JP3477852B2 - Igbt駆動回路および点火装置 - Google Patents

Igbt駆動回路および点火装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、IGBT(絶縁ゲー
ト型バイポーラトランジスタ)駆動回路に係り、例え
ば、各種車両に用いられる内燃機関用点火装置の点火コ
イルの一次電流を制御する定電流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用点火装置における点火コイル
の一次電流制御回路としてはバイポーラトランジスタを
用いたものが使用されている。つまり、図8に示すよう
に、NPNトランジスタ25,26がダーリントン接続
され、そのダーリントントランジスタのコレクタ電流I
C を制御するために一次電流検出抵抗27にてダーリン
トントランジスタのコレクタ電流IC を検出し、コンパ
レータ28により一次電流検出抵抗27の検出電圧と比
較電圧値とを比較し、その大小関係によりベース電流制
御用トランジスタ(NPNトランジスタ)29を制御し
てダーリントントランジスタのベース電流IB を制御す
ることにより、ダーリントントランジスタの電流増幅率
FEで与えられる電流値が得られるようになっていた。
又、コレクタ電流IC の発振防止のためにダーリントン
トランジスタのベース端子とコンパレータ28の検出端
子側との間には発振防止用抵抗30が設けられ、この発
振防止用抵抗30を介してベース電圧VBEをコンパレー
タ28の検出端子側にフィードバックすることにより、
一次電流検出抵抗27で検出される電流値が所定値より
小さい場合においてもベース電流IB が発振するような
急激な変化はなかった。
【0003】しかし、このような回路においては、使用
する素子がバイポーラトランジスタであることにより、
ベース電流IB を多く流す必要が生じるので、点火信号
IGtに応答してオン・オフするベース電流制御用トラ
ンジスタ(駆動トランジスタ)31およびベース電流制
限抵抗(駆動抵抗)32の消費電力が大きくなり、大き
な素子を必要としていた。つまり、駆動トランジスタ3
1および駆動抵抗32はバイポーラトランジスタのコレ
クタ電流IC を大きくとるために与えられた電流増幅率
FEで電流を増幅しなければならず、駆動抵抗32は数
100Ω程度の値を設定して駆動抵抗32に流れるバイ
ポーラトランジスタのコレクタ電流ICを大きくとる必
要があり、駆動抵抗32と駆動トランジスタ31の共に
許容電力を大きくとらなければならない。
【0004】そこで、図8の定電流制御回路におけるダ
ーリントントランジスタをそのままIGBTに置き換え
て駆動段の消費電力を小さくすることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8でのダ
ーリントントランジスタをIGBTに置き換えた際に
は、NPNトランジスタ29によってIGBTのゲート
電圧が瞬時に引き抜かれるために、IGBTのゲート電
圧をコレクタ電流値が一定となるように安定させること
ができなかった。
【0006】そこで、この発明の目的は、安定した定電
流制御を行うことができるIGBT駆動回路および点火
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、IGBTのゲート端子に接続され、駆動信号に応答
して前記IGBTのゲート端子に所定の電圧を印加する
駆動用スイッチング素子と、前記IGBTに直列に接続
された電流検出用抵抗と、前記電流検出用抵抗の両端子
間の電圧に応じた電圧値と比較電圧値とを比較するコン
パレータと、前記IGBTのゲート端子に接続され、前
記コンパレータの比較結果によりオン・オフして前記I
GBTのゲート電圧を調整することにより前記IGBT
に流れる電流を一定に保持するための定電流制御用スイ
ッチング素子と、前記IGBTのゲート電圧を前記コン
パレータの検出端子側にフィードバックして前記IGB
Tに流れる電流の発振を防止する発振防止用抵抗と、前
記IGBTのゲート端子と前記発振防止用抵抗との間に
配置された充放電緩和用抵抗とを備えるIGBT駆動回
路をその要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記充放電緩和用抵抗に対し並列に、放
電する方向の電流の流れを許容するダイオードを設けた
