JP3475995B2 - 移動棚利用収納設備の操作装置 - Google Patents

移動棚利用収納設備の操作装置

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JP3475995B2 JP22915397A JP22915397A JP3475995B2 JP 3475995 B2 JP3475995 B2 JP 3475995B2 JP 22915397 A JP22915397 A JP 22915397A JP 22915397 A JP22915397 A JP 22915397A JP 3475995 B2 JP3475995 B2 JP 3475995B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横動可能な移動棚
を含む複数の棚が並列配置され、前記移動棚の横動によ
り各棚に隣接する作業用通路の内の任意の通路を入出庫
用運搬車両の進入可能な幅に開けるようにした収納設備
において、任意の作業用通路を開くための操作装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】前記のような移動棚利用の収納設備にお
ける通路開き用操作装置としては、各作業用通路に隣接
する棚の通路入口側端部に通路開き操作用スイッチを配
設したものや、赤外線や電波などを利用した各種のワイ
ヤレスリモコン方式のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の移動棚取付スイ
ッチ方式の操作装置は、開こうとする作業用通路に対応
する操作盤の前まで行って通路開き操作用スイッチを直
接操作しなければならないので、フォークリフトなどの
入出庫用運搬車両を利用して棚に対する入出庫作業を行
う大型の収納設備では、入出庫用運搬車両に搭乗してい
る作業者(運転者)が一旦車両から降りて操作盤の前ま
で行かなければならず、作業能率が大幅に低下する。
【0004】これに対して後者のワイヤレスリモコン方
式の操作装置は、リモコン本体(発信器)を入出庫用運
搬車両の運転者が携行しておきさえすれば、車両から降
りなくとも目的の作業用通路を開く操作を行えるが、リ
モコン本体の携行を忘れて当該リモコンによる操作が行
えなくなる恐れがあるばかりでなく、ポケットなどから
のリモコン本体の取り出し時に誤って落として余計な手
間がかかったり、リモコン本体を損傷させてしまうよう
な不都合も生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る移動棚利用収納設備の操作装置
を提供することを目的とするものであって、その手段を
後述する実施形態の参照符号を付して示すと、請求項1
に記載の本発明では、横動可能な移動棚3a〜3cを含
む複数の棚2,3a〜3cが並列配置され、前記移動棚
3a〜3cの横動により各棚に隣接する作業用通路A〜
Dの内の任意の通路を入出庫用運搬車両Fの進入可能な
幅に開けるようにした収納設備1において、各作業用通
路A〜Dに対応する複数本の通路開き操作用紐状操作具
5a〜5dを、前記入出庫用運搬車両Fに搭乗の作業者
Mから操作可能な位置に垂下配設して成る移動棚利用収
納設備の操作装置であって、開閉自在な扉35を備えた
出入口36を有する倉庫37内に前記収納設備1が設置
され、前記各紐状操作具5a〜5dが前記倉庫37の出
入口36の外側に垂下配設された構成となっている。
【0006】 前記各紐状操作具5a〜5dは、請求項
2に記載のように前記倉庫37の出入口36の外側と倉
庫37内の両方に垂下配設することができる。この場
合、請求項3に記載のように前記倉庫内の各紐状操作具
5a〜5dは、対応する各作業用通路A〜Dに隣接する
移動棚3a〜3cの通路入口側端部から外側へ片持ち状
に突設された張出荷受け部30から垂下させることがで
きる。
【0007】 又、請求項4に記載のように、前記各紐
状操作具5a〜5dには、対応する作業用通路A〜Dを
識別表示する表示部26を設けることができる。
【0008】 更に、請求項5に記載のように、前記紐
状操作具5a〜5dの近傍位置に、移動棚3a〜3cの
移動を停止させる非常停止操作用紐状操作具6a〜6d
を配設することができる。
