WO2002054924A1

WO2002054924A1 - Friteuse

Info

Publication number: WO2002054924A1
Application number: PCT/JP2002/000090
Authority: WO
Inventors: Takehiko Abe; Eiichi Ishizeki
Original assignee: Super Fryer Co., Ltd.
Priority date: 2001-01-10
Filing date: 2002-01-10
Publication date: 2002-07-18
Also published as: JP3476776B2; CN1484509A; JP2002204754A

Description

明細書フライヤ一技術分野

この発明は、フライ食材を油で揚げるフライヤ一に関し、さらに詳しくは、油槽内に電場形成手段を備えるコンペャ式のフライヤ一に関する。背景技術 '

この種のフライヤ一としては、油槽の外部から加熱を行うことにより油槽内の食用油を加熱して、天ぶらや揚げ物を調理するものが一般に用いられている。このような一般のフライヤ一を用いた場合、油槽内の油は熱を受けることにより酸化されて劣化し、変色を起こし易いという課題があった。また、この油の酸化によって、フライ食材が変質変敗し易くなるという課題があった。このようなフライヤ一でフライ食材を揚げた場合の具体的な課題としては、以下に述べるような点がある。

(ィ）フライ食材が油分を多く吸収してからりと揚がらない。

(口）揚げ上がったフライ食材の水分や栄養分などが油中に溶出して揚げ物が小さくなり歩留まりが低下する。

(ハ）揚げ上がる揚油温度が高くなる。

(二）揚げ時間が長くなる。

(ホ）揚げ物の黴抵抗性の向上を図る。

(へ）揚げ物の防腐性の向上を図る。

このような課題を解決する方策として、例えば特開平 1 0 - 2 7 6 7 4 4 号公報に開示されるフライヤ一が創案されている。このフライヤ一 1 は、図 1 に示すように、揚げ油槽 2 内に、複数の加熱パイブ 3 が互いに平行をなすように差し渡されている。揚げ油槽 2 内における加熱パイプ 3 の上方には、セラミック材でなる平面矩形状の絶縁枠 4 が配設されている。絶縁枠 4 には、多数の円孔が形成された通電板 5 が配置されている。また、この通電板 5 の上面は、多数の孔が形成されたフッ素樹脂でなる絶縁板 6 で覆われている。通電板 5 は、ワイヤーハーネス 7 により、順次、中継器 8 、中間制御器 9 、高電圧微弱電流発生器 1 0 に接続されている。

上記したフライヤ一 1 では、通電板 5 から揚げ油 1 1 中に、高電圧微弱電流が流れるようになつている。この高電圧微弱電流の作用によって、揚げ油の酸化を抑制して、上記した課題の解決を図っている。

また、長尺のコンペャ式揚げ油槽に対しては、高電圧微弱電流印加装置を長手方向に並列させて対応することが提案されている。

しかしながら、上記したフライヤ一 1 では、高電圧微弱電流が発生する電場が通電板 5 の周辺に限られるため、この電場から外れた位置にある油は、高電圧微弱電流の電場に晒されず酸化作用を抑制しにくい。

また、フライ食材も通電板 5 の周辺から外れた位置で揚げられた場合には、電場の作用が及ばず、上記した課題が解決されにくい。 '

なお、油槽 2 を導電体で形成して通電板 5 と対向させることによって油槽 2 自体が対向電極として作用させることにより、電場が及ぶ範囲を広げることが考えられるが、油槽 2 自体に微弱ながらも通電させることは、使用者の安全性の上からも好ましくない。さらに、通電板 5 の上面は、絶縁板 6 で覆われるものの、下面や絶縁板 6 の孔内で露出する領域があるため、フライ食材から溶出する水分や、高温油から発生する酸化重合物が通電板 5 に付着して短時間で微弱な漏電や、変圧器不全が発生する可能性がある。

また、上記した従来例では、通電板 5 で発生する電場の影響対象とするフライ食材に高電圧電場エネルギーを誘導貫通させる作用が弱い。

一方、長尺のコンペャ式揚げ油槽に対して高電圧微弱電流印加装置を長手方向に並列させたフライヤ一の場合は、金属でなる無端ベルトに対する絶縁と電極装置を設置することが困難となり、このような課題が解決しない限り、フライヤ一全体が静電帯電となることによる使用者に静電ショックが及ぶのを回避することが困難となる。

また、長尺の油槽に対して電極装置を並列に配置しても、コンべャ式のような短時間で揚げ物を量産する目的とする機種では、揚げ種から溶出する大量の水分、揚げ加工に伴つて発生する大量の酸化重合物が電極装置に付着して、短時間で漏電や変圧不全が発生するという課題がある。

さらに、電極装置から発生する電界の形成領域が画成されていないため、電場ェネルギ一の損耗が激しく、短時間量産、多品質品生産を目的とする電源の 2 次側出力の増大を必要になり、それに比例して絶縁性能の不全が課題となる。

また、油槽へ投入された揚げ種が浮き上がり過程に達すると、油槽の両端に揚げ物が偏在してコンペャの機能を阻害する課題がある。発明の開示本発明は上記課題を解決するためになされたものである。そこで、本発明の目的は、使用者の安全性と高電圧電場の利用効率が向上したコンベア式のフライヤ一を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、熱伝達が向上してフライェ程の短縮化、揚油温度の低温化（油劣化の抑制）、並びにフライ食材の油分吸収量の低減化が図れるコンベア式のフライヤ一を提供することにある。

