JPS63215481A - 自転車用デイレ−ラ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自転車用ディレーラ−１詳しくは、固定部材と
二つのリンク部材及び可動部材から成る変形可能なリン
ク機構と、チェンガイドとを備え、操作ワイヤの操作で
前記リンク機構を変形させて変速する如く成した自転車
用ディレーラ−に関する。

（従来の技術） 従来、自転車において、セーバ機構を備え、自転車にお
ける多段スプロケットに掛設するチェノが移動していな
い場合など、変速時に作用する変速抵抗が通常の抵抗、
即ち、チェノが移動している場合の変速抵抗より大きい
ときでも、操作ワイヤを操作でき、この操作力を蓄勢し
て前記大きな変速抵抗が解除したとき、蓄勢操作力によ
り前記チェノの書換えを自動的に行なうことができるよ
うにしたディレーラ−は、特公昭５４−１８０１６号公
報に見られるように既に知られている。

この従来のディレーラ−は、第１及び第２セーバアーム
を用い、これら各アームを、前記リンク機構における一
つのリンク部材を挾んで揺動自由に支持すると共に、こ
れら各アームと前記リンク機構との間にセーバーばねを
設ける一方、前記リンク機構に、前記各アームの対向内
面に当接する係合突起をもった操作アームを枢支し、こ
の操作アームの遊端に前記操作ワイヤを固定して、該操
作ワイヤの引操作で前記第１セーバアームを往動方向に
揺動させて前記引操作力を蓄勢し、押操作で前記第２セ
ーバアームを復動力向に揺動させて前記押操作力を蓄勢
し、トップ側がらロー側へのチェン書換え、及びロー側
からトップ側へのチェン書換えを行なうことができるよ
うにしたものである。

（発明が解決しようとする問題点） 所カ、この従来のディレーラ−は、二つのセーバアーム
及びセーバばねと操作アームとを用いて、押引操作力を
蓄勢する構造であるから、部品点数が多くて構造が複雑
であるばかりか、組立作業が面倒であり、全体としてコ
スト高となる問題があった。

本発明の目的は、一つのセーバアーム及びセーバばねを
用いて、可動部材の移動に通常の変速抵抗以上の抵抗が
作用しているときであっても、トップ側からロー側及び
ロー側からトップ側への変速操作を確実に行なうことが
できるようにする点にある。

（問題点を解決するための手段） しかして、本発明は、固定部材（１）と二つのリンク部
材（２）（３）及び可動部材（４）から成る変形可能な
リンク＃ｍ構（Ａ）と、チェンガイド（５）とを備え、
操作ワイヤ（Ｗ）の操作で前記リンク機構（Ａ）を変形
させて変速する如く成した自転車用ディレーラ−であっ
て、前記リンク機構（Ａ）に、一つのセーバアーム（３
０）を揺動自由に支持して、該アーム（３０）と前記リ
ンク機構（Ａ）との間にセーバばね（１１）を介装する
一方、前記アーム（３０）に、前記ワイヤ（Ｗ）を固定
して前記ワイヤ（Ｗ）の操作で前記アーム（３０）を往
復動方向に揺動させるようにすると共に、前記アーム（
３０）に、該アーム（３０）の往動及び復動方向への揺
動時、前記セーバばね（１１）を撓ませるばね押圧部（
３２）を設けたものである。

（作用） 可動部材（４）の移動に通常の変速抵抗以上の抵抗が作
用しているとき、操作ワイヤを引方向に操作すると、こ
の操作力によりセーバアーム（３０）がセーバばね（１
１）に抗して往動し、前記操作力が蓄勢されるのであり
、又、前記ワイヤを押方向に操作すると、この操作力に
よりセーバアーム（３０）がセーバばね（１１）に抗し
て復動し、前記操作力が蓄勢されるのであって、前記大
きな抵抗が解除すると、前記蓄勢した引方向の操作力、
又は押方向の操作力により、トップ側からロー側又はロ
ー側からトップ側にチェノを掛換えることができるので
ある。

