結果、その脱離の傾向は、さらに大きいものと
なっている。これらの脱離の傾向は、軽量化の進展につ
れて、さらに深刻な問題となってきており、例えば、坪
量46g/m2 未満の新聞印刷用紙の改良は、坪量46g/
2以上の新聞印刷用紙の改良より非常に困難な課題と
なってきている。
【0007】次に、DIPの高配合化は、DIP由来の
微細繊維、填料、あるいは顔料の増加を招いている。こ
れらの成分の増加も、紙紛落ち、紙力の低下などの問題
を招いている。これらの問題も、DIPの配合率が増加
するほど、重大な問題となっている。
【0008】いずれにせよ、新聞印刷用紙の最近の傾向
は、特に、表面強度の点で、大きなマイナス要因となっ
ている。
【0009】新聞印刷用紙の表面強度の改良は、大別し
て、非塗工での対策と塗工による対策の 2つが知られて
いる。
【0010】非塗工での対策は、原料配合の変更、抄紙
条件の変更、紙力増強剤の増量などによる方法である。
しかし、これらの対応策では、オフセット印刷用新聞印
刷用紙への厳しい品質要求に対応することは困難な状況
である。
【0011】これに対し、塗工による対策は、澱粉、化
工澱粉(酸化澱粉、澱粉誘導体など)やポリビニルアル
コール(以下、PVAと略す。)などの表面処理剤を、
新聞印刷用紙原紙に表面塗工(外添)する方法であり、
表面強度の改良に有効な手段となっている。
【0012】新聞印刷用紙への表面処理剤の塗工は、経
済的な側面から、オンマシーン塗工が一般的であり、高
速塗工が可能な被膜形成転写方式であるゲートロールコ
ーターが用いられているのが普通である。このゲートロ
ールコーター方式の特徴は、例えば、紙パ技協誌 第43
巻第 4号 (1989)p36 、紙パルプ技術タイムス Vol.36
No.12 (1993)p20 などに簡単にまとめられているが、一
般印刷用紙で用いられている 2本ロールサイズプレス方
式と比較して、塗工液を紙表面にとどめることが可能で
あり、紙表面の改良に効果的である点にある。すなわ
ち、 2本ロールサイズプレス方式では、原紙は、塗工液
のポンド(液溜り)中を通過するため、塗工液の原紙へ
の浸透が非常に大きいのに対し、ゲートロールコーター
方式では、塗工液があらかじめ被膜を形成し、その膜が
転写が行われるため、塗工液の原紙への浸透があまり起
こらない。そのため、ゲートロールコーター方式では、
塗工材料が原紙表面にとどまる傾向があり、効率良く紙
表面を改良することが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、新聞印刷用紙の最近の傾向(軽量化、あるい
はDIP高配合化の進展)は、表面強度の点で大きなマ
イナス要因となっており、塗工による対策においても、
表面処理剤の塗布量を増加させる必要がでてきている。
しかし、澱粉類やPVAなどの表面処理剤を多量に用い
た場合、その表面処理剤が水で湿潤された状態では粘着
性を示すため、新聞印刷用紙の製造時、あるいは印刷時
に、粘着性に起因するトラブル(いわゆる「ネッパリ」
と呼ばれる現象)を起こす問題があった。また、このネ
ッパリ問題は、ゲートロールコーター方式で塗工を行っ
た場合、 2本ロールサイズプレス方式と比較して、より
顕著で、深刻な問題であった。
【0014】そのため、新聞印刷用紙に用いる表面処理
剤は、表面強度向上効果のみならず、塗工品の粘着性が
低いこと、言い換えれば、塗工品の剥離性が良好である
ことが必須の性能となっている。
【0015】澱粉、化工澱粉、あるいはPVAの単独塗
工は、確かに塗布量を多くすれば、表面強度向上効果は
ある程度認められるものの、塗布量が多い場合、塗工品
の粘着性が高く、剥離性の点で問題があった。
【0016】特開平6-57688 号公報、および特開平6-19
2995号公報などに、表面処理剤に添加して剥離性を改善
するような粘着防止剤が開示されている。すなわち、特
開平6-57688 号公報では、有機フルオロ化合物から成る
粘着防止剤が、一方、特開平6-192995号公報では、置換
コハク酸および/または置換コハク酸誘導体を有効成分
とする粘着防止剤が開示されている。これらの粘着防止
剤は、剥離性を改善し、表面処理剤の塗布量を増加させ
るのに有用な薬剤である。しかし、これらの粘着防止剤
の使用は、(1) 塗工材料が表面処理剤と粘着防止剤の 2
成分系になるためか、塗工時の泡立ちが著しい。(2) コ
スト上昇の要因になる。などの欠点があった。
【0017】特開平5-59689 号公報、特開平5-295693号
公報、特開平7-238492号公報などに、PVAとポリエー
テル化合物から成る紙用サイジング剤が開示されてい
る。特に、特開平5-59689 号公報では、エチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体とPV
Aから成る組成物を、新聞印刷用紙原紙に塗布し、表面
強度が改良され、かつオフセット印刷時の粘着性の低い
新聞印刷用紙を開示している。この組成物は、澱粉類や
PVAを単独で塗工した場合に比べて、剥離性の点で、
ある程度改善を図ることが可能であるものの、さらなる
軽量化、DIP高配合化がすすんだ場合、満足の行く表
面強度と剥離性を得ることはできなかった。
【0018】そのため、坪量46g/m2 未満の軽量新聞
印刷用紙の表面強度を改善するために、なるべく 1成分
系の材料で、単に表面強度を改良するだけではなく、粘
着性の改善、言い換えれば剥離性が良好であるような表
面処理剤が望まれていた。
【0019】そこで、本発明では、そのような坪量46g
/m2 未満の軽量新聞印刷用紙用の表面処理剤を見出だ
すこと、およびその処理剤を塗布して得られる表面強度
と剥離性をバランスよく有し、特に、オフセット印刷用
に適した新聞印刷用紙を提供することを課題とした。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題は、新聞印刷用
紙原紙に、ある所定の加水分解率(言い換えれば、アニ
オン化率)の範囲にあり、かつある所定の分子量範囲の
アニオン性ポリアクリルアミド(以下、「ポリアクリル
アミド」を「PAM」と略す。)から成る表面処理剤を
ゲートロール塗工した新聞印刷用紙により解決した。
【0021】PAMは、合成水溶性高分子の代表的なも
のであり、例えば、“紙と加工の薬品辞典”(株)テッ
クタイムス、(1991) P241 )などに、簡単にまとめられ