さらに、本発明の他の目的は、揚油中に発生するバクテリアの細胞膜の不可逆破壊を促進させてフライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上できるコンベア式のフライヤ一を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、フライ工程においてフライ食材から溶出する水分と揚油の高温加熱に伴う劣化とによつて生成される酸化重合物の発生を抑制して、廃棄油量を減少させ、フライ食材と一緒に摂取される有害物の人体への摂取量を削減できるコンベア式のフライヤ一を提供することにある。

さらに、本発明の他の目的は、フライ食材が油分を多く吸収するのを抑制してからりと揚げることのできるコンペァ式のフライヤ一を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、揚げたフライ食材の水分や栄養分などが油中に溶出するのを抑制して揚げ物の歩留まりを向上させるコンベア式のフライヤ一を提供することにある。

本発明のフライヤ一の第 1 の側面は、油槽と、第一のコンべャ装置と、前記第一のコンペャ装置に備えられた導電性材料で形成された無端ベルトと、第二のコンペャ装置と、前記第二のコンペャ装置に備えられた無端ベルトと、前記両無端ベルトの互いに対向する走行面によって画成されるフライ食材搬送部と、前記第二のコンペャ装置の前記無端ベルトのループ内空間に設けられ、前記第一のコンペャ装置の前記無端ベルトの前記走行面に略平行をなすと共に導電性金属の表面全体を絶縁材料層で被覆してなる電極板と、前記電極板への高電圧印加により、前記第一のコンペャ装置の前記無端ベルトの前記走向面と前記電極板との間に形成される電界形成部とを有し、前記無端ベルト同士が略同一速度で走行するように駆動され、且つ前記走行面で前記両無端ベル卜が同一方向に走行するように設定され、前記フライ食材と前記一方の無端ベルトとが接触して該フライ食材に高電圧微弱電流が流れることを特徴とする。

したがって、第 1 の側面においては、無端ベルト同士間のフライ食材搬送領域においては、電極板に高電圧が印加されることにより発生する高電圧微弱電流がフライ食材を導通して一方の無端ベルトへ向けて確実に流れる作用がある。このため、揚油を高電圧微弱電流が通過し且つ高電圧が印加されることにより、油槽内の揚油の酸化、劣化などを抑制することができる。また、フライ食材搬送領域に配置される揚油や、フライ食材が高電圧微弱電流に晒されるため、バクテリアなどの細菌を死滅させることが可能となる。このため、フライ食材の黴抵坊性、防腐性を向上することができる。そして、高電圧の電場が形成されることにより、熱伝達性が向上して揚油の温度を低く抑えることができる。この作用によっても、揚油の劣化を防止することが可能となる。また、対向する無端ベルト間をフライ食材が搬送されるため、フライ食材を効率よくフライ処理することができる。

また、本発明のフライヤ一の第 2 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記電界形成部の側方周囲を取り囲むように、絶縁性材料でなる電界遮断層が配置されていることを特徴とする。

したがって、第 2 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、前記電界形成領域を周囲を絶縁性材料でなる電界遮断層で取り囲むことにより、電界形成領域に発生する高電圧微弱電流が周囲へ逃げることなく、電極板と他方の無端ベルトとの間に確実に流すことができる。

さらに、本発明のフライヤ一の第 3 の側面は、第 2 の側面のフライヤ一であって、前記電界遮断層は、前記油槽の内壁表面に形成されていることを特徴とする。

したがって、第 3 の側面においては、第 2 の側面の作用に加えて、電界遮蔽層が油槽の内壁に形成されているため、. 例えば油槽自体が導電性を有する金属材料で形成されている場合でも、漏電が発生するのを防止することができる。

また、本発明のフライヤ一の第 4 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記第一及び第二のコンペャ装置は、対向するフレームプレートを有する枠体における前記フレームプレート同士の間に配置され、且つ両側で前記フレームプレートに支持された状態で、前記油槽に収容されていることを特徴とする。

したがって、第 4 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、コンペャ装置が枠体に支持されているため、コンべャ装置のメンテナンスを行う場合に容易にコンべャ装置を油槽から引き上げ ¾ ことができる。

さらに、本発明のフライヤ一の第 5 の側面は、第 4 の側面のフライヤ一であって、前記フレームプレートの対向面には、前記電界遮断層が形成されていることを特徴とする。

したがって、第 5 の側面は、第 4 の側面の作用に加えて、フレームプレートの対向面に電界遮断層を形成することにより、電界形成領域のより近傍に電界遮断層を配置でき、リークの無い均一な電界形成を確実に行うことができる。

さらに、本発明のフライヤ一の第 6 の側面は、第 1 の側 5 面のフライヤ一であって、前記絶縁材料層は、前記導電性金属の表面に形成された絶縁層と、該絶縁層を覆って真空ラップされた絶縁シートとからなることを特徴とする。

したがって、第 6.の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、導電性金属の表面に絶縁層を形成し、さらにこ 1 0 の絶縁層を覆って真空ラップされた絶縁シ一卜で覆っているため、さらに電極板の劣化を抑制する作用がある。

