JP3475755B2 - コンデンサマイクロホンユニットの実装構造 - Google Patents
コンデンサマイクロホンユニットの実装構造Info
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Description
インターホンやドアホンなどへの、コンデンサマイクロ
ホンユニットの実装構造に関する。
の実装構造とその問題点を図4〜図7に基づいて説明す
る。図4はコンデンサマイクロホンユニットの実装構造
を示す分解斜視図、図5はコンデンサマイクロホンユニ
ットの構造を示す断面図、図6はコンデンサマイクロホ
ンユニットの構成を示す回路図、図7はコンデンサマイ
クロホンユニットの被実装機器であるドアホンを説明す
る構成図である。
の、住人が住居内に居ながらにして玄関先の来訪者と通
話を可能とするドアホンは、図7に示すように、住居の
居間などに設置するドアホン親機Aと、玄関先の門柱な
どに設置するドアホン子器Bとから構成される。そし
て、このドアホン親機Aあるいはドアホン子器Bには、
通話のためのマイクロホンとしての、コンデンサマイク
ロホンユニット1がそれぞれ内部に実装されている。
る屋外に設置される。そのため、合成樹脂製の成形品か
らなるドアホン子器Bの筐体bに、防水構造を実現しな
がらコンデンサマイクロホンユニット1を実装するにあ
たり、様々な工夫がなされている。例えば、図4に示す
ように、筐体bの内側に突設される円筒状リブb1 の内
部空間b2 に、略円柱形状のコンデンサマイクロホンユ
ニット1を挿着するにあたり、コンデンサマイクロホン
ユニット1の外側面に、ゴム製の弾力性をもったマイク
キャップ2を装着する。このマイクキャップ2を装着し
たコデンサマイクロホンユニット1は、音を良好に通過
する薄い防水シート3を被せられて、円筒状リブb1 の
内部空間b2 に押し込まれる。そして、コデンサマイク
ロホンユニット1は、マイクキャップ2の弾力性による
摩擦により、円筒状リブb1 内にしっかり挿着される。
ト1は次のように構成されている。すなわち、図5に示
すように、コンデンサマイクロホンユニット1は、支持
体10と、コンデンサマイク11と、回路基板ブロック
12と、シールドケース13とを備える。支持体10
は、コンデンサマイク11と回路基板ブロック12とを
分離支持する円筒状のものであり、絶縁性の合成樹脂製
のもである。コンデンサマイク11は、音の振動を電気
的振動に変換する円盤状のものであり、外径は支持体1
0の外径と等しくされており、固定電極板11aと振動
電極板11bと電極セパレータ11cとを含んで構成さ
れる。
径と等しい外径の円盤状の絶縁基板12aの表面に、配
線パターン12b,12cをプリント形成するととも
に、増幅用の電界効果型トランジスタ(FET)12d
を実装したものである。シールドケース13は、支持体
10をちょうど挿入可能な内径を備える有底円筒状のア
ルミニウム製のもので、底面部には音導入孔13aを設
けてある。
ク11と回路基板ブロック12とは、次のようにシール
ドケース13の内部に収納されて、コンデンサマイクロ
ホンユニット1を構成する。すなわち、シールドケース
13に、先ず音導入孔13aに振動電極板11bが対向
するようにコンデンサマイク11を挿入し、次に支持体
10を挿入し、更に回路基板ブロック12を挿入し、そ
の後にシールドケース13の開放端部13bを内側にカ
シメる。すると、コンデンサマイク11と支持体10と
回路基板ブロック12とは、シールドケース13内に一
体に保持されて、コンデンサマイクロホンユニット1を
構成する。
13bは配線パターン12cに、シールドケース13の
底面部はコンデンサマイク11の振動電極板11bの周
縁にそれぞれ電気的に接触することになり、配線パター
ン12cはシグナルグランドを形成することになる。な
お、電界効果型トランジスタ(FET)12dの、ゲー
トはコンデンサマイク11の固定電極板11aに接続
し、ソースは配線パターン12bに接続し、ドレインは
コンデンサマイク11の振動電極板11bに接続する。
このようにして構成されるコンデンサマイクロホンユニ
ット1の電気回路は、図6に示すように表現することが
できる。なお、図6において、Rは配線パターン12c
とシールドケース13との間の接触抵抗を示している。
なコンデンサマイクロホンユニットの実装構造にあって
は、上述したようなコンデンサマイクロホンユニット1
にマイクキャップ2を弾力性をもって装着するとき、あ
るいは、マイクキャップ2を弾力性をもって装着したコ
ンデンサマイクロホンユニット1をマイクキャップ2と
ともに、上述したような突設される円筒状リブb1 の内
部空間b2 に押し込むように挿入するとき、あるいは、
コンデンサマイクロホンユニット1の被実装機器である
ところのインターホンやドアホンなどの筐体bが、使用
中の温度変化によって熱収縮と熱膨張とを繰り返すとき
などに、シールドケース13と回路基板ブロック12と