ているが、製紙分野においても、歩留り向上剤、濾水性
向上剤、乾燥紙力増強剤などとして広く用いられてい
る。
【0022】しかし、PAMそのもの(PAMのホモポ
リマー)は、製紙分野では、イオン性が非常に低いた
め、ほとんど用いられておらず、アニオン性PAM、お
よび両性(あるいは、カチオン性)PAMが使用されて
いるのが現状である。アニオン性PAMは、例えば、P
AMのアミド基を部分加水分解したもの、あるいはPA
Mモノマーと(メタ)アクリル酸(以下、(メタ)アク
リル酸は、アクリル酸および/またはメタアクリル酸を
意味する。)のモノマーとの共重合体などである。歩留
り向上剤、あるいは濾水性向上剤用としては、高分子量
(例えば、分子量が 800万〜1000万程度)型のアニオン
性PAMが、一方、紙力増強剤用途では、比較的に低分
子量(例えば、分子量が50万〜70万程度)型のアニオン
性PAMが、用いられている。また、両性(あるいは、
カチオン性)PAMは、例えば、PAMのマンニッヒ変
性物、PAMのホフマン分解物、PAMモノマーとカチ
オン性モノマー(例えば、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドな
ど)との共重合体などである。
【0023】また、PAMを用いる表面処理剤も、数多
く提案されている。例えば、特公昭40-24926号公報、特
開昭59-163498 号公報、特開平3-199489号公報、特開平
5-163697号公報、特開平6-65893 号公報、特開平6-6589
4 号公報、特開平6-157679号公報、特開平6-179728号公
報などが挙げられる。特公昭40-24926号公報では、PA
M(あるいはアニオン性PAM)と多価アルデヒドの反
応物、特開昭59-163498 号公報では、平均分子量 1万〜
50万の範囲にあるアニオン性PAMと平均分子量 1万〜
50万の範囲にあるPAMのマンニッヒ変性物から成る組
成物が開示されている。特開平3-199489号公報では、平
均分子量が10万以下であるアクリルアミドの低分子重合
体と平均分子量が40万以上であるアクリルアミドの高分
子重合体から構成されるベッセルピック防止剤が開示さ
れている。また、特開平5-163697号公報では、平均分子
量が 5万〜 100万の範囲にある(メタ)アクリルアミド
(以下、「(メタ)アクリルアミド」は、「アクリルア
ミド、および/またはメタアクリルアミド」を意味す
る。」)共重合体と平均分子量が 200万〜2000万の範囲
にある(メタ)アクリルアミド共重合体から成る表面強
度改良剤が開示されている。特開平6-65893 号公報、特
開平6-65894 号公報、特開平6-157679号公報、特開平6-
179728号公報には、 3〜5 種類のモノマ−から構成され
るPAMの共重合体が開示されている。特に、特開平6-
157679号公報、および特開平6-179728号公報では、80万
〜 250万の分子量範囲のPAMの共重合体が好ましいと
している。
【0024】しかし、これらのPAMを用いる表面処理
剤は、ゲートロールコーター方式で顕著に求められる塗
工品の剥離性については考慮されておらず、それ故、こ
れらの表面処理剤を、坪量46g/m2 未満の新聞印刷用
紙に、ゲートロールコーター方式で塗工しても、表面強
度向上効果は認められるものの、塗工品の剥離性(ネッ
パリ)の点では、問題であった。
【0025】また、特開昭60-59193号公報には、(メ
タ)アクリルアミドとアクリル酸類とビニル単量体の共
重合体に架橋剤を配合した表面保護層形成剤が開示され
ている。しかし、この表面保護層形成剤は、感熱記録紙
の塗工層の上にオーバーコート層に塗布されるものであ
り、紙表面自体の改良を目指したものではなく、本発明
の目的とは異なるものである。
【0026】さらに、特開平1-186372号公報には、分子
量が 1万〜50万の範囲にあるポリアクリルアミドを含有
したインクジェット記録用紙が開示されている。しか
し、この場合も、ポリアクリルアミドは、インク受容層
を形成する合成非晶質シリカを固定するためのバインダ
ー的な役割をするものであり、紙の表面強度向上のため
の技術ではなかった。
【0027】また、新聞印刷用紙にPAMを適用した例
として、例えば特開昭55-36315号公報などが挙げられ
る。この公報では、両性PAM(アニオン性PAMのマ
ンニッヒ反応物)を内添用の薬剤として用いた新聞印刷
用紙が開示されている。
【0028】しかし、この公報で使用されている両性P
AMは、内添用の薬剤として用いられており、ゲートロ
ールコーター方式用の外添用の薬剤とは、基本的に異な
るものである。また、この両性PAMについても、塗工
品の剥離性(ネッパリ)の点では、問題であった。
【0029】外添用材料におけるPAMの分子量と塗工
効果の関係について、これまで、経験的に、“PAMの
分子量が高いほど、表面強度向上効果が高い。”とされ
ており、表面強度対策材料として用いる場合、ある程度
の分子量を有するPAMが必要であると考えられてき
た。
【0030】例えば、ゲートロール用塗工剤において
も、HARIMA TECHNICAL NEWS No.43 (1995)p17 などに、
記載がある。この文献では、PAM系塗工材料の分子量
を、通常品(40万〜50万)の4〜5倍の分子量にするこ
とにより、1)ポリマーの強度発現効率が向上する。2)紙
への浸透性が低下する。と述べている。
【0031】しかし、本発明者らは、坪量46g/m2
満の新聞印刷用紙のゲートロールコーター方式による表
面強度対策においては、従来よりも低い分子量領域のP
AMでも、十分な表面強度の改良を行うことが可能であ
り、しかも、そのゲートロール塗工品の剥離性は低いこ
とを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0032】すなわち、本発明は、坪量46g/m2 未満
の新聞印刷用紙原紙に、平均分子量が 1万〜15万の範囲
にあるアニオン性PAMから成る表面処理剤をゲートロ
ールコーター方式により、塗布した軽量化新聞印刷用紙
に関する。
【0033】本発明で用いられる表面処理剤は、原則と
して、平均分子量が 1万〜15万の範囲にあるアニオン性
PAMから構成される。アニオン性PAMの分子量が15
万より大きい場合、剥離性が悪化し、別の言葉で言え
ば、ネッパリ強度(粘着強度)が高くなり、ネッパリト
