JP3479374B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JP3479374B2
JP3479374B2 JP05424795A JP5424795A JP3479374B2 JP 3479374 B2 JP3479374 B2 JP 3479374B2 JP 05424795 A JP05424795 A JP 05424795A JP 5424795 A JP5424795 A JP 5424795A JP 3479374 B2 JP3479374 B2 JP 3479374B2
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照也 田中
等 滝本
晃 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理装置に関し、
特に環境温度が低い場合においても食品の種類を的確に
判別して自動的にあたため調理をすることが可能な加熱
調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱調理装置では、最近、食品から発生
する加熱室内の水蒸気の変化を基に食品を自動的にあた
ため調理する機能が付加されている。このような食品か
ら発生する水蒸気を検出する湿度センサとして、例え
ば、特公昭63−59053号公報には、環境温度が高
い(70℃以上)ときに相対湿度センサに比べ、食品か
らの発生水蒸気量を確実に検知できるようにした絶対湿
度センサが開示されている。この絶対湿度センサは、食
品から発生する水蒸気の排気路に対する取り付け部をな
す端子台上に、開放容器に収納されて水蒸気を感知する
第1のサーミスタと、乾燥空気を入れた密閉容器に収納
され第1のサーミスタと特性の揃った第2のサーミスタ
とを隣接させて設け、かつ上記の開放容器と密閉容器を
均熱化するために熱伝導部材で連結させている。そし
て、両サーミスタは通電により約200℃程度の高温と
され、第1のサーミスタは水蒸気を含む湿り空気にさら
されると周囲の熱伝導率の変化により第2のサーミスタ
に比べて抵抗値が上がる。この抵抗値のバランスの崩れ
を両サーミスタに生じる電圧の差として検出し絶対湿度
を検知するようにしている。また特公平2−46101
号公報には、単位加熱時間当たりの絶対湿度検出信号の
変化分に基づいて食品の種類を判別し食品を自動的にあ
たため調理する加熱調理装置が開示されている。この加
熱調理装置においても絶対湿度センサとしては上記と同
様に、開放容器収納の第1のサーミスタと密閉容器収納
の第2のサーミスタとからなり、第1のサーミスタが水
蒸気を含む湿り空気を受けたときの両サーミスタ周辺の
熱伝導率の変化を利用して絶対湿度を検出するようにし
ている。
【0003】図10は、このような両サーミスタ周辺の
熱伝導率の変化を利用した絶対湿度センサを用いて、環
境温度が25℃のとき(同図(a))と5℃のとき(同
図(b))のごはん、ころっけ、八宝菜についてのラッ
プをかけたときとかけないときの調理時間に対するセン
サ出力特性を示している。食品の判別は、通常センサ出
力1mVをしきい電圧として、この1mVに到達するま
での加熱時間の差で行なっている。環境温度25℃のと
き、ラップ無しの八宝菜、ころっけ、ごはんそれぞれの
1mV到達時間は、97秒、107秒、114秒で、到
達時間差は8秒程度と少なく食品の判別は難しい。環境
温度5℃になると、1mV到達順は、ころっけ、ごは
ん、八宝菜となり、Ta=25℃と異なるため食品の判
別はできず、八宝菜については加熱不足が発生する。ま
た図10のようにラップ有無の判別も環境温度25℃の
場合は可能であるが、環境温度5℃では特に八宝菜につ
いては判別不能である。これは、図5に示すように環境
温度5℃では、相対湿度100%でもセンサ出力が1m
Vと小さく、殆どダイナミックレンジが取れず、電子レ
