JP3479585B2 - 抽斗のサスペンション装置 - Google Patents

抽斗のサスペンション装置

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JP3479585B2
JP3479585B2 JP33386396A JP33386396A JP3479585B2 JP 3479585 B2 JP3479585 B2 JP 3479585B2 JP 33386396 A JP33386396 A JP 33386396A JP 33386396 A JP33386396 A JP 33386396A JP 3479585 B2 JP3479585 B2 JP 3479585B2
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崇爾 西澤
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネットの本
体等に対して抽斗を大きく引き出せるようにするための
抽斗のサスペンション装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、抽斗を、その後端がキャビネ
ットの本体の前面よりも前方に引き出せるように、前後
スライド可能に支持するためのサスペンション装置とし
て、特公昭42−14659号公報では、キャビネット
本体の左右両側壁内面に固定する固定レールと、抽斗の
左右両側外面に固定した抽斗レールと、前記固定レール
と抽斗レールとの間に介挿してスライド可能な中間レー
ルとからなる抽斗のサスペンション装置において、抽斗
の後端がキャビネット本体の前面よりも前方まで突出移
動させた状態にて、中間レールには、抽斗レールの水平
部の上面に当接する上部固定ローラと固定レールの上面
に当接する後部固定ローラとを備える。
【0003】そして、固定レールの下面に当接する後部
誘導車と、前記抽斗レールの水平部の下面に当接する前
部誘導車とを、その前後中途位置にて上下方向に屈曲す
るように連結した前後一対のリンクに各々回転可能に軸
支し、前記前後一対のリンクの前後端部には前後水平方
向に長手の案内溝孔を穿設し、該各案内溝孔を介して中
間レールにピン連結した構成が開示されている。
【0004】また、前記前後一対の誘導車の側面同士を
クランクにて連結して、一方の誘導車の回転力を他方の
誘導車に伝達する同期駆動機構が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの構成によれ
ば、抽斗の後端がキャビネット本体の前面より前方まで
引き出した状態では、中間レールの前端に設けた支持ロ
ーラにて、抽斗レールの水平部の前後中途部下面を支持
する。他方、中間レールにおける後端の固定ローラは固
定レール上面に当接する一方、中間レールにおける後部
誘導車は固定レールの下面前端側に当接し、そのとき、
前部誘導車は固定レールの端側より前方に移動してい
る。
【0006】しかしながら、この状態では、抽斗の荷重
によるモーメントにて、固定レール側から後部誘導車に
上向きの反力を受け、後部リンクはその後端のピンを中
心に前側が上方に回動する。この後部リンクに屈曲可能
に連結された前部リンクはその前端のピンを中心に上向
き回動するので、当該前部リンクに軸支された前部誘導
車は、抽斗レールの水平部を押し上げて、固定ローラと
の間で強い圧力で挟持する。
【0007】従って、抽斗の前方向への突出量が大きく
なる程前記挟持力が比例的に大きくなる。すると、この
挟持力が余りに強すぎて、抽斗レールの前後移動ができ
なくなるように停止させてしまい、却って、抽斗の前後
移動を軽快に実行できないという問題があった。また、
前記前後の誘導車の側面間をクランクにて連結した構成
により、二つの誘導車を同期回転駆動するには、前記前
後一対のリンクが屈曲するような偏位を生じさせない必
要があり、前記の挟持力発生の機構と相矛盾するという
問題もあった。さらに、構成部品も多く、組立及び製造
コストが高くなるという問題もあった。
【0008】本発明は、前記従来技術の問題点を解決し
た抽斗のサスペンション装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の抽斗のサスペンション装置