ラブルを容易に引き起こす恐れがある。また、アニオン
性PAMの分子量が 1万未満であると、後述の塗布量範
囲での塗工においては、表面強度向上効果が満足の行か
ないものとなる。剥離性に関してのみ言えば、アニオン
性PAMの分子量が低いほど、剥離性に優れており、後
述のネッパリ強度試験の場合、平均分子量が 5万以下で
あると、ほとんど無視できる値となる。これに対し、表
面強度向上効果については、前述したように、アニオン
性PAMの分子量が高いほど、効果が高く、剥離性とは
逆の関係がある。そのため、表面強度と剥離性のバラン
スについて総合的に評価すると、平均分子量の範囲が、
3万〜 8万の範囲にあるのが、さらに望ましい。
【0034】本発明の表面処理剤として使用されるアニ
オン性PAMは、アクリルアミド系ポリマーを部分加水
分解して得られるもの、あるいはアクリルアミド系モノ
マーどアクリル酸系モノマーを共重合して得られるもの
などが挙げられる。
【0035】前者の部分加水分解法の場合、用いられる
アクリルアミド系ポリマーとしては、アクリルアミド系
モノマー(例えば、アクリルアミド;メタアクリルアミ
ドなどのアルキルアクリルアミド;N-メチルアクリルア
ミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N-エチルアクリル
アミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N-iso-プロピル
アクリルアミドなどのN-アルキル置換(あるいはN,N-ジ
アルキル置換)アクリルアミドなど)を単独で重合させ
て得られるホモポリマー、あるいはアクリルアミド系モ
ノマーを 2種類以上使用して得られるコポリマーなどが
挙げられる。
【0036】また、用いられるアクリルアミド系ポリマ
ーは、その特性を損なわない範囲で、アクリルアミド系
モノマー以外に、アクリルアミド系モノマーと共重合可
能な不飽和なモノマーを共重合させたものでもよい。例
えば、エチレン、α−オレフィン、イソブチレン、ブタ
ジエン、イソプレン、スチレンなどの炭化水素系モノマ
ー;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸オ
クチルなどの(メタ)アクリル酸エステル;ビニルエー
テル、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリロニトリルなど
の極性モノマーなどを挙げることができる。
【0037】部分加水分解法の方法としては、従来、公
知の方法(例えば、アルカリ加水分解など)を用いれば
よい。
【0038】本発明の表面処理剤で用いられるアニオン
性PAMは、部分的に、N−メチロール化処理を行い、
安定性を高めてもよい。また、アニオン性の付与は、N
−メチロール化PAMのスルホメチル化物の型で導入し
てもよい。
【0039】本発明では、部分加水分解法の場合、アク
リルアミド系ポリマーとして、ポリ(メタ)アクリルア
ミドを、経済性などの点から、より好ましく使用し、最
も好ましくは、ポリアクリルアミドそのものを用いる。
【0040】部分加水分解法により得られるアニオン性
PAMにおいて、その部分加水分解率(言い換えれば、
アニオン化率、あるいはアニオン性PAMの全構成単位
に対するアニオン性構成単位の比率)も、ゲートロール
塗工材料として重要な因子であり、その部分加水分解率
が、15%以下の範囲(ただし、 0は含まない。)にある
のが望ましい。部分加水分解率が15%より大きいアニオ
ンPAMをゲートロール塗工した場合、塗工品の剥離性
が悪化し、ネッパリトラブルを容易に引き起こす恐れが
ある。一方、PAMの安全上の問題として、アクリルア
ミドモノマーの残存の問題がある。PAM自体は、安全
な化合物とされているが、そのモノマーであるアクリル
アミドは、有害な物質とされており、PAMを製造する
際、アクリルアミドモノマーを残存させないことが大切
である。アクリルアミドモノマーは、アルカリを用いる
操作により容易に除去することが可能であり、したがっ
て、部分加水分解法で用いられるアルカリ加水分解など
は、モノマーの除去に好都合であり、それ故、本発明の
表面処理剤では、部分加水分解率が 0を含まないとして
いる。後に示すように、部分加水分解率が 1%でも十分
本発明の目的が達成することができ、 1%以下の僅かな
アニオン性でも使用することができる。アニオン性PA
Mをゲートロール塗工する場合、部分加水分解率が高い
ほど、言い換えればアニオン性が高いほど、塗工品の剥
離性は悪くなる傾向がある。そのため、剥離性のみに限
って言えば、部分加水分解率は低い方がよく、 5%以下
の範囲がより望ましい。しかし、部分加水分解率につい
ては、製造上の容易さ、残存モノマーの問題、分子量な
どを総合的に考慮して、15%以下の範囲内で、適宜決定
すればよい。
【0041】したがって、本発明の表面処理剤では、平
均分子量が 1万〜15万の範囲にあるポリアクリルアミド
を15%以下の範囲で部分加水分解したものを好ましいも
のの一つとして使用する。さらに好ましくは、平均分子
量が 3万〜 8万の範囲にあるポリアクリルアミドを15%
以下の範囲で部分加水分解したものであり、最も好まし
くは、平均分子量が 3万〜 8万の範囲にあるポリアクリ
ルアミドを 5%以下の範囲で部分加水分解したものであ
る。
【0042】本発明で用いられるアニオン性PAMは、
部分加水分解の変法、すなわち、アクリルアミド系モノ
マーの重合反応をアルカリ存在下で行う方法で調整する
ことも可能である。この方法では、重合反応と同時に部
分加水分解反応が起こる。この方法においても、部分加
水分解率は、前述の範囲が望ましいのは、言うまでもな
い。
【0043】後者の共重合法の場合、用いられるアクリ
ルアミド系モノマーとして、前述したモノマーが挙げら
れ、他方、使用されるアクリル酸系モノマーとして、ア
クリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、
フマール酸、又はそれらのアルカリ金属塩、アンモニア
塩、アミン塩などが挙げられる。
【0044】1種類以上のアクリルアミド系モノマーと
1種類以上のアクリル酸系モノマーを、従来公知の方法
で、共重合させ、本発明用のアニオン性PAMを得るこ
とができる。共重合は、ブロック共重合的でもよいし、
ランダム共重合的でもよい。得られるアニオン性PAM
