JP3337383B2 - 電気音響変換ユニット - Google Patents

電気音響変換ユニット

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JP3337383B2
JP3337383B2 JP31631596A JP31631596A JP3337383B2 JP 3337383 B2 JP3337383 B2 JP 3337383B2 JP 31631596 A JP31631596 A JP 31631596A JP 31631596 A JP31631596 A JP 31631596A JP 3337383 B2 JP3337383 B2 JP 3337383B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの通
信機器に用いられる電気音響変換ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】通信機器の一例である携帯電話の受話側
や送話側のデバイスとして採用される電気音響変換ユニ
ットは、IC等の電子部品や電気部品を搭載した機器側
配線基板の端子用電極に電気的に確実に接続されている
必要がある。
【0003】図9には特開平8−168096号公報に
よって提案されている電気音響変換ユニットなどを分解
斜視図で示してある。この電気音響変換ユニットBは、
図10に示した電気音響変換素子Dを内蔵したユニット
本体81に、上記素子Dに電気的に接続されたソルダレ
スタイプの2本の接片82,83が取り付けられ、これ
らの接片82,83のそれぞれに具備された接点84,
85が、機器側配線基板91に具備されている2つの面
電極92,93にそれぞれ弾接されてそれらの面電極9
2,93とそれぞれの上記接片84,85との電気的接
続がなされるようになっている。図10にはダイナミッ
クタイプの電気音響変換素子Dを概略的に例示してあ
り、同図のように、この電気音響変換素子Dは、ダイア
フラム94、ダイアフラム94に装備されたボイスコイ
ル95、ポールピース96、マグネット97、金属製ヨ
ーク(図例はフレームを兼用している)98、補償布9
9、端子板100などを備えている。そして、端子板1
00に設けられている導体箔に上記ボイスコイル95か
ら導き出された導体が半田付けされている。また、その
端子板100の端子電極に図9で説明した接片82,8
3の端子部(不図示)が同図のように半田付け86で接
合されている。
【0004】上記した電気音響変換ユニットBは、ハウ
ジング110に一体に設けられた位置決め用枠部111
に嵌合されてセットされ、また、上記機器側配線基板9
1はハウジング110に位置決めしてセットされる。こ
のようにしてハウジング110に電気音響変換ユニット
Bや機器側配線基板91をセットするに際しては、電気
音響変換ユニットBの2つの接片82,83のそれぞれ
の接点84,85が、機器側配線基板91の2つの面電
極92,93のそれぞれに確実に接触するように両者を
位置決めしておくことが不可欠である。
【0005】すなわち、電気音響変換ユニットBや機器
側配線基板91は、それぞれハウジング110に対して
定位置にセットされるものではあるけれども、電気音響
変換ユニットBのユニット本体81は外輪郭線が円形で
あり、しかもそのユニット本体81が円形の上記位置決
め用枠部111に嵌合されるので、そのユニット本体8
1が位置決め用枠部111の中で周方向に位置ずれして
いるようなことが起こる可能性がないとはいえず、その
ような事態が起こると、2つの接片82,83のそれぞ
れと2つの面電極92,93のそれぞれとの接触状態が
不安定になったり接触がなされなかったりする。
【0006】そこで、従来は、ユニット本体81や位置
決め用枠部111に位置合せ用の突起など(不図示)を
設けておき、その突起などの作用によってユニット本体
81のハウジング110への取付位置が適切に定まるよ
うにしていた。すなわち、従来の電気音響変換ユニット
では、ユニット本体81に、それをハウジングに取り
付けるときの方向性(取付方向性)を持たせていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電
話などの組立工程において、ユニット本体81が取付方
向性を持っていると、その組立工程中にユニット本体8
1を周方向で位置合わせする工程を設ける必要があり、
そのことが組立工程を自動化する上での大きな障害にな
