JP3476776B2 - フライヤー - Google Patents

フライヤー

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JP3476776B2
JP3476776B2 JP2001002148A JP2001002148A JP3476776B2 JP 3476776 B2 JP3476776 B2 JP 3476776B2 JP 2001002148 A JP2001002148 A JP 2001002148A JP 2001002148 A JP2001002148 A JP 2001002148A JP 3476776 B2 JP3476776 B2 JP 3476776B2
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武彦 阿部
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    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C7/00Stoves or ranges heated by electric energy
    • F24C7/006Stoves or ranges heated by electric energy using electrically heated liquids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21BBAKERS' OVENS; MACHINES OR EQUIPMENT FOR BAKING
    • A21B5/00Baking apparatus for special goods; Other baking apparatus
    • A21B5/08Apparatus for baking in baking fat or oil, e.g. for making doughnuts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J37/00Baking; Roasting; Grilling; Frying
    • A47J37/12Deep fat fryers, e.g. for frying fish or chips
    • A47J37/1214Deep fat fryers, e.g. for frying fish or chips the food being transported through an oil-bath
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47J37/00Baking; Roasting; Grilling; Frying
    • A47J37/12Deep fat fryers, e.g. for frying fish or chips
    • A47J37/1257Deep fat fryers, e.g. for frying fish or chips electrically heated

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フライ食材を油
で揚げるフライヤーに関し、さらに詳しくは、油槽内に
電場形成手段を備えるコンベヤ式のフライヤーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のフライヤーとしては、油槽の外
部から加熱を行うことにより油槽内の食用油を加熱し
て、天ぷらや揚げ物を調理するものが一般に用いられて
いる。このような一般のフライヤーを用いた場合、油槽
内の油は熱を受けることにより酸化されて劣化し、変色
を起こし易いという問題点があった。また、この油の酸
化によって、フライ食材が変質変敗し易くなるという問
題点があった。このようなフライヤーでフライ食材を揚
げた場合の具体的な問題点や課題としては、以下に述べ
るような点がある。 (イ)フライ食材が油分を多く吸収してからりと揚がら
ない。 (ロ)揚げ上がったフライ食材の水分や栄養分などが油
中に溶出して揚げ物が小さくなり歩留まりが低下する。 (ハ)揚げ上がる揚油温度が高くなる。 (ニ)揚げ時間が長くなる。 (ホ)揚げ物の黴抵抗性の向上を図る。 (ヘ)揚げ物の防腐性の向上を図る。
【0003】このような問題点や課題を解決する方策と
して、例えば特開平10−276744号公報に開示さ
れるフライヤーが創案されている。このフライヤー1
は、図20に示すように、揚げ油槽2内に、複数の加熱
パイプ3が互いに平行をなすように差し渡されている。
揚げ油槽2内における加熱パイプ3の上方には、セラミ
ック材でなる平面矩形状の絶縁枠4が配設されている。
絶縁枠4には、多数の円孔が形成された通電板5が配置
されている。また、この通電板5の上面は、多数の孔が
形成されたフッ素樹脂でなる絶縁板6で覆われている。
通電板5は、図20に示すように、ワイヤーハーネス7
により、順次、中継器8、中間制御器9、高電圧微弱電
流発生器10に接続されている。
【0004】このような従来のフライヤー1では、通電
板5から揚げ油11中に、高電圧微弱電流が流れるよう
になっている。この高電圧微弱電流の作用によって、揚
げ油の酸化を抑制して、上記した問題点や課題の解決を
図っている。
【0005】また、長尺のコンベヤ式揚げ油槽に対して
は、高電圧微弱電流印加装置を長手方向に並列させて対
応することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のフライヤー1では、高電圧微弱電流が発生する
電場が通電板5の周辺に限られるため、この電場から外
れた位置にある油は、高電圧微弱電流の電場に晒されず
酸化作用を抑制しにくいものであった。
【0007】また、フライ食材も通電板5の周辺から外