ンジマグネトロン又はインバータ等からのノイズに埋も
れてしまうからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱調理装置に
おける絶対湿度センサは、環境温度が5℃程度の低温に
なるとセンサ出力が低下してダイナミックレンジが殆ど
取れず、食品の種類、ラップ有無を判別することが難し
いという問題点があった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
環境温度が低い場合においても、食品の種類、ラップの
有無を確実に判別して食品の仕上がり性能を向上させる
ことができる加熱調理装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、開放容器に収納され被調理
食品から発生する水蒸気を感知する第1のサーミスタと
密閉容器に収納された第2のサーミスタとを有するとと
もに前記第1のサーミスタを前記第2のサーミスタより
も水蒸気流通路の上流側であって、かつ、低温となる位
に配置し、水蒸気検出時における前記第1のサーミス
タと第2のサーミスタの周辺温度の差を所定の設定温度
差以上にして前記第1のサーミスタ及び第2のサーミス
タにそれぞれ生じる電圧の差を基に前記被調理食品の加
熱調理を制御する制御手段を有することを要旨とする。
【0007】
【0008】請求項記載の発明は、上記請求項記載
の加熱調理装置において、前記第1のサーミタは、第2
のサーミスタよりも下側に配置してなることを要旨とす
る。
【0009】
【0010】
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の加熱調理装置において、前記第1のサーミスタを鉛直
方向の下側として、前記第1のサーミスタと前記第2の
サーミスタの中心を結ぶ直線と鉛直とのなす角度をθと
したとき、17.5度≦θ≦50度の角度方向に適宜離
隔させて取り付けてなることを要旨とする。
【0012】請求項記載の発明は、上記請求項1ない
の何れかに記載の加熱調理装置において、前記密閉
容器収納の第2のサーミスタに代えて、前記水蒸気流通
路以外の外部に開放された第3のサーミスタを用いてな
ることを要旨とする。
【0013】請求項記載の発明は、上記請求項1ない
の何れかに記載の加熱調理装置において、前記第1
のサーミスタと前記第2のサーミスタ又は前記第1のサ
ーミスタと前記第3のサーミスタの何れかにそれぞれ生
じる電圧の差に対応した出力電圧が所定のしきい値に到
達した時間により前記被調理食品の種類を認識すること
を要旨とする。
【0014】請求項記載の発明は、上記請求項1ない
の何れかに記載の加熱調理装置において、前記第1
のサーミスタと前記第2のサーミスタ又は前記第1のサ
ーミスタと前記第3のサーミスタの何れかにそれぞれ生
じる電圧の差に対応した電圧が所定のしきい値に到達し
た時間により前記被調理食品にラップがかけられている
か否かを認識することを要旨とする。
【0015】請求項記載の発明は、上記請求項又は
記載の加熱調理装置において、前記しきい値は、前記
水蒸気圧が低温時の飽和蒸気圧以下のときの電圧出力を
基準にして設定したものであることを要旨とする。
【0016】請求項記載の発明は、上記請求項又は
記載の加熱調理装置において、前記しきい値は、環境
温度に応じて可変するように構成してなることを要旨と
する。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明において、第1のサーミス
タを第2のサーミスタよりも水蒸気流通路の上流側であ
って、かつ、低温となる位置に配置し、両サーミスタ間
の周辺温度の差を所定の設定温度差以上とすることによ
り、第1のサーミスタに食品水蒸気が近付くと、第1の
サーミスタは湿り空気を受け、その周囲の熱伝導率の増
加により冷却されて第2のサーミスタに比べて抵抗値が
上がる。また第1のサーミスタは第2のサーミスタより