（実施例） 図示したディレーラ−は、自転車の後輪ハブを支持する
ホークエンド（Ｈ）に装着して用いるリヤディレーラ−
であって、その基本構造は、固定部材（１）と二つのリ
ンク部材（２）（３）及び可動部材（４）から成る変形
可能なリンク機構（Ａ）とチェンガイド（５）とにより
構成されるもので、前記固定部材（１）は、横軸（６）
を介装して前記ホークエンド（Ｈ）に支持されるのであ
る。

又、この固定部材（１）に１対のピン（７）（８）を介
して前記リンク部材（２）（３）を枢着するのであり、
又、これらリンク部材（２）（３）の遊端に、１対のピ
ン（９）（１０）を介して前記可動部材（４）を枢着す
るのである。

又、前記チェンガイド（５）は、ガイドプーリー（５１
）及びテンションプーリー（５２）と、これら各プーリ
ーを支持するプレート（５３）とから成り、このプレー
）（５３）を、前記横軸（６）と平行な横軸（図示せず
）を介して前記可動部材（４）に枢支するのであって、
前記プレート（５３）と可動部材（４）との間にはテン
ションばね（図示せず）を設けている。

しかして、第１〜６図に示した実施例では、前記リンク
機構（Ａ）における一つのリンク部材（２）に、凹状の
第１及び第２支持部（２１ａ）（２ｌ　ｂ）を長さ方向
に所定間隔を置いて設け、これら支持部（２１ａ）　　
（２ｌ　ｂ）に、前記各支持部（２１ａ）　　（２ｌ　
ｂ）と係脱自在に係合するピン構造の第１及び第２係合
部（３１ａ）　　（３ｌｂ）をもった一つのセーバアー
ム（３０）を往復動方向に揺動可能に支持し、該セーバ
アーム（３０）と前記リンク部材（２）との間にセーバ
ばね（１１）を介装する一方、前記セーバアーム（３０
）の遊端部にワイヤ固定具（１２）を介して操作ワイヤ
（Ｗ）を固定し、この操作ワイヤ（Ｗ）の引操作で前記
アーム（３０）を、第１支持部（２１ａ）を支点として
往動方向（第１図時計方向）に、また押操作で、第２支
持部（２ｌ　ｂ）を支点として復動方向（第１図反時計
方向）に揺動させるようにすると共に、前記アーム（３
０）における前記各係合部（３１ａ）　　（３ｌ　ｂ）
間に、前記アーム（３０）の往動及び復動方向への揺動
時、前記セーバばね（１１）を撓ませるばね押圧部（３
２）を設けたのである。

以上の構成において、前記リンク部材（２）に設ける各
支持部（２１ａ）　　（２ｌ　ｂ）は、例えば断面コ字
形に形成する前記リンク部材（２）の開放端縁を一部切
取って凹状に形成するのであるが、その形状は特に制限
されない。尚、前記支持部（２１ａ）　　（２ｌ　ｂ）
は、−吉例のリンク部材（２）に設ける他、他方側のリ
ンク部材（３）又は固定部材（１）、或いは可動部材（
４）に設けてもよいし、又、これら四つの部材のうち、
二つの部材に振分けて設けてもよいし、又、前記ピン（
７）〜（１０）のうちの二つのピンに設けてもよいので
ある。

又、前記アーム（３０）は、平面略三角形状に形成して
、その二つの角部に前記係合部（３１ａ）　　（３ｌ　
ｂ）を前記支持部（２１ａ）　　（２ｌｂ）に向けて突
設し、又、残り一つの角部に前記ワイヤ固定具（１２）
を取付けるのであり、又、前記係合部（３１ａ）　　（
３ｌ　ｂ）間に前記ばね押圧部（３２）を設けるのであ
って、このばね押圧部（３２）に作用する前記セーバば
ね（１１）の作用力により前記各係合部（３１ａ）　　
（３ｌ　ｂ）が前記各支持部（２１ａ）　　（２ｌ　ｂ
）に押圧されている。

