JP2003064596A - オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents

オフセット印刷用新聞用紙

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JP2003064596A
JP2003064596A JP2001253811A JP2001253811A JP2003064596A JP 2003064596 A JP2003064596 A JP 2003064596A JP 2001253811 A JP2001253811 A JP 2001253811A JP 2001253811 A JP2001253811 A JP 2001253811A JP 2003064596 A JP2003064596 A JP 2003064596A
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Hiroshi Suminaga
寛史 住永
Hideyuki Yokouchi
秀行 横内
Kazuhiro Nojima
一博 野島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット印刷における表面粘着性(ネッパ
リ)に起因するトラブルを効果的に防止し、ブランケッ
トパイリングが起こらず、印面カスレもない良好なオフ
セット印刷用新聞用紙を提供することにある。 【解決手段】 原紙の表面に、フィルム転写方式にて表
面処理剤を塗布乾燥してなるオフセット印刷用新聞用紙
において、上記の課題を解決するための一つの手段とし
て、該表面処理剤が澱粉またはポリアクリルアマイドの
少なくとも1種を主成分とし、水酸基をもち、枝分かれ
した分子構造を持つポリエステルアマイド化合物からな
る減粘剤を含有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は新聞用紙に関し、特
に古紙パルプ(DIP)を高率配合したオフセット印刷
用新聞用紙に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、新聞印刷はオフセット化、カラー
化、および高速化が急速に進んでおり、印刷媒体となる
新聞用紙に対して、より優れたカラー印刷適性や印刷作
業性が求められている。 【0003】オフセット印刷は刷版に湿し水とインキを
供給し、次いでブランケットと呼ばれるゴム版にインキ
を転移させた後、紙に転移させて印刷を行う方法であ
り、従来から使用されていた凸版印刷方式と比べて、比
較的タックの強い印刷インキを使用するために、用紙と
しては表面強度の強いことが要求される。 【0004】表面強度が弱いと、紙剥け等により用紙か
ら遊離した繊維や用紙に含まれる填料等の紙粉がブラン
ケットに堆積するブランケットパイリングの問題や、そ
れらがインキに混入することにより、紙面の印刷面にカ
スレ等が生じ、印刷品質の低下や印刷作業性の低下とい
ったトラブルが起こる。一方で、新聞用紙には従来から
メカニカルパルプや古紙パルプを主体とする紙が使用さ
れ、最近では、特にゴミ増加等の環境問題や省資源の観
点から古紙の高率配合化が求められている。 【0005】しかし、古紙の高率配合化は、古紙由来の
微細繊維の増加、古紙由来の填料や顔料の増加を意味し
ており、これらの成分の増加は、紙粉落ちや紙力の低下
などの問題を引き起こしている。これらの問題は、古紙
の配合率が増加するほど、重大なものとなっている。 【0006】このように、新聞印刷用紙の最近の傾向
は、表面強度の点で大きなマイナス要因となっている。 【0007】上記のようなオフセット印刷時の表面強度
低下の問題に対応する方法として、従来から新聞用紙の
表面に澱粉、PVA、ポリアクリルアマイド等を主成分
とする表面処理剤を塗布することが一般に行なわれてお
り、塗工方法としては、高速塗工が可能で表層近くにこ
れらの表面処理剤を効率良く塗工することのできるゲー
トロールコーターやメタリングサイズプレスなどのフィ
ルム(液膜)転写方式による塗工が一般的である。 【0008】しかしながら、これらの塗工方式では紙表
面の微細繊維や填料を接着する効果はあるが、接着剤が
表面近くに多く存在するため表面処理剤を多量に用いた
場合、その表面処理剤が水で湿潤された状態では粘着性
を示すため、印刷時に粘着性に起因するトラブル(いわ
ゆるネッパリと呼ばれる現象)を起こす問題があった。
このネッパリが大きくなると、特に非画線部におけるブ