も水蒸気により周辺温度が低いので、さらに抵抗値が上
がる。この両サーミスタ間の抵抗値の差に応じて両サー
ミスタにそれぞれ生じる電圧の差、即ちセンサ出力も大
きくなり、ダイナミックレンジも大きくとれて環境温度
が低い場合においても被調理食品の種類、ラップの有無
等を確実に判別することが可能となり、被調理食品の仕
上がり性能が向上する。
【0018】
【0019】請求項記載の発明において、一般に水蒸
気は上昇するため、第1のサーミタを第2のサーミスタ
よりも下側に配置することにより、第1のサーミタの周
辺温度を第2のサーミスタよりも低くすることが可能と
なる。
【0020】
【0021】
【0022】請求項記載の発明において、第1のサー
ミスタと第2のサーミスタの鉛直方向からの取り付け方
向角度θを17.5度≦θ≦50度として第1のサーミ
スタを第2のサーミスタよりも下側でかつ水蒸気流通路
の上流側とすることにより、環境温度が低い場合におい
ても上記電圧の差、即ちセンサ出力が十分に大きくダイ
ナミックレンジも大きくとることができて被調理食品の
種類及びラップの有無等を確実に判別することが可能と
なる。取り付け方向角度θが上記の角度範囲以外ではセ
ンサ出力が小さくダイナミックレンジも大きくとること
ができなくなる。
【0023】請求項記載の発明において、密閉容器収
納の第2のサーミスタに代えて、水蒸気流通路以外の外
部に開放された第3のサーミスタを用いても、同様の作
用を得ることができる。
【0024】請求項記載の発明において、上記電圧の
差、即ちセンサ出力が所定のしきい値に到達した時間を
用いることにより、被調理食品の種類を容易、確実に認
識することが可能となる。
【0025】請求項記載の発明において、上記電圧の
差、即ちセンサ出力が所定のしきい値に到達した時間を
用いることにより、ラップの有無を容易、確実に認識す
ることが可能となる。
【0026】請求項記載の発明において、上記のしき
い値は、水蒸気圧が低温時の飽和蒸気圧以下のときの電
圧出力を基準にして設定することにより、飽和蒸気圧以
下ではセンサ出力が低下することから、被調理食品等の
認識を確実にすることが可能となる。
【0027】請求項記載の発明において、上記のしき
い値は、環境温度に応じて可変することにより、センサ
出力が比較的大きくなる温度範囲ではノイズに強くなっ
て被調理食品等の認識を確実に行なうことが可能とな
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図8は、本発明の第1実施例を示す図
である。まず、加熱調理装置の全体構成から説明する。
図2は、電子レンジに代表される加熱調理装置の全体構
成を概略的に示している。電子レンジのオーブン庫11
内には、図示省略のマグネトロンから発生したマイクロ
波が導波管を介して照射され、ターンテーブル12上の
食品13が加熱調理されるようになっている。またオー
ブン庫11内には、ファン等により風が送られ、食品水
蒸気を排気ダクト(水蒸気流通路)14を通して外気に
排出するようになっている。これは、食品水蒸気により
オーブン庫11の前面ガラスを雲らせないためである。
この食品13からの水蒸気を検出できる場所、図の例で
は排気ダクト14に湿度センサ9が取り付けられてい
る。湿度センサ9は、図3に示すように、貫通孔4が開
けられている開放容器5に収納されて食品水蒸気を感知
する第1のサーミスタ(以下、センサ素子ともいう)1
と、乾燥空気を入れた密閉容器6に収納され第1のサー
ミスタ1と電気的特性の揃った第2のサーミスタ(以
下、コンペ素子ともいう)2の1対により構成されてい
る。図1は、排気ダクト14へのセンサ素子1とコンペ
素子2の取り付け態様を示している。センサ素子1とコ
ンペ素子2とは、鉛直方向からθ=45度傾いた角度方
向にセンサ素子1が下側でかつ排気ダクト14の上流側
に位置するように適宜離隔して取り付けられている。セ