また、本発明のフライヤ一の第 7 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記電極板は、昇降可能に設けられていることを特徴とする。

i s したがって、第 7 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、電極板を昇降させることにより、第一のコンペャ装置の無端ベルトと電極板との距離を任意に調整することができ、フライ処理に最適な電界を形成することがでぎる。

2 0 さらに、本発明のフライヤ一の第 8 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記両無端ベル卜は、前記フラィ食材搬送領域における前記両無端ベルトの走行方向終端部からフライ食材を前記油槽から取り出す方向へ向けて互いに略平行をなす取出走行面を有することを特徴とする。

2 5 したがって、第 8 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、フライ処理されたフライ食材を取出走行面に沿つて取り出す作用がある。このため、フライ処理が施されたフライ食材が揚油中に長時間放置されることがなく、油槽から効率よく引き上げることができ、大量のフライ食材を効率的に処理することができる。

また、本発明のフライヤ一の第 9 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記電極板は、複数の油流通孔が形成されていることを特徴とする。

このため、第 9 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、電極板に形成された油流通孔が揚油の対流や、揚げかすを揚油表面へ浮き上がるのを許容する作用がある。このため、揚油の温度効率を向上させると共に、揚油の汚れを抑制する作用がある。

さらに、本発明のフライヤ一の第 1 0 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記両無端ベルトは、略網目形状であることを特徴とする。

このため、第 1 0 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、無端ベルトの網目を通して揚油の対流や、揚げかすを揚油表面へ浮き上がるのを許容する作用がある。このため、上記電極板の作用に加えて、揚油の温度効率をさらに向上させると共に、揚油の汚れを抑制する作用がある。

また、本発明のフライヤ一の第 1 1 の側面は、第 1 の側面のフライヤ一であって、前記第二のコンペャ装置の前記無端ベルトは絶縁性材料で形成されていることを特徴とする。

このため、第 1 1 の側面においては、第 1 の側面の作用に加えて、電極板が配置される他方の無端ベルトを絶縁性材料で形成したことにより、電極板から他方の無端ベルトへ高電圧微弱電流が通電するのを防止する作用がある。

さらに、本発明のフライヤ一の第 1 2 の側面は、第 4 の側面のフライヤ一であって、前記油槽の上部には、絶縁性材料でなる蓋体が配置されることを特徴とする。

このため、第 1 2 の側面においては、第 4 の側面の作用に加えて、油槽の上部に蓋体を配置することで、無端べルトの上方を覆うことができ、使用者が無端ベルトに接触するのを防止する作用がある。

5 図面の簡単な説明

図 1 は、従来のフライヤ一を示す断面図である。

図 2 は、本発明に係るフライヤ一の実施形態 1 を示す平面図である。

図 3 は、図 1 の！]！一 ΙΠ断面図である。

1 0 図 4 は、実施形態 1 に係るフライヤ一の横断面図である。

図 5 は、実施形態 1 に係るフライヤ一における絶縁シャフトの端部の構造を示す分解断面図である。

図 6 は、実施形態 1 に係るフライヤ一における絶縁シャフトの軸受け構造を示す要部断面図である。

i s 図 7 は、実施形態 1 に係るフライヤ一における絶縁シャフトの軸受け構造を示す分解断面図である。

図 8 は、実施形態 1 に係るフライヤ一における絶縁シャフトの軸受け構造を示す要部断面図である。

図 9 は、実施形態 1 に係るフライヤ一の横断面説明図で

2 0 あ。

図 1 0 は、実施形態 1 に係るフライヤ一の電極板の平面図である。

図 1 1 は、実施形態 1 に係るフライヤ一の電極板取り付けに用いるネジ部材の断面図である。

2 5 図 1 2 は、実施形態 1 の電極板の断面図である。

図 1 3 は、実施形態 1 における電極板制御装置の構成を示すブロック図である。

図 1 4 は、実施形態 1 における温度制御装置の構成を示すブロック図である。図 1 5 は、本発明に係るフライヤ一の実施形態 2 の平面図である。

図 1 6 は、実施形態 2 に係るフライヤ一の縦断面図である。

図 1 7 は、実施形態 2 に係るフライヤ一の横断面図である。

図 1 8 は、実施形態 2 に係る電極板の平面図である。図 1 9 は、本発明に係るフライヤ一の実施形態 3 を示す縦断面図である。

図 2 0 は、実施形態 3 に係るフライヤ一の横断面図である。発明の実施のための最良の形態

以下、本発明に係るフライヤ一の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。

ぐ実施形態 1 >

図 2 〜図 1 4 は、本発明に係るコンべャ式のフライヤ一の実施形態 1 を示している。まず、図 2 及び図 3 を用いて本実施形態 1 のフライヤ一 2 0 の構成の概略を説明する。なお、図 2 はフライヤ一 2 0 の平面図、図 3 は図 2 の！]!一 m断面図である。

