JP3477984B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP3477984B2
JP3477984B2 JP09282896A JP9282896A JP3477984B2 JP 3477984 B2 JP3477984 B2 JP 3477984B2 JP 09282896 A JP09282896 A JP 09282896A JP 9282896 A JP9282896 A JP 9282896A JP 3477984 B2 JP3477984 B2 JP 3477984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水を電解するこ
とによりアルカリ性ないし酸性の電解水を連続的に生成
する電解水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電解水生成装置として、図12
に示すような構成のアルカリイオン整水器が従来より知
られている。この電解水生成装置は、基本的には、水道
水(市水)などの原水を浄化する浄水装置20と、浄水
装置20により浄化された浄水を電解することによりア
ルカリ性水と酸性水とに分離する電解槽10と、電解槽
10において分離されたアルカリ性水と酸性水との水質
を測定する水質測定装置30A,30Bとを備える。ま
た、電解槽10における電解を促進するために電解質浄
水に添加する電解質供給装置40が設けられる。
【0003】浄水装置20は、原水中の有機物や無機
物、次亜塩素酸のような原水中に溶解した臭気成分を除
去するものであり、抗菌活性炭フィルタや中空糸膜フィ
ルタなどを用いて構成されている。電解槽10の内部
は、イオンが通過可能な電解隔膜11に囲まれた第1の
電極室12Aと、電極室12Aの外側である電極室12
Bとに区画される。各電極室12A,12Bにはそれぞ
れ電極13A,13Bが配設される。浄水装置20から
流出する浄水は、電極室12Aの流入口14Aに直結さ
れる流路と、電解質供給装置40を通して電極室12B
の流入口14Bに接続される流路とに分流される。電解
質供給装置40は浄水に電解質を連続的に供給するもの
であり、カルシウムを添加したアルカリイオン水を得る
ために、電解質として乳酸カルシウムやグリセロリン酸
カルシウムなどが用いられる。しかして、電極13A,
13Bとの間に電圧を印加し(ここでは、電極13Aを
陽極、電極13Bを陰極とする)電解槽10に通水され
た水を電解すると、電極室12Aにおいて酸性水が生成
され、電極室12Bにおいてアルカリ性水が生成され
る。電解槽10において生成されたアルカリ性水は流出
口15Bを通り、酸性水は流出路15Aを通ることによ
り各別に吐出される。
【0004】また、電解水(アルカリ性水および酸性
水)の水質(pH、酸化還元電位、各種イオンの濃度)
は原水の供給量や水質によって大きく影響されるから、
アルカリ性水および酸性水の流出経路に水質測定装置3
0A,30Bを設け、アルカリ性水および酸性水の水質
を監視している。電解槽10から吐出される電解水の流
速は、数cm/sec〜数十cm/secの範囲であっ
て、水質測定装置30A,30Bはその測定結果を電極
13A,13Bとの間の印加電圧などにフィードバック
することによって電解水の水質を維持する目的で使用さ
れるから、電解水の水質を実時間で検出することが要求
される。そこで、測定に要する時間に時間遅れが生じな
いように、水質測定装置30A,30Bには電気化学的
原理により水質を測定するものを用いている。すなわ
ち、電気化学的原理により水質を測定する水質測定装置
30A,30Bは、電解水に作用電極を直接接触させて
水質を測定することにより実時間での測定が可能であ
り、電解水生成装置に用いる水質測定装置として最適な
ものになっている。ここで、水質測定装置30A,30
Bは必ずしもアルカリ性水および酸性水との両方の水質
を測定する必要はなく、いずれか一方についてのみ水質
を測定するものもある。
【0005】さらに、原水を通水して電解している状態
から止水したときには、通水時とは逆極性の電圧を電極
13A,13Bの間に印加して電極13A,13Bに付
着しているスケールを除去し、その後、電磁弁よりなる
排水弁24を開くことによって電解槽10から排水する
ようにしてある。このような止水後の処理を逆電洗浄処
理と呼ぶ。
【0006】ところで、アルカリイオン整水器は、主と
して飲用に供する弱塩基性のアルカリ性水(以下、アル
カリイオン水という)を使用することを目的とするもの
であり、アルカリイオン水にカルシウムイオンを添加す
ることによってアルカリイオン水の付加価値を高めるよ
うにしている。つまり、電解を促進するために添加する
電解質にカルシウム化合物を用いることにより、アルカ
リイオン水にカルシウムイオンを添加するのである。電
解質には上述のように乳酸カルシウムやグリセロリン酸
カルシウムなどが用いられるのであって、電解質を添加
した水を電極室12Bに導入すると電解槽10から吐出
されるアルカリイオン水に電解質が混入するから、アル
カリイオン整水器では電極室12Aに導入する水に電解
質を添加するようにしている。とくに、乳酸カルシウム
を電解質として用いると乳酸イオンが生じ、乳酸イオン
は有機塩素化合物(トリハロメタン)の前駆体となり得
るから、主として飲食用に供されるアルカリイオン水へ
の乳酸イオンの混入を避けなければならない。つまり、
電解質を添加した水を陽極室18に導入することによ
り、アルカリイオン水にカルシウムイオンのみを添加
し、乳酸イオンは酸性水とともに排出するようにしてい
るのである。
【0007】ここにおいて、アルカリイオン水を生成す
るときとは逆極性の電圧を印加することにより、pHが
5.0〜6.0程度の弱酸性の酸性水(以下、酸性イオ
ン水という)を生成する場合があり、酸性イオン水はア
ストリンゼント効果を有するから洗顔用などに用いられ
る。また、アルカリイオン水の生成時には同時に酸性水
が生成されるのであって、飲用に供する弱塩基性のアル
カリイオン水を大量に生成することができるように、酸
性水のほうがアルカリ性水よりも濃度が高くなるように
容量比率を設定してある。つまり、アルカリイオン水を
生成すると、pH値が3〜4程度となる強酸性の酸性水
(以下、強酸性水という)が同時に生成されることにな
る。この強酸性水は洗顔などに用いるのではなく、まな
板やふきんの洗浄殺菌用に利用される。同様に、電極に
逆極性の電圧を印加して酸性イオン水を生成すれば、強
塩基性のアルカリ性水(以下、強アルカリ性水という)
が生成されることになる。
【0008】一方、電解水生成装置としては、pHが
2.7以下で酸化還元電位が1100mV以上となる酸
化性の強い酸性水(以下、強酸化水という)を利用に供
する強酸化水生成装置も知られている。強酸化水は種と
して次亜塩素酸の酸化性を利用するものであって、アト
ピー性皮膚炎の治療や殺菌用として種々の利用が試行さ
れ、その効果が顕著であることが報告されている。この
種の電解水生成装置は、図13に示すように、アルカリ
イオン整水器とは電解質供給装置40の位置が異なる。
すなわち、アルカリイオン整水器では浄水を分流した後
に陽極室18への浄水のみを電解質供給装置40に通水
していたが、強酸化水生成装置では浄水を分流する前に
電解質供給装置40に通水し、両電極室12A,12B
に流入する水にともに電解質を添加するようにしてい
る。この種の電解質には、塩化ナトリウム、塩化カルシ
ウム、塩化カリウムなどが用いられ、強酸化水と同時に
強塩基性のアルカリ性水(以下、強塩基水という)が得
られる。
【0009】このように、強酸化水生成装置では、両電
極室12A,12Bに流入する水の電気伝導率を均一に
して電流を流れやすくし、かつ添加する電解質の塩素イ
オンを有効に利用して次亜塩素酸を効率よく生成するた
めに、電極室12A,12Bに導入される水の両方に電
解質を添加するのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、電解
水生成装置としては、アルカリイオン整水器および強酸
化水生成装置があり、アルカリイオン水、酸性イオン
水、強酸性水、強アルカリ性水、強酸化水、強塩基水を
生成することができる。アルカリイオン整水器と強酸化
水生成装置とでは、浄水に電解質を添加する電解質供給
装置40の位置が異なるものであるから、アルカリイオ
ン整水器と強酸化水生成装置との両機能を併せ持つ電解
水生成装置は製造されていないのが現状である。
【0011】また、仮に両者の機能を併せ持つ電解水生
成装置を構成したとしても、飲用のアルカリイオン水を
吐出させる吐出管から飲用に適さない強アルカリ性水や
強塩基水などが吐出されるおそれがあり、飲用に適さな
い電解水を過って飲んでしまう可能性がある。また、強
酸化水生成装置においては、強酸化水の生成量および強
酸化水中の次亜塩素酸の濃度が管理されていないもので
あるから、強酸化水から塩素ガスが発生する可能性があ
る。
【0012】また、電解水生成装置の電解槽下流側など
に電気化学的水質測定器を配設し、電解水のpH値又は
/及び酸化還元電位などの水質を測定することも実施さ
れているが、特に酸化還元電位の測定用の電極として白
金などの不反応金属電極を使用した場合では以下の様な
問題があった。すなわち、酸化還元電位の測定は白金等
の不溶性電極を作用電極とし、銀−塩化銀電極を比較電
極として非測定液に浸漬し、両電極間で発生する相対電
位差を酸化還元電位として表示している。酸化還元電位
は強度を示すもので容量を示すものではない。それゆ
え、酸化還元電位はpoising effect(酸
化還元系の変化に対する抵抗性)とは無関係である。こ