についても、その特性を損なわない範囲で、アクリルア
ミド系モノマー、およびアクリル酸系モノマー以外に、
アクリルアミド系モノマーと共重合可能な前述の不飽和
なモノマーを共重合させたものでもよい。
【0045】本発明では、共重合法の場合、アクリルア
ミド系ポリマーとして、(メタ)アクリルアミド、アク
リル酸系モノマーとして、アクリル酸、アクリル酸のナ
トリウム塩、アクリル酸のカリウム塩、アクリル酸のア
ンモニウム塩、アクリル酸のアミン塩をより好ましく使
用し、さらに、望ましくは、アクリルアミドとアクリル
酸のナトリウム塩又はアクリル酸のカリウム塩の組み合
わせである。
【0046】共重合法により得られるアニオン性PAM
においても、先に述べた部分加水分解率に相当するアニ
オン性構成単位の比率は、ゲートロール塗工材料として
重要な因子である。そのアニオン性構成単位の比率(全
構成単位に対するアニオン性構成単位の比率、すなわ
ち、全モノマーに対するアクリル酸系モノマーの比率と
言うことができると思われるが)が、 0〜15%の範囲
(ただし、 0は含まない。)が適切である。この場合で
も、アニオン性構成単位の比率が15%より大きいアニオ
ン性PAMをゲートロール塗工した場合、塗工品の粘着
性が高くなり、表面処理剤として、不適当なものとな
る。アニオン性が高いほど、塗工品の剥離性は良くない
傾向がある。そのため、剥離性だけに限定すれば、アニ
オン性構成単位の比率は低い方がよく、 0〜 5%の範囲
がより望ましい。もちろんこの場合でも、製造上の問
題、ポリマーの分子量などについて総合的に考慮する必
要があり、0〜15%の範囲で適宜決定すればよい。
【0047】したがって、本発明の表面処理剤では、ア
クリルアミド85〜 100モル%とアクリル酸のナトリウム
塩又はアクリル酸のカリウム塩 0〜15モル%を共重合さ
せて得られる平均分子量が 1万〜15万の範囲にあるもの
を、好ましいものの一つとして用いる。さらに、好まし
くは、共重合物の平均分子量が 3万〜 8万の範囲にある
ものであり、最も望ましくは、アクリルアミド95〜 100
モル%とアクリル酸のナトリウム塩又はアクリル酸のカ
リウム塩 0〜 5モル%を共重合させて得られる平均分子
量が 3万〜 8万の範囲にあるものである。
【0048】本発明の表面処理剤は、基本的に、 1種類
のアニオン性PAMで構成すればよい。その場合、ゲー
トロール塗工時の泡立ちも少なく、ゲートロール適性に
も優れている利点もある。
【0049】しかし、本発明の表面処理剤は、場合によ
っては、特開平3-199489号公報、あるいは特開平5-1636
97号公報のように、 2種類以上のアニオン性PAMから
構成されてもよい。ただし、特開平3-199489号公報、あ
るいは特開平5-163697号公報のように、所定の平均分子
量範囲( 1万〜15万)より高分子量のPAMを用いる
と、その高分子量PAMが塗工品の剥離性に悪影響を及
ぼすので、用いられる複数のアニオン性PAMは、前述
の平均分子量範囲にある必要はある。
【0050】本発明で用いられる表面処理剤は、原則と
して、前述のアニオン性PAMのみから構成されればよ
く、後述の塗布量領域では、それだけでも良好な剥離性
を得ることができる。しかし、さらに剥離性を向上させ
るために、本発明に支障のない範囲(例えば、塗工時の
泡立ちが、ゲートロール塗工に問題ないレベル)で、少
量、剥離成分を添加する場合もある。剥離成分として
は、前述した特開平6-57688 号公報、あるいは特開平6-
192995号公報記載の粘着防止剤、および特開昭63-58960
号公報記載のモノアルケニルコハク酸塩などを挙げるこ
とができる。これらの剥離成分の添加率は、アニオン性
PAMに対し 5%以下(重量%)が適当である。
【0051】本発明の表面処理剤は、基本的に、アニオ
ン性PAM以外のバインダー的な成分を併用する必要は
ないが、本発明に支障のない範囲(例えば、剥離性に対
して差支えない範囲)で、そのような成分を少量含有さ
せる場合もある。他のバインダー的な成分として、例え
ば、デンプン、変性デンプン(過硫酸アンモニウム(A
PS)変性デンプン、酵素変性デンプンなど)、アルフ
ァー化デンプン、酸化デンプン、デンプン誘導体(エス
テル化デンプン(アセチル化デンプン、リン酸エステル
化デンプンなど)、エーテル化デンプン(メチル化デン
プン、ヒドロキシエチル化デンプンなど)、架橋デンプ
ンなど)、グラフト化デンプン、カチオン化デンプンな
どのデンプン類;メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース類;
スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/アクリロニ
トリル共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル酸エ
ステル共重合体などのラテックス類;完全ケン化PV
A、部分ケン化PVA、アミド変性PVA、カルボキシ
変性PVA、スルホン酸変性PVAなどのPVA類;ノ
ニオン性PAM、アクリルアミドのホモポリマー;シリ
コン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマ
ロン樹脂などの各種樹脂類などが挙げられる。しかし、
デンプン類、およびPVA類は、ゲートロール塗工した
時に、ネッパリ強度が高くなる傾向にあるので、併用す
る際には、その併用量について十分な注意が必要であ
る。
【0052】また、本発明の表面処理剤は、本発明に影
響のない範囲で、防腐剤、消泡剤、紫外線防止剤、退色
防止剤、蛍光増白剤、粘度安定化剤などの助剤や填料を
含有してもよい。
【0053】本発明で用いる新聞印刷用紙原紙は、グラ
ンドパルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TM
P)、セミケミカルパルプなどのメカニカルパルプ(M
P)、およびこれらのパルプを含む新聞、雑誌の故紙を
脱墨して得られる脱墨パルプ(DIP)、抄紙工程から
の損紙を離解して得られる回収パルプ、およびクラフト
パルプ(KP)に代表されるケミカルパルプ(CP)な
どを、単独または任意の比率で混合して、坪量46g/m
2 未満に抄造した原紙である。坪量46g/m2 以上の原
紙は、パルプ繊維量が多いため、十分な表面強度や紙力
を持っていると考えられる。また、坪量46g/m2 以上
