JPH08168096A - 電気音響変換ユニット - Google Patents

電気音響変換ユニット

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JPH08168096A
JPH08168096A JP31198294A JP31198294A JPH08168096A JP H08168096 A JPH08168096 A JP H08168096A JP 31198294 A JP31198294 A JP 31198294A JP 31198294 A JP31198294 A JP 31198294A JP H08168096 A JPH08168096 A JP H08168096A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話器ハンドセットに用いる電気音響変換ユ
ニットを、機器側配線基板の面電極に、リード線を用い
ずに接触タイプで電気的に接続できるようにする。 【構成】 電気音響変換機能を持つユニット本体1と、
端子付きキャップ体2とでなる。端子付きキャップ体2
において、接片部材12の第1端子部14をユニット本
体1の導体箔25に半田付けし、第2端子部15を機器
側破線基板の面電極に弾接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体電話機(携帯電
話や自動車電話)等の電気音響変換形式の通信機器に用
いられる電気音響変換ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】電話機ハンドセットの受話側又は送話側
に採用される電気音響変換ユニットは、種々の電気回路
を形成したりIC等の電子部品や電気部品を搭載した機
器側配線基板に電気的に接続される必要があり、また、
上記ハンドセットに固定される必要があり、さらに、外
部から侵入する静電気によって上記の電子部品等が静電
破壊を起こさないような対策を講じておく必要がある。
また、従来の電気音響変換ユニットは、一般的には、フ
レームの片面側に配線基板が配備され、この配線基板の
導体箔に、上記フレームの他面側に保持されたダイアフ
ラムに装備されるボイスコイルから導き出された導体が
接続されている。
【0003】図14に従来の電気音響変換ユニットAと
機器側配線基板Bとを電気的に接続する手段の従来例を
示しており、図15に上記ユニットAをハンドセットに
固定する手段の従来例を示しており、図16に電子部品
等の静電破壊を防止する手段の従来例を示している。
【0004】図14で判るように、従来は、ユニットA
と機器側配線基板Bとを電気的に接続する手段として、
リード線110,110の一端部を、ユニットA側に具
備された配線基板101の導体箔102,102に半田
付けし、その他端部を、機器側配線基板Bの面電極10
3,103に半田付けすることが行われていた。なお、
電話機ハンドセットに用いられる上記ユニットAにおい
て、リード線110は2本が必要である。
【0005】また、図15で判るように、従来は、ユニ
ットAをハンドセットに固定する手段として、ハンドセ
ット側に設けたボス104,104の相互間に横架した
押え金具120をビス105,105で締め付けること
により、その押え金具120でユニットAをハンドセッ
トに押付け固定することが行われていた。
【0006】さらに、図16で判るように、電子部品等
の静電破壊を防止する手段として、ユニットAの他面側
から片面側に亘って銅箔テープ130を貼り付け、その
銅箔テープ130を機器側配線基板Bのアースランドに
接触させることが行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
で説明した従来の手段には、最低2本のリード線11
0,110が必要であり、しかもリード線110,11
0を半田付けするという面倒な作業が必要であるという
ことのほか、リード線110,110が余分に必要にな
って経済性が低下するという問題があった。
【0008】図15で説明した従来の手段には、特別に
押え金具120が必要になるばかりか、その押え金具1
20をビス105,105で締め付けるという煩わしい
作業が必要であるということのほか、押え金具120や
ビス105,105が余分に必要になって経済性が低下
するという問題があった。
【0009】図16で説明した従来の手段には、銅箔テ
ープ130を注意深く貼り付けるという熟練を要する作
業が必要であるということのほか、銅箔テープ130が
余分に必要になって経済性が低下するという問題があっ
た。
【0010】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