のことは酸化還元電位が酸化性物質の活量(濃度)と還
元性物質の活量(濃度)の比で左右され、その絶対量に
よるものではないことに由来する。例えば、系の総濃度
が0.01%と10%の場合、90%が酸化された時に
は同じ酸化還元電位を示すが、poising eff
ectは前者よりも後者の方が1000倍も大きい。従
来の測定の対象として、排水や土壌などの酸化還元電位
測定が多く、これらの酸化還元電位物質の総濃度は比較
的高いので安定して測定できるが、水道水やそれを電気
分解して得られる電解水のような酸化還元電位物質の総
濃度が低いものは絶対値のばらつきが大きく、緩慢な応
答性など安定した測定がしにくいという問題がある。そ
の原因として、使用中での作用電極の表面状態の変化、
例えば白金の場合、空気による表面酸化、被測定物によ
る酸化膜の形成、酸化還元電位還元物質などの被測定物
や不純物の物理的な吸着等の影響が関与しているものと
考えられる。
【0013】それに対し従来より、白金の洗浄方法とし
ていくつか提案されている。例えば、薬剤洗浄としてク
ロム硫酸、熱濃硫酸、高塩酸溶液があるが、いずれも危
険性が高く飲料水の酸化還元電位を測定するセンサの洗
浄としては、適切な洗浄とは言えない。本発明は上記事
由に鑑みて為されたものであり、その主な目的は、アル
カリイオン整水器と強酸化水生成装置との両機能を併せ
持たせた電解水生成装置を提供することにあり、他の目
的は、飲用に適さない強酸化水水を誤って飲むことがな
く、また、強酸化水から塩素ガスが発生することがな
く、また、電解槽下流側に配設された電気化学的水質測
定器、特に酸化還元電位センサにおいて、常に精度良
く、しかも応答性の劣化を防止させることができる電解
水生成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的の達成のために、電解隔膜を介して形成した一対の
電極室にそれぞれ水を流入させ各電極室に設けた電極間
に電圧を印加して水を電解することにより、一方の電極
室においてアルカリ性水を生成するとともに他方の電極
室において酸性水を生成し、アルカリ性水と酸性水との
電解水を各電極室にそれぞれ設けた流出口から各別に流
出させる電解水生成装置において、通水される水に電解
質を添加する電解質供給装置と、添加する電解質の種類
を識別する識別検知手段と、前記識別検知手段によって
強酸化水を生成するための電解質を識別検知した場合の
信号で流路を強酸化水用に切り換え制御する制御部とを
設けている。
【0015】この構成によれば、強酸化水を生成するた
めの電解質が添加された場合、識別検知手段により強酸
化水を生成するための電解質の識別検知信号が制御部に
送られ、流路を強酸化水用に切り換え制御するものであ
り、このことにより、強酸化水の生成の場合には異なる
専用の流路から吐水されることとなって、飲用に適さな
い強酸化水を誤って飲むことがないようになっている。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、識別検知手段が、電解質を入れるた
めの絶縁材料よりなる容器に取付けた導体により形成さ
れた識別手段と、高周波型近接スイッチである検知手段
とで構成してある。また、請求項3記載の発明にあって
は、請求項1記載の発明において、識別検知手段が、電
解質を入れるための非磁性体よりなる容器に取付けられ
た永久磁石により形成された識別手段と、磁気センサで
ある検知手段とで構成してある。
【0017】これら請求項2や請求項3記載の発明によ
れば、請求項1記載の発明において、検知手段が容器に
対して非接触で電解質の識別ができることになる。すな
わち、容器に取付けられていて水に触れやすい識別手段
としては単に導体や永久磁石を用いることで電解に影響
を与えたり、腐蝕させたりしないようにし、且つっこれ
らの識別手段である導体や永久磁石を高周波近接スイッ
チや磁気センサである検知手段で検知することで、検知
手段が水に触れないようにすることができるのである。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、識別検知手段により強酸化水を生成するた
めの電解質の識別検知信号が制御部に入力されること
で、制御部の出力信号により強酸化水を生成するための
電解質が添加されたことを報知するための報知手段を設
けるものである。また、請求項5記載の発明は、請求項
1記載の発明において、識別検知手段により強酸化水を
生成するための電解質の識別検知信号が制御部に入力さ
れることで、強酸化水生成モード以外の電解水生成モー
ドを受付不能となるように制御する制御部を設けるもの
である。
【0019】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項5記載の発明において、浄水モードや各種電解水を生
成するモードを選択するための選択スイッチを新たにオ
ンする迄前回の運転モードを表示する選択ランプが点灯
するように制御されるものであって、識別検知手段によ
り強酸化水を生成するための電解質の識別検知信号が制
御部に入力され、その後に強酸化水を生成するための選
択スイッチを操作するまでの間、前回の運転モードを表
示する選択ランプを消灯するように制御する制御部を設
けるものである。
【0020】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1記載の発明において、識別検知手段により強酸化水
を生成するための電解質の識別検知信号が制御部に入力
されることで、制御部からの出力信号により強酸化水を
下方吐水に自動的に切り換える流路切換弁を設けるもの
である。これら請求項4、請求項5、請求項6、請求項
7記載の発明によれば、強酸化水を生成するための電解
質が供給された場合には、報知手段により強酸化水を生
成するための電解質が添加されたことを報知して、使用
者に注意を促す。また、識別検知手段により強酸化水を
生成するための電解質の識別検知信号が制御部に入力さ
れることで、強酸化水生成モード以外の電解水生成モー
ドを受付不能となるように制御して、モードに適さない
電解質が添加された場合の誤生成を防止する。また、識
別検知手段により強酸化水を生成するための電解質の識
別検知信号が制御部に入力され、その後に強酸化水を生
成するための選択スイッチを操作するまでの間、前回の
運転モードを表示するモード選択ランプを消灯するよう
に制御する制御部を設けることで、該モード選択ランプ
が消灯することで、使用者に強酸化水生成モード以外の
モードを受け付けない状態であることが判るものであ
る。また、識別検知手段により強酸化水を生成するため
の電解質の識別検知信号が制御部に入力されることで、
制御部からの出力信号により強酸化水を下方吐水に自動
的に切り換える流路切換弁を設けることで、簡単な構成
で強酸化水の流路を切り換えて誤飲を防止できることに
なる。
【0021】また、請求項8記載の発明は、電解隔膜を
介して形成した一対の電極室にそれぞれ水を流入させ各
電極室に設けた電極間に電圧を印加して水を電解するこ
とにより、一方の電極室においてアルカリ性水を生成す
るとともに他方の電極室において酸性水を生成し、アル
カリ性水と酸性水との電解水を各電極室にそれぞれ設け
た流出口から各別に流出させる電解水生成装置におい
て、強酸化水を生成する為の電解質を添加した後、その
モードを生成するための選択スイッチを選択する前に通
水動作を行った場合、無電解であることを知らせるため
の報知手段を設けたものである。
【0022】この構成によれば、強酸化水生成モードを
生成するための選択スイッチを操作せずに通水動作を行
ったことを即座に知らせることができ、添加した強酸化
水を生成する為の電解質の無駄な溶出を抑えることがで
きる。また、請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明において、強酸化水を生成する為の電解質を添
加した後、そのモードを生成する為に選択する選択スイ
ッチは、通水中、排水中、逆電洗浄中、及び一定通水後
は受け付け不可能となるようにした。
【0023】この構成によれば、強酸化水を生成するた
めの電解質を添加した後、そのモードを生成する為に選
択する選択スイッチは、通水中、排水中、逆電洗浄中受
け付け不可能なので、安定した強酸化水を生成すること
ができるようになる。更に、安定した強酸化水が生成で
きなくなった後や、強酸化水生成モードを一定量通水し
た後、止水した場合も、前記選択スイッチを受け付けな
くしたことで、添加した強酸化水を生成するための電解
質の量が著しく減少し、この後生成不可能となることを
知らしめることができるようになる。
【0024】また、請求項10記載の発明は、電解隔膜
を介して形成した一対の電極室にそれぞれ水を流入させ
各電極室に設けた電極間に電圧を印加して水を電解する
ことにより、一方の電極室においてアルカリ性水を生成
するとともに他方の電極室において酸性水を生成し、ア
ルカリ性水と酸性水との電解水を各電極室にそれぞれ設
けた流出口から各別に流出させる電解水生成装置におい
て、強酸化水を生成する為の電解質を添加し、その電解
水を生成した後、前記電解質以外の電解質を添加、もし
くは無添加の状態にした場合、前回の電解質又は/及び
その電解水が残存していることを報知する報知手段を設
けるものである。
【0025】この構成によれば、強酸化水を生成するた
めの電解質又は/及びその電解水が電解槽に残存してい
ることを知らせることができるので、誤飲防止になる。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明
において、強酸化水を生成する為の電解質を添加し、そ
の電解質を生成した後、前記電解質以外の電解質を添