の原紙は、不透明度の確保やインキの裏抜け防止のため
に、多量の填料、顔料を添加する必要もなく、填料、あ
るいは顔料の増配による表面強度の低下の問題もない。
そのため、坪量46g/m2 以上の原紙の場合、必ずしも
表面処理剤を塗布する必要はない。
【0054】一方、本発明で用いる原紙のDIPの配合
率については、任意の範囲( 0〜 100%)で配合すれば
よい。最近のDIPの高配合化の流れからすると、30〜
70%の範囲がより好ましい。
【0055】また、本発明で用いる新聞印刷用紙原紙
は、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)などを含有してい
る原紙、いわゆる酸性の新聞印刷用紙原紙である。新聞
印刷用紙原紙が硫酸バンドを含有していると、原紙の表
面付近にある硫酸バンドのアルミニウムイオンに、表面
処理剤であるアニオン性PAMのアニオン性官能基が留
まりやすくなり、結果的に、アニオン性PAMが表面付
近に留まりやすくなり、効率良く表面強度が改良される
からである。
【0056】特開平4-329177号公報に、中性紙表面にア
ニオン性PAM(分子量範囲 0.3万〜10万)を塗布する
ことを特徴とする連続記録用紙が開示されている。しか
し、この公報は、あくまでもサイズプレスによる結果で
あること、また、中性紙の場合、前述の硫酸バンドの効
果を期待できないことなどから、本発明の酸性の新聞印
刷用紙原紙にゲートロール塗工の場合の結果について、
類推することは困難である。
【0057】本発明の新聞印刷用紙原紙は、必要に応じ
て、ホワイトカーボン、クレー、シリカ、タルク、酸化
チタン、合成樹脂(塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹
脂、尿素ホルマリン樹脂、メラミン系樹脂、スチレン/
ブタジエン系共重合体系樹脂など)などの製紙用填料;
PAM系高分子、PVA系高分子、カチオン化デンプ
ン、尿素/ホルマリン樹脂、メラミン/ホルマリン樹脂
などの紙力増強剤;アクリルアミド/アミノメチルアク
リルアミドの共重合物の塩、カチオン化デンプン、ポリ
エチレンイミン、ポリエチレンオキサイド、アクリルア
ミド/アクリル酸ナトリウム共重合物などのろ水性/歩
留まり向上剤;強化ロジンサイズ剤(ロジンに無水マレ
イン酸、あるいは無水フマル酸を付加させて部分マレイ
ン化、もしくはフマル化ロジンとし、アルカリで完全け
ん化して溶液としたもの)、エマルジョンサイズ剤(部
分マレイン化、あるいはフマル化ロジンを、ロジン石
鹸、あるいは各種界面活性剤を乳化剤として用い、水に
分散させたもの)、合成サイズ剤(ナフサ留分から得ら
れるC3 〜C10留分を共重合した石油樹脂を用いたサイ
ズ剤)、反応性サイズ剤(AKD、アルケニルコハク酸
無水物)などのサイズ剤;耐水化剤、紫外線防止剤、退
色防止剤などの助剤などを含有してもよい。この原紙の
物性は、オフセット印刷機で印刷できるものである必要
があり、一般の新聞印刷用紙程度の引張り強度、引裂き
強度、伸びなどの物性を有するものであればよい。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明の新聞印刷用紙は、前述の
新聞印刷用紙原紙の片面、あるいは両面に、アニオン性
PAMから成る表面処理剤を、ゲートロールコーターの
ような被膜転写型のコーターにより外添することにより
製造される。
【0059】本発明の表面処理剤の塗布量については、
固形分で紙の片面当たり、塗布量が0.01g/m2 以上あ
ることが必要である。さらに限定するならば、望ましく
は、0.01〜 0.2g/m2 の範囲が適当である。塗布量が
0.01g/m2 未満では、表面処理剤が少なすぎるため
か、表面強度の向上に寄与することができない。また、
塗布量を 0.2g/m2 より高くしても、表面強度に対す
る寄与は、頭打ちとなり、経済的にも不経済である。
【0060】コーターとしては、ゲートロールコータ
ー、ブレードロッドメタリングコーターなどの被膜転写
型のコーターを用いればよく、最も好ましくは、ゲート
ロールコーターを使用する。被膜転写型のコーター方式
では、アプリケーターロールから、あらかじめ所望の塗
布量に相当する塗料が一定の厚さの膜として原紙に転写
される。それ故、非常に効率よく、原紙表面に塗料を塗
布することができる。本発明の新聞印刷用紙では、前述
したように、塗布量が少ないので、転写型コーターを用
いるのが効果的である。当然のことながら、コストの面
から、オンマシーンであることが望ましい。本発明の新
聞印刷用紙では、ゲートロールコーターによる両面塗工
が最も望ましい。
【0061】すなわち、本発明の新聞印刷用紙は、前述
の新聞印刷用紙原紙の両面に、アニオン性PAMから成
る表面処理剤を、ゲートロールコーターにより、外添す
ることにより製造すればよい。
【0062】坪量46g/m2 未満の新聞印刷用紙原紙
に、特定の分子量範囲、および特定のアニオン性構成単
位の比率範囲を有するアニオン性PAMから成る表面処
理剤を、塗布量0.01〜 0.2g/m2 の範囲でゲートロー
ル塗工することにより、表面強度および剥離性に優れた
軽量化新聞印刷用紙が得られる。その理由については、
明確な理由は未だ解明されていない。しかし、以下のよ
うに考えることができると思われる。
【0063】これまでのゲートロール塗工材料は、表面
強度向上効果のみに主眼が置かれていたため、表面強度
向上効果が高く、浸透性の低い高分子量のアニオン性P
AMが用いられてきた。しかし、塗工品の剥離性の点か
ら考えれば、高分子量のアニオン性PAMは、原紙表面
に留まりやすいため、剥離性ではマイナスであると考え
られる。これに対し、本発明の低分子量のアニオン性P
AMは、原紙への浸透性が高く、剥離性の点で、有効に
寄与していると思われる。また、本発明では、ゲートロ
ールコーター方式により塗工が行われるので、本発明の
低分子量のアニオン性PAMは、原紙への浸透性が高い
と行っても、僅かな浸透にとどまり、結果的に、PAM
が原紙表面付近に留まるため、表面強度向上効果の低下
も、平均分子量が 1万以上のPAMであれば、問題のな
いレベルであると思われる。
【0064】本発明のアニオン性PAMでは、アニオン
性構成単位の比率(アニオン化率)も、分子量の影響に
比べると小さいものの、剥離性に影響を与える因子の一
つである。アニオン性が高い場合、原紙表面付近に存在