である。
【0011】本発明の目的は、電気音響変換ユニットを
機器側配線基板の面電極に電気的に接続するのに際し、
接片部材を利用した半田付けによらない所謂接触タイプ
でその接続を行うことができるようにして、リード線や
リード線の半田付け作業を不要とすることのできる電気
音響変換ユニットを提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、静電気を機器側配線
基板のアースランドに逃がす機能を持ったバッフルを利
用して電話器ハンドセット等の電気音響変換機器に固定
することのできる電気音響変換ユニットを提供すること
である。
【0013】本発明のさらに他の目的は、当該電気音響
変換ユニットと機器側配線基板との電気的接続機能及び
固定機能のみならず、電子部品等の静電破壊を防止する
機能をも併せ持った面実装タイプの電気音響変換ユニッ
トを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1、請求項2又は
請求項3に係る発明は、電気音響変換ユニットを機器側
配線基板の面電極に所謂接触タイプで電気的に接続でき
るようにしたものである。即ち、
【0015】請求項1に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、フレームの片面側に配線基板が配備され、この配
線基板の導体箔に、上記フレームの他面側に保持された
ダイアフラムに装備されるボイスコイルから導き出され
た導体が接続されているユニット本体と、ユニット本体
に装着可能でかつ装着状態で上記配線基板の導体箔に臨
まされる開口を備えたキャップ体と、長手方向中間部の
所定箇所がキャップ体に固定可能で、キャップ体に固定
される上記中間部の所定箇所から延び出た一端部が上記
キャップの開口に挿入配備されて上記配線基板の導体箔
に対応する第1端子部となされ、上記中間部の所定箇所
から延び出た他端部が、電気音響変換機器側に配備され
る機器側配線基板の面電極に対応する弾性を備える第2
端子部となされた接片部材と、を有するというものであ
る。
【0016】請求項2に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、上記ユニット本体と、上記キャップ体に接片部材
を固定することにより構成される端子付きキャップ体と
からなるものである。
【0017】請求項3に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項2記載のものにおいて、キャップ体が、ユ
ニット本体に嵌合される縁枠部とユニット本体における
フレームの片面側を覆う天板部とを一体に備えていると
共に、キャップ体の開口が、その天板部の一部と縁枠部
の一部とを欠除することにより開設されているというも
のである。
【0018】請求項4、請求項5、請求項6は面実装タ
イプの電気音響変換ユニットに関するものである。即
ち、
【0019】請求項4に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、フレームの片面側に固定されて電気音響変換機器
側に配備される機器側配線基板の面電極に半田付けされ
る面実装用端子に、上記フレームの他面側に保持された
ダイアフラムに装備されるボイスコイルから導き出され
た導体が接続されているユニット本体と、ユニット本体
に装着されてこのユニット本体の他面を覆う金属製キャ
ップ体に上記機器側配線基板の別の面電極に半田付けさ
れる面実装用端子が一体に設けられたバッフルと、を有
するというものである。
【0020】請求項5に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項4記載のものにおいて、ユニット本体側の
面実装用端子が陽極端子となされ、バッフル側の面実装
用端子が陰極端子となされているというものである。
【0021】請求項6に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項4又は請求項5記載のものにおいて、バッ
フルの金属製キャップ体が、ユニット本体に嵌合可能な
縁枠部とユニット本体の他面側を覆いかつ音孔を有する
表板部とを一体に備えていると共に、上記縁枠部に、折
り曲げられてユニット本体の片面外周部に係合される爪
片が突設されているというものである。
【0022】さらに、請求項7に係る発明の電気音響変
換ユニットは、上記各請求項のものにおいて、電気音響
変換機器が、電話器のハンドセットであるというもので
ある。
【0023】
【作用】請求項1に係る発明の電気音響変換ユニットに
おいて、ユニット本体は、それ自体が電気音響変換機能