【0009】 この場合、請求項6に記載のように、前
記非常停止操作用紐状操作具6a〜6dを、各通路開き
操作用紐状操作具5a〜5dごとに隣接して配設するこ
とができる。
【0010】なお、前記各作業用通路A〜Dに隣接する
棚の通路入口側端部にも、歩行作業者が操作し得る高さ
に通路開き操作用スイッチ(押し釦スイッチ18)を配
設しておき、当該通路開き操作用スイッチ(押し釦スイ
ッチ18)と前記通路開き操作用紐状操作具5a〜5d
の何れでも通路開き操作が行えるように構成するのが望
ましい。
【0011】さらに、前記通路開き操作用スイッチ(押
し釦スイッチ18)と非常停止操作用スイッチ(押し釦
スイッチ23)とを各作業用通路A〜Dに隣接する棚の
通路入口側端部に配設し、当該通路開き操作用スイッチ
(押し釦スイッチ18)と前記通路開き操作用紐状操作
具5a〜5dの何れでも通路開き操作が行えるととも
に、前記非常停止操作用スイッチ(押し釦スイッチ2
3)と前記非常停止操作用紐状操作具6a〜6dの何れ
でも移動棚3a〜3cの横動を非常停止させ得るように
構成することができるが、この場合、前記通路開き操作
用スイッチ(押し釦スイッチ18)の色と前記通路開き
操作用紐状操作具5a〜5dの一部(例えば握り部8)
または全体の色とを同一(例えば緑色)にするととも
に、前記非常停止操作用スイッチ(押し釦スイッチ2
3)の色と前記非常停止操作用紐状操作具6a〜6dの
一部(例えば握り部8)または全体の色とを同一(例え
ば赤色)にし、両色を互いに異ならしめておくことがで
きる。
【0012】前記通路開き操作用紐状操作具5a〜5d
や前記非常停止操作用紐状操作具6a〜6dは、引き下
げ操作によりスイッチ16,22を切り換える引き紐か
ら構成し得るが、紐状本体50とその下端に取り付けら
れた手動操作スイッチ51とから構成することもでき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1において、1は移動棚
利用の収納設備であって、固定棚2と複数列の移動棚3
a〜3cから構成され、各移動棚3a〜3cは、従来周
知のように床面上に敷設された複数本のガイドレール4
に棚並列方向に横動可能に支持され、それぞれ自走用駆
動手段を備えている。
【0014】上記構成の収納設備1では、各移動棚3a
〜3cの横動により、固定棚2と移動棚3aとの間の作
業用通路A、移動棚3a,3b間の作業用通路B、移動
棚3b,3c間の作業用通路C、そして移動棚3cと次
の図示していない移動棚または固定棚との間の作業用通
路Dの内、選択された1つまたは複数の通路を予め設定
された使用可能な規定幅まで広げて、その両側の棚2〜
3cに対する入出庫作業を、例えば図2に示すフォーク
リフトなどの入出庫用運搬車両Fにより行うことができ
る。
【0015】しかして、各移動棚3a〜3cの通路入口
側端部には、各作業用通路A〜Dに対応して通路開き操
作用紐状操作具5a〜5dと非常停止操作用紐状操作具
6a〜6dとが垂下配設されている。図示例では、作業
用通路Aに対応する通路開き操作用紐状操作具5aと非
常停止操作用紐状操作具6aとは、移動棚3aの作業用
通路Aに隣接する側に垂下配設され、作業用通路B〜D
に対応する通路開き操作用紐状操作具5b〜5dと非常
停止操作用紐状操作具6b〜6dとは、これら作業用通
路B〜Dの固定棚2側に隣接する移動棚3a〜cの各作
業用通路B〜Dに隣接する側に垂下配設されている。
【0016】各対を成す紐状操作具5a,6a〜5d,
6dは、図1及び図2に示すように、各移動棚3a〜3
cの通路入口側端部の上端から横外方に片持ち状に突設
されたブラケット7に取り付けられて垂下し、その下端
の握り部8(無くとも良い)は、図2に示すように入出
庫用運搬車両Fに搭乗している作業者(運転者)Mが車
上から直接操作し得る位置にある。また、各移動棚3a
〜3cの通路入口側端部には、隣接する各作業用通路A
〜Dに対応する操作盤9が、歩行作業者が直接操作し得
る高さに配設されている。
【0017】図3に示すように、作業用通路Aに対応す
る通路開き操作用紐状操作具5aは、前記ブラケット7
の先端に支軸10により上下揺動自在に軸支されたレバ
ー11の先端に引張コイルスプリング12を介して取り
付けられた引き紐から構成することができる。当該レバ
