JP3477181B2 - 橋梁構造物におけるスカラップ閉止具 - Google Patents

橋梁構造物におけるスカラップ閉止具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁構造物を構成
している構造部材の端部における溶接線の交差部に設け
られたスカラップを外部から閉止して構造部材内に鳩等
の鳥が浸入するのを防止するスカラップ閉止具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁構造物を構成している主構垂直材や
主構下弦材等の構造部材の端部における両側隅角部には
構造部材の形成時や構造部材同士を溶接、一体化する際
に、溶接による欠陥や溶接線の交差等を避ける目的で扇
形状のスカラップ(小孔)が切欠き形成している。そし
て、このスカラップを開口したままにしておくと、構造
部材内に鳥が浸入する虞れがあるので、これらのスカラ
ップをそれぞれ蓋体によって閉止することが行われてい
る。このような蓋体としては、従来からスカラップを被
覆し得る大きさ、形状に形成されている板状体の裏面
に、スカラップの内面縁部に係止させる係止片を突設し
てなるものや、スカラップに嵌め込んで固定するように
形成してなるもの等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなスカラップの蓋体では、橋梁構造物の道路上を走
行する車両による振動や風圧を長期間に亘って受ける
と、スカラップに対する蓋体の係止部や取付部に緩みが
生じ、スカラップから外れて落下する虞れがある。ま
た、スカラップと蓋体との間に隙間が生じて雨水が構造
部材内に浸入し、腐食等が生じやすくなるという問題点
がある。
【0004】さらに、橋梁構造物を構成している主構垂
直材や主構下弦材等の構造部材は断面中空矩形状であっ
て、スカラップはその長さ方向の一端部における両側壁
面の隅角部、即ち、4箇所に設けられてあり、構造部材
の両側方からこれらのスカラップに蓋体を順次、完全に
装着していくには著しい手間を要し、作業性が低下する
という問題点があった。
【0005】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、スカラップ閉止
板によるスカラップの密閉作業が能率よく行えると共に
閉止板がスカラップから外れることなく、常に、強固に
密着、閉止した状態に保持しておくことができる橋梁構
造物におけるスカラップ閉止具を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は請求項1に記載したように、橋梁構造物に
おける断面矩形状構造部材の両側壁面の端部に切欠き形
成されているスカラップの閉止具において、上記構造部
材の両側壁面間にスカラップを通じて挿通するタイロッ
ドと、両側のスカラップをそれぞれ閉止する一対の閉止
板とからなり、これらの閉止板に上記タイロッドの挿通
孔を設けていると共に対向面外周縁にスカラップの開口
端における外側面周縁部に密接させるパッキンを固着し
てあり、一方の閉止板をタイロッドの一端部に係止状態
で支持させて該閉止板により一方のスカラップを閉止さ
せると共に他方の閉止板により一方のスカラップと対向
している他方のスカラップを閉止させてタイロッドの他
端部に螺合したナットにより固定するように構成してい
る。
【0007】上記橋梁構造物におけるスカラップ閉止具
において、請求項2に係る発明は、閉止板を扇形状に形
成してその角部に溶接部を通過させる円弧状切欠部を形
成してあり、さらに、内面にパッキンの内周側に沿って
ずれ止め片を突設している両側のスカラップの対向面に
おいて、パッキンの内周側に沿ってずれ止め片を突設し
ていることを特徴とする。
【0008】
【作用】一方の閉止板のタイロッド挿通孔にタイロッド
を挿通して該閉止板をタイロットの一端部に一体に設け
ている拡大頭部等に係止させた状態で、構造部材の一側
壁面の端部における隅角部に形成している一方側のスカ
ラップから該構造部材の他側壁面の端部における隅角部
に形成している他方側のスカラップに向かって挿入し、
このタイロッドの先端を他方側スカラップから突出させ
る。しかるのち、この突出端部に他方の閉止板の挿通孔
を挿通させてこの閉止板の内面外周縁に固着しているパ
ッキンをスカラップの周縁部に当接、受止させる。
【0009】次いで、タイロットの突出端部にナットを
螺合して締めつけると、タイロッドの突出端部側に配設
している上記他方側スカラップがパッキンを介してスカ
ラップの周縁部に圧接すると共にこの圧接部に作用する
ナットの締付力の反力によって一方側の閉止板がタイロ
ッドを介して引き寄せられ、該閉止板の内面外周縁に固
着しているパッキンが一方側のスカラップの周縁部に強
固に圧着する。こうして、構造部材の両側壁面の隅角部