を有する。従って、このユニット本体を1つの製品とし
て取り扱うことができる。
【0024】他方、接片部材の中間部の所定箇所をキャ
ップ体に固定し、その第1端子部をキャップ体の開口に
挿入配備することによって端子付きキャップ体が構成さ
れる。そして、この端子付きキャップ体を上記ユニット
本体に装着すると、上記第1端子部がユニット本体側配
線基板の導体箔に接触する。また、ユニット本体に装着
した端子付きキャップ体を電気音響変換機器に組み込む
ことによって、第2端子部が機器側配線基板の面電極に
弾接する。
【0025】キャップ体をユニット本体に装着した後
で、接片部材の中間部の所定箇所をキャップ体に固定す
ることも可能であり、そのようにした場合でも、接片部
材の第1端子部をキャップ体の開口に挿入配備してユニ
ット本体側配線基板の導体箔に接触させることができ
る。
【0026】請求項2に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、上記ユニット本体とキャップ体に接片部材を固定
してなる上記端子付きキャップ体とによって構成されて
いる。そのため、この電気音響変換ユニットを機器側配
線基板と共に電気音響変換機器に組み込むことによっ
て、電気音響変換ユニットにおける第2端子部が機器側
配線基板の面電極に弾接する。
【0027】請求項3に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、キャップ体の開口が、その天板部の一部と縁枠部
の一部とを欠除することにより開設されているので、そ
の開口に挿入配備された接片部材の第1端子部とこの第
1端子部が接触している配線基板の導体箔とを半田付け
するときに、キャップ体の縁枠部がそれほどじゃまにな
らず、半田付け作業を楽にしかも確実に行うことができ
るようになる。しかも、接片部材はその長手方向中間部
の所定箇所がキャップ体に固定されていて、その一端部
が配線基板の導体箔に接続される第1端子部となされ、
その他端部が機器側配線基板の面電極に弾接される第2
端子部となされているので、第2端子部が機器側配線基
板の面電極に押されて撓み変形したときの影響が第1端
子部に及ばない。
【0028】請求項4に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、ユニット本体の面実装用端子と、そのユニット本
体に装着されたバッフルの面実装用端子とを、機器側配
線基板の各別の面電極に半田付けすることによってその
機器側配線基板に取り付けられ、しかも当該電気音響変
換ユニットが機器側配線基板に電気的に接続される。そ
して、上記バッフルに静電気をアース側に逃がす役割を
担わせることができる。
【0029】請求項5に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、金属製キャップ体を含むバッフルの面実装用端子
が陰極端子となされているので、この面実装用端子を機
器側配線基板のアース回路に接続しておくと、電気音響
変換機器に侵入した静電気がこのバッフルを介してアー
ス側へ流れる。これにより、機器側配線基板に実装され
ているIC等の電子部品の静電破壊が防止される。
【0030】請求項6に係る発明の電気音響変換ユニッ
トによれば、ビス等の余分の部品を用いずにバッフルと
ユニット本体とを一体化することができる。
【0031】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6のいずれかに記載した電気音響
変換機器としては、請求項7のように電話器のハンドセ
ットを選択することができる。
【0032】
【実施例】図1〜図4は電話器ハンドセットに組み込ま
れる所謂接触タイプの電気音響変換ユニット(以下ユニ
ットという)に関する実施例を示しており、図1は電気
音響ユニット本体(以下ユニット本体という)1と端子
付きキャップ体2とを示す分解斜視図、図2はユニット
本体1及び端子付きキャップ体2の各構成部品を示す分
解斜視図、図3は上記ハンドセット(電気音響変換機器
の一例)のケース3及びこのハンドセット側の機器側配
線基板4の各要部と上記ユニット10とを示す分解斜視
図、図4はユニット10と機器側配線基板4との電気的
接続状態を示す説明図である。
【0033】図1の端子付きキャップ体2は、図2のキ
ャップ体5に接片部材12を固定したものが相当する。
キャップ体5は、輪状の縁枠部6と天板部7とを一体に
備えた合成樹脂成形体でなり、天板部7の一部と縁枠部
6の一部とを欠除することによりそれら両者に亘って開
設された開口8を2箇所に有する。そして、天板部8に
おいて、それぞれの開口8,8の縁部に凹所9,9が設
けられていると共に、これらの凹所9,9に突起11,