する硫酸バンドのアルミニウム原子への定着性を向上す
るため、アニオン性PAMが紙の表面に留まりやすくな
る。アニオン性が低い場合、定着性が低下し、紙内部へ
の浸透性が増加すると考えられ、剥離性が向上すると思
われる。
【0065】いずれにせよ、剥離性の問題を考えた場
合、アニオン性PAMが完全に表面に留まるよりは、多
少でも紙の内部に浸透した方が、剥離性に有利であると
考えられ、このことが、本発明の特定のアニオン性PA
Mが剥離性に優れる理由の一つであると思われる。
【0066】
【実施例】以下に、本発明を、実施例によって詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下の説明において、部は重量部を示す。
【0067】〈新聞印刷用紙原紙の製造〉DIP34部、
TMP31部、GP19部、KP16部の割合で混合離解し、
フリーネスを 200に調製した混合パルプを、ベルベフォ
ーマー型抄紙機にて、抄紙速度1000m/minで抄紙
し、坪量43g/m2 の未サイズ、ノーカレンダーの新聞
印刷用紙原紙を得た。ただし、この原紙は、硫酸バンド
を含有した紙である。
【0068】〈表面処理剤の調製〉 [調製例1〜6]アクリルミドを水溶液中で、過硫酸ア
ンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従っ
て、各種重合条件で重合を行い、ポリアクリルアミドの
水溶液を得た。得られた水溶液を、所定の部分加水分解
率( 0〜15%の範囲)になるように、アルカリ加水分解
を行い、アニオン性PAM(PAM−1〜6)の水溶液
を得た。
【0069】[調製例7〜8]アクリルミド(95当量)
とメタアクリルアミド( 5当量)を水溶液中で、過硫酸
アンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従
って、各種重合条件で重合を行い、アクリルアミド/メ
タアクリルアミド共重合体の水溶液を得た。得られた水
溶液を、所定の部分加水分解率( 0〜15%の範囲)にな
るように、アルカリ加水分解を行い、アニオン性PAM
(PAM−7〜8)の水溶液を得た。
【0070】[調整例9]アクリルミド(95当量)とア
クリル酸ナトリウム( 5当量)を水溶液中で、過硫酸ア
ンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従っ
て、反応温度60〜80℃で重合を行い、アニオン性PAM
(PAM−9)の水溶液を得た。
【0071】[調整例10]アクリルミド(90当量)と
アクリル酸ナトリウム(10当量)を水溶液中で、過硫酸
アンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従
って、反応温度60〜80℃で重合を行い、アニオン性PA
M(PAM−10)の水溶液を得た。
【0072】[調整例11]アクリルミド(97当量)と
アクリル酸カリウム( 3当量)を水溶液中で、過硫酸ア
ンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従っ
て、反応温度60〜80℃で重合を行い、アニオン性PAM
(PAM−11)の水溶液を得た。
【0073】[調整例12]アクリルミド(99当量)と
イタコン酸のアンモニウム塩( 1当量)を水溶液中で、
過硫酸アンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常
法に従って、反応温度60〜80℃で重合を行い、アニオン
性PAM(PAM−12)の水溶液を得た。
【0074】[調製例13〜16]アクリルミドを水溶
液中で、過硫酸アンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存
在下、常法に従って、各種重合条件で重合を行い、ポリ
アクリルアミドの水溶液を得た。得られた水溶液を、所
定の部分加水分解率になるように、アルカリ加水分解を
行い、アニオン性PAM(PAM−13〜16)の水溶
液を得た。
【0075】[調整例17]アクリルミド(60当量)と
アクリル酸ナトリウム(40当量)を水溶液中で、過硫酸
アンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従
って、反応温度60〜80℃で重合を行い、アニオン性PA
M(PAM−17)の水溶液を得た。
【0076】[調整例18]アクリルミド(90当量)と
アクリル酸ナトリウム(10当量)を水溶液中で、過硫酸
アンモニウムと重亜硫酸ナトリウムの存在下、常法に従
って、反応温度60〜80℃で重合を行い、アニオン性PA
M(PAM−18)の水溶液を得た。
【0077】調整したアニオン性PAM(PAM−1〜
PAM−18)について、平均重合度(GPCにより測
定した。)、およびアニオン化率(全構成単位に対する
アニオン性構成単位の比率)を表1にまとめる。
【0078】
【表1】 〈新聞印刷用紙の製造〉 [実施例1〜17]平均分子量が 1万〜15万の範囲にあ
るアニオン性PAMの水溶液を、各々所定の濃度に希釈
し、その希釈液を、塗布液として、前述の坪量43g/m
2 の新聞印刷用紙原紙の片面に塗布量が0.01〜0.20g/
2 の範囲になるように、ゲートロールコーターで塗布
した。塗布後、スーパーカレンダー処理を行い、新聞印
刷用紙を得た。なお、ゲートロール塗工時の塗布液の泡
立ちは、ほとんど無かった。
【0079】[比較例1〜4]平均分子量が 1万〜15万
の範囲外にあるアニオン性PAMの水溶液を、各々所定
の濃度に希釈し、その希釈液を、塗布液として、前述の
新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロールコーターで塗
布した。塗布後、スーパーカレンダー処理を行い、比較
例1〜4の新聞印刷用紙を得た。
【0080】[比較例5〜6]アニオン性PAM(PA
M−12)を、所定の濃度に希釈し、その希釈液を、塗
布液として、前述の新聞印刷用紙原紙の片面に、塗布量
が0.01〜0.20g/m2の範囲外になるように、ゲートロ
ールコーターで塗布した。塗布後、スーパーカレンダー
処理を行い、比較例5〜6の新聞印刷用紙を得た。
【0081】これら実施例1〜17、および比較例1〜
6の新聞印刷用紙について、塗布量、表面強度、ネッパ
リ強度について評価試験を行った。
【0082】(イ)塗布量の測定:新聞印刷用紙を裁断