ランケットパイリングを逆に増大させたり、また、印刷
時に紙面がブランケットに貼り付き、結果的にシワや断
紙といった走行性などの別の不具合を誘発する虞れがあ
る。 【0009】これらの表面処理剤のうち、澱粉やポリア
クリルアマイドは比較的ネッパリが少ないために広く使
用されているが、いずれも水への溶解性が高いために印
刷時に湿し水中に容易に溶け出し、填料とともにブラン
ケットに堆積し易いといった欠点を有している。 【0010】上記の如き実状より、表面粘着性を防止
し、表面強度を高めるために、種々の方法が提案されて
いる。例えば、特定のポリアクリルアマイド系化合物を
表面に塗布することにより用紙表面の強度を高め、さら
に多価アルデヒド類を併用することによって、表面耐水
性を高める方法(特開平8−13384号公報)や、ポ
リビニルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドのブロック共重合体を加えた組成物を塗布す
ることにより、表面サイズ性、表面強度、表面粘着性を
改良する方法(特開平5−59689号公報)が提案さ
れているが、いずれも古紙の高率配合化が進んだ場合に
は、満足のいく品質を得ることはできない。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、オフ
セット印刷における表面粘着性(ネッパリ)に起因する
トラブルを効果的に防止し、ブランケットパイリングが
起こらず、印面カスレもない良好なオフセット印刷用新
聞用紙を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、原紙の表面に
フィルム転写方式にて表面処理剤を塗布乾燥してなるオ
フセット印刷用新聞用紙において、該表面処理剤が澱粉
またはポリアクリルアマイドの少なくとも1種を主成分
とし、水酸基をもち、枝分かれした分子構造を持つポリ
エステルアマイド化合物からなる減粘剤を含有すること
を特徴とするオフセット印刷用新聞用紙である。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明者らは、フィルム転写方式
によって、澱粉あるいはポリアクリルアマイドを主成分
とする表面処理剤を塗布した際に発生する表面粘着性に
起因するトラブルおよびブランケットパイリングについ
て、その発生原因を究明するべく、検討した。その結
果、ネッパリによるトラブルやブランケットパイリング
の原因として、フィルム転写方式の塗工における塗布ム
ラが、これらの発生に関与していることを見出した。そ
して、発生した塗布ムラにおいて、塗布量の多い部分で
はネッパリが劣り、塗布量の少ない部分ではブランケッ
トパイリングが起こることが判明した。 【0014】本発明者らは、かかる塗布ムラの解消方法
について検討を重ねた結果、澱粉やポリアクリルアマイ
ドを主成分とする表面処理剤に、水酸基をもち、枝分か
れしたポリエステルアマイド化合物からなる減粘剤を添
加することにより、フィルム転写方式で塗工したときに
生じる塗布ムラを解消でき、結果として、ネッパリとブ
ランケットパイリングの両方が改善されることを見出
し、本発明を完成するに至った。なお、澱粉やポリアク
リルアマイドの分子量を下げることによって粘度を下げ
ることもできるが、この場合には澱粉やポリアクリルア
マイド自体の接着力が下がって、塗布ムラやネッパリは
改善できるものの、表面強度が低下してしまう。 【0015】本発明において使用される減粘剤として
は、具体的に、ジカルボン酸無水物とジイソプロパノー
ルアミンとの重縮合物などがあげられる。ジカルボン酸
無水物としては、しゅう酸、マロン酸、コハク酸などの
直鎖状飽和ジカルボン酸の無水物、マレイン酸、フマル
酸などの鎖状不飽和ジカルボン酸の無水物、フタル酸、
イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸の無水物等があ
げられる。なお、減粘剤の分子量は、250から5,0
00の範囲が望ましい。 【0016】本発明で使用する澱粉としては、トウモロ
コシ、馬鈴薯、タピオカ、小麦、米等の未処理澱粉やこ
れらの酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、ヒドロキシエ
チル化澱粉あるいはカチオン化澱粉等の各種変成澱粉が
用いられる。 【0017】また、ポリアクリルアマイドとしては、分
子量数万〜200万程度のものであって、アクリルアミ
ドの重合体、メタアクリルアミドの重合体、アクリルア