は、キャビネット等の箱体の固定壁に固定する固定レー
ルと、抽斗の左右両側外面に固定した抽斗レールと、前
記固定レールと抽斗レールとの間に介挿してスライド可
能な中間レールとからなる抽斗のサスペンション装置に
おいて、中間レールには、抽斗が大きく引き出された位
置で、抽斗レールにおける水平レール部の前側部の下面
を支持する前端ローラと、前記水平レール部の後端側の
上面を支持する上部コロとを備える一方、前記上部コロ
の下面側にて水平レール部の下面を支持する挟持コロ
と、該挟持コロよりも後側にて固定レールの下面前端側
に支持される支持コロとを中間レールの縦板部にそれぞ
れ回転可能に配置し、前記中間レールの縦板部には前記
挟持コロと支持コロとの間に遊転歯車を回転可能に装着
し、前記挟持コロ及び支持コロには、前記遊転歯車に各
々噛み合う歯車部を設けて、前記挟持コロと支持コロと
の回転数及び回転方向を同じくするように構成したもの
である。
【0010】また、請求項2に記載の発明の抽斗のサス
ペンション装置は、キャビネット等の箱体の固定壁に固
定する固定レールと、抽斗の左右両側外面に固定した抽
斗レールと、前記固定レールと抽斗レールとの間に介挿
してスライド可能な中間レールとからなる抽斗のサスペ
ンション装置において、中間レールには、抽斗が大きく
引き出された位置で、抽斗レールにおける水平レール部
の前側部の下面を支持する前端ローラと、前記水平レー
ル部の後端側の上面を支持する上部コロとを備える一
方、前記上部コロの下面側にて水平レール部の下面を支
持する挟持コロと、該挟持コロよりも後側にて固定レー
ルの下面前端側に支持される支持コロとを支持レバーに
回転自在に装着し、前記中間レールの縦板部には、前記
支持レバーを抽斗の前側で自由端となるように上下揺動
可能に枢着し、支持レバーには前記挟持コロと支持コロ
との間に遊転歯車を回転可能に装着し、前記挟持コロ及
び支持コロには、前記遊転歯車に各々噛み合う歯車部を
設けて、前記挟持コロと支持 コロとの回転数及び回転方
向を同じくするように構成したものである。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の抽斗のサスペンション装置に
おいて、前記挟持コロ及び支持コロにおける歯車部の直
径及び歯数を同じくし、且つ抽斗レールの移動量と中間
レールの移動量とを等しくするように前記挟持コロ及び
支持コロを構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図1はキャビネットの一部切欠き
斜視図、図2は右側のサスペンション装置の概略正面図
である。図1にて示すように、キャビネットにおける金
属薄板製の前面開放状の箱体1に対して鏡板4付きの抽
斗3が左右一対のサスペンション装置5を介して前後引
き出し動可能に配設されている。
【0013】サスペンション装置5は、左右対称形状で
あるので、図2に示すように、抽斗3における上面開放
型の箱状の収納部6の右側外面と箱体1の右側との間に
配置する部分をもって代表して説明する。右側のサスペ
ンション装置5は、箱体2の側壁(固定壁)に固定する
断面コ字型の固定レール7と、抽斗3の収納部6の右側
外面にスポット溶接等にて固定した断面略L字状の抽斗
レール8と、前記固定レール7と抽斗レール8との間に
介挿してスライド可能な断面略コ字型の中間レール9と
からなる。固定レール7と抽斗レール8と中間レール9
とはほぼ同じ長さを有するものである。
【0014】そして、前記中間レール9の上側の後端部
には、固定レール7の上面板7aに当接しながら回転し
得る後部ローラ10と、固定レール7の下面板7bに当
接しながら回転し得る中途ローラ11とを有する。ま
た、中間レール7の前端部には、抽斗3が大きく引き出
された位置で、抽斗レール8における水平レール部12
の前側部の下面を支持する前端ローラ13と、前記水平
レール部12の後端側の上面を支持する上部コロ14と
を備える一方、この上部コロ14の下面側にて水平レー
ル部12の下面を支持するための挟持コロ15と、該挟
持コロ15よりも後側にて固定レール7の下面板7bの
前端側に支持される支持コロ16とを中間レール9の縦
板部9aに各々支軸21,22を介して回転可能に枢支
する(図4(c)、図4(d)、図4(e)及び図5参
照)。
【0015】この場合、前記挟持コロ15と支持コロ1