フライヤ一 2 0 は、図 2 及び図 3 に示すように、油槽 2 1 と、油槽 2 1 内の上部に配置される上側コンペャ装置 2 2 と、上側コンペャ装置 2 2 の'下方に配置される下側コンべャ装置 2 3 と、上側コンペャ装置 2 2 の内部に配置された電極板 2 4 と、上側コンペャ装置 2 2 及び下側コンペャ装置 2 3 の幅方向の両側に配置されてこれらコンペャ装置 2 2、 2 3 を支持する一対のフレームプレート 2 5、 2 5 を備えた枠体 2 6 と、油槽 2 1 の底面及ぴフレームプレート 2 5 、 2 5 の対向内側面に設けられた電界遮断層 2 7 、 2 8 、 2 8 とから大略構成されている。

油槽 2 1 は、所定深さの油槽内空間が図 2 中矢印 X で示す方向に長く設定されている。また、油槽 2 1 の下部には、図示しない加熱装置が備えられ、油槽 2 1 内に導入された揚油 2 9 を加熱するようになっている。また、油槽 2 1 の構成材料は、ステンレス、アルミニウム、その他各種の金属材料でなる。なお、油槽 2 1 の構成材料としては、金属材料以外には耐熱性合成樹脂、高強度のセラミック材料などを用いてもよい。

電界遮蔽層 2 7 、 2 8 は、耐熱性、撥水性などを有する例えばフッ素樹脂でなる。そして、一方の電界遮蔽層 2 7 は、油槽 2 1 の底面に真空仕上げによって密着するように形成されている。また、他方の電界遮蔽層 2 8 、 2 8 は、電極板 2 4 と後述する無端ベルト 6 1 との間に形成される電界が外側へ漏れる（リ一クする）のを防止する機能を有し、電界の強度を高めて電界効率を高めている。

また、油槽 2 1 の長手方向（矢印 X方向）の一方の端部側は、図 2 及び図 3 に示すように、フライ食材 3 0 を投入する導入部 3 1 となっている。また、油槽 2 1 の長手方向の他端の端部側は、フライ食材 3 0 を排出する排出部 3 2 となっている。なお、油槽 2 1 の排出部 3 2 は、底部から上縁に向けて傾斜して下側コンペャ装置 2 3 によってフラィ食材 3 0 を引き上げるようになつている。

上側コンペャ装置 2 2 は、図 2 に示すように、油槽 2 1 内部の幅方向（図 2 中矢印 y方向）の両側壁に沿うようにそれぞれ配置されるフレームプレート 2 5 、 2 5 間に、絶縁性材料でなる複数（本実施形態では 4本）の絶緣シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 を備えている。これら絶緣シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 には、合成樹脂などの絶縁性材料でなる網状の無端ベルト 3 7 が走行可能に掛けられてレる。また、上記絶縁シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 のうち油槽 2 1 の最も他端側に位置する絶縁シャフト 3 3 は、チェーン 4 1 を介して例えば電動機などの回転駆動手段 6 0 から回転駆動力が伝達されるようになっている。

なお、無端ベルト 3 7 は、絶縁シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 に掛けられることにより、油槽 2 1 の長手方向に走行する下側走行面と上側走行面とが互いに平行をなすようになつている。そして、無端ベルト 3 7 の走行方向は、下側走行面で油槽 2 1 の一端側から他端側へ向けて走行するように設定されている。また、油槽 2 1 の他端側に位置する絶縁シャフト 3 3 、 3 4 は、油槽 2 1 の底部から上縁に向けて傾斜する斜面 2 1 Aに沿って配置されている。そして、これら絶縁シャフト 3 3 、 3 4 の間を走行する無端ベルト 3 7 は、その斜面 2 1 Aに略平行をなす傾斜走行面を走行するようになっている。

ここで、絶縁シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 の構成及び取付構造について、図 5 〜図 8 を用いて説明する。

絶縁シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 は、例えばステンレスでなるシャフトの表面に、例えばポリテトラフルォロエチレン（ P T F E ) などのフッ素樹脂やその他の電気絶緣性を有する合成樹脂でコーティングされてなる。また、それぞれの絶縁シャフト 3 3 、 3 4 、 3 5 、 3 6 は、図 6 に示すように、網状の無端ベルト 3 7 が滑らないように多数の滑り止め突起 4 6 Aが突設された電気絶縁性を有するローラ 4 6 に嵌合、固定されるようになっている。特に、絶縁シャフト 3 3 の一方の端部には、円板状のフランジ部材 4 3 の中央が固定されている。また、フランジ部材 4 3 には、複数のポルト揷通孔 4 3 Aが形成されている。このフランジ部材 4 3 の表面も電気絶縁性を有する合成樹脂でコーティングされている。

そして、フランジ部材 4 3 には、表面に電気絶縁性を有する合成樹脂がコーティングされた連結部材 4 4 が接合されるようになっている。この連結部材 4 4 には、フランジ部材 4 3 のポルト揷通孔 4 3 A と対応する位置にポルト揷通孔 4 4 Aが形成されている。また、連結部材 4 4 の一方の面の中央には、側方に突出する円柱状の突出シャフト 4 4 B が形成されている。

また、突出シャフト 4 4 B の端部には、チェーン 4 1 を掛ける円板状の歯車 4 5 が装着されるようになっている。この歯車 4 5 の中央には、突出シャフト 4 4 Bが揷入されるシャフト揷入孔 4 5 Aが形成されている。また、歯車 4 5 には、連結部材 4 4 のポルト揷通孔 4 4 A と対応する位置にポルト揷通孔 4 5 Bが形成されている。