加、もしくは無添加の状態にし、前回の電解質又は/及
びその電解水が残存している状態で通水動作を行った場
合、一定量又は一定時間の通水が完了するまでモード選
択ができないように制御する制御部を設けるものであ
る。
【0026】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の発明において、通水動作を行った場合、一定量
又は一定時間の通水が完了するまで、飲用不可であるこ
とを知らしめる報知手段を設けるものである。この請求
項11、請求項12記載の発明によれば、強酸化水を生
成するための電解質又は/及びその電解水が残存してい
る状態で通水動作を行った場合に、一定量又は一定時間
の通水が完了して強酸化水が無くなるまでモード選択が
できず、強酸化水を誤飲することがなく、また、飲用不
可であることを報せることができるものである。
【0027】また、請求項13記載の発明は、請求項1
1記載の発明において、電解水のpH値又は/及び酸化
還元電位を測定する水質測定センサを備えると共に通水
動作を行った場合、一定量の通水が完了するまでの時間
を利用して電解を行い、強酸化水以外の電解水をセンサ
部に通水することによりセンサ部の洗浄を行うように制
御する制御部を設けるものである。
【0028】また、請求項14記載の発明は、請求項1
3記載の発明において、通水動作中の電解モードは浄水
吐水モード、酸性水吐水モード、アルカリ水吐水モード
の順番であること、又は酸性水吐水モードの後にアルカ
リ水吐水モードの電解となること、又はアルカリ水吐水
モードが必ず入っているものである。この請求項13、
請求項14記載の発明によれば、水質測定センサを具備
した電解水生成装置において、その水質測定センサが、
白金のような不反応用金属電極を用いた酸化還元電位セ
ンサである場合でも、水道水や電解水のようなイオン濃
度の低い溶液の酸化還元電位を、簡便で安全な洗浄方法
により白金電極を更新して精度を確保することができる
ことになる。
【0029】また、請求項15記載の発明は、請求項1
3記載の発明において、通水動作中に止水された場合、
その時点での通水量と電解モードを記憶し、その後の再
通水で前回の通水の続きの電解を行い、前回の通水量と
の和が一定量に達すると、電解が解除されるように制御
する制御部を設けてある。この構成によれば、前記電解
モード中に止水されても前記電解モードを確実に実施し
て白金電極を更新して精度を確保することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本実施形態の電解水生成装置は、
従来の技術において説明した各種の電解水を生成するこ
とができるようにしてアルカリイオン整水器および強酸
化水生成装置の機能を併せ持つようにしたものである。
基本的には従来のアルカリイオン整水器ないし強酸化水
生成装置と同様の構成を有しており、電解槽10および
浄水装置20を備え、水道水などの原水が浄水装置20
に通水されて浄化され、浄水装置20から流出する浄水
が電解槽10において電解され、アルカリ性水と酸性水
とを連続的に生成するものである。ここでは原水を水道
水としており、カラン60に取り付けた水路切換装置6
1を通して浄水装置20に水道水が導かれる。水路切換
装置61は2つのポート62,63を備え、切換レバー
64の操作により水道水をそのまま吐出させる状態と浄
水装置20に導く状態とを切り替えることができるよう
になっている。
【0031】また、電解槽10で生成された電解水の流
出経路にはアルカリ性水の水質を電気的に測定する水質
測定装置30が配置されている。水質測定装置30とし
ては電気化学的原理によりpH、酸化還元電位、特定の
イオンのイオン濃度を測定するものや電気伝導率を測定
するものを用いることができる。ここでは、水質測定装
置30としてpHセンサ31と、酸化還元電位センサ3
2とを備えるものを用いる。
【0032】浄水装置20への原水の流路上には、サー
ミスタよりなる温度センサ21と、定流量弁22とが配
置される。温度センサ21は流入する原水の温度を検出
し、所定温度以上の湯が通水されたときには後述する制
御部を介して音響的に警報を発するようにしてある。ま
た、定流量弁22は過剰な水圧が浄水装置20以降の水
路に作用するのを防止するために設けてある。浄水装置
20は、活性炭(抗菌処理されている)からなる濾材と
中空糸膜からなる濾材とを収めたカートリッジを内部に
備え、カートリッジの交換によって濾材を交換すること
ができるように構成されている。
【0033】電解槽10はその内部に、電解隔膜11に
囲まれた第1の電極室12Aと、電解隔膜11の外側で
ある第2の電極室12Bとを備え、各電極室12A,1
2B内にはそれぞれ電極13A,13Bが配置される。
また、各電極室12A,12Bは下端部にそれぞれ流入
口14A,14Bを備え、また上端部にそれぞれ流出口
15A,15Bを備える。流入口14Aおよび流出口1
5Aは流入口14Bおよび流出口15Bよりも開口面積
が小さく形成され、電極室12Bに流入する流量と電極
室12Aに流入する流量との割合が1:3ないし1:4
程度になるようにしてある。かつまた、電極室12A,
12Bの容積も電極室12Aのほうが電極室12Bより
も小さく形成してある。これは、各電極室12A,12
Bにおいて生成される電解水の濃度に差をもたせるため
である。
【0034】浄水装置20と電解槽10との間の流路上
には流量センサ23と電解質供給装置40とが配置され
る。電解質供給装置40の内部の流路については後述す
るが、電解質供給装置40の内部で2系統に分流され、
その一方は流入口14Aより第1の電極室12Aに導入
され、他方は流入口14Bより第2の電極室12Bに導
入される。また、流入口14Bへの流路は電磁弁である
排水弁24を通して吐出管53に接続されている。つま
り、吐出管53は基本的には使用に供されることのない
不要な水を廃棄する目的で設けられている(必要があれ
ば使用してもよい)。
【0035】電解槽10の流出口15A,15Bは、流
路切換弁54を通して流出管53および水質測定装置3
0に接続され、流出口15Bを流出管53に接続すると
ともに流出口15Aを水質測定装置30に接続する状態
と、流出口15Bを水質測定装置30に接続するととも
に流出口15Aを流出管53に接続する状態とを切り換
える。水質測定装置30は流路切換弁55を介して吐出
管51,52に接続され、水質測定装置30を通った電
解水はいずれかの吐出管51,52から選択的に吐出さ
れる。流路切換弁54,55は電磁切換弁もしくはモー
タ式切換弁により構成される。流路切換弁54,55は
連動するように制御される。すなわち、図1のように流
路切換弁54により流出口15Aと吐出管53とを連通
させるときには、流路切換弁55は流出口15Bと吐出
管51とを連通させる。また、流路切換弁54により流
出口15Bと吐出管53とを連通させるときには、流路
切換弁55は流出口15Aと吐出管52とを連通させ
る。つまり、流路切換弁54,55の動作にかかわらず
吐出管53からは必ず電解水が吐出され、吐出管51と
吐出管52とはいずれか一方のみから電解水が選択的に
吐出されるのである。
【0036】上述したサーミスタ21から流路切換弁5
4,55までの流路上の部材はハウジング1に収納さ
れ、ハウジング1からは3本の吐出管51〜53が引き
出される。ここに、吐出管51にはフレキシブルパイプ
を用いる。また、カラン60からの原水を取り込むため
のホースもハウジング1から引き出される。ところで、
水質測定装置30は上述のようにpHセンサ31と酸化
還元電位センサ32とを備えるものであり、図3に示す
ように、pHセンサ31は、塩化カリウムの飽和水溶液
に銀−塩化銀電極を浸漬した比較電極33と、特殊ガラ
ス電極に塩化カリウムの飽和水溶液を満たした作用電極
34と、液絡部35とを備えるものであり、センサ本体
36に設けた流路37に作用電極34および液絡部35
を臨ませることにより流路を通過する水の水素イオン濃
度に比例した電圧が比較電極33と作用電極34との間
に起電力として発生するようになっている。この起電力
は適宜増幅率の増幅器を用いて増幅されることによりp
H値に応じた0〜5Vの電圧に変換され、A/D変換が
施された後に後述する制御部に入力される。
【0037】また、酸化還元電位センサ32は、白金の
ような不溶性電極をガラスに封入した作用電極38を備
え、作用電極38をハウジング36内の流路37に臨ま
せてある。酸化還元電位センサ32の比較電極はpHセ
ンサ31の比較電極33を共用して用いており、比較電
極33と作用電極38との間の相対電位差を酸化還元電
位として検出する。検出された電位差は適宜増幅率の増
幅器により増幅され酸化還元電位に応じた0〜5Vの範
囲の電圧に変換され、pHセンサ31と同様にA/D変
換が施された後に後述する制御部に入力される。
【0038】電解質供給装置40は、図4に示すよう
に、電解質43を入れた非金属材料よりなる筒状の容器
42a,42bをジャケット41内に装着する構成を有
している。本実施形態ではアルカリイオン整水器と強酸
化水生成装置との両方の機能を有するから、どちらの機
能として用いるかに応じて電解質43の種類が選択され
る。つまり、飲用であるアルカリイオン水や洗顔用など
の酸性イオン水を生成するときには電解質43として乳
酸カルシウムなどを用い、強酸性水や強酸化水を生成す
る際には電解質43として塩化ナトリウムなどを用い
る。そこで、電解質43の種類に応じて形状の異なる容
器42a,42bをジャケット41に収納し、容器42
a,42bに応じてジャケット41の中での流路が変更
されるようにしてある。
【0039】具体的に説明すると、ジャケット41は水