ることがあった。
【0008】また、図9で説明した電気音響変換ユニッ
トBのように、2つの接片82,83がユニット本体8
1の偏心箇所に配備されているものでは、それらの接片
82,83が機器側配線基板91の面電極92,93に
弾接しているときの反力がユニット本体81に偏荷重と
して加わるようになるので、ユニット本体81を上記枠
部111に嵌合してセットしているだけでは、ユニット
本体81の取付状態が不安定になり、適正な特性が得ら
れなくなるおそれがあった。そこで、従来は、そのよう
な偏荷重による取付状態の不安定さに起因する特性の低
下を防ぐために、ユニット本体81をその軸線位置や外
周位置でハウジング110側に固定機構(不図示)を用
いて固定するという対策を講じていた。しかしながら、
軸線位置や外周位置でそのユニット本体81をハウジン
グ110に固定してその取付安定性を確保しようとする
と、上記した組立工程が複雑になり、その組立工程の自
動化する上での障害になるおそれがある。
【0009】本発明は以上の状況の下でなされたもので
あり、上記したようなユニット本体の取付方向性を無く
することによって、携帯電話などの通信機器の組立工程
の自動化を促進することを目的とする。
【0010】また、本発明は、ユニット本体がソルダレ
スタイプの接片を備えるものでありながら、ハウジング
にセットされたユニット本体に偏荷重が加わりにくくな
って取付状態が安定し、それによって特性の低下を防止
することのできる電気音響変換ユニットを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る上記した課題のうち、ユニット本体の取付方向性を無
くするという課題は、主に、以下に説明する請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、請求項8などによって
達成される。また、上記した課題のうち、ユニット本体
の取付状態を安定させるという課題は、主に、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
7などによって達成される。
【0012】請求項1に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、電気音響変換素子を内蔵したユニット本体と面電
極を具備する配線基板との組合せでなり、上記素子に電
気的に接続された複数の接片が上記ユニット本体の取り
付けられてそのユニット本体 の片面側に配備され、これ
らの接片のそれぞれに具備された接点が、上記面電極に
弾接されてその面電極とそれぞれの上記接片との電気的
接続がなされる電気音響変換ユニットにおいて、上記配
線基板の面電極が、円形面電極と、その円形面電極と電
気的に絶縁された同心の円環状面電極とに分かれてい
て、ユニット本体の中心線が上記配線基板の円形面電極
の中心を通るように上記配線基板に対する上記ユニット
本体の位置を位置決めした状態では、複数の上記接片の
それぞれの上記接点が、上記円形面電極に弾接するもの
と上記円環状面電極に弾接するものとに分かれる、とい
うものである。
【0013】この電気音響変換ユニットにおいて、上記
電気音響変換素子としては、たとえば図10で説明した
ダイナミックタイプの電気音響変換素子を採用すること
ができる。また、この電気音響変換ユニットでは、上記
配線基板の面電極が、円形面電極と、その円形面電極と
電気的に絶縁された同心の円環状面電極とに分かれてい
て、ユニット本体の中心線が上記配線基板の円形面電極
の中心を通るように上記配線基板に対するユニット本体
の位置を位置決めした状態では、複数の接片のそれぞれ
の接点が、円形面電極に弾接するものと円環状面電極に
弾接するものとに分かれる、という構成を備えているの
で、ユニット本体の中心線が配線基板の円形面電極の中
心を通るように配線基板に対するユニット本体の位置を
位置決めするだけで、ユニット本体の複数の接片のそれ
ぞれの接点が、配線基板の円形面電極や円環状面電極に
適正に対応して弾接するようになる。そのため、ユニッ
ト本体の中心線が配線基板の円形面電極の中心を通るよ
うに配線基板に対するユニット本体の位置が位置決めさ
れている限り、そのユニット本体の向きが周方向で変わ
っても、その接片の接点と配線基板の円形面電極や円環
状面電極との弾接状態が変化することがない。したがっ
て、ユニット本体の取付方向性がなくなる。