IGBT駆動回路をその要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、点火コイルの一
次側コイルに直列に接続されたIGBTと、前記IGB
Tのゲート端子に接続され、点火信号に応答して前記I
GBTのゲート端子に所定の電圧を印加する駆動用スイ
ッチング素子と、前記IGBTに直列に接続された電流
検出用抵抗と、前記電流検出用抵抗の両端子間の電圧に
応じた電圧値と比較電圧値とを比較するコンパレータ
と、前記IGBTのゲート端子に接続され、前記コンパ
レータの比較結果によりオン・オフして前記IGBTの
ゲート電圧を調整することにより前記IGBTに流れる
電流を一定に保持するための定電流制御用スイッチング
素子と、前記IGBTのゲート電圧を前記コンパレータ
の検出端子側にフィードバックして前記IGBTに流れ
る電流の発振を防止する発振防止用抵抗と、前記IGB
Tのゲート端子と前記発振防止用抵抗との間に配置され
た充放電緩和用抵抗とを備える点火装置をその要旨とす
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における前記充放電緩和用抵抗に対し並列に、放
電する方向の電流の流れを許容するダイオードを設けた
点火装置をその要旨とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明は、駆動信号に応答して
駆動用スイッチング素子が作動してIGBTのゲート端
子に所定の電圧を印加され、この状態においてコンパレ
ータにて電流検出用抵抗の両端子間の電圧に応じた電圧
値と比較電圧値とが比較され、その比較結果により定電
流制御用スイッチング素子がオン・オフしてIGBTに
流れる電流を一定に保持すべくIGBTのゲート電圧が
調整される。又、IGBTのゲート電圧が発振防止用抵
抗を介してコンパレータの検出端子側にフィードバック
されてIGBTに流れる電流の発振が防止される。この
とき、IGBTのゲート端子と発振防止用抵抗との間に
設けた充放電緩和用抵抗により、IGBTの浮遊容量の
充放電のスピードが緩和されIGBTに流れる電流の安
定化が図られる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、放電する方向の電流の流れ
を許容するダイオードを設けたので、放電速度のみを速
くしてスイッチング遅れによるIGBTの発熱が回避さ
れる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、点火信号
に応答して駆動用スイッチング素子が作動してIGBT
のゲート端子に所定の電圧を印加され、この状態におい
てコンパレータにて電流検出用抵抗の両端子間の電圧に
応じた電圧値と比較電圧値とが比較され、その比較結果
により定電流制御用スイッチング素子がオン・オフして
IGBTに流れる電流(=点火コイルの一次電流)を一
定に保持すべくIGBTのゲート電圧が調整される。
又、IGBTのゲート電圧が発振防止用抵抗を介してコ
ンパレータの検出端子側にフィードバックされてIGB
Tに流れる電流の発振が防止される。このとき、IGB
Tのゲート端子と発振防止用抵抗との間に設けた充放電
緩和用抵抗により、IGBTの浮遊容量の充放電のスピ
ードが緩和されIGBTに流れる電流の安定化が図られ
る。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、放電する方向の電流の流れ
を許容するダイオードを設けたので、放電速度のみを速
くしてスイッチング遅れによるIGBTの発熱が回避さ
れる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を内燃機関用点火装置に具体
化した一実施例を図面に従って説明する。
【0016】図1に示すように、内燃機関用点火装置に
は点火コイル1が備えられ、点火コイル1の一次側コイ
ル1aの一端がバッテリ端子(VB =14ボルト)19
に接続されるとともに他端がIGBT2と電流検出用抵
抗3との直列回路を介して接地されている。IGBT2
は図示のようにバイポーラトランジスタのベース−エミ
ッタ間にFET(電界効果トランジスタ)を接続したも
ので、ゲート端子とコレクタ端子とエミッタ端子とを有
している。このIGBT2がオンすると、電流(点火コ
イル1の一次電流I1 )がバッテリ端子19から点火コ
イル1の一次側コイル1a、IGBT2、電流検出用抵
抗3を通って接地側に流れる。この電流I1 の大きさが