に対向して設けられているスカラップが閉止板によって
同時に閉止される。
【0010】このように、構造部材の両側壁面の隅角部
に対向して設けられているスカラップを、閉止板によっ
て閉止すると、両側の閉止板がタイロッドを介して一体
的に連結しているのでスカラップから外れる虞れはな
く、常に、スカラップを確実に閉止した状態を維持する
と共に、これらの閉止板の対向面に固着しているパッキ
ンがスカラップの周縁部に強固に圧着して雨水が構造部
材の内部に浸入するのを阻止する。
【0011】また、閉止板をスカラップの形状と同じ扇
形状に形成してその角部に構造部材の溶接部に対する円
弧状切欠部を形成しておくことによって、溶接部に邪魔
されることなくスカラップを簡単且つ正確に閉止するこ
とができると共に、内面にパッキンの内周側に沿ってず
れ止め片を突設しておくことによって、正確な閉止位置
に装着することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1〜図3において、A
は、橋梁構造物を構成している主構垂直材や主構下弦材
等の構造部材Bの両側壁面における隅角部に切欠き形成
された扇形状のスカラップCを閉止するための閉止具で
あって、構造部材Bの両側壁面間の幅よりも僅かに長い
タイロッド1と、このタイロッド1の両端部に取付けら
れて構造部材Bの両側壁面の端部における同一水平線上
で対向するスカラップC、Cをそれぞれ閉止する一対の
閉止板2、2とから構成している。
【0013】上記主構垂直材や主構下弦材等の構造部材
Bは、一定幅と長さを有する鋼板を上下、左右に組み合
わせて溶接することにより断面中空矩形状に形成されて
あり、図2に示すように、その左右両側の鋼板と上下側
の鋼板との溶接部Dが全長に亘って外部に露出してい
る。また、一方の構造部材Bの端面を他方の構造部材B1
の外側壁面に直角に接合して溶接により一体化してあ
り、その溶接部D1も外部に露出している。そして、構造
部材Bの端部において、その両側の鋼板の上下、或いは
左右の隅角部には、構造部材同士を溶接、一体化する際
における溶接による欠陥や溶接線の交差等を避ける目的
で上記扇形状のスカラップC、Cが切欠くことによって
形成されている。
【0014】このスカラップC、Cを閉止するための上
記閉止具Aにおいて、図1、図4に示すように、タイロ
ッド1はその一端部に拡径頭部1aを一体に設けていると
共に、他端部、即ち、先端部にはナット3を螺合させる
螺子部1bを形成している。一方、閉止板2、2は、上記
スカラップCを一回り大きくした扇形状に形成されてい
る鋼板材からなる。詳しくは、互いに直角に連設してい
る両端面2a、2aの長さをスカラップCの直状縁辺の長さ
よりも長く形成していると共に両端面2a、2aの外端間の
円弧状端面2bをスカラップCの円弧状縁辺よりも一定幅
だけ、外方に位置させてその円弧状端部をスカラップC
の円弧状周縁部に当接させるように形成している。
【0015】さらに、この閉止板2の中央部に、上記タ
イロッド1を挿通させる挿通孔4を内外面に亘って貫通
させて設けていると共に対向面(内面)における外周縁
部、即ち、スカラップの円弧状周縁部に対向する縁部に
一定幅と厚みを有するパッキン5を全円弧長に亘って接
着剤によって固着している。また、閉止板の3方の角
部、即ち、扇形の中心部である両端面2a、2aの交差部
と、該両端面2a、2aの外端部と円弧状端面2bの両端部と
の連設部とに、上記溶接部Dを通過させる円弧状の切欠
部6と溶接部Dの端部を受け入れる円弧状の両側切欠部
7、7とをそれぞれ形成している。さらに、一対の閉止
板2、2の対向内面における外周部両端部に上記パッキ
ン5の内周面から小間隔を存してずれ止め片8、8を突
設している。
【0016】このように構成したスカラップ閉止具Aに
よって上記構造部材Bに設けているスカラップCを閉止
するには、まず、一方の閉止板2の内面側をタイロッド
1の螺子部1b側に向けた状態にしてその中央部に設けて
いる挿通孔4にタイロッド1を挿通することにより、該
閉止板2の挿通孔4の外面周囲をタイロッド1の拡大頭
部1aに、係合、受止させ、この状態で該タイロッド1を
構造部材Bの一側壁面側から該壁面の端部における隅角
部に設けている一方側のスカラップCに挿入して、その
他端部(先端部)を構造部材Bの他側壁面の端部におけ
る隅角部に上記一方側のスカラップCと同一水平線上で
対向させて設けている他方側のスカラップC1から突出さ
せる。なお、一方側のスカラップCからのタイロッド1
の挿入は、一方側の閉止板2によって該スカラップCを
仮閉じした状態にしてその挿通孔4にタイロッド1を挿
入してもよい。
【0017】スカラップCに閉止板2の内面を合わせる
と、該閉止板2の互いに直角な両端面2a、2aが、図2、