ミドとメタアクリルアミドの共重合体、あるいは、これ
らの重合体や共重合体を部分加水分解および部分メチロ
ール化した重合体等が挙げられる。 【0018】本発明において、ポリエステルアマイド化
合物の添加量は、特に限定されるものではないが、通
常、澱粉またはポリアクリルアマイドの少なくとも1種
100質量部当り、1質量部〜10質量部の範囲で添加
するのが好ましい。因みに、ポリエステルアマイドの添
加量が1質量部未満の場合は塗布ムラの改善効果が十分
でなく、ネッパリとブランケットパイリングの改善効果
が得られない。また10質量部より多い場合には、接着
力が低下し、表面強度が低下してブランケットパイリン
グが増加する傾向にあり、またコストが高くなる欠点が
ある。 【0019】本発明で使用する、水酸基をもち、枝分か
れした分子構造を持つポリエステルアマイド化合物を澱
粉やポリアクリルアマイドと併用した場合、高粘度で比
較的分子量の大きい澱粉やポリアクリルアマイドでも効
果的に粘度が下がり、それがフィルム転写塗工における
塗布ムラ改善に大きく寄与しているものと推測される。 【0020】本発明の表面処理剤には、澱粉、ポリアク
リルアマイド以外に各種の接着剤を適宜併用することが
でき、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体等のラテ
ックス類、ポリビニルアルコール等が例示できる。な
お、この場合、澱粉やポリアクリルアマイドの総接着剤
における構成比率が70質量%以上であることが必要で
ある。なお、接着剤比率が70質量%未満では、本発明
が所望とするネッパリの改良が実現できず、断紙等のト
ラブルが懸念される。 【0021】上記の如き表面処理剤には、消泡剤、耐水
化剤、表面サイズ剤、防腐剤等の各種助剤や顔料が必要
に応じて添加される。また、表面処理剤の固形分濃度
は、塗布装置や目標とする塗布量に応じて適宜調節され
るが、通常は2〜15質量%の範囲である。 【0022】上記の表面処理剤は、例えばブレードメタ
リングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、
ゲートロールコーター等のフィルム転写方式の公知公用
の装置を用いて原紙表面に塗布される。 【0023】表面処理剤を塗布する際の塗布量は、特に
限定されないが、固形分で片面あたり0.05〜2g/
となるように塗布、乾燥される。因みに0.05g
/m 未満の場合には、表面強度やブランケットパイリ
ングの改善効果が不十分であり、また2g/mを超え
るように塗布するとコスト高となるだけでなく、ネッパ
リが悪化し好ましくない。 【0024】原紙を構成するパルプとしては、化学パル
プ(漂白あるいは未漂白のNKPやLKP等)、高歩留
まりパルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP
等)、古紙パルプ(DIP等)等が、任意の比率で混合
して使用される。なお、抄紙に際しては、紙料中に適宜
ホワイトカーボン等の非晶質シリカ系無機顔料、焼成カ
オリン、構造化カオリン、および二酸化チタン、さらに
は尿素ホルムアルデヒド樹脂等の製紙用填料を適宜必要
に応じて添加することができる。 【0025】さらに、紙料中には、上記填料と共に、強
化ロジンサイズ剤やエマルジョンサイズ剤等のサイズ
剤、硫酸バンド、紙力増強剤、歩留まり向上剤、耐水化
剤、紫外線吸収剤等の公知の抄紙用薬品が適宜添加され
通常の抄紙機にて抄紙される。本発明の場合、原紙の坪
量としては特に限定されるものではないが、通常は30
〜45g/m程度の範囲である。 【0026】なお、表面処理剤が塗布、乾燥された後、
必要に応じてカレンダーに通紙し、加圧、平滑化処理し
て製品に仕上げられる。その場合のカレンダー装置とし
ては、通常の金属ロール/金属ロールの組み合わせによ
るマシンカレンダーよりも、金属ロール/樹脂ロールの
構成からなるソフトカレンダーを使用する方が原紙層を
強く加圧せずに平滑化でき、また紙層強度の低下を抑制
できるので、より好ましい態様である。 【0027】 【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。勿論、本発明はそれらの実施例に限定されるも
のではない。また、例中の部および%は特に断らない限
り、それぞれ質量部および質量%を示す。 【0028】〔実施例1〕 (原紙の作成)針葉樹クラフトパルプ(NKP)15
部、サーモメカニカルパルプ(TMP)25部、グラウ
ンドパルプ(GP)10部、新聞古紙を原料とする脱墨