図 6 に示すように、絶縁シャフト 3 3 は、フレ一ムプレ — ト 2 5 及び電界遮断層 2 8 を貫通して形成された軸受け？しに、フレームプレート 2 5 の外側から揷入され、フレームプレート 2 5、 2 5 間でローラ 4 6 が嵌合される。また、連結部材 4 4 の突出シャフト 4 4 B の先端部には、歯車 4 5 が嵌合される。そして、図 6 に示すように、フランジ部材 4 3 と、連結部材 4 4 と、歯車 4 5 とは、対応するポルト揷通孔 4 3 A、 4 4 A , 4 5 B に、ポルト 4 7 が揷通される。このポルト 4 7 には、連結部材 4 4 を位置固定するナツ卜 4 8 と、歯車 4 5 を位置固定するナット 4 9、 5 0 とが螺合される。

一'方、この絶縁シャフト 3 3 の他方の端部は、図 7 及び図 8 に示すような軸受け構造に受け止められるようになつている。この軸受け構造は、図 7 に示すように、フッ素樹脂などの絶緣性樹脂でなる軸受け部材 5 1 と補強リング 5 2 とを備える。軸受け部材 5 1 は、一端面側に突設されたプレート装着突部 5 1 A と、他端面側に突設され且つ周 5 面に雄ネジが形成されたネジ部 5 1 B と、中間部の径寸法の長いフランジ部 5 1 C とが一体に形成されてなる。プレート装着突部 5 1 Aの端面からは所定の深さの軸受け孔 5 1 Dが形成されている。また、フランジ部 5 1 C には、複数のポルト揷通孔 5 1 Eが軸方向に開設されている。さら 1 0 に、補強リング 5 2 には、軸受け部材 5 1 のフランジ部 5 1 C のポルト揷通孔 5 1 E に対応する位置にポルト揷通孔 5 2 Aが形成されている。また、補強リング 5 2 の中央には、ネジ部 5 1 B に螺合する雌ネジ部 5 2 B が形成されている。

i s 図 8 に示すように、フレームプレート 2 5 及び電界遮断層 2 8 には、軸受け部材 5 1 のプレート装着突部 5 1 Aが挿入される開口部 5 3 とポルト揷入孔 5 4 が形成されている。軸受け部材 5 1 のプレート装着突部 5 1 Aは、フレームプレート 2 5 及び電界遮断層 2 8 に形成された開口部に

2 0 挿入され、軸受け部材 5 1 のネジ部 5 1 B には、補強リング 5 2 が螺合される。そして、フレームプレート及び電界遮断層 2 8 に形成されたポルト揷通孔 5 4 と、軸受け部材 5 1 側のポルト揷通孔 5 1 E と、補強リング 5 2 のポルト揷通孔 5 2 A とを合致させた状態で、ポルト 5 5 を揷入し

2 5 てナット 5 6 で締めることにより、軸受け部材 5 1 と補強リング 5 2 とがフレームプレート 2 5 側へ固定される。この状態で、軸受け部材 5 1 の軸受け孔 5 1 D に絶縁シャフト 3 3 の他端を挿入するようになっている。

なお、絶縁シャフト 3 3 をフレームプレート 2 5 、 2 5 に軸支する構造について説明したが、他の絶縁シャフト

3 4 、 3 5 、 3 6 も同様にそれぞれの両端を図 7 及び図 8 に示す軸受け構造により軸支している。

次に、下側コンペャ装置 2 3 の構成について説明する。下側コンペャ装置 2 3 は、図 3 に示すように、回転シャフト 3 8 、 3 9 、 4 0 が油槽 2 1 の底部の前端位置、後端位置、及び斜面 2 1 Aの上部位置に配置されるように、フレ —ムプレート 2 5 、 2 5 に架設されている。これら回転シャフト 3 8 、 3 9 、 4 0 には、金属などの導電性材料でなる網状の無端ベルト 6 1 が掛けられている。回転シャフト

4 0 は、上記した絶縁シャフト 3 3 と同様に、図 5 及び図 6 に示すような連結部材 4 4 と同様な連結部材 5 7 、歯車

4 5 と同様な歯車 5 8 が設けられている。そして、歯車 5 8 には、チェーン 5 9 が掛けられている。なお、チェーン

5 9 と、上記した歯車 4 5 に掛けられたチェーン 4 1 は、図 2 に示すように共に回転駆動手段 6 0 に連係されており互いに逆の方向に回転するように設定されている。このため、上側コンペャ装置 2 2 と下側コンペャ装置 2 3 との上下に対向する無端ベルト 3 7 、 6 1 の走行面同士は、同一方向に略同一速度で走行するように設定されている。このため、両無端ベルト 3 7 、 6 1 の間には、フライ食材 3 0 を導入部 3 1 から排出部 3 2 へ向けて搬送するフライ食材搬送領域が形成される。なお、両無端ベルト 3 .7 、 6 1 間のクリアランスは、フライ食材の大きさに応じて設定される。また、両無端ベルト 3 7 、 6 1 の走行速度は、フライ食材のフライ処理時間に応じて設定される。