ンサ素子1とコンペ素子2にそれぞれ生じる電圧の比
(差)を基に食品水蒸気を検出するものであるが、稼動
時にセンサ素子1とコンペ素子2とは、200℃程度の
温度になるように通電される。湿度センサ9に食品水蒸
気が近付くと、センサ素子1は湿り空気を受け、その周
囲の熱伝導率の増加により冷却されてコンペ素子2に比
べて抵抗値が上がる。また一般に水蒸気は上昇するた
め、下方に配置されているセンサ素子1はコンペ素子2
よりも周辺温度が低くなり、さらに抵抗値が上がる。図
1の取り付け態様では、食品水蒸気によりセンサ素子1
は、コンペ素子2に比べ周辺温度が2度程度低くなる。
取り付け角度θを小さくしてセンサ素子1を、さらに下
方に回転させると、両センサ素子1,2間の温度差はさ
らに大きくなるが、ごはん−おかず、ラップ有無の判別
性能が落ちる。これは、センサ素子1が、排気ダクト1
4の下流にくるため、水蒸気検出量が少なくなるためで
ある。したがって水蒸気の検出感度を上げる条件は、両
センサ素子1,2間の周辺温度差を1度以上で3度以下
にすることが必要である。
【0029】図4は、上記のセンサ素子1及びコンペ素
子2を組み込んで構成したセンサ制御回路を示してい
る。センサ素子1、コンペ素子2と抵抗R2,R3でブ
リッジ回路が構成されている。ブリッジ出力はオペアン
プOP2で差動増幅され、制御手段としてのマイコンが
これを読み込み、食品加熱時間、食品加熱出力を制御す
るようになっている。OP1はバッファ、抵抗R4〜R
11は、ブリッジ回路における抵抗R3に並列に接続さ
れるもので、初期段階でオペアンプOP2の出力をポー
トD7〜D0をオン・オフすることにより調整する。
【0030】上記のセンサ制御回路を用いて環境温度T
aが25℃のときと5℃のときの食品の種類及びラップ
の有無についての判別結果を、図6と図7にそれぞれ示
す。しきい値は、環境温度Ta=5℃のときの最大出力
1mVとする(図5)。図6に示す環境温度25℃のと
き、ラップ無しの八宝菜、ころっけ、ごはんの各センサ
出力1mV到達時間は、81秒、100秒、116秒で
時間差は16秒程度であり、従来例に比べて大きい。そ
して食品水蒸気の出始めが安定して確実にとらえられ、
ダイナミックレンジも大きい。したがって、ごはんとお
かず類の判別は勿論、ラップ有無の判別を確実に行なう
ことができる。図7に示す環境温度Ta=5℃において
も、八宝菜、ころっけ、ごはんの各センサ出力1mV到
達時間は、84秒、100秒、124秒で時間差は大き
く、ごはんとおかず類の判別は勿論、ラップ有無の判別
も確実に行なうことが可能である。このように環境温度
が低くても確実にごはんとおかず類、ラップ有無の判別
が十分に可能となり、食品の仕上がり性能を向上させる
ことが可能となる。上述の判別作用において環境温度T
a=25℃のときは、ノイズに強くするため、しきい値
を適宜上げてもよい。また全体的にセンサ出力レベルが
低下する環境温度Ta=5℃のときは、水蒸気圧が飽和
蒸気圧以下ではさらにセンサ出力が低下するので、判別
を確実にするため、しきい値は飽和所気圧以下のセンサ
出力電圧を基準にして設定するのがよい。
【0031】次に、環境温度Ta=5℃のときに、セン
サ素子1とコンペ素子2の鉛直方向からの取り付け方向
角度θを変えたときのセンサ出力1mV到達時間(秒)
を求めた結果を表1及び図8の(a),(b)に示す。
【0032】
【表1】 この結果、表1中のNo.2のθ=45〜50度では、到
達時間差が16秒以上、No.3のθ=17.5〜22.
5度では、到達時間差が10秒以上あり、また到達順は
ラップ無しでは八宝菜<ころっけ<ごはんであり、また
ラップの有無では、ラップ無しごはん<ラップ有り八宝
菜となっており、ごはんとおかず類及びラップ有無の判
別が十分可能である。これに対しNo.1のθ=57.5
〜67.5度では、到達時間が、ころっけ<ごはん<八
宝菜でNo.2,No.3と異なり判別できない。またNo.