又、前記セーバばね（１１）は、中間部を前記ピン（９
）に巻回して、一端を前記ばね押圧部（３２）に当接し
、他端を前記リンク部材（２）のばね受（２２）に当接
させている。又、前記セーバばね（１１）は、所定のプ
リロードを与えて、前記アーム（３０）に作用する蓄勢
力が、最小径スプロケットから該スプロケットと隣接す
る大径側スプロケットにチェノを確実に掛換えることが
できる大きさとなるようにしている。

又、前記操作ワイヤ（Ｗ）は、撓み量の少ないプッシュ
プル形式のワイヤを用いるのである。

尚、図中（０）は前記操作ワイヤ（Ｗ）を案内するアウ
ター筒であって、アウター受け（１３）を介して前記固
定部材（１）に支持している。

しかして、以上の構成において、前記可動部材（４）の
移動に通常の変速抵抗以上の抵抗が作用しているとき、
操作ワイヤ（Ｗ）を引操作して小径スプロケット（トッ
プ側）から大径スプロケット（ロー側）にチェノを掛換
える場合、前記操作ワイヤ（Ｗ）の引操作により、セー
バアーム（３０）が第１支持部（２１ａ）を支点として
第３図時計方向にセーバばね（１１）に抗して往動し、
前記引換作力が蓄勢されるのである。そして、前記可動
部材（４）の抵抗が解消すると、前記アーム（３０）の
蓄勢力によって前記リンク部材（２）（３）が大径スプ
ロケット側に揺動し、この揺動による前記可動部材（４
）の移動により前記チェ７を大径スプロケットに書換え
ることができるのである。

又、以上の如く大径スプロケットに書換えたチェ７を、
前記可動部材（４）の移動に通常の変速抵抗以上の抵抗
が作用しているとき、大径スプロケット（ロー側）から
小径スプロケット（トップ側）に書換える場合、前記操
作ワイヤ（Ｗ）を押操作するのであって、この押操作に
より、セーバアーム（３０）が第２支持部（２ｌ　ｂ）
を支点として第４図反時計方向にセーバばね（１１）に
抗して復動し、前記押操作力が蓄勢されるのである。そ
して、前記可動部材（４）の抵抗が解消すると、前記ア
ーム（３０）の蓄勢力によって前記リンク部材（２）（
３）が小径スプロケット側に揺動し、この揺動による前
記可動部材（５）の移動により前記チェ７を小径スプロ
ケットに書換えることかできるのである。

しかして、以上説明した実施例によれば、一つのセーバ
アーム（３０）と、一つのセーバばね（１１）とを用い
る非常に簡単な構造により操作ワイヤ（Ｗ）の押引操作
の力を蓄勢して、トップ側からロー側及びロー側からト
ップ側へのチェ７の書換えを行なうことができるので、
全体としてのコストを非常に安くできるのである。

しかも、前記アーム（３０）は、軸で枢支されることな
く、前記セーバばね（１１）の反力を利用してリンク部
材（２）に支持しているため、このセーバアーム（３０
）の支持構造が簡単で、組付作業性が良いばかりか、支
持部を高精度に加工する必要がなく、それだけコストを
更に安くできるのである。