図3に示すようにこのスカラップCを設けている構造部
材Bの両側の鋼板から突設した上側又は下側のフランジ
部bにおける一側壁面側の端部と、このフランジ部bの
端面に対して直角に連なっている他方の構造部材B1の外
側壁面の上端部又は下端部とにそれぞれ当接して閉止板
2がタイロッド1の軸心回り及び他方の構造部材B1側へ
の妄動を阻止されると共に、パッキン5の内周面に沿っ
て該閉止板2の内面に突設しているずれ止め片8、8が
スカラップCの円弧状端面に当接して閉止板2がスカラ
ップCの円弧状端面側にそれ以上移動するのを阻止さ
れ、従って、閉止板2をスカラップ閉止部位に簡単且つ
正確に配置させることができる。
【0018】また、閉止板2によってスカラップCを閉
止した状態においては、閉止板2における両端面2a、2a
の交差部に設けている円弧状の切欠部6が、一方の構造
部材Bの端面に対して直角方向に設けてられている他方
の構造部材B1の上記溶接部Dに対して直交する方向に跨
がって、該切欠部6を通じてこの溶接部Dを一方の構造
部材Bの端面に沿って横切らせてあり、さらに、閉止板
2における円弧状端面2bの両端側に設けている切欠部
7、7内に、構造部材Bの上記溶接部Dにおけるスカラ
ップCの円弧状端面の一端部にまで達している終端部と
他方の構造部材B1に対する端面の溶接部D1におけるスカ
ラップCの円弧状端面の他端部にまで達している終端部
とをそれぞれ受け入れている。
【0019】こうして、一方のスカラップCに閉止板2
を当てがった状態にして他方のスカラップCからタイロ
ッド1の他端部を突出させたのち、パッキン5を設けて
いる内面側を該他方のスカラップCに向けた状態で他方
側の閉止板2をその中央部に設けている挿通孔4にタイ
ロッド1の突出端部を挿通させることにより、他方のス
カラップCの開口端に当接させる。
【0020】この閉止板2によるスカラップCの閉止状
態は、上記一方の閉止板2と該閉止板2により閉止され
る一方のスカラップCと同様であり、互いに直角な両端
面2a、2aがこのスカラップCを設けている構造部材Bの
両側の鋼板から突設した上側又は下側のフランジ部bに
おける他側壁面側の端部と、このフランジ部bの端面に
対して直角に連なっている他方の構造部材B1の外側壁面
の上端部又は下端部とにそれぞれ当接していると共に、
ずれ止め片8、8がスカラップCの円弧状端面に当接し
てスカラップ閉止部位に正確に且つ位置ずれしない状態
に配置された状態となる。
【0021】また、閉止板2によってスカラップCを閉
止した状態においては、閉止板2における両端面2a、2a
の交差部に設けている円弧状の切欠部6が、一方の構造
部材Bの端面に対して直角方向に設けてられている他方
の構造部材B1の上記溶接部Dに対して直交する方向に跨
がって、該切欠部6を通じてこの溶接部Dを一方の構造
部材Bの端面に沿って横切らせてあり、さらに、閉止板
2における円弧状端面2bの両端側に設けている切欠部
7、7内に、構造部材Bの上記溶接部Dにおけるスカラ
ップCの円弧状端面の一端部にまで達している終端部と
他方の構造部材B1に対する端面の溶接部D1におけるスカ
ラップCの円弧状端面の他端部にまで達している終端部
とをそれぞれ受け入れている。
【0022】この状態にして他方の閉止板2のタイロッ
ド挿通孔4から突出しているタイロッド1の螺子部1bに
座金9を介してナット3を螺合させ、この閉止板2の外
面に着座させたのち、さらに締め付けると、閉止板2が
スカラップC側に押圧されてその内面に固着しているパ
ッキン5をスカラップCの外側周縁部に強固に圧着する
と共にその圧着面に反力をとってタイロッド1の拡大頭
部1aに受止されている一方側の閉止板2がタイロッド1
を介して引き寄せられ、この閉止板2の内面に固着して
いるパッキン5が一方側のスカラップCの外側周縁部に
強固に圧着する。即ち、ナット3の締め付けによって両
閉止板2、2がタイロッド1を介して互いに引き寄せあ
ってそれぞれのスカラップC、Cの外側周縁部を挟圧す
るようにして強固に固定されるものである。
【0023】こうして、タイロッド1と一対の閉止板
2、2とによって構造部材Bの両側壁面の端部における
隅角部に設けているスカラップC、Cを順次、閉止する
と、両側のスカラップC、Cをそれぞれ閉止している閉
止板2、2はタイロッド1を介して一体的に連結してい
るのでスカラップCから外れる虞れはなく、また、スカ
ラップCの外側外周縁部にそのパッキン5強固に圧着さ
せた状態を維持して位置ずれが生じる虞もない。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の橋梁構造物におけ
る断面矩形状構造部材の両側壁面の端部に切欠き形成さ
れたスカラップの閉止具によれば、上記構造部材の両側
壁面間にスカラップを通じて挿通するタイロッドと、両
側のスカラップをそれぞれ閉止する一対の閉止板とから