4のθ=5〜10度では、ラップ無しごはんとラップ有
り八宝菜との間の到達順が、ごはん>ラップ有り八宝菜
となっており、ラップ有無の判別が難しい。図8(b)
に示すθ=0度では、食品の判別は殆どできない。この
判別不可になる理由は、食品水蒸気がでていないのにオ
ーブン庫内を通る風によってセンサ素子温度<コンペ素
子温度となり、センサ出力が発生してしまうためであ
る。以上の結果から、取り付け方向角度θは、17.5
度≦θ≦50度の範囲で環境温度が5℃程度の低温にお
いてもごはんとおかず類及びラップ有無の判別を確実に
行なうことができる。
【0033】図9には、本発明の第2実施例に適用され
る湿度センサの構成を示す。この湿度センサでは、コン
ペ素子が、裏側に貫通孔7が開けられている開放容器8
に収納された第3のサーミスタで構成されている。貫通
孔7は排気ダクト以外の外部に開放されている。したが
って、この湿度センサでは、センサ素子1とコンペ素子
3は排気ダクト14の内、外の温度差を測定することに
なるが、この構造の湿度センサを用いても、前記第1実
施例と同様の作用を得ることができる。本実施例の湿度
センサは、コンペ素子が乾燥空気を封入してハーメチッ
クシール等を施した密閉容器構造とする必要がないので
低コスト化することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、開放容器に収納され被調理食品から発生す
る水蒸気を感知する第1のサーミスタと密閉容器に収納
された第2のサーミスタとを有するとともに前記第1の
サーミスタを前記第2のサーミスタよりも水蒸気流通路
の上流側であって、かつ、低温となる位置に配置し、両
サーミスタ間の周辺温度の差を所定の設定温度差以上に
して前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタにそれ
ぞれ生じる電圧の差を基に前記被調理食品の加熱調理を
制御する制御手段を具備させたため、第1のサーミスタ
は、食品水蒸気を感知することによる周囲の熱伝導率の
増加により第2のサーミスタに比べて抵抗値が上がり、
また第2のサーミスタよりも周辺温度が低いことからさ
らに抵抗値が上がる。この両サーミスタ間の抵抗値の差
に応じて両サーミスタにそれぞれ生じる電圧の差、即ち
センサ出力が大きくなり、ダイナミックレンジも大きく
とれて環境温度が低い場合においても被調理食品の種
類、ラップの有無等を確実に判別することができ、被調
理食品の仕上がり性能を向上させることができる。特
に、前記第1のサーミスタは前記第2のサーミスタより
も水蒸気流通路の上流側に配置したため、第1のサーミ
スタの水蒸気検出量が多くなって上記電圧の差、即ちセ
ンサ出力を大きくすることができる。また、前記水蒸気
検出時における前記第1のサーミスタと第2のサーミス
タの周辺温度の差は所定の設定温度差以上にしたため、
上記電圧の差、即ちセンサ出力を確実に大きくすること
ができる。
【0035】
【0036】請求項記載の発明によれば、前記第1の
サーミタを、第2のサーミスタよりも下側に配置するこ
とにより、第1のサーミタの周辺温度を第2のサーミス
タよりも低くすることができる。
【0037】
【0038】
【0039】請求項記載の発明によれば、前記第1の
サーミスタと前記第2のサーミスタとは、鉛直方向から
の取り付け方向角度をθとしたとき、17.5度≦θ≦
50度の角度方向に適宜離隔させて取り付けて第1のサ
ーミスタを第2のサーミスタよりも下側でかつ水蒸気流
通路の上流側としたため、環境温度が低い場合において
も上記電圧の差、即ちセンサ出力が十分に大きくダイナ
ミックレンジも大きくとることができて被調理食品種類
及びラップの有無等を確実に判別することができる。
【0040】請求項記載の発明によれば、前記密閉容
器収納の第2のサーミスタに代えて、前記水蒸気流通路
以外の外部に開放された第3のサーミスタを用いたた
め、乾燥空気を封入してハーメチックシール等を施した
密閉容器構造とする必要がないことから、低コスト化す
ることができる。
【0041】請求項記載の発明によれば、前記第1の
サーミスタと前記第2のサーミスタ又は第3のサーミス
タの何れかにそれぞれ生じる電圧の差に対応した出力電
圧が所定のしきい値に到達した時間により前記被調理食
品の種類を認識するようにしたため、その認識を容易、
確実に行なうことができる。
【0042】請求項記載の発明によれば、前記第1の
サーミスタと前記第2のサーミスタ又は第3のサーミス
タの何れかにそれぞれ生じる電圧の差に対応した電圧が
所定のしきい値に到達した時間により前記被調理食品に
ラップがかけられているか否かを認識するようにしたた
め、その認識を容易、確実に行なうことができる。
【0043】請求項記載の発明によれば、前記しきい
値は、前記水蒸気圧が前記低温時の飽和蒸気圧以下のと
きの電圧出力を基準にして設定したため、飽和蒸気圧以
下ではセンサ出力が低下することから、被調理食品の認
識を確実にすることができる。
【0044】請求項記載の発明によれば、前記しきい
値は、環境温度に応じて可変するように構成したため、
例えばセンサ出力が比較的大きくなる温度範囲ではノイ
ズに強くなって被調理食品等の認識を確実に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱調理装置の第1実施例におけ