11が設けられている。接片部材12は、例えば、ニッ
ケルめっき或いは金めっき等の表面処理を施したリン青
銅の金属帯片で構成され、それ自体がばね性を備えてい
る。この接片部材12は、その一端部側に近い長手方向
中間部に開設された丸孔13を上記キャップ体5の突起
11に嵌め込んでその突起11を熱潰することによって
キャップ体5の凹所9に嵌合状に固定される。そして、
接片部材12における丸孔13の一端部側は段付状に折
り曲げられて面状の第1端子部14となされ、この第1
端子部14がキャップ体5の開口8に挿入状態に配備さ
れている。また、接片部材12における丸孔13の他端
部側は傾斜状態に折り曲げられてその傾斜部分の先端部
が湾曲状の第2端子部15となされており、この第2端
子部15はキャップ体5の天板部7から浮き上がってい
る。16はキャップ体5の天板部7に開設された丸孔で
ある。
【0034】図1のユニット本体1は、図2のダイアフ
ラム17、ダイアフラム17に装備されたボイスコイル
18、ポールピース19、マグネット21、金属製ヨー
ク(この実施例ではフレームを兼用している)22、補
償布23及び配線基板(端子板)24を順に組み込むこ
とによって構成されており、この構成では、ヨーク22
(フレーム)の片面側に配線基板24が配備され、フレ
ームの他面側にダイアフラム17が配備されている。ま
た、配線基板24の2箇所に半田付けランドとして用い
られる導体箔25,25が具備されている。そして、こ
れらの導体箔25,25に上記ボイスコイル18から導
き出された導体26,26が半田付けで接続されてい
る。
【0035】上記したユニット本体1は、それ自体が電
気音響変換機能を有しているので、スピーカ或いはマイ
クロホンとして役立つ1つの製品でもある。即ち、この
ユニット本体1は図14〜図16で説明したユニットA
と同等品であり、そのユニットAと置き換え可能であ
る。従って、このユニット本体1を製品検査に供するこ
とが可能であり、そのようにすることが、端子付きキャ
ップ体2を装着したユニット本体1を製品検査に供する
よりも好ましい。
【0036】端子付きキャップ体2は、キャップ体5の
縁枠部6をユニット本体1にその片面側から嵌合するこ
とによりユニット本体1に装着され、この装着状態で
は、天板部7がヨーク22の片面側を覆い、しかもキャ
ップ体5の開口8,8がユニット本体1側の配線基板2
4の導体箔25,25に臨まされる。また、接片部材1
2,12の第1端子部14,14が上記配線基板24の
導体箔25,25に重なり合い、その重なり箇所が半田
付けされ、その半田付けによって端子付きキャップ体2
とユニット本体1とが結合される。なお、キャップ体5
の丸孔16にはヨーク22の突出部分が貫挿される。図
3及び図4において、27は半田付け箇所に盛られた半
田を示している。
【0037】図3から類推できるように、上記ユニット
10は、上記ハンドセットのケース3に組み込まれ、そ
の上から機器側配線基板4がケース3に組み込まれる。
機器側配線基板4は、ケース3に対して嵌込むだけで適
正位置に固定されるようになっており、しかもそのよう
な固定によって、図4のように機器側配線基板4に具備
された2つの面電極28,28が、接片部材12,12
の第2端子部15,15に重なって接触し、それらの第
2端子部15,15を仮想線のように撓み変形させる。
これにより、ユニット10のケース3への固定と、ユニ
ット10と機器側配線基板4の面電極との電気的接続が
なされる。
【0038】ところで、ユニット10に具備されている
接片部材12,12は、その第2端子15,15が機器
側配線基板4の面電極28,28による押付力を受けて
傾斜部分の弾性に抗して撓んでいる。しかしながら、接
片部材12,12はその長手方向中間部の所定箇所がキ
ャップ体5に固定されているので、第2端子部15,1
5が撓んで変位したときの影響が第1端子部14,14
に及ばず、第2端子15,15が変位してもその影響を
受けて第1端子14,14が変位するといった事態は生
じにくい。このことより、配線基板24の導体箔25,
25と第1端子14,14とを接合している半田27,
27が剥がれたり、配線基板24から導体箔25,25
が剥がれたりするおそれはない。
【0039】図5〜図7は電話器ハンドセットに組み込
まれる所謂接触タイプのユニット10に関する他の実施
例を示しており、図5はユニット本体1と端子付きキャ
ップ体2とを示す分解斜視図、図6はユニット本体1及
び端子付きキャップ体2の各構成部品を示す分解斜視
図、図7はユニット10と機器側配線基板4との電気的
接続状態を断面で示す説明図である。
【0040】この実施例においては、端子付きキャップ
体2における接片部材12,12の配列及びそれに関係