の流入する1本の導入路管41aと2本の排出路管41
b,41cとを備え、導入路管41aと一方の排出路管
41bとの間はバイパス路管41dを通して連通してい
る。一方、アルカリイオン水を生成する際に用いる容器
42aは、図5(a)のように両排出管路41b,41
cにそれぞれ連通する開口44a,44bが形成されて
いる。また、強酸化水を生成する際に用いる容器42b
は、図5(b)のように両排出路管41b,41cにそ
れぞれ連通する開口44a,44bに加えて底壁の中央
部から延長された導入筒44cを備える。導入筒44c
は導入路管41aに挿入したときに先端部がバイパス路
管41dを閉塞する長さを有する。
【0040】したがって、アルカリイオン水、酸性イオ
ン水、強酸性水などを生成する際には、図4(a)のよ
うに容器42aをジャケット41に装着する。この状態
では、流量センサ23を通り導入路41aからジャケッ
ト41に導入された浄水はバイパス路管41dを通して
排出路管41bに送られるとともに、バイパス路管41
dを通して容器42aに送られたのち排出路管41cか
ら排出される。すなわち、排出路管41bに連通する電
解槽10の流入口14Bに導かれるとともに、電解質4
3を通り排出路41cを通って電解槽10の流入口14
Aに導かれる。つまり、この状態においては、電解槽1
0の流入口14Aには電解質43を通した水が導入さ
れ、流入口14Bには電解質43を通らない水が導入さ
れることになる。
【0041】一方、強酸化水を生成する際には、図4
(b)のように容器42bをジャケット41に装着す
る。このとき、導入筒44cによってバイパス路管41
dが閉塞されるから、導入路管41aからジャケット4
1に流入する水はバイパス路管41dへの流入が禁止さ
れて導入筒44cを通して容器42bに直接導入され、
その後、排出路管41bおよび排出路管41cに分流さ
れることになる。つまり、排出路管41bに接続された
電解槽10の流入口14Bと、排出路管41cに接続さ
れた電解槽10の流入口14Aとにはそれぞれ容器42
b内の電解質43に接触した水が導入される。
【0042】ここにおいて、ジャケット41の外側面に
は検知手段となる高周波発振型の近接スイッチ45が取
り付けられており、容器42bには識別手段となる帯状
に形成した検出用金属片46が取り付けられている。し
かして、容器42bをジャケット41に装着すれば、近
接スイッチ45において容器42bの装着が検出される
から、検出用金属片46を識別手段として容器42a,
42bの種別を識別させることができる。したがって、
近接スイッチ45の出力を後述する制御部に与えること
により、アルカリイオン水、酸性イオン水、強酸性水な
どを生成する状態か、強酸化水を生成する状態かを制御
部に指示することができる。このため、本実施形態にお
いては、識別手段である検出用金属片46と検知手段で
ある近接スイッチ45とで電解質の種類を識別して検知
信号を制御部に送る識別検知手段が構成してある。
【0043】近接スイッチ45は、周知のものであっ
て、たとえば図6に示すように、検出コイル45aに対
して高周波発振回路45bから高周波電流を与え、金属
物体Xが接近したときに生じる検出コイル45aのイン
ピーダンス変化を高周波発振回路45bの発振出力の変
化により検出するものが知られている。すなわち、金属
物体Xが近接すれば、高周波発振回路45bは発振を停
止するから、高周波発振回路45bの出力を検波回路4
5cで検波し波形成形回路45dで波形成形することに
より、高周波発振回路45bの発振の有無に応じた信号
を波形成形回路45dから出力し、これを外部回路を駆
動するための出力回路45eを通して取り出すのであ
る。
【0044】容器42a,42bの種別を識別する手段
(つまり電解質の種類を識別検知する識別検知手段)と
しては、近接スイッチ45に代えて磁気センサ(リード
スイッチやホール素子)を設け、検出用金属片46に代
えて永久磁石を設けてもよい。また、マイクロスイッチ
のような機械的スイッチを用いて容器42a、42bの
種別を判別するようにしてもよい。
【0045】ところで、この近接スイッチ45からの出
力信号は、図7(a)、図8に示す制御部により制御さ
れる。この制御部は、1チップマイクロコンピュータ
(以下、マイコンという)71を用いて構成される。マ
イコン71には操作表示部72が接続され、操作表示部
72は図7(b)に示すように、電源スイッチのほか、
アルカリ性水、酸性水の生成の選択やpHの調整などの
各種操作を行なうためのスイッチ群72aと、液晶表示
器72b1および発光ダイオードよりなるランプ群を備
えた表示部72bとを備える。
【0046】図7(b)に示すように、スイッチ群72
aの中には電源スイッチ72a1、アルカリイオン水生
成モード用のスイッチ72a3、酸性水生成モード用兼
強酸性水生成モード用のスイッチ72a5、浄水モード
用のスイッチ72a4、強酸化水生成モード用のスイッ
チ72a2等が設けてある。表示部72bとしては上記
アルカリイオン水生成モード用のスイッチ72a3、酸
性水生成モード用兼強酸性水生成モード用のスイッチ7
2a5、浄水モード用のスイッチ72a4、強酸化水生
成モード用のスイッチ72a2に対応して発光ダイオー
ドにより構成した選択ランプが設けてある。すなわち、
実施形態においてはアルカリイオン水生成モード用のス
イッチ72a3は1回操作する場合、2回操作する場
合、3回操作する場合、4回操作する場合でそれぞれ4
種類のアルカリイオン水を選択して生成できるようにな
っており、このアルカリイオン水生成モード用のスイッ
チ72a3の4段階の操作に対応して4つのアルカリイ
オン水生成用の選択ランプ72b7、72b6、72b
5、72b4が設けてあり、アルカリイオン水生成モー
ド用のスイッチ72a3の各操作段階に応じてそのいず
れかに対応したアルカリイオン水生成用の選択ランプ7
2b7、72b6、72b5、72b4のいずれかが点
灯して目的とする段階のアルカリイオン水生成モードで
あることを知らせるようになっている。また、酸性水生
成モード用兼強酸性水生成モード用のスイッチ72a5
に対応して酸性水生成モード用の選択ランプ72b9と
強酸性水生成モード用の選択ランプ72b10とが設け
てあり、酸性水生成モード用兼強酸性水生成モード用の
スイッチ72a5を1回操作すると酸性水生成モード用
の選択ランプ72b9が点灯し、2回操作すると酸性水
生成モード用兼強酸性水生成モード用のスイッチ72b
10が点灯するようになっていて、それぞれ酸性水生成
モード又は強酸性水生成モードであることを知らせるよ
うになっている。また、浄水モード用のスイッチ72a
4に対応して浄水モード用の選択ランプ72b8が設け
てあり、浄水モード用のスイッチ72a4をオンに操作
した場合に浄水モード用の選択ランプ72b8が点灯し
て、浄水モードであることを知らせるようになってい
る。また、強酸化水生成モード用のスイッチ72a2に
対応して強酸化水生成モード用の選択ランプ72b3が
設けてあり、強酸化水生成モード用のスイッチ72a2
をオンに操作した場合強酸化水生成モード用の選択ラン
プ72b3が点灯して、強酸化水生成モードであること
を知らせるようになっている。なお図7(b)中72b
2は電源スイッチ72a1がオンの時に点灯し、オフの
時消灯するランプである。
【0047】また、図7(b)に示すように、液晶表示
器72b1には添加した電解質の種類に応じて表れる表
示部分を備え、近接スイッチ45からの出力信号がマイ
コン71に送られると、液晶表示器72b1に電解質の
種類に応じた表示が表れる。ここで、本実施形態におい
ては、強酸化水生成用の電解質を識別検知手段により識
別検知した場合にのみ液晶表示器72b1にその旨の表
示(図7(b)のように食塩添加中という表示)がなさ
れるようになっており、強酸化水生成用以外の電解質を
識別検知手段で識別検知した場合には液晶表示器72b
1に何も表示されないようになっており、このことによ
り、電解質の種類が何も表示されない状態では強酸化水
生成用の電解質以外の電解質を添加している場合か、あ
るいは無添加の場合であるかのいずれかであることが知
られるようになっている。
【0048】そして、強酸化水を生成するための電解質
を識別検知手段により識別検知した場合(つまり、近接
スイッチ45により強酸化水生成用の電解質を入れた容
器42bを検知した場合)には近接スイッチ45からの
出力信号がマイコン71に送られると、強酸化水を生成
するための電解質を検知したことが報知手段である液晶
表示器72b1により表示され(実施形態においては、
電解質として食塩を添加した時には、食塩添加中という
文字が液晶表示器72b1に表れ)、同時に流路切換弁
54、55が切り換えられ、図2のような流路となる。
また、識別検知手段により強酸化水を生成するための電
解質の識別検知信号が制御部に入力された場合には、強
酸化水生成モード以外の電解水生成モードを受付不能と
なるように制御部により制御される(つまり、強酸化水
生成モード用のスイッチ72a2以外の他のモードのス
イッチは受付不能となる)ものである。
【0049】ここで、浄水モードや各種電解水を生成す
るモードを選択するための選択スイッチを新たにオンす
る迄は前回の運転モードを表示する選択ランプが点灯す
るように制御部により制御されるようになっているが、
しかしながら、識別検知手段により強酸化水を生成する
ための電解質の識別検知信号が制御部に入力された場合
のみは、その後に強酸化水を生成するための選択スイッ
チを操作するまでの間、前回の運転モードを表示する選
択ランプを消灯するように制御されるようになってい
る。また、すでに述べたように識別検知手段により強酸
化水を生成するための電解質の識別検知信号が制御部に