6との間に遊転歯車25を支軸23を介して回転可能に
装着し、前記挟持コロ15及び支持コロ16の各側面に
は、前記遊転歯車25に各々噛み合う歯車部26,27
を設けるものである。挟持コロ15及び支持コロ16を
ナイロン樹脂等にて形成するときには、前記歯車部2
6,27も一体的に形成することが好ましい。なお、歯
車部26,27の直径及び歯数を同じに設定し、挟持コ
ロ15と支持コロ16との回転数及び回転方向を同じく
する同期機構(シンクロ機構)とする。
【0016】また、挟持コロ15の下端が支持コロ16
の下端よりもH1(実施例では2.5mm 程度) だけ上位置
にあるように設定し、且つ挟持コロ15の上端と上部コ
ロ14の下端との上下隙間は、水平レール部12の厚さ
寸法に等しくなるように設定されている。次に、前記の
構成による作用について説明する。図2のように、抽斗
3を箱体1から引き出しはじめると、当該抽斗3の側面
外側に固定された抽斗レール8の水平レール部12は、
中間レール9における前端ローラ13、挟持コロ15及
び中途ローラ11に当接しながら前方向(図5の矢印P
方向)に引き出される。そのとき、挟持コロ15の回転
方向は図5において時計廻りになる。この回転力は、そ
の側面の歯車部26から遊転歯車25を介して支持コロ
16の歯車部27に伝達されるので、支持コロ16を同
じく図5において時計方向に同じ回転数にて回転させ
る。そして、当該支持コロ16は固定レール7の下面板
7bに当接しながら回転するので、抽斗レール8の移動
量と中間レール9の移動量とは同じとなる。換言する
と、中間レール9が移動する速度の2倍の速度で抽斗レ
ール8が前移動することになる。
【0017】抽斗3が箱体1から引き出されるにつれ
て、当該抽斗3およびその内部の収納物の自重により、
前下がりのモーメントが作用するので、そのモーメント
荷重は抽斗レール8の水平レール部12を介して中間レ
ール9の前端ローラ13を下向きに押し、上部コロ14
を上向きに押す。この力で、中間レール9は固定レール
7に対して前下がりのモーメントを受けつつ前移動す
る。
【0018】従って、中間レール9の後端は後部ローラ
10を介して固定レール7の上面板7a側から下向きの
反力を受け、中間レール9の前後中途部に位置する支持
コロ16は固定レール7の下面板7b側から上向きの反
力を受けることになる。従って、中間レール9の後端は
後部ローラ10を介して固定レール7の上面板7a側か
ら下向きの反力を受け、中間レール9の前後中途部に位
置する支持コロ16は固定レール7の下面板7b側から
上向きの反力を受けることになる。
【0019】そして、挟持コロ15と支持コロ16とは
前記歯車部26,27と遊転歯車25とを介して同期回
転するので、軽い力で抽斗3を引き出すことができる。
しかも、挟持コロ15の下端よりも支持コロ16の下端
のほうが下位置にあるので、支持コロ16は中間レール
9に常に当接して転がり、その支持コロ16の上端は水
平レール部12に当接しない状態で挟持コロ15の上端
のみが水平レール部12に当接して、水平レール部12
を上部コロ14と挟持コロ15とで挟持しているので、
水平レール部12が上下にガタついたりすることもない
のである。
【0020】また、図5に示すように、中間レール9に
おける支持コロ16が固定レール7の下面板7bの前端
に位置するときには、遊転歯車25を介して挟持コロ1
5が固定レール7の前端よりも前方に突出しており、こ
の状態では抽斗レール8の水平レール部12の後端12
aは、挟持コロ15の上端より若干後位置にあって、そ
の前方の上部コロ14とで水平レール部12を挟持する
ことができる。従って、図1に示すように抽斗3の収納
部6の後端が箱体1の前面よりも若干前方になるまで大
きく引き出し動(オーバハンギング)することができる
のである。
【0021】さらに、中間レール9に対する抽斗レール
8の最大引き出し位置では、図2に示すように、中間レ
ール9の前側にて回転自在に枢支された側面視略三角形
状のストッパー片28の先端が立ち上がり、水平レール
部12に穿設した係止孔に係止して、それ以上の前移動
を阻止することができる。なお、図4(c)、図4
(d)及び図4(e)に示すように、挟持コロ15、支
持コロ16及び遊転歯車25の支軸21,22,23の
基部(通常、中間レール9の縦板部9aにかしめ固定さ