ー11は、スプリング13により上向きに付勢されて上
限ストッパー14に当接しており、紐状操作具5aの引
き下げによりレバー11が下方へ回動したとき、当該レ
バー11の基部に形成されているカム15が前記ブラケ
ット7に取り付けられているリミットスイッチ16を動
作させるように構成されている。17はレバー11の下
限ストッパーである。
【0018】通路開き操作用紐状操作具5aの引き下げ
操作により動作するリミットスイッチ16の出力信号1
6aと、同一作業用通路Aに対応する操作盤9の通路開
き操作用押し釦スイッチ18の出力信号18aとは、論
理和回路(ORゲート)19に入力され、通路開き操作
用紐状操作具5aの引き下げ操作と通路開き操作用押し
釦スイッチ18の操作との内、何れか一方が実行された
とき、通路A開指令20が移動棚制御装置21に対し入
力される。
【0019】他の作業用通路B〜Dに対応する通路開き
操作用紐状操作具5b〜5dも、前記作業用通路Aに対
応する通路開き操作用紐状操作具5aと同様に、それぞ
れの紐状操作具引き下げ操作または各作業用通路B〜D
に対応する操作盤9の通路開き操作用押し釦スイッチ1
8の操作により、対応する作業用通路B〜Dを開くため
の通路B開指令〜通路D開指令が移動棚制御装置21に
対し入力されるように構成されている。
【0020】非常停止操作用紐状操作具6a〜6dも、
図示省略しているが、前記通路開き操作用紐状操作具5
aと同様の構成により、引き下げ操作で非常停止用リミ
ットスイッチ22を動作させるように構成されている。
これら非常停止操作用紐状操作具6a〜6dの引き下げ
操作で動作するリミットスイッチ22からの出力信号2
2aと、各作業用通路A〜Dに対応する操作盤9の非常
停止用押し釦スイッチ23の出力信号23aとは、論理
積回路(ANDゲート)24に入力され、各作業用通路
A〜Dに対応する非常停止操作用紐状操作具6a〜6d
と非常停止用押し釦スイッチ23の何れか1つが操作さ
れたとき、非常停止指令25が移動棚制御装置21に対
し入力されるように構成されている。
【0021】移動棚制御装置21は、各作業用通路A〜
Dごとの通路開指令20と非常停止指令25などの操作
指令に基づいて各移動棚3a〜3cの自走用駆動手段を
制御して、作業用通路A〜Dの内の通路開指令20によ
って指示された特定の作業用通路を全開するように移動
棚3a〜3cを横動させる。また、移動棚3a〜3cを
横動させている途中に非常停止指令25が入力される
と、その時点で移動棚3a〜3cの横動を自動停止させ
る。
【0022】上記構成によれば、入出庫用運搬車両Fを
利用して固定棚2または移動棚3a〜3c内の特定の荷
収納区画に対し入出庫作業を行う場合、作業用通路A〜
Dの内、入出庫作業対象の荷収納区画が面する特定の作
業用通路、例えば作業用通路A内に入出庫用運搬車両F
を乗り入れるのであるが、図1に示すように当該作業用
通路Aが閉じているときは、その入口近傍の作業用通路
Aに対応する通路開き操作用紐状操作具5aの際まで前
記運搬車両Fを移動させ、車上から当該通路開き操作用
紐状操作具5aを引き下げる。この結果、図3に示す通
路A開指令20が移動棚制御装置21に入力され、移動
棚制御装置21が作業用通路Aを全開するように各移動
棚3a〜3cの自走用駆動手段を自動制御し、固定棚2
と移動棚3aとの間の閉じていた作業用通路Aが開かれ
る。なお、通路開き操作用紐状操作具5a〜5dは、リ
ミットスイッチ16が動作するレベルまで引き下げれば
良く、目的の作業用通路が全開し終わるまで対応する紐
状操作具を継続的に引き下げておく必要がないことは勿
論である。
【0023】他の作業用通路B〜Dの内、閉じている作
業用通路を開くときも、開くべき作業用通路に対応する
通路開き操作用紐状操作具5b〜5dを引き下げ操作す
れば良い。若し、誤った作業用通路に対し開き操作を行
ったときや他の何らかの理由でその開き操作を取り消し
て、横動する移動棚3a〜3cを直ちに停止させたい場
合は、非常停止操作用紐状操作具6a〜6dの内、最も
早く操作し得る一本の非常停止操作用紐状操作具を引き
下げ操作するかまたは、操作盤9の内、最も近くにある
操作盤9の非常停止用押し釦スイッチ23を操作するこ
とにより、図3に示す非常停止指令25が移動棚制御装