入力された場合液晶表示器72b1に当該電解質が添加
されたことを報知するようになっているが、この場合、
ブザーその他の音、あるいは音声で報知するようにして
もよい。
【0050】上述のように、識別検知手段により強酸化
水を生成するための電解質の識別検知信号が制御部に入
力されると、流路切換弁54、55が切り換えられ、図
2のような流路となり、また、強酸化水生成モード用の
スイッチ72a2以外の他のモードのスイッチ、すなわ
ち、アルカリイオン水生成モード用のスイッチ72a
3、酸性水生成モード用兼強酸性水生成モード用のスイ
ッチ72a5、浄水モード用のスイッチ72a4がいず
れも受付けられないように制御部により制御されるよう
になっていると共に、前回の運転モードを表示する選択
ランプも消灯し、更に、強酸化水生成用の電解質が添加
されたことを報知手段により報知するので、強酸化水生
成用の電解質が添加されたことが使用者に判り、また、
強酸化水生成モード以外のモードを受け付けないことで
モードに適さない電解質が添加された場合の誤生成を防
止することができ、また、食塩水が飲用側の上方吐水と
して出てくることはなく、飲用側のスイッチは受け付け
ないので誤って強酸化水や食塩入りの電解水を飲むこと
はない。
【0051】ところで、本発明においては、上記のよう
に識別検知手段により強酸化水を生成するための電解質
の識別検知信号が制御部に入力されると、強酸化水生成
モード用のスイッチ72a2以外の他のモードのスイッ
チは受付けないようになっているが、逆に強酸化水生成
用の電解質以外の電解質を添加した場合や、電解質を添
加しなかった場合(無添加の場合)には識別検知手段に
より識別検知されて制御部に出力され、この場合にはス
イッチ群72aのうち強酸化水生成モード用のスイッチ
72a2は受付けず、他のスイッチであるアルカリイオ
ン水生成モード用のスイッチ72a3、酸性水生成モー
ド用兼強酸性水生成モード用のスイッチ72a5、浄水
モード用のスイッチ72a4を受付けることができるよ
うに制御部により制御されるものである。
【0052】また、電解槽10に設けた各電極13A、
13Bに印加する電圧の極性や大きさも、マイコン71
により制御される。この場合、すでに述べたように、強
酸化水を生成する電解質を添加した場合のみは、該添加
を識別検出手段で検出することで自動的に流路切換弁5
4、55の切換えを行い、その後、強酸化水を生成モー
ド用のスイッチ72a2を操作した時に、電極13A、
13Bへの印加電圧の大きさや極性を制御するものであ
り、他の電解質を添加した場合は、強酸化水生成モード
以外の他の種々のモード(アルカリイオン水生成モー
ド、酸性水生成モード、強酸性水生成モード、浄水モー
ド)のうち、任意のモード用のスイッチを操作した時、
操作したモードに対応して電極13A、13Bへの印加
電圧の大きさや極性、流路切換弁54、55の切換、排
水弁24の開閉などを制御するものである。
【0053】また、上述した水質測定装置30と流量セ
ンサ23からの出力によっても、各電極13A、13B
に印加する電圧の極性や大きさや、流路切換弁54、5
5の切換、排水弁24の開閉などが制御される。すなわ
ち、マイコン71に設けた比較部71aにおいて、水質
測定装置30により測定したpHをあらかじめ設定した
設定値と比較し、PWM制御を行なうスイッチング電源
73をフィードバック制御することにより、pHが目標
値に一致するように電極13A,13Bに印加する電圧
を調節する。また、電極13A,13Bへの印加電圧の
極性はリレー接点r1 ,r2 により切り換えられる。
【0054】次に、電極13A,13Bの間の印加電圧
をフィードバック制御することによりpHを目標値に保
つように制御する手順について概説する。本実施形態に
おいては、電極13A,13Bに印加する電圧Vmがp
Hの目標値pHMに対応して設定してあり、目標値pH
Mを設定して通電すると図9のように、電極13A,1
3Bの印加電圧はまずVmに設定される。その後、pH
がほぼ安定するまで(2秒間の変動値が±0.1pHに
なるまで)電極13A,13Bの印加電圧はVmに保た
れる。こうしてpHが安定状態になると、この時点での
pH(=pHA)と目標値pHMとの偏差ΔpHを求め
(実際にはpHセンサ31の出力電圧の差を用いる)、
図9に示すような特性曲線に基づいて、電圧Vmに対応
するpH値から偏差ΔpHだけpH値をずらしたときの
印加電圧Vn(=Vm−ΔV)を求め、この電圧Vnを
電極13A,13B間に印加する。このような制御を偏
差ΔpHが±0.2pH以内になるまで繰り返し、以後
はその電圧を維持する。
【0055】上述のように偏差ΔpHが±0.2pH以
内になった後でも流量の変動などの外乱によってpHが
変動するから、偏差ΔpHが目標値pHMに対して±
0.2pHの範囲を逸脱したときには、上記処理を行な
い、偏差ΔpHに応じた印加電圧を求めて偏差ΔpHが
±0.2pH以内に納まるまで制御を繰り返す。このよ
うな手順でフィードバック制御を行なえば、図9に示す
pH値の変化からも推察されるようにオーバーシュート
が少なくなり、pHが短時間で目標値pHMに収束す
る。とくに、偏差ΔpHを上述のようにpH値が安定し
た時点で求めているから、外乱が入らなければ偏差Δp
Hに基づく印加電圧の補正は1回程度で済んでしまうこ
とになり、この点からも目標値pHMに短時間で収束さ
せることができるのである。
【0056】さらに、目標値pHMが異なる場合、つま
りアルカリイオン水、酸性イオン水、強酸性水ないし強
酸化水を得る場合とでは、それぞれの電解時における副
反応(たとえば塩素イオンの酸化反応など)が異なり反
応時間に差があるから、目標値pHM(ここでは、アル
カリイオン水、酸性イオン水、強塩基水および強酸化水
をそれぞれ生成する各状態)ごとに最適な特性曲線を用
意しておき、各状態に応じて対応する特性曲線を用いて
フィードバック制御する。ちなみに、図10に示す曲線
イがアルカリイオン水用、ロが酸性イオン水用、ハが強
酸化水および強塩基水用である。
【0057】上述のように特性曲線を選択することによ
り、目標値pHMの変化に対するpHの立ち上がり特性
を適正に制御することになり、目標値pHMがどのよう
な値であっても、吐出する電解水のpH値を目標値pH
Mに迅速に収束させることができる。なお、上記した特
性曲線イ、ロ、ハは、次式で近似的に表すことができ
る。 VpHv=A+B loge V ただし、VpHはpHセンサ31の出力電圧、Vは電極
13A,13Bに印加する電圧、A,Bは各状態毎に設
定される定数である。
【0058】また、変動が±0.1pH以内となる安定
状態が10秒以上継続するときには、その電圧値とpH
値とをマイコン71に付設したメモリ74に格納する。
メモリ74に格納した値は、止水後に再び通水されたと
きに参照され、メモリ74に格納されている電圧値が電
極13A,13Bにただちに印加される。この制御によ
り通水を再開した後の目標値pHMへの収束時間がより
短縮される。メモリ74の内容は上述した条件が満たさ
れるたびに書き換えられる。また、メモリ74の内容を
書き換える代わりに、目標値pHMごとに設定してある
電圧値を書き換えるようにしてもよい。
【0059】ところで、止水後に逆電洗浄処理が終了し
た後には電解槽10内の水は排水されているから、この
状態から通水を開始しても電解槽10に水が満たされて
さらにpHセンサ31に至るまでには時間遅れがある。
また、目標値pHMを通水途中で変更したときにも電解
槽10内の水がある程度入れ替わるまでに時間がかか
る。したがって、通水の開始時点や目標値pHMの変更
時点の直後ではpHセンサ31の出力に変化が生じな
い。このような時間帯は不感帯(図9にKで示す領域)
と呼ばれる。しかして、不感帯Kにおいて上記制御を行
なうと、電極13A,13Bに印加した電圧に対応する
電解水がpHセンサ31に達していないにもかかわら
ず、pHセンサ31の出力値が安定する可能性があり、
このような状態で偏差ΔpHが求められると、不適切な
電圧値に設定される可能性がある。このような不都合を
回避するために、フィードバック制御に際しては以下の
不感帯処理を行なう。
【0060】すなわち、止水状態から通水を開始した場
合は、図11に示すように、通水を開始した時点から目
標値pHMに対応した電圧Vmを電極13A,13Bに
印加するととともにpHセンサ31の出力を表示する。
ただし、通水の開始から所定時間T1(たとえば15
秒)が経過するまでは、フィードバック制御は行なわず
に電圧Vmを維持する。時間T1が経過した後にpHが
目標値pHMの方向に0.2変化すれば不感帯を脱出し
たと判断し、以後は上述したフィードバック制御を開始
する。
【0061】また、通水途中で目標値pHMを変更した
場合は、変更された新たな目標値pHMに対応する電圧
Vmnを電極13A,13Bに印加するとともにpHセ
ンサ31の出力を表示する。ただし、目標値pHMの変
更から所定時間T2(たとえば3秒)が経過するまで
は、フィードバック制御は行なわずに電圧Vmnを維持
する。時間T2が経過した後にpHが目標値pHMの方
向に0.2変化すれば不感帯を脱出したと判断し、以後
は上述したフィードバック制御を開始する。要するに、
止水状態から通水状態に移行した場合と、通水途中で目
標値pHMを変更した場合とは、不感帯として設定する
時間が異なるのみであり、不感対処理の他の手順は同様
になる。
【0062】ところで、不感帯を脱出したか否かの判断
を、上述のようにpHが目標値pHMの方向に0.2だ
け変化したか否かで判断するだけでは、何らかの原因で
pHが0.2以上に変化しない場合にはフィードバック
制御が開始されないことになる。そこで、不感帯を強制