れている)が固定レール7の縦板部に干渉しないよう
に、中間レール9の縦板部9aの膨出部に支軸21,2
2,23の基部をかしめ固定することが好ましい。
【0022】なお、図4(e)に示すように、挟持コロ
15及び支持コロ16のいずれか一方もしくは双方の外
周に、軟質ゴム製のOリング30を巻回するか、軟質の
摩擦係数の大きい材料で被覆することにより、金属製の
抽斗レール8や中間レール9との当接力が増大すると共
に、衝突音の発生を少なくできるという効果を奏するの
である。
【0023】本発明の第2実施形態は、図6に示す。こ
の実施形態では、前記挟持コロ15、遊転歯車25及び
支持コロ16をそれぞれ支持レバー17に回転自在に装
着し、前記挟持コロ15及び支持コロ16の各側面に
は、前記遊転歯車25に各々噛み合う歯車部26,27
が設けられている。そして、支持レバー17の後端部
(箱体1の奥側)を、中間レール9の縦板部9aに支軸
31にて回動可能に枢支し、支持レバー17の自由端側
(抽斗3の前側)が上下揺動可能となるように構成する
ものである。なお、支持レバー17の自由端側の上下揺
動範囲を規制するため、中間レール9における縦板部9
aに横向きに突出させた丸軸状のピン32を支持レバー
17の自由端側に穿設した上下長手の孔33に嵌挿して
いる。
【0024】また、この場合にも、歯車部26,27の
直径及び歯数を同じに設定し、挟持コロ15と支持コロ
16との回転数及び回転方向を同じくする同期機構(シ
ンクロ機構)とする。また、前記支持レバー17に装着
された挟持コロ15の下端が支持コロ16の下端よりも
H1(実施例では2.5mm 程度) だけ上位置にあるように
設定している。
【0025】次に、前記の構成による作用について説明
する。図2のように、抽斗3を箱体1から引き出しはじ
めると、当該抽斗3の側面外側に固定された抽斗レール
8の水平レール部12は、中間レール9における前端ロ
ーラ13、挟持コロ15及び中途ローラ11に当接しな
がら前方向(図6の矢印P方向)に引き出される。その
とき、挟持コロ15の回転方向は図6において時計廻り
になる。この回転力は、その側面の歯車部26から遊転
歯車25を介して支持コロ16を同じく図6において時
計方向に同じ回転数にて回転させる。そして、当該支持
コロ16は固定レール7の下面板7bに当接しながら回
転するので、抽斗レール8の移動量と中間レール9の移
動量とは同じとなる。換言すると、中間レール9が移動
する速度の2倍の速度で抽斗レール8が前移動すること
になる。
【0026】抽斗3が箱体1から引き出されるにつれ
て、当該抽斗3およびその内部の収納物の自重により、
前下がりのモーメントが作用するので、そのモーメント
荷重は抽斗レール8の水平レール部12を介して中間レ
ール9の前端ローラ13を下向きに押し、上部コロ14
を上向きに押す。この力で、中間レール9は固定レール
7に対して前下がりのモーメントを受けつつ前移動す
る。
【0027】従って、中間レール9の後端は後部ローラ
10を介して固定レール7の上面板7a側から下向きの
反力を受け、中間レール9の前後中途部に位置する支持
コロ16は固定レール7の下面板7b側から上向きの反
力を受けることになる。この反力により支持レバー17
は、支軸31の箇所を中心に上向き回動し、当該支持レ
バー17の前側に軸支された挟持コロ15の上端が水平
レール部12の下面を上方に押しつけることになる。
【0028】そして、挟持コロ15と支持コロ16とは
前記歯車部26,27と遊転歯車25とを介して同期回
転するので、軽い力で抽斗3を引き出すことができる。
しかも、挟持コロ15の下端よりも支持コロ16の下端
のほうが下位置にあるので、支持コロ16は中間レール
9に常に当接して転がり、その支持コロ16の上端は水
平レール部12に当接しない状態で挟持コロ15の上端
のみが水平レール部12に当接して、水平レール部12
を上部コロ14と挟持コロ15とで挟持しているので、
水平レール部12は上下にガタついたりすることもない
のである。
【0029】また、図6に示すように、中間レール9に
おける支持コロ16が固定レール7の下面板7bの前端
に位置するときには、支持レバー17の前側は、固定レ
ール7の前端よりも前方に突出しており、この状態では
抽斗レール8の水平レール部12の後端12aは、挟持
コロ15の上端より若干後位置にあって、その前方の上