れた位置で揚げられた場合には、電場の作用が及ばず、
上記した問題点や課題が解決されにくいものであった。
【0008】なお、油槽2を導電体で形成して通電板5
と対向させることによって油槽2自体が対向電極として
作用させることにより、電場が及ぶ範囲を広げることが
考えられるが、油槽2自体に微弱ながらも通電させるこ
とは、使用者の安全性の上からも好ましくないものであ
る。
【0009】さらに、通電板5の上面は、絶縁板6で覆
われるものの、下面や絶縁板6の孔内で露出する領域が
あるため、フライ食材から溶出する水分や、高温油から
発生する酸化重合物が通電板5に付着して短時間で微弱
な漏電や、変圧器不全が発生する可能性があった。
【0010】また、上記した従来例では、通電板5で発
生する電場の影響対象とするフライ食材に高電圧電場エ
ネルギーを誘導貫通させる作用が弱いものであった。
【0011】一方、長尺のコンベヤ式揚げ油槽に対して
高電圧微弱電流印加装置を長手方向に並列させたフライ
ヤーの場合は、金属でなる無端ベルトに対する絶縁と電
極装置を設置することが困難となり、このような問題点
が解決しない限り、フライヤー全体が静電帯電となるこ
とによる使用者に静電ショックが及ぶのを回避すること
が困難となる。
【0012】また、長尺の油槽に対して電極装置を並列
に配置しても、コンベヤ式のような短時間で揚げ物を量
産する目的とする機種では、揚げ種から溶出する大量の
水分、揚げ加工に伴って発生する大量の酸化重合物が電
極装置に付着して、短時間で漏電や変圧不全が発生する
という問題点がある。
【0013】さらに、電極装置から発生する電界の形成
領域が画成されていないため、電場エネルギーの損耗が
激しく、短時間量産、多品質品生産を目的とする電源の
2次側出力の増大を必要になり、それに比例して絶縁性
能の不全が問題となる問題点がある。
【0014】また、油槽へ投入された揚げ種が浮き上が
り過程に達すると、油槽の両端に揚げ物が偏在してコン
ベヤの機能を阻害する問題点がある。
【0015】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。そこで、本発明の目的は、使用者の安全
性と高電圧電場の利用効率が向上したコンベア式のフラ
イヤーを提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、熱伝達が向上
してフライ工程の短縮化、揚油温度の低温化(油劣化の
抑制)、並びにフライ食材の油分吸収量の低減化が図れ
るコンベア式のフライヤーを提供することにある。
【0017】さらに、本発明の他の目的は、揚油中に発
生するバクテリアの細胞膜の不可逆破壊を促進させてフ
ライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上できるコンベア式の
フライヤーを提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、フライ工程に
おいてフライ食材から溶出する水分と揚油の高温加熱に
伴う劣化とによって生成される酸化重合物の発生を抑制
して、廃棄油量を減少させ、フライ食材と一緒に摂取さ
れる有害物の人体への摂取量を削減できるコンベア式の
フライヤーを提供することにある。
【0019】さらに、本発明の他の目的は、フライ食材
が油分を多く吸収するのを抑制してからりと揚げること
のできるコンベア式のフライヤーを提供することにあ
る。
【0020】また、本発明の他の目的は、揚げたフライ
食材の水分や栄養分などが油中に溶出するのを抑制して
揚げ物の歩留まりを向上させるコンベア式のフライヤー
を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
油槽内に、一対のコンベヤ装置が上下に配置され、それ
ぞれのコンベヤ装置に備えられた無端ベルトの所定範囲
の走行面同士が互いに対向してフライ食材搬送領域を形
成すると共に、前記無端ベルト同士が略同一速度で走行
するように駆動され、且つ前記所定範囲における走行面
で前記両無端ベルトが同一方向に走行するように設定さ
れ、一方の前記コンベヤ装置の前記無端ベルトが導電性
材料で形成されると共に接地され、他方の前記コンベヤ
装置の前記無端ベルトのループ内空間に、前記一方のコ
ンベヤ装置の前記無端ベルトの前記所定範囲の走行面に
略平行をなすと共に、導電性金属の表面全体を絶縁材料
層で被覆してなる電極板が配置され、前記電極板への高
電圧印加により前記フライ食材搬送領域に電界が形成さ
れると共に、前記フライ食材と前記一方の無端ベルトと
が接触して該フライ食材に高電圧微弱電流が流れること
を特徴とする。
【0022】このような構成の請求項1記載の発明で
は、無端ベルト同士間のフライ食材搬送領域において
は、電極板に高電圧が印加されることにより発生する高
電圧微弱電流がフライ食材を導通して一方の無端ベルト
へ向けて確実に流れる作用がある。このため、揚油を高
電圧微弱電流が通過し且つ高電圧が印加されることによ
り、油槽内の揚油の酸化、劣化などを抑制することがで
きる。また、フライ食材搬送領域に配置される揚油や、
フライ食材が高電圧微弱電流に晒されるため、バクテリ
アなどの細菌を死滅させることが可能となる。このた
め、フライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上することがで
きる。そして、高電圧の電場が形成されることにより、
熱伝達性が向上して揚油の温度を低く抑えることができ
る。この作用によっても、揚油の劣化を防止することが
可能となる。また、この発明では、対向する無端ベルト
間をフライ食材が搬送されるため、フライ食材を効率よ
くフライ処理することができる。
【0023】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のフライヤーであって、前記電極板と前記他方の無端
ベルトの所定範囲の走行面とで形成される電界形成領域