置21に入力され、移動棚制御装置21が移動棚3a〜
3cの横動を自動停止させることになる。
【0024】なお、入出庫用運搬車両Fを利用しないで
作業用通路A〜Dを開くときは、従来通り開くべき作業
用通路に対応する操作盤9の通路開き操作用押し釦スイ
ッチ18を操作すれば良い。
【0025】図3に示すように各作業用通路A〜Dに対
応する通路開き操作用紐状操作具5a〜5dには、対応
する作業用通路を、例えばアルファベットや数字で識別
表示する表示部26を設けることができる。この表示部
26は、例えば図示のように紐状操作具5a〜5dの握
り部8の近くに旗状に取り付けた銘板27から構成する
ことができるが、握り部8に偏平状の表示部を形成する
こともできる。また、非常停止操作用紐状操作具6a〜
6dを併用する場合、当該非常停止操作用紐状操作具6
a〜6dにも非常停止用であることを表示する表示部2
8を、前記表示部26と同様の手段で設けることができ
る。
【0026】さらに、非常停止操作用紐状操作具6a〜
6dの握り部8や紐状操作具自体を赤色や黄色とし、通
路開き操作用紐状操作具5a〜5dの握り部8や紐状操
作具自体を緑色とするなど、両者を明確に区別できるよ
うに配色するのが望ましい。また、各移動棚3a〜3c
に操作盤9が設けられている場合、当該操作盤9におけ
る通路開き操作用押し釦スイッチ18の色(例えば緑
色)と通路開き操作用紐状操作具5a〜5dの握り部8
や紐状操作具自体の色とを同一にするとともに、当該操
作盤9における非常停止操作用押し釦スイッチ23の色
(例えば赤色)と非常停止操作用紐状操作具6a〜6d
の握り部8や紐状操作具自体の色とを同一にすること
も、操作盤9の操作に慣れた作業者が紐状操作具5a〜
6dを誤りなく操作するのに効果的である。
【0027】なお、移動棚利用の収納設備として、図4
に示すように、デッドスペースの有効活用のために、移
動棚3a〜3cの通路入口側端部の頭上レベルに、片持
ち状に突出する張出荷受け部30を1段または上下複数
段に突設することが、例えば特開平8−324722号
公報などによって知られている。このような移動棚を備
えた収納設備1においては、通路開き操作用紐状操作具
5a〜5dや非常停止操作用紐状操作具6a〜6dを移
動棚3a〜3cの端部から突設されている前記張出荷受
け部30から垂下配設させることができる。
【0028】通路開き操作用紐状操作具5a〜5dや非
常停止操作用紐状操作具6a〜6dは、移動棚3a〜3
cの通路入口側端部に配設しなければならないものでは
ない。例えば図5に示すように、収納設備1の通路入口
側端部に近い位置で建屋31の梁32や天井33などの
頭上の固定部材から適当なブラケット34を介して通路
開き操作用紐状操作具5a〜5dなどを垂下配設するこ
とも可能である。この場合、各作業用通路A〜Dに対応
する複数本の通路開き操作用紐状操作具5a〜5dを一
箇所にまとめて並列状に垂下配設することもできるし、
各作業用通路A〜Dに対応するように分散させて垂下配
設することもできる。
【0029】また、図6に示すように、冷凍・冷蔵倉庫
やクリーン倉庫、あるいは防爆用などの特殊用途の倉庫
のように、開閉自在な扉35を備えた出入口36を有す
る倉庫37内に前記収納設備1が設置される場合、前記
各通路開き操作用紐状操作具5a〜5dを当該倉庫37
の出入口36の外側に垂下配設することができる。この
場合、各作業用通路A〜Dに対応する複数本の通路開き
操作用紐状操作具5a〜5dを一箇所にまとめて並列状
に垂下配設することになる。勿論、仮想線で示すよう
に、倉庫37内にも、移動棚3a〜3cや図5に示すよ
うな態様で通路開き操作用紐状操作具5a〜5dを垂下
配設して、倉庫内外何れの通路開き操作用紐状操作具5
a〜5dでも目的の作業用通路を開けるように構成する
ことができる。
【0030】図5に示す実施形態や図6に示す実施形態
において、複数本の通路開き操作用紐状操作具5a〜5
dが一箇所にまとめて並列状に垂下配設される場合で非
常停止操作用紐状操作具を併用する場合は、非常停止操
作用紐状操作具は1本だけ配設すれば良い。また、この
ように複数本の通路開き操作用紐状操作具5a〜5dが
一箇所にまとめて並列状に垂下配設される場合には、図
3において説明したように各通路開き操作用紐状操作具