のカシメ部に応力が加わり、シールドケース13の開放
端部13bと配線パターン12cとの間の電気的接触が
緩んで、接触抵抗Rが増加する接触不良が発生し、シー
ルド効果が損なわれて、コンデンサマイク11のピック
アップした音声出力に外来ノイズが重畳したり、充分な
感度が得られなかったりするなど、マイクの基本特性を
満足できないことがあるという問題点があった。
されたもので、その目的とするところは、被実装機器に
コンデンサマイクロホンユニットを実装する場合など
に、多少の応力が加わったとしても、簡単に外来ノイズ
が重畳したり感度低下が生じたりすることのない、優れ
るコンデンサマイクロホンユニットの実装構造を提供す
ることにある。
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、一端側
に回路基板ブロックを支持するとともに他方側に静電容
量の変化として音圧をピックアップするコンデンサマイ
クを支持する支持体と、前記コンデンサマイクと支持体
と回路基板ブロックとを一体にカシメ加工により保持す
るシールドケースとを備え、前記回路基板ブロックは前
記シールドケースに電気的導通をもって保持されるグラ
ンドパターン部を備えるものであり、前記シールドケー
スの外側面には弾力性をもったマイクキャップが装着さ
れ、該マイクキャップとともに被実装機器の筐体の凹所
に挿着されるコンデンサマイクロホンユニットの実装構
造において、前記シールドケース外側面に導電テープを
貼着するとともに、該導電テープの一部分を前記グラン
ドパターン部に固着することを特徴とする。
テープの前記グランドパターン部への固着は、リード線
とともに半田付けすることをもって行われることを特徴
とする。
イクロホンユニットの実装構造の一実施の形態を図1〜
図3に基づいて詳細に説明する。図1はコンデンサマイ
クロホンユニットの実装構造を示す分解斜視図である。
図2は導電テープを示す説明図であり、図2(a)は平
面図、図2(b)は断面図である。図3はコンデンサマ
イクロホンユニットの実装構造を説明する断面図であ
る。なお、図1〜図3において、従来の技術にて図4〜
図7を用いて説明したコンデンサマイクロホンユニット
の実装構造と同様の箇所には、同じ符号を付し、詳細な
説明を省略する。
装構造が従来のものと異なり特徴となるのは次の構成で
ある。すなわち、図2(a)に示すような凸形状に切断
した導電テープ4を予め準備しておき、筐体bへの実装
前のコンデンサマイクロホンユニット1のシールドケー
ス13に導電テープ4を貼着するとともに、導電テープ
4の先端を絶縁基板12aの表面に形成した配線パター
ン12cに貼着してから、導電テープ4の先端を配線パ
ターン12cへ半田付けなどをもって固着するようにし
た構成である。
に、凹凸した銅箔40の両面に錫メッキ膜41,41を
形成した一方の面の凹部に粘着剤42を塗布したもの
で、導電性物体の表面に電気的接触を形成しながら貼着
可能なものである。導電テープ4の大きな矩形部4b
は、コンデンサマイクロホンユニット1の外側面の端部
すなわちシールドケース13の開放端部13bから、導
電テープ4の小さな矩形部分4aのみが突出するよう
に、コンデンサマイクロホンユニット1の外側面すなわ
ちシールドケース13の外側面に貼着される。その後、
導電テープ4の小さな矩形部分4aは、配線パターン1
2cに貼着されるとともに、図3に示すようにリード線
Lの先端から露出する芯線とともに半田付けされ、半田
付け部5が形成される。
付けの完了したコンデンサマイクロホンユニット1は、
ゴム製の弾力性をもったマイクキャップ2を装着した後
に、防水シート3を被せられて、被実装機器であるとこ
ろのインターホンやドアホンなどの筐体bの内側に形成
される円筒状リブb1 の、凹所に相当する内部空間b 2
に押し込まれる。そして、コデンサマイクロホンユニッ
ト1は、マイクキャップ2の弾力性による摩擦により、
円筒状リブb1 の内部空間b2 にしっかり挿着される。
ットの実装構造にあっては、コンデンサマイクロホンユ
ニット1にマイクキャップ2を弾力性をもって装着する
とき、あるいは、マイクキャップ2を弾力性をもって装
着したコンデンサマイクロホンユニット1をマイクキャ
ップ2とともに、上述したような突設される円筒状リブ
b1 の内部空間b2 に押し込むように挿入するとき、あ
るいは、コンデンサマイクロホンユニット1の被実装機
器であるところのインターホンやドアホンなどの筐体b
が、使用中の温度変化によって熱収縮と熱膨張とを繰り
返すときなどに、シールドケース13と回路基板ブロッ
ク12とのカシメ部に応力が加わることにより、シール
ドケース13の開放端部13bと配線パターン12cと
の間のカシメ加工が緩んで、開放端部13bと配線パタ
ーン12cとの間の接触抵抗Rが増加しても、シールド
ケース13と配線パターン12cとの間の導通は導電テ
ープ4によって確実に確保される。