【0014】請求項2に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項1に記載したものにおいて、複数の上記接
片が上記ユニット本体の中心を挟む両側に振り分けて配
備され、かつ、片側に振り分けられた接片と他側に振り
分けられた接片とが上記ユニット本体に対するそれらの
取付部から相対する方向に平面視直線状に延び出し、か
つそれらの接片のそれぞれの先端部に上記接点が形成さ
れている、というものである。
【0015】この発明によれば、上述したユニット本体
の取付方向性がなくなるという作用のほか、ユニット本
体の複数の接片が配線基板の円形面電極や円環状面電極
に弾接しているときの反力による荷重が、ユニット本体
の中心を挟む片側に振り分けて配備された接片の取付部
と他側に振り分けて配備された接片の取付部とを介して
ユニット本体に加わるので、そのユニット本体に偏荷重
が加わりにくくなり、そのことがユニット本体の取付安
定性を高めて特性の低下を防ぐことに役立つ。
【0016】請求項3に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項2に記載したものにおいて、複数の上記接
片が、1つの第1接点を有する1つの第1接片と1つず
つの第2接点を有する2つの第2接片とに分かれてお
り、上記第1接片が上記ユニット本体の中心の片側に振
り分けられ、2つの上記第2接片が上記ユニット本体の
中心の他側に振り分けられていると共に、上記第1接点
が上記ユニット本体の中心線上の位置に配備され、2つ
の上記第2接片のそれぞれの上記第2接点が、上記第1
接片の平面視直線状の延出方向に対する直交方向の位置
であって上記中心線を挟んで点対称となる位置に振り分
けて配備されている、というものである。
【0017】この発明によれば、上述したユニット本体
の取付方向性がなくなるという作用のほか、ユニット本
体の第1接片の1つの第1接点や2つの第2接片の1つ
ずつの第2接点が配線基板の円形面電極や円環状面電極
に弾接しているときの反力による荷重が、それらの取付
部を介してユニット本体の中心を挟む両側に加わるの
で、そのユニット本体に偏荷重が加わりにくくなり、そ
のことがユニット本体の取付安定性を高めて特性の低下
を防ぐことに役立つ。
【0018】請求項4に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項2に記載したものにおいて、複数の上記接
片が、1つずつの第1接点を有する2つの第1接片と1
つずつの第2接点を有する2つの第2接片とに分かれて
おり、2つの上記第1接片が上記ユニット本体の中心の
片側に振り分けられ、2つの上記第2接片が上記ユニッ
ト本体の中心の他側に振り分けられていると共に、2つ
の上記第1接片のそれぞれの上記第1接点が、上記ユニ
ット本体の中心線を挟んで点対称となる位置に振り分け
て配備されていると共に、2つの上記第2接片のそれぞ
れの上記第2接点が、上記ユニット本体の中心線を挟ん
で点対称となる位置に振り分けて配備されており、上記
第1接点および上記第2接点の全部が、上記第1接片の
平面視直線状の延出方向に対する直交方向に並んでい
る、というものである。
【0019】この発明によっても、請求項3について説
明したものと同じ作用が発揮される。そして、特にこの
発明においては、第1および第2の接片がそれぞれ2つ
ずつ設けられており、しかもそれらの全部が直線状に並
んで配列されているので、取付安定性がいっそう向上す
る。
【0020】請求項5に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項3に記載したものにおいて、2つの上記第
2接片の上記ユニット本体に対するそれらの取付部同士
が、それらの第2接片に一体に継目なく連設された短絡
片により短絡されている、というものである。
【0021】この発明によっても、請求項3に記載した
ところと同じ理由でユニット本体の取付安定性が向上す
る。
【0022】請求項6に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項4に記載したものにおいて、2つの上記第
2接片の上記ユニット本体に対するそれらの取付部同士
が、それらの第2接片に一体に継目なく連設された短絡
片により短絡されており、2つの上記第1接片の上記ユ
ニット本体に対するそれらの取付部同士が、それらの第
2接片に一体に継目なく連設された短絡片により短絡さ
れている、というものである。