する部分の構造が図1〜図4で説明した実施例と異な
る。即ち、この実施例において、キャップ体5には2つ
の接片部材12,12が平行に並んで固定されている。
また、この実施例では、静電気対策用の樹脂製バッフル
29が上記ユニット本体1のダイアフラム17を覆うよ
うになっている。この樹脂製バッフル29には所要数の
音孔31が具備されている。その他の構成は基本的に図
1〜図4で説明した実施例に準じている。従って説明の
重複を避けるため、図5〜図7において図1〜図4と同
一部分には同一符号を付して説明を省略する。作用につ
いては、樹脂製バッフル29が静電気の侵入による障
害、例えば機器側配線基板4に搭載されているIC等の
電子部品や電気部品の静電破壊を防止することに役立つ
という点以外は、図1〜図4で説明したところと同様で
ある。
【0041】図8〜図13は電話器ハンドセットに組み
込まれる面実装タイプの電気音響変換ユニット(以下ユ
ニットという)40に関する実施例を示しており、図8
はユニット本体41とバッフル42とを示す分解斜視
図、図9はユニット40を片面側から見た斜視図、図1
0はユニット40を他面側から見た斜視図、図11は上
記ハンドセット(電気音響変換機器の一例)のケース3
0及びこのハンドセット側の機器側配線基板43の各要
部と上記ユニット40とを示す分解斜視図、図12はユ
ニット40を機器側配線基板4に面実装した状態を断面
で示す説明図、図13はユニット40を機器側配線基板
4に面実装した他の状態を断面で示す説明図である。
【0042】図12や図13で判るように、ユニット本
体41は、ダイアフラム44、ダイアフラム44に装備
されたボイスコイル45、ポールピース46、マグネッ
ト47、金属製ヨーク48、樹脂製フレーム49及び補
償布(不織布)51を順に組み込むことによって構成さ
れていると共に、フレーム49の片面側に固定された面
実装用端子52を有する。この面実装用端子52は、図
8のように上記フレーム49に形成された凹所53に嵌
め込まれており、かつ、フレーム49に設けられた突起
54を面実装用端子52の丸孔(不図示)に挿入して熱
潰することによりこのフレーム49に固定されている。
また、図8のように、フレーム49の片面側には上記ボ
イスコイル45から導き出された導体55が引き出され
ており、その導体55,55が図5・図12・図13の
ように上記面実装用端子52に半田付けされている。図
5・図12・図13において、56は半田を示す。さら
に、フレーム49には所要数(図示例では2つ)の位置
決め突起57、57が補償布51を貫通して突設されて
いる他、そのフレーム49の外周部の所定箇所に凹所5
8,58が、また、他の箇所に大きな凹所59が形成さ
れ、この凹所59に突起61が突設されている。
【0043】図8に示したユニット本体41は、それ自
体が電気音響変換機能を有しているので、スピーカ或い
はマイクロホンとして役立つ1つの製品でもある。即
ち、このユニット本体41は図14〜図16で説明した
ユニットAと同等品であり、そのユニットAと置き換え
可能である。従って、このユニット本体1を製品検査に
供することが可能であり、そのようにすることが好まし
い。
【0044】図8に示したバッフル42は、ユニット本
体41に嵌合可能な縁枠部63とユニット本体41の他
面側を覆いかつ音孔65を有する表板部64とを一体に
備えるキャップ体62に、上記縁枠部63から突出する
爪片66,66,67と面実装用端子68とを一体に設
けてなる。
【0045】このバッフル42は、縁枠部63を上記ユ
ニット本体41に嵌合した後、爪片66,66をユニッ
ト本体41側の凹所58,58に折り込み、かつ、他の
爪片67をユニット本体41の大きな凹所59に折り込
むと共に、その爪片67の丸孔69をユニット本体41
側の突起61に嵌めてその突起61を熱潰することによ
り、ユニット本体41と結合されて一体化される(図9
及び図10)。
【0046】この実施例において、ユニット本体41側
の面実装用端子52は陽極端子となされ、バッフル42
側の面実装用端子68は陰極端子となされている。そし
て、図11、図12、図13に示すように、それらの端
子52,68が機器側配線基板43の面電極71,72
にそれぞれ半田付けして面実装状態で接続される。図1
2及び図13において、73,74は半田である。ま
た、機器側配線基板43に面実装されたユニット40は
機器側配線基板43と共にハンドセットのケース30に
組み込まれる。こうしておくと、ケース30の音孔75
から侵入した静電気はバッフル42を経て機器側配線基
板43の陰極側面電極72(アースランド)に逃がされ
る。従って、機器側配線基板43に搭載されている電子