し、分解管に入れ、これに濃硫酸を加え数分間放置す
る。次いで、過酸化水素水、および分解剤を加え、加熱
分解を行った。反応液を所定濃度に希釈後、ケルダール
分析装置を用いて、窒素量の測定した。この窒素量より
塗布量を算出した。
【0083】(ロ)表面強度の測定:表面強度は、 2種
類の測定方法、すなわちプリュフバウ印刷試験機による
印刷強度の測定、およびFRT(Fiber rising test )
の測定を行い、測定値が両方とも良いものを“表面強度
に優れている”とした。
【0084】(ハ)表面強度A(プリュフバウ印刷試験
機による印刷強度)の測定:プリュフバウ印刷試験機の
ゴムロールに紅インキ(大日本インキ化学工業(株)
製)をのせ、新聞印刷用紙(印刷面積: 4×20cm)
に、印圧:15N/m、印刷速度: 6.0m/secで塗布
した。塗布時におけるゴムロールと新聞印刷用紙が剥が
れる際の繊維の立上がりの個数を、顕微鏡で測定した。
測定値が小さいほど、表面強度が強いことを意味する。
本発明では、繊維の立上がりの個数が50以下を“表面強
度に優れている”とした。
【0085】(ニ)表面強度B(FRT)の測定:新聞
印刷用紙をマシーン方向に、 300mm×幅35mmに切り
取り、表面解析装置FIBR 1000 (Fibro system AB 製)
を用いて、一定面積( 1m2 )における繊維の 0.1mm
より長い毛羽立ちの数を求めた。測定値が小さいほど、
表面強度が優れていることを示している。本発明の新聞
印刷用紙では、 1m2 当たりの毛羽立ちの数が30個以下
のものを“表面強度が強い”とした。
【0086】(ホ)ネッパリ強度の測定:新聞印刷用紙
を 4×6 cmに2枚切り取り、塗工面を温度20℃の水に
5秒間浸せき後、塗工面同士を密着させた。外側両面に
新聞印刷用紙原紙を重ね、50kg/cm2 の圧力でロー
ルに通し、25℃、60%RHで24時間調湿した。 3×6 cm
の試料片とした後、引っ張り試験機で、引っ張り速度30
mm/minの条件で測定を行った。測定値が大きいほ
ど、剥がれにくい(逆の言い方をすると、粘着性が強
い)ことを意味する。本発明の新聞印刷用紙では、ネッ
パリ強度が26.0g/3cm以下のものを、“剥離性が良
好である”としたが、さらに、ネッパリ強度が20.0g/
3cm以下のものを、“剥離性が優れている”とした。
【0087】実施例、および比較例の新聞印刷用紙の評
価結果を表2に示す。表2のネッパリ強度において、*0
は、粘着性が全く認められず、前述の測定方法におい
て、貼り合わせサンプルを調製できなかったことを意味
する。
【0088】
【表2】 [比較例7]固形分濃度が 4%である酸化デンプン(商
品名:SK-20 /日本コーンスターチ(株)製)の水溶液
を調製した。この塗布液を、前述の新聞印刷用紙原紙の
片面に、ゲートロールコーターで塗布した。塗布後、ス
ーパーカレンダー処理を行い、比較例用の新聞印刷用紙
を得た。この新聞印刷用紙について、評価試験を行った
ところ、 塗布量:0.17g/m2 表面強度A:60 表面強度
B:55 ネッパリ強度:20.5g/3cm であった。
【0089】[比較例8]PVA(商品名:K−17/
電気化学(株)製)の水溶液に、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドのランダム共重合体を、PVA 1
00部に対して共重合体 5部の割合となるように、添加し
て塗布液を調製した。この塗布液を、前述の新聞印刷用
紙原紙の片面に、ゲートロールコーターで塗布した。塗
布後、スーパーカレンダー処理を行い、比較例用の新聞
印刷用紙を得た。この新聞印刷用紙について、評価試験
を行ったところ、 塗布量:0.20g/m2 表面強度A:39 表面強度
B:40 ネッパリ強度:27.8g/3cm であった。
【0090】[比較例9]比較例7で使用した酸化デン
プンの水溶液(95重量部)に、パーフルオロオクタン酸
アンモニウム(特開平6-57688 号公報記載物)( 5重量
部)を添加し、塗布液を調製した。この塗布液を、前述
の新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロールコーターで
塗布を試みたが、ゲートロール上で塗布液の泡立ちがひ
どく、塗布することができなかった。
【0091】[比較例10]比較例7で使用した酸化デ
ンプンの水溶液(95重量部)の水溶液に、オクテニル無
水コハク酸(特開平6-192995号公報記載物)( 5重量
部)を添加し、塗布液を調製した。この塗布液を、前述
の新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロールコーターで
塗布を試みたが、ゲートロール上で塗布液の泡立ちがひ
どく、塗布することができなかった。
【0092】[実施例18]アニオン性PAM(PAM
−3)(70重量部)と、アニオン性PAM(PAM−1
0)(30重量部)を混合し、塗布液を調製した。この塗
布液を、前述の新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロー
ルコーターで塗布した。塗布後、スーパーカレンダー処
理を行い、新聞印刷用紙を得た。この新聞印刷用紙につ
いて、評価試験を行ったところ、 塗布量:0.12g/m2 表面強度A:12 表面強度
B:17 ネッパリ強度: 9.4g/3cm であった。
【0093】[比較例11]平均分子量が10万以下であ
るアニオン性PAM(PAM−3)(70重量部)と、平
均分子量が40万以上であるアニオン性PAM(PAM−
15)(30重量部)を混合し、塗布液を調製した。この
塗布液を、前述の新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロ
ールコーターで塗布した。塗布後、スーパーカレンダー
処理を行い、比較例用の新聞印刷用紙を得た。この新聞
印刷用紙について、評価試験を行ったところ、 塗布量:0.10g/m2 表面強度A:12 表面強度
B:18 ネッパリ強度:38.4g/3cm であった。
【0094】[比較例12]平均分子量が 5万〜 100万
の範囲にあるアニオン性PAM(PAM−2)(97重量
部)と、平均分子量が 200万〜2000万の範囲にあるアニ
オン性PAM(PAM−16)( 3重量部)を混合し、
塗布液を調製した。この塗布液を、前述の新聞印刷用紙