5a〜5dに、対応する作業用通路A〜Dを識別表示す
る表示部26を設けることは必要である。
【0031】図示の移動棚利用の収納設備1は一例であ
って、移動棚の台数や開閉できる作業用通路の数などは
勿論のこと、全体の構成も図示のものに限定されない。
例えば、移動棚横動領域の両端に固定棚2が配設されて
いるもの、片側にのみ固定棚2が配設されているもの、
固定棚2が併設されていないもの、作業用通路を複数開
くことができるもの、移動棚を支持案内するガイドレー
ル4を必要としないもの、あるいは図7に示すように、
荷収納空間を上下複数段に区画する棚板を備えない1段
のフラットベースタイプの移動台車40を移動棚3a〜
3cとして利用するものなど、如何なる構成の収納設備
であっても良い。
【0032】なお、図7に示すフラットベースタイプの
移動台車40を移動棚3a〜3cとして利用する場合、
少なくとも通路入口側の端部には側壁(枠状のものでも
良い)41が立設され、当該側壁41の上端に通路開き
操作用紐状操作具5a〜5dや非常停止操作用紐状操作
具6a〜6dがブラケット7を介して垂下配設されると
ともに、当該側壁41に操作盤9が配設される。また、
必要に応じて通路開き操作用紐状操作具5a〜5dや非
常停止操作用紐状操作具6a〜6dを係止させておくた
めの紐係止具42を付設しておくことができる。この紐
係止具42は、先に説明した他の実施形態においても利
用できる。
【0033】また、各紐状操作具5a,6a〜5d,6
dは、図示のように各移動棚3a〜3cの横動方向に対
し入出庫用運搬車両Fが直角向きにある状態と、各移動
棚3a〜3cの横動方向と平行な向きに入出庫用運搬車
両Fがある状態の何れでも操作し得る位置に垂下配設す
ることが望ましいが、場合によっては、各紐状操作具5
a,6a〜5d,6dを各移動棚3a〜3cに接近させ
て、各移動棚3a〜3cの横動方向と平行な向きに入出
庫用運搬車両Fがある状態でのみ各紐状操作具5a,6
a〜5d,6dを車上から操作し得るように構成するこ
ともできる。
【0034】さらに、各紐状操作具5a,6a〜5d,
6dは、上記実施形態に示すように、引き下げ操作によ
りスイッチ16,22を切り換える引き紐から構成し得
るが、図8に示すように、ブラケット7などから垂下す
る紐状本体50とその下端に取り付けられた手動操作ス
イッチ51(例えば押し釦スイッチ)とから構成するこ
ともできる。この場合、手動操作スイッチ51で開閉さ
れる回路構成用コードで紐状本体50を兼用させても良
いし、当該回路構成用コードとは別の紐などで紐状本体
50を構成することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の移動棚利用収納設
備の操作装置によれば、移動棚の横動により開かれた作
業用通路に隣接する棚に対する入出庫作業をフォークリ
フトなどの入出庫用運搬車両によって行う場合、当該車
両を運転する作業者(運転者)は車両から降りないで目
的の作業用通路に対応する通路開き操作用紐状操作具を
車上から引き下げ操作するだけで、目的の作業用通路を
開かせることができる。
【0036】従って、車両から一旦降りて通路開き操作
を行わなければならない場合と比較して作業能率を大幅
に向上させることができる。また、ワイヤレスリモコン
方式の操作装置と比較して、リモコン本体(発信器)の
携行を忘れたために作業できなくなるような不都合や、
ポケットなどからのリモコン本体の取り出しの手間や当
該取り出し時に誤って落としてリモコン本体を損傷させ
てしまうような不都合も生じる恐れは全くない。
【0037】 しかも本発明の構成によれば、開閉自在
な扉を備えた出入口を有する倉庫内に前記収納設備が設
置されている状況において、前記各通路開き操作用紐状
操作具を当該倉庫の出入口の外側に垂下配設するのであ
るから、倉庫内の収納設備に到着してから通路開き操作
を行わなければならない場合と比較して、倉庫内での当
該車両の在留時間を短くすることが出来、単に作業能率
を高め得るばかりでなく、特に冷凍・冷蔵倉庫などの場
合には作業者(運転者)に与える身体的負担も軽くな
る。
【0038】 勿論、請求項2に記載のように、倉庫内
にも前記各通路開き操作用紐状操作具を配設しておくこ
とにより、倉庫内で複数の通路を順番に開いて作業する