電流検出用抵抗3により電圧値に変換される。
【0017】IGBT2がオン状態となった時には、I
GBT2のゲート・ソース間には浮遊容量CGCが形成さ
れるとともに、IGBT2のゲート・エミッタ間には浮
遊容量CGEが形成され、この2つの浮遊容量の合計値が
ゲート入力容量Ciss (=C GC+CGE)となる。
【0018】IGBT2のゲート端子は駆動用スイッチ
ング素子としての駆動用PNPトランジスタ4と抵抗5
と充放電緩和用抵抗6の直列回路を介して定電圧端子
(VCC=5ボルト)20と接続されている。駆動用PN
Pトランジスタ4のベース端子には点火信号(駆動信
号)IGtが入力されるようになっており、所定の点火
タイミングで点火信号IGtが入力されることにより駆
動用PNPトランジスタ4がオンするようになってい
る。この点火信号(駆動信号)IGtに応答した駆動用
PNPトランジスタ4のオン動作によりIGBT2のゲ
ート端子にVCC(=5ボルト)が印加される。
【0019】IGBT2のエミッタ端子と電流検出用抵
抗3との間の接続点aは抵抗7と抵抗8と抵抗9との直
列回路を介してコンパレータ10の非反転入力端子と接
続されている。又、抵抗7と抵抗8との間の接続点bは
抵抗11を介して接地されている。さらに、抵抗5と抵
抗6との間の接続点cと、抵抗8と抵抗9との間の接続
点dとは発振防止用抵抗12を介して接続されている。
発振防止用抵抗12は、IGBT2のゲート・エミッタ
間の電圧を分圧しコンパレータ10に正帰還をかけるも
のであり、ゲート・エミッタ間は抵抗7と抵抗3の直列
抵抗と抵抗11との並列抵抗に抵抗8を加算した抵抗値
と発振防止用抵抗12とで分圧されている。
【0020】又、駆動用PNPトランジスタ4と抵抗5
との間の接続点dは抵抗13と抵抗14との直列回路を
介して接地され、抵抗13と抵抗14との間の接続点e
がコンパレータ10の反転入力端子と接続されている。
又、コンパレータ10には前述の接続点dの電圧と接地
電圧が供給されるようになっている。このように、コン
パレータ10は接続点aでの電流検出用抵抗3の両端子
間の電圧に応じた電圧値、即ち、点火コイル1の一次電
流I1 に応じた電圧値と、抵抗13,14による分圧電
圧値(比較電圧値)とを比較する。そして、両者の大小
関係によりLレベルあるいはHレベルの信号を出力す
る。
【0021】抵抗5と抵抗6との間の接続点fは定電流
制御用スイッチング素子としてのNPNトランジスタ1
5を介して接地され、NPNトランジスタ15のベース
端子がコンパレータ10の出力端子と接続されている。
そして、NPNトランジスタ15はコンパレータ10か
らLレベル信号を入力するとオフ状態となり、Hレベル
信号を入力するとオン状態となる。
【0022】次に、このように構成した点火装置の作用
を、図2のタイミングチャートを用いて説明する。駆動
用PNPトランジスタ4に点火信号(駆動信号)IGt
が入力されると、駆動用PNPトランジスタ4がオンす
る。すると、定電圧VCCが抵抗5を介して充放電緩和用
抵抗6に印加され、IGBT2がオンする。このIGB
T2のオンに伴いバッテリ端子(VB )19から電流
(点火コイル1の一次電流I1 )が点火コイル1の一次
側コイル1a、IGBT2、電流検出用抵抗3を通って
接地側に流れる(図2のt1のタイミング)。
【0023】一次電流I1 の値は電流検出用抵抗3によ
り電圧値に変換され、この検出電圧値と比較値とがコン
パレータ10にて比較される。そして、検出電圧値が比
較値よりも低いとコンパレータ10はLレベル信号をN
PNトランジスタ15のベース端子に出力する。NPN
トランジスタ15のベース端子がLレベルの時はNPN
トランジスタ15がオフの状態にある。
【0024】その後、点火コイル1の一次電流I1 が次
第に増加し所定の電流値I1aに達すると(図2のt2の
タイミング)、コンパレータ10はHレベル信号をNP
Nトランジスタ15のベース端子に出力してNPNトラ
ンジスタ15をオンする。
【0025】そして、NPNトランジスタ15はコンパ
レータ10の出力によりオン・オフしてIGBT2のゲ
ート電圧を調整してIGBT2に流れる電流を一定に保
持する。このとき、発振防止用抵抗12によりIGBT
2のゲート電圧がコンパレータ10の検出端子側にフィ
ードバックされIGBT2に流れる電流の発振が防止さ
れる。
【0026】さらに、充放電緩和用抵抗6によりNPN
トランジスタ15で引き抜かれるゲート入力容量Ciss