原紙の片面に、ゲートロールコーターで塗布した。塗布
後、スーパーカレンダー処理を行い、比較例用の新聞印
刷用紙を得た。この新聞印刷用紙について、評価試験を
行ったところ、 塗布量:0.12g/m2 表面強度A:11 表面強度
B:19 ネッパリ強度:39.8g/3cm であった。この例のように、平均分子量としては本願発
明の範囲内にあるが、巨大な分子量のアニオン性PAM
を少量でも含むと、ネッパリ強度が悪化し、本願発明の
目的は達成できない。
【0095】[比較例13]アニオン性PAM(平均分
子量:60万、アニオン化率10%)の10%水溶液10部に、
グリオキザールの 1%水溶液 4部を混合し、70℃で反応
させ、アニオン性PAM−グリオキザールの反応物を調
製し、塗布液とした。この塗布液を、前述の新聞印刷用
紙原紙の片面に、ゲートロールコーターで塗布した。塗
布後、スーパーカレンダー処理を行い、比較例用の新聞
印刷用紙を得た。この新聞印刷用紙について、評価試験
を行ったところ、 塗布量:0.14g/m2 表面強度A:13 表面強度
B:19 ネッパリ強度:30.3g/3cm であった。
【0096】[比較例14]ポリアクリルアミド(平均
分子量:47万、PAM−15の部分加水分解を行ってい
ないPAM)に対して、 5モル%に相当する水酸化ナト
リウムを添加して、部分加水分解を行った後、40モル%
に相当するホルムアルデヒド、および45モル%に相当す
るジメチルアミンを使用してマンニッヒ反応を行い、ポ
リアクリルアミドのマンニッヒ反応物を得た。次いで、
この反応物とアニオン性PAM(PAM−15)を 1:
1 で混合し、所定濃度とし、塗布液とした。この塗布液
を、前述の新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロールコ
ーターで塗布を試みた。しかしながら、ゲートロール上
で塗布液の泡立ちがひどく、長時間、塗工を行うことは
できなかった。短時間の塗工により得られた塗工品につ
いて、スーパーカレンダー処理を行い、比較例用の新聞
印刷用紙とした。この新聞印刷用紙について、評価試験
を行ったところ、 塗布量:0.18g/m2 表面強度A:13 表面強度
B:18 ネッパリ強度:45.6g/3cm であった。
【0097】[比較例15]アニオン性PAM(PAM
−18)に、ホルムアルデヒド、およびジメチルアミン
を反応させて、マンニッヒ塩基を10モル%含有させたア
ニオン性PAMのマンニッヒ反応物を得た。この反応物
を所定濃度に調製し、塗布液とした。この塗布液を、前
述の新聞印刷用紙原紙の片面に、ゲートロールコーター
で塗布した。塗布後、スーパーカレンダー処理を行い、
比較例用の新聞印刷用紙を得た。この新聞印刷用紙につ
いて、評価試験を行ったところ、 塗布量:0.11g/m2 表面強度A:19 表面強度
B:23 ネッパリ強度:40.1g/3cm であった。
【0098】
【発明の効果】以上、述べてきたように、新聞印刷用紙
原紙に、所定の分子量、かつ所定のアニオン化率を有す
るアニオン性PAMから成る表面処理剤を、ある塗布量
範囲(片面当り:0.01〜 0.2g/m2 )でゲートロール
塗工することにより、表面強度、および剥離性に優れた
バランスのよい新聞印刷用紙を得ることができる。
【0099】本発明の表面処理剤で用いられるアニオン
性PAMは、低分子量であるため、比較的粘度が低い。
そのため、取扱いが容易である。また、高濃度化を図る
ことも可能であり、このことは、物流コストの削減など
につながり、経済的な魅力もある。
【0100】本発明のアニオン性PAMは、基本的に、
1成分だけで良好な表面強度と剥離性を両立させること
が可能である。その場合、従来公知の 2成分以上の系か
ら成る表面処理剤と比較して、1)安価である。2)塗工時
の泡立ちが少ない。などの利点も考えられる。
【0101】また、本発明のアニオン性PAMは、ゲー
トロール用塗工材料の有用なベースポリマーと考えるこ
とも可能であり、例えば、サイズ性付与材料、剛度改良
材料などと組み合わせて、万能型のゲートロール用塗工
材料を調製できる可能性もある。
【0102】本発明の新聞印刷用紙は、オフセット印刷
時に問題となる表面強度の問題、あるいは粘着性に由来
するトラブルを避けることができ、オフセット印刷に非
常に適した新聞印刷用紙である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−65894(JP,A) 特開 平6−65893(JP,A) 特開 平7−109692(JP,A) 特開 平5−302298(JP,A) 特開 平6−3765(JP,A) 特開 平3−279491(JP,A) 特開 平4−329177(JP,A) 特開 昭59−163498(JP,A) 特公 昭40−18864(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坪量46g/m2 未満で、かつ硫酸バンド
    を含有する酸性抄きの新聞印刷用紙原紙に、平均分子量
    が 1万〜15万の範囲にあるアニオン性ポリアクリルアミ
    ドから成る表面処理剤を、ゲートロールコーターによ
    り、該表面処理剤の塗布量が片面当り0.01〜0.20g/m
    2 の範囲で塗布したことを特徴とする軽量化新聞印刷用
    紙。
  2. 【請求項2】前記アニオン性ポリアクリルアミドが、ア
    ニオン化率15%以下(ただし、0は含まない)であること
    を特徴とする請求項1記載の軽量化新聞印刷用紙。
  3. 【請求項3】前記アニオン性ポリアクリルアミドが、平
    均分子量1万〜15万のポリアクリルアミドを15%以下(た
    だし、0は含まない)の範囲で部分加水分解したものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の軽量化新聞印刷用
    紙。
  4. 【請求項4】 前記アニオン性ポリアクリルアミドが、
    アクリルアミド85〜100モル%とアクリル酸のナトリウ
    ム塩又はアクリル酸のカリウム塩 0〜15モル%を共重合
    させて得られる、平均分子量が 1万〜15万の共重合物で
    あることを特徴とする請求項1記載の軽量化新聞印刷用
    紙。
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