部コロ14とで水平レール部12を挟持することができ
る。従って、図1に示すように抽斗3の収納部6の後端
が箱体1の前面よりも若干前方になるまで大きく引き出
し動(オーバハンギング)することができるのである。
【0030】また、挟持コロ15及び支持コロ16のい
ずれか一方もしくは双方の外周に、ゴム製のOリング3
0を巻回するか、軟質の摩擦係数の大きい材料で被覆す
ることにより、金属製の抽斗レール8や中間レール9と
の当接力が増大すると共に、衝突音の発生を少なくでき
る。
【0031】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明の抽斗のサスペンション装置は、キャビネット等
の箱体の固定壁に固定する固定レールと、抽斗の左右両
側外面に固定した抽斗レールと、前記固定レールと抽斗
レールとの間に介挿してスライド可能な中間レールとか
らなる抽斗のサスペンション装置において、中間レール
には、抽斗が大きく引き出された位置で、抽斗レールに
おける水平レール部の前側部の下面を支持する前端ロー
ラと、前記水平レール部の後端側の上面を支持する上部
コロとを備える一方、前記上部コロの下面側にて水平レ
ール部の下面を支持する挟持コロと、該挟持コロよりも
後側にて固定レールの下面前端側に支持される支持コロ
とを中間レールの縦板部にそれぞれ回転可能に配置し、
前記中間レールの縦板部には前記挟持コロと支持コロと
の間に遊転歯車を回転可能に装着し、前記挟持コロ及び
支持コロには、前記遊転歯車に各々噛み合う歯車部を設
て、前記挟持コロと支持コロとの回転数及び回転方向
を同じくするように構成したものである。
【0032】この構成によれば、挟持コロと支持コロと
は前記歯車部と遊転歯車とを介して同期して回転するの
で、抽斗レールの移動につれて挟持コロが回転すると、
支持コロは中間レールに常に当接して転がる。そして、
挟持コロが固定レールの前端を越えて前移動しても、支
持コロが固定レール上を回転走行している限り、挟持
ロも回動するので、オーバーハンギング状態で、軽快に
抽斗を前後移動させることができる。また、水平レール
部を上部コロと挟持コロとで挟持しているので、抽斗の
前後移動がガタつかないのである。
【0033】また、請求項2に記載の発明の抽斗のサス
ペンション装置は、キャビネット等の箱体の固定壁に固
定する固定レールと、抽斗の左右両側外面に固定した抽
斗レールと、前記固定レールと抽斗レールとの間に介挿
してスライド可能な中間レールとからなる抽斗のサスペ
ンション装置において、中間レールには、抽斗が大きく
引き出された位置で、抽斗レールにおける水平レール部
の前側部の下面を支持する前端ローラと、前記水平レー
ル部の後端側の上面を支持する上部コロとを備える一
方、前記上部コロの下面側にて水平レール部の下面を支
持する挟持コロと、該挟持コロよりも後側にて固定レー
ルの下面前端側に支持される支持コロとを支持レバーに
回転自在に装着し、前記中間レールの縦板部には、前記
支持レバーを抽斗の前側で自由端となるように上下揺動
可能に枢着し、支持レバーには前記挟持コロと支持コロ
との間に遊転歯車を回転可能に装着し、前記挟持コロ及
び支持コロには、前記遊転歯車に各々噛み合う歯車部を
設けて、前記挟持コロと支持コロとの回転数及び回転方
向を同じくするように構成したものである。
【0034】この構成においても、支持レバーと遊動歯
車とを介して挟持コロ及び支持コロが同期回転するよう
に構成され、且つ支持コロの前側に挟持コロが配置され
ているので、支持コロが固定レール上を回転走行してい
る限り、挟持コロも回動するので、オーバーハンギング
状態で、軽快に抽斗を前後移動させることができる。ま
た、抽斗レールからの重量の反力を受けて、支持レバー
はその自由端側が上昇するので、その自由端側に位置す
挟持コロと、中間レールに固定された上部コロで水平
レール部を挟持できるので、抽斗の前後移動時に上下に
ガタつかないのである。
【0035】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の抽斗のサスペンション装置に
おいて、前記挟持コロ及び支持コロにおける歯車部の直
径及び歯数を同じくし、且つ抽斗レールの移動量と中間
レールの移動量とを等しくするように前記挟持コロ及び
支持コロを構成したものである。従って、請求項1また