的に脱出させるための判断部を付加しておくことが望ま
しい。この種の判断部は、上述した時間T1,T2より
長時間の時限動作を行なうタイマを用いても実現するこ
とが可能であるが、本実施形態では電解槽10への流路
に通水された流量(たとえば、0.2リットル)により
判断している。つまり、流量センサ23により計測され
た流量が所定値に達すると不感帯を強制的に脱出させて
フィードバック制御を開始させるのである。この場合、
フィードバック制御が開始された後にはpHが安定する
か否かの判断を待たずに、フィードバック制御の開始時
点でのpHセンサ31での測定値を用いて偏差ΔpHを
求めればよい。
【0063】次に、各種の電解水を生成する動作を説明
する。アルカリイオン水を生成する際には、容器42a
に電解質43としてカルシウム剤を入れ、ジャケット4
1に装着する。ここで、アルカリイオン水生成モード用
のスイッチ72a4を押して操作してアルカリ性水の生
成を指示すると、流量センサ23で所定流量の通過が検
知された時点から電解槽10の電極13Aを陽極、電極
13Bを陰極とするように電圧が印加される。このと
き、図1のように、流路切換弁54は電極室12Aを吐
出管53に連通させ、流路切換弁55は電極室12Bか
ら流路切換弁54を通り水質測定装置30を通過した電
解水(アルカリイオン水)を吐出管51に導く。吐出管
51はハウジング1の上部から引き出されており、コッ
プに入れるなどして飲食用に使用されることになる。ま
た、電解質43であるカルシウム剤に乳酸カルシウムを
用いる場合に乳酸イオンが生じるが、酸性水とともに廃
棄されるから乳酸イオンを含む水を誤って飲むことを防
止できることになる。
【0064】一方、同条件で酸性水生成モード用兼強酸
性水生成モード用のスイッチ72a5を1回押す操作を
すると、スイッチ72aにより酸性水の生成を指示する
と、pHが5.0〜6.0である酸性イオン水を取り出
すことを指示したことになり、電極13A、13Bの印
加電圧が上記とは逆極性になる。このとき流路に変化は
なく、酸性イオン水が吐出管51から取り出され、強ア
ルカリ性水が吐出管53から吐出されることになる。こ
のような酸性イオン水は一般には洗顔などに用いるので
あるが、飲んだとしてもとくに支障はないから、洗顔な
どの目的で大量に使用するために吐出管51から吐出さ
せるほうが使い勝手がよいことになる。
【0065】まな板やふきんの殺菌などのためにpHが
3.0〜4.0程度の強酸性水を得ようとするときに
は、酸性水生成モード用兼強酸性水生成モード用のスイ
ッチ72a5を2回押す操作をして強酸性水生成モード
にする。このモードの場合、電解質43としてアルカリ
イオン水と同様のものを用いるが電極12A,12Bの
印加電圧が異なる。このように強酸性水の生成を選択す
ると、電極13Aを陽極、電極13Bを陰極として電解
が行なわれる。これはアルカリイオン水の生成時と同様
であるが、強酸性水を得るためにアルカリ性水も塩基性
が強くなるから、このアルカリ性水は飲用に適さなくな
る。そこで、強酸性水が得られる条件では制御部は図2
のように流路切換弁54を切り換えることにより電極室
12Bで生成された強アルカリ性水を吐出管53から吐
出させ、また流路切換弁55も切り換えることにより強
酸性水を吐出管52を通して排出させる。ここに、強酸
性水は汲み置いて使用することが多いからハウジング1
の下方に引き出された吐出管52から吐出することによ
り使いやすくなっている。また、この位置の吐出管52
から吐出させることにより誤飲を防止することにもつな
がる。ここで、吐出管52にはホースなどを用いること
により、飲用ではないことを一層効果的に示すことがで
きる。
【0066】なお、強酸性水を生成する際に、電極13
A,13Bに上述の極性で電圧を印加しているのは、電
極室12Aのほうが流量が少ないとともに容積が小さい
ことによってイオンの濃度を高めることができるからで
あって、電極室12Bで酸性水を生成する場合に比較す
るとpHを小さく(つまり酸性度を高める)するのが容
易になる。
【0067】ところで、強酸化水(あるいは強塩基水)
を生成する際には、電解質供給装置40に容器42bが
装着されるから、近接スイッチ45の出力に基づいて制
御部は強酸化水の生成が可能となるように流路切換弁5
4,55が自動的に切り換えられる。つまり、流路切換
弁54は電極室12Aを水質測定装置30を通して流路
切換弁55に連通させ、電極室12Bを吐出管53に連
通させる。また、流路切換弁55は流入する水を吐出管
52に導くように設定される。
【0068】上記のように強酸化水を生成するための電
解質42bを入れた容器42bを近接スイッチ45によ
り検出して制御部に出力した場合、すでに述べたよう
に、流路切換弁54、55が切り換えられ、図2のよう
な流路となり、また、強酸化水生成モード用のスイッチ
72a2以外の他のモードのスイッチ、すなわち、アル
カリイオン水生成モード用のスイッチ72a3、酸性水
生成モード用兼強酸性水生成モード用のスイッチ72a
5、浄水モード用のスイッチ72a4がいずれも受付け
られないように制御部により制御されるようになってい
ると共に、前回の運転モードを表示する選択ランプも消
灯し、更に、強酸化水生成用の電解質が添加されたこと
を報知手段により報知する。
【0069】しかして、上記のように容器42bが装着
された状態で強酸化水生成モード用のスイッチ72a2
を操作してオンにすると、強酸化水生成モード用の選択
ランプ72b3が点灯して強酸化水生成モードとなった
ことを表示すると共に、強酸化水の生成が指示され、強
酸性水を生成する場合と同様に、電極13Aを陽極、電
極13Bを陰極として電解を行なう。つまり、電解質4
3の種類は異なるが、強酸性水を生成する場合と同様に
動作する。このようにして強酸化水を吐出管52から吐
出させ、強塩基水を吐出管53から吐出させるのであ
り、いずれもハウジング1の下部から吐出されるから、
誤飲を防止することができる。
【0070】上述したように、容器42bが電解質供給
装置40に装着されなければ、強酸化水の生成を指示す
ることができないから、アルカリイオン水などを生成す
る際に用いる容器42aに強酸化水を生成する電解質
(塩化ナトリウム、塩化カリウムなど)を入れたとして
も強酸化水の生成を指示することができず、いわば安全
側に動作することになる。しかも、上述のように強酸化
水はハウジング1の下部から引き出されている吐出管5
2より吐出されるのであり、強酸化水を生成している状
態でも誤飲を防止することができる。
【0071】強酸化水は殺菌効果を高めるために、次亜
塩素酸の濃度を20〜30ppmに設定するのが望まし
いのであるが、次亜塩素酸は塩素ガスを発生し大量の塩
素ガスは健康上好ましくないから、塩素ガスの発生量は
健康に影響しないように制限しなければならない。そこ
で、強酸化水を生成するために用いる容器42bの容量
を制限することにより、1回当たりの強酸化水の生成量
に上限を設けている。具体的には容器42aは10g程
度の容量に制限してあり、一度に大量の塩素ガスが発生
するのを防止してある。ここに、容器42aには目盛り
を設けて、電解質43の投入量を制限するようにしても
よい。
【0072】また、制御部においても塩素ガスの発生を
抑制するようにしてある。つまり、強酸化水の生成時に
は、流量センサ23により検出される流量に基づいて強
酸化水の生成量の上限が1リットル程度になるように制
限してある。つまり、流量センサ23を通過する浄水の
量が3.5〜4リットル(強塩基水との生成量の比は
1:3〜1:4程度である)に達すると、制御部に設け
たブザー75を鳴動させることにより報知し、その後、
通水が継続していても所定時間後には電極13A,13
Bへの電圧の印加を停止させる。
【0073】さらに、塩素ガスの発生を抑制するため
に、水質測定装置30において強酸化水のpHを検出す
ることにより目標値(たとえば、pH=2.7)から逸
脱しないようにして次亜塩素酸の濃度を20〜30pp
mに保つように電極13A,13Bの印加電圧をフィー
ドバック制御している。ところで、本発明においては、
強酸化水を生成する為の電解質を添加した後、そのモー
ドを生成するための選択スイッチを選択する前に通水動
作を行った場合、無電解であることを報知手段により知
らせるようになっている。この報知に当たっては、液晶
表示器72b1で無電解であることを表示するようにし
ても良く、あるいはブザーその他の音、あるいは音声に
より無電解であることを報知するようにしてもよいもの
である。
【0074】又、強酸化水生成用の電解質43を添加し
た後、そのモードを生成する為の選択スイッチ72aは
通水中、排水中、逆電洗浄中、及び一定量通水後は受付
不可能としてあり、このようにすることで、安定した強
酸化水を生成することができるようにしている。更に、
安定した電解水が生成できなくなった後や、強酸化水モ
ードで一定量通水後、止水した場合も前記強酸化水生成
用の選択スイッチ72aを受付けないようにしてある。
このことで、添加した強酸化水生成用の電解質43の量
が著しく減少し、この後、生成不能となることを知らし
め、一回の生成量の限界を越えた場合は再び強酸化水が
生成できないようにしてある。尚、強酸化水生成後に容
器42bを電解質供給装置から抜いたという検知信号が
検知手段45からマイコン71に送られると、表示部7
2bに電解質43又は/及びその電解水が残存している
ことを警告する表示が表れ、この表示が表れた後は強酸
化水生成用の電解質43を容器42bに入れたという検
知信号が検知手段45からマイコン71に送られても、
強酸化水生成用の選択スイッチ72aは受付けないよう
に制御されるものである。。
【0075】以上のような対策を施すことにより、2.