【0023】この発明によっても、請求項4に記載した
ところと同じ理由でユニット本体の取付安定性が向上す
る。
【0024】請求項7に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項3または請求項5に記載したものにおい
て、1つの第1接片と2つの第2接片とがばね性を備え
た同一肉厚の板片により形成され、上記第1接片の幅寸
法が2つの上記第2接片のそれぞれの幅寸法を足した寸
法と同等になっていて、上記第1接片のばね力と2つの
上記第2接片のそれぞれのばね力を足したばね力とをバ
ランスさせてある、というものである。
【0025】この発明によると、1つの第1接片を介し
てユニット本体に加わる荷重と2つの第2接片を介して
ユニット本体に加わる荷重とが均衡するので、ユニット
本体の取付安定性がいっそう向上する。
【0026】請求項8に係る発明の電気音響変換ユニッ
トは、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求
項7のいずれかに記載したものにおいて、ユニット本体
の平面視での外輪郭線が円形であり、上記第1接点が上
記配線基板に形成された円形面電極に対応され、2つの
上記第2接片のそれぞれの上記第2接点が上記配線基板
に上記円形面電極と同心でかつその円形面電極に対して
電気的に絶縁された円環状面電極に対応されている、と
いうものである。
【0027】この発明によると、ユニット本体の外輪郭
線が円形になっていることにより、そのユニット本体の
ハウジングや配線基板に対する取付方向性がなくなる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態による電
気音響変換ユニットAの概略平面図、図2は図1のII
矢視図、図3は図1のIII−III線に沿う第1接点
23の拡大断面図、図4は配線基板7に具備される面電
極71,72を示す平面図、図5はハウジング6に対す
る電気音響変換ユニットAの組付例を示す断面図であ
る。
【0029】図1や図2に示した電気音響変換ユニット
Aは、そのユニット本体1に、図10で説明したような
ダイナミックタイプの電気音響変換素子を内蔵してい
る。図1で判るように、このユニット本体1は、外輪郭
線11が円形(正円形)をなす偏平な円板形に形成され
ており、その裏面側に弾性を備える1つの第1接片2
と、同じく弾性を備える2つの第2接片3,3とが、そ
のユニット本体1の中心を挟む両側に振り分けて配備さ
れている。
【0030】第1接片2は、上記電気音響変換素子側の
端子板(図に現れていない)の端子電極に半田付けによ
って接合された取付部21を有していると共に、この取
付部21から斜め上向きに傾斜して平面視直線状に延び
出ている。この取付部21には端子部22が継目なく一
体に延設されており、その端子部22も上記端子電極に
半田付けによって接合されている。この第1接片2の先
端部に第1接点23が設けられており、その第1接点2
3が図2に示したように上記ユニット本体1の中心線C
上の位置に配備されている。
【0031】2つの第2接片3,3についても、上記電
気音響変換素子側の端子板(図に現れていない)の端子
電極に半田付けによって接合された取付部31,31を
有している。これらの取付部31,31同士は、上記端
子電極に半田付けされた端子部を兼ねる短絡片32によ
って継目なく一体に連設されている。2つの第2接片
3,3はいずれもそれらの取付部31,31から斜め上
向きに傾斜して平面視直線状に延び出ている。これらの
第2接片3,3のそれぞれの先端部に第2接点33がそ
れぞれ設けられており、それらの第2接点33が、上記
第1接片2の平面視直線状の延出方向に対する直交方向
の位置であって上記中心線Cを挟んで点対称となる位置
に振り分けて配備されている。
【0032】また、上記した第1接片2の取付部21か
らの延出方向と2つの第2接片3,3のそれぞれの取付
部31,31からの延出方向とは、互いに相対する方向
になっている。なお、図3のように、第1接片2の第1
接点23は球面状に形成されている。また、2つの第2
接片3,3のそれぞれの第2接点33,33も同じく球
面状に形成されている。
【0033】図5のように、上記した電気音響変換ユニ
ットAのユニット本体1は、ハウジング6に形成された
円形の位置決め用枠部61に嵌合させることによりその
ハウジング6にセットされる。また、このハウジング6