パルプ(DIP)50部の比率からなるパルプスラリー
を、フリーネス(csf)100mlまでレファイナー
で叩解してパルプスラリーを調製した。得られたパルプ
スラリーに硫酸バンドを1%、平均粒子径20μmのホ
ワイトカーボンを1%(いずれも対パルプ固形分対比)
添加して紙料を調製し、ツインワイヤー型抄紙機にて抄
紙し、米坪42g/mの原紙を得た。この原紙の吸水
度は、5μl、20℃の水を紙表面に滴下して紙層内に
完全に吸収するまでの秒数で表すドロップ吸水度で5秒
であった。 【0029】(表面処理剤の調製)接着剤として酸化澱
粉(商品名:エースA/王子コーンスターチ社)の20
%水溶液100部、減粘剤としてコハク酸無水物とジイ
ソプロパノールアミンを重縮合させたポリエステルアマ
イド化合物の50%水溶液(商品名:TopBrane
S1/DSM社)3部の混合物を水で希釈、混合し
て固形分濃度12%とし、表面処理剤を調製した。 【0030】(表面処理剤の塗布)この表面処理剤を前
記の抄紙機で抄紙して得た米坪42g/mの原紙の両
面に、ゲートロールコーターを使用して、乾燥後の重量
が片面あたり0.21g/m(澱粉の塗布量として
0.2g/m)となるように塗布、乾燥した後、ソフ
トカレンダーで1ニップ処理を行ない、オフセット印刷
用新聞用紙を得た。 【0031】〔実施例2〕実施例1の表面処理剤の調製
において、接着剤を酸化澱粉(商品名:エースC/王子
コーンスターチ社)に変更し、表面処理剤の濃度を13
%に変更した以外は実施例1と同様にしてオフセット印
刷用新聞用紙を得た。 【0032】〔実施例3〕実施例1の表面処理剤の調製
において、接着剤をヒドロキシエチル化澱粉(商品名:
エチレックス2020/三和澱粉社)に変更した以外は
実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得
た。 【0033】〔実施例4〕実施例1の表面処理剤の調製
において、接着剤をヒドロキシエチル化澱粉(商品名:
エチレックス2025/三和澱粉社)に変更し、固形分
濃度を11%とした以外は実施例1と同様にしてオフセ
ット印刷用新聞用紙を得た。 【0034】〔実施例5〕実施例1の表面処理剤の調製
において、接着剤を20%ポリアクリルアマイド水溶液
(商品名:NP14/三井化学社)に変更し、表面処理
剤の固形分濃度を6%とし、乾燥後の塗工量が0.16
g/m(ポリアクリルアマイドの塗布量として0.1
5g/m)となるようにした以外は実施例1と同様に
してオフセット印刷用新聞用紙を得た。 【0035】〔実施例6〕実施例1の表面処理剤の調製
において、接着剤を酸化澱粉(商品名:エースA/王子
コーンスターチ社)50部およびポリアクリルアマイド
(商品名:NP14/三井化学社)50部の混合液に変
更し、表面処理剤の固形分濃度を9%とした以外は実施
例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。 【0036】〔実施例7〕針葉樹クラフトパルプ(NK
P)15部、サーモメカニカルパルプ(TMP)25
部、グラウンドパルプ(GP)10部、新聞脱墨古紙パ
ルプ(DIP)50部の比率からなるパルプスラリー
を、フリーネス(csf)100mlまでレファイナー
で叩解してパルプスラリーを調製した。得られたパルプ
スラリーにロジンエマルジョンサイズ(品名:SPN−
773/荒川化学工業社)を0.3%、硫酸バンドを1
%、平均粒子径20μmのホワイトカーボンを1%(い
ずれも対パルプ固形分対比)添加して紙料を調製し、ツ
インワイヤー型抄紙機にて抄紙し、米坪42g/m
新聞用紙用原紙を得た。この原紙の吸水度はドロップ吸
水度で70秒であった。実施例1において、この原紙を
使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷
用新聞用紙を得た。 【0037】〔実施例8〕実施例1の表面処理剤の調製
において、さらに表面サイズ剤として25%スチレン−
マレイン酸共重合体水溶液(商品名:GS−25/荒川
化学工業社)を20部添加し、表面処理剤の濃度を13
%に変更し、乾燥後の重量が片面あたり0.27g/m
(澱粉の塗布量として0.2g/m2)となるように
塗布、乾燥した以外は実施例1と同様にしてオフセット
印刷用新聞用紙を得た。 【0038】〔実施例9〕実施例1の表面処理剤の調製
において、減粘剤の添加量を1部に変更し、乾燥後の重
量が片面あたり0.21g/m(澱粉の塗布量として
0.2g/m2)となるように塗布した以外は実施例1