また、他の回転シャフト 3 8 、 3 9 は、上記した絶縁シャフト 3 4 、 3 5 、 3 6 との同様の軸受け構造によりフレ —ムプレート 2 5 、 2 5 に軸支されている。 P T/JP02/00090

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ただし、回転シャフト 3 8 及びそれに装着される図示しないローラは、絶緣被覆を施さずに、導電性を有する無端ベルト 6 1 に電気的に導通するように導電性を有しているまた、回転シャフト 3 8 の端部は、アース線 6 2 と接続が

5 とられている。

次に、図 9 〜図 1 2 を用いて本実施形態 1 の電極板 2 4 の構成並びにその取付構造について説明する。図 9 に示すように、電極板 2 4 は、電極板吊下金具 6 3 を介して、フレームプレート 2 5 、 2 5 の上端縁間に架設された梁部材

1 0 6 4 に吊り下げられている。そして、電極板 2 4 には、配線 6 5 を介して中継器 6 6 、中間制御器 6 7 、高電圧微弱電流発生器 6 8 に接続されている。

電極板 2 4 の構造は、図 1 0 に示すように、複数の開口 2 4 Aが均一に形成されている。また、電極板 2 4 には、 i s 電極板吊下金具 6 3 の下端部を取り付ける金具被取付部 6 9 が設けられている。この金具被取付部 6 9 は、開口 2 4 A を跨ぐ'ようにように側面が略コ字形状に形成されているそして、金具被取付部 6 9 の上面には、図 9 及び図 1 1 に示すように、金具取付部材 7 0 のネジ部 7 0 Aを揷通す

2 0 る開口部 7 1 Aが形成されている。この金具被取付部 6 9 の上面には、下方から金具取付部材 7 0 のネジ部 7 0 Aを上方に向けて挿通し、上面から出たネジ部 7 0 A に、雌ネジ 7 1 Aが形成されたネジ部材 7 1 が螺合されている。，また、金具取付部材 7 0 には、上下に貫通する金具揷通

2 5 孔 7 0 B が形成されている。この金具揷通孔 7 0 B には、電極板吊下金具 6 3 を下方から揷通させ、電極板吊下金具 6 3 の上端を梁部材 6 4 にネジ止めすることにより固定している。

なお、電極板吊下金具 6 3 のネジ止め位置を調整することにより、電極板 2 4 と無端ベルト 6 1 とで形成される電界形成領域の高さを調整することができ、電界の強弱を調整することが可能となる。なお、金具取付部材 7 0 及びネジ部材 7 1 は、例えばフッ素樹脂などの絶縁性樹脂で形成されている。また、金具被取付部 6 9 は、同様に絶縁性樹脂で被覆されている。

さらに、電極板 2 4 は、図 1 2 に示すように、例えばステンレス製等の導電性金属からなる導電板 7 2 に開口を形成し、全面に例えばフッ素樹脂を蒸着して絶縁蒸着膜 7 3 を被覆し、さらに表裏面から例えばフッ素樹脂でなる絶縁シート 7 4 を真空圧着（真空ラップ）し、開口 2 4 Aで絶縁シート 7 4 、 7 4 を円形に切断してなる。このように、絶縁蒸着膜 7 3 及び絶縁シート 7 4 で導電板 7 2 を封止したことにより、フライ工程においてフライ食材 3 0 から溶出する水分や、揚油の高温加熱に伴う劣化とによって生成される酸化重合物が導電板 7 2 に直接付着することがなく電極板 2 4 の劣化を防止することができる。

また、本実施形態 1 では、油槽 2 1 の上部を覆うように図 4 に示すように蓋体 9 8 が配置されるようになっており作業者が上側ゴンべャ装置 2 2 や配線 6 5 などに接触することを防止するようになっている。

なお、本実施形態 1 では、電極板 2 4 に、中継器 6 6 、中間制御器 6 7 、高電圧微弱電流発生器 6 8 を接続する簡単な構成としたが、図 1 3 及び図 1 4 に示すような電極板制御装置 7 5 や、（フライヤ一）温度制御装置 7 6 を備える構成としてもよい。図 1 3 に示す電極板制御装置 7 5 には、電源 7 7 、運転指示部 7 8 、蓋掛入切装置 7 9 、緊急停止装置 8 0 、スライダックス 8 1 、並びに変圧器 8 2 などが接続されている。また、変圧器 8 2 は、電極板 2 4 の導電板 7 2 に接続されている。

一方、温度制御装置 7 6 は、電源 8 3 、運転指示部 8 4、温度センサ一 8 5 、可変装置 8 6 、フライヤ一加熱装置 8 7 が接続されている。

上記した構成とすることにより、使用者の安全性と高電圧電場の利用効率が向上したコンベア式のフライヤ一 2 0 を実現することができる。すなわち、電極板 2 4 と、これに対向するァ一ス板として機能する無端ベルト 6 1 との間の電界形成領域の側方周囲を、絶縁性材料でなる電界遮断層 2 8 、 2 8 が挟むように配置されているため、確実に高電圧電界を形成することができ、高電圧電場の利用効率が向上することができる。

また、本実施形態 1 では、高電圧微弱電流をフライ食材 3 0 ゃ揚油 2 9 に通電させることができるため、熱伝達が向上してフライ工程の短縮化、揚油温度の低温化（油.劣化の抑制）、並びにフライ食材 3 0 の油分吸収量の低減化を図ることができる。