の側方周囲を取り囲むように、絶縁性材料でなる電界遮
断層が配置されていることを特徴としている。
【0024】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明における作用に加えて、電極板と他方
の無端ベルトとの間の電界形成領域を周囲を絶縁性材料
でなる電界遮断層で取り囲むことにより、電界形成領域
に発生する高電圧微弱電流が周囲へ逃げることなく、電
極板と他方の無端ベルトとの間に確実に流すことができ
る。
【0025】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2
に記載されたフライヤーであって、前記電界遮断層は、
前記油槽の内壁表面に形成されていることを特徴として
いる。
【0026】したがって、請求項3記載の発明では、請
求項2に記載された発明における作用に加えて、電界遮
蔽層が油槽の内壁に形成されているため、例えば油槽自
体が導電性を有する金属材料で形成されている場合で
も、漏電が発生するのを防止することができる。
【0027】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載されたフライヤーであっ
て、前記一対のコンベヤ装置は、対向するフレームプレ
ートを有する枠体における前記フレームプレート同士の
間に配置され、且つ両側で前記フレームプレートに支持
された状態で、前記油槽に収容されていることを特徴と
している。
【0028】したがって、請求項4記載の発明では、請
求項1〜請求項3に記載された発明における作用に加え
て、コンベヤ装置が枠体に支持されているため、コンベ
ヤ装置のメンテナンスを行う場合に容易にコンベヤ装置
を油槽から引き上げることができる。
【0029】さらに、請求項5記載の発明は、請求項4
記載のフライヤーであって、前記フレームプレートの対
向面には、前記電界遮断層が形成されていることを特徴
としている。
【0030】したがって、請求項5記載の発明では、請
求項4記載の発明における作用に加えて、フレームプレ
ートの対向面に電界遮断層を形成することにより、電界
形成領域のより近傍に電界遮断層を配置でき、リークの
無い均一な電界形成を確実に行うことができる。請求項
6記載の発明は、前記一対のコンベア装置は、対向する
フレームプレートを有する枠体における前記フレームプ
レート同士の間に配置され、且つ両側で前記フレームプ
レートに支持された状態で、前記油槽に収容され、前記
フレームプレートの対向面には、絶縁性材料でなる電界
遮断層が形成されていることを特徴としている。したが
って、請求項1記載の発明における作用に加えて、フレ
ームプレートの対向面に電界遮断層を形成することによ
り、電界形成領域のより近傍に電界遮断層が配置でき、
リークの無い均一な電界形成を確実に行うことができ
る。
【0031】さらに、請求項7記載の発明は、請求項1
記載のフライヤーであって、前記絶縁材料層は、前記導
電性金属の表面に形成された絶縁層と、該絶縁層を覆っ
て真空ラップされた絶縁シートとからなることを特徴と
している。
【0032】請求項7記載の発明では、導電性金属の表
面に絶縁層を形成し、さらにこの絶縁層を覆って真空ラ
ップされた絶縁シートで覆っているため、さらに電極板
の劣化を抑制する作用がある。
【0033】また、請求項8記載の発明は、請求項1に
記載されたフライヤーであって、前記電極板は、昇降可
能に設けられていることを特徴とする。
【0034】したがって、請求項8記載の発明では、請
求項1に記載された発明における作用に加えて、電極板
を昇降させることにより、一方の無端ベルトと電極板と
の距離を任意に調整することができ、フライ処理に最適
な電界を形成することができる。
【0035】さらに、請求項9記載の発明は、請求項1
乃至請求項8のいずれかに記載されたフライヤーであっ
て、前記両無端ベルトは、前記フライ食材搬送領域にお
ける前記無端ベルトの走行方向終端部からフライ食材を
前記油槽から取り出す方向へ向けて互いに略平行をなす
取出走行面を有することを特徴とする。
【0036】したがって、請求項9記載の発明では、請
求項1〜請求項8に記載された発明における作用に加え
て、フライ処理されたフライ食材を取出走行面に沿って
取り出す作用がある。このため、フライ処理が施された
フライ食材が揚油中に長時間放置されることがなく、油
槽から効率よく引き上げることができ、大量のフライ食
材を効率的に処理することができる。
【0037】また、請求項10記載の発明は、請求項1
乃至請求項9のいずれかに記載されたフライヤーであっ
て、前記電極板は、複数の油流通孔が形成されているこ
とを特徴とする。
【0038】このため、請求項10記載の発明では、請
求項1〜請求項9に記載された発明における作用に加え
て、電極板に形成された油流通孔が揚油の対流や、揚げ
かすを揚油表面へ浮き上がるのを許容する作用がある。
このため、揚油の温度効率を向上させると共に、揚油の
汚れを抑制する作用がある。
【0039】さらに、請求項11記載の発明は、請求項
1乃至請求項10のいずれかに記載されたフライヤーで
あって、前記両無端ベルトは、略網目形状であることを
特徴とする。
【0040】このため、請求項11記載の発明では、請
求項1〜請求項10に記載された発明における作用に加
えて、無端ベルトの網目を通して揚油の対流や、揚げか
すを揚油表面へ浮き上がるのを許容する作用がある。こ
のため、上記電極板の作用に加えて、揚油の温度効率を
さらに向上させると共に、揚油の汚れを抑制する作用が
ある。
【0041】また、請求項12記載の発明は、請求項1
乃至請求項11に記載されたフライヤーであって、前記
他方のコンベヤ装置の前記無端ベルトは絶縁性材料で形
成されていることを特徴とする。
【0042】請求項12記載の発明では、電極板が配置
される他方の無端ベルトを絶縁性材料で形成したことに
より、電極板から他方の無端ベルトへ高電圧微弱電流が