なり、これらの閉止板に上記タイロッドの挿通孔を設け
ていると共に対向面外周縁にスカラップの開口端におけ
る外側面周縁部に密接させるパッキンを固着してあり、
一方の閉止板をタイロッドの一端部に係止状態に支持さ
せて該閉止板により一方のスカラップを閉止させると共
に他方の閉止板により一方のスカラップと対向している
他方のスカラップを閉止させてタイロッドの他端部に螺
合したナットにより固定するように構成しているので、
タイロッドの一端部に係止状態で支持されている閉止板
を一方のスカラップに仮閉止状態に当接させると共にタ
イロッドの他端部を他方のスカラップに突設させたの
ち、このタイロッドの他端部にナットを螺合して締めつ
けることにより、これらの閉止板の対向面外周縁に固着
しているパッキンをそれぞれのスカラップの周縁部にタ
イロッドを介して同時に圧着させて簡単且つ強固にスカ
ラップを閉止させることができ、スカラップの閉止作業
が能率よく行える。
【0025】さらに、両側の板がタイロッドを介して一
体的に連結しているので、スカラップから不測に外れる
虞れはなく、常に、スカラップを確実に閉止した状態を
維持することができ、従って、鳩などの鳥がスカラップ
を通じて構造部材内に浸入するのを阻止することができ
るのは勿論、スカラップの周縁部に圧着しているパッキ
ンによってスカラップ周縁部からの雨水の浸入を防止す
ることができる。
【0026】また、請求項2に係る発明によれば、閉止
板をスカラップと略同一形状の扇形状に形成していると
共に、その角部に溶接部に対する円弧状切欠部を形成し
ているので、構造部材の溶接部の端部がスカラップの周
縁部にまで達しているにもかかわらず、その端部を該円
弧状切欠部内に受け入れた状態にして閉止板を確実にス
カラップの周縁部に圧着、閉止させることができる。
【0027】その上、この閉止板の内面に、上記パッキ
ンの内周側に沿ってずれ止め片を突設しているので、ス
カラップを閉止板で閉止させる際に、閉止板の両端面が
直角に連なっている構造部材の対向面に当接することと
相まって、このずれ止め片がスカラップの円弧状端面に
当接してスカラップ閉止部位に正確に且つ位置ずれしな
い状態に配設することができ、従って、タイロッドの一
端部側に支持されている一方の閉止板を、対向するスカ
ラップに仮閉止状態に定置させたのち、他方の閉止板を
タイロッドに螺合したナットの締め付けによりスカラッ
プの周縁部に圧着させる作業を行うだけで、両側の閉止
板を同時に且つ強固にスカラップの周縁部に圧着させ、
閉止板によるスカラップの閉止作業が精度よく且つ能率
よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スカラップ閉止具の分解斜視図、
【図2】スカラップ閉止具を装着した構造部材の簡略斜
視図、
【図3】その簡略縦断側面図、
【図4】スカラップ閉止具の装着状態を示す横断面図、
【図5】その簡略斜視図側面図。
【符号の説明】
A 閉止具 B 構造部材 C スカラップ D 溶接部 1 タイロッド 2 閉止板 3 ナット 4 挿通孔 6 切欠部 7 切欠部 8 ずれ止め片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−106273(JP,A) 特開 平5−106272(JP,A) 特開2000−110237(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋梁構造物における断面矩形状構造部材
    の両側壁面の端部に切欠き形成されているスカラップの
    閉止具であって、上記構造部材の両側壁面間にスカラッ
    プを通じて挿通するタイロッドと、両側のスカラップを
    それぞれ閉止する一対の閉止板とからなり、これらの閉
    止板に上記タイロッドの挿通孔を設けていると共に対向
    面外周縁にスカラップの開口端における外側面周縁部に
    密接させるパッキンを固着してあり、一方の閉止板をタ
    イロッドの一端部に係止状態に支持させて該閉止板によ
    り一方のスカラップを閉止させると共に他方の閉止板に
    より一方のスカラップと対向している他方のスカラップ
    を閉止させてタイロッドの他端部に螺合したナットによ
    り固定するように構成していることを特徴とする橋梁構
    造物におけるスカラップ閉止具。
  2. 【請求項2】 閉止板は扇形状に形成されていてその角
    部に溶接部に対する円弧状切欠部を形成してあり、さら
    に、内面にパッキンの内周側に沿ってずれ止め片を突設
    していることを特徴とする請求項1に記載の橋梁構造物
    におけるスカラップ閉止具。
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