には、配線基板7が嵌め込まれる。図4に示したよう
に、配線基板7には、中央の円形面電極71と、その円
形面電極71と電気的に絶縁された同心の円環状面電極
72とが形成されている。そして、図5のように配線基
板7をハウジング6に取り付けると、その円形面電極7
1の中心に、上記枠部61にセットされている電気音響
変換ユニットAの第1接片2の1つの第1接点23が弾
接し、また、円環状面電極72に、その電気音響変換ユ
ニットAの2つの第2接片3,3のそれぞれの第2接点
33,33が弾接する。
【0034】上記電気音響変換ユニットAは、図5で説
明したように、ハウジング6の枠部61に嵌合されてセ
ットされているだけであるにもかかわらず、その第1接
片2の第1接点23は配線基板7の円形面電極71に確
実に接触し、また、2つの第2接片3,3のそれぞれの
第2接点33,33が配線基板7の円環状面電極72に
確実に接触するのであり、たとえ電気音響変換ユニット
Aが上記枠部61の中でその中心線Cの回りに位置ずれ
したとしても、それらの接触状態が損なわれることはな
い。このため、たとえば、ハウジング6の枠部61に対
する電気音響変換ユニットAの組付工程を自動化する場
合、その電気音響変換ユニットAを枠部61に自動嵌合
し得る対策を講じるだけで済み、ユニット本体1の中心
線Cの回りでの方向性を定めるといったような複雑で技
術的に高度な工程を行う必要はない。
【0035】また、上記電気音響変換ユニットAにおい
ては、第1接片2や2つの第2接片3,3がその弾性に
抗して撓んでいるときの反力による荷重が、ユニット本
体1の中心を挟む片側に振り分けて配備された第1接片
2の取付部21と他側に振り分けて配備された2つの第
2接片3,3のそれぞれの取付部31,31とを介して
ユニット本体1に加わるので、そのユニット本体1に
は、その中心を挟む両側に均等に荷重が加わるようにな
る。このため、ユニット本体1をハウジング6に特別な
固定機構を用いて固定しておかなくても、ユニット本体
1の取付状態が安定し、そのユニット本体1の特性が良
好に発揮される。特に、図1のように、1つの第1接点
23をユニット本体1の中心線C上の位置(すなわち円
形面電極71の中心)に配備し、2つの第2接片3,3
のそれぞれの第2接点33,33を、第1接片2の平面
視直線状の延出方向に対する直交方向の位置であって上
記中心線Cを挟んで点対称となる位置に振り分けて配備
しておくと、上記荷重が、第1接片2や2つの第3接片
3,3を振り分けた方向(図1の左右方向)だけでな
く、それに直交する方向(図1の上下方向)にも均等に
加わるようになるので、そのことがユニット本体1の取
付安定性がさらに向上するようになる。
【0036】さらにこの実施形態では、1つの第1接片
2と2つの第2接片3,3とがばね性を備えた同一肉厚
の板片により形成されており、第1接片2の幅寸法が2
つの第2接片3,3のそれぞれの幅寸法を足した寸法と
同等になっている。このように構成しておくと、第1接
片2のばね力と2つの第2接片3,3のそれぞれのばね
力を足したばね力とがバランスするので、ユニット本体
1の取付安定性がいっそう向上したものになる。
【0037】図6は他の実施形態を示した概略説明図で
ある。この実施形態の電気音響変換ユニットAは、1つ
ずつの第1接点23,23を有する2つの平行な第1接
片2,2と、1つずつの第2接点33,33を有する2
つの平行な第2接片3,3とを備えている。そして、2
つの第1接片2,2がユニット本体1の中心の片側に振
り分けられ、2つの第2接片3,3がユニット本体1の
中心の他側に振り分けられている。また、それぞれの上
記第1接点23,23の位置が、ユニット本体1の中心
線を挟んで点対称となる位置に振り分けて配備され、2
つの第2接点33,33も、ユニット本体1の中心線を
挟んで点対称となる位置に振り分けて配備されていると
共に、それらの第1接点23,23および第2接点3
3,33の全部が、第1接片2,2の平面視直線状の延
出方向に対する直交方向に並んでいる。この電気音響変
換ユニットAにおいて、2つの第1接点23,23は、
同図に二点鎖線で示した配線基板の円形面電極71に弾
接されるのに対し、2つの第2接点33,33は、同図
二点鎖線で示した配線基板の円環状面電極72に弾接
される。このものによっても、図1〜図4で説明した電
気音響変換ユニットAと同様の作用が発揮される。
【0038】なお、図6に示した2つの第1接片2,2
同士は、図示していないそれらの取付部同士が同じく図