通電するのを防止する作用がある。
【0043】さらに、請求項13記載の発明は、請求項
4乃至請求項12のいずれかに記載されたフライヤーで
あって、前記油槽の上部には、絶縁性材料でなる蓋体が
配置されることを特徴とする。
【0044】したがて、請求項13記載の発明では、請
求項4〜請求項12に記載された発明における作用に加
えて、油槽の上部に蓋体を配置することで、無端ベルト
の上方を覆うことができ、使用者が無端ベルトに接触す
るのを防止する作用がある。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフライヤーの
詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0046】<実施形態1>図1〜図13は、本発明に
係るコンベヤ式のフライヤーの実施形態1を示してい
る。まず、図1及び図2を用いて本実施形態1のフライ
ヤー20の構成の概略を説明する。なお、図1はフライ
ヤー20の平面図、図2は図1のA−A断面図である。
【0047】フライヤー20は、図1及び図2に示すよ
うに、油槽21と、油槽21内の上部に配置される上側
コンベヤ装置22と、上側コンベヤ装置22の下方に配
置される下側コンベヤ装置23と、上側コンベヤ装置2
2の内部に配置された電極板24と、上側コンベヤ装置
22及び下側コンベヤ装置23の幅方向の両側に配置さ
れてこれらコンベヤ装置22、23を支持する一対のフ
レームプレート25、25を備えた枠体26と、油槽2
1の底面及びフレームプレート25、25の対向内側面
に設けられた電界遮断層27、28、28とから大略構
成されている。
【0048】油槽21は、所定深さの油槽内空間が図1
中矢印xで示す方向に長く設定されている。また、油槽
21の下部には、図示しない加熱装置が備えられ、油槽
21内に導入された揚油29を加熱するようになってい
る。また、油槽21の構成材料は、ステンレス、アルミ
ニウム、その他各種の金属材料でなる。なお、油槽21
の構成材料としては、金属材料以外には耐熱性合成樹
脂、高強度のセラミック材料などを用いてもよい。
【0049】電界遮蔽層27、28は、耐熱性、撥水性
などを有する例えばフッ素樹脂でなる。そして、一方の
電界遮蔽層27は、油槽21の底面に真空仕上げによっ
て密着するように形成されている。また、他方の電界遮
蔽層28、28は、電極板24と後述する無端ベルト6
1との間に形成される電界が外側へ漏れる(リークす
る)のを防止する機能を有し、電界の強度を高めて電界
効率を高めている。
【0050】また、油槽21の長手方向(矢印x方向)
の一方の端部側は、図1及び図2に示すように、フライ
食材30を投入する導入部31となっている。また、油
槽21の長手方向の他端の端部側は、フライ食材30を
排出する排出部32となっている。なお、油槽21の排
出部32は、底部から上縁に向けて傾斜して下側コンベ
ヤ装置23によってフライ食材30を引き上げるように
なっている。
【0051】上側コンベヤ装置22は、図1に示すよう
に、油槽21内部の幅方向(図1中矢印y方向)の両側
壁に沿うようにそれぞれ配置されるフレームプレート2
5、25間に、絶縁性材料でなる複数(本実施形態では
4本)の絶縁シャフト33、34、35、36を備えて
いる。これら絶縁シャフト33、34、35、36に
は、合成樹脂などの絶縁性材料でなる網状の無端ベルト
37が走行可能に掛けられている。また、上記絶縁シャ
フト33、34、35、36のうち油槽21の最も他端
側に位置する絶縁シャフト33は、チェーン41を介し
て例えば電動機などの回転駆動手段60から回転駆動力
が伝達されるようになっている。
【0052】なお、無端ベルト37は、絶縁シャフト3
3、34、35、36に掛けられることにより、油槽2
1の長手方向に走行する下側走行面と上側走行面とが互
いに平行をなすようになっている。そして、無端ベルト
37の走行方向は、下側走行面で油槽21の一端側から
他端側へ向けて走行するように設定されている。また、
油槽21の他端側に位置する絶縁シャフト33、34
は、油槽21の底部から上縁に向けて傾斜する斜面21
Aに沿って配置されている。そして、これら絶縁シャフ
ト33、34の間を走行する無端ベルト37は、その斜
面21Aに略平行をなす傾斜走行面を走行するようにな
っている。
【0053】ここで、絶縁シャフト33、34、35、
36の構成及び取付構造について、図4〜図7を用いて
説明する。
【0054】絶縁シャフト33、34、35、36は、
例えばステンレスでなるシャフトの表面に、例えばポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂
やその他の電気絶縁性を有する合成樹脂でコーティング
されてなる。また、それぞれの絶縁シャフト33、3
4、35、36は、図5に示すように、網状の無端ベル
ト37が滑らないように多数の滑り止め突起46Aが突
設された電気絶縁性を有するローラ46に嵌合、固定さ
れるようになっている。特に、絶縁シャフト33の一方
の端部には、円板状のフランジ部材43の中央が固定さ
れている。また、フランジ部材43には、複数のボルト
挿通孔43Aが形成されている。このフランジ部材43
の表面も電気絶縁性を有する合成樹脂でコーティングさ
れている。
【0055】そして、フランジ部材43には、表面に電
気絶縁性を有する合成樹脂がコーティングされた連結部
材44が接合されるようになっている。この連結部材4
4には、フランジ部材43のボルト挿通孔43Aと対応
する位置にボルト挿通孔44Aが形成されている。ま
た、連結部材44の一方の面の中央には、側方に突出す
る円柱状の突出シャフト44Bが形成されている。
【0056】また、突出シャフト44Bの端部には、チ
ェーン41を掛ける円板状の歯車45が装着されるよう
になっている。この歯車45の中央には、突出シャフト
44Bが挿入されるシャフト挿入孔45Aが形成されて