5m3 程度の狭い場所で使用した場合でも周囲空気中の
塩素ガスの濃度は1ppm程度に抑えることができた。
つまり、労働安全衛生法による塩素ガス濃度の許容値で
ある1ppmを2.5m3 程度の狭い空間でも達成でき
ることになる。ところで、強酸化水を生成する為の電解
質を添加し、その電解水を生成した後、前記電解質以外
の電解質を添加、もしくは無添加の状態にした場合(つ
まり、実施形態においては、強酸化水を生成する為の電
解質を入れた容器42bを電解質供給装置から抜いた場
合)、強酸化水生成後に容器42bを電解質供給装置か
ら抜いたという検知信号が検知手段45からマイコン7
1に送られ、表示部72bに電解質43又は/及びその
電解質が残存していることを警告する表示が表れ、この
状態で通水動作を行った場合、一定量又は一定時間の通
水が完了する迄すべてのモード選択用のスイッチ72a
2、72a3、72a4、72a5を受付けないように
なっており、また、この状態では表示部72bに飲用不
可である警告を促する表示が表れ、ブザー75を鳴動さ
せることにより警告を行うようになっている。このこと
により電解質43/及びその電解質が混入した水を誤飲
用することが防止できるものである。
【0076】ところで、電解水のpH値又は/及び酸化
還元電位を測定する水質測定装置30は強酸化水生成
後、測定精度が劣化しており、この状態でアルカリイオ
ン水を測定しても正確に測定できない。これは、強酸化
水生成時に現れる塩素ガスが水質測定装置30の電極表
面に付着することによって起こるものであり、この塩素
ガスの付着を解消し、アルカリイオン水を正確に測定す
るためには強酸化水以外の電解水を通水しておく必要が
ある。この電解水の通水動作を、電解質43/及びその
電解水の残存をなくすための排水中に内部的に行うこと
で、排水終了以降、アルカリ水を電解した場合も正確に
測定することができる。この通水動作中の電解モードは
浄水吐水モード、酸性水吐水モード、アルカリ水吐水モ
ードの順番で行うことが最も効果的であると考えられ
る。これは、強酸化水生成で付着した塩素ガスを浄水で
流すことである程度解消し、浄水通水後、残留している
塩素ガスは酸性水生成時にできる酸素ガスで置換するこ
とで、塩素ガスの付着をほぼ解消できる。この後、強ア
ルカリ水を通水することで、塩素ガスを水素ガスに置換
できる。この通水動作により、水質測定装置30が白金
のような不反応作用金属電極を用いた酸化還元電位セン
サである場合でも、水道水や電解水のようなイオン濃度
の低い溶液の酸化還元電位を、簡便で安全な洗浄方法に
より白金電極を更新し精度を確保することができるよう
になる。尚、この通水動作中の電解モードは酸性水吐水
モードの後アルカリ水吐水モードの電解を行うこと、又
はアルカリ水吐水モードに電解を必ず行うことでも水質
測定装置30の精度劣化はある程度解消できる。
【0077】また、この通水動作中に止水された場合、
その時点での通水量と電解モードを記憶し、その後の再
通水で前回の通水の続きの電解を行い、前回の通水量と
の和が一定量に達すると、電解が解除されるようにした
ので、前記電解モード中に止水されても前記電解モード
は確実に実施することができるものである。なお、カラ
ン60を閉止したり、水路切換装置61により流路を切
り換えたりすれば電解水生成装置への原水の供給は停止
するから、制御部は流量センサ23の出力に基づいて止
水を検知する。止水が検知されると、電極13A,13
Bには電解中とは逆極性の電圧を短時間だけ印加し、電
極13A,13Bに付着したスケールを除去する処理
(逆電洗浄処理)を行なう。逆電洗浄処理では、電極1
3A,13Bに逆極性の電圧を印加する状態を所定時間
継続させるのであるが、その終了直前に排水弁24を開
放することによりスケールを含む排水を吐出管53を通
して排水し、このことによって次回の電解水生成時には
スケールを含む排水が混入しないようにしてある。
【0078】このような逆電洗浄処理に際して電極13
A,13Bへの電圧印加時には電解槽10に水を滞留さ
せておくことが必要である。とくに、電解時の陽極側で
はpHが2程度の強酸性の酸化水が残留するから、炭酸
カルシウムや炭酸マグネシウムなどを含むスケールを溶
解させて容易に除去することが可能になる。このように
止水時において電解槽10に滞留させるためにはサイホ
ン現象による吐出管51〜53からの排水を防止するこ
とが必要になる。そこで、逆電洗浄処理の開始と同時
に、流路切換弁54,55を電解中とは異なる選択状態
に切り換えるようにし、慣性による水の流れを止め外気
を流路に取り込むことによってサイホン現象による排水
を防止できるようにしている。このようにして逆電洗浄
処理に際して電解槽10に水を滞留させておくことがで
き、十分な洗浄効果が得られるのである。
【0079】排水弁24を開放して排水する際には、大
気を取り込んで排水できるように図1の状態になるよう
に流路切換弁54,55の流路が選択される。このよう
にして吐出管51から大気が導入され、電解槽10から
迅速に排水することができるようになる。また、止水後
に短時間で再び通水するような使用がなされることは日
常的に行なわれることであって、このような場合に止水
のたびに逆電洗浄処理を行なうとすれば、逆電洗浄処理
の終了まで次回の通水を待たなければならないことにな
って使い勝手が悪くなる。そこで、逆電洗浄処理は止水
直後に開始するのではなく、止水から一定時間(たとえ
ば、30秒)を待ってから開始するようにしてある。こ
のことにより、上記一定時間内に通水が再開されたとき
には逆電洗浄処理を行なうことなくただちに通水が可能
になるのである。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明は、電解隔膜を介して形
成した一対の電極室にそれぞれ水を流入させ各電極室に
設けた電極間に電圧を印加して水を電解することによ
り、一方の電極室においてアルカリ性水を生成するとと
もに他方の電極室において酸性水を生成し、アルカリ性
水と酸性水との電解水を各電極室にそれぞれ設けた流出
口から各別に流出させる電解水生成装置において、通水
される水に電解質を添加する電解質供給装置と、添加す
る電解質の種類を識別する識別検知手段と、前記識別検
知手段によって強酸化水を生成するための電解質を識別
検知した場合の信号で流路を強酸化水用に切り換え制御
する制御部とを設けてあるので、アルカリイオン水を主
として使用に供するアルカリイオン整水器と、強酸化水
を主として使用に供する強酸化水生成器との両機能を併
せもたせることが可能になるだけでなく、強酸化水を生
成するための電解質を添加した際には、識別検知手段に
よりこれを検知して流路を自動的に切り換えることで、
強酸化水を誤飲することがないものである。
【0081】また、請求項2記載の発明は、識別検知手
段が、電解質を入れるための絶縁材料よりなる容器に取
付けた導体により形成された識別手段と、高周波型近接
スイッチである検知手段とで構成してあるので、検知手
段が容器に対して非接触で電解質の種類を識別検知する
ことができ、容器に取付けられていて水に触れやすい識
別手段は単に導体を用いることで電解に影響を与えたり
腐蝕させたりしないようにし、また検知手段は水に触れ
ないようにできるものである。
【0082】また、請求項3記載の発明は、識別検知手
段が、電解質を入れるための非磁性体よりなる容器に取
付けられた永久磁石と、磁気センサである検知手段とで
構成してあるので、検知手段が容器に対して非接触で電
解質の種類を識別検知することができ、容器に取付けら
れていて水に触れやすい識別手段は単に永久磁石を用い
ることで電解に影響を与えたり腐蝕させたりしないよう
にし、また検知手段は水に触れないようにできるもので
ある。
【0083】また、請求項4記載の発明は、識別検知手
段により強酸化水を生成するための電解質の識別検知信
号が制御部に入力されることで、制御部の出力信号によ
り強酸化水を生成するための電解質が添加されたことを
報知するための報知手段を設けてあるので、報知手段に
より強酸化水を生成するための電解質が添加されたこと
を報知して、使用者に注意を促することができて、強酸
化水を誤飲するのを防止することができる。
【0084】また、請求項5記載の発明は、識別検知手
段により強酸化水を生成するための電解質の識別検知信
号が制御部に入力されることで、強酸化水生成モード以
外の電解水生成モードを受付不能となるように制御する
制御部を設けてあるので、モードに適さない電解質が添
加された場合の誤生成を防止できるものである。また、
請求項6記載の発明は、浄水モードや各種電解水を生成
するモードを選択するための選択スイッチを新たにオン
する迄前回の運転モードを表示する選択ランプが点灯す
るように制御されるものにおいて、識別検知手段により
強酸化水を生成するための電解質の識別検知信号が制御
部に入力され、その後に強酸化水を生成するための選択
スイッチを操作するまでの間、前回の運転モードを表示
する選択ランプを消灯するように制御する制御部を設け
てあるので、モード選択ランプが消灯することで、使用
者に強酸化水生成モード以外のモードを受け付けない状
態であることが判るものである。
【0085】また、請求項7記載の発明にあっては、識
別検知手段により強酸化水を生成するための電解質の識
別検知信号が制御部に入力されることで、制御部からの
出力信号により強酸化水を下方吐水に自動的に切り換え
る流路切換弁を設けてあるので、簡単な構成で強酸化水
の流路を切り換えて誤飲を防止できるものである。ま
た、請求項8記載の発明にあっては、電解隔膜を介して
形成した一対の電極室にそれぞれ水を流入させ各電極室
に設けた電極間に電圧を印加して水を電解することによ
り、一方の電極室においてアルカリ性水を生成するとと
もに他方の電極室において酸性水を生成し、アルカリ性
水と酸性水との電解水を各電極室にそれぞれ設けた流出
口から各別に流出させる電解水生成装置において、強酸
化水を生成する為の電解質を添加した後、そのモードを
生成するための選択スイッチを選択する前に通水動作を
行った場合、無電解であることを知らせるための報知手
段を設けてあるので、強酸化水の生成モードを選択する
ための選択スイッチを操作せずに通水動作を行ったこと
を即座に知らせることができて、添加した電解質の無駄
な溶出を抑えることができるものである。
【0086】また、請求項9記載の発明にあっては、強
酸化水を生成する為の電解質を添加した後、そのモード
を生成する為に選択する選択スイッチは、通水中、排水
中、逆電洗浄中、及び一定通水後は受け付け不可能とし
てあるので、通水中、排水中、逆電洗浄中は選択スイッ
チを受付けずに安定した電解水を生成することができる
ものであり、更に、安定した電解水が生成できなくなっ
た後や、強酸化水を一定量通水した後にも前記選択スイ
ッチを受付け無くしたことで、添加した電解質の量が著
しく減少し、この後、生成不可能となることを知らしめ
ることができるものである。
【0087】また、請求項10記載の発明にあっては、
電解隔膜を介して形成した一対の電極室にそれぞれ水を
流入させ各電極室に設けた電極間に電圧を印加して水を
電解することにより、一方の電極室においてアルカリ性
水を生成するとともに他方の電極室において酸性水を生
成し、アルカリ性水と酸性水との電解水を各電極室にそ
れぞれ設けた流出口から各別に流出させる電解水生成装
置において、強酸化水を生成する為の電解質を添加し、
その電解水を生成した後、前記電解質以外の電解質を添
加、もしくは無添加の状態にした場合、前回の電解質又
は/及びその電解水が残存していることを報知する報知
手段を設けてあるので、強酸化水を生成するための電解