示していない短絡片によって継目なく連設されている。
【0039】図7はさらに他の実施形態を示した概略説
明図である。この実施形態の電気音響変換ユニットA
は、1つの第1接点23を有する1つの第1接片2と、
1つの第2接点33を有する1つの第2接片3とを備え
ている。そして、第1接片2がユニット本体1の中心の
片側に振り分けられ、第2接片3がユニット本体1の中
心の他側に振り分けられている。また、第1接点23が
ユニット本体1の中心位置に配備され、第2接点33が
ユニット本体1の中心に対する偏心箇所に配備されてい
る。この電気音響変換ユニットAにおいて、第1接点2
3は、同図に二点鎖線で示した配線基板の円形面電極7
1に弾接されるのに対し、第2接点33は、同図に二点
鎖線で示した配線基板の円環状面電極72に弾接され
る。このものによっても、図1〜図4で説明した電気音
響変換ユニットAと同様の作用が発揮される。
【0040】図8はさらに他の実施形態を示した概略説
明図である。この実施形態の電気音響変換ユニットA
は、1つの第1接点23を有する1つの第1接片2と、
1つの第2接点33を有する1つの第2接片3とを備え
ている。そして、第1接片2がユニット本体1の中心の
片側に振り分けられ、第2接片3がユニット本体1の中
心の他側に振り分けられている。また、第1接点23が
ユニット本体1の中心に対して少し偏心した位置に配備
され、第2接点33がユニット本体1の中心に対して大
きく偏心した位置に配備されている。この電気音響変換
ユニットAにおいて、第1接点23は、同図に二点鎖線
で示した配線基板の円形面電極71に弾接されるのに対
し、第2接点33は、同図に二点鎖線で示した配線基板
の円環状面電極72に弾接される。このものによって
も、図1〜図4で説明した電気音響変換ユニットAと同
様の作用が発揮される。
【0041】以上説明した各実施形態において、電気音
響変換ユニットAの極数はいずれも2極であり、一方の
極や他方の極を形成する第1接片2や第2接片3として
1つまたは2つの板片を用いているけれども、第1接片
2や第2接片3を3つ以上に分けてもよいことは勿論で
ある。
【0042】
【発明の効果】本発明の電気音響変換ユニットは、ハウ
ジングにユニット本体を取り付ける際の取付方向性がな
いので、本発明に係る電気音響変換ユニットを採用した
携帯電話などの通信機器の組立工程の自動化が促進され
る。また、ハウジングにセットしたユニット本体に偏荷
重が加わりにくいので、ユニット本体の取付安定性が向
上し、そのユニット本体の特性を適正に発揮させること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による電気音響変換ユニット
の概略平面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う第1接点の拡大
断面図である。
【図4】配線基板に具備される面電極を示す平面図であ
る。
【図5】ハウジングに対する電気音響変換ユニットの組
付例を示す断面図である。
【図6】他の実施形態を示した概略説明図である。
【図7】さらに他の実施形態を示した概略説明図であ
る。
【図8】さらに他の実施形態を示した概略説明図であ
る。
【図9】従来の電気音響変換ユニットや配線基板などを
示した分解斜視図である。
【図10】電気音響変換素子の概略断面図である。
【符号の説明】
A 電気音響変換ユニット D 電気音響変換素子 1 ユニット本体 2 第1接片 3 第2接片 7 配線基板 21 第1接片の取付部 23 第1接点 31 第2接片の取付部 32 短絡片 33 第2接点 71 円形面電極 72 円環状面電極 C ユニット本体の中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/10 H04M 1/03 H04R 9/02 H04R 9/04 103

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気音響変換素子を内蔵したユニット本
    と面電極を具備する配線基板との組合せでなり、上記
    素子に電気的に接続された複数の接片が上記ユニット本
    体の取り付けられてそのユニット本体の片面側に配備さ
    れ、これらの接片のそれぞれに具備された接点が、上記
    面電極に弾接されてその面電極とそれぞれの上記接片と
    の電気的接続がなされる電気音響変換ユニットにおい