いる。また、歯車45には、連結部材44のボルト挿通
孔44Aと対応する位置にボルト挿通孔45Bが形成さ
れている。
【0057】図5に示すように、絶縁シャフト33は、
フレームプレート25及び電界遮断層28を貫通して形
成された軸受け孔に、フレームプレート25の外側から
挿入され、フレームプレート25、25間でローラ46
が嵌合される。また、連結部材44の突出シャフト44
Bの先端部には、歯車45が嵌合される。そして、図5
に示すように、フランジ部材43と、連結部材44と、
歯車45とは、対応するボルト挿通孔43A、44A、
45Bに、ボルト47が挿通される。このボルト47に
は、連結部材44を位置固定するナット48と、歯車4
5を位置固定するナット49、50とが螺合される。
【0058】一方、この絶縁シャフト33の他方の端部
は、図6及び図7に示すような軸受け構造に受け止めら
れるようになっている。この軸受け構造は、図6に示す
ように、フッ素樹脂などの絶縁性樹脂でなる軸受け部材
51と補強リング52とを備える。軸受け部材51は、
一端面側に突設されたプレート装着突部51Aと、他端
面側に突設され且つ周面に雄ネジが形成されたネジ部5
1Bと、中間部の径寸法の長いフランジ部51Cとが一
体に形成されてなる。プレート装着突部51Aの端面か
らは所定の深さの軸受け孔51Dが形成されている。ま
た、フランジ部51Cには、複数のボルト挿通孔51E
が軸方向に開設されている。さらに、補強リング52に
は、軸受け部材51のフランジ部51Cのボルト挿通孔
51Eに対応する位置にボルト挿通孔52Aが形成され
ている。また、補強リング52の中央には、ネジ部51
Bに螺合する雌ネジ部52Bが形成されている。
【0059】図7に示すように、フレームプレート25
及び電界遮断層28には、軸受け部材51のプレート装
着突部51Aが挿入される開口部53とボルト挿入孔5
4が形成されている。軸受け部材51のプレート装着突
部51Aは、フレームプレート25及び電界遮断層28
に形成された開口部に挿入され、軸受け部材51のネジ
部51Bには、補強リング52が螺合される。そして、
フレームプレート及び電界遮断層28に形成されたボル
ト挿通孔54と、軸受け部材51側のボルト挿通孔51
Eと、補強リング52のボルト挿通孔52Aとを合致さ
せた状態で、ボルト55を挿入してナット56で締める
ことにより、軸受け部材51と補強リング52とがフレ
ームプレート25側へ固定される。この状態で、軸受け
部材51の軸受け孔51Dに絶縁シャフト33の他端を
挿入するようになっている。
【0060】なお、絶縁シャフト33をフレームプレー
ト25、25に軸支する構造について説明したが、他の
絶縁シャフト34、35、36も同様にそれぞれの両端
を図6及び図7に示す軸受け構造により軸支している。
【0061】次に、下側コンベヤ装置23の構成につい
て説明する。下側コンベヤ装置23は、図2に示すよう
に、回転シャフト38、39、40が油槽21の底部の
前端位置、後端位置、及び斜面21Aの上部位置に配置
されるように、フレームプレート25、25に架設され
ている。これら回転シャフト38、39、40には、金
属などの導電性材料でなる網状の無端ベルト61が掛け
られている。回転シャフト40は、上記した絶縁シャフ
ト33と同様に、図4及び図5に示すような連結部材4
4と同様な連結部材57、歯車45と同様な歯車58が
設けられている。そして、歯車58には、チェーン59
が掛けられている。なお、チェーン59と、上記した歯
車45に掛けられたチェーン41は、図2に示すように
共に回転駆動手段60に連係されており、互いに逆の方
向に回転するように設定されている。このため、上側コ
ンベヤ装置22と下側コンベヤ装置23との上下に対向
する無端ベルト37、61の走行面同士は、同一方向に
略同一速度で走行するように設定されている。このた
め、両無端ベルト37、61の間には、フライ食材30
を導入部31から排出部32へ向けて搬送するフライ食
材搬送領域が形成される。なお、両無端ベルト37、6
1間のクリアランスは、フライ食材の大きさに応じて設
定される。また、両無端ベルト37、61の走行速度
は、フライ食材のフライ処理時間に応じて設定される。
【0062】また、他の回転シャフト38、39は、上
記した絶縁シャフト34、35、36との同様の軸受け
構造によりフレームプレート25、25に軸支されてい
る。ただし、回転シャフト38及びそれに装着される図
示しないローラは、絶縁被覆を施さずに、導電性を有す
る無端ベルト61に電気的に導通するように導電性を有
している。また、回転シャフト38の端部は、アース線
62と接続がとられている。
【0063】次に、図8〜図11を用いて本実施形態1
の電極板24の構成並びにその取付構造について説明す
る。図8に示すように、電極板24は、電極板吊下金具
63を介して、フレームプレート25、25の上端縁間
に架設された梁部材64に吊り下げられている。そし
て、電極板24には、配線65を介して中継器66、中
間制御器67、高電圧微弱電流発生器68に接続されて
いる。
【0064】電極板24の構造は、図9に示すように、
複数の開口24Aが均一に形成されている。また、電極
板24には、電極板吊下金具63の下端部を取り付ける
金具被取付部69が設けられている。この金具被取付部
69は、開口24Aを跨ぐようにように側面が略コ字形
状に形成されている。
【0065】そして、金具被取付部69の上面には、図
8及び図10に示すように、金具取付部材70のネジ部
70Aを挿通する開口部71Aが形成されている。この
金具被取付部69の上面には、下方から金具取付部材7
0のネジ部70Aを上方に向けて挿通し、上面から出た
ネジ部70Aに、雌ネジ71Aが形成されたネジ部材7
1が螺合されている。
【0066】また、金具取付部材70には、上下に貫通
する金具挿通孔70Bが形成されている。この金具挿通