と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。 【0039】〔実施例10〕実施例1の表面処理剤の調
製において、減粘剤の添加量を4部に変更し、乾燥後の
重量が片面あたり0.22g/m(澱粉の塗布量とし
て0.2g/m2)となるように塗布した以外は実施例
1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。 【0040】〔比較例1〜8〕実施例1〜8の表面処理
剤の調製において、減粘剤を無添加とした以外は実施例
1〜8と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。 【0041】かくして得られた新聞用紙について、下記
に示す品質評価を行い、得られた結果を表1に示す。 【0042】(塗布ムラ)新聞用紙サンプルを適当な大
きさに切り、0.1規定のヨウ素水溶液を0番のメイヤ
ーバーで均一に塗布し、室温で風乾した後、その発色ム
ラの程度を目視にて判定した。 ◎ :塗布ムラが認められない。 ○ :塗布ムラがほとんど認められない。 △ :塗布ムラがやや認められる。 × :塗布ムラが激しい。 【0043】(ブランケットパイリング)オフセット印
刷機(三菱リソヒ゜ア L−BT 3−1100/三菱重工
(株))を使用しカラー4色刷りを行ない、5,000
部の印刷を行なった後、ブランケット非画線部の紙粉の
堆積の度合いを目視にて判定した。 ◎ :紙粉の発生が認められない。 ○ :紙粉の発生がほとんど認められない。 △ :紙粉の発生がやや認められる。 × :ブランケット上に紙粉が多く堆積している。 【0044】(ネッパリ強度)新聞用紙サンプル2枚を
適当な大きさに切り、水に10秒間浸漬した後、2枚を
素早く密着させ、カレンダーに線圧100kg/cmで
通紙し、24時間室温乾燥した後、3cm巾に切り、引
っ張り試験機(オートグラフAGS−500NG/
(株)島津製作所)を用いて、剥離速度;50mm/
分、剥離角度;180°の条件で2枚の紙の剥離強度を
測定した。数値が大きい程、粘着性が高い。 【0045】(印面カスレ)オフセット印刷機(三菱リ
ソピア L−BT 3−1100/三菱重工業
(株))を使用しカラー4色刷りを行い、10,000
部の印刷を行った後、ベタ部のカスレの程度を目視にて
判定した。 【0046】 【表1】 【0047】 【発明の効果】表1から明らかなように、本発明に係る
新聞用紙は、澱粉、ポリアクリルアマイドの塗布ムラが
良好で、ブランケットパイリング、ネッパリ等のトラブ
ルの無いオフセット印刷用新聞用紙であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L055 AA02 AC02 AC03 AC09 AG41 AG48 AG63 AG70 AG72 AG82 AH13 AH37 AH50 AJ02 BB03 BE08 BE20 FA11 FA15 FA30 GA16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】原紙の表面に、フィルム転写方式にて表面
    処理剤を塗布乾燥してなるオフセット印刷用新聞用紙に
    おいて、該表面処理剤が澱粉またはポリアクリルアマイ
    ドの少なくとも1種を主成分とし、水酸基をもち、枝分
    かれした分子構造を持つポリエステルアマイド化合物か
    らなる減粘剤を含有することを特徴とするオフセット印
    刷用新聞用紙。
JP2001253811A 2001-08-24 2001-08-24 オフセット印刷用新聞用紙 Pending JP2003064596A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239131A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙
JP2009235664A (ja) * 2009-07-23 2009-10-15 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用新聞用紙
JP2016151067A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 王子ホールディングス株式会社 薄物印刷用紙の製造方法

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