の充放電スピードが鈍くなる。よって、点火コイル1の
一次電流I1 の値の安定化が図られる。つまり、充放電
緩和用抵抗6が無い場合には、NPNトランジスタ15
によりIGBT2のゲート電圧が即座にLレベルに落ち
て点火コイル1の一次電流I1 が発振してしまうが、充
放電緩和用抵抗6により正帰還の応答速度を遅くするこ
とにより(CRの時定数を大きくすることにより)ゲー
ト入力容量Ciss の充放電スピードが鈍くなり収束しや
すくなり発振が防止される。
【0027】このように、充放電緩和用抵抗(ゲート付
加抵抗)6を介してコンパレータ10に正帰還をかける
ことによりゲート入力容量Ciss (=CGC+CGE)を一
定に保ちつつ定電流制御される。
【0028】図3はIGBT2のゲート・エミッタ間電
圧VGEとコレクタ電流Icとの関係を室温で測定したも
のであり、定電流7アンペアを維持するためにはVGE
入力電圧VCCからVt(=3.3ボルト)まで落として
保持する必要があることが分かる。
【0029】このように、ゲート・エミッタ電圧VGE
所定の値Vtに達していれば7アンペアのコレクタ電流
Icが得られるので、図8に示した回路に対し駆動用ト
ランジスタ4の許容電力は小さくてよい。
【0030】このときのIGBT2のゲート入力容量C
iss は、1000pF〜2000pFであり、そのとき
の放電速度の測定結果を図4に示す。本実験結果によれ
ば充放電緩和用抵抗6の抵抗値は500〜10KΩ程度
までが適切な値となり、スイッチング遅れによるIGB
T2の発熱(IC とVCEに比例)が小さくなると推定さ
れる。
【0031】即ち、充放電緩和用抵抗6を10KΩより
大きく設定することは、ゲート入力容量Ciss の充放電
速度を遅くし、定電流発振を更に鈍くし定電流値を安定
させることが可能であるが、IGBT2がオフした時の
スイッチング遅れによるIGBT2の発熱が大きくなっ
てしまうことになる。
【0032】この場合は、図5に示すように、スイッチ
ング遅れのみを無くするために(IGBT2のオフスピ
ードを速くするために)、充放電緩和用抵抗6の両端に
充電方向とは逆向きのダイオード16を挿入して放電速
度のみを速くしてもよい。ここで、図1においては定電
圧電源VCC(5ボルト)に対し駆動用PNPトランジス
タ4を介してIGBT2のゲート端子が接続されてい
る。これに対し、図5に示す構成においては、定電圧電
源VCC(5ボルト)に対し抵抗17と駆動用NPNトラ
ンジスタ18との直列回路を介して接地されるととも
に、抵抗17と駆動用NPNトランジスタ18との間の
接続点hとIGBT2のゲート端子とが接続されてい
る。
【0033】尚、図1と図5の回路とを比較した場合に
おいて、図8に示す回路に対しては両方の回路とも駆動
トランジスタおよび駆動抵抗の許容電力は小さくてもよ
く、又、図1の回路は図5の駆動抵抗17も無いため制
御回路部に流入する電流によってIGBT2のゲートに
印加される電圧が落ちないのでより実用的な構成とする
ことができる。
【0034】このように本実施例では、IGBT2のゲ
ート端子と発振防止用抵抗12との間に充放電緩和用抵
抗6を設けた。よって、IGBT2のゲート電圧が発振
防止用抵抗12及び充放電緩和用抵抗6を介してコンパ
レータ10の検出端子側にフィードバックされ、発振が
抑制されるが、このとき、充放電緩和用抵抗6によりI
GBT2の浮遊容量の充放電のスピードが緩和され定電
流値(点火コイルの一次電流値)の安定化が図られる。
【0035】さらに、図5に示すように、充放電緩和用
抵抗6に並列に、放電する方向の電流の流れを許容する
ダイオード16を設けたので、放電速度のみを速くして
スイッチング遅れによるIGBTの発熱が回避される。
【0036】尚、この発明の応用としては、図6,図7
に示すように、図1,図5の定電流回路の分圧抵抗体の
形態を変えて実施してもよい。つまり。図6は、図1で
の抵抗8を無くしたものであり、図7は図5での抵抗8
を無くしたものである。
【0037】又、図7ではダイオード16を充放電緩和
用抵抗6の両端に挿入したが、図7の回路構成において
図5のように充放電緩和用抵抗6と抵抗5との直列抵抗
の両端に挿入してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、安定した定電流制御を行うことができる優
れた効果を発揮する。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、放電速度のみを速くしてス