    て、上記配線基板の面電極が、円形面電極と、その円形面電
    極と電気的に絶縁された同心の円環状面電極とに分かれ
    ていて、ユニット本体の中心線が上記配線基板の円形面
    電極の中心を通るように上記配線基板に対する上記ユニ
    ット本体の位置を位置決めした状態では、複数の上記接
    片のそれぞれの上記接点が、上記円形面電極に弾接する
    ものと上記円環状面電極に弾接するものとに分かれる
    とを特徴とする電気音響変換ユニット。
  2. 【請求項2】 複数の上記接片が上記ユニット本体の中
    心を挟む両側に振り分けて配備され、かつ、片側に振り
    分けられた接片と他側に振り分けられた接片とが上記ユ
    ニット本体に対するそれらの取付部から相対する方向に
    平面視直線状に延び出し、かつそれらの接片のそれぞれ
    の先端部に上記接点が形成されている請求項1に記載し
    た電気音響変換ユニット。
  3. 【請求項3】 複数の上記接片が、1つの第1接点を有
    する1つの第1接片と1つずつの第2接点を有する2つ
    の第2接片とに分かれており、上記第1接片が上記ユニ
    ット本体の中心の片側に振り分けられ、2つの上記第2
    接片が上記ユニット本体の中心の他側に振り分けられて
    いると共に、上記第1接点が上記ユニット本体の中心線
    上の位置に配備され、2つの上記第2接片のそれぞれの
    上記第2接点が、上記第1接片の平面視直線状の延出方
    向に対する直交方向の位置であって上記中心線を挟んで
    点対称となる位置に振り分けて配備されている請求項2
    に記載した電気音響変換ユニット。
  4. 【請求項4】 複数の上記接片が、1つずつの第1接点
    を有する2つの第1接片と1つずつの第2接点を有する
    2つの第2接片とに分かれており、2つの上記第1接片
    が上記ユニット本体の中心の片側に振り分けられ、2つ
    の上記第2接片が上記ユニット本体の中心の他側に振り
    分けられていると共に、2つの上記第1接片のそれぞれ
    の上記第1接点が、上記ユニット本体の中心線を挟んで
    点対称となる位置に振り分けて配備されていると共に、
    2つの上記第2接片のそれぞれの上記第2接点が、上記
    ユニット本体の中心線を挟んで点対称となる位置に振り
    分けて配備されており、上記第1接点および上記第2接
    点の全部が、上記第1接片の平面視直線状の延出方向に
    対する直交方向に並んでいる請求項2に記載した電気音
    響変換ユニット。
  5. 【請求項5】 2つの上記第2接片の上記ユニット本体
    に対するそれらの取付部同士が、それらの第2接片に一
    体に継目なく連設された短絡片により短絡されている請
    求項3に記載した電気音響変換ユニット。
  6. 【請求項6】 2つの上記第2接片の上記ユニット本体
    に対するそれらの取付部同士が、それらの第2接片に一
    体に継目なく連設された短絡片により短絡されており、
    2つの上記第1接片の上記ユニット本体に対するそれら
    の取付部同士が、それらの第2接片に一体に継目なく連
    設された短絡片により短絡されている請求項4に記載し
    た電気音響変換ユニット。
  7. 【請求項7】 1つの第1接片と2つの第2接片とがば
    ね性を備えた同一肉厚の板片により形成され、上記第1
    接片の幅寸法が2つの上記第2接片のそれぞれの幅寸法
    を足した寸法と同等になっていて、上記第1接片のばね
    力と2つの上記第2接片のそれぞれのばね力を足したば
    ね力とをバランスさせてある請求項3または請求項5に
    記載した電気音響変換ユニット。
  8. 【請求項8】 ユニット本体の平面視での外輪郭線が円
    形であり、上記第1接点が上記配線基板に形成された円
    形面電極に対応され、2つの上記第2接片のそれぞれの
    上記第2接点が上記配線基板に上記円形面電極と同心で
    かつその円形面電極に対して電気的に絶縁された円環状
    面電極に対応されている請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6、請求項7のいずれかに記載した電気音響
    変換ユニット。
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