部品や電気部品が静電破壊を起こすことがない。
【0047】この実施例では、フレーム49に位置決め
突起57を設けてあるので、この位置決め突起57を機
器側配線基板43の位置決め孔81に差し込むことによ
って、面実装用端子52,68と面電極71,72との
位置合わせが確実に行われる。なお、機器側配線基板4
3は、ケース30に対して嵌込むだけで適正位置に固定
されるようになっている。これにより、ユニット40の
ケース30への固定がなされる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係る発明の電気音響変換ユニ
ットは、ユニット本体自体が電気音響変換機能を有して
いるので、ユニット本体に対して製品検査を行える利点
がある。また、キャップ体をユニット本体に装着するこ
ととキャップ体に接片部材を固定することとを任意の順
番で行うことによって所謂接触タイプの電気音響変換ユ
ニットを即座に得られのみならず、そのような接触タイ
プに構成できることによって、従来のようにリード線を
用いて電気音響変換ユニットを機器側配線基板に電気的
に接続したり、電気音響変換ユニットを特別な金具を用
いて機器側に固定したりするといった必要がなくなるの
で、それだけ機器製作時の作業性が改善され、同時にコ
スト低減が達成される。
【0049】請求項2に係る発明によっても同様の効果
が発揮されるが、特に請求項2に係る発明によれば、端
子付きキャップ体をユニット本体に装着し、それを機器
側配線基板と共に電気音響変換機器に組み込むだけで、
電気音響変換ユニットが機器側配線基板に電気的に接続
されることになって作業性が向上する。
【0050】請求項3に係る発明の電気音響変換ユニッ
トによれば、その第1端子部を配線基板の導体箔に楽に
しかも確実に半田付けすることが可能になるという効果
がある。また、第2端子部が機器側配線基板の面電極に
押されて撓み変形したときの影響が第1端子部に及ばな
いので、第1端子部を配線基板の導体箔に接合している
半田が剥がれたり、配線基板から導体箔から剥がれたり
することがない。
【0051】請求項4に係る発明の電気音響変換ユニッ
トによれば、ユニット本体の面実装用端子とバッフルの
面実装用端子とを機器側配線基板の各別の面電極に半田
付けすることによって、電気的接続と電気音響変換ユニ
ットの固定とが同時に行われるので、従来のリード線や
固定用金具が不要になり、それだけ機器製作時の作業性
が改善され、同時にコスト低減が達成される。
【0052】請求項5に係る発明の電気音響変換ユニッ
トによれば、バッフルによって静電対策が講じられるの
で、従来のように銅箔テープを貼り付けるといった煩わ
しい作業を行うことなく、機器側配線基板に実装されて
いるIC等の電子部品の静電破壊が防止されるという効
果がある。
【0053】請求項6に係る発明の電気音響変換ユニッ
トによれば、ビス等の余分の部品を用いずにバッフルと
ユニット本体とを一体化することができるので、部品点
数を削減できる。
【0054】請求項7に係る発明の電気音響変換ユニッ
トによれば、電話器のハンドセットにおいて上記各請求
項についての効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるユニットに用いられてい
るユニット本体と端子付きキャップ体とを示す分解斜視
図である。
【図2】ユニット本体及び端子付きキャップ体の各構成
部品を示す分解斜視図である。
【図3】電話器ハンドセットのケース及び機器側配線基
板の各要部と上記ユニットとを示す分解斜視図である。
【図4】上記ユニットと機器側配線基板との電気的接続
状態を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例によるユニットに用いられ
ているユニット本体と端子付きキャップ体とを示す分解
斜視図である。
【図6】ユニット本体及び端子付きキャップ体の各構成
部品を示す分解斜視図である。
【図7】上記ユニットと機器側配線基板との電気的接続
状態を断面で示す説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例によるユニットに用
いられているユニット本体とバッフルとを示す分解斜視
図である。
【図9】ユニットを片面側から見た斜視図である。
【図10】ユニットを他面側から見た斜視図である。
【図11】上記ハンドセットのケース及び機器側配線基
板の各要部とユニットとを示す分解斜視図である。
【図12】ユニットを機器側配線基板に面実装した状態
を断面で示す説明図である。
【図13】ユニットを機器側配線基板に面実装した他の
状態を断面で示す説明図である。
【図14】従来のユニットと機器側配線基板との電気的
接続手段を示す説明図である。