又、前記セーバばね（１１）を、前記アーム（３０）の
支持位置に対し別の隔離した位置に支持しているため、
前記アーム（３０）の揺動角に対する前記セーバばね（
１１）のねじり角を小さくでき、このセーバばね（１１
）を撓ませて前記操作ワイヤ（Ｗ）の押引操作の力を前
記アーム（３０）に蓄勢するときの操作を軽く行なうこ
とができるのである。即ち、前記した従来例の如くセー
バばねを、セーバアームの支持位置周りに支持した場合
、セーバアーム（３０）の揺動角に対するセーバばね（
１１）のねじり角は同じであるため、特に変速段位数の
多い多段スプロケットと共に用いる場合、特に大径スプ
ロケット側での操作が重くなるのであるが、本発明は、
前記した如くセーバアーム（３０）の揺動角に対するセ
ーバばね（１１）のねじり角が小さいので、変速段位数
の多い多段スプロケット装置と共に用いる場合でも、大
径スプロケット側での操作を軽くできるのである。尚、
前記した従来例のものにおいて、ばね定数の小さいセー
バばねを用いると、前記押引操作の力を蓄勢するときの
操作を軽く行なうことができるのであるが、この場合、
所定のプリロードを与えるまでのセーバばねの挟み量が
大となるため、大きな撓み量の領域で使用することにな
り、それだけセーバばねの耐久性が悪いのである。之に
対し本発明は、セーバばね（１１）のばね定数を小さく
することなく、セーバアーム（３０）の揺動角に対する
ねじり角を小さくして軽く操作できるようにしているた
め、セーバばね（１１）の耐久性は良いのである。

尚、以上説明した実施例では、一つのセーバばね（１１
）を用いたが、その他、二つのセーバばねを用い、これ
らセーバばねを例えば前記ピン（７）（９）の周りに支
持し、各ばねの一端を前記ばね押圧部（３２）に当接さ
せてもよい。又、セーバばね（１１）を二つ用いる場合
、第７図の如く前記係合部（３１ａ）　　（３１ｂ）を
利用し、これら係合部（３１ａ）　　（３ｌ　ｂ）の一
部を前記ばね押圧部（３２）としてもよい。

又、以上の実施例では、リンク部材（２）に二つの支持
部（２１ａ）　　（２ｌ　ｂ）を設けて、セーバアーム
（３０）を揺動自由に支持したが、その他、例えば第８
図又は第９図の如く前記リンク機構（Ａ）に一つの支持
部（２１）を設けて、前記アーム（３０）を支持しても
よい。

第８図は、前記リンク部材（２）に凹状の支持部（２１
）を設けて、セーバアーム（３０）の一端側に設けたピ
ン構造の係合部（３１）を支持し、遊端側に設けたワイ
ヤ固定具（１２）に操作ワイヤ（Ｗ）を固定すると共に
、セーバアーム（３０）の前記係合部側端縁を外方に延
長して、この延長部にばね押圧部（３２）を設け、該ば
ね押圧部（３２）と前記リンク部材（２）との間に前記
セーバばね（１１）を設けて、このセーバアーム（１１
）の往動及び復動方向への揺動時、前記セーバばね（１
１）を挟ませるようにしている。

又、第９図は、前記リンク部材（２）にピン構造の支持
部（２１）とばね受部（２３）（２３）とを設けて、セ
ーバアーム（３０）の一端側に設けた孔構造の係合部（
３１）を枢支すると共に、前記アーム（３０）の揺動方
向両側面に、ばね押圧部（３２）（３２）を設けて、こ
れらばね押圧部（３２）（３２）と前記リンク部材（２
）との間に二つのセーバばね（１１）（１１）を介装し
、これらセーバばね（１１）（１１）の一端側中間部を
前記リンク部材（２）のばね受部（２３）（２３）に当
接させて、セーバアーム（３０）の往動又は復動方向へ
の揺動時、何れか一方のセーバばねの反力がセーバアー
ム（３０）に作用するのを防ぐようにしている。

即ち、セーバアーム（３０）が第９図時計方向に往動す
るとき、右側セーバばねの反力が前記アーム（３０）に
作用するのを防ぎ、又、前記アーム（３０）が第９図反
時計方向に復動するとき、右側セーバばねの反力が前記
アーム（３０）に作用するの防ぐようにするのである。