孔70Bには、電極板吊下金具63を下方から挿通さ
せ、電極板吊下金具63の上端を梁部材64にネジ止め
することにより固定している。なお、電極板吊下金具6
3のネジ止め位置を調整することにより、電極板24と
無端ベルト61とで形成される電界形成領域の高さを調
整することができ、電界の強弱を調整することが可能と
なる。なお、金具取付部材70及びネジ部材71は、例
えばフッ素樹脂などの絶縁性樹脂で形成されている。ま
た、金具被取付部69は、同様に絶縁性樹脂で被覆され
ている。
【0067】さらに、電極板24は、図11に示すよう
に、例えばステンレス製等の導電性金属からなる導電板
72に開口を形成し、全面に例えばフッ素樹脂を蒸着し
て絶縁蒸着膜73を被覆し、さらに表裏面から例えばフ
ッ素樹脂でなる絶縁シート74を真空圧着(真空ラッ
プ)し、開口24Aで絶縁シート74、74を円形に切
断してなる。このように、絶縁蒸着膜73及び絶縁シー
ト74で導電板72を封止したことにより、フライ工程
においてフライ食材30から溶出する水分や、揚油の高
温加熱に伴う劣化とによって生成される酸化重合物が導
電板72に直接付着することがなく、電極板24の劣化
を防止することができる。
【0068】また、本実施形態1では、油槽21の上部
を覆うように図3に示すように蓋体98が配置されるよ
うになっており、作業者が上側コンベヤ装置22や配線
65などに接触することを防止するようになっている。
【0069】なお、本実施形態1では、電極板24に、
中継器66、中間制御器67、高電圧微弱電流発生器6
8を接続する簡単な構成としたが、図12及び図13に
示すような電極板制御装置75や、(フライヤー)温度
制御装置76を備える構成としてもよい。図12に示す
電極板制御装置75には、電源77、運転指示部78、
蓋掛入切装置79、緊急停止装置80、スライダックス
81、並びに変圧器82などが接続されている。また、
変圧器82は、電極板24の導電板72に接続されてい
る。
【0070】一方、温度制御装置76は、電源83、運
転指示部84、温度センサー85、可変装置86、フラ
イヤー加熱装置87が接続されている。
【0071】上記した構成とすることにより、使用者の
安全性と高電圧電場の利用効率が向上したコンベア式の
フライヤー20を実現することができる。すなわち、電
極板24と、これに対向するアース板として機能する無
端ベルト61との間の電界形成領域の側方周囲を、絶縁
性材料でなる電界遮断層28、28が挟むように配置さ
れているため、確実に高電圧電界を形成することがで
き、高電圧電場の利用効率が向上することができる。
【0072】また、本実施形態1では、高電圧微弱電流
をフライ食材30や揚油29に通電させることができる
ため、熱伝達が向上してフライ工程の短縮化、揚油温度
の低温化(油劣化の抑制)、並びにフライ食材30の油
分吸収量の低減化を図ることができる。
【0073】さらに、本実施形態1では、揚油29中に
発生するバクテリアの細胞膜の不可逆破壊を促進させて
フライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上することができ
る。
【0074】また、本実施形態1では、フライ食材30
が油分を多く吸収するのを抑制してからりと揚げること
が可能となる。
【0075】さらに、本実施形態1では、揚げたフライ
食材30の水分や栄養分などが油中に溶出するのを抑制
して揚げ物の歩留まりを向上させることできる。
【0076】<実施形態2>次に、図14〜図17を用
いて本発明に係るフライヤーの実施形態2の構成を説明
する。なお、本実施形態2において、上記した実施形態
1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して
その説明を省略し、構成の異なる部分のみ説明する。
【0077】本実施形態2では、電極板24の幅方向両
側をフレームプレート25、25に固定している。電極
板24の両側部には、図17に示すように、絶縁部材9
0を介して固定具91をネジ固定し、この固定具91の
側部に突設させたボルト92を電界遮断層28及びフレ
ームプレート25に貫通させてナット93でネジ止めし
て固定している。なお、本実施形態2では、電極板24
を取り付ける位置がボルト92をフレームプレート25
に貫通させる位置で規定されるが、フレームプレート2
5側に複数の高さ位置を取り得るように複数の貫通孔を
形成しておいてもよい。
【0078】なお、本実施形態2の他の構成は、上記し
た実施形態1と略同様であり、作用・効果は、上記した
実施形態1と同様である。 <実施形態3>次に、図18及び図19を用いて本発明
に係るフライヤーの実施形態3の構成を説明する。な
お、本実施形態3において、上記した実施形態1と同様
の機能を果たす部分には、同一の符号を付してその説明
を省略し、構成の異なる部分のみ説明する。
【0079】本実施形態3に係るフライヤー20は、上
側コンベヤ装置22の無端ベルト37Aが導電性材料で
なり、無端ベルト37Aを掛ける回転シャフト95、9
6、97のうち、一つの回転シャフト95が導電性を有
してなり、アース線62を介して接地されている。一
方、下側コンベヤ装置23の無端ベルト61Aは、絶縁
性樹脂で形成されている。そして、下側コンベヤ装置2
3の無端ベルト61Aで囲まれる領域に電極板24を配
置している。この電極板24をフレームプレート25、
25に取り付けた構造は、図16及び図17に示した構
造と略同様である。また、本実施形態3における他の構
成は、上記した実施形態1や実施形態2の構成に近似す
るものであり、作用・効果は実施形態1、2と略同様で
ある。
【0080】以上、実施形態1〜3について説明した
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、構成の
要旨に付随する各種の変更が可能である。例えば、上記
した実施形態1〜3では、油槽21内の揚油29の加熱