質又は/及びその電解水が残存していることを知らせる
ことができて、誤飲防止が図れるものである。
【0088】また、請求項11記載の発明にあっては、
強酸性水もしくは強酸化水を生成する為の電解質を添加
し、その電解質を生成した後、前記電解質以外の電解質
を添加、もしくは無添加の状態にし、前回の電解質又は
/及びその電解水が残存している状態で通水動作を行っ
た場合、一定量又は一定時間の通水が完了するまでモー
ド選択ができないように制御する制御部を設けてあるの
で、強酸化水を生成するための電解質又は/及びその電
解水が残存している状態で他のモードにして残存した電
解質又は/及びその電解水を誤飲することがないもので
ある。
【0089】また、請求項12記載の発明にあっては、
通水動作を行った場合、一定量又は一定時間の通水が完
了するまで、飲用不可であることを知らしめる報知手段
を設けてあるので、強酸化水を生成する為の電解質又は
/及びその電解水が残存している状態で通水動作を行っ
た場合に飲用不可であることを知らせることができて、
誤飲防止が図れるものである。
【0090】また、請求項13記載の発明にあっては、
電解水のpH値又は/及び酸化還元電位を測定する水質
測定センサを備えると共に通水動作を行った場合、一定
量の通水が完了するまでの時間を利用して電解を行い、
強酸化水以外の電解水をセンサ部に通水することにより
センサ部の洗浄を行うように制御する制御部を設けてあ
るので、センサ部を洗浄して精度を確保できものであ
る。
【0091】また、請求項14記載の発明にあっては、
通水動作中の電解モードは浄水吐水モード、酸性水吐水
モード、アルカリ水吐水モードの順番であること、又は
酸性水吐水モードの後にアルカリ水吐水モードの電解と
なること、又はアルカリ水吐水モードが必ず入っている
ことで、水質測定センサが、白金のような不反応用金属
電極を用いた酸化還元電位センサである場合でも、水道
水や電解水のようなイオン濃度の低い溶液の酸化還元電
位を、簡便で安全な洗浄方法により白金電極を更新して
精度を確保することができるものである。
【0092】また、請求項15記載の発明にあっては、
通水動作中に止水された場合、その時点での通水量と電
解モードを記憶し、その後の再通水で前回の通水の続き
の電解を行い、前回の通水量との和が一定量に達する
と、電解が解除されるように制御する制御部を設けてあ
るので、前記電解モード中に止水されても前記電解モー
ドを確実に実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構成図である。
【図2】同上を示す構成図である。
【図3】(a)(b)は同上に用いる水質測定装置の縦
断面図である。
【図4】(a)(b)は同上に用いる電解質供給装置の
断面図である。
【図5】(a)(b)は同上に用いる電解質供給装置の
容器を示す断面図である。
【図6】同上に用いる近接スイッチを示すブロック図で
ある。
【図7】(a)は同上に用いる制御部の概略ブロック図
であり、(b)は操作表示部の正面図である。
【図8】同上に用いる制御部のブロック図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】従来例を示す概略構成図である。
【図13】他の従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 電解槽 11 電解隔膜 12A、12B 電極室 13A、13B 電極 14A、14B 流入口 15A、15B 流出口 24 排水弁 30 水質測定装置 40 電解質供給装置 43 電解質 45 近接スイッチ 46 導体 54、55 流路切換弁 71 マイコン 72a スイッチ群 72b 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 利久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 才原 康弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 西川 壽一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−234468(JP,A) 特開 平7−299459(JP,A) 特開 平7−290057(JP,A) 特開 平7−185551(JP,A) 特開 平7−323289(JP,A) 特開 平5−220481(JP,A) 特開 平8−24862(JP,A) 特開 平7−313979(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解隔膜を介して形成した一対の電極室
    にそれぞれ水を流入させ各電極室に設けた電極間に電圧
    を印加して水を電解することにより、一方の電極室にお
    いてアルカリ性水を生成するとともに他方の電極室にお
    いて酸性水を生成し、アルカリ性水と酸性水との電解水
    を各電極室にそれぞれ設けた流出口から各別に流出させ
    る電解水生成装置において、通水される水に電解質を添
    加する電解質供給装置と、添加する電解質の種類を識別
    する識別検知手段と、前記識別検知手段によって強酸化
    水を生成するための電解質を識別検知した場合の信号で
    流路を強酸化水用に切り換え制御する制御部とを設けて
    成ることを特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 識別検知手段が、電解質を入れるための
    絶縁材料よりなる容器に取付けた導体により形成された
    識別手段と、高周波型近接スイッチである検知手段とで
    構成してあることを特徴とする請求項1記載の電解水生
    成装置。
  3. 【請求項3】 識別検知手段が、電解質を入れるための
    非磁性体よりなる容器に取付けられた永久磁石により形
    成された識別手段と、磁気センサである検知手段とで構
    成してあることを特徴とする請求項1記載の電解水生成
    装置。
  4. 【請求項4】 識別検知手段により強酸化水を生成する
    ための電解質の識別検知信号が制御部に入力されること
    で、制御部の出力信号により強酸化水を生成するための
    電解質が添加されたことを報知するための報知手段を設
    けて成ることを特徴とする請求項1記載の電解水生成装
    置。
  5. 【請求項5】 識別検知手段により強酸化水を生成する
    ための電解質の識別検知信号が制御部に入力されること
    で、強酸化水生成モード以外の電解水生成モードを受付
    不能となるように制御する制御部を設けて成ることを特
    徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 浄水モードや各種電解水を生成するモー
    ドを選択するための選択スイッチを新たにオンする迄前
    回の運転モードを表示する選択ランプが点灯するように
    制御されるものであって、識別検知手段により強酸化水
    を生成するための電解質の識別検知信号が制御部に入力
    され、その後に強酸化水を生成するための選択スイッチ
    を操作するまでの間、前回の運転モードを表示する選択
    ランプを消灯するように制御する制御部を設けて成るこ
    とを特徴とする請求項5記載の電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 識別検知手段により強酸化水を生成する
    ための電解質の識別検知信号が制御部に入力されること
    で、制御部からの出力信号により強酸化水を下方吐水に
    自動的に切り換える流路切換弁を設けて成ることを特徴
    とする請求項1記載の電解水生成装置。
  8. 【請求項8】 電解隔膜を介して形成した一対の電極室
    にそれぞれ水を流入させ各電極室に設けた電極間に電圧
    を印加して水を電解することにより、一方の電極室にお
    いてアルカリ性水を生成するとともに他方の電極室にお
    いて酸性水を生成し、アルカリ性水と酸性水との電解水
    を各電極室にそれぞれ設けた流出口から各別に流出させ
    る電解水生成装置において、強酸化水を生成する為の電
    解質を添加した後、そのモードを生成するための選択ス
    イッチを選択する前に通水動作を行った場合、無電解で
    あることを知らせるための報知手段を設けて成ることを
    特徴とする電解水生成装置。
  9. 【請求項9】 強酸化水を生成する為の電解質を添加し
    た後、そのモードを生成する為に選択する選択スイッチ
    は、通水中、排水中、逆電洗浄中、及び一定通水後は受
    け付け不可能となることを特徴とする請求項8記載の電
    解水生成装置。
  10. 【請求項10】 電解隔膜を介して形成した一対の電極
    室にそれぞれ水を流入させ各電極室に設けた電極間に電
    圧を印加して水を電解することにより、一方の電極室に
    おいてアルカリ性水を生成するとともに他方の電極室に
    おいて酸性水を生成し、アルカリ性水と酸性水との電解
    水を各電極室にそれぞれ設けた流出口から各別に流出さ
    せる電解水生成装置において、強酸化水を生成する為の
    電解質を添加し、その電解水を生成した後、前記電解質
    以外の電解質を添加、もしくは無添加の状態にした場
    合、前回の電解質又は/及びその電解水が残存している
    ことを報知する報知手段を設けて成ることを特徴とする
    電解水生成装置。
  11. 【請求項11】 強酸化水を生成する為の電解質を添加
    し、その電解質を生成した後、前記電解質以外の電解質
    を添加、もしくは無添加の状態にし、前回の電解質又は
    /及びその電解水が残存している状態で通水動作を行っ
    た場合、一定量又は一定時間の通水が完了するまでモー
    ド選択ができないように制御する制御部を設けて成るこ
    とを特徴とする請求項10記載の電解水生成装置。
  12. 【請求項12】 通水動作を行った場合、一定量又は一
    定時間の通水が完了するまで、飲用不可であることを知
    らしめる報知手段を設けて成ることを特徴とする請求項
    11記載の電解水生成装置。
  13. 【請求項13】 電解水のpH値又は/及び酸化還元電
    位を測定する水質測定センサを備えると共に通水動作を
    行った場合、一定量の通水が完了するまでの時間を利用
    して電解を行い、強酸化水以外の電解水をセンサ部に通
    水することによりセンサ部の洗浄を行うように制御する
    制御部を設けて成ることを特徴とする請求項11記載の
    電解水生成装置。
  14. 【請求項14】 通水動作中の電解モードは浄水吐水モ
    ード、酸性水吐水モード、アルカリ水吐水モードの順番
    であること、又は酸性水吐水モードの後にアルカリ水吐
    水モードの電解となること、又はアルカリ水吐水モード
    が必ず入っていることを特徴とする請求項13記載の電
    解水生成装置。
  15. 【請求項15】 通水動作中に止水された場合、その時
    点での通水量と電解モードを記憶し、その後の再通水で
    前回の通水の続きの電解を行い、前回の通水量との和が
    一定量に達すると、電解が解除されるように制御する制
    御部を設けて成ることを特徴とする請求項13記載の電
    解水生成装置。
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