尚、第９図の場合、前記セーバばね（１１）を一つにし
てもよい。例えば一つのセーバばね（１１）を前記アー
ム（３０）の支持部局りに巻回して、その一端を一方の
ばね押圧部（３２）に、他端を他方のばね押圧部（３２
）にそれぞれ当接させると共に、前記セーバばね（１１
）の両端側中間部を、前記リンク部材（２）に設けるば
ね受部に当接させるのである。

又、第８，９図の実施例における前記アーム（３０）は
、第１〜６図の実施例と同様、前記一方のリンク部材（
２）に支持する他、他方のリンク部材（３）又は固定部
材（１）或いは可動部材（４）に支持してもよいし、又
、前記ピン（７）〜（１０）の一つに支持してもよいの
であり、又、直接支持する他、第３部材を介して間接的
に支持してもよいのである。

又、以上の実施例では、一本の操作ワイヤでセーバアー
ム（３０）を往動及び復動方向に揺動させるようにした
が、その他、比較的技量の多いプル形式の操作ワイヤを
２本用いてもよいことは勿論である。

（発明の効果） 以上の如く本発明は、リンク機構（Ａ）に、一つのセー
バアーム（３０）を揺動自由に支持して、該アーム（３
０）と前記リンク機構（Ａ）との間にセーバばね（１１
）を介装する一方、前記アーム（３０）に操作ワイヤ（
Ｗ）を固定して前記ワイヤ（Ｗ）の操作で前記アーム（
３０）を往復動方向に揺動させるようにすると共に、前
記アーム（３０）に、該アーム（３０）の往動及び復動
方向への揺動時、前記セーバばね（１１）を撓ませるば
ね押圧部（３２）を設けたから、可動部材（４）の移動
に通常の変速抵抗以上の抵抗が作用しているときであっ
ても、トップ側からロー側及びロー側からトップ側への
変速操作を確実に行なうことができながら、しかも、一
つのセーバアーム（３０）及びセーバばね（１１）を用
いる構造であるから、前記した従来例に比べて部品点数
が少なく、構造簡単にできると共に、組立作業性を良好
にでき、全体としてコストを安くできるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明ディレーラ−の一実施例を示す要部のみ
の拡大′断面図、第２図は多段スプロケット装置と共に
自転車のフレームに取付けた状態を示す正面図、第３図
及び第４図は作動状態を示す第１図に対応した説明図、
第５図及び第６図は第１図における一部を省略した縦断
側面図、第７図〜第９図は別の実施例を示す要部のみの
拡大断面図である。 （１）・・・・・・固定部材 （２）（３）・・・・・・リンク部材 （４）・・・・・・可動部材 （Ａ）・・・・・・リンク機構 （５）・・・・・・チェンガイド （３０）・・・・・・セーバアーム （３２）・・・・・・ばね押圧部 （１１）・・・・・・セーバばね （Ｗ）・・・・・・操作ワイヤ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 固定部材（１）と二つのリンク部材（２） （３）及び可動部材（４）から成る変形可能なリンク機
   構（Ａ）と、チェンガイド（５）とを備え、操作ワイヤ
   （Ｗ）の操作で前記リンク機構（Ａ）を変形させて変速
   する如く成した自転車用ディレーラーであって、前記リ
   ンク機構（Ａ）に、一つのセーバアーム（３０）を揺動
   自由に支持して、該アーム（３０）と前記リンク機構（
   Ａ）との間にセーバばね（１１）を介装する一方、前記
   アーム（３０）に、前記ワイヤ（Ｗ）を固定して前記ワ
   イヤ（Ｗ）の操作で前記アーム（３０）を往復動方向に
   揺動させるようにすると共に、前記アーム（３０）に、
   該アーム（３０）の往動及び復動方向への揺動時、前記
   セーバばね（１１）を撓ませるばね押圧部（３２）を設
   けたことを特徴とする自転車用ディレーラー。