る第1のサーミスタと第2のサーミスタの取り付け態様
を示す図である。
【図2】上記第1実施例の全体構成を概略的に示す斜視
図である。
【図3】上記第1実施例における湿度センサの構成を示
す図である。
【図4】上記第1実施例におけるセンサ制御回路を示す
回路図である。
【図5】上記第1実施例において環境温度による湿度セ
ンサ出力特性を示す図である。
【図6】上記第1実施例において環境温度25℃のとき
のセンサ出力特性を示す図である。
【図7】上記第1実施例において環境温度5℃のときの
センサ出力特性を示す図である。
【図8】上記第1実施例において環境温度5℃のとき第
1のサーミスタと第2のサーミスタの取り付け方向角度
を変えたときのセンサ出力特性を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例に適用される湿度センサの
構成を示す図である。
【図10】従来の加熱調理装置における絶対湿度センサ
の環境温度を変えたときのセンサ出力特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のサーミスタ 2 第2のサーミスタ 3 第3のサーミスタ 5 開放容器 6 密閉容器 13 食品 14 排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 等 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝 住空間システム技術研究 所内 (72)発明者 岡田 晃 愛知県瀬戸市穴田町991 株式会社東芝 愛知工場内 (72)発明者 森田 美香 愛知県瀬戸市穴田町991 株式会社東芝 愛知工場内 (56)参考文献 特開 昭63−41732(JP,A) 特開 昭59−120949(JP,A) 特開 昭64−65443(JP,A) 特開 平7−151334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 325

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放容器に収納され被調理食品から発生
    する水蒸気を感知する第1のサーミスタと密閉容器に収
    納された第2のサーミスタとを有するとともに前記第1
    のサーミスタを前記第2のサーミスタよりも水蒸気流通
    路の上流側であって、かつ、低温となる位置に配置し、
    水蒸気検出時における前記第1のサーミスタと第2のサ
    ーミスタの周辺温度の差を所定の設定温度差以上にして
    前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタにそれぞれ
    生じる電圧の差を基に前記被調理食品の加熱調理を制御
    する制御手段を有することを特徴とする加熱調理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のサーミスタは、前記第2のサ
    ーミスタよりも下側に配置してなることを特徴とする請
    求項1記載の加熱調理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のサーミスタを鉛直方向の下側
    として、前記第1のサーミスタと前記第2のサーミスタ
    の中心を結ぶ直線と鉛直とのなす角度をθとしたとき、
    17.5度≦θ≦50度の角度方向に適宜離隔させて取
    り付けてなることを特徴とする請求項2記載の加熱調理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記密閉容器収納の第2のサーミスタに
    代えて、前記水蒸気流通路以外の外部に開放された第3
    のサーミスタを用いてなることを特徴とする請求項1な
    いし3の何れかに記載の加熱調理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のサーミスタと前記第2のサー
    ミスタ又は前記第1のサーミスタと前記第3のサーミス
    タの何れかにそれぞれ生じる電圧の差に対応した出力電
    圧が所定のしきい値に到達した時間により前記被調理食
    品の種類を認識することを特徴とする請求項1ないし4
    の何れかに記載の加熱調理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のサーミスタと前記第2のサー
    ミスタ又は前記第1のサーミスタと前記第3のサーミス
    タの何れかにそれぞれ生じる電圧の差に対応した電圧が
    所定のしきい値に到達した時間により前記被調理食品に
    ラップがかけられているか否かを認識することを特徴と
    する請求項1ないし4の何れかに記載の加熱調理装置。
  7. 【請求項7】 前記しきい値は、前記水蒸気圧が低温時
    の飽和蒸気圧以下のときの電圧出力を基準にして設定し
    たものであることを特徴とする請求項5又は6記載の加
    熱調理装置。
  8. 【請求項8】 前記しきい値は、環境温度に応じて可変
    するように構成してなることを特徴とする請求項5又は
    6記載の加熱調理装置。
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