さらに、本実施形態 1 では、揚油 2 9 中に発生するパクテリアの細胞膜の不可逆破壊を促進させてフライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上することができる。

また、本実施形態 1 では、フライ食材 3 0 が油分を多く吸収,するのを抑制してからりと揚げることが可能となる。

さらに、本実施形態 1 では、揚げた 7 ライ食材 3 0 の水分や栄養分などが油中に溶出するのを抑制して揚げ物の歩留まりを向上させることできる。

<実施形態 2 〉

次に、図 1 5 〜図 1 8 を用いて本発明に係るフライヤ一の実施形態 2 の構成を説明する。なお、本実施形態 2 において、上記した実施形態 1 と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付してその説明を省略し、構成の異なる部分のみ説明する。

本実施形態 2 では、電極板 2 4 の幅方向両側をフレームプレート 2 5 、 2 5 に固定している。電極板 2 4 の両側部には、図 1 8 に示すように、絶縁部材 9 0 を介して固定具 9 1 をネジ固定し、この固定具 9 1 の側部に突設させたポルト 9 2 を電界遮断層 2 8 及びフレームプレート 2 5 に貫通させてナツト 9 3 でネジ止めして固定している。なお、本実施形態 2 では、電極板 2 4 を取り付ける位置がポルト 9 2 をフレームプレート 2 5 に貫通させる位置で規定されるが、フレームプレート 2 5 側に複数の高さ位置を取り得るように複数の貫通孔を形成しておいてもよい。

なお、本実施形態 2 の他の構成は、上記した実施形態 1 と略同様であり、作用 · 効果は、上記した実施形態 1 と同様である。

<実施形態 3 >

次に、図 1 9 及び図 2 0 を用いて本発明に係るフライヤ一の実施形態 3 の構成を説明する。なお、本実施形態 3 において、上記した実施形態 1 と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付してその説明を省略し、構成の異なる部分のみ説明する。

本実施形態 3 に係るフライヤ一 2 0 は、上側コンペャ装置 2 2 の無端ベルト 3 7 Αが導電性材料でなり、無端ベルト 3 7 A を掛ける回転シャフト 9 5、 9 6、 9 7 のうち、一つの回転シャフト 9 5 が導電性を有してなり、ァ一ス線 6 2 を介して接地されている。一方、下側コンペャ装置 2 3 の無端ベル卜 6 1 Aは、絶縁性樹脂で形成されている。そして、下側コンペャ装置 2 3 の無端ベルト 6 1 Aで囲まれる領域に電極板 2 4 を配置している。この電極板 2 4 をフレームプレート 2 5 、 2 5 .に取り付けた構造は、図 1 7 及び図 1 8 に示した構造と略同様である。また、本実施形態 3 における他の構成は、上記した実施形態 1 や実施形態 2 の構成に近似するものであり、作用 · 効果は実施形態 1 、 2 と略同様である。

以上、実施形態 1 〜 3 について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の変更が可能である。例えば、上記した実施形態 1 〜 3 では、油槽 2 1 内の揚油 2 9 の加熱手段として、油槽 2 1 の底部に加熱パイプを用いて油槽内の揚油を直接加熱する構成や、油槽の外側に加熱手段を設ける構成としても勿論よい。

また、上記した実施形態 1 〜 3 では、電界遮断層 2 7 、 2 8 や絶縁被覆をフッ素樹脂で形成したが、他の絶縁性を有する合成樹脂やセラミック材などを適用することも可能である。

さらに、無端ベルト 3 7 、 6 1 を網状としたが、複数の孔を均一に形成した構成としても勿論よい。産業状の利用可能性

以上の説明から明らかなように、本発明のフライヤ一の第 1 の側面によれば、揚油を高電圧微弱電流が通過し且つ高電圧が印加されることにより、油槽内の揚油の酸化、劣化などを抑制する効果がある。また、フライ食材搬送領域に配置される揚油や、フライ食材が高電圧微弱電流に晒されるため、ノクテリアなどの細菌を死滅させることができ、フライ食材の黴抵抗性、防腐性を向上する効果がある。さらに、高電圧の電場が確実に形成されることにより、熱伝達性が向上して揚油の温度を低く抑えることができる。このため、揚油の劣化を防止する効果がある。また、本発明のフライヤ一の第 1 の側面によれば、対向する無端ベルト間をフライ食材が搬送されるため、フライ食材を効率よくフライ処理できるという効果がある。

また、本発明のフライヤ一の第 2 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、電極板と第一のコンべャ装置の無端ベル卜との間の電界形成領域の周囲を絶縁性材料でなる電界遮断層で取り囲むことにより、電界形成領域に発生する高電圧微弱電流が周囲へ逃げることなく、電極板と第一のコンペャ装置の無端ベルトとの間に均一な電流を確実に流す効果がある。

そして、本発明のフライヤ一の第 3 の側面によれば、第 2 の側面の効果に加えて、電界遮断層が油槽の内壁表面に形成されているため、例えば油槽自体が導電性を有する金属材料で形成されている場合でも、漏電が発生するのを防止する効果がある。