4とは半田付けはされていないものの、マイクキャップ
2が導電テープ4の大きな矩形部4bをシールドケース
13の外側面に弾性による締めつけ力により押しつける
ので、たとえ導電テープ4の粘着剤42の粘着力が低下
しても、シールドケース13と配線パターン12cとの
間の導通は導電テープ4によって確実に確保することが
できる。
ユニットの実装構造を用いることによって、コンデンサ
マイク11のピックアップした音声出力に外来ノイズが
重畳したり、感度低下が生じたりするようなことのな
い、信頼性に優れるインターホンやドアホンを提供する
ことができる。
器にコンデンサマイクロホンユニットを実装する場合な
どに、多少の応力が加わったとしても、簡単に外来ノイ
ズが重畳したり感度低下が生じたりすることのない、優
れるコンデンサマイクロホンユニットの実装構造を提供
できるという効果を奏する。
のグランドパターン部への固着は、リード線とともに半
田付けすることをもって行われるので、請求項1記載の
発明に加えて更に、組み立て作業効率に優れるコンデン
サマイクロホンユニットの実装構造を提供できるという
効果を奏する。
ロホンユニットの実装構造を示す分解斜視図である。
造の導電テープを示す説明図である。
造を説明する断面図である。
構造を示す分解斜視図である。
構造を示す断面図である。
回路図である。
であるドアホンを説明する構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一端側に回路基板ブロックを支持すると
ともに他方側に静電容量の変化として音圧をピックアッ
プするコンデンサマイクを支持する支持体と、前記コン
デンサマイクと支持体と回路基板ブロックとを一体にカ
シメ加工により保持するシールドケースとを備え、前記
回路基板ブロックは前記シールドケースに電気的導通を
もって保持されるグランドパターン部を備えるものであ
り、前記シールドケースの外側面には弾力性をもったマ
イクキャップが装着され、該マイクキャップとともに被
実装機器の筐体の凹所に挿着されるコンデンサマイクロ
ホンユニットの実装構造において、前記シールドケース
外側面に導電テープを貼着するとともに、該導電テープ
の一部分を前記グランドパターン部に固着することを特
徴とするコンデンサマイクロホンユニットの実装構造。 - 【請求項2】 前記導電テープの前記グランドパターン
部への固着は、リード線とともに半田付けすることをも
って行われることを特徴とする請求項1記載のコンデン
サマイクロホンユニットの実装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32168397A JP3475755B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | コンデンサマイクロホンユニットの実装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32168397A JP3475755B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | コンデンサマイクロホンユニットの実装構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11155197A JPH11155197A (ja) | 1999-06-08 |
JP3475755B2 true JP3475755B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=18135267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32168397A Expired - Lifetime JP3475755B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | コンデンサマイクロホンユニットの実装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3475755B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4514565B2 (ja) | 2004-08-31 | 2010-07-28 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサマイクロホンユニット |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32168397A patent/JP3475755B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11155197A (ja) | 1999-06-08 |
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