は請求項2に記載の発明による効果に加えて、抽斗レー
ル、ひいては抽斗は中間レールの移動する速度の2倍で
前後移動できることになる
【図面の簡単な説明】
【図1】キャビネット及び抽斗の一部切欠き斜視図であ
る。
【図2】右側サスペンション装置の一部切欠き側面であ
る。
【図3】(a)は図2のA−A線矢視断面図、(b)は
図2のB−B線矢視断面図である。
【図4】(c)は図2のC−C線矢視断面図、(d)は
図2のD−D線矢視断面図、(e)は図2のE−E線矢
視断面図である。
【図5】第1実施形態における抽斗レールを最大位置ま
で引き出した状態の要部側面図である。
【図6】第2実施形態における抽斗レールを最大位置ま
で引き出した状態の要部側面図である。
【符号の説明】
1 箱体 3 抽斗 5 サスペンション装置 7 固定レール 8 抽斗レール 9 中間レール 10 後部ローラ 11 中途ローラ 12 水平レール部 13 前端ローラ 14 上部コロ 15 挟持コロ 16 支持コロ 17 支持レバー 21,22,23,31 支軸 32 ピン 25 遊転歯車 26,27 歯車部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット等の箱体の固定壁に固定す
    る固定レールと、抽斗の左右両側外面に固定した抽斗レ
    ールと、前記固定レールと抽斗レールとの間に介挿して
    スライド可能な中間レールとからなる抽斗のサスペンシ
    ョン装置において、 中間レールには、抽斗が大きく引き出された位置で、抽
    斗レールにおける水平レール部の前側部の下面を支持す
    る前端ローラと、前記水平レール部の後端側の上面を支
    持する上部コロとを備える一方、 前記上部コロの下面側にて水平レール部の下面を支持す
    る挟持コロと、該挟持コロよりも後側にて固定レールの
    下面前端側に支持される支持コロとを中間レールの縦板
    部にそれぞれ回転可能に配置し、 前記中間レールの縦板部には前記挟持コロと支持コロと
    の間に遊転歯車を回転可能に装着し、前記挟持コロ及び
    支持コロには、前記遊転歯車に各々噛み合う歯車部を設
    て、前記挟持コロと支持コロとの回転数及び回転方向
    を同じくするように構成したことを特徴とする抽斗のサ
    スペンション装置。
  2. 【請求項2】 キャビネット等の箱体の固定壁に固定す
    る固定レールと、抽斗の左右両側外面に固定した抽斗レ
    ールと、前記固定レールと抽斗レールとの間に介挿して
    スライド可能な中間レールとからなる抽斗のサスペンシ
    ョン装置において、 中間レールには、抽斗が大きく引き出された位置で、抽
    斗レールにおける水平レール部の前側部の下面を支持す
    る前端ローラと、前記水平レール部の後端側の上面を支
    持する上部コロとを備える一方、 前記上部コロの下面側にて水平レール部の下面を支持す
    る挟持コロと、該挟持コロよりも後側にて固定レールの
    下面前端側に支持される支持コロとを支持レバーに回転
    自在に装着し、前記中間レールの縦板部には、前記支持レバー を抽斗の
    前側で自由端となるように上下揺動可能に枢着し、支持
    レバーには前記挟持コロと支持コロとの間に遊転歯車を
    回転可能に装着し、前記挟持コロ及び支持コロには、前
    記遊転歯車に各々噛み合う歯車部を設けて、前記挟持コ
    ロと支持コロとの回転数及び回転方向を同じくするよう
    に構成したことを特徴とする抽斗のサスペンション装
    置。
  3. 【請求項3】 前記挟持コロ及び支持コロにおける歯車
    部の直径及び歯数を同じくし、且つ抽斗レールの移動量
    と中間レールの移動量とを等しくするように前記挟持コ
    ロ及び支持コロを構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の抽斗のサスペンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101683217B (zh) * 2008-09-22 2011-06-15 李绍汉 三节同步抽屉导轨

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