手段として、油槽21の底部に加熱パイプを用いて油槽
内の揚油を直接加熱する構成や、油槽の外側に加熱手段
を設ける構成としても勿論よい。
【0081】また、上記した実施形態1〜3では、電界
遮断層27、28や絶縁被覆をフッ素樹脂で形成した
が、他の絶縁性を有する合成樹脂やセラミック材などを
適用することも可能である。
【0082】さらに、無端ベルト37、61を網状とし
たが、複数の孔を均一に形成した構成としても勿論よ
い。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、揚油を高電圧微弱電流が通過し
且つ高電圧が印加されることにより、油槽内の揚油の酸
化、劣化などを抑制する効果がある。また、フライ食材
搬送領域に配置される揚油や、フライ食材が高電圧微弱
電流に晒されるため、バクテリアなどの細菌を死滅させ
ることができ、フライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上す
る効果がある。さらに、高電圧の電場が確実に形成され
ることにより、熱伝達性が向上して揚油の温度を低く抑
えることができる。このため、揚油の劣化を防止する効
果がある。また、この請求項1記載の発明によれば、対
向する無端ベルト間をフライ食材が搬送されるため、フ
ライ食材を効率よくフライ処理できるという効果があ
る。
【0084】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明における効果に加えて、電極板と他方の無端ベ
ルトとの間の電界形成領域の周囲を絶縁性材料でなる電
界遮断層で取り囲むことにより、電界形成領域に発生す
る高電圧微弱電流が周囲へ逃げることなく、電極板と他
方の無端ベルトとの間に均一な電流を確実に流す効果が
ある。
【0085】請求項3記載の発明によれば、請求項2に
記載された発明における効果に加えて、電界遮断層が油
槽の内壁表面に形成されているため、例えば油槽自体が
導電性を有する金属材料で形成されている場合でも、漏
電が発生するのを防止する効果がある。
【0086】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
請求項3に記載された発明における効果に加えて、コン
ベヤ装置が枠体に支持されているため、コンベヤ装置の
メンテナンスを行う場合に容易にコンベヤ装置を油槽か
ら引き上げることができるという効果がある。
【0087】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明における効果に加えて、フレームプレートの対
向面に電界遮断層を形成することにより、電界形成領域
のより近傍に電界遮断層を配置でき、電界形成を確実に
行うことができる。請求項6記載の発明によれば、請求
項1記載の発明における効果に加えて、電界形成領域の
より近傍に電界遮断層を配置でき、電界形成を確実に行
うことができる。
【0088】請求項7記載の発明によれば、導電性金属
の表面に形成された絶縁層を、真空ラップした絶縁シー
トで覆っているため、電極板の劣化をより一層抑制する
効果がある。
【0089】請求項8記載の発明では、請求項1に記載
された発明における効果に加えて、電極板を昇降させる
ことにより、一方の無端ベルトと電極板との距離を任意
に調整することができ、フライ処理に最適な電界を形成
することができる。
【0090】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
請求項8に記載された発明における効果に加えて、フラ
イ処理されたフライ食材を取出走行面に沿って取り出す
ことができるため、フライ処理が施されたフライ食材が
揚油中に長時間放置されることがなく、油槽から効率よ
く引き上げることができ、大量のフライ食材を効率的に
処理することができる。
【0091】請求項10記載の発明によれば、請求項1
〜請求項9に記載された発明における効果に加えて、電
極板に形成された油流通孔が揚油の対流や、揚げかすを
揚油表面へ浮き上がるのを許容する効果がある。このた
め、揚油の温度効率を向上させると共に、揚油の汚れを
抑制する効果がある。
【0092】請求項11記載の発明によれば、請求項1
〜請求項10に記載された発明における効果に加えて、
無端ベルトの網目を通して揚油の対流や、揚げかすを揚
油表面へ浮き上がるのを許容することができ、揚油の温
度効率をさらに向上させると共に、揚油の汚れを抑制す
る効果がある。
【0093】請求項12記載の発明では、請求項1〜請
求項11に記載された発明の効果に加えて、電極板が配
置される他方の無端ベルトを絶縁性材料で形成したこと
により、電極板から他方の無端ベルトへ高電圧微弱電流
が通電するのを防止する効果がある。
【0094】請求項13記載の発明では、請求項4〜請
求項12に記載された発明における効果に加えて、油槽
の上部に蓋体を配置することで、無端ベルトの上方を覆
うことができ、使用者が無端ベルトに接触するのを防止
する効果があり、作業の安全性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフライヤーの実施形態1を示す平
面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】実施形態1に係るフライヤーの横断面図であ
る。
【図4】実施形態1に係るフライヤーにおける絶縁シャ
フトの端部の構造を示す分解断面図である。
【図5】実施形態1に係るフライヤーにおける絶縁シャ
フトの軸受け構造を示す要部断面図である。
【図6】実施形態1に係るフライヤーにおける絶縁シャ
フトの軸受け構造を示す分解断面図である。
【図7】実施形態1に係るフライヤーにおける絶縁シャ
フトの軸受け構造を示す要部断面図である。
【図8】実施形態1に係るフライヤーの横断面説明図で
ある。
【図9】実施形態1に係るフライヤーの電極板の平面図
である。