イッチング遅れによるIGBTの発熱を回避することが
できる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、点火コイ
ルの一次側コイルにおける定電流制御において定電流値
の安定化を図ることができる。請求項4に記載の発明に
よれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、放電速度
のみを速くしてスイッチング遅れによるIGBTの発熱
を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の点火装置の構成図。
【図2】実施例の点火装置の作用を説明するためのタイ
ミングチャート。
【図3】IGBTのゲートエミッタ間電圧とコレクタ電
流の特性図。
【図4】IGBTのゲート抵抗値によるスイッチング遅
れを実測した図。
【図5】別例の点火装置の構成図。
【図6】別例の点火装置の構成図。
【図7】別例の点火装置の構成図。
【図8】従来の点火装置の構成図。
【符号の説明】
1…点火コイル、1a…一次側コイル、2…IGBT、
3…電流検出用抵抗、4…駆動用スイッチング素子とし
ての駆動用PNPトランジスタ、6…充放電緩和用抵
抗、10…コンパレータ、12…発振防止用抵抗、15
…定電流制御用スイッチング素子としてのNPNトラン
ジスタ、16…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−45963(JP,A) 特開 平2−136563(JP,A) 特開 昭64−77754(JP,A) 特開 平5−180134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 3/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IGBTのゲート端子に接続され、駆動
    信号に応答して前記IGBTのゲート端子に所定の電圧
    を印加する駆動用スイッチング素子と、 前記IGBTに直列に接続された電流検出用抵抗と、 前記電流検出用抵抗の両端子間の電圧に応じた電圧値と
    比較電圧値とを比較するコンパレータと、 前記IGBTのゲート端子に接続され、前記コンパレー
    タの比較結果によりオン・オフして前記IGBTのゲー
    ト電圧を調整することにより前記IGBTに流れる電流
    を一定に保持するための定電流制御用スイッチング素子
    と、 前記IGBTのゲート電圧を前記コンパレータの検出端
    子側にフィードバックして前記IGBTに流れる電流の
    発振を防止する発振防止用抵抗と、 前記IGBTのゲート端子と前記発振防止用抵抗との間
    に配置された充放電緩和用抵抗とを備えることを特徴と
    するIGBT駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記充放電緩和用抵抗に対し並列に、放
    電する方向の電流の流れを許容するダイオードを設けた
    請求項1に記載のIGBT駆動回路。
  3. 【請求項3】 点火コイルの一次側コイルに直列に接続
    されたIGBTと、 前記IGBTのゲート端子に接続され、点火信号に応答
    して前記IGBTのゲート端子に所定の電圧を印加する
    駆動用スイッチング素子と、 前記IGBTに直列に接続された電流検出用抵抗と、 前記電流検出用抵抗の両端子間の電圧に応じた電圧値と
    比較電圧値とを比較するコンパレータと、 前記IGBTのゲート端子に接続され、前記コンパレー
    タの比較結果によりオン・オフして前記IGBTのゲー
    ト電圧を調整することにより前記IGBTに流れる電流
    を一定に保持するための定電流制御用スイッチング素子
    と、 前記IGBTのゲート電圧を前記コンパレータの検出端
    子側にフィードバックして前記IGBTに流れる電流の
    発振を防止する発振防止用抵抗と、 前記IGBTのゲート端子と前記発振防止用抵抗との間
    に配置された充放電緩和用抵抗とを備えることを特徴と
    する点火装置。
  4. 【請求項4】 前記充放電緩和用抵抗に対し並列に、放
    電する方向の電流の流れを許容するダイオードを設けた
    請求項3に記載の点火装置。
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