【図15】従来のユニットの固定手段を示す説明図であ
る。
【図16】従来のユニットの静電破壊防止手段を示す説
明図である。
【符号の説明】 1 ユニット本体 2 端子付きキャップ体 4 機器側配線基板 5 キャップ体 6 縁枠部 7 天板部 8 開口 12 第2端子部 14 第1端子部 17 ダイアフラム 18 ボイスコイル 22 ヨーク(フレーム) 24 配線基板 25 導体箔 26 導体 28 面電極 41 ユニット本体 42 バッフル 43 機器側配線基板 44 ダイアフラム 45 ボイスコイル 49 樹脂フレーム(フレーム) 52 面実装用端子 55 導体 62 キャップ体(金属製キャップ体) 63 縁枠部 64 表板部 65 音孔 66 爪片 68 面実装用端子 71,72 面電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームの片面側に配線基板が配備さ
    れ、この配線基板の導体箔に、上記フレームの他面側に
    保持されたダイアフラムに装備されるボイスコイルから
    導き出された導体が接続されているユニット本体と、 ユニット本体に装着可能でかつ装着状態で上記配線基板
    の導体箔に臨まされる開口を備えたキャップ体と、 長手方向中間部の所定箇所がキャップ体に固定可能で、
    キャップ体に固定される上記中間部の所定箇所から延び
    出た一端部が上記キャップの開口に挿入配備されて上記
    配線基板の導体箔に対応する第1端子部となされ、上記
    中間部の所定箇所から延び出た他端部が、電気音響変換
    機器側に配備される機器側配線基板の面電極に対応する
    弾性を備える第2端子部となされた接片部材と、 を有することを特徴とする電気音響変換ユニット。
  2. 【請求項2】 フレームの片面側に配線基板が配備さ
    れ、この配線基板の導体箔に、上記フレームの他面側に
    保持されたダイアフラムに装備されるボイスコイルから
    導き出された導体が接続されているユニット本体と、 請求項1記載のキャップ体に同請求項記載の接片部材の
    長手方向中間部の所定箇所が固定されている端子付きキ
    ャップ体と、 からなる電気音響変換ユニット。
  3. 【請求項3】 キャップ体が、ユニット本体に嵌合され
    る縁枠部とユニット本体におけるフレームの片面側を覆
    う天板部とを一体に備えていると共に、キャップ体の開
    口が、その天板部の一部と縁枠部の一部とを欠除するこ
    とにより開設されている請求項2記載の電気音響変換ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 フレームの片面側に固定されて電気音響
    変換機器側に配備される機器側配線基板の面電極に半田
    付けされる面実装用端子に、上記フレームの他面側に保
    持されたダイアフラムに装備されるボイスコイルから導
    き出された導体が接続されているユニット本体と、 ユニット本体に装着されてこのユニット本体の他面を覆
    う金属製キャップ体に上記機器側配線基板の別の面電極
    に半田付けされる面実装用端子が一体に設けられたバッ
    フルと、を有することを特徴とする電気音響変換ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 ユニット本体側の面実装用端子が陽極端
    子となされ、バッフル側の面実装用端子が陰極端子とな
    されている請求項4記載の電気音響変換ユニット。
  6. 【請求項6】 バッフルの金属製キャップ体が、ユニッ
    ト本体に嵌合可能な縁枠部とユニット本体の他面側を覆
    いかつ音孔を有する表板部とを一体に備えていると共
    に、上記縁枠部に、折り曲げられてユニット本体の片面
    外周部に係合される爪片が突設されている請求項4又は
    請求項5記載の電気音響変換ユニット。
  7. 【請求項7】 電気音響変換機器が、電話器のハンドセ
    ットである請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
    請求項5、請求項6のいずれかに記載の電気音響変換ユ
    ニット。
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JP2000152377A (ja) * 1998-11-11 2000-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発音体保持装置
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