場合でも能率良く作業することが出来、倉庫出入口の無
駄な開閉を少なくして、倉庫内が庫外の影響を受けるの
を少なくし得る。
【0039】 又、移動棚が通路入口側端部から外側へ
片持ち状に突設された張出荷受け部を備えている場合、
請求項3に記載の本発明の構成によれば、当該移動棚の
張出荷受け部から前記各通路開き操作用紐状操作具を垂
下させるのであるから、移動棚の端部から専用の紐状操
作具吊り下げ用ブラケットを突設しなくとも、各通路開
き操作用紐状操作具を入出庫用運搬車両の搭乗者が操作
し易いように移動棚の端部から適当距離離すことが出来
る。
【0040】 尚、請求項4に記載のように各通路開き
操作用紐状操作具に、対応する作業用通路を識別表示す
る表示部を設けておくときは、特に各通路開き操作用紐
状操作具を一箇所にまとめて垂下配設する場合でも、目
的の作業用通路の開き操作を誤りなく行える。
【0041】 又、請求項5に記載のように、通路開き
操作用紐状操作具の近傍位置に、移動棚の移動を停止さ
せる非常停止操作用紐状操作具を配設しておくときは、
誤った作業用通路の開き操作を行ったとき、直ちに移動
棚を非常停止させて正しい作業用通路の開き操作に入る
ことが出来、無駄な待ち時間を短くし得るとともに、そ
の他、何らかの理由で移動棚の移動を緊急停止させる必
要が生じたときも、入出庫用運搬車両の搭乗者が車両か
ら降りなくとも直ちに非常停止操作が行えるので安全性
も向上する。
【0042】 上記の場合、請求項6に記載のように前
記非常停止操作用紐状操作具を、各通路開き操作用紐状
操作具と対を成すように各通路開き操作用紐状操作具に
隣接配置させるときは、特に各通路開き操作用紐状操作
具が作業用通路のそれぞれに対応して分散配置される場
合に効果的である。
【0043】 更に、請求項7に記載のように、各作業
用通路に隣接する棚の通路入口側端部の歩行作業者用の
通路開き操作用スイッチと前記通路開き操作用紐状操作
具の何れでも通路開き操作が行えるように構成するとき
は、前記通路開き操作用紐状操作具は歩行作業者では容
易に操作できないような高さに配設して、当該通路開き
操作用紐状操作具が低い位置まで垂れ下がっているため
に歩行作業者や入出庫用運搬車両の邪魔になるような事
態を回避することが出来る。
【0044】 又、請求項8に記載の構成によれば、単
に移動棚端部の操作盤上の通路開き操作用スイッチや非
常停止操作用スイッチを利用して従来通りの作業が行え
るだけでなく、当該操作盤上の通路開き操作用スイッチ
や非常停止操作用スイッチの操作に慣れている作業者が
入出庫用運搬車両に搭乗して作業を行う場合、通路開き
操作用紐状操作具や非常停止操作用紐状操作具の操作を
誤りなく行い易くなる。
【0045】 又、請求項9に記載の構成によれば、引
き紐の引き下げ操作で切り換えられるスイッチであれ
ば、如何なる構造、形態のスイッチでも活用することが
出来るし、請求項10に記載の構成によれば、引き紐の
引き下げ操作でスイッチが切り換えられるように構成す
る場合よりも構造が簡単で安価に実施することが出来
る。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1の要部を示す側面図である。
【図3】 通路開き操作用紐状操作具とその関連制御系
を説明する図である。
【図4】 第二実施形態を示す要部の側面図である。
【図5】 第三実施形態を示す要部の側面図である。
【図6】 第四実施形態を示す要部の側面図である。
【図7】 移動棚の変形例を示す斜視図である。
【図8】 第五実施形態を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1 移動棚利用収納設備 2 固定棚 3a〜3c 移動棚 4 ガイドレール 5a〜5d 通路開き操作用紐状操作具 6a〜6d 非常停止操作用紐状操作具 9 操作盤 11 レバー 12 引張コイルスプリング 13 レバー付勢用スプリング 16 リミットスイッチ 18 通路開き操作用押し釦スイッチ 19 論理和回路(ORゲート) 20 通路A開指令 21 移動棚制御装置 25 非常停止指令 26 作業用通路識別表示部 30 張出荷受け部 31 建屋 35 開閉自在な扉 36 倉庫出入口 37 倉庫 40 フラットベースタイプの移動棚 