【図10】実施形態1に係るフライヤーの電極板取り付
けに用いるネジ部材の断面図である。
【図11】実施形態1の電極板の断面図である。
【図12】実施形態1における電極板制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図13】実施形態1における温度制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図14】本発明に係るフライヤーの実施形態2の平面
図である。
【図15】実施形態2に係るフライヤーの縦断面図であ
る。
【図16】実施形態2に係るフライヤーの横断面図であ
る。
【図17】実施形態2に係る電極板の平面図である。
【図18】本発明に係るフライヤーの実施形態3を示す
縦断面図である。
【図19】実施形態3に係るフライヤーの横断面図であ
る。
【図20】従来のフライヤーを示す断面図である。
【符号の説明】
20 フライヤー 21 油槽 22 上側コンベヤ装置 23 下側コンベヤ装置 24 電極板 25 フレームプレート 26 枠体 27、28 電界遮断層 29 揚油 30 フライ食材 31 導入部 32 排出部 33、34、35、36 絶縁シャフト 37 無端ベルト 38、39、40 回転シャフト 41 チェーン 42 回転駆動手段 61 無端ベルト 62 アース線 65 配線 68 高電圧微弱電流発生器 72 導電板 73 絶縁蒸着膜 74 絶縁シート

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油槽内に、一対のコンベア装置が上下に
    配置され、それぞれのコンベア装置に備えられた無端ベ
    ルトの所定範囲の走行面同士が互いに対向してフライ食
    材搬送領域を形成すると共に、前記無端ベルト同士が略
    同一速度で走行するように駆動され、且つ前記所定範囲
    における走行面で前記両無端ベルトが同一方向に走行す
    るように設定され、 一方の前記コンベア装置の前記無端ベルトが導電性材料
    で形成されると共に接地され、 他方の前記コンベア装置の前記無端ベルトのルーム内空
    間に、前記一方のコンベア装置の前記無端ベルトの前記
    所定範囲の走行面に略平行をなすと共に、導電性金属の
    表面全体を絶縁材料層で被覆してなる電極板が配置さ
    れ、 前記電極板への高電圧印加により前記フライ食材搬送領
    域に電界が形成されると共に、前記フライ食材と前記一
    方の無端ベルトとが接触して該フライ食材に高電圧微弱
    電流が流れることを特徴とするフライヤー。
  2. 【請求項2】 前記電極板と前記他方の無端ベルトの所
    定範囲の走行面とで形成される電界形成領域の側方周囲
    を取り囲むように、絶縁性材料でなる電界遮断層が配置
    されていることを特徴とする請求項1記載のフライヤ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記電界遮断層は、前記油槽の内壁表面
    に形成されていることを特徴とする請求項2に記載され
    たフライヤー。
  4. 【請求項4】 前記一対のコンベア装置は、対向するフ
    レームプレートを有する枠体における前記フレームプレ
    ート同士の間に配置され、且つ両側で前記フレームプレ
    ートに支持された状態で、前記油槽に収容されているこ
    とを特徴とする請求項又は請求項3に記載されたフラ
    イヤー。
  5. 【請求項5】 前記フレームプレートの対向面に、前記
    電界遮断層が形成されていることを特徴とする請求項4
    記載のフライヤー。
  6. 【請求項6】 前記一対のコンベア装置は、対向するフ
    レームプレートを有する枠体における前記フレームプレ
    ート同士の間に配置され、且つ両側で前記フレームプレ
    ートに支持された状態で、前記油槽に収容され、前記フ
    レームプレートの対向面には、絶縁性材料でなる電界遮
    断層が形成されていることを特徴とす る請求項1記載の
    フライヤー。
  7. 【請求項7】 前記絶縁材料層は、前記導電性金属の表
    面に形成された絶縁層と、該絶縁層を覆って真空ラップ
    された絶縁シートとからなることを特徴とする請求項1
    記載のフライヤー。
  8. 【請求項8】 前記電極板は、昇降可能に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載されたフライヤー。
  9. 【請求項9】 前記両無端ベルトは、前記フライ食材搬
    送領域における前記無端ベルトの走行方向終端部からフ
    ライ食材を前記油槽から取り出す方向へ向けて互いに略
    平行をなす取出走行面を有することを特徴とする請求項
    1乃至請求項8のいずれかに記載されたフライヤー。
  10. 【請求項10】 前記電極板には、複数の油流通孔が形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の
    いずれかに記載されたフライヤー。
  11. 【請求項11】 前記無端ベルトは、略網目形状である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載されたフライヤー。
  12. 【請求項12】 前記他方のコンベア装置の前記無端ベ
    ルトは絶縁性材料で形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項11のいずれかに記載されたフライヤ
    ー。
  13. 【請求項13】 前記油槽の上部には、絶縁性材料でな
    る蓋体が配置されることを特徴とする請求項4乃至請求
    項12のいずれかに記載されたフライヤー。
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