さらに、本発明のフライヤ一の第 4 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、コンペャ装置が枠体に支持されているため、コンペャ装置のメンテナンスを行う場合に容易にコンペャ装置を油槽から引き上げることができるという効果がある。

また、本発明のフライヤ一の第 5 の側面によれば、第 4 の側面の効果に加えて、フレームプレートの対向面に電界遮断層を形成することにより、電界形成領域のより近傍に電界遮断層を配置でき、電界形成を確実に行うことができる。

そして、本発明のフライヤ一の第 6 の側面によれば、第

1 の側面の効果に加えて、導電性金属の表面に形成された絶縁層を、真空ラップした絶縁シートで覆っているため、電極板の劣化をより一層抑制する効果がある。

さらに、本発明のフライヤ一の第 7 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、電極板を昇降させることにより、第一のコンべャ装置の無端ベルトと電極板との距離を任意に調整することができ、フライ処理に最適な電界を形成することができる。

また、本発明のフライヤ一の第 8 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、フライ処理されたフライ食材を取出走行面に沿って取り出すことができるため、フライ処理が施されたフライ食材が揚油中に長時間放置されることがなく、油槽から効率よく引き上げることができ、大量のフライ食材を効率的に処理することができる。

そして、本発明のフライヤ一の第 9 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、電極板に形成された油流通孔が揚油の対流や、揚げかすを揚油表面へ浮き上がるのを許容する効果がある。このため、揚油の温度効率を向上させると共に、揚油の汚れを抑制する効果がある。

さらに、本発明のフライヤ一の第 1 0 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、無端ベルトの網目を通して揚油の対流や、揚げかすを揚油表面へ浮き上がるのを許容することができ、揚油の温度効率をさらに向上させると共に、揚油の汚れを抑制する効果がある。

また、本発明のフライヤ一の第 1 1 の側面によれば、第 1 の側面の効果に加えて、電極板が配置される第二のコンべャ装置の無端ベルトを絶縁性材料で形成したことにより電極板から第二のコンべャ装置の無端ベルトへ高電圧微弱電流が通電するのを防止する効果がある。

そして、本発明のフライヤ一の第 1 2 の側面のフライヤ一によれば、第 4 の側面の効果に加えて、油槽の上部に蓋体を配置することで、無端ベルトの上方を覆うことができ、使用者が無端ベルトに接触するのを防止する効果があり、作業の安全性を確保することができる。

Claims

請求の範囲

1 . フライヤ一であって、

油槽と、

第一のコンペャ装置と、

前記第一のコンペャ装置に備えられた導電性材料で形成された無端ベルトと、

第二のコンべャ装置と、

前記第二のコンべャ装置に備えられた無端ベルトと、前記両無端ベルトの互いに対向する走行面によって画成されるフライ食材搬送部と、

前記第二のコンべャ装置の前記無端ベル卜のループ内空間に、前記第一のコンペャ装置の前記無端ベルトの前記走行面に略平行をなすと共に、導電性金属の表面全体を絶縁材料層で被覆してなる電極板と、

前記電極板への高電圧印加により、前記第一のコンペャ装置の前記無端ベルトの前記走向面と前記電極板との間に形成される電界形成部と、

を有し、

前記無端ベルト同士が略同一速度で走行するように駆動され、且つ前記走行面で前記両無端ベルトが同一方向に走行するように設定され、

前記フライ食材と前記第一のコンべャ装置の前記無端べルトとが接触して該フライ食材に高電圧微弱電流が流れることを特徴とするもの。

2 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記電界形成部の側方周囲を取り囲むように、絶縁性材料でなる電界遮断層が配置されていることを特徴とするもの。

3 . 請求項 2 記載のフライヤ一であって、

前記電界遮断層は、前記油槽の内壁表面に形成されていることを特徴とするもの。

4 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記第一及び第二のコンペャ装置は、対向するフレームプレートを有する枠体における前記フレ一ムプレート同士の間に配置され、且つ両側で前記フレームプレートに支持された状態で、前記油槽に収容されていることを特徴とするもの。

5 . 請求項 4記載のフライヤ一であって、

前記フレームプレートの対向面には、前記電界遮断層が形成されていることを特徴とするもの。

6 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記絶縁材料層は、前記導電性金属の表面に形成された絶縁層と、該絶縁層を覆って真空ラップされた絶縁シートとからなることを特徴とするもの。

7 . 請求項 1 記載されたフライヤ一であって、

前記電極板は、昇降可能に設けられていることを特徴とするもの。 '

8 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記両無端ベルトは、前記フライ食材搬送領域における前記両無端ベルトの走行方向終端部からフライ食材を前記油槽から取り出す方向へ向けて互いに略平行をなす取出走行面を有することを特徴とするもの。

9 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記電極板には、複数の油流通孔が形成されていることを特徴とするもの。

1 0 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記両無端ベルトは、略網目形状であるとを特徴とするもの。

1 1 . 請求項 1 記載のフライヤ一であって、

前記第二のコンべャ装置の前記無端ベルトは絶緣性材料で形成されていることを特徴とするもの。

1 2 . 請求項 4記載のフライヤ一であって、

前記油槽の上部には、絶縁性材料でなる蓋体が配置されることを特徴とするもの。