42 紐係止具 50 紐状本体 51 手動操作スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−229611(JP,A) 特開 平8−324722(JP,A) 特開 昭52−49677(JP,A) 特開 平3−293294(JP,A) 特開 平8−169683(JP,A) 特開 平2−81813(JP,A) 実開 昭58−83018(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 - 1/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横動可能な移動棚を含む複数の棚が並列配
    置され、前記移動棚の横動により各棚に隣接する作業用
    通路の内の任意の通路を入出庫用運搬車両の進入可能な
    幅に開けるようにした収納設備において、各作業用通路
    に対応する複数本の通路開き操作用紐状操作具を、前記
    入出庫用運搬車両に搭乗の作業者から操作可能な位置に
    垂下配設して成る移動棚利用収納設備の操作装置であっ
    て、開閉自在な扉を備えた出入口を有する倉庫内に前記
    収納設備が設置され、前記各紐状操作具が前記倉庫の出
    入口の外側に垂下配設されている、移動棚利用収納設備
    の操作装置。
  2. 【請求項2】前記各紐状操作具が前記倉庫の出入口の外
    側と倉庫内の両方に垂下配設されている、請求項1に記
    載の移動棚利用収納設備の操作装置。
  3. 【請求項3】前記倉庫内の各紐状操作具が、対応する各
    作業用通路に隣接する移動棚の通路入口側端部から外側
    へ片持ち状に突設された張出荷受け部から垂下されてい
    る、請求項2に記載の移動棚利用収納設備の操作装置。
  4. 【請求項4】前記各紐状操作具には、対応する作業用通
    路を識別表示する表示部が設けられている、請求項1〜
    3の何れかに記載の移動棚利用収納設備の操作装置。
  5. 【請求項5】前記紐状操作具の近傍位置に、移動棚の移
    動を停止させる非常停止操作用紐状操作具が配設されて
    いる、請求項1〜4の何れかに記載の移動棚利用収納設
    備の操作装置。
  6. 【請求項6】前記非常停止操作用紐状操作具が、各通路
    開き操作用紐状操作具ごとに隣接して配設されている、
    請求項5に記載の移動棚利用収納設備の操作装置。
  7. 【請求項7】前記各作業用通路に隣接する棚の通路入口
    側端部には、歩行作業者が操作し得る高さに通路開き操
    作用スイッチが配設され、当該通路開き操作用スイッチ
    と前記通路開き操作用紐状操作具の何れでも通路開き操
    作が行えるようにした、請求項2〜6の何れかに記載の
    移動棚利用収納設備の操作装置。
  8. 【請求項8】前記各作業用通路に隣接する棚の通路入口
    側端部には、歩行作業者が操作し得る高さに通路開き操
    作用スイッチと非常停止操作用スイッチとが配設され、
    当該通路開き操作用スイッチと前記通路開き操作用紐状
    操作具の何れでも通路開き操作が行えるとともに、前記
    非常停止操作用スイッチと前記非常停止操作用紐状操作
    具の何れでも移動棚の横動を非常停止させ得るように
    し、前記通路開き操作用スイッチの色と前記通路開き操
    作用紐状操作具の一部または全体の色とを同一にすると
    ともに、前記非常停止操作用スイッチの色と前記非常停
    止操作用紐状操作具の一部または全体の色とを同一に
    し、両色は互いに異ならしめてある、請求項5又は6
    記載の移動棚利用収納設備の操作装置。
  9. 【請求項9】前記紐状操作具が、引き下げ操作によりス
    イッチを切り換える引き紐から成る、請求項1〜8の何
    れかに記載の移動棚利用収納設備の操作装置。
  10. 【請求項10】前記紐状操作具が、紐状本体とその下端
    に取り付けられた手動操作スイッチとから成る、請求項
    1〜8の何れかに記載の移動棚利用収納設備の操作装
    置。
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